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正社員型派遣とはどんな働き方?正社員との違いやメリットを解説!

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この記事のまとめ

  • 正社員型派遣とは、派遣会社と無期雇用契約を結んで派遣先で就業する働き方のこと
  • 正社員型派遣と登録型派遣の違いは、雇用契約期間に定めがあるかないか
  • 正社員派遣になると、安定して働けたりさまざまな職場を経験できたりする
  • 正社員型派遣と正社員では、長期的に見ると正社員のほうが稼げる可能性が高い
  • 正社員型派遣から正社員に転職するなら、登用制度を活用したり転職活動したりしよう

「正社員型派遣とはどのような働き方?」と疑問をおもちの方もいるでしょう。「登録型派遣」や「正社員」との違いが分からないと、仕事探しをするうえで戸惑ってしまいますよね。

正社員型派遣とは、人材派遣会社と正社員や無期雇用の従業員として雇用契約を結んだうえで、派遣先に出向いて働く働き方を指します。派遣社員や正社員とは異なる働き方なので、違いをよく理解して選ぶ必要があるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの北島さんのアドバイスを交えながら、正社員型派遣の働き方や登録型派遣・正社員との違いを解説。また、正社員型派遣から正社員就職を目指す方法についてもご紹介しています。

雇用形態の違いやそれぞれのメリット・デメリットを確認し、転職活動の参考にしてみてくださいね。

正社員型派遣とは

正社員型派遣とは、人材派遣会社と無期雇用契約を結び、派遣先で働くという働き方のことです。会社によっては「無期雇用派遣」「常用型派遣」と呼ばれています。

正社員型派遣の働き方

ひとくちに「派遣社員」といっても、「登録型派遣」「正社員型派遣」「紹介予定派遣」と、複数の働き方があります。ここでは、それぞれの違いについて、正社員型派遣と比較しながらご紹介。派遣社員の働き方に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

登録型派遣と正社員型派遣の違い

登録型派遣とは、人材派遣会社と雇用契約を結び、派遣先企業で決められた期間就業する働き方です。雇用期間は1~3ヶ月の短期から3年の長期までさまざまですが、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律 第三十五条の三」により、3年以上継続して同じ派遣元に勤務することは認められていません。
また、登録型派遣の契約満了後は、次の案件が見つかるまで収入のない状態が続きます。次の派遣先で働くときは、人材派遣会社と再び雇用契約を結ばなくてはいけません。

正社員型派遣との違いは、人材派遣会社との雇用契約期間に定めがあること。正社員型派遣は無期雇用契約を結べるため、登録型派遣より安定した働き方が実現しやすいでしょう。無期雇用のため、3年を越えて同じ派遣先で仕事をすることも可能です。

紹介予定派遣と正社員型派遣の違い

紹介予定派遣とは、一定期間派遣社員として働いたあとに、本人と派遣先双方の合意があれば正社員として就職できる働き方のこと。派遣社員として働きながら適性を判断できるため、正社員就職を失敗したくないという方におすすめです。

正社員型派遣との違いは、派遣先との直接雇用を前提とした雇用形態であること。正社員派遣型は人材派遣会社と契約を結んだ人材であり、派遣先で雇用契約を結びなおすことはありません。

参照元
e-Gov法令検索
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正社員型派遣になるメリット

正社員型派遣になるメリットは、「安定感がある」「豊富な経験ができる」などです。ここでは、正社員型派遣のメリットについて詳しく解説します。

安定して働ける

正社員型派遣は無期雇用のため、安定した働き方が可能です。「登録型派遣と正社員型派遣の違い」で述べたように、正社員型派遣は3年以上継続して派遣先で働けます。派遣先での勤務が終了したあとも次の案件を紹介してもらえるほか、案件が見つかるまでの間の給与も保証されていることがほとんどです。

登録型派遣と比べて雇い止めや給与に関する不安を抱きにくく、安心して働き続けられるでしょう。

さまざまな職場を経験できる

正社員型派遣は、安定した働き方を実現しつつも、複数の職場を経験できるメリットがあります。契約満了後は次の派遣先に出向くことになるため、自分のスキルや能力を活かしながら、異なる環境で成長できるでしょう。

また、正社員型派遣の場合、派遣会社による研修が受けられることも多いようです。学んだ内容を派遣先での業務やスキルアップに活かせるため、「複数の職場で経験を積みたい」「スキルを身につけたい」という方におすすめの働き方となります。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

北島愛純

北島愛純

正社員型派遣として活躍できる仕事には、事務職や福祉関係、技術職などが挙げられます。複数の職場でより多様な経験を積めるため、その職種についての専門的な知識や技術を習得することが可能です。また、経験豊富だからこその柔軟な対応力や思考力といった、ポータブルスキルが身につくことも期待できます。

正社員型派遣になるデメリット

正社員型派遣は安定した働き方が叶えられるものの、「登録型派遣より仕事選びの自由度が低い」「キャリアアップが難しい」などのデメリットも存在します。正社員型派遣を選ぶ前に、具体的なデメリットを確認しておきましょう。

仕事や働き方の希望がとおりにくい

正社員型派遣は安定した働き方が望めるぶん、仕事や働き方の希望がとおりにくいというデメリットがあります。たとえば、週5日・8時間の勤務が求められたり、契約満了後も自由に案件を選べず、派遣会社から紹介された案件を受けたりすることが多いようです。

登録型派遣の場合は、働きやすい労働条件の案件を自由に選んだり、希望条件に合った案件が見つかるまで待ったりすることも可能です。自分の希望がとおりにくいため、人によっては「窮屈だ」「派遣なのに自由度が低い」と感じてしまうでしょう。

キャリアアップや待遇改善が難しい

正社員型派遣は、正社員のようなキャリアアップや待遇改善が難しい傾向にあります。多くの企業では正社員を対象に人事評価を行っており、派遣先で正規雇用されていない正社員型派遣の場合は、実績があってもキャリアアップは難しいでしょう。結果的に、大幅な昇給も実現しにくいといえます。

また、正社員型派遣の給与を時給換算すると、登録型派遣のほうが高いこともあるようです。働いているうちに、「長く働いているのに」「派遣先に貢献しているのに」といった不満が生じる恐れもあるでしょう。

正社員と派遣社員の違い

正社員型派遣の働き方を知って、「正社員と派遣社員どちらに就くべき?」と悩んでいる方もいるかもしれません。ここでは、正社員と派遣社員の労働条件や働き方の違いについて、表をもとに比較します。

 登録型派遣正社員型派遣正社員
雇用契約を結ぶ相手人材派遣会社人材派遣会社実際に働く企業
雇用契約の期間有期(案件によって異なる)無期無期
勤務先派遣先企業派遣先企業雇用契約を結んだ企業
給与形態時給制月給制月給制
勤務時間案件によって異なるフルタイムフルタイム
残業少ない少ない業務によって発生する
各種手当(家賃補助、ボーナスなど)なしありあり
キャリアアップチャンスが少ないチャンスが少ないチャンスが豊富

これまでに述べてきたように、派遣社員は派遣先が提示する雇用期間の間で働きます。「一つの場所に縛られたくない」「自分に合った労働条件の勤務先を選びたい」という場合は、派遣社員の働き方が合っていると感じるでしょう。
ただし、時給制で収入に満足できなかったり、各種手当やボーナスがなかったりするデメリットも。正社員型派遣を選べばこれらのデメリットは解消されるものの、キャリアアップのチャンスはどちらも少ないでしょう。

一方、正社員になった場合、一つの企業で定年まで勤めることを前提に雇用されます。そのため、責任範囲が広く、多様な業務に挑戦できたり、キャリアアップのチャンスが豊富なことが魅力です
ただし、フルタイムで働くことがほとんどだったり、残業が発生したりすることが負担になってしまう場合も。「さまざまな仕事に挑戦したい」「働いたぶんはしっかり報酬を得たい」という方におすすめといえます。

正社員と派遣社員はどっちのほうが稼げるの?

正社員と派遣社員では、正社員のほうが高い収入を得やすい傾向にあるようです。ここでは、統計をもとに雇用形態別の収入について紐解いていきます。

厚生労働省の「令和3年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)(p.9)」によると、派遣労働者が1日に得られる賃金の平均額は、1万5,698円でした。さらに細かく見ていくと、無期雇用派遣労働者が1万6,231円、有期雇用派遣労働者が1万3,409円という結果に。この結果から、登録型派遣よりも、正社員型派遣のほうが平均して3,000円ほど多く稼げることが分かります。

ただし、厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況(6) 雇用形態別にみた賃金(p.1)」を見ると、20~24歳の正社員の平均賃金は22万1,000円、正社員以外の平均賃金は19万6,200円でした。20代の時点で、正規雇用と非正規雇用の賃金に差があることが読み取れます。この差は年齢を重ねるほど拡大していき、55~59歳では約18万円もの差に。

派遣社員として働くことである程度の賃金を得られるものの、先述したように正社員のような昇給やボーナスが見込めるとは限りません。若いうちは大きな収入差がなかったり、職種によっては派遣社員で十分に稼げたりしても、長い目で見ると正社員就職したほうが稼げる可能性が高いといえます

参照元
厚生労働省
令和3年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況

派遣社員から正社員になる方法

派遣社員から正社員を目指すなら、正社員登用制度を活用したり、転職活動を行ったりするのがおすすめです。ここでは、派遣社員から正社員を目指すための方法について解説します。

正社員登用制度を利用する

派遣社員から正社員になるために、正社員登用制度を活用するのも手段の一つです。正社員登用制度とは、アルバイトや契約社員、派遣社員といった非正規雇用者を、正社員として採用しなおす制度のこと。会社によって異なるものの、「勤続年数●年以上」「一定の成果を挙げている」といった条件があることが多く、面接や試験で選考を受ける必要があります。

正社員登用制度のメリットは、働き慣れた職場で正社員として働けること。派遣社員として勤務していた場合も、条件を満たしていれば応募可能です。
ただし、すべての会社に制度がある訳ではないほか、制度自体はあっても実績がないことも。興味のある方は、派遣先企業に制度の有無や条件について確認してみましょう。

派遣として5年働いても正社員になれる訳ではない

有期労働契約が5年を超えた場合は無期雇用に転換できる「5年ルール」を活用しても、正社員になれる訳ではないため注意が必要です。無期転換ポータルサイトの「契約社員・アルバイトのみなさまへ!」によると、転換後の労働条件について「労働協約や就業規則、個々の労働契約で別段の定めがある部分を除き、 直前の有期労働契約の際の労働条件がそのまま引き継がれる」と明記されています。必ずしも正社員として雇用してもらえる訳ではないため、正社員登用を目指す場合は注意が必要です。

参照元
厚生労働省
有期契約労働者の無期転換サイト

正社員の求人を探して転職する

派遣社員から正社員を目指すなら、正社員の求人情報を探して転職活動を行うことをおすすめします。派遣社員での経験も転職活動でアピールできるほか、20代であれば将来性や柔軟性といったポテンシャルもアピールできるため、仕事探しがより有利に進められる可能性も。まずはどのような業界・職種があるか調べたり、求人情報を検索してみたりして、興味のある仕事をピックアップしてみましょう。

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サービスはすべて無料のため、ぜひお気軽にご相談くださいね。

正社員と派遣社員に関するQ&A

ここでは、正社員と派遣社員に関するよくある疑問について、Q&A方式でお答えします。転職活動での志望動機の書き方や、エンジニアが正社員型派遣を選ぶメリットについても解説しているので、ぜひご確認ください。

「派遣会社の正社員はやめとけ」と言われました…なぜ?

正社員型派遣として仕事をする場合、キャリアアップや待遇改善が叶いにくいことが理由として考えられるでしょう。派遣会社の正社員となっても、派遣先企業では派遣社員として扱われるため、派遣先の正社員と同じように評価してもらえることは少ないようです。また、契約満了後は次の派遣先に向かうため、長期的なキャリアが築きにくいといえます。
正社員型派遣のデメリットについて、詳しくはこのコラムの「正社員型派遣になるデメリット」をご確認ください。

正社員型派遣でエンジニアとして働くメリットが知りたいです

正社員型派遣でエンジニアとして働くメリットは、複数の現場やプロジェクトに携われるため、より実践的で幅広い技術を身につけられることです。ITエンジニアとして成長できるほか、「独立する」「フリーランスになる」といったキャリアパスも広がるなど、一つの職場にとらわれない正社員派遣ならではの強みがあるでしょう。

派遣から正社員に転職するときの志望動機の書き方は?

志望動機を書くときは、派遣社員の経験で得た強みやスキルを提示し、正社員として活躍できる人材であることを示しましょう。ポイントは、スキルを習得するまでの経験や実際に強みを活かせたエピソードを盛り込み、説得力をもたせること。「企業にどのように貢献できるか」を積極的に伝えられれば、企業側から採用に向けて前向きな評価をしてもらえる可能性が高まるといえます。

新卒で正社員型派遣として働いていますが、将来が不安です…

正社員型派遣の将来が不安という場合は、正社員就職を目指して転職活動を行うのがおすすめです。ハローワークや就職・転職エージェントを活用すれば、求職者の適性に合った求人情報を紹介してもらえたり、転職に関する相談に乗ってもらえたりといったサービスが受けられます。

正社員経験のない方や経歴・スキルに自信のない場合は、ハタラクティブにご相談ください。職歴や経験を問わない求人情報を豊富に取り扱っているため、安心して仕事探しができますよ。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube