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30代の就職は手遅れではない!未経験から正社員を目指すポイントを紹介

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この記事のまとめ

  • 30代で正社員未経験の場合や、ニート・フリーターの方も就職できる
  • 30代で就職している人とそうでない人では、収入面や雇用の安定性などに差がある
  • 職歴なしの30代が目指しやすい職業には、経験やスキルを問わない営業職や販売職などが挙げられる
  • 資格の取得は、選考時の評価アップや就職先の選択肢を広げることにつながる
  • 30代の就活ではハローワークや求人サイト、就職エージェントの利用がおすすめ

30代で初めての就職を目指す場合、「20代の求職者に勝てる自信がない…」「社会人経験がないと雇ってもらえないのでは?」と不安になりますよね。

企業側は求職者の年齢が上がるほどスキルや経験を求める傾向にあるものの、フリーターやニート、未経験者などを歓迎する職種や業界も存在します。就職先は広い視野を持って探すことが大切です。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの板垣さんのアドバイスを交えつつ、30代の就職を成功させるコツを解説します。30代からの就職におすすめの職種や、就職活動に役立つ支援サービスもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

正社員未経験の30代ニートやフリーターは就職できない?

30代で正社員としての経験がないニートやフリーターの方は「今から就職するのは難しいのでは?」と不安に思うこともあるでしょう。まずは、30代からの就職は可能なのか、詳しく解説します。

正社員未経験の30代は就職可能

正社員未経験の30代の方が就職することは可能です。就職するにあたってスキルや経験は大切ですが、企業はそれだけでなく求職者の人柄や熱意も重視して採用を行っています。

自己を高める意欲や向上心、新しいことに挑戦する勇気、チームで協力して仕事を進める協調性といった人間性を評価されれば、たとえ社会人経験がなくても30代の求職者を肯定的に見てくれる企業は少なくありません。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

板垣拓実

板垣拓実

就職したかった企業が経歴についてシビアである場合もあるでしょう。そのようなケースでは、求職者のポテンシャルを評価をしてくれる会社で経験を積み、将来選べる選択肢を広げる方法がおすすめです。

30代前半ならポテンシャル採用も見込める

30代前半であればポテンシャル採用の可能性も見込めます。ポテンシャル採用とは、「今は経験やスキルがなくても、やる気を評価してこれからの成長に期待する」という考え方に特化した採用方法です

未経験者のポテンシャル採用が見込まれやすい業界には、たとえばIT業界が挙げられるでしょう。新しい技術の変化に対応できる柔軟性を持つ人材を求めている場合が多く、経験よりも学習能力や成長意欲を重視する傾向にあります。

就職するには早めの行動が大切

正社員未経験の30代が就職できる事実は変わりませんが、就職の可能性を上げるためには早めに行動を起こすことが大切です。年齢が上がるにつれて、就職の難易度も高くなる傾向にあります。今この瞬間が、あなたにとって最も就活に有利な時期といえるでしょう。

30歳職歴なしから就職するコツについては「30歳無職からの人生やり直し術!職歴なしで就職を叶えるコツとポイント」のコラムでも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

30代で就職している人としていない人の差

30代で就職をしている人としていない人では、生活面での差が明確に出てきます。両者にはどのような差があるのかチェックしてみましょう。

収入面

30代の正社員と非正規社員では、収入面に差が発生する傾向にあります。厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査の概況」によると、正社員・正職員の平均賃金は30~34歳で30万8,500円、35~39歳で34万300円です。

 正社員・正職員正社員・正職員以外
30~34歳30万8,500円22万1,900円
35~39歳34万300円22万1,600円

引用:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査の概要 (6) 雇用形態別にみた賃金

一方、正社員・正職員以外の平均賃金は30~34歳で22万1,900円、35~39歳で22万1,600円。両者を比較すると、30代後半では正社員の平均賃金が10万円以上上回っていることが分かります。30代前半の段階でも8万円以上の差があるため、就職したほうがより多くの収入を得られるといえるでしょう

参照元
厚生労働省
令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況

フリーターはボーナスや退職金が出ないことも多い

フリーターをはじめとする非正規社員の場合、ボーナスや退職金が支給されないことが多いのが実情です。毎月の収入に加え、ボーナスや退職金の有無によっても正社員との収入の差は開いてしまうでしょう。

30代フリーターの就活の実情については「フリーターの30代はやばい?就活が不利になる理由や成功させるコツを解説」のコラムでも解説しているので、ぜひチェックしてください。

雇用面

非正規社員の方々は、仕事の常駐性や雇用の継続性に不安を感じることが多い可能性があります。正社員は雇用契約の保証があるため、突然解雇されたり契約が打ち切られたりする心配は基本的にありません。「いつ契約が切られてしまうか分からない…」と不安に感じることなく安定して働き続けられることも、30代で就職している人としていない人の差の一つといえるでしょう。

福利厚生

社員が受けられる福利厚生も、正社員と非正規社員で差が出る場合があります。健康保険や労働保険などの社会保障は、企業が正規雇用の社員に提供するものです。しかし、非正規社員の場合、労働日数や勤務時間によっては一部の保証を受けられない場合も

また、社員食堂やレジャー施設の割引といった法定外の福利厚生も、正社員だけが対象で非正規社員は対象外であることがあります。働いていても正社員として就職していない場合、本来企業から提供される豊富な福利厚生を享受できないといった懸念があるでしょう。

30代で就職が決まらないままでいるとどうなる?

長期間就職が決まらない状況は、年齢を重ねるごとに解決が難しくなる可能性があるでしょう。収入が安定しなかったり、社会的信用が得にくかったりなど、30代で就職が決まらないままでいる将来的な問題について解説します。

なかなか収入が増えない

就職が決まらないと、たとえフリーターとして働いていてもなかなか収入が増えません。企業に属して働く人は、正社員以外だと収入が増える機会が少なく、将来的に生活が苦しくなってしまう場合があります。収入の増加が期待できないと、10年後、20年後などの人生設計を立てる際に障壁となる可能性もあるでしょう。

ライフイベントに影響する可能性がある

30代は、結婚や子育てなどのライフイベントが重なりやすい年代です。就職が決まらないと、これらのライフイベントにも影響が出る場合があります。「経済的に安定しないために結婚を躊躇する」「子どもの養育費に悩む」など、大切な人生の節目を迎える際に金銭面で悩んでしまうことも考えられるでしょう

社会的信用を得にくい

社会的信用を得にくいことも、就職が決まらないことで発生する問題の一つです。社会的信用が得られないと、賃貸物件を借りたり、ローンを組んだりなどの生活に必要な事柄で支障をきたすリスクがあります

フリーター期間や無職期間が長引くと就職が難しくなる

高校や大学を卒業してから30代まで就職が決まらないと、空白期間の長さから就職が難しくなってしまう場合があるでしょう。

ただし、就職への熱意やフリーター期間・ニート期間をどのように過ごしていたかで、企業からの評価は変わります。資格の勉強をしていたり、就職先で活かせる経験をアルバイト先で積んでいたりなど、自己啓発に努めたことは選考で評価されるアピールポイント。「もう30代だから…」とあきらめず、できるだけ早く就職活動を始めたほうが有利だと考えることが大切です

ニートを続けるリスクについては「『仕事したくない』とニートを続けるとどうなる?就職を目指すコツを解説」のコラムで解説しているので、ぜひ参考にしてください。

職歴なしの30代が就職するポイント

30代で就職を考えている方にとって、職歴がないことは就職の妨げになると感じることもあるでしょう。しかし、就職活動のやり方次第で正社員への道は開ける可能性があります。ここでは、職歴なしの30代が就職するポイントをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

就職しやすい職種や業界から仕事を探す

30代の場合、就職しやすい職種や業界から仕事を探すことで就職活動がスムーズに進む可能性が高くなるでしょう。

たとえば、製造業や物流業界は即戦力としての経験よりも、物事をコツコツとこなせる性格や能力の方を求める傾向があります。業界によっては経験よりも意欲を重視して採用を行っている場合も多いでしょう。そのような業界の面接では向上心や人柄をアピールすれば、30代で就職を成功させられるチャンスは十分にあります。

「フリーター歓迎」「ニートOK」などの求人を狙う

求人広告に「フリーター歓迎」「ニートOK」と表示されているものは、30代の就職活動では狙い目といえます。フリーターやニートなどの正社員未経験者を歓迎する社風の企業は、求職者の人間性や成長の可能性を重視して採用を行う傾向があるためです。

フリーターやニートであったという事実よりも、自分のこれからを真剣に考えている、成長意欲のある人材を企業は大切にしています。就職への意欲ややる気をアピールすることが重要です。

アルバイト先の正社員登用制度を利用する

アルバイト先の正社員登用制度を利用することも、就職に有効なステップアップの方法です。アルバイト先によっては、フリーターの正社員登用を実施している場合があります。特に大手企業や成長企業では正社員登用制度を設けているところが多いので、アルバイト先の制度には目を光らせておきましょう

30歳から就職を成功させるポイントについては「30歳職歴なしから正社員になろう!就活の準備や就職成功のポイントを解説」のコラムでも解説しているので、ぜひチェックしてください。

知り合いに就職先を紹介してもらう

自ら求人に応募する方法で就職が難しいと感じる場合は、知り合いから就職先を紹介してもらうのも選択肢の一つ。人柄や性格を把握している相手のほうが、全く知らない人よりも雇用しやすいと考える経営者もいるため、採用してもらえる可能性があります

たとえば、「会社を経営している知人に雇ってもらえないか相談してみる」「知り合いが働いている会社が求人を募集していないか確認してもらう」といった方法があるでしょう。

仕事で活かせるスキルを身につける

仕事で活かせるスキルを身につけることで、就職活動がしやすくなる場合があります。たとえば、資格の取得がその一つです。仕事に関連した資格を取得することで、未経験でも「その分野に関する知識がある」と評価してもらえる可能性があります
また、取得する資格によっては「資格がないとできない仕事」へ挑戦ができるようになるため、就職先の選択肢を広げることにつながるでしょう。

資格を取得しなくても、自分が就職したい業界について勉強することで、面接時の自己PRに役立つ場合があります。

30代の就職を成功に導く5つのポイント

ここでは、30代の就職を成功に導く5つのポイントを紹介します。就職活動の進め方が分からない方や、「就職活動がうまくいかない…」とお悩みの方は、参考にしてみてください。

30代の就職を成功に導くポイント

  • 自己分析や企業研究を徹底する
  • アルバイト経験をアピールする
  • 面接でよくある質問を対策する
  • 履歴書や職務経歴書に不備がないようにする
  • 面接時の服装やマナーに気をつける

1.自己分析や企業研究を徹底する

就職を成功させるには、自分が何を得意としていて、どのような仕事をしたいのかを明確にする必要があります。これを「自己分析」といい、自分がどのような分野や職種に向いているのか、自身の強みや弱みを把握するための重要なステップです。たとえば、人と接することが好きなら販売職や営業職、細かい作業が得意なら製造業やIT関連の職種に適性があるといえるでしょう。

また、企業研究を行い、応募する企業の事業内容や求められる能力などを詳しく調査することも大切です。これにより、自分が企業にとってどのような価値を提供できるのかを把握し、応募書類や面接で適切にアピールできるようになります。

2.アルバイト経験をアピールする

正社員経験がない30代の方は、アルバイト経験をアピールしましょう。顧客対応スキルや仲間との協調性、時間管理能力など、アルバイト経験から身につけた能力は、ほかの仕事でも活かせる場合があります。また、アルバイト経験以外でも、「△△の困難な状況下で、問題をこのように解決した」といった具体的なエピソードを紹介することで、企業に自分自身をアピールできるでしょう。

3.面接でよくある質問を対策する

面接では、自己PRや志望動機、強みや弱みなど、よくある質問に対する回答の対策が必須です。面接の回答では、具体的なエピソードを盛り込むことで説得力を高める効果があります。また、企業が何を重視しているのかを理解し、自分がどのように応えられるのかを考えておくと選考時にうまく伝えやすいでしょう。

自己PRの書き方は「自己PRが書けないニートの方へ!対処法や作成するときのポイントを解説」のコラムでも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

4.履歴書や職務経歴書に不備がないようにする

履歴書や職務経歴書などの応募書類は、誤字や脱字などの不備がないよう丁寧に仕上げましょう。書類の内容や書き方、文字の丁寧さなどからも、企業はあなたの人柄を評価する可能性があります。履歴書や職務経歴書に誤りがあると、企業はあなたの誠実さに疑問を抱いてしまう恐れも。書類を書いている最中はもちろん、書き終わった後も再度内容を確認し、不備がないように注意しましょう

5.面接時の服装やマナーに気をつける

面接時には、服装やマナーにも注意が必要です。面接官は質問への回答内容だけでなく、「第一印象」や「ビジネスマナーが身についているか」などもチェックしている可能性があります

マイナスな印象を与えないためにも、清潔感のある服装や正しいビジネスマナーを意識しましょう。面接時の服装はスーツが一般的ですが、会社によって「服装自由」「私服可」などと指定されることがあります。その場合も、派手な格好やカジュアル過ぎる服装は避け、「オフィスカジュアル」を心掛けましょう。

オフィスカジュアルのポイントについて詳しくは、「オフィスカジュアルとは?女性・男性別にアイテムやコーデのポイントを紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

就職経験なしの30代から目指せる職業

どのような職種や業界に就職すべきかお悩みの方に向けて、この項では就職経験なしの30代から目指せる職業の例を紹介します。働きたい職種や業界を絞り切れないというときは、参考にしてみてください。

営業職

営業職は、顧客に自社の商品やサービスを提案、販売して契約につなげる職種です。会社によっては頑張った分だけ成果が報酬に反映されるので、やりがいを得やすいでしょう。コミュニケーション能力や交渉力を身につけ、製品やサービスを顧客に提案する力は、将来キャリアアップや転職を検討する際にも役立ちます。人とのコミュニケーションが苦にならない30代の方におすすめです。

販売職

販売職は、未経験から挑戦しやすい職種です。顧客のニーズを確認し適切な商品を提案するプロセスでは、人との関わり方や商材への理解を深められるでしょう。現在フリーターとして販売職に就いていて、職場に正社員登用制度があるなら、アルバイトから正社員を目指してみることもおすすめです。

介護職

少子高齢化により需要の高まる介護職も、30代からの就職先の選択肢の一つです。対人関係能力が評価されやすく、利用者の生活を直接支えられるこの業界は、人の役に立つことに喜びを感じる方に適性があるでしょう。未経験者が就職後に資格を取得して、キャリアアップすることも可能です

清掃業

30代からの就職には、清掃業もおすすめです。整理整頓や掃除が好きな方や、体を動かすことに抵抗感がない方に向いている仕事でしょう。清掃業のなかには一人で作業ができるものもあり、集中して仕事に取り組めます。

運送業

運転が好きな30代の方の就職には、運送業も向いているでしょう。普通免許だけでなく大型運転免許を取得すればより幅広い仕事ができ、早朝や深夜、土日祝日などの勤務も可能なため、自分のライフスタイルに合った働き方を構築できます。

30代から目指せる職業については「30代から目指せる職業を解説!『できる仕事がない』は嘘?」のコラムでも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

30代の就職活動におすすめの資格

仕事で活かせるスキルを身につける」で解説したように、資格を取得することで選考で評価してもらえたり、就職先の選択肢が広がったりする場合があります。以下で、30代の就職活動におすすめの資格を紹介するので、資格取得を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

宅建(宅地建物取引士)

「宅建(宅地建物取引士)」は、不動産取引に関する国家資格です。資格を取得することで、不動産の売買や賃貸契約における「重要事項の説明」や「重要事項書面(35条書面)への記名」「契約書(37条書面)への記名」などが行えます。これらは不動産の専門家である「宅建(宅地建物取引士)」しか行えない独占業務です。

不動産業界への就職を希望する場合は、取得することで選考に有利になる可能性があるでしょう。また、不動産業界以外に金融機関や建設業者など、資格を活かせる業界が複数あることもポイントです。

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」は、マイクロソフトオフィス製品(Excel、Word、PowerPointなど)に関する知識や操作スキルを証明する民間資格です。「一般レベル」と「上級レベル」の2種類があり、取得するレベルによって自身のパソコンスキルを客観的に証明できます。

事務職や営業職など、パソコンを使用する仕事においてアピールできる資格といえるでしょう。

簿記

「簿記」とは、会社の資金の流れの記録や整理を行う作業のことです。簿記の知識を身につけることで、会社の経営状況や資金繰りについても把握できるようになります。そのため、経理や会計の仕事だけでなく、営業やコンサルティング業など幅広い分野で活かせるでしょう

簿記の検定は複数の種類があります。自分のレベルや目標に合わせて、受験する検定を選択しましょう。

登録販売者

「登録販売者」は、一般用医薬品(風邪薬や鎮痛剤など)の販売を行う際に必要な資格です。ドラッグストアや薬局では、登録販売者がいないと第2類・第3類医薬品の販売ができないことから、需要の高い資格といえるでしょう。「医薬品販売のスペシャリスト」として、薬に関する説明を行ったり、相談に乗ったりすることもあります。

ドラッグストアや薬局、製薬会社などへの就職において、有利になる可能性のある資格です。

公認会計士

「公認会計士」とは、企業の監査や会計、税務、コンサルティングを行う専門家です。なかでも「監査」は公認会計士の独占業務とされています。公認会計士の資格を取得することで、監査法人や会計事務所、コンサルティング会社など、就職先の選択肢を広げられるでしょう。

ただし、公認会計士になるためには、試験に合格するだけでなく3年以上の実務経験が必要です。試験の合格難易度も高いといわれていることから、取得に相応の年数がかかることは事前に把握しておく必要があります。

30代未経験での就職が難しい仕事の特徴

30代で就職活動を始める際に、未経験だと就職が難しい仕事もあります。たとえば、即戦力や専門スキルが求められる仕事や、人気があり応募者数の多い職種が挙げられるでしょう。以下で詳しく解説します。

即戦力や専門スキルが求められる仕事

即戦力や専門スキルが求められる仕事は、未経験での就職が難しい可能性があります。こういった仕事では、ポテンシャルよりも経験や知識が重視される傾向にあるからです

30代未経験から就職を目指すなら、特別な経験やスキルが必要ない仕事がおすすめ。未経験から挑戦しやすい仕事を紹介している「未経験でもできる仕事8選!正社員就職成功のコツもご紹介します」のコラムもぜひ参考にしてみてください。

人気企業や応募者の多い職種

人気企業の求人や応募者の多い職種も、30代未経験から就職が難しい可能性があるでしょう。人気の求人には多くの就職希望者が応募します。多くのライバルのなかから選考を勝ち抜くためには、いかに採用担当者の印象に残れるかが重要なポイントです。

また、即戦力を採用したいと考えている企業の場合は、経験者を優先的に採用することも考えられます。未経験で応募する際は、経験以外の採用メリットをアピールできるように準備しておきましょう

30代の就職活動におすすめな3つのサービス

30代で就職を考える際、以下のような就職支援サービスを知っておくことで、効率的に就職活動を進められる場合があります。就職活動を始めるときは、ぜひ利用を検討してみてくださいね。

30代の就職活動におすすめのサービス

  • ハローワーク
  • 求人サイト
  • 就職エージェント

1.ハローワーク

ハローワークは日本全国に展開している公共職業安定所で、30代の方向けにも多くの求人情報を取り揃えています。特に、各地域に特化した求人が多いため、地元で就職したいと考えている方におすすめのサービスです。
ハローワークについて詳しくは「ハローワークとは?詳しいサービス内容や利用時の流れなど分かりやすく解説」のコラムをご覧ください。

2.求人(就職・転職)サイト

求人サイトを活用すれば、スマートフォンやパソコンでいつでも就職活動を進められます。求人サイトには膨大な求人情報が掲載されており、24時間いつでも情報を閲覧できる点が魅力。検索機能を使えば、全国の企業のなかから特定の条件に絞って求人を探すことが可能です。

求人サイトは登録不要で利用できるサービスもありますが、登録することで興味のある職種の求人情報が新着で上がった際に通知を受け取る機能もあり、使い方次第でよりスムーズに就職活動を進められるでしょう。

3.就職エージェント

就職エージェントとは、求職者の経歴やスキル、希望をカウンセリングによって把握し、それに合った求人を紹介するサービスのこと。面接日程の調整や交渉、履歴書のチェックなど細かいサポートも行ってくれるので、30代からの就職や一人での就職活動に不安を感じている方におすすめです。

フリーター向け、特定の業界向けなど、就職エージェントにはさまざまな種類があります。自分に合ったサービスを利用して、あなたの就職を手助けする力の一つにしてくださいね。

「30代から就職なんてできるの?」「職歴がないのに、面接でどのようにアピールできるのか分からない…」という方は、ハタラクティブにぜひご相談ください。

ハタラクティブは、20代や30代の若年層に特化した支援を行う、就職・転職エージェントです。就職活動を熟知したキャリアアドバイザーがカウンセリングをもとに自己分析をお手伝いし、あなたの適性に合ったお仕事を紹介します。

履歴書の添削や面接対策などもマンツーマンで実施し、就職活動を丁寧にサポート。サービスはすべて無料なので、ぜひお気軽にご相談ください。

30代で就職したい人向けのQ&A

ここでは、30代で就職を目指す方に多い疑問をQ&A形式でご紹介します。

今まで引きこもりだったので就職するのが怖いです

今まで引きこもりだった方が、就職するのが怖いと思ってしまうことは自然な感情です。
しかし、現代社会ではライフスタイルの変化に伴って、多様な雇用形態や就職の機会が増えています。一歩を踏み出すのは勇気がいるかもしれませんが、就職支援サービスの利用や、小規模な企業での経験の積み重ねなど、工夫しながら進んでいくことで就職への不安が和らいでいくでしょう。

30代で大学を卒業した場合は就職しにくいですか?

就職しにくいとはいえませんが、応募できる求人の選択肢が狭まる可能性はあります。会社によって、新卒の求人に年齢制限を設けていることは珍しくありません。そのため、就職活動を始める際の年齢によっては、希望する会社の新卒枠に応募できない場合があると考えられます。
ただし、新卒枠の求人に応募できなくても就職は可能です。幅広い視野を持って求人をチェックしてみましょう。

新卒の定義や第二新卒・既卒との違いについて解説した「新卒とはいつまで?第二新卒や既卒とは異なる?就活時のメリットも解説」もあわせてご覧ください。

海外での就職は30代から可能ですか?

可能です。ただし、現地企業の求人へ応募する際は、相応の語学力が必要となる可能性が高いでしょう。履歴書や職務経歴書の作成、面接などを現地の言語で行う必要がある場合、語学力に自信がなければハードルが高いと感じる場合があります。
しかし、なかには高い語学力を必要としない仕事や、日本語対応ができる人材を募集している求人も存在するため、海外の求人情報をチェックしてみましょう。

フリーター女性の就職におすすめの職種や業界はありますか?

フリーターの女性が就職できる職種に特に制約はありませんが、介護やアパレル系、美容部員などの仕事は、女性の視点でのサービススキルが求められます。そのため、これらの職種では女性ならではの強みを活かせるでしょう。ただし、就職先は自身の興味や適性に合わせて選ぶことが大切なので、上記の職種は参考として考えてみてください。

フリーター女性の就職事情について解説した「フリーター女性の就職事情は?20代や30代向けに就活のポイントも解説」のコラムもぜひ参考にしてみてください。

30歳で初めての就職だと雇ってもらえるか不安です

30代で初めての就職に不安を感じることは当然ですが、就職の可能性は年齢だけに左右されるものではありません。大切なのは、自身の経験やスキル、意欲、人柄などを整理し、企業側が求めている人材像に自身を合致させることです。自己分析や企業研究の結果から選考対策を徹底して、自分を企業にPRできれば就職成功に近づくでしょう。
30代からの就職に不安を抱えている方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにぜひご相談ください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナー
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