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正社員になるにはどうする?フリーターから就職する方法を解説!

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この記事のまとめ

  • フリーターが正社員になるには、自分の経験やスキルに適した職を選ぶことが大切
  • 正社員になるには、正社員登用制度や無期転換ルールを活用するのがおすすめ
  • 正社員になると雇用や収入が安定し、社会的信用を得られやすいメリットがある
  • フリーターから正社員になるには、新卒や未経験者を積極的に採用する企業を探そう
  • 正社員になるには、信頼できる第三者や就職支援サービスに相談することも大切

就職・転職を考えている方のなかには、「正社員になるにはどうしたら良い?」「フリーターから転職できる?」などの疑問を持ち、不安を感じているかもしれません。実は、フリーターも応募可能な正社員ポジションは存在し、特に新卒や未経験者の採用に積極的な企業では転職がしやすい傾向にあります。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの荒井さんのアドバイスを交えながら、正社員になるにはどうしたら良いのか、また、フリーターから転職を成功させるための求人選びのコツなどをまとめました。参考にしながら、正社員への就職・転職を成功させましょう。

正社員になるには?フリーターから就職できる?

正社員になるには、就職・転職活動をして新しい仕事を見つける方法と、現職で正社員を目指す方法があります。今フリーターとして働いている方は、就業経験を活かしながら就職・転職活動に挑戦したり、現職の経験を活かして正社員登用を目指したりするなど、さまざまな選択肢があり、正社員になれる可能性は高いといえるでしょう。

フリーターから正社員になる割合

正社員の職を目指すフリーターが、就職できる割合は高いといえます。独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「大都市の若者の就業行動と意識の変容 -『第5回 若者のワークスタイル調査』から-(124p)」の調査によれば、正社員を目指すフリーターの中で実際に職を得ることができた割合は、年代や性別にかかわらず60%を超える結果となりました。

これは、「フリーターから正社員への転職を望む」という意思のある方が挑戦した結果です。「就職できないのでは…」「正社員になれなかったらフリーターのままでもいい」など、正社員になりたい強い思いがないと、選考に落ちてしまったときに諦めてしまう可能性があります。。正社員になりたいフリーターの方は、困難な状況となっても積極的に挑戦する姿勢が重要です。

フリーターから正社員になるには難しい場合もある

しかし、正社員を募集している求人のすべてが、フリーターにとって容易いわけではありません。特に即戦力を期待される職種では、実務経験が少ないと、ほかの候補者と比べて不利になる場合があります。

そのため、フリーターから正社員になる道を探る際には、高度な専門スキルや特定の知識が必要とされる職種は避け、自分の経験やスキルに適した求人を選ぶことが賢明です。

参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構 
労働政策研究報告書 No.213 大都市の若者の就業行動と意識の変容―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―

正社員になる4つの方法

正社員になる方法

  • 転職活動をする
  • 正社員登用制度を活用する
  • 無期転換ルールを利用する
  • 紹介予定派遣から正社員を目指す

正社員になるには、就職・転職活動をする以外にも、正社員登用制度や無期転換ルールを活用する方法もあります。

ここでは、正社員になる方法として考えられるものを4つまとめました。自分の状況に最も適している方法を選び、効率的に正社員になりましょう。

正社員登用制度を利用する

正社員登用制度とは、非正規雇用の方を正社員として採用する制度のことをいいます。希望したすべての人が正社員になれるというわけではなく、企業ごとに採用までのプロセスがあるようです。たとえば、以下のような選考方法が考えられます。

  • ・書類審査や筆記試験、面接など就職・転職活動時と似た方法
  • ・個別面談を通じて、再度志望動機や仕事への意欲、適性などを見極める方法
  • ・会社が設ける特定のテストや条件に合格することで正社員になる方法

よって、正社員登用制度の難易度は一律ではありません。新規の人員を採用するときよりも厳しい条件を設ける企業もあれば、具体的な基準を設けずに、契約更新時に双方の同意があれば正社員として登用する場合もあります。正社員登用の詳細や過去の登用実績については、勤め先の企業に確認しておきましょう。

無期転換ルールを利用する

無期転換ルールとは、企業が期間を定めた契約で労働者を雇う際、連続して5年以上の雇用があった場合、その労働契約は期間の定めのない無期労働契約へと変更できるというものです。これは契約社員だけではなく、すべての形態の非正規雇用者に適用されます。

ただし、無期転換ルールがあるからといって、必ずしも正社員になれるというわけではありません。特定の理由により企業が無期雇用への移行を望まない場合、5年以内に雇用を終了させることも考えられるため注意が必要です。また、正社員に移行しても、契約社員であったときの労働条件や賃金が引き継がれる可能性もあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

紹介予定派遣から正社員を目指す

正社員になりたい方は、紹介予定派遣を利用することもおすすめです。紹介予定派遣は、一定期間派遣先の企業で働き、雇用者と労働者双方の合意によって正社員として雇用される制度。正社員採用を見据えた雇用形態であり、正社員を志望する人にとっては有利な選択肢といえます。

ただし、紹介予定派遣が直接雇用されるという確証はなく、直接雇用されたとしても正社員ではなく契約社員のままという場合も考えられるでしょう。正社員として直接雇用されるのかどうか、事前に確認しておくと安心です。

転職活動をする

これまで紹介した方法が適用されない場合や、今の仕事以外で正社員として働きたい場合は、転職活動をしましょう。自己分析や企業研究をしっかり行い、自分に適した仕事を見つけることで、前向きな気持ちで業務に取り組めます。

転職活動にはある程度の時間が必要なため、手順をしっかり把握して計画を立てることが大切です。「転職でやることをリストで把握しよう!内定後に必要な手続きも解説」のコラムでは、転職する際に必要なことがまとめられているので、参考にしながら自分のリストを作成してみましょう。

正社員になるメリット5選

正社員になるメリット

  • 雇用が安定する
  • 収入が上がる
  • 福利厚生が充実する
  • キャリアアップの機会が得られやすい
  • 社会的信用度が上がる

フリーターから正社員へ転職すると、雇用や収入が安定したりキャリアアップの機会が得られやすかったりするなど、さまざまな利点があります。ここでは、正社員になるメリットを5つ紹介します。フリーターから正社員になるか悩んでいる方は、以下のポイントを参考に、自分にとってメリットが大きいか考えてみてください。

1.雇用が安定する

フリーターから正社員になると、雇用が安定しやすいことが大きなメリットといえるでしょう。正社員は無期雇用が基本であり、企業による解雇が制限されるため、給与や雇用が長期間保証されることになります。

対してフリーターの場合は、雇用や給与の安定性が低く、会社の業績や自身の状況によっては仕事を失うリスクがあるでしょう。正社員になることで、このような不安から解放され、安心感を得ることができます。

2.収入が上がる

正社員になることで、フリーターとして働いていたときよりも収入が上がる可能性があります。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、正社員以外の賃金が22万1,300円に対して、正社員の賃金は32万8,000円の結果となりました。

正社員は非正社員に比べて平均的に高い給料を受け取っており、年齢が上がるにつれて昇給や昇格の機会も増えるため、賃金の差はさらに拡大するでしょう。

3.福利厚生が充実する

正社員はフリーターよりも、福利厚生が充実している傾向があります。社会保険への加入はもちろん、育児や介護による休暇、住宅支援などの福利厚生が受けられるため、自分自身に何かあったとき生活に困窮しにくいでしょう。

また、各種手当の支給によって、実質的な手取り額が増えることもあります。企業によっては社員割引などの特典もあり、生活の質を向上させられるでしょう。

4.キャリアアップの機会が得られやすい

正社員になると仕事の範囲が広がり、キャリアアップの道が開かれるのもメリットの一つです。フリーターのままでは挑戦しにくい役職への昇進も、正社員なら可能になります。数多くの業務を経験し、スキルやキャリアを積み上げられるのは、正社員ならではのメリットです。

5.社会的信用度が上がる

正社員として働くメリットには、社会的信用を得やすいことも挙げられます。収入や雇用の安定により社会的信用度が向上し、金融機関の審査が通りやすくなるでしょう。クレジットカードの申込みやローンの利用など、将来の大きな買い物に向けた計画も立てやすく、ライフプランの選択肢が広がります。

正社員になるデメリットはある?

フリーターから正社員になると、責任のある業務を任されやすく、仕事に対してストレスを感じる方もいるようです。また、パートやアルバイトのように就業時間が決められないので、自由な働き方をすることは難しいでしょう。入社してからの期待と現実のギャップに悩まないよう、転職前に正社員として働くメリットとデメリットの両方を理解し、自分自身に最適な働き方が何かをじっくりと考慮することが重要です。

参照元
厚生労働省
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況

正社員になりたいのになれない5つの理由

正社員になりたいのになれない理由

  • コミュニケーション能力が低い
  • 自己分析と企業研究が十分ではない
  • 主体的な取り組みが少ない
  • ネガティブな考えをすることが多い
  • 必要なスキルや経験が十分ではない

正社員を目指している方のなかには、「正社員になりたいのになれない…」と悩む方もいますよね。正社員になりたくてもなれない理由として、積極的なコミュニケーションを避けがちであったり、自発性が欠けていたりすることが考えられます。

ここでは、正社員を目指していてもなかなか実現できない理由として、考えられるものを5つまとめました。参考にしながら、自分がどれに該当するか確認してみてください。

1.コミュニケーション能力が低い

正社員になれない理由として、コミュニケーション能力が低いことが挙げられます。他人との対話を避けてしまうと、「チーム内で協力しながら働けないのでは」「職場で孤立してしまい早期退職につながるのでは」など、採用側から疑問視される可能性も。

仕事をするうえで、どのような職種においても基本的な対人スキルが求められます。コミュニケーション能力で悩んでいる方は、「コミュ障な人が続けやすい仕事とは?活かせる強みや仕事探しのコツも解説!」のコラムで、悩みに対する解決方法を紹介しているので、参考にしてみてください。

2.自己分析と企業研究が十分ではない

自己理解や希望する企業に関する研究が不充分な場合、応募企業へ就職したい意欲や熱意を疑われることがあります。自分の目指すキャリアや仕事内容について不明瞭であると、「本当に正社員になりたいのか」「入社してもモチベーションを維持して働けないのでは?」などと判断されかねません。

自己分析や企業研究の進め方が分からない方は、「自分に向いてる仕事に出会うには?見つけるメリットや探し方を解説」を参考に進めてみてください。

3.主体的な取り組みが少ない

自ら積極的に行動する姿勢が十分ではないことが、正社員になれない理由の場合もあります。正社員としての業務は指示されたことだけを行うだけではなく、自発的に思考し行動する能力が必要です。

面接で他力本願な回答をしてしまったり、主体的な行動をした経験について問われたとき上手く答えられなかったりすると、「意欲を持って仕事に取り組めない」と判断されてしまうでしょう。

4.ネガティブな考えをすることが多い

物事を悪い方向で考えがちな人は、面接官に負の印象を与えてしまい、正社員になることが難しくなる可能性があります。悲観的な考え方は仕事に対しても現れやすく、「小さなトラブルでも業務に影響するのでは」と懸念されてしまうでしょう。

特に前職の退職理由は、ネガティブな伝わり方をしやすいです。「職務経歴書に退職理由を書かないのはOK?必要な状況と書き方の例文を解説」のコラムを参考にしながら、前向きな気持ちを伝えるよう心掛けましょう。

5.必要なスキルや経験が十分ではない

正社員になれないときは、応募先から求められるスキルや実務経験が不足している場合もあります。特に、即戦力となるスキルや経験を求めている企業においては、採用が難しくなるでしょう。「企業側が求めているのはどのような人材か」をしっかり把握し、活かせる経験やスキルをアピールすることが大切です。

フリーターから正社員として採用されやすい企業の特徴

フリーターから正社員への転職を成功させるためには、若手や未経験者を積極的に採用している求人に注目することが有効です。「正社員になりたいけどどのような職種が適しているか分からない」と悩んでいる方は、以下のポイントを押さえて探してみると良いでしょう。

若手の採用に意欲的な企業

若い人材を意欲的に採用している企業では、フリーターも正社員としての就職を目指しやすいでしょう。これらの企業は、スキルや経験よりも求職者の成長する可能性や適応力を重視し、新しい人材を育成することに注力しています。そのため、教育制度が整っており、未経験から正社員としてキャリアアップを目指せるでしょう。

未経験者を積極的に採用している企業

「未経験者歓迎」と明記されている求人も、フリーターが挑戦しやすい企業の一つといえるでしょう。これらの企業では、求職者の持つポテンシャルやモチベーションが重視され、経験よりも個人の意欲が評価されやすいからです。社会人としての経験が少ない場合でも、これまでのアルバイトやパートの経験を活かしつつ、新たな職種に挑戦できるチャンスがあります。

学歴や経験より成果を重視する企業

成果主義を掲げる企業は、学歴よりも個人の実績と能力を重んじるため、フリーターから正社員へ挑戦しやすい環境です。こうした企業では、努力と成果が直接的に評価や昇進、給与に反映されるため、実力を公平に評価してもらえるでしょう。成果を出せばキャリアアップが望めるため、「入社してすぐ高収入を得たい」「自分の実力を試したい」といったフリーターの方におすすめです。

フリーターから正社員になるには第三者の力を借りよう

就職・転職活動をしていると、「正社員になるにはどのような方法が効率的だろう」「今のやり方で間違っていないか不安」など、悩むことは多いでしょう。そのようなときは、一人で解決策を探るより、第三者に相談してみるのがおすすめです。客観的な目線でアドバイスしてもらうことで、自分では思いつかなかったような突破口が掴める可能性があります。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

荒井幹太

荒井幹太

正社員になるには、転職活動したり正社員登用を狙ったりするなど、さまざまな方法がありますが、少しでも不安に思ったら信頼できる第三者や転職エージェントなどに相談して進めるのがおすすめです。一人ですべて完結させることもできますが、第三者の意見を取り入れながら進めると、効率的かつ成功率の高い転職ができますよ。

誰しも初めての転職は不安がつきものです。わたしたちハタラクティブでは、スキルや経験に自信がないフリーターの方も、未経験から挑戦できるお仕事を紹介しています。経験をつけていくと挑戦できる職種の幅もひろがるので、まずはできる仕事から一緒に探してみましょう。

正社員になりたいと考えている方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、若年層を中心に就職・転職の支援を行うサービスです。就活アドバイザーがマンツーマンでカウンセリングを行い、経験や希望に合わせた求人を紹介しています。紹介する求人は、フリーターを歓迎しているものや未経験者を積極的に採用しているものなど、自分のスキルや経験に自信がない方も挑戦しやすいものを取り揃えているのが特徴です。
また、応募書類の添削や面接対策はもちろん、入社後のフォローアップまで、就職活動を一貫してサポートしています。サービスはすべて無料でご利用いただけますので、関心がある方は気軽に相談してみてください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube