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中卒におすすめの就職先は?選ぶときの注意点や成功させるポイントを解説

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この記事のまとめ

  • 中卒におすすめの就職先には、「営業職」「介護職」「建設作業員」などがある
  • 中卒からの就職先は、学歴や経歴が重要視されない職種を選ぶと良い
  • 就職に不安がある場合は、ハローワークや就職・転職エージェントを活用するのも手

中卒の方で、就職先に悩んでいる方もいるでしょう。中卒から就職しやすい業界や職種が分からないと「中卒で応募できる求人があるのか」「中卒からの就職は難しいのか」と不安になりますよね。

中卒の方におすすめの就職先は、「未経験歓迎」「学歴不問」とする求人が多い傾向がある「営業職」「公務員」「IT業界」などが挙げられます。ハローワークや就職・転職エージェントを活用することで、成功につながりやすくなるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの北島さんのアドバイスを交えながら、中卒の方におすすめの職種をまとめています。また、中卒の方が就職先を選ぶときの注意点や成功させる方法もご紹介。就職を考えている、就活に不安がある中卒の方は、ぜひ参考にしてみてください。

中卒の就職先におすすめの職種12選

ここでは、中卒の方におすすめの就職先を12個解説します。それぞれの業務内容や特徴にも触れているので、自分の興味があるものがないかチェックしてみてください。

1.営業職

営業職は学歴や経験を応募資格に設けない場合が多いため、中卒の方におすすめの職種です。営業職では学歴や経験よりも、コミュニケーション能力や人柄を重視する傾向があるでしょう。

営業職は顧客の悩みを解消できる商品やサービスを売り込む仕事なので、ニーズを理解する傾聴力や魅力を伝えるプレゼン力が役立ちます。企業によっては成果に応じて賞与を与える企業もあるので、高収入を目指せるでしょう。

2.接客業(販売・飲食)

販売や飲食などの接客業では、営業職と同じように学歴よりもコミュニケーション能力を重視している企業が多いようです。実際の販売・飲食の接客の知識に関しては現場での経験からしか学べないものも多くあるため、スキルや経験が求められにくいでしょう。

また、旅館やホテルの接客業などは、住み込みで働ける職場もあるようです。未経験者・学歴問わず募集を出している企業が多いため、中卒の方にとって適した職種といえるかもしれません。

3.介護職

介護職は、高齢者や障がいを持った方の生活を支えるのが主な仕事です。昨今は高齢化の傾向もあり、介護職の需要が上がっているため未経験の中卒の方も採用されやすいでしょう。

介護職も学歴より、本人の傾聴力やさまざまなことに気配りができる力が重視されている傾向があります。「人の役に立ちたい」「感謝されることにやりがいを感じる」という方に向いているでしょう。

4.公務員

公務員は学歴制限がないため、安定した仕事に就きたい中卒の方におすすめの職種です。公務員になるには公務員試験に合格する必要があるので、コツコツと勉強したり、計画を立てたりすると良いでしょう。

ただし、試験を実施する自治体によっては、年齢制限が設けられていることもあるのできちんと調べる必要があります。また、面接も実施するので、試験対策のほかに、面接対策もしっかり行うと成功につながるでしょう。

公安職(警察・消防など)

中卒の就職先として、警察官や消防士などの公安職もおすすめです。試験は年に1〜3回行われますが、一部年齢制限が設けられていることがあるのでしっかり確認しましょう。

試験通過後は面接もあるので、きちんと面接対策を怠らないことが大切です。いずれも体力が求められるので、体力に自信がある人は挑戦してみても良いかもしれません。

5.建設作業員

建設業では力仕事がメインとなるため、学歴よりも体力や若さを重視している企業が多いようです。さらに、未経験者も多く採用する企業もあるので、職種を迷われている方は視野に入れてみても良いかもしれません。

また、現場で経験を積むと施工管理職になれる道もあるため、将来キャリアアップをしたい方にもおすすめです。

6.工場作業員

工場作業員は、工場内でのライン作業やピッキング、検品といった作業が主な仕事となります。工場作業員として働いていく際、未経験者も働けるようマシーンの操作説明や作業工程など、マニュアルが用意されている企業もあるでしょう。

工場作業員は仕事の性質上、「黙々と作業するのが好き」「ものづくりの仕事がしたい」という人に向いています。職場によっては深夜勤務なったり、立ち仕事だったりするので、入社前にしっかり確認しておきましょう。

7.施工管理職

施工管理職は、工事の現場や建築の現場で管理を行う仕事になります。施工管理職になるのに必須の資格はありませんが、施工管理士の資格があればより有利に就職できるでしょう。

ただし、施工管理士の資格を取得するには実務経験が求められるので、現場で経験を積む必要があります。キャリアアップを目指したい方は、働きながら資格取得を目指すのも良いでしょう。

8.保育士

保育士はさまざまなことに気配りができる能力と体力面での力が求められ、子供と接することが好きな方におすすめな職種といえるでしょう。実際に保育士として働くためには資格が必要になるので、資格の取得に向けてコツコツとした努力が求められます。

保育士になるには「厚生労働省指定の教育機関を卒業する」「国家試験である保育士試験に合格する」といった方法があるので、どの方法が自分に合っているか確認したうえで目指しましょう。

9.IT系

昨今の技術の進歩でIT業界の人材の需要が高まっており、人材を多く募集しているので中卒の方におすすめの職種といえます。未経験歓迎している企業では、教育制度が整っていることが多いのでスキルを身につけたい人に向いているでしょう。

また、IT業界は専門的な知識を多く扱う業界にあたるので、IT業界に興味のある方はITパスポートや基本情報技術者などの資格の取得するのもおすすめですよ。ITについて興味のある方、詳しく知りたい方は「IT業界に未経験者の転職は難しい?必要なスキルや志望動機の例文を紹介!」のコラムで仕事内容を解説しているのでチェックしてみてください。

10.ドライバー

ドライバーは、人や物を送り届けることが主な仕事です。ドライバーの種類には、ルート配送やタクシーなどさまざまな職種が挙げられるでしょう。

いずれも、車両を運転する仕事になるので、運転免許を取得する必要な点には注意が必要です。第一種普通自動車免許は18歳以上、大型免許・第二種普通自動車免許は21歳以上で取得できるので、年齢に応じて免許を取得し、資格を活かせる職種を探すと良いかもしれません。

11.美容業界

美容業界も、中卒の方におすすめの業界です。美容業界には国家資格が必要となる美容師や化粧品販売員、メイクアップアーティストなどさまざまな職種があるでしょう。

未経験から挑戦できる職種も多いので、美容の仕事に興味がある方におすすめです。「美容業界の職種って?現状や今後の市場規模も解説」のコラムでは美容業界にある職種や将来性を解説してるので、チェックしてみてください。

12.コールセンター

コールセンターでは、お客さまからのお問い合わせに対して電話で対応することが主な仕事となります。顔が見えないなかで対応することになるので、相手の声から感情を読み取ったり、要望を聞き出したりすることが求められるでしょう。

コールセンターの仕事は、学歴よりも人格を重視している企業が多い傾向があるため、中卒の方も活躍できる場合がありますよ。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

北島愛純

北島愛純

学歴不問の求人であれば、中卒でも充分に採用される可能性があります。また、対人職や製造職など、特別なスキルや経験が特に必要ない職種であれば中卒から応募可能な求人も見つけやすいでしょう。

ただし、高卒や大卒と比べると、中卒から受けられる企業が少ないのも現実。どうしても自分で就職先を探すのが難しいと感じたら、就職・転職エージェントといったプロに相談するのも手ですよ。

中卒が就職先を探すのは難しいといわれる理由

厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査の概況(p18)」によると、最終学歴後正社員になった割合は、大卒の場合79.1%、中卒の場合11.7%となっていることが分かります。

この結果から、大卒より中卒のほうが、正社員になる人が圧倒的に少ないといえるでしょう。以下で、中卒が就職先を探すのは難しいといわれる理由を解説しているので、就活を始める前に理解を深めておきましょう。

参照元
厚生労働省
平成30年若年者雇用実態調査の概況

企業からマイナスのイメージを抱かれることもある

中卒が就職先を探すのが難しいといわれる理由には、企業からマイナスイメージを抱かれることがあるためです。多くの人が中学校卒業後は高校に通うため、企業側は中卒の方に対して「あまり努力できない人なのでは」、「何かトラブルや挫折に直面したときに対応できないのでは」などのイメージを抱く場合があるかもしれません。

中卒という肩書から、本来のあなたの本質とは関係なく評価を受けてしまうことがあるため、就職先を見つけるのが難しくなる可能性があるでしょう。

資格によっては学歴を求められることがある

取得したい資格によっては学歴を求められることがあるため、中卒が就職先を見つけにくいといわれる場合があります。また、中学校卒業直後などは就職活動を有利に進めるために資格取得を目指しても、年齢制限によって取得できない可能性も。

特定の資格を取得するために、高校卒業・大学卒業を目指すことも方法の一つです。ただし、無資格から挑戦できる仕事もあるので、明確に目指したい職種がない限り、資格取得に捉われる必要はありませんよ。

資格なしOKの仕事に就職・転職するには?未経験から応募できる職業も解説」のコラムでは資格なしから目指せる仕事を解説しているので、仕事を選ぶときの参考にしてみてください。

応募できる求人の数が少ない

応募できる企業が少ないことで、就職が難しくなることにつながるでしょう。企業側の求人に、「高卒以上」「大卒以上」といった学歴の応募資格が設けられている場合は、中卒の方は応募することができません。

特に、仕事に求める希望条件が多すぎると、より応募できる求人数が減ってしまうので注意しましょう。中卒の方が仕事探しをするときは、広い視野を持って選択肢を増やすのがおすすめです。

高校への進学や高卒認定試験の受験も視野に入れよう

中卒で就活を行うことに対して不安を感じている方は、高校への進学や高卒認定試験の受験を考えてみても良いでしょう。

中卒より大卒のほうが初任給に差が出る可能性があるので、高収入を得たい方には進学がおすすめです。ただし、金銭面や環境的に難しい場合もあるので、あなたに適した行動をしてみるのも良いかもしれません。

中卒は就職できない?就活のポイントやおすすめの職種を知り採用を目指そう」のコラムで、中卒で就職した場合の平均年収をまとめているので、チェックしてみてください。

中卒が就職先を選ぶときの注意点

中卒の方のなかには、社会人経験がない方や浅い方もいるでしょう。就職先の選び方が分からないと、ブラック企業へ入社したり、ミスマッチを感じて早期退職になったりする可能性があるので注意が必要です。

中卒者が就職先を選ぶときの注意点には、「スキルより人柄を評価される職種を選ぶ」「教育制度が整っているか確認する」「ブラック企業への入社を避ける」が挙げられます。以下で、それぞれ解説するので、後悔しない選択をするために参考にしてみてください。

スキルより人柄を評価される職種を選ぶ

中卒が就職先を選ぶときは、スキルより人柄を評価される職種を選ぶのがおすすめです。人柄を重視する職種では「未経験歓迎」や「学歴不問」とする場合が多い傾向があるので、中卒の方も内定を得やすいでしょう。

資格を取得取得するのもおすすめ

入社したい業界や職種が明確に決まっている場合、入社後に役立つ資格を取得するのもおすすめです。また、「登録販売者」「日商簿記」「MOS」など、さまざまな職種で活かせるものを取得するのも良いでしょう。

登録販売者はドラックストアや調剤薬局、簿記は事務所や販売職、MOSは事務職はもちろん、営業職やアパレル、法律事務所でも活かせる可能性があります。やみくもに資格取得をすると評価対象外になる恐れもあるので、しっかり目的を持ったうえで取得を目指しましょう。

教育制度が整っているか確認する

教育制度が整っているか確認するのも、中卒者が就職先を選ぶのがおすすめです。特に、未経験の仕事に就くときは、教育制度が整っているかどうかしっかり確認しましょう。

教育制度が整っていないと、仕事を覚えるのが難しいと感じたり、なかなか馴染めず「仕事が辛い」と感じたりする恐れがあります。段階を踏んで着実に仕事を覚えるためのプログラムが組まれていれば、安心して仕事に取り組めるでしょう。

ブラック企業への入社を避ける

中小者が就職先を選ぶときは、ブラック企業へ入社しないように注意しましょう。企業研究を怠ったり、「どこでも良い」と就職先を選んだりすると、ブラック企業に入社する可能性があります。

入社前に企業についてしっかり調べないと、「聞いていた労働環境と違う」「やりたいことができない」など、ミスマッチになり早期退職になりかねません。「就職先を「どこでもいい」で選ぶと失敗する?リスクや成功させるコツを解説」のコラムでも、どこでも良いで仕事を選ぶリスクを解説しているので、参考にしてみてください。

中卒からの就職を成功させる4つの方法

ハタラクティブの「若者しごと白書2024(p34)」で、フリーターや正社員が利用する企業探しの手段・利用サービスのランキングから、「求人・転職サイト」「ハローワーク」「就職・転職エージェント」が多いことが分かります。

ほかにも、アルバイトや派遣社員から正社員登用を目指す方法もあるでしょう。以下でそれぞれ解説するので、自分に合ったサービスや方法を見つけて就活を成功させましょう。

参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024

中卒からの就職を成功させる方法

  • 求人・転職サイトを活用する
  • アルバイトや派遣社員から正社員登用を目指す
  • ハローワークを利用する
  • 就職・転職エージェントに相談する

1.求人・転職サイトを活用する

中卒者が就職先を探すときは、求人・転職サイトを活用するのも良いでしょう。求人・転職サイトとは、求人や就活で役立つ情報がWeb上で閲覧できるサイトのことです。

インターネット上で閲覧できるため、家にいながら隙間時間で求人に応募できたり、有益な情報を得たりできるのがメリットといえるでしょう。ただし、中卒の方に寄り添ったものというよりも、就活を行う方全体に向けたサービスであることが多い傾向があるので注意が必要です。

また、面接日のスケジュール管理や企業とのやりとりも自分で行う必要があるでしょう。アルバイトをしている方は、シフトとの調整が難しくなるのがデメリットといえます。

2.アルバイトや派遣社員から正社員登用を目指す

いきなり正社員になることに不安がある中卒の方は、アルバイトから正社員登用制度を利用して正社員になることも一つの手です。アルバイトから正社員になることで、仕事への理解を深められるのと同時に、職場の雰囲気も知ったうえで就職できるのでミスマッチを防げるでしょう。

また、紹介予定派遣に登録すると、直接雇用を前提とした派遣社員として、企業で一定期間の仕事を行うことになります。最初は有期契約となりますが、期間満了後に企業と本人の同意があれば直接雇用になれるので検討してみてください。

3.ハローワークを利用する

ハローワーク」とは、厚生労働省が運営する職業紹介機関です。全国500ヵ所以上に配置されていて、誰でも利用できるうえに、地元に根付いた企業を豊富に取り扱っているのが特徴といえるでしょう。

なかでも、中卒の方は「ジョブカフェ」を利用するのがおすすめです。ジョブカフェは若者が自分に合った仕事を見つけるためのいろいろなサービスを無料で提供しているので、より適切なサービスを受けられるでしょう。

参照元
厚生労働省
ハローワーク
ジョブカフェ

4.就職・転職エージェントに相談する

一人で就職先を選ぶのが不安な方は、就職・転職エージェントに相談するのがおすすめです。就職・転職エージェントとは、民間の職業紹介サービスです。

就職・転職エージェントに相談すればプロの視点で就活や転職活動のアドバイスを受けられるため、自分では気づかなかった仕事の探し方やアピール方法を見つけられることもありますよ。

「中卒で就職先が見つかるか不安」「就活の進め方が分からない」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、若年層に特化した就職・転職エージェントです。

専属のキャリアアドバイザーがヒアリングを行い、学歴や経歴に合った求人をご提案。未経験OKの求人も多数保有しているので、中卒の方にぴったりの企業や求人をご紹介できますよ。

また、応募書類の添削や面接対策、企業とのやり取りもキャリアアドバイザーが徹底サポート。サービスはすべて無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube