働く自信がない原因は？就活に活かせる対応策やおすすめな職場の特徴を解説

就職したいと考えている人のなかには、働く自信がないと感じている人もいるかもしれません。働く自信が持てないと、「内定獲得できる気がしない」「就活が長引くのでは」と不安になりますよね。

働く自信がないと感じる理由には、過去に職場での人間関係の問題があったことや、長期間のブランクが空いている状態などが考えられます。人と自分を比べないように心掛けたり、自分のなかでの仕事へのハードルを下げたりすると、不安が軽減される可能性があるでしょう。

このコラムではキャリアアドバイザーの高城さんのアドバイスを交えながら、働くことに自信を持てない原因や解決策を解説しています。働くことに対して否定的な見方をしている方は、健全な思考法で物事を捉え、正社員としての道を歩むための第一歩を踏み出してみましょう。

働く自信がないと感じる4つの原因

働く自信を失ってしまう原因は、人それぞれ異なるでしょう。自分に当てはまる原因が分かれば、解決策が見つかりやすくなるかもしれません。

「自信が持てないから就職できない」とネガティブにならず、原因と対策を見つけて前向きに就活に取り組んでみましょう。以下で、働く自信がないと感じる主な原因を4つご紹介しているので、チェックしてみてください。

1.過去の人間関係で失敗した経験がある

過去の人間関係で失敗した経験があると、働く自信を失う原因になる可能性があります。仕事は個人で進めるものもありますが、部署やグループで取り組むものが多いので円滑なコミュニケーションが求められるでしょう。

人間関係が悪化してしまうと、業務効率や全体的な仕事の質の低下につながる恐れがあります。人間関係が原因で一度仕事を辞めた方は、新しい職場でも同じように人間関係で悩むことを恐れ、働く自信をなくしてしまう可能性があるでしょう。

2.仕事で同じミスを繰り返す

仕事で同じミスを繰り返してしまうと、売り上げや仕事の進捗に悪影響を及ぼすだけでなく、周りに迷惑を掛けてしまいます。ミスを犯してしまった際の上司や同僚の対応によって過度なプレッシャーを感じると、仕事をすることが怖くなったり、体調不良になったりすることも考えられるでしょう。

「ミスをしてはいけない」という責任感から、仕事に行くのが憂鬱に感じるかもしれません。「仕事に行きたくない」と感じる方は、「仕事が憂鬱で会社に行きたくない…つらいときの対処法は？乗り切る方法も」のコラムで対処法を解説しているのでチェックしてみてください。

3.仕事にブランクが空いている

最後に正社員として働いていたときから、ブランクが空いてしまっている方は、働くことに対して自信がない状態になりがちです。主婦の方や現在フリーターの方は、「いきなり正社員で働けるか不安」と感じやすいでしょう。

また、40代や50代と歳を重ねると、過去に働いていたとしてもブランクにより体力的な不安から自信がなくなることもあります。働きたい気持ちはあるものの、ブランク期間が長引くほど仕事場に復帰することを躊躇してしまうでしょう。

4.ニートの期間が長引いている

長期間ニートをしている方は、社会から取り残されてしまったように感じ、自己肯定感が下がっていることから働くことに自信を失っているかもしれません。ニートでいることに後ろめたさを感じて、前向きに就活に取り組めない方もいるでしょう。

また、社会との関わりが薄れることで人と話す機会が減るため、「人間関係に馴染めるか不安」「自分にできる仕事はない」と自己肯定感も下がる可能性があります。

働く自信がないのは甘え？行動に移せない4つの理由

「働く自信がない」と感じる理由は人それぞれ異なるので、一概に「甘え」とはいえません。すぐにでも働きたいと感じている人でも、働いていない期間が長引いてしまうことで、実際に行動に移せないという状況に陥ってしまうことがあるでしょう。

ここでは、働くうえで最初の一歩がなかなか踏み出せない理由を解説しています。

仕事をこなせるか不安

仕事をこなせるか不安な人は、最初のステップを踏み出すことが難しくなってしまうでしょう。「本当に仕事をこなせるのだろうか」「職場に迷惑をかけてしまうのでは」といった不安から、就職活動に踏み出せなくなってしまいます。

特に、年齢を重ねるほど「できないと思われたらどうしよう」という不安が強まることも。仕事の経験は実際に働くことでしか積み上げられないため、自信がなくなってしまいがちです。

コミュニケーション能力に自信がない

コミュニケーション能力に自信が持てないと、就活をネガティブに捉える傾向があります。仕事をするうえで、コミュニケーションは重要な要素の一つ。長期間ブランクがあると他人との接触機会も減り、うまくコミュニケーションを取れるか不安になり職場復帰を躊躇してしまうこともあるでしょう。

早期退職を恐れている

働く自信が持てないまま就職しても、「やっぱり無理だった」と早期退職することを恐れていることが、就活できない理由の一つです。一度早期退職した経験がある方は、「またすぐ辞めると思われるのでは」と不安になり、行動に移せなくなることもあるでしょう。

早期退職すると企業に与える印象が悪くなる場合があります。早期退職による悪印象を避けたい場合は、「早期退職の理由は面接でどう伝える？伝え方のポイントや例文を紹介！」のコラムで伝え方のポイントを解説しているので参考にしてみてください。

社会から必要とされていないように感じる

社会から必要とされていないように感じることで、就活を始められない方もいるでしょう。就職活動を始めたとしても、簡単に仕事が見つかるとは限りません。

面接を受けても不採用が続いてしまうと、自信を失って悪循環に陥って「もう働きたくない」と思ってしまうことも。選考を受けても不採用が続くと、「社会から必要とされていないのでは」と感じ、前向きに就活に取り組めなくなる場合もあるでしょう。

働く自信がないときの7つの対応策

ここでは、働く自信がないときの対応策を7つ紹介します。以下で解説することを就活に活かし、内定獲得への一歩を踏み出しましょう。

1.人と自分を比べない

他人と自分を比較して「羨ましい」「自分には無理」とネガティブに考えるのではなく、自分の目標達成や課題解決に焦点を合わせてみましょう。自分の成長を振り返ることで、仕事に対する自信が高まります。

目立っている同僚が気になる場合は、その人の成功を羨むのではなく、学びの機会として彼らの仕事の仕方を参考にするのが効果的です。

2.未経験時は誰しもが失敗することを理解する

失敗することに対して不安を感じている人は、誰もが初めは失敗を経験するという事実を受け入れることで気持ちが楽になります。失敗したときも、自分を責めすぎるのは避けましょう。

特に、働く自信がない大学生や新卒、20代の方は、経験豊富な先輩や上司もかつては新人で、失敗を重ねてきたことを理解しましょう。彼らの経験から得た知識を活かし、「初めは失敗があるもの」とリラックスした考えを持つことが大切です。

3.考えることよりも行動することを優先する

仕事に対して自信をつけるには、実行あるのみです。過度に悩んで行動できないよりも、できることから取り組みましょう。

「人間関係をうまく築けるか」「成果を出せるか」といった不安を持っても、仕事に没頭している間に、気づけば不安が消えていることもあります。行動するとき気をつけるポイントは「就職に失敗したらどうなる？その後にある進路や就活を成功させる方法を解説」のコラムで解説しているので、事前にチェックして失敗するのを防ぎましょう。

4.全力を出し切る

改めて仕事に対して真剣に取り組むことで、実は今まで全力を出し切っていなかったと気付くこともあるかもしれません。目標に届かず「自信がない」と感じる場合は、恐れずに全力で仕事に挑戦してみましょう。

苦手だと感じる業務でも全力で取り組んだ結果、成果を出し、「自信が持てない」という思いを克服できることもあります。

5.自分のなかでの仕事へのハードルを下げる

仕事へのハードルを下げることで、就活に対する不安感が軽減されるかもしれません。「働ける自信がない」と感じる状況を変えるためにも、初めは成功体験の積み重ねを優先しましょう。

たとえば、いきなり正社員を目指してフルタイムで働くのが難しい場合は、アルバイトやパートから始めて仕事に慣れたら正社員へ転職するといった方法を取り、徐々に挑戦のレベルを上げていくことがおすすめです。

6.ニートの場合は規則正しい生活を送る

ニートの方は生活リズムが乱れる傾向があるので、就職に向けて規則正しく整えることが大切です。決まった時間に就寝する、朝食をとるなど、小さなステップからスタートしましょう。

また、家族や友人との交流を深めたり、外出を増やしたりして、社会との接点を広げるのも有効です。職場で求められるコミュニケーションスキルを養い、「働く自信がない」という感情を改善できるかもしれません。

7.アルバイトから始めてみる

「働く自信がない」という人は、アルバイトから徐々に仕事に慣れていくことを検討してみましょう。アルバイトでは、正社員に比べて勤務形態が柔軟であり、短期間や単発で働く選択肢もあります。

ブランクがある人やニートだった方も、少しずつ無理なく働くことに慣れていけるでしょう。また、アルバイトを通じて、自分に合った仕事や得意な分野を見つけることができるメリットもあります。

働く自信がないときに選ぶべき資格と注意点

就職活動中に自信をつける方法として、資格の取得がおすすめです。ただし、必ずしもすべての資格が内定獲得に直結するわけではないため、自分が望む職種や分野に適した資格の取得を目指しましょう。

就職で有利になる資格

たとえば、事務の職に就きたい場合は「日商簿記」の資格、不動産分野を目指すなら「宅地建物取引士」の資格を取ることが最適です。これらの資格は仕事に直接的に活かすことができ、場合によっては資格手当の支給や、業務範囲の拡大につながるでしょう。

就職活動だけでなく、就業後も資格の価値を発揮するので、キャリアに自信がない方におすすめです。就活に自信がない方は、「資格なしは就職で不利？企業が資格よりも重視しているポイントを紹介！」のコラムでおすすめの資格を紹介してるので自分が希望する職種に活かせる資格があるかチェックしてみてください。

資格取得するときの注意点

資格を取得するときは、計画を立てて勉強する必要があります。資格勉強のためにできた空白期間は不利になりにくいですが、年齢も重なるため就職が難しくなる可能性があるでしょう。

また、年に一度しか受験できない資格もあります。取得に向けた計画は試験のスケジュールを考慮して立て、万が一の不合格の可能性も加味した対策も検討しておくことが望ましいでしょう。

働く自信がない方が長く働くうえで大切なこと

長く働くためには、職場での人間関係を大切にし、成果を上げるために努力するといった、正社員に求められる姿勢を身につけることが重要です。職場環境を良好に保てれば、早期退職や転職を繰り返すのを防げるでしょう。

社内の人間関係を良好に保つ

日常の挨拶を忘れずに、常に笑顔を心がけ、他人の提案や批判に対してもしっかりと聞き入れる姿勢を持ちましょう。仕事をするうえで、社内の人との円滑なコミュニケーションは欠かせません。

小さな努力が職場内での良好な人間関係につながります。人間関係の不安が軽減されれば、「迷惑をかけているかもしれない」といった自信喪失するのを防げるでしょう。

得意分野で成果を出せるように努力する

「自信が持てない」と感じた際は、得意な分野で成果を出せるよう努力してみましょう。自分に適した仕事や能力を発揮できる分野に取り組むことで、目標に対してポジティブな姿勢を持つことができます。

得意分野からスタートし、目標達成に向けて取り組むことでキャリアアップにつながり、さらに自信を得られるでしょう。それでもなお「自信が持てない」と感じる場合は、現在の仕事や職場環境があなたの適性に合っていない可能性もあります。

自分の強みを最大限に活かせる職場への転職も考えてみても良いかもしれません。自分に合う仕事を選ぶ大切さは「自分に合う仕事をする大切さって？その特徴や仕事探しの方法」のコラムで解説しているので、チェックしてみてください。

働く自信がない方におすすめな職場の特徴

仕事探しをするときは、自分が不安に思っていることが解消できる職場を選ぶのがおすすめです。以下で、働く自信がない方におすすめな職場の特徴を解説しているので、自分の不安が解消される職場の特徴を理解しておきましょう。

ニートやフリーターを受け入れてくれる

「就活しても内定を得られるか不安」「ブランク期間がある」といった方は、ニートやフリーターを受け入れてくれる企業を選びましょう。ニートやフリーターの採用経験が豊富な会社は、これらの背景を持つ人々に対して理解が深い傾向にあります。

また、スキルや経験を求められにくい業界では、人柄やポテンシャルで採用する場合があるのでニートやフリーターの方も内定を得られる可能性が高くなります。未経験歓迎の求人が多い業界や職種は「誰でもできる仕事ってある？未経験から挑戦できる職種を一覧でご紹介！」のコラムでご紹介しているので、自分の興味があるものがないか探してみてください。

研修が充実している

研修が充実している会社は、業務内容に不安がある方におすすめな職場です。特に、働いた経験が少ない人や、しばらく仕事から離れていた人にとって、研修の有無は大切な判断要素の一つ。しっかりとした研修制度を設けている会社は、新入社員が仕事の基礎を学び、早い段階で業務に適応できるようサポートしてもらえるので安心して仕事に取り組めるでしょう。

職場の人間関係が良好

人間関係を築けるか不安な方は、人間関係が良好な職場を選びましょう。職場の雰囲気については、口コミサイトやSNSでの情報収集が役立ちます。良い人間関係が築かれている職場なら、長く働くことにも期待できるでしょう。

目標とする先輩がいる

尊敬できる先輩がいる職場は、自分自身の成長と仕事へのモチベーション向上につながります。「あの人のようになりたい」と思える先輩がいれば、仕事の充実感も増し、長期間勤務する動機付けにもなるでしょう。会社のウェブサイトで「社員の声」をチェックすることで、そのような先輩がいるかどうかを事前に知ることができます。

働く自信がない人は就職支援機関に相談しよう

働く自信がないと感じても行動に移せないときは、ハローワークや就職・転職エージェントなどの就職支援機関に相談するのがおすすめです。以下で、それぞれの特徴を解説しているので、自分が利用しやすい機関を選びましょう。

ハローワーク

「ハローワーク」は公共職業安定所の通称で、就活支援を行う公的機関です。求人紹介のほかに、応募書類や面接などの相談に応じたり、職業訓練の申し込みを受け付けたりと、さまざまなサービスが受けられます。

多くのハローワークは平日の8時30分から17時15分まで利用可能ですが、平日夜間や土曜日に開庁している施設も。最寄りのハローワークは厚生労働省の「全国ハローワークの所在案内」で所在地や開庁時間を調べられるので確認してみてください。

ハローワークを利用したことがない方は、「ハローワーク利用の基本的な流れを知ろう！仕事探しやネット応募の仕方も」のコラムで利用するときの流れを解説しているので、チェックしてみてください。

ハローワークを利用するメリット

ハローワークは全国500ヶ所以上に設置されているため、地域や周辺地域の求人を豊富に取り扱っているので、地元での就職を希望する方にとっては仕事を探しやすいでしょう。また、ビジネスマナーや面接対策といった就職に関するセミナーが開催されているため、実践的に役立つ知識を身につけられるのもメリットといえます。

公的職業訓練（ハロートレーニング）

すぐに就職に踏み出す自信がない方は、「公的職業訓練」の利用もおすすめです。職業訓練とは、都道府県・市区町村が運営している公共職業訓練施設で、ハローワークで申し込むと利用できます。

失業中の方は、ものづくり分野や事務系、介護系などのさまざまなコースから好きな講義を無料で受講可能。受講期間も6ヶ月未満、6ヶ月、1年以上と複数あるため、講義の内容や受講期間などから自分にあった講座を探してみてください。

職業訓練を受けるメリット

失業中の方が職業訓練を受ける場合、基本手当や受講手当、通所手当などを受け取りながら勉強ができます。「就職の前に知識や技術を得たいけどお金がない…」という方も、手当を受けながら安心して受講できるでしょう。

参照元
厚生労働省
ハローワーク
全国ハローワークの所在案内
公的職業訓練
新卒応援ハローワーク

就職・転職エージェント

就職・転職エージェントは民間の就職・転職支援サービスで、求職者に向けて幅広いサポートを提供しています。職務経歴書や履歴書の作成の手伝いや、面接準備や模擬面接といったサービスが充実しているのがポイントです。

特定の業種や専門職への紹介、新卒者や若手の転職者向けのプログラムなど、さまざまなニーズに応じたサポートを受けられるでしょう。

就職・転職サポートサービスのメリット

プロのキャリアアドバイザーからの一対一の支援を受けられるのが大きなメリットです。非公開求人を含めた幅広い求人情報から、個人の希望やスキルにマッチする仕事を見つけ出せるでしょう。

また、面接日程の調整など、会社とのやり取りを代わりに行ってくれるサービスもあるので、忙しい中でも効率的に就職活動を進めることが可能です。

「自信を持って働きたい」「自分に合った仕事がしたい」という人は、就職・転職エージェントのハタラクティブを検討してみてはいかがでしょうか。ハタラクティブは、フリーターやニート、若手に特化した就職支援サービスです。

専属のキャリアアドバイザーが一人ひとりの希望や適性に合わせた求人をご紹介。未経験者でも応募可能な職を多く扱っているので、ぴったりな求人が見つかります。

また、面接準備や書類作成のアドバイスなど、就職活動全般においての支援を受けられるので、就活未経験の方も安心して取り組めるでしょう。