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資格なしは就職で不利?企業が資格よりも重視しているポイントを紹介!

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この記事のまとめ

  • 「資格なし」だからといって、就活が不利になる可能性は低い
  • 資格なしだと資格を持つ候補者より選考過程で劣位になることもある
  • 資格なしを過度に気にせず、志望する企業についての研究や動機の明確化に注力すべき
  • 資格がない場合、履歴書の該当欄には「特になし」と記入する
  • 資格を持たずに仕事を探す際は、経験不問の職種を優先して検討することが重要

「資格がなくても仕事は見つかる?」と心配する人も少なくありません。資格がないと、「就職で不利になるのでは」と不安になりますよね。

資格を持っていなくても仕事に就くことは充分可能です。資格なしで就活する際は業界や職種を絞りすぎず、企業研究で自分の適性を活かせる企業を見つけることを心掛けましょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの中村さんのアドバイスを交えながら、資格がない状態での就職を成功させる方法を解説します。また、資格なしから就職を成功させる方法や履歴書の書き方もご紹介。これから就職や転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

「資格なし」は就職で不利になることは少ない

資格がないからといって、就職活動で不利になるわけではありません。特に、若年層の既卒者や新卒者の場合、多くの企業は資格よりも志望者の意欲や将来性を優先して評価します。

近年、業界や職種の経験がない人でも歓迎する中途採用の機会が増えており、資格を持たない既卒者でも採用のチャンスは充分にあるでしょう。

資格の有無を重視する企業は少ない

多くの企業では、応募者が持つ資格よりも個性や情熱、そして将来に対するビジョンを評価する傾向が見られます。資格を取ることが目的となり、その背後の意義を見失ってしまうケースはむしろ不利に働くことがあるでしょう。

たとえば、資格取得には一定の時間が掛かりますが、年齢が重なると応募できる求人が減ります。就活そのものが遅れると、資格を有していても不利になる場合があるでしょう。

資格が求められる職種であっても、採用時に「必須」と明示されていない場合は、入社後に研修を通じて取得するチャンスが提供されることも。焦って資格を取る必要は低いといえるでしょう。

資格なしで挑戦できる仕事や探すポイントは「無資格からできる仕事一覧!正社員になるためにできること」のコラムで解説しているので、気になる職種がないかチェックしてみてください。

資格は採用の判断材料になることがある

応募者間で人柄や熱意に差がない際には、資格が選考の決め手になる場合があります。特に多くの応募者がいる人気企業では、資格を持っていないと不利になる可能性があるでしょう。

特に、弁護士や薬剤師といった職業を希望する場合、資格を持っていることが必須になります。たとえ法学部や薬学部に通っていても、司法試験や薬剤師国家試験に合格しなければ就業はできません。

また、弁護士や薬剤師以外にも、税理士や美容師、ボイラー技士などは特定の資格が必要な「業務独占資格」。希望する職種に必要な資格がないか確認してみましょう。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

中村凌河

中村凌河

資格がなくても内定を取ることは十分可能ですよ。ハタラクティブから就職される方の9割以上は、資格を何も持たれていない方になります。独占業務のある資格は資格が有効に働きますが、それ以外の仕事は特に資格が優遇されることは少ないでしょう。

資格なしから就職を成功させる3つのポイント

資格なしから就職を成功させる3つのポイント

  • 自己分析を行う
  • 企業研究で志望先企業の理解を深める
  • 志望動機に説得力を持たせる

就職活動で成功するためには、「自己分析」「企業研究」「志望動機」を含む、企業が求める採用基準を把握し、準備を進めることが重要です。以下では、これら就職活動の核となる3つのポイントに焦点を当てて説明します。

1.自己分析を行う

資格なしで就職を目指す場合、自己分析を行うことで就活が成功しやすくなるでしょう。採用する企業は、応募者が自身の長所や短所を理解し、それらをどのように職場で活かしたり、改善したりするかを評価します。

自己分析では、過去の経験から自分の得意なことや興味があること、価値観などを見つけるのが有効。自分自身を冷静に分析した結果をもとに、自己紹介や面接の応答に効果的に活かしましょう。

2.企業研究で志望先企業の理解を深める

希望する企業について、業務内容や経営方針、競合他社の情報などは事前に把握しておきましょう。志望企業に関する知識は、面接の準備において非常に役立ちます。

資格がなくても、応募企業に対する深い理解と情熱を面接で示すことが、採用の可能性を高めるでしょう。

3.志望動機に説得力を持たせる

企業は、応募者の動機付けを深く見ている傾向があります。「なぜこの会社に応募したのか」という問いに対する明確な答えは、応募者の企業理解を示し、入社後の期待不一致を避けるのに役立つでしょう。

また、志望動機は企業ごとに内容を変えたり、実体験を盛り込んだりすることで説得力が上がります。資格の有無にかかわらず、入社意欲の高さと熱意をアピールできれば就職の成功につながるでしょう。

志望動機を書くときのコツは「志望動機書の書き方やコツは?第二新卒や未経験から転職する際の例文も紹介」のコラムで解説しているので、これから応募書類を作成する方は参考にしてみてください。

資格なしでの就職が不安な方におすすめの資格7選

資格なしでの就職が不安な方におすすめの資格7選

  • TOEIC
  • 簿記
  • ITパスポート
  • MOS
  • FP技能検定
  • 秘書検定
  • 自動車運転免許

内定獲得を目指す方は、実践的で多岐にわたる職種で利用可能な資格を取得するのも手です。ただし、いくつかの資格は取得までに時間を要するため、就職活動の機会を逸しないよう、早めの計画と行動が求められるでしょう。以下に、仕事探しに有利な、そして仕事上でも役立つ資格を紹介します。

1.TOEIC

英語の読解・筆記能力を測るTOEICは、スコアによって、就職活動だけでなくキャリアにも大きく貢献します。特に、外資系企業や国際的な業務が期待される場合、600点以上を目標に、より高い730~800点を目標とするのが望ましいでしょう。

世界的なビジネスの場でのコミュニケーション能力を証明するため、取得して損はありません。

2.簿記

財務・会計業務の基礎知識を証明する日商簿記は、経理だけでなく経営管理の知識も提供します。コスト意識の養成にも役立ち、事務職以外を目指す方にも有益。業界では「日商簿記2級」が一般的な評価基準となっています。

3.ITパスポート

ITの基本知識を証明するITパスポート試験は、あらゆる業界でのIT利用の普及に伴い、広範な職種での有用性が認められています。ITエンジニアを志望する方の入門としても、またはITスキルの基礎を固めたい方にも推奨されるでしょう。

4.MOS

マイクロソフトオフィス製品の熟知を認定するMOSは、オフィスワークにおける効率的な文書作成やデータ管理に直結します。特に「Word」「Excel」「PowerPoint」のスキルは、多くの職場で求められるでしょう。

5.FP技能検定

ファイナンシャルプランナーは、資産管理やライフプランニングのプロフェッショナルとして、顧客の金融に関する問題や計画を、貯金、株式投資、税務、保険といった専門分野の知識を活用して支援します。

「FP技能士」としての資格は、1級から3級まで存在し、これらは国家試験に合格することによって認定される正式な資格。職場での優位性を確保するには、2級資格取得が推奨されます。

ただし、2級試験の受験条件には、3級の合格、特定の研修の受講、または実務経験2年以上が含まれます。そのため、初めに3級資格を目指し、その後で2級への挑戦を考えると良いでしょう。3級FP技能検定では、学科と実技の両試験で8割以上の合格率を誇っています。

6.秘書検定

社会人基本のマナーや文書作成能力を身に付ける秘書技能検定は、事務職だけでなく、あらゆるビジネスシーンでのプロフェッショナルとしての立ち振る舞いを学べます。特に2級以上の取得が、就職活動において有利とされるでしょう。

7.自動車運転免許

営業職など、運転が必須または有利な職種において、自動車運転免許は広い職域への扉を開きます。普通免許が基本ですが、職種に応じて中型・大型免許が求められることも。運転免許は、就職活動において有用なスキルの一つです。

無計画な資格取得は避けよう

「なんとなく持っておいたほうが良さそう」と、無計画に資格を取得するのは避けましょう。資格を持っていても、志望先企業で活かせないと有利に働きにくい傾向があります。

資格を取得する前に、自分のやりたいことを明確にすることを優先しましょう。志望する業界で役立つ資格を取得すれば、就活で役立ちます。

自分のやりたいことが見つからないという方は、「やりたいことの見つけ方を解説!就活・転職活動で重視するポイントとは?」のコラムで見つけ方を解説しているので、参考にしてみてください。

資格なし・取得中の状況別でみる履歴書の書き方

履歴書には、保有資格を記載する欄があります。以下で、資格なしと取得中に分けて履歴書の書き方を解説しているので、これから作成する方は参考にしてみてください。

資格なしの場合

資格がない場合、履歴書の免許・資格欄には「特になし」と具体的に記入します。履歴書はすべての項目をきちんと記入するのが基本。資格の有無に関わらず、空欄のまま提出するのは避けましょう。空白のままだと、採用担当者が記入漏れと解釈するリスクがあります。

資格取得を目指している場合

現時点で特定の資格を持っていなくても、その資格を取るために勉強中であれば、「現在、▽▽資格を取得するため勉強中」と履歴書に記入することが可能です。資格取得に向けての勉強をしていることは、積極的に自己向上を図る姿勢として評価され、単に「特になし」と書くよりもポジティブな印象を与えられるでしょう。

ただし、このように記載する場合、面接時に取得を目指す理由や勉強方法、目標達成予定日などに関する質問を受けることも。それらの質問に対してしっかりと答えられるように準備しておくことが重要です。

履歴書で嘘の保有資格を書くと、バレたときに内定取り消しになる可能性があるので正直に記載しましょう。履歴書で嘘の内容を記載するリスクは「経歴や職歴詐称はバレない?バレた人はどうなるの?リスクと就職時の心構え」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。

資格なしで早期就職を実現する方法

資格がない状態での就職活動は、不安を感じることが多いかもしれません。特に、「資格がなければ内定を得ることができないかもしれない」「面接で資格の話題が出たらどうしよう」といった心配を抱えている方がいます。ここでは、そうした不安を乗り越え、スムーズに就職するためのポイントを紹介します。

経験不問の職場を探す

経験や資格が問われない求人は、多様な職種や業界にわたって存在します。飲食や介護、営業や小売など、実際に働きながら必要なスキルを習得できる職場を探しましょう。

これらの求人は、過去の実績よりも将来への期待を重視する傾向にあります。特定の分野への固執がなければ、内定を得やすいでしょう。資格なしの仕事に就職・転職する3つのポイントは「資格なしOKの仕事に就職・転職するには?未経験から応募できる職業も解説」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。

役立つ知識やスキルを獲得する

明確なスキルが求められる職種を希望する場合、事前に関連する知識やスキルを身につけておくことが有利に働くでしょう。

学習方法には、自学自習、専門学校の利用、通信講座などがあります。以下で、それぞれ解説するので、自分に合った学習方法を見つけましょう。

自己学習

自己学習は参考書やオンラインリソースを活用して、自分のペースで学ぶ方法です。経済的で自由度が高い反面、疑問点を自力で解決する必要があり、学習プロセスが長引く可能性があるので注意しましょう。挑戦する際は、疑問を解消できるリソースを確保することがおすすめです。

専門学校で学ぶ

専門学校は専門的な知識やスキルを体系的に学べる環境が整っているので、実践的な訓練ができるでしょう。指導者がいるため疑問点の解決が早く、効率的に学べる一方で、時間と費用の投資が必要です。

通信講座での学習

自宅など好きな場所で学習できる通信講座は、柔軟性と実用的なカリキュラムが魅力です。自分で学習スケジュールを管理する必要がありますが、基礎から応用まで幅広く学べるため、多忙な人にも適しているでしょう。

就職支援サービスの活用

転職サイトや就職エージェントを利用すると、資格がない方でも希望に沿った職を見つけやすくなるでしょう。特に就職エージェントは、個々のニーズに合わせた求人の紹介が得られるため、効率的に就職活動を進めたい方には最適です。

サポートを受けながら活動することで、精神的な負担も軽減されます。

就職活動で悩んでいる方は、就職・転職エージェントのハタラクティブを利用してみてはいかがでしょうか。ハタラクティブは、若年層に特化した就職・転職支援サービスです。

未経験OKの求人も多数保有しているので、資格がない方にぴったりな企業や求人もご紹介可能。また、応募書類の添削や面接対策を行うので、安心して就活・転職活動に臨めるでしょう。「資格がないから就職できるか不安」「自分に合った仕事が分からない」という方は、ぜひハタラクティブへご相談ください。

資格なしの方によくある疑問Q&A

高卒の女性は資格なしで就職するのは難しいですか?

高卒女性の方で資格がなくても就職は十分可能です。
年齢が若いうちはスキルや経験よりも、熱意やポテンシャルが評価される傾向があるためです。自己分析や企業研究を行い、企業が求める人材と自分の適性がマッチしていることをアピールできれば就職が成功しやすくなるでしょう。

資格なしで大手に就職は可能ですか?

資格なしで大手への就職は可能です。
ただし、大手や有名企業は応募が集中し、倍率が高くなる傾向があるので注意しましょう。ライバルとの差をつけるために、企業で活かせるアピールポイントを見つけることが大切です。どうしても難しいと感じる場合は、資格を取得してからでも良いでしょう。

資格なしで働ける仕事で正社員を目指せますか?

資格なしから正社員を目指すのは可能です。
IT業界や営業職、介護職といった仕事は、未経験歓迎とする企業が多いのでおすすめです。就職・転職エージェントのハタラクティブでは、未経験OKな求人を多数保有しているのであなたにぴったりな求人をご紹介可能。専属のキャリアアドバイザーが希望条件や不安をヒアリングしたうえでサポートするので、安心して就活へ望めますよ。資格なしで就職したい方は、お気軽にご相談ください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube