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大学中退フリーターからWebデザイナーになるには?就活方法を解説します
この記事のまとめ
- 大学中退フリーターからWebデザイナーとして就職することは可能
- Webデザイナーとは、Webサイトのデザインや実装作業を行う仕事のこと
- 大学中退フリーターの方はWebデザイナーの基礎知識を学んでおくのが有効
- 大学中退フリーターからWebデザイナーを目指すなら、エージェントの利用もおすすめ
大学中退フリーターの方の中には、「Webデザイナーの仕事に興味があるけど就職できる?」「学歴で不利になるのでは?」とお悩みの方もいるでしょう。
大卒者と比較するとハードルは高いものの、大学中退フリーターからWebデザイナーになるのは決して不可能なことではありません。Webデザイナーの仕事では経歴よりもスキルや知識を重視されるため、未経験であってもWebデザインに関する基礎知識を身につけておくと就職活動で役立つでしょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの荒井さんのコメントを交えながら、大学中退フリーターの方がWebデザイナーになるための方法を解説しています。今後のキャリアプランを明らかにして、モチベーション高く就職活動を進めるための参考にしてみてください。
この記事にコメントしているアドバイザー
大学中退フリーターからWebデザイナーへの転身は可能?
大学中退フリーターからWebデザイナーとして就職することは可能です。厚生労働省の「Webデザイナーの学歴」によると、高卒でWebデザイナーになった人は全体の13.6%。大卒者の39.4%と比較すると割合的には少ないものの、高卒者がWebデザイナーになることが不可能ではないことが分かります。
次の項では大学中退フリーターの就職状況を解説しているので、併せてご一読ください。
大学中退フリーターの就職率
厚生労働省の「若年者雇用対策の現状等について」によると、学歴別の就業状況は以下の通りです。
学歴 | 正社員 | アルバイト・パート |
---|---|---|
大学卒 | 77.0% | 9.9% |
高等教育(大学など)中退 | 11.2% | 57.1% |
高卒 | 46.1% | 33.0% |
大卒者の正社員就職率が77.0%、高卒者が46.1%に比べると、大学中退者の就職率は11.2%と低め。一方で、アルバイト・パートとして働く人の割合は大卒者や高卒者よりも大きい傾向があるため、大学中退後に非正規での仕事を選ぶ人は多いと考えられます。
フリーターの期間が短いほど就職率は高い
厚生労働省「若年者雇用を取り巻く現状」を参考に、フリーター期間の長さ別の就職率をまとめました。
フリーター期間 | 男性 | 女性 | 男女計 |
---|---|---|---|
6ヶ月以内 | 72.5% | 56.5% | 64.0% |
7ヶ月から1年 | 61.7% | 55.1% | 58.3% |
1年から2年 | 60.0% | 42.9% | 52.2% |
3年超 | 57.0% | 38.3% | 48.9% |
引用元:厚生労働省「若年者雇用を取り巻く現状p15」
フリーター期間が半年以内であれば、6割以上の人が正社員就職を成功させていることが分かります。
大学中退後すぐに就職活動に取り組めば正社員になれる可能性は十分あるので、「Webデザイナーになりたい」という明確な目標があるのならば、フリーター期間が長引かないように早めに就職に向けて動き出したほうが良いといえるでしょう。
職歴の空白期間が選考に与える影響については、「空白期間が面接官に与える印象は?答え方のポイントや履歴書の記載例を紹介」のコラムで詳しく解説しています。
参照元
厚生労働省
Webデザイナー
第1回 今後の若年者雇用に関する研究会資料
厚生労働統計一覧
そもそもWebデザイナーとは?
Webデザイナーの仕事に興味があるものの、詳しい業務内容は分からないという方もいるのではないでしょうか。Webデザイナーとは、クライアントからの依頼を受けてWebサイトのデザインや実装を行う仕事のことです。
以下でWebデザイナーの仕事の流れや年収、働き方などを解説しているので、具体的なイメージを掴むための参考にしてみてください。
Webデザイナーの業務内容と仕事の流れ
Webデザイナーの業務は、初期の企画段階からWebサイトのリリースまで幅広く担当するのが特徴です。仕事は、主に以下のような流れに沿って進めます。
- 1.クライアントとの打ち合わせを行う
- 2.Webサイトの構成やデザインを決める
- 3.構成案に沿って実装を進める
1.クライアントとの打ち合わせを行う
最初に、クライアントの要望をヒアリングするための打ち合わせを行います。これは、クライアントの希望やビジョンに沿ったWebサイトを作成するための重要なプロセスです。相手の意見を引き出す傾聴力や、より良いWebサイトを作り上げるための提案力といったスキルが役立つでしょう。
2.Webサイトの構成やデザインを決める
グラフィックソフトを用いて、クライアントのニーズに沿うようにWebサイトの構成やデザインを決めていきます。フォントやレイアウト、配色など、決めるべき項目はさまざまです。また、デザインだけでなく、操作性の良さも重要なポイント。クライアントに確認をとり、細かな修正を繰り返しながら構成案を作り上げていきます。
3.構成案に沿って実装を進める
構成案が固まったら、実装作業を進めます。実装とは、プログラミング言語を使ってWebサイトを構築することです。主に使用するプログラミング言語は、HTMLやCSS、JavaScriptなど。Webデザイナーに必要なスキルに関しては、このコラムの「Webデザイナーに必要なスキル」で紹介しているので、ぜひご覧ください。
さらに、Webサイトのリリース完了後も不具合に対応したり、クライアントの要望を受けて内容を刷新したりといった対応が求められます。
Webデザイナーの年収
厚生労働省の統計データによると、Webデザイナーの平均月給は25万4,000円、平均年収は480万6,000円です。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」では、正社員の平均年収は328万円となっているため、Webデザイナーの年収は平均値を上回っているといえるでしょう。
Webデザイナーの職場の特徴
Webデザイナーの職場として一般的なのは、Webサイト制作会社。社員数10~20名程度の小規模な会社が多く、自宅や住宅用賃貸物件にオフィスを構えている場合もあるようです。クライアントからの依頼を受けて、Webサイトの設立やリニューアルといった業務を請け負います。
そのほかに、一般企業のWebサイト制作部門に勤務するという働き方も。「所属する組織の規模が大きい」「制作するのは自社のWebサイト」といった点が制作会社との違いです。
Webデザイナーになりたいと考えている方は、自分がどのような環境で働きたいかに重点を置いて職場を選択すると良いでしょう。
Webデザイナーの働き方
厚生労働省のデータをもとに、Webデザイナーの主な就業形態を以下にまとめました。
就業形態 | 割合 |
---|---|
自営、フリーランス | 64.5% |
正社員 | 30.6% |
派遣社員 | 12.9% |
アルバイト(学生以外)、パート | 3.2% |
引用元:厚生労働省「一般的な就業形態」
フリーランスのWebデザイナーとして働く人は全体の64.5%で、正社員よりも多い傾向です。フリーランスとは、企業に所属せずにクライアントと直接やり取りをする働き方のこと。「働き方の自由度が高い」「努力次第で収入アップが見込める」といったメリットがあります。
ただし、個人で仕事を請け負って成果を挙げるためには高いスキルが必要です。大学中退フリーターからWebデザイナーを目指したい方は、まず正社員として就職し、スキルや経験を積んでからフリーランスに転身することをおすすめします。
将来的にフリーランスを目指す人には、「会社員に向いていない人はどうすれば自分らしい生き方ができるかをご紹介!」のコラムも参考になりますよ。
参照元
厚生労働省
Webデザイナー
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況
Webデザイナーを目指したい人におすすめのスキル
Webデザイナーに必要なスキル
- Webデザインに関する豊富な知識
- プログラミングやコーディングのスキル
- グラフィックソフトに関するスキル
Webデザイナーに必要なスキルとしては、「Webデザインの知識」「プログラミングスキル」「グラフィックソフトに関するスキル」などが挙げられます。未経験からWebデザイナーを目指す場合も、ある程度の基礎知識を習得しておくと就職活動の際に役立つでしょう。以下で解説しているので、ぜひご一読ください。
1.Webデザインに関する豊富な知識
Webデザイナーとして働くためには、Webデザインに関する豊富な知識が必要不可欠です。Webサイトのレイアウトや配色の仕方、視認性や操作性を高める方法など、Webデザイン全般に渡る知識が求められます。
色彩やデザイン理論、ユーザビリティやアクセシビリティなど、さまざまな角度からWebデザインを理解することが重要であるといえるでしょう。
2.プログラミングやコーディングのスキル
Webデザイナーは、Webサイトのデザインだけでなく、それを形にするためのプログラミングやコーディングのスキルを求められる場合もあります。HTMLやCSS、JavaScriptなどの基本的な知識を備えていれば、携われる業務の幅が大きく広がるでしょう。
「ウェブデザイン技能士」の資格取得もおすすめ
Webデザインのスキルを証明するには、「ウェブデザイン技能士」の資格取得が有効です。「ウェブデザイン技能士」とは、ウェブデザイン技能検定に合格することで与えられる資格のこと。試験では、Webデザインやプログラミングに関する知識や技能を問われます。3級、2級、1級の順で難易度が上がるため、Webデザイナーを目指したい大学中退フリーターの方は、まず3級の取得を目指すと良いでしょう。
3.グラフィックソフトに関するスキル
Webデザイナーは、Webサイトのビジュアル面を司る仕事です。そのため、Adobe IllustratorやAdobe Photoshopなどのグラフィックソフトを使いこなす技術力も求められます。複数のグラフィックソフトに関する知識や実務能力は、魅力的なWebサイトを作り上げるのに大いに役立つでしょう。
Webデザイナーに向いている人の特徴とは?
Webデザインの仕事では、クライアントやチームメンバーとのコミュニケーションを円滑に進めるための対話力が大切です。また、新しいアイデアを生み出す創造性や、Webデザインの知識やスキルに対する学習意欲がある人もWebデザイナーへの適性があるといえるでしょう。大学中退フリーターにおすすめのWebデザインの学び方
大学中退フリーターにおすすめのWebデザインの学び方
- 書籍やオンライン教材などで基礎を学ぶ
- 勉強会やセミナーに自主的に参加する
- スクールや職業訓練校に通う
大学中退フリーターの方がWebデザインを学ぶ方法は、「書籍やオンライン教材」「勉強会やセミナー」「スクールや職業訓練校」などさまざまです。以下でそれぞれの方法のメリット・デメリットについて解説しているので、自分に合った方法を選択するためにぜひお役立てください。
1.書籍やオンライン教材などで基礎を学ぶ
Webデザイン未経験の大学中退フリーターの方は、手軽に手に取れる書籍やインターネット上で簡単にアクセスできるオンライン教材などを使い、まずは基礎を学ぶのがおすすめです。自分の都合の良いタイミングで勉強できる、ほかの方法に比べて少ない費用で済むといったメリットがあります。
ただし、独学で学ぶ場合、勉強期間が間延びしたり疑問点をそのままにしたりしないように注意しましょう。いつまでに知識を習得するか目標を決める、分からないことは徹底的に追究するなどの意欲的な姿勢が大切です。
2.勉強会やセミナーに自主的に参加する
勉強会やセミナーに参加してWebデザインについて学ぶ方法もあります。現役のWebデザイナーや、ほかの学習者と交流できるのがこの方法のメリットです。直接的なアドバイスやフィードバックを得られるだけでなく、Webデザインの最新のテクニックなどを知るのにも最適な環境であるといえるでしょう。
まずはアルバイトから始めてみるのもおすすめ
大学中退フリーターからWebデザイナーを目指す場合、まずはアルバイトから始めてみるのもおすすめです。未経験の仕事で最初からフルタイムの正社員として働くのはハードルが高いと思う方もいるでしょう。アルバイトの求人は「未経験歓迎」のものが多く、挑戦しやすいという特徴もあります。まずは非正規雇用で実務経験を積んでから、正社員に転身する道も視野に入れておくと良いでしょう。
3.スクールや職業訓練校に通う
スクールや職業訓練校に通ってWebデザインのスキルを習得するのも手段の一つです。Webデザイン専門の講師から直接指導を受けられるため、効率的にスキルアップできるでしょう。「何の勉強から始めれば良いか分からない」「一人で学習を進めるのは大変…」と不安を感じている大学中退フリーターの方に向いている方法であるといえます。
職業訓練の詳しい内容については、「職業相談をハローワークで!利用するメリットや実績作りについて解説」のコラムをご覧くださいね。
スキルを学んだら試しにWebサイトを作成してみよう
Webデザインに関してある程度の知識を習得したら、試しにWebサイトを自作してみましょう。コードを書く練習になるだけでなく、自分の努力を形にすることで自信にもつながります。作成したWebサイトをポートフォリオとして活用すれば、就職活動においても有効なアピール材料になるでしょう。大学中退フリーターからWebデザイナーを目指す方法
大学中退フリーターからWebデザイナーを目指す方法
- 就職支援を受けられるWebデザインスクールに通う
- 就職サイトで「未経験歓迎」の求人を探す
- 就職・転職エージェントに相談してみる
大学中退フリーターからWebデザイナーになる方法としては、「就職支援が手厚いスクールに通う」「就職サイトで『未経験歓迎』の求人を探す」「就職・転職エージェントに相談してみる」の3つが挙げられます。
1.就職支援を受けられるWebデザインスクールに通う
Webデザイナーを目指す大学中退フリーターの方におすすめなのが、就職支援が受けられるスクールに通うことです。
専門講師の指導を受けながら就職活動で使えるポートフォリオを作成できたり、在学中に制作会社のインターンシップに参加できたりといったバックアップ体制が充実しているため、未経験からの就職を叶えられるでしょう。どのスクールに通うか検討する際は、卒業生の就職率を比較してみるのが効果的です。
2.就職サイトで「未経験歓迎」の求人を探す
大学中退フリーターの方がWebデザイナーの仕事を探す際は、「未経験歓迎」の求人に注目してみましょう。未経験者を積極的に採用している企業は、入社後の研修や資格取得支援制度が充実している傾向があるからです。働きながらスキルを身につけられる環境は、業界未経験の方にとって大いにメリットがあると考えられます。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
荒井幹太
就職活動において、「大学中退の学歴が悪影響を及ぼすのでは?」と不安を感じる方もいるでしょう。Webデザイナーの仕事では、学歴よりも経験やスキルなどが重視されます。
そのため、まずは未経験で就業可能な企業で経験を積み、そのうえでより規模の大きな会社やフリーランスといった働き方を目指すのがおすすめです。慌てず着実にスキルと経験を積んでいきましょう。
3.就職・転職エージェントに相談してみる
「Webデザイナーになりたい」と考えている大学中退フリーターの方にとっては、就職・転職エージェントへの相談も有効な方法です。就職・転職エージェントとは、民間企業が運営する就職支援サービスのこと。専任のアドバイザーが就き、求人紹介から内定獲得までを一貫してサポートしてもらえるのが特徴です。
「自分に合う求人をなかなか見つけられない」「一人で就職活動をするのが不安…」とお悩みの方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、主に若年層を対象とした就職支援を行う就職・転職エージェントです。「経歴不問」「未経験歓迎」の求人を多数扱っているのが特徴です。
担当のキャリアアドバイザーがあなたの希望やビジョンをしっかりとヒアリングしたうえで、ぴったりのお仕事をご紹介します。応募書類の書き方や面接の受け答えなどに関するアドバイスも行っているので、就職活動に不慣れな方も安心です。サービスはすべて無料なので、お気軽にご相談ください。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube