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県外就職すると後悔する?おすすめの仕事の探し方や内定獲得のコツを解説

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この記事のまとめ

  • 県外就職で後悔しやすいのは、家族や友人のいない環境や一人暮らしの大変さなど
  • 県外就職のメリットは、仕事を見つけやすい地域や賃金の高い環境を選べること
  • 県外就職のデメリットは、生活費の増加や選べる仕事の選択肢が限られることなど
  • 県外就職を検討する際は、引っ越し費用や生活費の見積もりを立てよう
  • 県外での就活をする際はハローワークや就職エージェントの利用がおすすめ

就職するにあたって、地元から離れ県外で働くことを検討している方もいるのではないでしょうか。県外就職をする際には、メリットとデメリットを理解し、両者を加味したうえで自分に合った仕事を探すことが大切です。また、県外就職にかかる費用についても、しっかり見積もりを立てておく必要があります。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの高城さんの意見を交えながら、県外就職のメリットとデメリットを解説。県外就職を成功させる内定獲得のコツや、就職先を見つけるのにおすすめの探し方もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

県外就職して間もない人に多い後悔

県外就職して新たな環境に身を置くことに対して、チャンスに満ちているとプラスの面を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、県外就職をしていざ生活をスタートさせると、県外に出たことを後悔してしまったという方もいるようです。

以下では、県外就職して間もない人が後悔しやすいことをご紹介します。県外就職を検討している方は行動に移す前に、県外に出て本当に後悔しないかどうかをじっくり考えてみましょう。

一人暮らしが大変だった

県外就職した方に多い後悔は、一人暮らしが大変だったという点です。一人暮らしは一見自由そうに見えますが、自炊や買い物、掃除、洗濯といった家事全般を全て自分で行わなければなりません。

特に、県外に出るまで実家暮らしだったという方は、家事を負担に感じて県外就職を後悔しやすい傾向にあるでしょう。一度も一人暮らしの経験が無いと、その大変さに戸惑いを覚えてしまうことがあるかもしれません。

家族や友人のいない環境がつらかった

県外就職によって、近くに家族や友人がいない環境に置かれたことを後悔する方も少なくありません。新たな土地で生活を始めると、既存のつながりをリセットする形になります。電話やメールなどでやりとりはできても、直接顔を合わせて家族や友人と交流するのは難しくなるでしょう。

特に家族と離ればなれになると大きなストレスの原因になる場合もあり、就職したてで仕事や周囲の環境に慣れないうちは、孤独感を感じやすい傾向にあります。

県外就職するメリット

県外就職するメリット

  • 都道府県によっては地元よりも就職しやすい
  • 賃金の高い都道府県を選んで働ける
  • 娯楽が豊富(都会で就職する場合)
  • 生活費を抑えられる(地方で就職する場合)

前項でご紹介したように、県外就職には気を付けるべき面もありますが、それに見合う報酬や考え方の改善から得られるメリットは大いに存在します。ここでは県外就職するメリットについて解説するので、ぜひご一読ください。

都道府県によっては地元よりも就職しやすい

県外就職する都道府県によっては、地元よりも就職しやすいことがメリットの一つです。厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和6年2月分)について」では、都道府県・地域別有効求人倍率が公開されています。

2024年2月の段階では、最も有効求人倍率が高いのは福井県で1.89倍です。県外就職の際は都道府県別の有効求人倍率を参照することで、就職しやすい地域を探すことができるでしょう。有効求人倍率は常に変化するので、こまめにチェックが必要です。

賃金の高い都道府県を選んで働ける

県外就職をすることで、賃金の高い都道府県を選んで働けるメリットも見逃せません。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」では、都道府県別の平均賃金がまとめられています。平均賃金が最も高い都道府県は東京で、36万8500円という結果でした。

基本的には、地方よりも都市部の給与が高い傾向です。地元の平均賃金が低い場合、東京や大阪といった大都市圏に就職することで、高収入を狙えるチャンスがあるでしょう。

娯楽が豊富(都会で就職する場合)

都会で就職する場合、娯楽が豊富であることもメリットとして挙げられます。都会にはショッピングモールや映画館、美術館、水族館、ライブ会場など、文化的な楽しみやトレンドを追うための施設が充実しています。

仕事の疲れを上記のようなさまざまな娯楽で癒やたり、ストレスを発散させたりする手段が多いのは、都会ならではのメリットといえるでしょう。

生活費を抑えられる(地方で就職する場合)

地方で就職する場合、日々の生活費を抑えられることがメリットです。基本的に都会は物価が高いため、給与が安定するまでは経済的に苦しい生活になってしまう可能性もゼロではありません。

しかし、地方では家賃や地価、食費などが都会に比べて安いため、生活費を抑えつつ貯金をすることが可能になるでしょう。

参照元
厚生労働省
一般職業紹介状況(令和6年2月分)について
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況

県外就職するデメリット

県外就職には上記のような魅力がありますが、その一方で避けて通れないデメリットも存在します。地方から都会へ、またはその逆方向へという移動方向によってもデメリットは異なるため、以下でそれぞれ見ていきましょう。

地方から都会に就職する場合

地方から都会で県外就職することで直面しやすい問題は、生活費の増加です。「生活費を抑えられる(地方で就職する場合)」でも触れましたが、都市部は一般的に物価が高く、家賃や食費などの生活費が地方と比べて増えることが予想されます。

また、人間関係の構築にも時間と労力が必要になるかもしれません。特に地元の人間関係が狭く穏やかな環境だった場合、人の流れが激しい都会での社会生活を新たに始めることは、一定のストレスとなり得ます。

東京で就職はやめとけって聞くけど挑戦したい!就活の際のポイントを紹介」のコラムでは東京で就職するメリット・デメリットを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

都会から地方に就職する場合

都会から地方で県外就職する場合、選べる仕事の選択肢が限られる可能性があります。特に専門性の高い職種では都市部に需要が集中し、地方での求人は限りなく少ない場合があるので、地方へ就職する際にはそういった点も考慮に入れることが必要です。

さらに、都会特有の利便性や娯楽が少ないということもデメリットの一つ。ある程度の規模の都市部ならば、レストランやエンターテイメント施設も充実していますが、地方都市や田舎にはそういった施設が乏しく、交通面の不便さも目立つでしょう。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

高城綾香

高城綾香

企業によっては、自宅からの通勤可否や通勤にかかる時間などが合否に影響することもあります。そのため、選考の前には面接対策を行うだけでなく、職場への交通面についても確認しておくと良いでしょう。

県外就職するための費用の見積もり

県外就職を検討する際には、引っ越し先で必要な費用の見積もりが重要になります。想定外の出費が生じた場合に備えてしっかり見積もりを立て、準備しておくことが肝心。以下では、県外就職するための費用の見積もりについて解説します。

就職活動にかかる費用

就職活動を行うためには、交通費やスーツ代、履歴書やエントリーシートの印刷費など、さまざまな用途で全体的に費用が掛かります。

特に県外就職の場合は、遠方での企業説明会や面接のための交通費、そして必要に応じた宿泊費が必要になることが多いでしょう。遠方で面接や企業説明会を受けるためには、1回の往復で数万円の出費がかかる場合もあります。

引っ越し費用

県外就職が決定しても、新生活をスタートさせるためには引っ越し費用も必要です。引っ越し費用は、転居先の距離や荷物の量によって変動します。また、一人暮らしを始めるための新居の初期費用(敷金・礼金・仲介手数料など)も必要です。敷金や礼金は家賃の1~3ヶ月分程度、仲介手数料は家賃1ヶ月分程度であることが多いでしょう。

家賃・光熱費・生活費の予算

県外就職をしてから継続的にかかる費用としては、家賃や光熱費、食費などの生活費が挙げられます。家賃は特に大きな出費になるので、自分の収入に見合った物件を探すことが大切です。

また、光熱費と食費は地域や季節によって変動するため、その都度適切な見積もりが必要。一人暮らしでは何をどの程度購入するか自分でコントロールできる一方、予想外の出費も発生しやすいため、手元に一定の貯金をもっておくことが推奨されます。

住宅手当がないと一人暮らしはきついって本当?種類や支給される基準を解説」のコラムでは一人暮らしにかかる生活費や住宅手当について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

県外就職するお金が無い場合の対処法

「県外就職したいけどお金が無い…」と金銭面でお悩みの方もいるでしょう。以下では、県外就職するにあたって費用が足りない場合の対処法について解説します。

親戚の家に住ませてもらう

県外就職に必要な費用を浮かせる方法として、親戚の家に住ませてもらうという手段があります。場所によっては、親戚が住んでいる地域で就職しやすくなるかもしれません。必要以上に無理せず生活ができる可能性があるのなら、一度家族や親戚に相談してみるのがおすすめです。

ルームシェアをする

ルームシェアをすることも、県外就職後の費用を浮かせる方法の一つです。ルームシェアをすれば家賃を節約でき、新たなコミュニティに身を置くことができるので、新しい環境になじむ一助にもなり得ます。

ただし、ルームシェアはプライバシーを多少犠牲にすることが多いため、人によって向き不向きがあることは覚えておきましょう。

短期間で費用が貯まるならマンスリーマンションもおすすめ

短期間で費用を貯められるあてがある方は、一時的にマンスリーマンションに住むのもおすすめです。マンスリーマンションは初期費用・手続きが最小限で済み、あらかじめ家具や家電が備え付けられているのが特徴。一時的な住居として適しているため、短期間で経済的な問題を解決できる場合は検討してみてくださいね。

県外就職を成功させる内定獲得のコツ

ここでは、県外就職を成功させる内定獲得のコツをご紹介します。スムーズに新生活をスタートさせたい方は、以下を参考にしてみてください。

就職したい地域の情報収集をする

県外就職を成功させるためには、就職したい地域の情報収集を行うことが大切です。まずは、就職を考えている県や市の基本的な情報から調べてみましょう。そこからその地域で発展している産業や企業のほか、雇用の状況や生活環境などを詳しく知ることで、あなたの適性や生活スタイルに合った仕事を探すことができるでしょう。

首都圏だけでなく地方にも注目する

県外就職の際は、首都圏だけでなく地方にも注目してみましょう。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」を見ると、東京や大阪以外にも賃金が高かったり、全国計の平均賃金とほぼ横ばいであったりする都道府県がいくつかあります。たとえば、愛知県や兵庫県などが該当するでしょう。

また、地方都市で大企業の工場が稼働している場合もあり、職種によっては地方であっても安定した待遇とキャリアアップの機会が得られます。

参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況

面接用に県外就職したい理由を考えておく

面接用に県外就職を希望した理由を考えておくことも、就職を成功させるために重要です。将来のビジョンやキャリアの目標、新たな経験やスキル獲得の意欲など、自分自身の内省から生まれる理由が、面接の場では説得力を与えるでしょう。

以下は、県外就職を希望する理由の例文です。「面接でどう説明すれば良いか分からない…」とお悩みの方は、参考にしながら自分が県外就職したい理由に置き換えて考えてみましょう。

県外就職を希望する理由の例文

「この地域には私が大学で専攻していた△△業界が発展しており、よりレベルの高い環境でスキルを磨くために県外での就職を希望しました。」

「●●の仕事に就くために、より多くの選択肢があるこの地域での就職を決意しました。スキルと経験を身につけながら将来のキャリアプランを実現できる御社で、生活や仕事を通して視野を広げていきたいと考えています。」

県外の就職先を見つけるのにおすすめの探し方

県外就職を検討する際、その第一歩は「自分に合う就職先を見つけること」です。しかし、各地の企業情報を集めることは手間がかかりますし、慣れない県外での就職であれば苦労はなおさらでしょう。

そこで役に立つのが、ハローワークや就職エージェントを利用して仕事を探す方法です。それぞれのサービスについて、以下で解説します。

ハローワークを利用する

ハローワークは、国が運営する公共職業安定所です。各地域の求人が詳しく多数掲載されており、納得のいく就職先を見つけるための情報を多く提供しています。自分が希望する地域の求人情報をピンポイントで探すことも可能なので、県外就職を考える方はまずハローワークで情報収集を始めてみるのがおすすめです。

ハローワークで県外の求人を探そう!利用方法や転職のポイントを解説」のコラムではハローワークで県外の求人を探す手順を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

就職エージェントを利用する

就職エージェントは、専門キャリアアドバイザーがあなたの希望やスキルをもとに、希望に合った求人を紹介してくれる民間のサービスです。新卒向けや既卒向け、ハイクラス転職向けなど、各エージェントがターゲットとしている層によって、保有している求人やサポート内容は異なります。

就職エージェントでは、キャリアアドバイザーによる丁寧なサポートを受けられるのが大きなメリット。馴染みのない地域に移り住む場合や、専門性を求められる分野に就職を希望する場合にもおすすめです。県外の求人情報を得るだけでなく、履歴書の添削や面接対策などのアドバイスももらえるので、プロの力を借りるのも一つの方法として検討してみてくださいね。

県外就職に関して不安がある方は、就職エージェントのハタラクティブにぜひご相談ください。ハタラクティブでは、キャリアアドバイザーとのカウンセリング結果から、あなたに合った求人をご紹介。会社の風土や職場環境なども詳しくお伝えするので、就職後のミスマッチを防げます。
もちろん、面接対策や応募書類の添削といった就職活動全般のサポートも実施。初めて就職活動を行う方も安心です。サービスはすべて無料なので、お気軽に相談してみてくださいね。

県外就職を検討している人によくある質問

ここでは、県外就職を検討している人によくある質問についてまとめました。

高卒の新卒者が県外就職するには?

高卒の新卒者が県外就職をするには、県外の会社に積極的に応募し、一般的な就職と変わらず面接を受けることが大前提となります。さらに、県外での生活に向けて準備を整えることも必須です。
引っ越し先の都道府県での物件探しや引っ越し費用の確保、新生活に必要な基礎知識の習得などを行いましょう。

県外就職に反対する親を説得することは可能?

県外就職に至った理由や根拠を分かりやすく伝えられれば、説得することも可能といえます。
県外就職したい地域の情報をしっかりと収集し、就職先の候補や新たな生活環境についても具体的に説明しましょう。また、心配を和らげるためにも自身の行動計画を明確に示し、独立したい意志をもち安定した生活が送れることを証明するのが大切です。

ニートが県外就職するのは難しい?

年齢や職歴によりますが、必ずしも難しいわけではありません。
見知らぬ土地で新たに働く環境を探すには、自身の興味や能力に合った仕事を見つけるための情報収集を怠らないことが重要。県外のハローワークや就職エージェントの利用、インターネットの求人情報サイトなどを活用して、就職先を探すことをおすすめします。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube