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なんのために働くのか分からなくなったら?仕事をする理由の見つけ方

なんのために働くのか分からなくなったら?仕事をする理由の見つけ方の画像

この記事のまとめ

  • 働く理由は、生活するため、なりたい自分に近づくためなど人それぞれ
  • なんのために働くのか分からない原因は、評価されない環境や充実感を得られないこと
  • なんのために働くのか分からないときは、仕事への考え方を変えてみるのがおすすめ
  • 面接で「なんのために働くのか」聞かれた際は、仕事への考え方や目標を伝えよう
  • なんのために働くのか、働く理由を見つけるには自己分析が有効的

「なんのために働くのか分からなくなった…」「仕事の目標がない」と悩んでいる方もいるでしょう。働く目的や目標がないと、仕事へのモチベーションが上がりにくいですよね。仕事に意欲的に取り組むためには、働く目的や目標をもつことが効果的です。

また、就職・転職する際は、面接時に「どのような目標を持って働くのか」を問われる可能性があります。働いたことがない方にとって難しい質問ですが、あらかじめ考えをまとめておくと好印象を与えられるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの太田さんのアドバイスを交えつつ、働く理由や目的の見つけ方をまとめました。面接時に「なんのために働くのか」と問われた際の回答例もいくつか挙げているので、参考にしてみてください。

なんのために働くのか分からない!仕事をする理由とは

なんのために働くのか、働く理由は人の価値観や生活状況によって変わります。内閣府が2022年に実施した「国民生活に関する世論調査」によると、働く目的について以下の表のとおりの結果となりました。 引用元の画像

引用元:内閣府「国民生活に関する世論調査

最も多かったのは「お金を得るため」で、続いて「社会の一員として勤めを果たすため」「自分の才能や能力を発揮するため」といった、承認欲求や自己実現の欲求から働く人が多いことが分かります。

以下では、この結果をもとに人がなんのために働くのか、考えられるものを5つにまとめてので、自分の状況に合うものがないか確認してみてください。

生活していくため

人が働く理由として、「生活を維持するため」と考える方は多いでしょう。労働者の多くが働いて得た給与で、生活に必要な食事、衣服、住まいといった生活にかかる費用を賄っています。貯蓄があったとしても、いつかは尽きるものです。今の生活を維持するため、お金を稼ぐことは働く目的になりやすいといえます。

やりがいを感じるため

仕事にやりがいを感じ、充実感を得るため働いている方もいるでしょう。自分にあった企業や職種などに出会えれば、能力やスキルを活かしながら成果を出しやすく達成感が感じられるでしょう。待遇に反映されるとより充実感も出るかもしれません。

また、「誰かの役に立っている」という気持ちは自己肯定感にも繋がるため、仕事へのモチベーションも上がりやすいでしょう。

社会的信用度を上げるため

社会的な信用度を上げることが、働く目的となっている方もいるようです。正社員として働くと雇用や給与が安定し、社会的信用を得やすくなります。

これによって、マイホーム購入時のローン審査やクレジットカードの審査が通りやすくなり、理想とするライフプランに近付けるでしょう。また、結婚や子育てといったライフイベントも、雇用が安定している正社員であれば、非正規社員に比べて費用に関する不安要素は少ないといえます。

なりたい自分に近づくため

仕事における将来なりたい姿や夢がある方は、実現を目指すことが働く目的となります。「会社を経営したい」「幼いころから目標としていた職種に就きたい」というように、自分が理想とする将来像が具体的にある場合、働くこと自体が叶えるために必要な手段となるでしょう。

将来を安定させるため

雇用や給与を安定させて、将来に備えたいと考える方もいるでしょう。生活に必要な費用以上の給与を得られれば、定年退職後の生活資金や万が一働けなくなった際の備えとして貯蓄が可能です。また、自分や家族の生活を豊かにできるメリットもあります。

参照元
内閣府
国民生活に関する世論調査一覧

なんのために働くのか分からなくなる5つの原因

なんのために働くのか分からなくなる原因

  • 誰かの役に立っていると思えない
  • 仕事で成果を上げても認めてもらえない
  • 仕事内容が合わずやりがいを感じられない
  • 日々の業務に追われて充実感を得られない
  • 将来の目標がない

仕事をしていると、「自分はなんのために働くのか…」「このままで良いのか…」と不安になることがありますよね。そのような感情は、働いていれば誰しも経験するものなので安心してください。

大切なのは、なんのために働くのか分からなくなった理由を明らかにし、適切に対処することです。以下で考えられる理由を挙げたので、参考にしながら自分自身としっかり向き合いましょう。

1.誰かの役に立っていると思えない

自分がしている仕事が誰かの役に立っていると感じられないと、なんのために働くのか分からなくなることがあるようです。特に、仕事の成果が見えにくい状況や、頑張りを評価されにくい職場環境では、不安に感じやすい傾向があります。

2.仕事で成果を上げても認めてもらえない

仕事で成果を上げても認めてもらえないと、自分がなんのために働くのか分からなくなることもあります。仕事の成果に対する適切な評価やフィードバックが得られないと、「これから何を頑張れば良いのか」「自分に必要なものは何か」が分からず、やりがいを失ってしまうのです。

3.仕事内容が合わずやりがいを感じられない

仕事内容が自分に合わず、なんのために働くのか分からなくなる方もいるでしょう。たとえば、「大きなプロジェクトに携わりたいのにルーティンワークが中心の仕事だった」「待遇ばかりを気にしてしまい興味のある業界に就けなかった」というように、実際の業務にやりがいが感じられないと、働く目的を見出せなくなるようです。

仕事を辞めるか迷う方は、一度「仕事を辞めるのは逃げじゃない!退職の判断基準と逃げ癖の改善方法を解説」のコラムにも目を通してみてくださいね。

4.日々の業務に追われて充実感を得られない

仕事の量が多く休む時間がなければ、やりがいのある仕事であっても充実感を得られない可能性もあります。適度な休息は、仕事への意欲やクオリティを保つために必要不可欠です。

業務に追われる日々が続くと強いストレスを感じ、心身に影響を及ぼす可能性もあります。心身が弱った状態では、なんのために働くのか分からなくなりやすいでしょう。

5.将来の目標がない

将来への夢や目標がない場合、なんのために働くのか分からなくなりやすいかもしれません。今の生活を維持するためだけに働いていると、「自分が今後何をしたいのか」「このままで良いのか」と、不安になることがあるようです。

なんのために働くのか分からなくなったときの対処法

なんのために働くのか分からなくなったときは、仕事への考え方を変えてみると良いでしょう。毎日小さな目標を作り、それを達成していくことでやりがいを感じられるときもあるようです。

この項では、なんのために働くのか分からなくなった方へ、悩みを解消するための対処法をご紹介します。働く意義を見出して、仕事へのモチベーションを上げましょう。

毎日達成できそうな目標を作る

なんのために働くのか分からなくなったときは、達成しやすい目標を設定してみましょう。「会議で発言する」「資料を仕上げる」というように、毎日達成できそうな小さな目標で十分です。小さな成功を積み重ねることで、仕事へのモチベーションを取り戻せる可能性があります。

また、高過ぎる目標を設定している方は、そのハードルを下げてみましょう。自分の理想を追及し過ぎると、心身ともに疲弊してしまう場合があります。理想に少しずつでも近づけるよう、小さな目標から設定し、徐々に難易度を上げていくのがおすすめです。

仕事のやりがいを探す

仕事でやりがいを見つけられると、働く目的を見出しやすくなります。働いている中で、どのようなことにやりがいを感じるかは、人それぞれです。

「職場で○○をして感謝された」「お客さまに喜んでもらえた」というように、これまでの経験から働いていて良かったと思える瞬間を思い出してみましょう。仕事へのやりがいを見つけるヒントになるはずです。

そもそも自分がどんな仕事をしたいか分からない方は、「自分が何をしたいのかわからない…原因ややりたいことを見つける方法を紹介」のコラムをヒントにやりたいことを見つけましょう。

仕事で感じられる喜びって何?

仕事でどのようなときに喜びを感じられるかは、その人の価値観や性格によって違います。

具体例を挙げると、自分の存在価値を認められたときや、社会に貢献できていると感じられたときに、働いていて良かったと思う方は多いようです。「働きぶりを評価してもらえた」「クライアントから感謝された」といった小さな経験の積み重ねが、仕事での喜びに変わるでしょう。

仕事への考え方を変えてみる

なんのために働くのか分からないときは、自分の仕事への考え方を変えてみましょう。無理をして高い理想に近づこうとしたり、仕事を楽しもうとしたりすると、心身が疲弊して「なんのために働いているのだろう…」と目的を失ってしまう可能性があります。

たとえ好きな仕事であっても、楽しいことばかりではありません。大切なのは、困難な場面であっても仕事と向き合えるかどうかです。「自分のスキルを活かせる」「適性に合っている」というように、自分が納得できる仕事が見つかれば、働いていくうちにやりがいや目的が見つかるでしょう。

頑張っている自分を褒めてあげる

ときには、自分の努力を認めて、褒めてあげることも必要です。忙しい日々を送っていると、「もっと努力が必要だ」「自分には○○が足りない」など、つい自分に厳しくなりやすくなります。

自分の頑張りを認めて褒めることで自己肯定感が高まるため、これから努力していくためのエネルギーが湧いてくるでしょう。自分へのご褒美として、好きなものを食べたり旅行に行ったりと、リフレッシュするのもおすすめです。日々の業務の積み重ねが、小さくても成果に繋がっていることを念頭に置いて仕事に取り組みましょう。

プライベートを充実させる

プライベートを充実させると、自分がなんのために働くのかを考えるきっかけになります。「趣味を楽しむ」「家族や友人と過ごす」というように、自分の時間を確保すると仕事のストレスが軽減され、生活の満足度が高まります。あえて仕事から離れて時間を過ごすことで、今後の働き方を見つめなおせるでしょう。

本当にやりたいことができる仕事へ転職する

今の職場で、どうしても働く目的ややりがいを見出せない場合は、新たな環境を求めるのも選択肢の一つです。転職するときは、自分が仕事に対して何を求め、何を重要視しているのか、しっかり自己分析することが大切です。これによって、異動や転職後のミスマッチを防げるでしょう。

面接で「なんのために働くのか」聞かれた際の回答例文

就職や転職の面接では、「なんのために働くのか」と問われることがあります。求職者の仕事に対する考え方が判断される質問で、長年働いてきた人にとっても回答が難しいでしょう。ここでは、面接で「なんのために働くのか」聞かれた際の答え方のポイントを、例文を用いて解説しました。就職・転職する際は、参考にしてください。

企業側から「なんのために働くのか」聞かれる理由

企業側は、応募者の仕事に対する考え方や意欲を計るために、働く目的を聞いていると考えられます。仕事を通じて何を達成しようとしているのか、どのようにモチベーションを保つのかを示すことになるので、自分の考えをしっかりまとめておきましょう。

回答によっては、「仕事への熱意が十分ではない」「早期退職のリスクがある」など、マイナスな印象を与えてしまう恐れもあるので注意が必要です。

仕事に対する考え方や目標を答えるのがポイント

面接で「なんのために働くのか」と聞かれた際は、仕事への考え方や目標を具体的に伝えましょう。また、応募先の企業でしか叶えられないような内容を伝えられると、企業側からマッチ度が高いと評価してもらえる可能性があります。どのように伝えれば良いか分からない方は、以下の例文を参考にしてください。

例文1

私は仕事をするのは、自分が成長するためだと考えています。働いていく中で知識やスキルの面のみではなく、他者と協力しながら一つのことを成し遂げる協調性も育み、人間力も上げていきたいです。自分のスキルや人間力が成長すれば、会社へも貢献できると考えています。

例文2

私が働くのは、人や社会に役立つためです。私は仕事で「ありがとう」と言われることに、やりがいや喜びを感じています。自分の働きが誰かの役に立ったり、社会で必要とされるものになることを目標に、仕事に取り組んでいきます。

例文3

私が働く理由は、新たな目標へチャレンジするためです。これまでの経験やスキルをさらに伸ばして、○○として活躍していきたいです。また、新たな課題に挑戦していくことで、自己成長を遂げたいと考えています。

面接では、働く目的とともに、将来のキャリアについて問われることもあります。回答に悩んだら、「面接でのキャリアプランの答え方は?例文や思いつかない際の対処法もご紹介」のコラムを参考に対策を考えてくださいね。

「なんのために働くのか」を見つける方法

なんのために働くのか見つけるためには、自分自身を深く理解することが必要です。自分の得意・不得意や好き嫌いが分かれば、自分に合った仕事でやりがいを感じながら働いていけるでしょう。

自己分析をして自分自身を理解する

なんのために働くのか分からないときは、自己分析で自分自身を理解することから始めましょう。自己分析とは、過去の経験から自分の性格や興味のあること、スキル、価値観などを整理する作業のことです。

自分が何に喜びを感じ、何に興味を持っていたのかを思い出すことで、働く目的が見えやすくなります。また、労働環境や給与、ワークライフバランスなど、働くうえでの希望条件をまとめておくことも必要です。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

太田雅子

太田雅子

「なんのために働くのか」悩んでいる求職者から相談を受けることがあります。自己分析で自分の働く目的を考え直すのは、とても有効的な方法です。

しかし、現在の仕事を辞めてしまうと、自己分析によって何か目標や目的ができたときに、仕事がない状況では叶えることが難しい状況に陥る恐れがあります。現在の仕事で成し遂げられないのかよく考えたうえで、転職の判断をしましょう。

わたしたちハタラクティブでは、「今の仕事を続けるか悩んでいる」「働く目的が分からない」といった方へ、あなたの悩みに合わせて長く続けられる仕事を紹介するお手伝いをしています。

自分の適性に合った仕事が何か考える

自分自身を理解できたら、「自分に適した仕事は何か」を考えてみましょう。自己分析で洗い出した価値観や考え方、スキルなどから、どのような仕事が合っているのか探し出すことが重要です。

ここで作業を断念してしまうと、なんのために働くのか分からなくなり、早期離職に繋がる恐れもあります。自分のスキルや価値観と、企業が求める人物像が合っているかを確認するようにしてください。

やりたいことがない人の仕事探しは適職診断で叶う?向いてる仕事を知る方法」のコラムにあるように、自分に合った仕事を探す際は適職診断も有効です。

「なんのために働くのかが分からず、面接で苦労している」といった就活生の方や、「転職活動に不安がある」という方は、就活・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。

ハタラクティブでは、プロのアドバイザーがカウンセリングを行い、適性や希望に合わせた求人をご紹介しています。応募書類の添削や面接対策、入社後のアフターフォローまで、就活全体をサポート。サービスはすべて無料なので、まずはお気軽にご相談ください。

「なんのために働くのか」という疑問に関するQ&A

ここでは、なんのために働くのか分からなくなった人が抱える疑問に、Q&A形式でお答えしていきます。

お金以外で人がなんのために働くのか知りたいです

「自己成長のため」「社会に貢献するため」「将来の夢を叶えるため」などのように、お金以外にも働くことの目的を持っている方は多くいます。 また、人と関わることが好きだったり、何もしないでいるのが落ち着かなかったりする場合も考えられるでしょう。お金以外のやりがいを見失っている場合は、自分にとっての働く理由を見つけられると良いかもしれません。

独身でなんのために働くのか分からなくなりました

働く理由は人それぞれのため、独身であることが必ずしも働く目的を失う原因とはなりません。このようなお悩みを抱えている方は、自分の人生をどれだけ豊かに過ごせるかを考えるのがおすすめです。

「趣味を楽しむために収入を上げたい」「専門的な分野へキャリアアップしたい」というように、今後の展望に応じて働く意義を見出だせるかもしれません。周囲と比較せず自分自身と向き合うことで、何のために働きたいのかを明確にできます。

働く理由は年代によって異なりますか?

年代に応じて優先すべきことが変化します。たとえば、20代はキャリアアップや自己実現を理由に働く人が多いでしょう。30代は結婚や子育てが関わってくる場合があり、家族を養うことが働く目的となりやすいようです。

40代から定年を迎えるまでは、老後の生活のために貯蓄をしたり、心身負担のない働き方を選んだりします。生活状況や価値観によって、働く理由は大きく影響されるでしょう。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube