ハタラクティブ
ハタラクティブ

契約社員のメリットって?向いている人の特徴や正社員登用制度も解説

契約社員のメリットって?向いている人の特徴や正社員登用制度も解説の画像

この記事のまとめ

  • 契約社員とは、企業と一定の契約期間を定めて働く社員のこと
  • 契約社員のメリットは、柔軟に働けて新しい経験とスキルを得やすい点などがある
  • 契約社員のデメリットは、昇進の機会が少なくボーナスをもらえない場合が多いこと
  • 契約社員から正社員になるには、登用制度の活用やほかの企業に転職する方法がある

「契約社員は自分に合う働き方?」「契約社員から正社員になれる?」と悩んでいる方から相談を受けることがあります。納得のいく進路を見極めるのは難しいですよね。

契約社員としての働き方が気になっている方は、メリット・デメリットの両方を知っておくのが大切です。両側面の特徴を踏まえて進路を選ぶことで、ミスマッチを防ぎやすくなるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの板垣さんのアドバイスを交えて、契約社員としての働き方について解説します。契約社員に向いている人の特徴も確認し、自分に合う働き方について参考にしてみてくださいね。

契約社員のメリット

契約社員のメリット

  • 柔軟な働き方ができる
  • 新しい経験やスキルを獲得できる
  • 働き方に合わせたワークライフバランスを実現できる

ここでは、契約社員のメリットについて解説します。以下を参考に、契約社員として働くことで得られるものは何かを考えてみてください。

1.柔軟な働き方ができる

契約社員は、柔軟に働きやすいのがメリット。契約社員として働く場合、「一週間のうち何日勤務するか」「何時間勤務するか」といったように、自分に合った働き方を設定して入社できることが多いです。自分の生活スタイルに合わせて勤務日程を設定できるメリットは、正社員就職ではあまり得られないでしょう。

ただ、一部の企業では正社員の週4勤務を実現している場合があります。詳しくは「週4勤務で正社員になりたい!おすすめの業種・職種と求人の探し方を解説」のコラムをご覧ください。

2.新しい経験やスキルを獲得できる

新しい経験やスキルを幅広く獲得できる傾向にあるのも、契約社員のメリットです。契約社員は特定の業務を担う場合が多いため、その分野に対する専門知識を深めやすいといえます。なかには、契約更新のタイミングで仕事内容を変える企業も。そのため、ほかの仕事に興味がある場合、幅広い分野に触れることが可能でしょう。

3.ワークライフバランスを実現できる

契約社員は、ワークライフバランスを実現しやすいといえます。先述したように、契約社員は自分に合った勤務日程を設定しやすいのがメリット。趣味や家事育児、習い事など、仕事以外にも専念したいことがある場合にはおすすめの働き方でしょう。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

板垣拓実

板垣拓実

契約期間が定められていることは、「ほかの分野や業種、会社に転職しやすい」という強みでもあります。定期的にキャリアの方向性を見直すチャンスがあるため、 その間でさまざまな職種や業種の経験を積めるでしょう。このような働き方は、スキルアップや将来のキャリアの選択肢を増やすことにもつながりますよ。

契約社員とは

契約社員とは、企業と一定の契約期間を定めた状態で働く社員のこと。「労働基準法第14条」によると、契約期間は最長で3年とされています。契約期間が終了したら、さらに契約を更新するかを企業側の判断をもとに決めるのが一般的です。

正社員との違い

契約社員と正社員の主な違いは、雇用形態にあります。正社員は無期限の雇用契約で働いているため、終身雇用や定年制度があるもの。一方、契約社員は契約期間が終わると、原則として雇用関係が終了することになります。

契約社員と正社員の違いについては、「契約社員と正社員の違いを解説!無期転換の制度についても押さえよう」のコラムでさらに詳しく解説しています。

契約社員から正社員になることで得られるメリットがある

契約社員から正社員になると、雇用が安定するでしょう。また、得られる昇進の機会が増えたり、より幅広い福利厚生を享受できるようになったりします。そのため、長期的なキャリアパスを描きやすくなることが期待できますよ。

アルバイト・パートとの違い

契約社員は勤務日程を調整しやすい働き方ではあるものの、一般的には契約した勤務日程が固定になり、多くの場合フルタイムで働きます。また、契約社員の方が仕事の範囲が広く責任も重いのが特徴。その分、スキルや経験を高めるためのチャンスが多くあるというメリットもあります。

一方、アルバイトやパートは主に時給制で、契約社員よりも柔軟なシフトで働くことが多い傾向です。また、契約社員と派遣との違いを知りたい。

参照元
e-GOV法令検索
労働基準法

契約社員に向いている人の特徴

契約社員に向いている人の特徴

  • 期間を決めて働きたい
  • 多くの仕事を経験したい
  • 多くの人と出会いたい

契約社員の働き方が合っている人の特徴をご紹介します。契約社員に興味がある方は、以下の希望があるかどうか考えてみましょう。

1.期間を決めて働きたい

期間を決めて働きたい方は、契約社員に向いているでしょう。先述したように、契約社員は期間を決めて働きます。契約期間は半年や1年から最長で3年で、職種によっては5年間です。

「特定の期間だけ働きたい」「一定期間後には別の場所や業種で働きたい」と考えている方にとっては、キャリアプランを達成しやすい働き方といえるでしょう。

また、長期的に正社員として働く自信がないので契約社員を検討しているという方は、「会社員に向いていない人はどうすれば自分らしい生き方ができるかをご紹介!」のコラムも参考にしてください。

2.多くの仕事を経験したい

多くの仕事を経験したい方も、契約社員としての働き方がおすすめ。契約期間が決まっている分、自分の興味のあることを経験できる環境に移りやすいためです。

「同じ職場で長く働くよりも新たな環境で知識やスキルを身につけたい」「何が自分に合っているのかを見極めたい」という方は、契約社員としての働き方を検討してみてください。

3.多くの人と出会いたい

先述したように、契約社員は多種多様な業界や企業、プロジェクトで働きやすいのが特徴です。多くの人と出会えると、新たな視点や考え方を学ぶ機会を得られるというメリットがあります。「広い人脈を築きたい」「多くの人と働いてみたい」という方は、充実した働き方ができるでしょう。

契約社員のデメリット

ここでは、契約社員として働くデメリットを紹介します。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

板垣拓実

板垣拓実

契約社員としての働き方には、メリットとデメリットの両方があります。
キャリアの方向性やライフスタイル、自分が持っているスキル、経験などを考慮して、自分にとって最適な選択をすることが大切ですよ。

1.雇用期間が定められている

契約社員の特徴である「雇用期間が定められていること」は、デメリットにもなり得ます。契約期間が決まっていることはキャリアプランの自由度を高める一方で、雇用の不安定さをもたらす要因ともいえるでしょう。

雇用期間が終了したあと、さらに更新されるかどうかは企業側の判断次第であり、更新されない場合は次の仕事を探す必要があります。

2.昇進やキャリアアップの機会が少ない

昇進やキャリアアップの機会が正社員に比べて少ない点も、契約社員のデメリットといえるでしょう。契約社員は特定の業務を専門的に担うのが主な役割で、昇進や大きな責任を持つポジションへの移行は限られているのが一般的です。

3.ボーナスや福利厚生の制約がある

契約社員は、正社員と比較すると収入や福利厚生に差が出ることも。代表的な例としては、先述した賞与(ボーナス)の支給の有無が挙げられます。さらに、健康保険や厚生年金などの社会保険に加入できない場合や、企業が提供する福利厚生の対象外となる場合もあるでしょう。

いずれのデメリットも、契約社員として働きたい場合は理解しておく必要があります。しかし、これらはすべての契約社員に共通するわけではありません。

業界や企業、職場環境など、人によって異なるさまざまな要素が、契約社員として働くメリット・デメリットになり得ます。自身のキャリアプランや生活スタイルを考えながら、最適な働き方を選ぶようにしましょう。

雰囲気の良い会社に入るためにチェックするべきこと5選!」のコラムでは、自分に合った会社に出会うためのヒントをまとめています。

契約社員から正社員になりたいとき

契約社員から正社員になるためには「正社員登用制度を活用する」「別の企業へ転職する」といった方法が考えられます。以下で詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

正社員登用制度を活用する

企業によっては、契約社員を正社員に登用する「正社員登用制度」を設けている場合があります。契約社員として働いた会社で正社員になると、すでに仕事内容や企業の風土を理解している状態で働き始められるため、スムーズに社内でキャリアアップできるのが強みです。

正社員登用制度を受けるための条件を事前に確認し、自身が該当するかどうかを確認しましょう。制度の詳細は「正社員登用制度とは?面接や試験は難しい?受かる人の特徴をおさえよう」のコラムをご覧ください。

別の企業へ転職する

新たなチャンスとして、別の企業に正社員としての転職を考えることも一つの手段です。転職活動をするには自己分析や市場調査、選考対策が必要ですが、新たな環境で正社員として働くことは自身のキャリアアップに大きく貢献するでしょう。

「契約社員のままで良い?」「いつかは正社員になりたい」という考えをお持ちの方は、就職・転職エージェントに頼るのも良い方法です。

20代向けの就職・転職エージェントのハタラクティブでは、あなたに合う求人紹介をするために、自己分析や適性診断をサポートします。応募書類の添削や応募企業に合わせた面接対策も行いますので、納得のいく就職をしたい方はぜひお問い合わせください。

契約社員のメリットに関するQ&A

ここでは、契約社員のメリットに関するよくある疑問に回答します。収入面や契約社員として働く年齢の限界についても解説しますので、ぜひご一読ください。

大手企業で契約社員になったら高収入を目指せますか?

高収入を得られるかどうかは、企業や求人によって異なるでしょう。
しかし、正社員と同じ月給額だとしても、契約社員の場合は賞与がない傾向にあることを踏まえると、正社員就職をする方が高収入を得られるといえます。

30代で契約社員なのはやばいですか?

30代以降も契約社員として働くことは可能ですが、正社員として就職できる可能性が低くなるでしょう。安定した収入や雇用を手にしたい場合は、早めに正社員就職を目指す準備を始めるのがおすすめです。

契約社員から正社員になれるか不安です

契約社員から正社員になれるか不安な場合は、自分の会社の正社員登用制度について調べてみましょう。正社員登用試験の内容や基準を押さえ、余裕のある対策を行うことで正社員になれる可能性が高まるといえます。

自分に合う働き方がわかりません

自分に合った働き方を探すことは難しいですよね。自分に合う働き方を知るには、自己分析が欠かせません。

就職・転職エージェントのハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーが自己分析の深掘りをサポート。自己分析の結果をもとに、適性に合った求人を紹介します。客観的なアドバイスを踏まえて進路を決めたい方は、ぜひご相談ください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube