この記事のまとめ

  • 大学を辞めたあとの進路には、「学び直し」「就職」「フリーター」などが挙げられる
  • 大学を辞めたあとに後悔するのを避けるなら、中退理由を整理し、計画を立てることが大切
  • 大学を中退すると、自分のしたいことに取り組んだり社会経験が積めたりするのがメリット
  • 大学を辞めたあとにおすすめの仕事には、「介護職」「ITエンジニア」などがある
  • 大学を辞めたあとに就職できるか不安なら、就職・転職エージェントに相談しよう

「大学を辞めたあとは何ができる?」「大学を辞めたら将来に影響するのでは」といった疑問をもつ人もいるでしょう。大学中退を考えていても、中退後にどうなるかわからないと一歩を踏み出すのが怖くなりますよね。

大学を中退した人のなかには、進学して学び直したり就職したりと、希望の進路を叶えている人も多くいます。ただし、就職を目指す場合は、求人情報の選び方や面接でのアピールなど、新卒での就活とは違うポイントを押さえておく必要があるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの板垣さんのアドバイスを交えながら、大学を辞めたあとの進路の例や、就職活動の進め方について解説します。また、進路が不安なときの対処法や、大学中退後に応募しやすい職業もご紹介。あなたに合った進路を選ぶために、参考にしてみてくださいね。

大学を辞めたあとの13の進路

大学を辞めるか迷っている方のなかには、「将来どうなるんだろう…」「辞めたあと、自分には何ができるんだろう?」と、漠然とした不安や疑問を感じる人もいるでしょう。

大学を辞めたあとの進路は、本人の状況や希望によって大きく異なります。以下で、大学を辞めたあとに考えられる13の進路を紹介するのでチェックしてみてください。

大学を辞めたあとの進路

  • 短大や専門学校に入る
  • 他大学に編入学する
  • 他大学や違う学部に入り直す
  • 就職に向けスキルや知識を身につける
  • 正社員就職する
  • 契約社員・派遣社員になる
  • インターンに参加する
  • フリーターになる
  • 公務員になる
  • 起業する
  • ワーキングホリデーに行く
  • 留学する
  • 実家の事業を引き継ぐ

1.短大や専門学校に入る

大学を辞めたあとに、短大や専門学校に入る人もいるでしょう。短大や専門学校に入ると、大学より短期間で実践的なスキルを身につけられるメリットがあります。

短大や専門学校は、一般的に2年制が多く、費用も四年制大学より抑えられます。資格取得を目指すコースが充実しており、就職に直結するカリキュラムが組まれているため、即戦力を目指せるでしょう。

2.他大学に編入学する

自分の興味や目標により合った大学環境を求めて編入学という選択肢があります。多くの大学では3年次編入の枠を設けており、短大や高専からの編入ルートが一般的です。

編入学試験は一般入試と異なり、専門科目や小論文が重視されることが多いのが特徴。ただし、編入学後に単位互換の問題で予想以上に履修が必要になる場合もあるため、事前の情報収集が重要となります。

現状の学びに満足しておらず、より専門的な分野を深く探求したいと考えている人や、新たな環境で学びの幅を広げたいと強く望んでいる人が編入学に向いているでしょう。

3.他大学や違う学部に入り直す

入学後に本当に学びたい分野が見つかった場合、新しい大学や学部で一から学び直すのも選択肢の一つです。自分の興味を深く探求できれば、モチベーションを高く保ちながら学べるでしょう。

一方で、再度入学試験を受ける労力や学費、時間を費やすことがデメリットです。特に学費に関しては大きな負担となりうるため、家族と話し合いをしたり、収支を管理したりすることが大切です。

しかし、一度大学を経験していることは、学習方法や大学生活の過ごし方を理解しているため、再受験や入学後の学業において有利に働く可能性があります。自身のキャリアや将来について真剣に考えて決断することで、より充実した学生生活を送れるでしょう。

4.就職に向けスキルや知識を身につける

大学を辞めたあと、すぐに就職をするのではなく、資格の勉強や職業訓練を行い、実用的なスキルや知識を身につけるという人もいます。資格を取得したり職業訓練を受けたりして専門的なスキル・技術を身につければ、即戦力として評価されやすくなるでしょう。

また、習得に向けた努力や継続力もアピール材料になるので、就職活動も有利に進められますよ。資格取得や職業訓練の受講を考えるなら、あなたの興味のある仕事やキャリアに役立つものを選ぶことが大切です。事前に下調べをし、実務に活かせる資格や訓練を見つけましょう。

就活で活かせる資格の詳細は「大学中退後は資格取得したほうが良い?メリットや有利になる職種を解説」のコラムで確認してみてください。

5.正社員就職する

大学中退後に就職活動を開始し、正社員として働き始める人も多くいるようです。「大学等中退者の就労と意識に関する研究 図表3-12 中退した直後にしたいと思ったことと実際にしていたこと(複数回答)(p.96)」では、中退者の約30%が正社員就職を見据えて準備しているという結果でした。

正社員就職をすると、雇用と収入が安定するのがメリットです。経済的な理由で中退した方や、中退後の不安定な状態から脱したいという方におすすめの進路といえるでしょう。

参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
調査シリーズNo.138 大学等中退者の就労と意識に関する研究

6.契約社員・派遣社員になる

大学中退後の選択肢として、契約社員や派遣社員という働き方があります。これらは正社員より比較的入職のハードルが低いため、大学中退後のキャリアの一歩として選びやすいのが特徴です。

契約社員・派遣社員といった働き方に向いているのは、次のような人が挙げられます。

  • ・特定のスキルや経験を身につけたい人
  • ・柔軟な働き方をしたい人
  • ・まず職場経験を積んでみたい人

契約社員・派遣社員は期間限定の雇用形態ながら、職場経験を積めるのでビジネスマナーを身につけられます。仕事内容を契約ごとに勤務時間や場所を選べたり、実際に職場で経験を積むことで自分に本当に合った仕事や企業を見つけたりできるでしょう。

ただし、契約社員や派遣社員は期間限定の雇用形態であるため、雇用が不安定な面もあります。そのため、将来的なキャリアプランをしっかりと考え、次のステップへつなげる意識をもつことが大切です。

7.インターンに参加する

実践的な職場体験ができるインターンシップは、将来のキャリア選択に役立つ貴重な機会になります。興味のある業界や仕事の実態を深く知れるだけでなく、自分の適性も確かめられるでしょう。

数日から数週間程度の短期インターンから、数ヶ月から1年以上の長期インターンまで期間はさまざまです。報酬の有無によって「有給インターン」と「無給インターン」に分けられます。有給インターンを選べば、収入を得ながらスキルアップできるでしょう。

ただし、インターンシップはあくまで「体験」の場です。インターン経験がすべての企業で採用に直結するわけではない点も理解しておきましょう。

8.フリーターになる

中退後にフリーターとしてアルバイトをする選択肢もあります。やりたいことや目標が見つかっていないという方は、フリーターをしながらキャリアプランを模索するのも良いでしょう。フリーターは働き方を自分で調節しやすいため、働きながら趣味を満喫したり勉強したりすることも可能です。

一方で、フリーター期間は職歴としてカウントされないため、将来的に正社員就職をするときに不利になる恐れも。フリーター期間をいたずらに長引かせないよう、「△年以内に就職する」「資格を取得したら就職する」といった目標を立てておきましょう

フリーター期間が長引くリスクは、「フリーターでいることは何が悪い?就職しないリスクや改善策をご紹介!」のコラムで詳しく解説しているのでチェックしてみてください。

9.公務員になる

大学を辞めたあとの進路として、公務員試験を受けて公務員になる道があります。公務員試験の「高卒程度」「大卒程度」とは、試験の難易度を表しているため学歴に関係なく希望に合わせて受験することが可能です。

公務員のメリットは、安定して働ける点。いきなり高収入が狙えるわけではありませんが、不況や情勢の煽りを受けづらく、着実に収入を得られるでしょう。

ただし、公務員試験に合格するには、試験対策が必須です。また、年齢制限が設定されているため、希望する自治体や試験区分について、事前に情報収集しておいてくださいね。

公務員を目指す方は、「大学中退から公務員に就職・転職できる?試験の年齢制限や給与について解説」のコラムもぜひご覧ください。

10.起業する

やりたいことがあるなら、学歴にこだわらず起業に挑戦する価値は十分にあるでしょう。20代は体力があり、失敗してもやり直す時間的な余裕があります。既存の常識にとらわれない柔軟な発想で、新しいビジネスモデルを生み出す可能性を秘めているでしょう。

一方で、資金や経験、人脈の不足という課題も。まずは初期費用を抑えたビジネスから始める、支援制度の活用を検討するなど、計画的な準備が成功へのカギとなりますよ。

11.ワーキングホリデーに行く

海外で働きながら異文化体験ができるワーキングホリデーは、語学力と社会経験を同時に得られる貴重な機会です。対象年齢は国によって異なるため確認してみましょう。滞在期間は1年間ですが、条件を満たせば延長できる場合もあるようです。

オーストラリアやカナダなど人気の国では、飲食店やファームでの仕事が一般的。仕事を見つけられれば生活費を賄うことは十分可能ですが、渡航直後の生活費や航空券、保険料など、まとまった初期費用は必ず必要になります。目安として、最低でも数十万円の貯金は用意しておくのがおすすめです。

12.留学する

語学力向上や専門知識の習得を目指すなら、留学という選択肢があります。大学を辞めてから留学するメリットは、本当に興味のあることや、将来に役立つスキルをじっくり見極めたうえで進路変更できる点です。

語学力アップを目的とした語学留学をはじめ、専門的な知識や技術を学ぶ専門学校、学位取得を目指す正規留学など目的に合わせた多様な選択肢があります。国やプログラムによる違いはありますが、費用が心配な場合でも、民間の財団や留学エージェントが提供する奨学金制度を活用する方法もあります。計画的に情報収集と準備を進めれば、海外での経験は将来のキャリアにおいて強力な武器となるでしょう。

13.実家の事業を引き継ぐ

実家で事業を行っている場合、大学中退後に引き継ぐのも選択肢になります。すでに確立された事業基盤があり、顧客や取引先との関係も築かれているため、ゼロから始めるよりもリスクを抑えて事業をスタートできるでしょう。

ただし、家業はあなたが本当にやりたいことや得意なこととは限らないため、自分の適性や興味と合致しているかの見極めが重要です。興味をもてない仕事を続けた場合、モチベーションが維持できず、仕事に対する熱意を失ってしまう可能性があります。結果として、事業の成長が止まったり、仕事そのものが苦痛になったりするリスクがあるでしょう。

また、事業をさらに発展させるためには、新しい視点やアイデアを持ち込むことが不可欠です。たとえば、新しい商品を開発したり、オンラインでの販売を始めたりと、家業に新たな可能性をもたらすことで、事業を次の世代へと成長させられるでしょう。

大学を辞める主な理由

大学を中退する理由は人によってさまざまです。一般的な退学理由を知ることで、自分の状況を客観的に見つめ直せるでしょう。
以下で、大学を辞める主な理由を紹介するのでチェックしてみてください。

単位を落としたから

単位を落として留年や卒業延期が確定すると、大学を辞める決断をする学生は少なくありません。特に必修科目を落とした場合、卒業までの期間が大幅に延びることがあります。

単位を落とす主な原因は授業への出席不足や試験対策不足ですが、学業に対するモチベーション低下が根本にあることも。単位を落としても、学習サポートや補習制度を活用すれば挽回できる可能性はあるため、すぐに退学を決断するのではなく大学の支援制度を確認してみましょう

学費を払えないから

学費を払えないから大学を退学を選択する人もいるでしょう。経済的理由による退学は珍しくなく、親の収入減少や自分の生活費捻出の困難さから継続が難しくなるケースがあります。

学費の支払いが厳しいからといって、必ずしも退学するしか選択肢がないわけではありません。公的・私的な支援制度や、大学に相談することで解決できる場合があります。

たとえば、奨学金制度を利用したり、教育ローンを活用したりするなども方法の一つです。どうしても学費の目処が立たない場合は、一時的に休学してアルバイトなどで学費を稼ぐ方法もあります。

大学には学費の支払いが困難な学生を支援する制度や窓口があります。授業料の減免や延納・分納など、経済状況に合わせた支援策を提案してくれるでしょう。諦める前に活用できる制度がないか調べてみることが大切です。

進路を変更したいから

大学の専門分野や学部が自分の興味・適性と合わないと感じ、別の道に進みたいと考える人もいます。入学したものの「本当にやりたいことではなかった」と気づく学生は少なくありません。

興味のない分野を学び続けて無理に卒業を目指すと、時間や費用、精神的なエネルギーを無駄にしてしまうと感じてモチベーションの低下につながります。そのため、大学を辞めて、学びたかった分野の専門学校に入り直したり、新しいスキルを身につけたりしたほうが、本当にやりたい仕事に就ける可能性が高まるでしょう。

病気やケガで大学に通えないから

病気やケガで治療が必要になったり、心身のバランスを崩したりして大学に通うことが難しくなるケースもあります。「休学したら周りに遅れてしまう」と考えがちですが、無理をして心身を壊しては元も子もありません。

まずは、大学の保健室や学生相談室に相談してみましょう。休学制度や復学後のサポート体制について具体的な情報を得られます。また、主治医や家族とよく話し合い、治療に専念できる環境を整えることも大切です。焦って退学という決断を下す前に、利用できる制度がないか確認してみましょう。

大学の環境と合わないと感じるから

大学の学風や校風、人間関係などが自分に合わないと感じて「退学したい」と考えてしまいますよね。研究室の方針に違和感を覚えたり、教授との相性が悪かったりするケースもあります。

また、通学時間が長すぎたり、キャンパスの立地が生活スタイルに合わなかったりと、物理的な問題が心身の負担になることもあります。

このような場合、まず学部や研究室の変更が可能か、大学の相談窓口に問い合わせてみましょう。環境を変えるだけで問題が解決することもあります。

原因に対して適切な対処法を試みても状況が改善されず、心身の健康にまで影響が出ているなら、退学も一つの選択肢といえるでしょう。無理をして続けることだけが正解とは限らないため、自分の本当に合った環境を探すことが大切です。

しかし、安易に「合わないから辞める」と決断してしまうと、就職後に「逃げ癖」として影響する可能性があることを理解しておく必要があります。

大学で直面した問題は、社会に出てからも似た形で起こりえます。たとえば、苦手な上司や同僚との人間関係、理想と現実のギャップ、物理的な環境への不満などです。

何か問題が起きるたびに「合わないから」と辞めることを繰り返してしまうと、転職を繰り返すことになり、キャリア形成が難しくなる可能性があるので注意しましょう。

退職は逃げ?判断基準と逃げ癖の改善策を解説!仕事探しのコツも紹介」のコラムでは、短期退職を繰り返す「逃げ癖」のリスクを解説しているのでチェックしてみてください。

退学前に休学して復学を検討するのも手

即座に退学を決断する前に、休学制度の活用を検討するのが賢明です。多くの大学では1~2年の休学が可能で、その間に進路を熟考できます。休学中は学費が免除または減額される場合がありますが、学校によって異なるため確認してみましょう。

また、一度社会に出て働いたあと、本当に学びたいことが見つかれば復学という選択肢も残せます。進級や卒業に必要な単位数、復学手続きの期限などは大学によって異なるため、学生課で詳細を確認することが重要です。焦って決断せず、選択肢を広げておくことがおすすめですよ。

転学するから

現在の大学や学部が自分に合わないと感じたとき、別の大学への転学を選ぶ学生もいます。転学先では、より自分の興味や将来の目標に合った内容を学ぶことが可能です。入学後に自分の本当に学びたい分野が明確になった場合は、転学は効果的な選択といえるでしょう。

転学の方法には、編入学試験を受ける正式な方法と、一度退学して再受験する方法があります。編入学では、これまでの取得単位が一部認められるメリットがありますが、受入枠が限られている点には注意が必要です。新たな環境で学ぶことで、モチベーションの向上にもつながります。

大学中退後なんとかなるって本当?大学を辞めたあとの現実

大学を辞めたあとも、理想の進路を叶えて充実した生活を送っている人は多くいます。中退後の進路が、必ずしも厳しいものになるとは限りません。

ただし、就職活動をする場合は、大学中退という事実や学歴について企業側にマイナスイメージをもたれてしまう恐れもあります。大学中退後の現実について解説するので、就職を考えている方は確認してみてくださいね。

大学中退したからといって人生終了とは限らない

大学中退したからといって、「人生終わった」とネガティブになる必要はありません。中退後の進路は専門学校への入学、就職、起業など多様です。中退する目的を明確にし、自分に合った道を選べば、後悔しないキャリアを築けるでしょう。

ただし、「つまらないから」「通うのがめんどくさい」など安易に退学を決断せずに、自分の将来を見据えたうえで選択することが大切です。十分な情報収集をして計画を立てることで、後悔するのを避けられるでしょう。

最終学歴が高卒になる

中退時の学年や研究内容などに関わらず、大学を中退すると、最終学歴が「高卒」になります。就職先の選択肢や賃金といった点で、大卒よりも不利になりやすいことを知っておきましょう。

就職先の選択肢が狭まる

大学を中退して最終学歴が高卒になった場合、就職先の選択肢が狭まる恐れがあります。なぜなら、「大卒以上」「新卒向け」といった条件の求人に応募できなくなってしまうためです。

就活市場では、学歴を重視する企業も存在します。特に、高度な専門知識や技術が求められる仕事の場合は、その傾向が強くなるようです。そのため、希望する職種や業界によっては、条件を満たしておらず応募できないといったリスクもあります。

大学を辞めたあとに仕事探しをする場合は、募集要項をしっかり確認してから応募する必要があるでしょう。

大卒と比べ生涯年収が低くなる恐れがある

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査の概況」によると、最終学歴が高卒と大卒における平均賃金の違いは以下のとおりです(男女計)。

 高校大学
年齢計28万8,900円38万5,800円
~19歳19万9,800円
20~24歳21万7,300円25万800円
25~29歳24万3,000円28万3,900円
30~34歳26万5,400円32万5,200円
35~39歳28万2,900円37万3,200円
40~44歳30万1,100円40万6,200円
45~49歳31万6,700円45万9,200円
50~54歳32万7,600円49万1,700円
55~59歳33万1,300円52万7,200円
60~64歳273.3404.9

引用:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査の概況(3)学歴別にみた賃金(p.8)

最終学歴が高卒の場合、各年齢層ごとに賃金はアップしているものの、19~44歳までは約2万円ずつと一定の間隔での伸びとなっています。比べて大卒は、高卒に比べて昇給の幅が高額です。結果として、もっとも平均賃金の高い55~59歳では、高卒と大卒では19万5,900円の差が生じています。

この月々の賃金の差が、長い職業人生を通じて積み重なることで生涯年収にも影響するため、大卒よりも高卒のほうが年収が低くなりやすいでしょう。

特に、年功序列や学歴を重視する企業では、大卒と高卒で初任給や昇給スピード、さらには任される職務や役職に差が設けられている場合があるため、高卒と大卒で賃金が大きく変わる恐れがあります。

高卒から高収入を目指すには、成果が収入に直結しやすいインセンティブがある企業を選んだり、資格を取得したりするのがおすすめです。

食いっぱぐれない資格を高卒向けに紹介!挑戦する際のポイントも解説」のコラムでは、高卒で食いっぱぐれない資格を取得するメリットやおすすめの国家資格・民間資格を紹介しているのでチェックしてみてください。

参照元
厚生労働省
令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況

就職活動で大学中退の理由を深掘りされる

大学を辞めたあとの就職活動では、面接で大学を中退した理由について聞かれることがあります。就職を成功させるには、企業が質問する意図を理解しておきましょう。

マイナスイメージをもたれやすい

企業が「なぜ中退したのか」と質問するのは、求職者が採用に値する人材かどうかを確かめるためです。

大学を中退した求職者に対し、企業は「長く働いてくれるか」「嫌なことがあったら辞めてしまうのでは」といった懸念を抱いています。長く安定して活躍してくれる人材を求めているため、大学中退者に対しては、どうしても評価が慎重になりやすいでしょう。

企業の懸念を払拭するには、中退理由の説明方法がポイントです。このコラムの後半で効果的な説明方法を解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

「大学を中退したい」と勢いで行動するのはやめよう

「大学を中退したい」という一心で行動してしまうと、辞めたあとに上記のリスクに気づき、後悔してしまう恐れがあります。衝動的に退学を決めるのではなく、よく考えて判断することが大切です。

おすすめなのは、大学を中退する考えを家族に相談すること。一人で物事を進めようとすると、視野が狭くなってしまいがちです。「中退したい理由」と「中退後どうしたいか」を整理したうえで相談すれば、第三者目線からの冷静な意見やアドバイスをもらえる可能性があります。

また、大学中退の手続きには、親の協力が必要です。円満な関係を保つためにも、事前に相談しておくのが得策ですよ。中退するか迷う方は、「大学を辞めると後悔する?メリット・デメリットや中退後の進路を解説」のコラムも読んでみてくださいね。

大学を中退するメリット

大学を中退するか迷っている方は、中退することで得られるメリットを考えてみましょう。自分の状況と照らし合わせることで、後悔のない選択ができるはずです。
ここでは、中退することの主なメリットを解説します。

自分のしたいことに取り組める

大学中退後にしたいことが明確な方にとっては、中退することのメリットを感じやすいでしょう。特に、学び直しや資格取得といったやりたいことがある方の場合は、大学の講義や課題が負担に感じてしまうことも。退学することで、大学に費やしていた時間を自分のしたいことに使えるようになります

たとえば、資格取得や専門分野の勉強に集中して使うのもいいでしょう。中途半端な気持ちで大学に通い続けるよりも、ずっと前向きで生産的な時間の使い方ができるでしょう。

自分が何をしたいのか分からない…仕事や人生でやりたいことを見つける方法」のコラムでは、自分がやりたいことに適した仕事を探す方法を解説しています。「大学を辞めたいけどやりたいことが見つからない」「このまま大学にいてもいいのか不安」と悩む方は、参考にしてみてください。

早く社会経験を積める

大学を中退すると、同世代の学生より先に社会に出て実践的な経験を積めるメリットがあります。実践的なスキルや知識を早期に身につければ、同世代の学生が就職活動を始める頃には、すでに社会で即戦力として活躍していることも可能です。

社会に早く出ることで、自分の適性や興味を現場で直接確かめられるため、将来の方向性をより早く見つけられます。大学の授業では触れることのない現場のノウハウや人脈を築くことで、将来のキャリアプランを具体的に描き、自分なりの道を切り拓いていけるでしょう。

また、大学に通う費用が不要になり、収入を得ながら自立した生活を送れるのも魅力です。経済的な基盤を早く確立することで、精神的なゆとりも生まれ、より自分の可能性を追求できるようになるでしょう。

社会人は学歴よりも経験が重視される場合がある

社会人になると、学歴よりも「何ができるか」が「どこを出たか」よりも重要視される場合があります。特にIT業界やクリエイティブ職、営業職などでは、実績やスキルが学歴よりも評価される傾向があるでしょう。早くから実践経験を積むことで、同年代の新卒者より即戦力として認められやすくなります。

ただし、この「経験重視」の傾向は業界や企業によって異なるため、志望する分野について事前によく調査することが大切です。中退を検討する際は、その業界で求められる能力と自分の強みを照らし合わせて判断しましょう。

大学を辞めたあとの進路に不安がある場合の対処法

大学を辞めようか悩んでいるとき、「将来どうなるんだろう」と不安になりますよね。重要なのは、感情的にならず論理的に考えることです。正しいアプローチで考えれば、新たな道を見つけられるでしょう。
以下で、大学を辞めたあとの進路に不安がある場合の対処法を解説するので、参考にしてみてください。

大学を辞めたい理由を整理する

大学を辞める前に、まずは辞めたい本当の理由を明確にすることが重要です。「勉強についていけない」「人間関係のストレス」「経済的に通学が難しい」など、原因を特定することで適切な解決策が見えてきます。

大学を辞めたいと感じる理由をノートに書き出してみましょう。実際に頭のなかに文字にすることで、感情的になりがちな判断を客観的に見直しやすくなりますよ。

大学中退するリスクを見直して対策を見つける

中退のリスクに対する不安があるときは、事前に対策を立てておくことをおすすめします。大学中退には就職が難航しやすくなったり、空白期間ができたりするといったリスクが伴うため、不安になるのは自然なことです。

リスクを理解したうえで、対応策を練っておくと不安が軽減されます。たとえば、中退後の就職が困難になるリスクに対しては、在学中に専門スキルを身につけたり、インターンシップに参加したりして、経験を積んでおくことが有効です。

また、中退後のブランクが長くなることへの対策として、資格取得や短期の職業訓練を検討することもできます。リスクを具体的に洗い出し、それぞれの対策を立てておくことで、漠然とした不安を軽減し、自信をもって次のステップに進めるでしょう。

自分のやりたいことを考える

大学を辞めたあとの進路に不安がある場合は、自分のやりたいことを考えてみましょう。最初は「もっと違うことをやってみたい」「新しいことを学んでみたい」といった、漠然とした希望でも構いません。それらをさらに分析し、「たとえばどんなこと?」と自問自答していくうちに、「△△分野が気になる」「留学してみたい」といった、具体的なやりたいことが明らかになります。

やりたいことがしっかり定まっていると、大学を辞めたあとの指標になるため、それに向かって行動しやすくなるでしょう。

一方で、やりたいことが不透明だと、するべきことがわからず、悩みや不安の原因になることも。周りの人の進路やあなたの興味関心のある分野などもヒントにしながら、やりたいことを見極めてみましょう。

適職診断は自分に合った職を選ぶヒントになりますよ。詳しいやり方は、「やりたいことがない人の仕事探しは適職診断で叶う?向いてる仕事を知る方法」のコラムで解説しているので確認してみてください。

経験を積むことでやりたいことが見えてくることも

「やりたいことがない」と思った方も、必要以上に焦る必要はありません。現在はやりたいことが見つからなくても、経験を積んでいくうちに、方向性が見えてくることもあるためです。

そのため、まずはあなたの適性に合う仕事を探してみたり、アルバイトをしながらやりたいことを探してみたりしても良いでしょう。経験を積むなかで、「これだ」と思えるものを見つけられる可能性があります。

将来のビジョンを明確にする

大学を辞めたあとの進路を定めるには、目先のやりたいことや目標だけでなく、将来的なビジョンも明確にしておくのがおすすめです。

たとえば、「△△分野を学び直したい」という目標があるなら、「学び直したあとにどのような仕事に就きたいのか」「どのようなキャリアプランを考えているか」といった、就職後の見通しまで立てておきましょう。

長期的なビジョンを立てておくことは、就職活動でも役立ちます。応募先企業に将来のビジョンを具体的に説明できれば、「計画性がある」「長期的に働いてくれそう」と好印象を与えられる可能性があります。短期・長期の両面から、中退後のプランを具体的に練ってみてくださいね。

面接でのキャリアプランの答え方は?例文や思いつかない際の対処法もご紹介」のコラムでは、面接で高評価につながるキャリアプランの立て方や答え方を解説しているので参考にしてみてください。

信頼できる人に相談する

中退後に不安を感じる場合は、一人で抱え込まず、信頼できる人に相談してみましょう。誰かに話すことで、話すことで自分の考えが整理されたり、自分では思いつかなかった新たな視点やアドバイスを得られたりすることがあります。

「親の気持ちを考えたら相談できない」と考えがちですが、中退を決める前に一度、親に相談することが大切です。正直な気持ちを伝えることで、あなた一人では気づけなかった選択肢や解決策が見つかるかもしれません。

中退後の進路について協力してもらうためにも、まずは自分の言葉でしっかりと想いを伝えてみましょう。親や友人に相談しづらい場合、大学の学生相談室やキャリアセンターの専門家に相談するのも有効な手段ですよ。相談相手には自分の気持ちと将来の展望をできるだけ具体的に伝えましょう。時には厳しい意見もあるかもしれませんが、多角的な視点から自分の決断を見直す機会になりますよ。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

板垣拓実

板垣拓実

あなたに最適な進路を選択するには、やりたいことや人生プランを明確にすることが大切です。大学中退を「新たな道を模索するきっかけ」と捉え、前向きな姿勢で考えてみてくださいね。

私たちハタラクティブは、あなたが最適な道を選ぶためのお手伝いをしています。あなたの不安や悩みを伺いながら強みや長所を引き出し、ぴったりの求人情報をご提案。就職を考えている方は、ぜひご相談ください。

大学を中退するときに必要な手順

大学を中退する際は、いくつかの手続きを順番に行う必要があります。正しい手順で進めることで、スムーズに退学手続きを完了させられるでしょう。
大学によって具体的な流れは異なりますが、一般的な手順を以下で解説します。早めに動き出し、必要な情報をしっかり確認しておきましょう。

大学に退学したい旨を伝える

大学の事務室や教務課に、退学したい旨を伝えましょう。退学の意思を伝えると、必要な手続きや書類について案内してもらえます。

多くの大学では、学部の事務室が窓口となるため、まずは事務室に相談してみましょう。その際に、退学の理由や今後の進路について聞かれることが多いため、自分の言葉で説明できるよう準備しておくことをおすすめします

必要書類を記入して提出する

退学届や理由書など、必要書類を記入して提出します。書類には本人の署名だけでなく、保護者や保証人の署名・捺印が必要な場合があるため、早めに内容を確認して記入しましょう。

奨学金を受けている場合は、返済に関する手続きも同時に行う必要があります。書類提出の締切日に注意し、余裕をもって準備しておきましょう

大学によっては担当教員や保護者と面談を行う場合もある

多くの大学では、退学を認める前に面談が設けられています。これは単に引き止めるためではなく、本当に退学が最善の選択かを確認するためのものです。

面談では退学理由や今後の進路について質問されることが多いため、自分の考えを整理しておきましょう。親や保護者同伴の面談が必須の大学もあるため、事前に確認しておく必要があります。

学生証や貸与品の返却・精算などを行う

退学が承認されると、学生証や図書館の貸出カード、ロッカーの鍵など大学から貸与されているものの返却が必要になります。また、授業料や施設費の返金対象になる場合もあるため、経理課で確認しましょう。未返却の図書がないか、未納の学費はないかなど、すべての清算を終えておくことが重要です。これらが完了しないと、正式な退学手続きが完了しない場合があります。

大学から正式な「退学証明書」などが発行される

すべての手続きが完了すると、正式に退学が認められ、「退学証明書」や「在籍期間証明書」などが発行されます。これらの書類は今後の就職活動や、ほかの教育機関への入学手続きの際に必要となることがあるため大切に保管しておきましょう

大学を辞めたあとから就職までの流れ

大学を辞めたあとにスムーズに正社員就職を目指すために、就職活動の流れを知っておきましょう。
以下で、中退後から就職までの流れを解説するので、効率良く就活を進めるための参考にしてみてください。

大学を辞めたあとから就職までの流れ

  • 自己分析で適性を見極める
  • 業界・企業研究をしっかりと行う
  • 応募書類を作成する
  • 面接対策を行う

自己分析で適性を見極める

大学を辞めたあとは、自己分析で適性を見極めることから始めましょう。自己分析とは、あなたの強みや弱み、長所や価値観といった、内面の魅力を引き出す作業のことです。企業に適切なアピールをするためにも、丁寧に行うようにしてくださいね。

自己分析は、過去の経験を振り返りながら行います。大学やアルバイトでの成功体験や苦労したこと、苦手だったことなどをまとめ、それぞれの行動の理由や感情の動きを洗い出していきましょう。

この作業を繰り返すと、「集団行動が得意」「細かい作業が苦手」といった、あなたの強みや弱みの共通点が明らかになっていきます。適性がわかるため、明確な判断基準をもって仕事探しができますよ。

仕事の選び方が分からない!何を基準に就活するか迷ったときの対処法6つ」のコラムでは、自己分析をするときのコツを解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

業界・企業研究をしっかりと行う

業界・企業研究は、あなたの強みや価値観とマッチする企業を見つけるために行います。求人票では、労働条件はわかっても、会社の雰囲気や独自の強みはわからないものです。そのため、企業のWebサイトで企業理念や文化を調べたり、競合他社と比較して成長率や将来性を見極めてみましょう。

企業研究を行うことで、業界内での企業の立ち位置や特色、価値観を可視化できるため、自分に合った会社を選びやすくなります

応募書類を作成する

応募する企業が決まったら、応募書類を作成します。大学を辞めたあとの就活を効率良く進めるために、応募書類は重要なポイントです。基本的な作成方法を確認しておきましょう。

履歴書は、あなたの個人情報を伝えるための公的書類です。どれだけ魅力的な文章が書けていても、正しい書き方やルールが守れていないと、それだけで社会人としてマイナス評価を受ける恐れも。
「修正液は使わない」「正しい敬語を使う」など、基本的なマナーは確認しておきましょう。

最終学歴が中退の場合は履歴書に書かない?就活時に求められる書き方とは」のコラムでは、最終学歴が中退のときの履歴書の書き方や例を解説しているので参考にしてみてください。

面接対策を行う

スムーズに就職活動を進めるためには、面接対策は欠かせません。面接の本番で緊張してしまうと自分の魅力を最大限伝えられない可能性があります。

面接理由を聞かれたときは、反省点を交えつつ、入社後にどのように失敗を活かして、どのように活躍したいかを具体的にアピールしましょう。また、面接でよく聞かれる「志望動機」や「自己PR」といった質問は、あらかじめ回答を用意し、話し方の練習をしておくのがおすすめです。

中退理由の回答方法は、「大学退学理由の履歴書への書き方は?面接でどう答える?例文つきでご紹介!」のコラムで解説しているのでチェックしてみてください。

大学を辞めたあとの就職先におすすめの仕事7選

大学を辞めたあとの就職では、学歴が問われにくかったり、未経験から始めやすかったりする仕事がおすすめです。ここでは、大学中退者におすすめの仕事を紹介するので、仕事を探すときの参考にしてみてください。

大学を辞めたあとの就職先におすすめの仕事

  • 介護職
  • 営業職
  • 事務職
  • 販売員
  • ITエンジニア
  • 建設・土木作業員
  • 施工管理

1.介護職

介護職は、高齢化によって需要が高まっている仕事です。未経験から始められる求人も多く、大学を中退した方も挑戦しやすいでしょう。

介護職の強みは、就職後にスキルや技術を身につけられることと、資格の支援制度を設けている事業所が多いことです。介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修などの資格などの資格を取得すれば、未経験からキャリアアップできるでしょう。

2.営業職

営業職も、大学を辞めたあとに挑戦しやすい仕事といえるでしょう。営業職とは、会社の商品やサービスを紹介し、販売する仕事です。売上が会社の利益に直結するためやりがいを感じやすいほか、成果によってインセンティブが支給される仕事もあります。

営業職に求められるのは、学歴ではなく、コミュニケーション力やプレゼン力といった対人能力です。そのため、人と接することが好きな方や、交渉ごとの得意な方が向いているでしょう。

3.事務職

デスクワークがしたいという方は、事務職がおすすめです。文書作成や電話対応といった裏方の役割をこなす事務職は、スキルや経験が問われにくく、基本的なパソコンスキルがあれば始めやすいでしょう。

事務職の強みは、残業が少なく、ワークライフバランスの整った働き方がしやすいこと。プライベートを充実させたいという方におすすめですよ。

また、簿記やメディカルクラークといった資格を取得することで、経理事務や医療事務といった専門知識が必要な仕事に挑戦できます。

就活で使える簿記資格のレベルを知りたい方は、「簿記が就職に有利なのは何級から?検定の難易度や資格を活かせる仕事を紹介」のコラムをご覧ください。

4.販売員

未経験から始めやすい販売員も、大学を辞めたあとの就職におすすめの仕事です。食品や美容、復職など、さまざまな業界で必要とされているため、あなたの興味のある分野で活躍できます。

販売員として経験を積むことで、店長やマネージャーといったキャリアアップを目指せるでしょう。マルチタスクが得意な方や、コミュニケーション力や傾聴力に長けた人におすすめですよ。

5.ITエンジニア

ITエンジニアは、IT技術の普及にともなって需要が拡大しています。人材育成のために未経験から始められる求人を出している企業も多く、将来性のある仕事といえるでしょう。

教育制度が整っている企業を選ぶことで、未経験から必要なスキルを習得できます。また、エンジニアとしてのスキルが評価されれば、大学中退後の就職から高収入を狙うことも可能です。

未経験でIT業界への転職は難しい?志望動機の例文や成功のポイントを紹介」のコラムでは、IT業界志望者向けのアドバイスをまとめているので、興味のある方はチェックしてみてください。

6.建設・土木作業員

経験不問の求人が多く、かつ若く力のある人材が求められている建設・土木作業員は、大学を辞めたあとの就職におすすめの仕事の一つです。建設・土木業界は、私たちの生活を支えるインフラを維持・整備する役割を担っています。これらは、日々の暮らしに欠かせないため、景気の動向に左右されにくく、常に一定の需要がある職種といえるでしょう。

重機を操作するための免許や現場を管理する資格などを取得することで、キャリアアップも目指せます。体を動かしながら仕事をするのが好きな方や、ものづくりに携わりたい方におすすめですよ。

また、建設業のなかでも、未経験から始めやすい職種の一つに、「鳶職」が挙げられます。詳しくは、「鳶職とは?向いている人の特徴や給料を解説!大工との違いも紹介」のコラムを参考にしてくださいね。

7.施工管理

施工管理は未経験でも始められ、将来性が高い職種です。建設業界では人手不足が続いているため、大学中退者でも積極的に採用されるケースが多いようです。

施工管理の魅力は、建物や道路などの「形に残る仕事」ができる点にあります。施工管理者は、建築現場で図面通りに工事が進んでいるかを確認したり、職人さんの作業を調整することで、一つのチームをまとめ、計画通りに建物を完成させるという大きな役割を担っているでしょう。

なお、最初は現場での実務経験を積みながら、2級施工管理技士などの資格取得を目指すのがおすすめです。資格を持つことでキャリアアップや独立の可能性も広がります。

ただし、天候に左右される屋外作業や、納期に追われる時期の長時間労働には注意が必要です。

大学を辞めたあとの就職活動を成功させる6つのポイント

大学を辞めたあとの就職活動では、求人の選び方や面接対策のポイントを掴むことで、効率が大きくアップします。就職を成功させるためにも、以下の6つのポイントを意識して取り組んでみてくださいね。

大学を辞めたあとの就職活動を成功させるポイント

なるべく早く行動を開始する
経験や学歴に関わらず活躍できる業界・職種を選ぶ
面接で大学中退の理由を前向きに説明する
仕事に役立つ資格を取得する
不採用通知が来ても諦めず気持ちを切り替える
就活に役立つツールやサービスを利用する

1.なるべく早く行動を開始する

大学を辞めたあとは、学び直しや資格取得といった理由がないなら、できるだけ早く就職活動に向け動き出しましょう。フリーターとして年齢を重ねてしまうと、ポテンシャルよりも実務経験やスキルを重視される傾向があります。

また、空白期間が長引くことで、企業側にマイナスイメージをもたれやすくなるため、さらに就職の難易度が上がる恐れもあるでしょう。

若いほど企業にポテンシャルを評価されやすくなります。早く就職するほど、キャリアアップや待遇改善のチャンスも。退学したらすぐ就職活動ができるように準備しておくのが望ましいでしょう。

2.経験や学歴に関わらず活躍できる業界・職種を選ぶ

大学を辞めたあとの就職活動では、経験や学歴に関わらず活躍できる業界・職種を選びましょう。
大学中退後は、高卒という最終学歴や、大学中退の事実がマイナス評価につながりかねません。

しかし、経歴や学歴を問わない業界や職種なら、学歴や保有スキルを問われにくい傾向にあるため選考通過の可能性を高められるでしょう。また、「未経験歓迎」としている求人は、人手不足の問題を抱えていて、採用のハードルを下げている可能性も。ほかの業界や職種に比べて人柄や仕事への意欲を評価される可能性が高く、挑戦しやすいといえます。

未経験でもできる仕事16選!正社員として就職するためのコツも紹介」のコラムでは、未経験で挑戦しやすい仕事の種類をまとめているので、興味のある仕事がないか探してみてください。

3.面接で大学中退の理由を前向きに説明する

面接では、前向きに大学を中退した理由を説明しましょう。「大学が嫌になった」「面倒だった」という理由では、マイナスイメージを与えてしまいます。「いち早く実務経験を積みたかったため」といった、就業意欲が伝わるポジティブな伝え方がおすすめですよ。

また、「大学を中退してしまい反省しているが、この反省を活かして真摯に働きたい」というように、反省している姿勢を見せるのも良いでしょう。ただ中退理由を伝えるのではなく、反省や就業への意欲、今後の展望などを組み合わせ、前向きな姿を示すと採用担当者に好印象を与えられますよ。

4.仕事に役立つ資格を取得する

資格取得は大学中退後の就職活動において大きな武器になります。未経験の業界へ挑戦する際、関連資格があれば採用担当者にやる気と能力をアピールできるからです。

おすすめの資格は業界によって異なりますが、IT系ではITパスポートやMOS資格、事務職ならビジネス実務法務検定やFP資格が役立ちます。これらは独学でも取得可能で、比較的短期間で結果が出せるのが特徴です。

ただし、資格を取ればすぐに採用されるわけではありません。面接ではその資格を通じて何を学んだのか、どう仕事に活かせるのかを具体的に説明できるよう準備しておくことが重要です。

5.不採用通知が来ても諦めず気持ちを切り替える

中退後の就職活動で不採用通知が来ても、諦めず気持ちを切り替えることが大切です。「大学中退したから落ちたんだ」と感じるかもしれませんが、誰でも不採用になることはあります。そのため、選考に落ちたらかといって、過度に落ち込む必要はありません。

失敗した原因を次に活かすために、面接でのやり取りを振り返って改善点を見つけてみましょう。たとえば、「質問への回答が曖昧だった」「自分の強みを十分アピールできなかった」など、具体的な課題を特定できると次に活かせます。

今回の経験を活かして、あなたの個性やスキルを本当に必要としている企業との出会いを、これから探していくことが成功へのカギとなりますよ。

面接で落ちたサインとは?不採用になる理由や採用ための対策も解説」のコラムでは、面接に落ちたフラグが立ったときに意識したいことや対策を解説しているのでチェックしてみてください。

6.就活に役立つツールやサービスを利用する

大学を中退したあとは、就職活動に役立つツールやサービスを利用してみましょう。大学を辞めたあとの就活は、新卒の就活とはやり方やアピールポイントが異なります。
自分の状況に合わせた支援を受けられれば、スムーズに就職活動を進められるでしょう。また、利用するサービスによっては、応募書類の作成や面接対策のサポートを受けられます。

一人で就職活動を進めるのが不安という方は、まずは情報収集から始めてみましょう。サービスによって得意な分野やサポート内容が異なるため、複数のサービスを比較検討するのがおすすめです。そうすることで、自分に合った最適な就職支援を見つけられますよ。

就職先探しでよく使われている手段・利用サービス

ハタラクティブが若年層(18~29歳)を対象に実施した独自調査「若者しごと白書2025」にとよると、高卒フリーター就職先探しでよく使われる手段・利用サービスは、以下のとおりです。

1位求人サイトや就職・転職情報サイト62.1%
2位ハローワーク19.3%
3位就職・転職エージェント5.9%
4位家族や親戚からの紹介3.3%
5位友人からの紹介3.0%

引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2025 就職先探しの手段・利用サービス(p.32)

高卒フリーターが就職活動で最も利用しているサービスは、求人サイトや就職・転職情報サイト(62.1%)です。次に、ハローワーク(19.3%)、就職・転職エージェント(5.9%)が多いことがわかります。

あらゆる業界・職種の求人情報を扱っている求人サイトは、あなたの適職探しや求人の比較などに役立ちます。「未経験可」「学歴不問」といった条件で絞り込めるため、大学中退後の就活で応募できる業界・職種を中心に仕事探しができますよ。

ハローワークは、厚生労働省が運営している就職支援機関です。全国のハローワークに寄せられた豊富な求人を探せます。「わかもの応援ハローワーク」や「新卒応援ハローワーク」なら、若者世代の就職に特化した支援が受けられるので、自分の状況や希望に合わせて使い分けても良いでしょう。

就職・転職エージェントとは、民間企業が運営している就職支援機関のことです。専任のキャリアアドバイザーによるマンツーマンの支援が受けられるため、就活が初めての方も安心して臨めるでしょう。

参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2025

【まとめ】就職活動はエージェントを活用しよう

大学を中退しても、進路の選択肢はたくさんあります。短大や専門学校への入学、就職、起業など、自分に合った道を選ぶことが大切です。中退の理由を整理し、将来のビジョンを明確にすれば、新たなスタートを切れるでしょう。

「大学を辞めたあとの進路が定まらない」「自分に合った仕事を探したい」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブは、20代を中心とした若年層向けに就職・転職支援を行っています。

専任のキャリアアドバイザーが丁寧なヒアリングを行い、あなたの適性や希望に合った求人情報を厳選してご紹介。ハタラクティブは企業に取材を行い、質の良い求人情報のみを取り扱っています。未経験から活躍できる求人が豊富なため、あなたに合った仕事をじっくり探せますよ。

また、応募書類の添削や模擬面接など、選考対策もお任せください。あなたの強みや長所を引き出し、魅力的なアピール方法をお伝えします。

ビジネスマナーや基本的なルールの指導も丁寧に行うため、安心して就職・転職活動が進められるでしょう。サービスはすべて無料のため、ぜひお気軽にご相談くださいね。

大学を辞めたあとに不安を感じる人によくある質問

ここでは、大学を辞めたあとに不安を感じる人によくある質問に、Q&A方式でお答えします。

「大学中退してよかった」と思えるために必要なことは?

大学中退が正解だったと思うためには、「なぜ大学を辞めたのか」という理由を明確にし、将来の仕事やキャリアにどう活かすかを考えることが大切です。自分の選択を後悔しないためにも、フリーター生活を長く続けるのではなく、なるべく早く次の目標を見つけて行動に移しましょう。その一歩を踏み出せれば、中退は単なる挫折ではなく、キャリアの転機になりますよ。

大学を辞めたその後に注意することは何ですか?

奨学金を利用している方は、受給停止の手続きを忘れずに行いましょう。退学理由や制度によっては、奨学金を返還する必要があります。退学の7ヶ月後から引き落としが始まりますが、経済的に返済が難しい場合は、「減額返還」や「返還期限猶予」といった制度が利用可能です。

また、大学中退後に別の大学や専門学校に入学して学び直す場合、奨学金は継続して受けられません。奨学金を希望する場合は、再度申請をしなくてはいけないことに留意しておきましょう。

大学を辞めたあとに後悔する人としない人の違いは?

大学を辞めたあとに後悔しないようにするには、「大学中退後に何をしたいのか」といった短期的なプランと、「将来どうなりたいのか」といった長期的なプランを立てておきましょう。

やりたいことを具体的にプランニングすることによって、退学後にやりたいことの見通しが立てられます。

大学中退しても就職できずひきこもりになるのではと不安です

大学中退後に将来へ不安を抱える気持ちもわかります。重要なのは、中退と同時に次の行動計画を立てることです。就職やスキルアップなどやりたいことが見つからない方は、一人で抱え込まずプロの力を借りることで、あなたに合った道が見つかりやすくなるでしょう。

就職・転職エージェントのハタラクティブでは、性格に合わせて長く続けられる仕事を紹介するので、ぴったりの職場を見つけられますよ。サービスはすべて無料なので、お気軽にご相談ください。