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仕事が見つからないのはなぜ?年代別にみる求人探しのコツや支援制度を解説
この記事のまとめ
- 仕事が見つからない原因は「希望条件を絞れていない」「自信がない」などが挙げられる
- 仕事が見つからないときは自己分析をしたり、将来のビジョンを明確にしたりすると良い
- 仕事が見つからずお金がない方は、求職者支援制度や住居確保給付金制度を利用しよう
- 仕事が見つからないと一人で悩むより、就職・転職エージェントを活用するのがおすすめ
就職・転職活動をするなかで「応募できる仕事が見つからない」と悩む方もいるでしょう。仕事が見つからないと「このままずっと就職できないのでは」「応募しても採用されないのでは」と不安になりますよね。
応募しやすい仕事が見つからない原因には、希望条件が絞れていない、やりたいことが明確になっていない、チェックしている求人数が少ない、自信を持てていない、自分の市場価値を分かっていないなどが挙げられます。自分に当てはまる原因が分かれば、就活が成功する方法が見つかるでしょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの中村さんのアドバイスを交えつつ、20代・30代・40代別に求人を探すコツをまとめました。仕事が見つからない悩みをサポートしてくれる機関もご紹介しているので、参考にしてみてください。
この記事にコメントしているアドバイザー
仕事が見つからない5つの原因
仕事が見つからない原因
- 希望条件を絞れていない
- やりたいことが明確になっていない
- チェックしている求人数が少ない
- 自分に自信が持てない
- 自分の市場価値を把握できていない
ここでは、仕事が見つからない原因を5つ解説します。原因が分からない方は、自分に当てはまるものがないかチェックしてみてください。
1.希望条件を絞れていない
仕事が見つからない原因に、希望条件が絞れていない場合があります。「どんな職種でも良い」「とにかく早く仕事を見つけたい」と条件を絞らないまま求人を探すと、判断に迷うことから仕事が見つかりにくくなるでしょう。
応募可能な求人を探すときは、勤務地や勤務時間、給与など、自分が仕事をするうえで必要とする条件を明確にすることが大切です。希望条件を絞ったなかで興味がある業界や業種の求人を選べば、仕事探しがスムーズになるでしょう。
2.やりたいことが明確になっていない
やりたいことが明確になっていないと、仕事を見つけにくくなります。やりたいことが定まっていないと仕事探しが難航し、求人に応募しても志望動機に説得力が出ず、書類選考で不利になる可能性もあります。
自分が何をしたいのか、どのような仕事に就きたいのかを見つける方法には、自己分析や企業研究が挙げられるでしょう。自分の興味や適性を知ると仕事選びの軸ができるので、自分に合った仕事を見つけやすくなります。
3.チェックしている求人数が少ない
チェックしている求人数が少ないと、仕事探しが難しくなる可能性があります。就職サイトや転職支援サービスの利用を増やし、視野を広げて応募しやすい求人を探してみましょう。
また、仕事探しが進まない原因が「本当はまだ働きたくない」「就活に就かれた」と就業意欲が低いことで、チェックする求人数が増えないことも考えられます。
コラム内の「仕事が見つからない不安や焦りのストレス改善方法」で、気持ちを切り替える方法を解説しているので、一度仕事探しを休みたいという方はチェックしてみてください。
4.自分に自信が持てない
仕事が見つからない原因として、自分に自信が持てないということも挙げられます。働きたい気持ちがあっても自分の能力やスキルに自信が持てず、求人へ応募するハードルが高く感じてしまうでしょう。
採用担当者に自信のなさが伝われば、応募先から「頼りない」とマイナスなイメージを与えかねません。企業にアピールできるのはスキルや経験以外に人柄やポテンシャルを評価する企業を選ぶのも一つの方法です。自分の強みや経験をきちんと振り返り、仕事で活かせるものがないか探してみましょう。
5.自分の市場価値を把握できていない
理想が高すぎることで、自分の市場価値を把握できていないことも仕事が見つからない原因になります。自分のスキルがどの程度企業に貢献できるか理解していないと、適正な仕事を見つけるのが難しくなるでしょう。
自分の市場価値を知ることで、応募しやすい職種やポジションを見つけられます。そのために、業界の動向や給与相場を把握することを心掛けましょう。
仕事が見つからないときの4つの対処法
仕事が見つからないときの対処法
- 自己分析を丁寧に行う
- 希望条件の優先順位を明確にする
- 業界・企業研究を行う
- 将来のビジョンをイメージする
この項では、仕事が見つからないときの対処法を4つ解説します。仕事が見つからず悩んでいる方は、以下を参考にしてみてください。
1.自己分析を丁寧に行う
応募できる仕事が見つからないときは、自己分析を丁寧に行ってみましょう。自己分析が足らず、自分のやりたいことや興味のある分野が絞れていないことで仕事探しが難航している可能性があります。
自己分析ではこれまでの経験を振り返り、得意なことや不得意なこと、熱中したことなどを掘り下げてみましょう。自分の価値観や苦手なものなどが分かれば、条件が絞れて応募したい求人を見つけやすくなるでしょう。
2.希望条件の優先順位を明確にする
仕事が見つからないときは、希望条件の優先順位を明確にするのも有効です。給与や勤務地、福利厚生など仕事に求める条件の優先順位をつければ、応募可能な求人を絞れるでしょう。
多くの希望条件を持つことは悪いことではありませんが、仕事を見つけるのが難しいと感じるなら探す方法を変える必要があります。「朝が弱いから通勤時間30分圏内が良い」「勤務時間は9~17時なら子供の習い事に間に合う」というように、欠かせない条件を具体的にすれば、仕事探しの軸が見えてくるでしょう。
3.業界・企業研究を行う
自分の適性が分かり、希望条件が絞れたら業界・企業研究を行うことをおすすめします。業界・企業研究は、自己分析で明らかになった興味があることや得意なことを軸に進めると取り組みやすくなるでしょう。
業界・企業研究で「業界のどういった点に興味を持ったのか」「企業のどのような点に魅力を感じるか」ということを具体的にすれば、志望動機にも説得力が出たり、面接で入社意欲をアピールできたりするメリットがあります。
企業のWebサイトや口コミサイト、企業説明会などで情報収集すれば、自分とマッチする職場を見つけるための手がかりを得られるでしょう。「未経験者の転職におすすめの業界・職種は?仕事探しのポイントを解説」のコラムでは、未経験者が挑戦しやすい業種を紹介しています。
4.将来のビジョンをイメージする
将来のビジョンをイメージすると、応募したいと思える仕事が見つかりやすくなるかもしれません。
5年後、10年後に自分がどうなっていたいかを明確にイメージすることで、希望するビジョンを実現するためにはどういう仕事を選ぶべきか見えてきます。30代にはできるだけ多くの経験を積みたい、40代ではさらに高度なスキルを身につけたいというように、将来のビジョンを具体的にイメージしましょう。
年代別でみる仕事が見つからないときの求人選択のコツ
ここでは、20代・30代・40代に分けて、年代に応じた求人の選び方のコツを解説します。以下を参考に、自分に合ったアプローチ方法を探してみてください。
20代の仕事探し
20代の仕事探しでは、興味がある分野から求人を探すのがおすすめです。20代は経験や経歴よりも、若さやポテンシャルを評価されるでしょう。
社会人経験がない、未経験の業界・職種といった場合でも、やりたいと思う仕事を選べば「就業意欲や貢献意欲が高い」と判断され内定を獲得しやすくなります。自分の興味や強みに基づいた業界や職種をいくつかピックアップして、未経験OKやポテンシャル採用してくれる求人を探してみましょう。
30代の仕事探し
30代の仕事探しでは、前職の経験を活かせる業界や職種を探すと成功しやすくなるでしょう。基本的に30代の中途採用では、スキルや経験が評価される傾向にあります。
前職で培ってきたスキルや経験をアピールできれば、「即戦力になる」と判断され就活が成功しやすくなるでしょう。30代で未経験の職種に挑戦するのも不可能ではありませんが、有利になる資格を取得してから応募したり、アルバイトで経験を積んだりすれば就職できる可能性は十分にあります。
30代の就職事情は「30代で就職するには?未経験・職歴なしから正社員になるポイントを解説!」のコラムで詳しく解説しています。
40代の仕事探し
40代はマネジメント経験を活かせる求人を探すことで、転職活動が成功しやすくなります。40代はこれまでのキャリアが大きく影響する年代といえるため、管理職や指導的なポジションを求められることも多いようです。
職歴が長いぶん転職活動での強みもある一方、年齢で応募できる求人が限られることも。40代から仕事探しをするときは、絞りすぎるのは避けましょう。管理職や人材育成スキルの経験がない場合、タクシー運転手や介護職といった人材不足な職種を狙うのも方法の一つです。
仕事が見つからない不安や焦りのストレス改善方法
仕事が見つからないときに感じる不安や焦りなどのストレスを改善する方法には、「リフレッシュする」「相談する」「アルバイトを始める」「スキルや資格を身につける」などが挙げられます。下記でそれぞれの内容を解説するので、仕事探しにストレスを感じている方は、チェックしてみてください。
就活を休んでリフレッシュする
応募できる仕事が見つからず疲れを感じるときは、思い切って就活を休んでリフレッシュするのも方法の一つです。たとえば、仕事探しを休んで趣味の時間を十分にとったり、自然を感じながら散歩したりと、気分転換になることをしてみましょう。
心身の疲労が軽減されると気持ちが切り替わり、再び就職活動に励めることもあります。休憩を取ることで自分のペースを整え、就活で本来の力を発揮できるようにしましょう。
身近な人に相談する
身近な人に相談するのも、仕事が見つからないストレスや疲労の軽減に有効です。理解してくれる家族や友人、信頼できる先輩など、身近な人に今の状況や感じている不安を打ち明けてみましょう。
物事を客観視できる第三者に相談することで、自分一人では思いつかなかった新しい視点やアドバイスがもらえるかもしれません。また、抱えている不安や悩みを誰かに聞いてもらうだけでも、心の負担が軽くなることがあるでしょう。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
中村凌河
自分に合った仕事が見つからず仕事探しに難航している場合、身近な人やエージェントに相談してみることをおすすめします。
仕事選びには「やりたいこと」以外にも「条件」や「活躍できそうか?」といった幅広い観点があるでしょう。自分を客観視するのが難しい場合、ご友人やご家族、エージェントなどの第三者に評価してもらってみるのも良いですね。
アルバイトを始める
「なかなか仕事が見つからず焦ってしまう」「応募先から内定をもらえる気がしない」という方は、仕事探しをしながらアルバイトを始めるのも良いでしょう。就活中にアルバイトとして働くことで、金銭面で余裕が出たり、「自分にもできる仕事はある」と自信を持てたりするメリットがあります。
ただし、基本手当を受給している方がアルバイトを始める場合は、ハローワークへ報告しましょう。申請せず受給しながらアルバイトをすると、不正受給と判断される恐れがあるので注意が必要です。
スキルや資格を身につける
仕事で活かせるスキルや資格を身につけていれば、仕事が見つからない不安や悩みが軽減される可能性があります。「希望する職種に就職できない」「挑戦したい職種があるが自信がない」などの場合は就活の合間の時間を利用して、資格取得の勉強をしましょう。
なりたい職業に必要なスキルを取得するには、社会人向けのスクールに通ったり、後述する求職者支援制度を利用したりする方法もあります。「手に職をつけたい女性におすすめの転職先とは?在宅で働ける仕事もご紹介!」のコラムでは、専門性が見につく仕事をまとめました。
仕事が見つからない・お金がないときに使える支援制度
仕事が見つからない、お金がないという方は、支援制度を活用して仕事探しをするのも手です。支援制度には「求職者支援制度」「住居確保給付金制度」「母子父子寡婦福祉資金貸付制度」があるので、以下を参考に役立つ制度があるか確認してみてください。
求職者支援制度
仕事が見つからないという方は、求職者支援制度を利用してみましょう。厚生労働省の「求職者支援制度のご案内」によれば、求職者支援制度とは、「雇用保険を受給対象外の方が、月10万円の給付金を受給しながら転職へ向けてスキルアップの訓練を受けられる制度」とあります。
事務系や医療系、IT系などさまざまなコースから希望する資格が取れるものを選びましょう。また、給付金は受給できませんが、雇用保険を受け取りながらでも無料で訓練を受けられるので検討してみてください。
参照元
厚生労働省
求職者支援制度のご案内
住居確保給付金制度
失業で急に収入が途絶え、家賃の支払いに悩んでいる方は、住居確保給付金制度を活用する方法もあります。住居確保給付金制度は正社員のほかに、個人事業主も利用することが可能なので利用条件を確認してみてください。
厚生労働省の「住居確保給付金」によると、住居確保給付金制度は、市町村ごとに定める生活保護と同じ住宅扶助額を上限に実際の家賃額を支給する制度です。
一定の条件を満たした場合、原則3ヶ月間(延長は2回まで最大9ヶ月間)支給されます。住む場所の悩みが軽減されれば、仕事探しに集中する時間を確保できるでしょう。
参照元
厚生労働省
離職や解雇、やむを得ない休業等で生活に困窮する方へ
母子父子寡婦福祉資金貸付制度
母子父子寡婦福祉資金貸付制度とは、20歳未満の子どもを扶養しているシングルファザーやシングルマザー、寡婦(夫と離婚、死別し再婚していない女性)を対象にした制度です。
内閣府の「母子父子寡婦福祉資金貸付金制度」は、生活資金や住宅資金、教育資金などさまざまな用途に合わせた貸付を受けられます。制度を利用できるか分からない方は、住んでいる自治体の福祉担当窓口に確認してみましょう。
仕事が見つからない悩みをサポートしてくれる機関
「なかなか自分に合う仕事が見つからない」という方は、専門的なサポートを提供してくれる機関を活用してみましょう。就活支援機関のハローワークや就職・転職エージェントを以下で解説しているので、選ぶときの参考にしてみてください。
ハローワーク
ハローワークの正式名称は「公共職業安定所」で、厚生労働省が設置する行政機関です。ハローワークでは、パートやアルバイトから中小企業や大企業など幅広い求人が取り扱われているのが一つの特徴でしょう。
ハローワークでは求人検索のほかに、窓口で相談員に仕事探しに関する相談もできます。就活セミナーや講習会も行っているので、「全国のハローワーク」から寄りのハローワークを探して訪れてみましょう。
参照元
厚生労働省
ハローワーク
就職・転職エージェント
「自分に合う仕事探しができない」「一人での就活が難しい」と感じる方は、就職・転職エージェントを利用することを検討してみましょう。就職・転職エージェントでは、プロのキャリアアドバイザーが求職者の適性や経歴に合った仕事を紹介します。
就職・転職エージェントでは、一般には公開されていない求人情報を持っている場合があるので、一人では見つけられなかったぴったりの仕事が見つかりやすいでしょう。効率良く仕事を探したいという方は、就職・転職エージェントを利用するのがおすすめです。
「仕事が見つからない」とお悩みの方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、20代を中心にした転職・就職支援に特化しています。
ハタラクティブでは専属のアドバイザーが丁寧にヒアリングを行い、学歴・職歴に応じた就職や転職のサポートを実施。応募書類の添削や面接対策など就活支援から、内定後の相談まで一貫してサポートするので安心して就活できます。ご登録・ご利用はすべて無料なので、お気軽にご相談ください。
仕事が見つからない人によくある疑問FAQ
ここでは、仕事が見つからない人によくある疑問をQ&A形式で解消いたします。
仕事が見つからない主婦はどうしたら良いですか?
仕事が見つからない主婦の方は、ブランク(空白期間)にしていたことをアピールするのが有効です。ブランク中に得た経験や学んだスキルを伝えられれば、採用担当者に良い印象を与えられるでしょう。また、パートタイムや在宅ワークといった家事と子育てを両立できる条件を満たす職場を選ぶのもおすすめです。
応募したいと思える求人が見つからないときの対処法は?
応募したい求人が見つからないときは、自己分析を丁寧に行ってみましょう。 自己分析をすれば、自分のやりたい仕事が見えてくる可能性があります。自己分析の方法は、コラム内の「仕事が見つからないときの4つの対処法」で解説しているのでチェックしてみてください。
「ニートは仕事が見つからない」って本当ですか?
ニートの方も仕事を見つけることは十分可能です。ニートが就職を成功させるには、未経験者を歓迎している求人や人材不足の傾向がある職種を選ぶのがおすすめです。
「ニートから就職できるか不安」という方は、ハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブでは、未経験者の応募OKな求人を多数保有しているので、ニートの方で仕事探しに苦戦している方は気軽にお問い合わせください。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube