この記事のまとめ
- 最終学歴が中退であることは履歴書にしっかりと書く
- 最終学歴が中退である理由を添えておくと、採用担当者に理解してもらいやすい
- 面接で最終学歴について聞かれたら、叶えたいキャリアを踏まえて前向きに回答しよう
- 最終学歴に不安がある方は、就職・転職エージェントに相談するのも一つの方法
「最終学歴が中退の場合は就職活動に影響がある?」「履歴書や面接の注意点を知っておきたい」と考える方もいるでしょう。学校を中退している場合は、就職活動の進め方や準備について不安になりますよね。
学校を中退した場合、就職活動に影響することもありますが、選考中のアピール次第で内定獲得を目指せます。履歴書には中退の事実を明記しつつ、面接で前向きな姿勢をアピールすることが大事です。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの八木さんのアドバイスを参考にしつつ、最終学歴が中退の方向けに就職活動の情報をまとめました。履歴書の作成ポイントや面接で答えるときのコツを知り、学歴をカバーできるよう就職活動に取り組みましょう。
最終学歴が「中退」だと就職活動にどんな影響がある?
中退の影響は、どの教育機関を中退したかによって大きく異なります。ここでは、以下の学歴別に中退が就職に与える影響をまとめました。中退後の就職について不安な方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
中退が就職活動に与える影響
- 高校中退で最終学歴が中学校卒業の場合
- 専門学校中退で最終学歴が高校卒業の場合
- 大学中退で最終学歴が高校卒業の場合
- 大学院中退で最終学歴が大学卒業の場合
高校中退で最終学歴が中学卒業の場合
高校中退の場合、最終学歴は中学校中退です。就職活動において、高校中退の方に一定のハードルがあることは否めません。多くの求人では「高卒以上」という条件が設定されているため、応募できる求人の幅が限られる傾向があるからです。しかし、「学歴不問」の求人もあるため、高校中退者も就職できる可能性はあります。
また、高卒認定試験(旧大検)に合格すれば、高校卒業レベルと同程度の学力があると扱われ、高卒者向けの求人に応募できるケースがあるため、選択肢が広がるでしょう。文部科学省の「高等学校卒業程度認定試験合格者の企業等における扱いに関する調査結果 令和5年度調査結果 (2)採用試験における高卒認定試験(大検)合格者の扱い(p.3)」によると、採用試験において高卒認定試験合格者を高卒者と同程度と扱う企業の割合は、2024年の調査で32.8%でした。
高卒認定試験に合格すると、3割以上の企業が高校卒業と同程度に扱ってくれるため、高校を中退しても就職の道が閉ざされているわけではありません。
参照元
文部科学省
高等学校卒業程度認定試験合格者の企業等における扱いに関する調査結果
専門学校中退で最終学歴が高校卒業の場合
専門学校中退で最終学歴が高校卒業の場合、「専門学校卒」が条件の求人の選考に通過するのが難しくなります。中退の学歴によって「専門性が十分に身についていない」と判断される恐れもあるでしょう。
しかし、専門学校中退者は「高卒以上」の求人に応募が可能。また、在学中に身につけた専門知識やスキルを評価してもらえる可能性もあります。たとえば、IT系の専門学校で1年間学んだ後に中退した場合、在学中に習得したプログラミングスキルは就職活動で強みとなるでしょう。
大学中退で最終学歴が高校卒業の場合
大学中退者は高校卒業の扱いのため、「大卒以上」が条件の求人への応募が難しくなり、大卒者と比べて就職先の選択肢が狭まります。一般的には、大卒者より給与も少ないようです。
しかし、大学中退者は、「大学入試に合格した学力」と「大学での学び」を就職活動でアピールできます。大学在学中のサークル活動やアルバイト経験、留学経験などを評価してもらえることもあるでしょう。
大学中退者の進路や実情について詳しく知りたい方は、「大学中退からの就職は可能!厳しいといわれる事情や成功者の体験談を紹介!」のコラムをご確認くださいね。
大学院中退で最終学歴が大学卒業の場合
大学院中退で最終学歴が大学卒業の場合、「大卒以上」を条件とした求人には応募できます。しかし、修士号をもっていない場合は「修士課程修了以上」の求人に採用されるのは難しくなるでしょう。
高い専門性が求められる専門職や研究職は、「修士課程修了以上」が条件の場合があるので、大学院を中退すると専門性を活かして働くのが難しくなるかもしれません。
一方、大学院中退者は、大卒者より専門性が認められやすい場合もあります。特に修士課程や博士課程で研究していた分野に関連する仕事であれば、専門知識や研究スキルは大きな強みとなるでしょう。
たとえば、理系の修士課程を中退した場合、研究開発職や技術職などでは、学部卒業者よりも専門知識を評価してもらえる可能性がありますよ。
中退者の学歴はどうなる?
中退者の場合、最終的に卒業した学校のうち、もっとも教育水準が高い学校が最終学歴になります。たとえば、高校中退の場合は中学校卒業、大学中退の場合は高校卒業が最終学歴です。
ただし、履歴書には中退した事実を正直に書く必要があります。たとえば、大学中退者は高校卒業の最終学歴の次に大学中退を書きましょう。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

八木寛斗
学校を中退した場合、中途採用枠での応募になるのが基本です。そのため、新卒者と比較すると、選択肢が限定される可能性もあります。
とはいえ、実務経験がなくても採用してくれる企業もあるので、自分に合った企業の見極めが重要です。はじめは志望度の高い仕事に就けなくても、関連する実務経験を積み重ねれば、転職の際に再度挑戦できる可能性もありますよ。
最終学歴が中退の場合は履歴書に書かなくても良い?
最終学歴が「中退」の場合は、履歴書に記入することが重要です。学校を中退した事実は、恥ずべきことではありません。学校を中退したとしても、それまでの学生生活での経験や社会に早く出て身につけたスキルは、就職活動でアピール材料になります。
就職活動においては、中退の経歴を明記し、最終学歴は何なのかをしっかりと伝えることが大切です。
学歴詐称を疑われるため履歴書には必ず記入しよう
履歴書に中退の事実を記入しないと、学歴詐称を疑われる可能性があります。中退の記入をせずに学歴を誤魔化したり、卒業と書いてしまったりすると、採用側の信用を失うことになりかねません。
「大卒者向けの求人に申し込みたいから」「中退の理由を伝えたくないから」と考える方もいるかもしれませんが、意図的に中退の記入をしないのはマイナスな方向に働いてしまいます。履歴書作成時は中退の学歴を必ず記入し、マナーを守って正しい書き方で応募書類を完成させましょう。
学歴詐称のリスクについては、「学歴詐称はバレる?罪に問われる?就活や転職で経歴に嘘をつくリスクとは」のコラムでも詳しくまとめています。
浪人・留年の場合は履歴書に書く?
浪人や留年の場合は、履歴書に明記する必要はありません。なぜなら、入学年と卒業年を正確に書くと採用担当者は、浪人や留年について把握できるからです。たとえば、高校卒業年と大学入学年の間に空白期間があると、採用担当者は浪人していたことを理解してくれるでしょう。
留年した場合は通常より卒業年が遅くなるため、履歴書に明記しなくても採用担当者に伝わります。ただし、面接の際は、浪人や留年について聞かれることがあるので、正直に経歴を話せるように回答を準備しておくのがおすすめです。
最終学歴が中退のときの履歴書の書き方
履歴書の学歴欄は、事実を簡潔に伝えることが大切です。先述したように、学校を中退した場合は、中退した年月と学校の正式名称を記入します。また、「中退」と省略せず「中途退学」と書き、応募書類全体で表現を統一しましょう。ここでは、履歴書の学歴欄の書き方を以下の状況別にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
最終学歴が中退の状況
- 高校中退の場合
- 専門学校中退の場合
- 大学中退の場合
- 大学院中退の場合
高校中退の場合
高校を中退した場合は、最終学歴が「中学校卒業」になります。履歴書は、中学校卒業か高校入学から書くのが一般的です。高校入学と中退は省略せずに書きましょう。

学科が分かれている高校に通っていた方は、在籍していた学科名も合わせて記入しましょう。
中退後、高卒認定試験に合格した場合の書き方は?
高卒認定試験に合格した場合、履歴書には「中途退学」と「高等学校卒業程度認定試験 合格」の両方を書くのが基本です。高卒認定試験について書くことで、学歴の空白期間を埋められるだけでなく、学ぶ意欲があることをアピールできます。書き方例は以下のとおりです。
20XX年4月 △△高等学校 入学
20XX年6月 △△高等学校 中途退学
20XX年11月 高等学校卒業程度認定試験 合格
高卒認定試験合格後の進路によっては、その後の学歴も続けて記入します。たとえば、専門学校や大学に進学した場合は、時系列で追記しましょう。
専門学校中退の場合
専門学校を中退した場合も、履歴書の書き方は同じです。学科やコース名を正式名称で書くことで、採用担当者に専門分野を理解してもらいやすくなります。

学校名と専門分野の正式名称が長くなってしまうときは、2行に分けて記入すると読みやすくなりますよ。
大学中退の場合
大学を中退した場合は、最終学歴が「高等学校卒業」になります。大学の場合も、専攻していた分野が分かるように、学部や学科を正式名称で書きましょう。

大学での学びや経験が現在の志望職種に関連していれば、学んだ内容や取得した単位などを面接でアピールするのがおすすめです。
大学院中退の場合
大学院を中退した場合は、最終学歴が「大学卒業」になります。大学院に在籍していた方は、就職の際に専門性を問われやすいので、履歴書には研究科や専攻に加え、「修士課程」「博士課程」も書きましょう。

単位取得後に博士課程を退学した場合、中途退学ではなく「満期退学」として扱われます。この場合は、履歴書には「単位取得満期退学」と書きましょう。
いずれの学校を中退した場合も、履歴書には中途退学の事実を書いたうえで就職活動を進める必要があります。
学歴が原因で就職活動が不安という方は、「『就職できる気がしない』と思う原因は?うまくいかないときの対処法を解説」のコラムも参考にしてみてくださいね。
中退者が履歴書作成時に注意すること
履歴書作成時には、学校名や学部名、入学・中退の年月にミスがないように注意しましょう。ミスがあると、学歴詐称と疑われる恐れがあります。卒業証明書や退学証明書などの公式書類で確認し、正確に書くのが大切です。
また、学歴欄の記入は履歴書全体の印象を左右します。誤字脱字があると「細部に注意を払わない人物」という印象を与えかねません。記入後は時間を空けて誤字脱字がないかを再確認しましょう。できれば第三者にもチェックしてもらうことで、見落としを防げますよ。
中退理由を履歴書や職務経歴書に書くときの例
就職活動時は、履歴書や職務経歴書に中退理由を記入しておくと、採用担当者が状況を判断しやすくなります。ここで、履歴書の学歴欄に中退理由を書くときのポイントと、記入例をチェックしてみましょう。
前向きな理由の場合
留学や専門性を磨くための進路変更のように、学校を中退した理由が前向きな決断のときは、具体的に応募書類へ記入します。中退理由の書き方によっては、あなたの決断力や行動力、成長していく姿勢を示せるでしょう。
【留学のため】

【編入学のため】

編入学のために中退した場合は、中退後の学歴を書くことで学ぶ意欲をアピールできるでしょう。履歴書や職務経歴書の自己PR欄にも専門スキルや経験の詳細を書いておくと、中退理由に説得力をもたせられますよ。
やむを得ない理由の場合
病気や経済的な事情のように、やむを得ない理由で中退したときは、適切な表現で事実を伝えます。
【体調不良のため】

【経済的事情のため】

やむを得ない事情のときは、可能な範囲で理由を記入しておくと、企業の理解を得やすいでしょう。
病気で中退した場合は、現在の状況も添えておくと、採用担当者の不安を払拭できます。現在も通院が必要な場合は、休みや早退が発生する可能性があることを記入しておきましょう。
中退理由でマイナス印象を与えてしまいそうなときは?
「学業に対する熱意がなくなってしまった」「人間関係が合わなかった」などの理由で学校を中退した方もいるでしょう。中退理由がマイナスの印象を与えそうな場合、無理に履歴書や職務経歴書へ記入する必要はありません。
就職活動では採用担当者に前向きな姿勢を見てもらえるよう、学生時代に頑張ったことや空白期間に取り組んだことを面接でアピールするのも手ですよ。
最終学歴が中退なことを面接で聞かれたときは?
採用面接では、改めて「最終学歴が中退である理由」を聞かれることがあります。面接で中退に関する質問をされたら、履歴書や職務経歴書に記入した内容を踏まえつつ、正直に回答することが大切です。
学校を中退していたとしても、反省を活かして中退後に努力していること、今は前向きに就職活動に取り組んでいることを伝えると評価につながる可能性があります。反対に、中退に関してネガティブな表現や他責と捉えられる内容を答えてしまうと、評価が下がりかねません。
仕事に対する意欲や目指したいキャリアを交えて、なるべくポジティブに中退理由を説明できると、良い印象につながるでしょう。
「大学退学理由の履歴書への書き方は?面接でどう答える?例文つきでご紹介!」のコラムでは、大学中退した方向けのアドバイスをまとめています。理由の答え方を詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
中退者が就職活動に取り組むときのポイント
この項では、中退者が就職活動を進める際のポイントをご紹介します。中退を気にし過ぎず、応募先企業に貢献していく姿勢をアピールしましょう。
中退者が就職活動に取り組むときのポイント
- 中退の学歴を意識し過ぎず前向きに行動する
- これまでの経験で身につけたスキルをアピールする
- 就職・転職エージェントを有効活用する
中退の学歴を意識し過ぎず前向きに行動する
中退者が就職活動に取り組むときは、最終学歴が中退である事実にとらわれないことが重要です。
確かに、学歴も採用担当者に見られる要素ではあります。しかし、学歴をカバーできるような強みや熱意があれば、高評価を受けやすくなるでしょう。
中退の学歴を意識し過ぎると、採用担当者に自信なさげな印象を与える恐れがあるため、前向きに就職活動を進めることが大切です。
これまでの経験で身につけたスキルをアピールする
中退者が就職活動をするときは、経験から学んできた知識やスキルを積極的にアピールしましょう。
たとえば、大学中退後に就職した場合は、新卒者よりも実務経験があることを強みにできるかもしれません。「大学を中退したが、自分が進みたい分野が見つかり、専門性を身につけるために実務経験を積んだ」といった内容を面接で伝えられれば、即戦力として評価されることもあります。
中退後に働いていない空白期間がある方は、「空白期間が面接官に与える印象は?答え方のポイントや履歴書の記入例を紹介」のコラムを参考に就職活動を進めましょう。
就職・転職エージェントを有効活用する
中退者が効率的に就職活動を進めるなら、就職・転職エージェントの利用もおすすめです。就職・転職エージェントでは、履歴書の書き方のアドバイスや面接対策、あなたの特性に合った求人の紹介などのサービスが受けられます。
また、キャリアアドバイザーが企業との間に入って交渉してくれるため、面接日の調整もスムーズに行えますよ。
【まとめ】最終学歴が中退の事実をポジティブに伝えよう!
最終学歴が中退だからといって、就職活動で不利になるとは限りません。重要なのは、中退という事実をどう捉え、どのように伝えるかです。中退の経歴は隠すのではなく、正直に伝えたうえで、その後の経験や学びをポジティブにアピールしましょう。
「中退で学歴に自信がなく就職が不安」という方は、若年層向けの就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブには、学歴に関係なく応募できる求人がそろっています。
求人紹介のほか、履歴書の添削や模擬面接も実施しているので、自信をもって選考に臨むための準備を整えられますよ。
最終学歴が中退の場合に関するQ&A
ここでは、最終学歴が中退であることに関する疑問や不安を、Q&A形式で回答いたします。少しでもお悩みを解消するお役に立てれば幸いです。
中退は学歴にならないって本当ですか?
一般的に、中退は学歴に含まれず、最終学歴はその前の学校の卒業歴です。たとえば、大学を3年で中退した場合は、最終学歴は高校卒業です。ただし、中退した場合も履歴書の学歴欄には書く必要があります。履歴書に書かなければ、学歴詐称のリスクもあるので注意してくださいね。
大学中退の事実は企業側から調べられますか?
よほどのことがなければ、企業側から中退の事実を調査されることはありません。企業側は、採用選考時に応募者から提出される書類を見て状況を判断しています。
しかし、中退の事実を伏せたり記入しなかったりすると、学歴詐称と捉えられかねないので注意が必要です。学歴詐称と思われると、内定の取り消しや入社後のトラブルにつながるリスクがあります。
最終学歴が中退の場合、選考で証明書が必要ですか?
企業によっては、選考時に退学証明書や成績証明書の提出が必要な場合があります。採用担当者が履歴書に記入された情報が正確かを確認するためです。
また、各種証明書から、どのような分野を学習してきたのか、仕事に対する適性があるかどうかをチェックする可能性もあります。企業側から証明書の提出を求められたら指示に従い、期日内に書類を用意しましょう。
企業側は中退者をどのように評価していますか?
企業によって中退者に対する評価は異なります。学歴を問わない企業もありますが、「学校を中退するのと同じように、仕事も早く辞めてしまうのでは」と思われてしまう可能性もゼロではありません。
「学歴が不安」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。応募書類の添削や本番さながらの面接対策で、希望の企業への就職をサポートします。
