この記事のまとめ

  • 総務省によると、就業者のおよそ3人に1人が非正規雇用で働いている
  • 正社員になれない原因は、面接対策が不足していることや自己分析が足りないことなど
  • 正社員になれない人は、年齢や現在の雇用形態に合った正社員への目指し方を知っておくべき
  • 営業職や介護職、 IT系職種などは、非正規雇用から正社員を目指しやすい職種である
  • 正社員になれないと悩んでいる非正規雇用者の方はエージェントの活用がおすすめ

「正社員になれない」と悩んでいる非正規雇用で働く人は少なくないでしょう。総務省の調査によると、就業者のうち約36%が非正規雇用者とされています。また、本当は正社員になりたいにもかかわらず、仕方なく非正規雇用で働いている人も一定数いるのが現状です。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの八木さんのアドバイスを交えながら、正社員になれない原因や就職するための具体的な方法について解説します。就職におすすめの職種もあわせてご紹介するので、正社員就職を叶えたい方は、ぜひご一読ください。

正社員になれない人の割合とその背景

まずは、正社員になれない人の割合とその背景について確認してみましょう。

正社員になれない人の割合

総務省統計局「労働力調査 (詳細集計)2025年(令和7年)4~6月期平均」によると、役員を除く雇用者は、5,822万人とされており、その中の3,709万人は正社員として、2,113万人は非正規雇用社員とされています。役員を除く雇用者のうち、3人に1人が非正規雇用者であるといえます

 人数割合
役員を除く雇用者5,822万人100%
正社員3,709万人63.7%
非正規雇用社員2,113万人36.3%

参照:総務省「労働力調査 (詳細集計)2025年(令和7年)4~6月期平均

また、総務省統計局の「令和5年版 労働経済の分析(p.26)」によると、正社員の仕事が見つからないために、不本意ながら非正規雇用で働いている「不本意非正規雇用労働者」の割合は、2013年以降、男女ともに減少傾向にあり、その比率は低下傾向で推移しています。

2022年(10-12月期)では、不本意非正規雇用労働者の割合男女計で10.5%と比較的低い数値になっていることから、正社員就職を望んでいるにもかかわらず、やむを得ず非正規雇用で働く人は減少傾向にあることがわかります。

就職せず非正規雇用社員で働いていた人の理由

同資料によると、2025年4〜6月期における非正規雇用社員の方が正社員にならない・なれない主な理由は以下のとおりです。

理由割合
自分の都合のよい時間に働きたいから35.6%
家計の補助・学費等を得たいから18.4%
家事・育児・介護等と両立しやすいから10.9%
通勤時間が短いから5.3%
専門的な技能等をいかせるから8.2%
正規の職員・従業員の仕事がないから8.6%
その他13.0%

引用:総務省統計局「労働力調査(詳細集計)2025年(令和7年)4~6月期平均

上記のように、非正規雇用社員として働く理由はさまざまですが、そのなかで最も割合が多かったのは「自分の都合のよい時間に働きたいから」でした。また、「家計の補助・学費等を得たいから」「家事・育児・介護等と両立しやすいから」なども、非正規雇用社員として働く人によく見られる理由です。

正社員になることで給与や雇用の安定性が高まるメリットがありますが、同時に非正規雇用社員よりも多くの職務量と責任が伴うことになります。自分の性格や生活スタイルが正社員の働き方に合わないということも、あえて非正規雇用社員として働く方の意見として挙げられているようです

参照元
総務省統計局
労働力調査(基本集計) 2025年(令和7年)7月分結果

非正規雇用社員から正社員になった人の割合

厚生労働省の「令和5年版労働経済の分析(p.27)」によると、非正規雇用社員から正社員になった人は、2013年以降は年平均で増加傾向で推移しているとされています。

ただし、2022年の年平均では、非正規雇用から正規雇用へ転換した人数と、正規雇用から非正規雇用へ転換した人数の差がゼロになっています。これは、正社員への転換が減少したというよりは、労働市場における正規・非正規の流動性が高まったことを示唆していると考えられます。

つまり、自分のキャリアやライフスタイルに合わせて、正社員から非正規へ、またその逆へと、柔軟に働き方を選択する人が増えていると考えられます

参照元
厚生労働省
令和5年版 労働経済の分析 -持続的な賃上げに向けて-

正社員になれない原因7選

「アルバイトを数年続けているのに、正社員になれない…」または、「正社員になりたいのに、就職活動がうまくいかない…」とお悩みの方は、以下で紹介する正社員になれない原因に当てはまるものがないか確認しましょう。

面接対策が不足している

面接は正社員就職において、重要な関門の1つです。面接の準備不足により、正社員になるチャンスを逃してしまった人も少なくないでしょう。採用担当者は、決められた時間内であなたの仕事への適性や意欲を見極めようとしているため、面接対策は必須といえます。

たとえば、「御社で働きたい理由は?」という基本的な質問に対して、「安定しているから」「家から近いから」といった表面的な回答しかできないと、採用担当者にあなたの本気度が伝わらないことも。

そのため、面接では、企業理念や事業内容を理解した上での志望動機を準備しておくことが必要です

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

八木寛斗

八木寛斗

選考で不採用になってしまう理由としては、自分が話したいことを面接で正直に話し過ぎていることや、応募書類に不備が発生していることも考えられるでしょう。

ハタラクティブでは、面接対策や応募書類の添削をきめ細やかに行っているので、選考の前にしっかり対策を立ててから本番に臨めます。「不採用が続いてしまう」「何年も正社員になれないままで就職をあきらめかけている」という方は、ぜひ私たちにご相談ください!

ビジネスマナーが身についていない

ビジネスマナーが身についていないことで、正社員になれないことも考えられます。ビジネスマナーとは、職場での礼儀や行動規範のことを指し、社内外の人間関係を円滑に進めるための重要な要素です。

たとえば、会議での発言の仕方やメールの送信内容、言葉遣いなどに配慮できていないと、周囲から社会人として非常識と思われてしまう可能性があります。面接ではこれらの要素もチェックされており、ビジネスマナーの理解も面接対策と同様に大切なことといえるでしょう

スキルや知識が不足している

具体的な業務知識や専門的な技術、それらを証明する資格など、志望する職場で必要な知識やスキルが充分に備わっていない場合、正社員として採用されるのは難しい可能性があるでしょう

特に現代社会ではITスキルが問われることが多く、基本的なパソコン操作のほかにWord、Excel、PowerPointなどを使いこなせることは、就職において強い武器となります。

食いっぱぐれない資格を高卒向けに紹介!挑戦する際のポイントも解説」のコラムでは、企業に評価されやすい資格の種類を紹介しています。これから資格取得を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

主体的に行動していない

就職を目指すにあたって主体的に行動していない方も、なかなか正社員になれない傾向にあります。働くうえで指示どおりの作業をこなすことはもちろん必要ですが、正社員は自主的に仕事を探したり、積極的に問題解決に向けて動いたりすることも必要です

面接のなかで指示待ちの傾向が見られると、面接官に不安を抱かせてしまい、正社員になれない恐れがあるでしょう。

自己分析が足りない

自分の強みや弱み、向いている仕事を理解せずに就職活動をしていると、ミスマッチが起こりやすくなります。自己分析が不足していると、以下のような問題が発生しがちです。

  • 志望動機が一般的で具体性に欠ける
  • 自分の強みを活かせる職種を選べていない
  • 面接での質問に対して、適切なエピソードを引き出せない
  • キャリアプランが曖昧で説得力がない

自己分析のポイントは、過去の経験から「何が得意か」「何にやりがいを感じるか」「どんな環境で力を発揮できるか」を具体的に整理することです。アルバイト経験でも、「責任ある仕事を任されると集中力を発揮できる」「お客様の問題解決が得意」など、正社員になっても活かせる要素を見つけることができるでしょう。

コミュニケーションが得意でない

ほとんどの仕事は、同僚や上司、顧客とのコミュニケーションが必要です。コミュニケーション能力が不足していると、チームでの仕事や顧客対応で問題が生じる可能性があると判断され、採用を見送られることもあるでしょう

面接はまさにコミュニケーション能力を試される場です。質問の意図を理解し、適切な回答ができているか、相手に伝わるように話せているか、といった点が評価されています。日常でも意識的にコミュニケーションの機会を増やし、円滑にコミュニケーションが取れるように心掛けましょう。

仕事よりプライベートを優先しすぎる

仕事とプライベートのバランスは重要ですが、企業側から見ると「仕事への意欲」や「組織への貢献意識」も同様に重要です。特に正社員としては、ある程度の責任や残業、休日出勤などが発生することもあります

正社員になることは「プライベートを大切にしてはいけない」という意味ではなく、仕事に対する責任感を企業が重視するということです。面接では「仕事に対する熱意」と「プライベートも大切にしながら効率的に働きたい」というバランス感覚をアピールすることが重要となります。

正社員になれないときの対処法

「正社員になれない」と感じたら、いくつかの対策を講じることで状況を改善できます。ここでは具体的な対処法を紹介します。

正社員になれないときの対処法

  • 就きたい職種・業界について学ぶ
  • 面接対策を徹底する
  • 「未経験OK」「ニート・フリーター歓迎」の求人を探す
  • 自己分析を徹底する
  • 志望動機・自己PRを作りこむ
  • 希望条件を見直す
  • エージェントを活用する
  • 就きたい職種・業界について学ぶ
希望する職種や業界の知識を深めることは、面接での説得力やモチベーションの伝え方に大きな違いをもたらします。業界知識があれば、企業が抱える課題や市場動向について話すことができ、「この人は本気で考えている」という印象を与えられることも。

たとえば、IT業界に興味があれば、IT関連のニュースサイトを毎日チェックするだけでも、面接時の話題や志望動機に深みが出てくるはずです。また、実際にその業界のサービスや製品を利用してみることで、消費者視点からの気づきも得られます。

面接対策を徹底する

就職への意気込みや熱意、自己アピールなど、面接で質問されるであろう内容は、事前に対策が可能です。特に、フリーターから正社員を目指す場合は、「なぜ今まで正社員にならなかったのか」「今後のキャリアプランについて、どのように考えているのか」といった質問への回答を準備しておく必要があるでしょう。

特に重要なのは、「過去のフリーター経験をどう前向きに伝えるか」という点です。たとえば「さまざまな職場を経験したことで、適応力が身についた」「接客経験からコミュニケーション能力が向上した」など、フリーター経験から得られたポジティブな要素を整理しておくと良いでしょう

「未経験OK」「ニート・フリーター歓迎」の求人を探す

就職しやすい仕事を見つけるには、「未経験OK」や「ニート・フリーター歓迎」の求人を積極的に探してみましょう。契約社員やフリーターは、正社員から転職を目指す人に経験やスキルの面では、後れを取ることも。

しかし、未経験者やフリーターを歓迎している求人であればスキルや経験の有無は大きな問題にならず、非正規雇用社員から正社員になりやすいといえます

未経験で就職しやすい仕事については、「未経験でもできる仕事8選!正社員就職成功のコツもご紹介します」のコラムで詳しくまとめました。

自己分析を徹底する

自分の強みや弱み、価値観を理解することは、適切な職種選びや効果的な自己アピールにつながります。自己分析が不十分だと、「なぜこの仕事がしたいのか」「なぜあなたが適任なのか」といった質問に説得力のある回答ができなくなることも。

たとえば、アルバイト経験から「お客様の問題解決に達成感を得られた」「チームで協力して目標を達成するのが好き」などの気づきがあれば、それを活かせる職種を探すことができます。また、「なぜこの仕事が自分に合っているのか」を説明する材料にもなりますよ。

志望動機・自己PRを作りこむ

採用担当者が重視するのは、「なぜうちの会社なのか」「あなたが入社するとどんな価値を提供できるのか」という点です。一般的な志望動機や自己PRでは、他の応募者との差別化ができません

たとえば、「御社の〇〇というサービスに感銘を受けました」という一般的な表現ではなく、「御社の〇〇というサービスを実際に使用した際に、△△という点に感動しました。私のアルバイト経験で培ったスキルを活かして、さらにこのサービスの価値を高めたいと考えています」というように、具体性とオリジナリティを持たせることが重要です。

希望条件を見直す

正社員への道が開けない場合、自分の希望条件を見直すことも選択肢の一つです。「理想の条件」にこだわりすぎず、まずは正社員としてのキャリアをスタートさせることに重点を置くことも検討しましょう

たとえば、「大手企業の営業職」だけを希望している人は、中小企業や異なる職種も検討することで、選択肢が広がることも。また、最初は給与が理想より低くても、正社員としての経験を積むことで、将来的なキャリアアップや転職の可能性が高まることも覚えておくといいでしょう。

エージェントを活用する

転職エージェントは、求職者と企業をマッチングするプロフェッショナルです。特にフリーターから正社員を目指す場合、エージェントの活用は非常に効果的です。エージェントは、企業の内部事情や採用傾向を知っているため、あなたに合った求人を紹介してくれます

特に、フリーターや未経験から正社員を目指す方に特化したエージェントもあるため、積極的に活用しましょう。エージェントは履歴書や職務経歴書の添削、面接対策などのサポートも行ってくれるため、就職活動をより効率的に進められます。

年齢別に見る正社員になれない原因と対処法

ここでは、年齢別に見る正社員になれない原因と対処法について解説します。20代、30代、40代に向けてそれぞれ解説しているので、自分の年齢に応じたアドバイスを参考に、正社員就職を実現してくださいね。

20代の場合

20代は比較的、正社員になりやすい年代といえます。しかし、社会人としての基本的なスキルやマインドセットが不足していることが原因で採用に至らないことも少なくありません。

ここでは、20代の正社員になれない原因と対処法について、それぞれ解説します。

原因

20代が正社員になれない原因は主に以下になります。

  • 社会人としての基本的なマナーやルールへの理解不足
  • 職務経験の少なさやスキル不足
  • 自己分析が不十分で、キャリアプランが曖昧
  • 就職活動への取り組み方が消極的

20代が正社員になれない主な原因の1つとして、社会人としての基本的なマナーやルールへの理解不足が挙げられます。遅刻や報連相、身だしなみや言葉遣いなどの基本が身についていないと、正社員として適切かどうか問われることも

また、新卒から時間が経っているにも関わらず、職務経験やスキルがないと、企業は採用メリットを見出しにくくなることも。さらに、自己分析が不十分でキャリアプランが曖昧な場合、「なぜ働きたいのか」「将来どうなりたいのか」が不明確だと判断されてしまいます。

転職サイトに登録するだけで終わるなど、就職活動への取り組み方が消極的なことも、チャンスを逃してしまう原因と考えられます

対処法

20代の正社員になれない原因への対処法は以下のとおりです。

  • 書籍や講座を活用してビジネスマナーを学ぶ
  • 第二新卒や既卒者向けの就職支援サービスを活用する
  • インターンシップや職業体験に参加してみる
  • 資格取得など、具体的なスキルアップを図る

まずは、書籍や講座を利用して基本的なビジネスマナーを身につけましょう。また、第二新卒や既卒者を専門とする就職支援サービスを活用することで、個別の状況に合わせたサポートを受けることができます。

さらに、インターンシップや職業体験への参加や資格取得など具体的なスキルアップを図ることも大切です。20代が正社員就職を目指す際には、採用担当者に「伸びしろがある」「教育投資の価値がある」と思わせることが重要です

面接では「なぜ今まで正社員にならなかったのか」という質問に対し、誠実な言葉で過去を振り返り、その上で「これからどうしたいのか」という未来に向けた前向きな姿勢をアピールすることが、採用担当者の心を動かす鍵となります

30代の場合

30代になると、「即戦力」としての期待が高まる一方で、「なぜ今まで正社員になれなかったのか」という疑問を持たれやすくなります。しかし、30代の強みを活かした戦略を立てることで、正社員就職を叶えられるでしょう。

原因

30代の正社員になれない原因は主に以下になります。

  • 年齢に見合ったスキルや経験が不足している
  • 給与や待遇への期待が高く、条件のミスマッチが起きやすい
  • 「固定観念」や「プライド」が柔軟な転職活動の妨げになる
  • 過去のキャリアの説明が難しい

30代は即戦力として期待されるため、これまでの職歴で何を学んだか、どのような実績を上げたかが厳しく問われます。特定の専門スキルがない場合や、アルバイトや非正規雇用が長期間にわたる場合は、企業が採用に慎重になることもあるでしょう

また、給与や待遇への期待が高く、条件のミスマッチが起きやすいことも考えられます。30代は、生活水準やライフプランの変化から、20代の頃よりも高い給与や役職を求めがちです。しかし、企業の提示する条件と合致しない場合、せっかくのチャンスを逃してしまうことも。

さらに、これまでの経験から培われた「固定観念」や「プライド」が、柔軟な転職活動を妨げることもあります。例えば、「特定の業界以外は考えられない」「未経験の仕事はやりたくない」といったこだわりが強すぎると、視野が狭まり、選択肢を減らしてしまいます

過去のキャリアをうまく説明できないことも課題として考えられるでしょう。職歴が複数ある場合や、非正規雇用が続いた場合、「なぜその仕事を選んだのか」「それぞれの職務で何を学んだのか」を説明できないと、計画性がないと判断される可能性があります。

対処法

30代の正社員になれない原因は主に以下のとおりです。

  • フリーター経験を「多様な経験」として前向きに捉え直す
  • 業界・職種を絞らず、自分のスキルが活かせる仕事を幅広く探す
  • 人手不足の業界(IT、介護、建設など)に注目する
  • 専門スキルの習得や資格取得で差別化を図る

正社員になれない30代の人は、自分の経験をポジティブに捉え直すことから始めましょう。たとえば、これまでのフリーター経験は「様々な職場での適応力」や「幅広い業務をこなす柔軟性」としてアピールできます。また、正社員の経験がなくても、仕事で得たスキルや実績を具体的に説明することが大切です。

次に、業界や職種を絞りすぎずに、自分のスキルが活かせる仕事を幅広く探してみましょう。特に、ITや介護、建設など、人手不足の業界は未経験者にも門戸を広げているケースが多いです。これらの分野では、専門スキルを身につけることで、早期に活躍できる可能性が高まります。

さらに、職業訓練校に通ったり、資格を取得したりすることで、スキルアップだけでなく、熱意や意欲を示すことができます。面接では、なぜ正社員になりたいのか、その会社でどう成長したいのかという長期的なキャリアプランを明確に伝えましょう。30代は「これまでの経験」と「これからの成長意欲」の両方をアピールすることが、正社員への道を開く鍵となります

40代の場合

40代は、正社員就職が難しくなる傾向がありますが、「経験」や「人間としての成熟度」という強みもあります。適切な戦略と準備で、正社員就職を叶えることも可能でしょう。

原因

40代の正社員になれない主な原因は以下のとおりです。

  • 年齢による採用のハードルが高くなる
  • キャリアの一貫性や専門性の説明が難しい
  • 若い世代との給与格差への不満
  • デジタルスキルなど新しい技術への対応が求められる

40代の場合、育成よりも即戦力としての活躍や、マネジメントスキルを期待されることが多く、年齢による採用のハードルが高くなりがちです。また、複数の職場を転々とすると、「この人が何をしてきたのか」「どのようなスキルを持っているのか」が分かりにくくなり、キャリアの一貫性や専門性の説明が難しいこともあるでしょう。

さらに、経験者としてある程度の給与を期待する一方で、企業の給与水準や予算と合致しないため、採用に至らないケースも見られます。どの業界でもIT化が進む現代において、デジタルスキルなど新しい技術への対応が求められることも、40代の転職を難しくする一因と考えられます。

対処法

40代の正社員になれない原因に対する対処法は以下のとおりです。

  • 人手不足が深刻な業界に焦点を絞る(介護、運送、建設など)
  • 経験やスキルを整理し、「即戦力」としての価値をアピールする
  • 中小企業や地方の求人など、競争が少ない求人に注目する
  • 再就職支援プログラムやトライアル雇用制度を活用する

40代の就職活動では、年齢を重ねたからこそ得られる価値を明確にアピールすることが重要です。スキルや経験だけではなく、「即戦力」として企業にどう貢献できるかを具体的に伝えましょう。また、「人生経験」と「責任感」は、40代ならではの強力な武器となります。

「若い社員を育成できる」「顧客と長期的な信頼関係を築ける」など、年齢を重ねたからこそ提供できる価値をアピールしましょう。

さらに、競争率が高い大企業だけでなく、中小企業や地方の求人にも目を向けることで、新たなチャンスが見つかることも。まずは正社員としてキャリアを再スタートさせることを優先し、将来的なキャリアアップを目指すという長期的な視点を持つことも検討してください

雇用形態別の正社員になる方法

正社員になれない人は、フリーターの方だけでなく、派遣社員や契約社員の方もいるでしょう。ここでは、フリーター・派遣社員・契約社員、それぞれの雇用形態別の正社員になる方法について解説します。

フリーターから正社員を目指す場合

フリーターから正社員を目指すには、まず現在のアルバイト経験を単なる仕事としてではなく、「正社員として活躍するための準備期間」だったと捉え、ポジティブに転換することが重要です

アルバイトでシフトリーダーや新人教育を任されていた人は、責任感やリーダーシップをアピールできます。採用担当者に対し、単なる業務経験ではなく、そこで得たスキルや課題解決能力を具体的なエピソードとともに伝えましょう。

たとえば、「コンビニで新人教育マニュアルを作成し、新人スタッフの定着率を20%向上させた経験があります」といった具体的な数字を交えることで、あなたの言葉に説得力が生まれます。

また、正社員として働く上で不可欠なビジネスマナーやコミュニケーションスキルを今のうちに磨いておくことも大切です。

派遣社員から正社員を目指す場合

派遣社員から正社員を目指す場合、強みとなるのは「即戦力」です。派遣先で培った専門知識やスキルを活かし、正社員にふさわしいと思われるようなアピールをしましょう
たとえば、「複数の派遣先で短期間に業務を習得し、即戦力として貢献しました。どのような環境にも適応できる柔軟性が強みです。」など、具体的なエピソードとともに強みをアピールしましょう。

また、派遣先で正社員登用を目指すなら、指示された業務をこなすだけでなく、自ら業務改善を提案するなど、主体的な姿勢を示すことが大切です。たとえば、「経理業務の効率化ツールを導入し、月間の残業時間を10時間削減しました」といった実績は、会社への貢献度を具体的に示すことができます。

また、日頃から派遣会社の担当者や派遣先の社員に正社員になりたいという意思を伝えておくことも大切です

契約社員から正社員を目指す場合

契約社員として正社員を目指す人は、すでに社内にいるという強みを活かしましょう。単に、契約を更新するだけでなく、正社員登用を目指していることを面談などで明確に伝えましょう。

また、業務改善やコスト削減の提案など、会社にプラスになるような行動を積極的に行い、会社の貢献する姿勢を示すことも大切です。

さらに、正社員になったつもりで責任感を持って業務に取り組み、チームメンバーとの信頼関係を築くことも重要。日々の努力や貢献を積み重ね、あなたが正社員になることで会社がさらに成長するという確信を周囲に持たせることが、正社員登用への近道となります

就活の前に正社員になった生活を想像してみよう

正社員への就職活動を始める前に、まずは「正社員として働く自分」を具体的に想像してみましょう。正社員は、週に40時間以上働くことが一般的です。もしあなたが現在、自由な時間が多い生活を送っているなら、生活スタイルが大きく変わることを理解しておきましょう。

生活が変わることに不安を感じる方もいると思います。ただ、正社員になると、生活が安定したり、将来への不安が軽減されたり、自信がついたりと、メリットが大きいです。そのため、正社員になった自分を具体的に想像して、変化をポジティブに受け入れることで、正社員になってからの生活も乗り越えられるでしょう。

非正規雇用社員から正社員になりやすい職場の特徴

ここでは、非正規雇用社員から正社員になりやすい職場の特徴を紹介します。現在フリーターや契約社員として働いている場合、新たに正社員として働ける会社を探す人が多いでしょう。

しかし、現在の職場で就職しやすい環境が整っているのであれば、その職場で正社員を目指すほうが良い場合もあります。以下で詳しく解説するので、参考にしてみてください。

正社員登用制度がある

「雇用形態別の正社員になる方法」の中でも触れましたが、正社員登用制度がある職場がおすすめです。一定期間働いた実績のある非正規雇用社員が正社員登用制度を利用すると、これまでの成果や能力、面接結果などに応じて、正社員に登用されるチャンスがあります

正社員になりたいと考えている方は、現在の職場に正社員登用制度がないか、どうすれば利用できるのかをチェックしてみましょう。正社員登用制度の詳細は「正社員登用制度に落ちる人の特徴とは?合格のコツ・落ちたときの対処法も!」のコラムで正社員登用に合格するコツを解説しているので、ぜひ参考にしてください。

フリーターや契約社員にも裁量を与えてくれる

フリーターや契約社員に裁量の大きな仕事を任せてくれるのも、正社員になりやすい職場の特徴です。フリーターや契約社員も正社員に準じる活躍ができる企業は、そのまま正社員として成長できる機会が多くあります

普段の業務から正社員と同様に活躍できる機会を得られれば、就職の足がかりになるほか、社内で評価を上げる有効な手段にもなるでしょう。

試用期間がある

試用期間は、企業があなたの能力や適性を見極めるための期間ですが、あなた自身が会社との相性を確かめる機会でもあります。試用期間があることで、お互いの期待値のすり合わせができ、ミスマッチを防げるでしょう

特に非正規雇用からの転換を考えている場合、試用期間は「お試し正社員」のようなものです。この期間中に「この会社で長く働きたい」「この仕事を通じて成長したい」という姿勢を示すことで、正式採用への道が開けるでしょう。

「正社員になれない」と悩む方におすすめの仕事

ここでは、「正社員になれない」と悩む方におすすめの仕事をいくつか紹介します。「就職はしたいけど、どんな仕事をしたいか決められていない」という方は参考にしてみてください。

「正社員になれない」と悩む方におすすめの仕事

  • 営業職
  • 介護職
  • IT系職種

営業職

営業職は人と接することが多く、コミュニケーションスキルを活かせる仕事です。顧客との信頼関係を築きながら商品やサービスを売り込む仕事なので、向上心のある方や会話が好きな方には特におすすめといえます

営業といっても、法人営業や個人営業、保険営業など、さまざまですが、以下ではルート営業の概要を紹介します。

仕事内容既存顧客との関係を維持・強化し、継続的な取引を行う
向いている人・長期的な関係構築を得意とする人
・継続的なフォローアップが得意な人
・顧客サービス精神の高い人
ポイント・既存顧客に対する営業が基本で、ノルマがあることは少ない
・長く良好な関係を維持するうえでのプレッシャーを感じることがある
・1人で複数の企業や個人の顧客をもつことが多い

参照:ハタラクティブ「営業職とは

営業職は数多くの企業で必要とされているため、求人数が豊富なのが特徴です。研修制度が整っている企業も多く、営業経験がない方でもチャンスがあります。また、成果に応じて昇進や昇給のチャンスもあるため、モチベーションを保ちやすいでしょう。

介護職

少子高齢化社会が進む日本では介護職の需要が高まっており、採用の間口が広いのが特徴です。介護職は未経験・無資格から始められる仕事ではあるものの、将来的に資格を取得することで介護福祉士やケアマネジャーなどにキャリアアップできることも

以下は、介護職の概要となります。

仕事内容高齢者や障がいのある方の日常生活を支援し、自立に向けた介護や生活援助を行う
平均年収378.6万円
向いている人・相手の気持ちを察知できる人
・細かい観察力のある人
・福祉系の専門知識を学び、活かす意欲のある人
ポイント・24時間体制の施設が多い
・人材不足により、需要は増加傾向にある
・労働環境や賃金を改善する動きが進行している

参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 訪問介護/ホームヘルパー」「施設介護員

人を助けることが好きな方や、人の役に立つことにやりがいを感じる方に特に向いているでしょう。

IT系職種

プログラマーやエンジニアといったIT系職種も、就職しやすい仕事としておすすめです。介護職と同様に需要が伸びているため、未経験者も入社しやすいとされています。以下は、プログラマーの概要となります。

仕事内容システムエンジニア(SE)が作成した詳細設計に基づきコンピュータプログラムを作成し、ソフトウェアを開発する
平均年収574.1万円
向いている人・論理的思考力がある人
・新しい技術に興味を持っている人
・細部まで丁寧に取り組める人
ポイント・内部情報や個人情報の取扱い、コンプライアンスに注意を払う必要がある
・セキュリティ上、リモートワークが制限される場合もある
・ノーコードやAIの台頭により、システム全体の開発力や専門性が重視される傾向

参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag プログラマー

プログラミングの知識があれば大きなアドバンテージとなりますが、それがない場合でも、入社後の研修で一から学ぶことができるため安心です。IT業界はテレワークやフレックスタイム制度を導入している企業が多いため、労働環境に柔軟性を求める方にも適しています。

IT業界への就職を検討する方は、「未経験でIT業界への転職は難しい?志望動機の例文や成功のポイントを紹介」のコラムも参考にしてくださいね。
※ご紹介している職業に関する情報は、2025年5月時点のものです。

正社員になれないと悩んでいる方はエージェントに相談しよう!

「正社員になれない」と悩む背景には、面接対策や自己分析の不足など、さまざまな原因が考えられます。また、これらの原因を一つひとつ見直して、対処法を実践することに加え、年齢や現在の働き方に合わせた効果的な就職活動を行うことも非常に大切です。しかし、一人でそのすべてを把握し、対策を進めるのは難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。

ハタラクティブでは、正社員就職を目指すあなたを、経験豊富なキャリアアドバイザーがマンツーマンで徹底的にサポートします。学歴や経歴に自信がない方でも、丁寧にヒアリングを行い、「やってみたい!」「できそう!」と思える求人をご紹介します。また、面接対策や履歴書・職務経歴書の添削も行うため、自信を持って選考に臨むことができます。サービスはすべて無料です。「このまま非正規でいいのかな…」と悩んでいる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

「正社員になれない」といった悩みに関するよくある質問

ここでは、「正社員になれない」といった悩みに関するよくある質問と回答をまとめました。正社員になれないからアルバイトを辞めていいかどうかや3年たっても正社員になれない理由について解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

正社員になれないから辞めるのはありですか?

現在のアルバイトや派遣の仕事を「正社員になれないから」という理由で辞めることは、状況によっては適切な判断です。特に、現在の職場で正社員登用の可能性がなく、キャリアアップの見込みもない場合は、新たな環境を探すことも選択肢の一つでしょう。
ただし、「辞めてから考える」という選択は避け、次のステップに進むための準備を整えてから辞めることをおすすめします。

派遣から正社員になることは可能ですか?

派遣から正社員になることは可能です。実際に派遣社員から正社員になるルートとしては、派遣先企業での直接雇用(正社員登用)または、派遣の経験を活かして他社の正社員になるといった2つの方法が考えられます

派遣先企業での正社員登用を目指す場合は、まず派遣先に正社員登用制度があるかを確認しましょう。制度がある場合は、登用条件や時期を把握し、それに向けて準備を進めることが大切です。
他社の正社員を目指す場合は、派遣の経験で培ったスキルや知識を整理し、それを活かせる職種や業界を探しましょう。特に同業界の正社員求人であれば、即戦力として評価されやすいでしょう。

アルバイトとして3年経っても正社員になれないのはなぜですか?

アルバイトとして3年以上勤務しているにもかかわらず正社員になれない理由として、働いている企業に正社員登用制度がない、正社員になるための条件(スキル、資格など)を満たしていない、正社員になりたいという意思表示が不足しているなどが考えられます

長年アルバイトを続けていると、「このままでいい」と思われがちです。上司や店長に定期的に正社員登用への希望を伝え、そのために何が必要かを聞くことが重要です。
フリーターや経歴に自信がない人が正社員就職を叶える際には、ぜひ就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。キャリアアドバイザーが、マンツーマンであなたの就職を支援します。