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契約社員から正社員になれる確率を上げたい!転職成功のポイント
この記事のまとめ
- 契約社員から正社員になる難易度は、その方法や職場によって異なる
- 契約社員から正社員になると、業務量や責任が増えるが雇用が安定する可能性が高い
- 契約社員から正社員を目指す前に、将来のビジョンを達成できるかを見直す
- 契約社員から正社員になる方法は「正社員登用」「紹介予定派遣」「転職」など
「契約社員から正社員になりたい!」「正社員になるための対策を知りたい」という希望をよく聞くことがあります。契約社員から正社員を目指すなら、より効果的な対策をしたいですよね。
契約社員から正社員になるには、まずは「正社員になることで起こりうる変化」「正社員に求められること」などを事前に把握することが重要です。働き方が変わることで生まれるメリット・デメリットを踏まえてあなたの進路を検討することで、転職活動の軸もより明確化するでしょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの高城さんのアドバイスを交えて、契約社員から正社員になる方法を解説します。雇用形態を変えてキャリアアップしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事にコメントしているアドバイザー
契約社員から正社員になるのは難しい?
契約社員から正社員になる難しさは、人によって異なります。
正社員になる方法はさまざまですが、対策をしっかりと練って挑めば、理想のキャリアを実現できる可能性は高まるでしょう。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
高城綾香
契約社員から正社員を目指すことは可能です。ただし、企業によって採用条件は異なるため、ご年齢や離職期間がある場合によっては、選べない業界や職種、条件などがあるかもしれません。「契約社員から正社員を目指したい」とお考えの場合は、早いうちから行動し始めるのがおすすめですよ。
契約社員と正社員の違い
契約社員と正社員は、仕事内容や担う責任の大きさに違いがあります。契約社員と正社員では雇用に対する考え方が異なるため、仕事内容や待遇で異なる点が多いです。
仕事内容
契約社員は専門的に特定の業務を行うことが多い一方、正社員は企業経営や人材教育、外部との交渉に近い業務などを幅広く担うのが特徴です。
そのため、正社員は長期の雇用が前提とされ、任される仕事も責任が大きく、ポジションも契約社員の上司にあたるリーダーなどが多いでしょう。仕事の範囲と責任が大きくなる分、給料や賞与も契約社員より高くなります。
雇用形態
契約社員も正社員と同様に「企業との直接雇用」ではあるものの、雇用期間は「最長で3年」と、あらかじめ定められています。更新は可能なものの、企業の判断で契約終了となる可能性も大きい働き方でしょう。
一方、正社員は雇用期間の定めがない「無期雇用」です。契約社員のように雇用期間の更新を行う必要はなく、基本的には労働者が望む限り定年まで働けます。
待遇や福利厚生
契約社員と正社員の違いは、待遇や福利厚生にも大きく現れます。正社員の待遇として挙げられるのは、安定した収入と定年までの雇用保証、幅広い福利厚生などです。企業によって制度は細かく異なりますが、有給休暇や退職金制度、社員旅行などを活用できるのが強みでしょう。
一方、契約社員は前述した通り雇用契約期間が定められているため、更新をしない限り、契約期間が終了すると雇用関係が自動的に終了します。そのため正社員に比べて雇用が安定しにくく、活用できる福利厚生が少ない可能性があります。
上記のような違いを理解することは、どの就業形態があなたのライフスタイルやキャリアプランに適しているのか、より明確に見極める際に役立つでしょう。正社員と契約社員のさらに詳しい違いを知りたい方は、「契約社員と正社員の違いを解説!無期転換の制度についても押さえよう」のコラムをご覧ください。
契約社員から正社員になるために求められること
契約社員から正社員になるために求められること
- 仕事をこなす能力やスキルの高さ
- コミュニケーション能力や人間関係構築の能力
- 明確な志望動機や自己PR
契約社員から正社員になるために求められる観点を理解しておくことも大切です。ただし、職場によって細かい観点が設定されていることが多いため、あなたが正社員として働きたいと考えている企業についてもしっかり調べてみてくださいね。
以下では、契約社員から正社員になるために求められることの代表例をご紹介します。
1.仕事をこなす能力やスキルの高さ
正社員になるためには、「仕事をこなすための高いスキルや能力が備わっていること」が重要となります。高いスキルや能力があることで市場価値が向上し、企業から「長期的に働いてほしい」と評価してもらいやすくなるでしょう。
先述したように、正社員になると任される業務量や責任が増えるもの。幅広いタスクに対応できる人材を求める企業のニーズに応えられるかが重要です。
2.コミュニケーション能力や人間関係構築の能力
コミュニケーション能力や人間関係構築の能力も、契約社員から正社員になるためには必要なもの。協調性は、情報伝達のしやすさやチームの雰囲気作りなど、周囲の社員の働きやすさに影響します。
業務の効率化を図るための新しいアイデアを提案したり、コミュニケーションをより取りやすくする働きかけなど、積極的に行動することで、あなたが会社にとって不可欠な存在であることを示せるでしょう。
3.明確な志望動機や自己PR
「契約社員から正社員になりたい」と考えるに至った志望動機や自己PRを明確にすることも欠かせません。
雇用形態を変えたい理由だけでなく、契約社員として培った経験やスキルを正社員として会社に還元できることを具体的にアピールするのがおすすめです。客観的な自己分析ができている根拠につながったり、企業についてよく調べたという証拠にもなり得るためです。
契約社員から正社員になるには、ただやみくもにキャリアアップしようとするだけではなく、企業成長に貢献できるあなたの価値を見出すことが重要といえます。「転職の志望動機が思いつかない!内容を充実させるポイントや例文を解説」のコラムでは、志望動機の作り方を詳しくまとめました。
契約社員から正社員を目指す前に押さえるべきポイント
ここでは、契約社員から正社員を目指す前に押さえるべきポイントを解説します。契約社員から正社員になるために求められることを踏まえ、より具体的に進路を考える際の参考にしてみてくださいね。
キャリアプランと将来のビジョン
正社員を目指して就活を始める前に、自分のなかに明確なキャリアプランと将来のビジョンを描くことが重要です。
「どのような職種に就くか」「何年後にはどの程度のスキルを持っているか」「どのようなポジションを目指すか」といった具体的なビジョンを設定することで、契約社員から正社員を目指す目的がより明確になります。転職活動の軸も見えやすくなりますので、「どのような正社員になりたいのか」を考えてみましょう。
正社員になるメリットとデメリットの比較
正社員になるメリットとデメリットの比較もしてみてください。メリットとデメリットは、「正社員就職することは自分のビジョンを実現するために最適な選択なのか」を考えるための基準の一つといえるでしょう。
メリット
正社員になるメリットは、先述したように、雇用と待遇の安定性が挙げられます。雇用が安定するとさらなるキャリアアップの機会も得やすく、収入面やライフプランに対する心配が軽減するため、より仕事に集中できる状態になります。
将来的に転職することになった場合も、正社員経験があることで企業側からの信用も得やすく、長期的なビジョンも達成しやすいと考えられるでしょう。
デメリット
デメリットとしては、責任や仕事量が増加する可能性があります。それに伴って残業で働く時間が伸びることも多く、長期のまとまった休みが取りにくいことも。また、企業の経営状況や方向性によっては、異動や転勤に応じなければいけないこともあるでしょう。
とはいえ、やはり正社員は契約社員より給与水準が高いのが大きな利点です。「正社員の給料を分類別に紹介!病欠時の給与計算や前払いの可否も解説」のコラムで、正社員の給与について確認しましょう。
契約社員から正社員になる方法
契約社員から正社員になる方法
- 正社員登用制度を利用する
- 紹介予定派遣制度を使う
- 別の会社に正社員として転職する
契約社員から正社員になるには、いくつかの方法があります。以下で3つの方法をご紹介しますので、自分に合うものがあるかをチェックしてみてください。
1.正社員登用制度を利用する
多くの企業では、契約社員を正社員に登用する制度を設けています。正社員登用制度は、非正規雇用の社員を正社員採用するものです。制度の利用を検討する場合は、勤め先での登用が現実的か事前に確認しましょう。
正社員登用が見込める場合
企業が正社員採用のために定めている条件や基準値をクリアしていたり、上司から推薦されたりすると、正社員登用が見込めるといえます。
あなたが契約社員として働いている会社で正社員になりたい場合は、どのような採用基準や項目が設けられているのか調べてみましょう。そのうえで、これまでの働き方や成果を振り返ったり、事前に周囲に評価を求めるのも良い方法です。
履歴書の提出や面接、適性診断などといった採用過程も企業によって異なるため、確認してから対策するのがおすすめです。
正社員登用が難しい場合
正社員登用が難しい場合は、正社員登用の条件や基準値を下回っているときだけではありません。正社員登用制度利用の前例が少ない場合、正社員登用されにくい可能性があるでしょう。
また、企業の業績や規模、ときには業界全体の状況も影響し、「正社員を雇用するリソース確保が難しい」という理由から正社員登用が困難な場合があります。このような状況に正社員登用を目指したいタイミングが重なった場合は、ほかの方法を検討するのが良いでしょう。
正社員登用制度で正社員になれる可能性
厚生労働省の「労働経済動向調査(令和5年2月)の概況 7.正社員以外の労働者から正社員への登用の状況(13p)」によると、「正社員以外の労働者から正社員への『登用制度あり』は、調査産業計で77%であった。登用制度の有無にかかわらず過去1年間(令和4年2月から令和5年1月まで)に『登用実績あり』の事業所の割合をみると、調査産業計では44%となり、産業別では『医療,福祉』51%が最も多くなった。 」とのこと。
正社員登用制度における具体的な採用の可能性は、企業や業界ごとに大きく異なります。しかし、専門的なスキルが評価される職種など、経験者が重宝される職場では、正社員として登用されやすい傾向があるでしょう。
参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和5年2月)の概況
2.紹介予定派遣制度を使う
契約社員から正社員になる方法として、紹介予定派遣制度の活用も挙げられます。紹介予定派遣制度とは、いずれ正社員として雇用することを意図した派遣契約のこと。一定期間派遣社員として働いたあと、その実績と能力に基づいて正社員に登用される可能性のある制度です。
派遣社員として働く期間で企業に求められる成果を出せれば、正社員になれるでしょう。あなたの働き方が企業から評価されるのはもちろんですが、「自分にとって相性の良い企業であるかどうかを見極める」という意識を持ちながら働くのがおすすめですよ。
「紹介予定派遣って何?社員を目指せる?実態やメリットを解説!」のコラムでは、紹介予定派遣の詳細を解説しています。
3.別の会社に正社員として転職する
契約社員から正社員になるために、新しい環境でスタートすることも視野に入れてみてください。別の会社に転職するには準備や対策が必要になりますが、正社員としてのキャリアをスタートできます。20代のうちであればポテンシャル採用される可能性が高く、未経験の職種や関心のある領域にも挑戦しやすいでしょう。
「契約社員から正社員になりたい」「正社員就職できる求人を探している」という方は、転職エージェントに頼るのがおすすめです。
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契約社員から正社員になりたいときのQ&A
ここでは、契約社員から正社員になりたいときによくある質問をまとめました。契約社員から正社員になるうえでの勤続年数や年齢制限などについて解説していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
正社員になっても給料が上がらないこともありますか?
正社員になったからといって、必ずしも給料が上がるとは限りません。前職の給料を参考に支払い額を決める場合が多いですが、企業や業界、役職やスキルによって異なります。しかし、正社員になれば基本給は安定し、ボーナスや昇給のチャンスも広がるでしょう。
勤続年数が3年以下では契約社員から正社員になれないですか?
勤続年数と正社員への登用は直接的な関係がなく、会社ごとに条件は異なります。正社員登用には、経験やスキルだけでなく、業績や人間関係、タイミングなどさまざまな要素が影響するもの。正社員になるためにできることとしては、成果を出して信頼を得ることでしょう。
雇用形態を変えるのは40歳も可能ですか?
すべての企業が年齢制限を設けているわけではありませんが、なかには年齢制限を設けている企業も存在します。中高年層の採用を行う企業も見受けられるものの、雇用形態を変えたい意志がある場合は、年齢を重ねる前に行動するのがおすすめですよ。
正社員になるための自己PRで何を書けば良いか分かりません
まずはあなたの強みや得意な領域、スキルを明確にすることが大切です。過去の実績や経験を具体的なエピソードとともに洗い出しましょう。
応募書類に記載する文章の作成に自信がない場合は、エージェントに頼ってみましょう。若年層向け転職エージェントのハタラクティブでは、キャリアアドバイザーが応募書類を添削します。企業や紹介求人に合わせた対策を行えますので、ぜひご相談ください。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube