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大学を辞めると後悔する?メリット・デメリットや中退後の進路を解説
この記事のまとめ
- 大学を辞める理由には、転学や学生生活不適応・就学意欲低下などがある
- 大学を辞めるメリットには、自分のやりたいことに時間やお金を使える場面が挙げられる
- 大学を辞めるデメリットは、就職活動が不利になったり賃金が低くなったりすること
- 大学を辞めたあとの進路には進学や就職、留学などがある
大学を辞めるかどうか考えている方の中には、「就職できないのではないか」「親や友人と気まずくなるのでは…」と、不安を抱えている方もいますよね。大学を辞めたいと思う理由は人それぞれですが、大切なのは辞めるメリット・デメリットを把握して後悔のない判断をすることです。
大学を辞めると自由な時間が増えるため、自分のやりたいことに時間やお金を使えるメリットがあります。しかしその反面、就職先の選択肢が少なくなったり、経歴に空白期間が生じた場合はマイナスイメージに繋がったりするデメリットも。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの中村さんの意見を交えながら、大学を辞めるメリット・デメリットや中退後の進路について解説します。大学を辞めようか悩んでいる方は、参考のうえ慎重に行動しましょう。
この記事にコメントしているアドバイザー
大学を辞める人は多い?中退の割合とよくある理由
大学を「辞める」という選択をする人は少なくありません。辞める理由は人それぞれですが、大学で学ぶ目的が分からなくなったり、人間関係や大学生活に馴染めなかったりする場合が多いようです。
ここでは、大学を辞める人の割合と、中退に至る理由として考えられるものをまとめました。
大学を辞める人の割合
文部科学省が全国の国公私立大学(短期大学を含む)及び高等専門学校に行った、「学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査【令和3年度末時点】」によると、2021年度の中退者数は57,875人で、学生数に占める中退者数の割合は1.95%でした。また、新型コロナウイルス感染症の影響で中退した人は2,738人で全体の0.09%と、決して少ない数字ではありません。
参照元
文部科学省
学校に関する状況調査、取組事例等
大学を辞める人によくある理由や特徴
文部科学省の同調査を参考に、大学を辞める理由についても見ていきましょう。
引用:文部科学省「学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査【令和3年度末時点】 R3中退者数の内訳(全体)」
上記の表によると、大学を辞める理由として最も多いのが「転学等」で、次いで「学生生活不適応・就学意欲低下」「就職・起業等」「経済的困窮」となりました。以下で詳しく解説していきます。
転学
大学を退学・卒業せず、別の学校で相当学年へ転学する人の割合は高いことがわかります。転学する理由には、「学びたいことが変わった」「入学後ミスマッチを感じた」といったものが考えられます。別の学校で納得のいく教育を受けたり、学習分野を追求したりと、自分にとってプラスの選択をするために転学するといえるでしょう。
学生生活不適応・就学意欲低下
大学の生活や人間関係に馴染めなかったり、学ぶ意欲がなくなったりすることも、大学を辞める理由として多いようです。特に、大学へ入学する理由が「周りが進学していたから」「やりたいことがないから」というように、明確な目標を持たずに入学した人にみられるでしょう。大学へ入学すると目的が達成されてしまうため、入学後に勉学へのモチベーションを保てなくなることが考えられます。
また、大学生になって初めて一人暮らしをする方にとっては、勉学と生活の両立を難しく感じることも。新しい環境に上手く馴染めないと、孤立を感じて大学を辞める選択をする場合もあるでしょう。
就職・起業等
就職や起業も大学を辞める理由の一つです。大学で学んでいるうちに、「働いて経験を積みたい」「起業して自分の可能性を試したい」と考え、前向きな気持ちで中退という選択肢を選びます。既卒者より早く社会人経験が積めますが、就職や起業はリスクも大きいため、慎重な判断が求められるでしょう。
経済的困窮
経済的な理由から、大学を続けることが困難になることも少なくありません。大学で学ぶためには、学費や生活費が必要です。「奨学金の借り入れができない」「バイト収入だけでは賄い切れない」などの理由で払えないと、大学を諦めざるを得ない状況に追い込まれてしまうでしょう。
大学の中退理由については、「大学中退理由は面接でどう答える?履歴書の書き方は?例文つきでご紹介!」のコラムでも触れているので、あわせてご覧ください。
参照元
文部科学省
学校に関する状況調査、取組事例等
大学を辞めてよかった!中退する4つのメリット
大学を辞めてよかった!中退する4つのメリット
- 自分のやりたいことに時間を使える
- 学費や生活費などのお金が必要なくなる
- 勉強や人間関係のストレスから解放される
- 社会人経験を積める
大学を辞めると、自分のやりたいことに時間やお金が使えたり、大学生活のストレスを感じなかったりするメリットがあります。以下で詳しくまとめたので、参考にしてください。
1.自分のやりたいことに時間を使える
大学を辞めると時間に余裕が生まれるため、自分のやりたいことができるようになります。夢や目標がある場合は、必要な資格の勉強をしたり就職活動に取り組んだり、実現させるための行動に集中できるでしょう。大学を辞めた後の目標が明確にある場合は、辞めても後悔しにくいといえます。
2.学費や生活費などのお金が必要なくなる
大学に通うための学費や生活費が必要なくなるのも、大学を辞めるメリットの一つです。辞めて就職した方は経済的な余裕が生まれ、自分の趣味や娯楽が楽しめたり将来のために貯蓄したりして、人生の選択肢を広げられるでしょう。
また、支払い済みの学費でも辞める時期によっては返還される可能性があります。学費が返還できるかどうかは大学によって異なるので、通っていた大学へ問い合わせてみましょう。
3.勉強や人間関係のストレスから解放される
大学の勉強や人間関係でストレスを抱えていた方は、辞めることで解放されるメリットがあります。大学生活では試験やレポートのみではなく、サークルやアルバイトでの人間関係など、ストレスを感じる場面が多くあります。
特に、学ぶ目的や意欲が十分ではない場合はストレスを抱えやすいため、辞める決断をした方が良いときもあるでしょう。
4.社会人経験を積める
就職するために大学を辞める場合、大卒者より早く社会人としての経験が積めるメリットがあります。社会人としての実務経験を積むことは、キャリアを形成していくうえで大切なことです。
なお、大学在学中であっても、インターンシップを通じて実務経験を得られます。大学を辞めると最終学歴が高卒となるため、働く目的がはっきりしていない状態で安易に大学を辞めるのは避けた方が良いでしょう。
大学を辞めるリスクとは?中退する5つのデメリット
大学を辞めるリスクと中退するデメリット
- 最終学歴が高卒となるため就職先の選択肢が狭まる
- 経歴に空白期間が生じる可能性がある
- 大学からの支援やサービスが受けられなくなる
- 親や大学の友人と気まずくなる可能性がある
- 大卒者よりも就職後の給与が低くなる
大学を辞めると、就職先の選択肢が狭まったり自分の経歴に空白期間が生じ、就活で不利に働いたりする可能性があります。以下で、大学を辞める際に抑えておきたいリスクやデメリットをまとめたので、念頭に置いておきましょう。
1.最終学歴が高卒となるため就職先の選択肢が狭まる
大学を辞めると最終学歴が「高卒」となるため、応募できる求人が制限される可能性があります。高卒者は、求人の募集要項に「大卒以上」「新卒者向け」などと書かれた起業には応募できないからです。大学を辞めたからといって、必ずしも希望する仕事への道を断たれるとはいえませんが、就職活動では学歴を重視される場面があることを覚えておきましょう。
大学を辞めた理由によっては就活に影響する可能性も
大学を辞めた理由が「人間関係が嫌になった」といったネガティブな内容の場合、そのまま就職活動で伝えるとマイナスイメージを与えてしまう可能性があります。このようなときは、「○○に興味を持った」「勉学より社会人としての経験が自分に必要と感じた」というように、ポジティブに置き換えることが大切です。
大学中退理由の伝え方は、「大学中退理由は面接でどう答える?履歴書の書き方は?例文つきでご紹介!」のコラムを参考にしてみてください。
2.経歴に空白期間が生じる可能性がある
大学を辞めると、自分の経歴に「空白期間」が生じてしまう恐れもあります。なぜなら、たとえ進路を明確に決めていたとしても、中退後すぐに就職できるとは限らないからです。就職活動をしながらアルバイトをしても、アルバイト経験は職歴に含まれないため、「空白期間」となってしまいます。
空白期間があると、「就業意欲がないのでは」と採用担当者から懸念される恐れも。また、就職活動の面接では、「空白期間に何をしていたか」を必ずと言って良いほど聞かれます。面接官を納得させるような説明を考えておく必要があるでしょう。
3.大学からの支援やサービスが受けられなくなる
大学生のうちは、大学からの就職支援や図書館や施設の利用、奨学金など、さまざまな支援やサービスを受けられます。大学を辞めるとこれらのサポートが受けられなくなるのは、デメリットといえるでしょう。
また、「学生」ではなくなるので、学生割引サービスも受けられません。公共交通機関や映画館の利用料金、携帯電話の契約プランなどは、社会人と同じ待遇となります。
4.親や大学の友人と気まずくなる可能性がある
大学を辞めると、親や友人との関係に影響を及ぼすことも考えられます。親は、大学に進学するための費用や環境を準備してくれているので、中退を受け入れにくいでしょう。そのため、大学を辞めるときは理由と中退後の進路を説明し、納得してもらえるまでしっかり話し合う必要があります。
また、大学に通い続けている友人とは進路が異なるため、交流が難しくなる可能性も。生活や環境が変わることで共通の話題も少なくなり、距離を感じてしまうでしょう。
5.大卒者よりも就職後の給与が低くなる
就職後の賃金が大卒者より低いことも、大学を辞めるデメリットとして挙げられます。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 学歴別」によると、高卒者の賃金が27万3,800円に対し、大卒者の賃金は36万2,800円と、10万円近くの差がある結果となりました。大学院卒になると46万4,200円となり、最終学歴が上がるにつれて賃金も上がっていくことが分かります。
参照元
厚生労働省
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況
大学を辞めたあとの7つの選択肢
大学を辞めたあとの7つの選択肢
- 就職する
- 公務員試験へ挑戦する
- ほかの大学や専門学校へ進学する
- 海外へ留学する
- 起業・フリーランスとして活動する
- 職業訓練や資格の勉強をする
- 夢を叶えるまでフリーターとして過ごす
大学を辞めたあとは、就職や進学、留学、フリーランスなどの選択肢があります。ここでは、大学を辞めたあとの人生の選択肢について、考えられるものを7つご紹介します。
1.就職する
大学を辞めたあと、やりたいことがない人は、就職がおすすめです。正社員は非正規雇用で働くよりも給料が高く、ボーナスが支給されたり定期的に昇給したりと、金銭的な余裕も生まれやすいでしょう。
また、正社員は無期雇用となるため、会社が倒産しない限りは長く勤められます。長期間働いて経験やスキルを重ねると、転職や独立をする際も有利に働くでしょう。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
中村凌河
大学を辞めて就職する場合、新卒ではなく中途採用での就職活動になります。中途採用で入社した人は、ある程度の社会人マナーやスキルが身についていると考えられるのが一般的。そのため、入社後は新卒者のように教育やフォロー体制が手厚く行われないこともあります。
企業選びをする際は、中途採用でも新卒のように教育してくれる企業かどうかを調べておきましょう。わたしたちハタラクティブで取り扱っている求人は、すべて事前取材を行い、職場の雰囲気を把握している企業のみです。教育体制についても詳しく知れるので、安心して応募できますよ。
2.公務員試験へ挑戦する
大学を辞めて雇用や収入の安定を求める方は、公務員試験を受けて公務員になるという選択肢もあります。公務員試験は競争が激しく難関といわれていますが、高卒程度の枠もあります。興味のある方は、お住まいの都道府県の採用試験情報から、募集要項を確認してみてください。
公務員試験を突破するためには、試験対策を徹底する必要があります。余裕のあるスケジュールを立てたり、予備校に通ったりと、状況に合わせた行動を心がけましょう。
3.ほかの大学や専門学校へ進学する
大学を辞めて、ほかの大学や専門学校へ進学する方もいます。今とは違う大学へ編入する場合は、現大学で取得した単位数や在籍期間に条件が設けられていることも。事前に編入を希望する大学へ問い合わせておきましょう。
専門的なスキルを身に付けたいと考えている方は、専門学校がおすすめです。専門学校は工業や農業、美容、調理などさまざまな分野が存在し、実践に通じるようなカリキュラムも多く組み込まれています。専門学校で身に付けた技術を、就職先でそのまま活かせる点もメリットといえるでしょう。
明確に学びたいことがある方や実用的な技術を習得したいと考えている方は、興味のある分野を扱っている学校を探してみてください。
4.海外へ留学する
海外の言語や文化に興味がある方は、大学を辞めて留学を選ぶのも手です。留学経験は自己の成長に繋がるだけでなく、就職活動においても大きなアピールポイントになり得るでしょう。大学に在籍している間でも短期留学は可能ですが、満足するまで学べない場合があるようです。
ただし、留学には多額の費用と時間が必要になったり、家族の理解を得るのに時間がかかったりします。留学を決意したら、しっかり準備したうえで計画的に進めていくことが大事です。
5.起業・フリーランスとして活動する
「独立して自分の力を試したい」「自分のアイディアやスキルを活かせる仕事がしたい」と考えている方は、大学を辞めて起業したりフリーランスとして活動したりする道もあります。企業や団体に属して働かないので、自分のペースでキャリアを築くことができるのが魅力です。
起業やフリーランスでは、自分にしかないアイデアやスキルを発揮し、困難な状況を乗り越える力が必要です。大学を中退すると最終学歴が高卒となるため、学歴以外で自分をアピールできるポイントがない場合は、慎重に判断した方が良いでしょう。
6.職業訓練や資格の勉強をする
大学を辞めて、特定の職種につくための職業訓練を受けたり、必要な資格の勉強をしたりする選択肢もあります。資格の取得は、独学で行ったり通信教材を利用したりする方法が挙げられるでしょう。
職業訓練は、仕事で役立つスキルや資格を取得することを目的に、国や地方公共団体が提供している無償の訓練です。具体的には、社会人としての基本的なマナーやパソコンスキルを身につけられます。職業訓練の詳細は、「ニートは職業訓練を受けるべき?メリットやおすすめのコースを紹介」のコラムをご覧ください。
7.夢を叶えるまでフリーターとして過ごす
夢や目標を叶えるために大学を辞めた場合は、生活費を稼ぐために一旦フリーターとして働く方もいるでしょう。フリーターは、正社員より就業時間に融通が利きやすいため、夢を叶える準備をしながら生活することができます。また、仕事内容が夢や目標に関連したものであれば、必要な経験を積むことも可能です。
とはいえ、フリーターのまま年齢を重ねると、正社員への就職が困難となる恐れもあるため、あらかじめ夢を追う期間や目標を決めておくと良いでしょう。
心身に疲労がたまっている場合は療養することが大切!
大学を辞めた理由が、心身の疲労や病気といった場合は、休息を取って回復することを優先しましょう。中退後の進路が決まっていないと、今後の生活が不安になる気持ちも分かりますが、焦って動いても自分が納得できる結果は得られません。家族や友人に相談したり、インターネットや本で情報収集しながら、今後の進路をじっくり考えましょう。
大学を辞めても就職を成功させるコツ
大学を辞めると、「就職できるのか」「将来のキャリア形成に影響しないか」といった不安を抱えることもありますよね。大学を辞めたあとに就職を成功させるには、自己分析をしっかり行ったり役立つスキルを身につけたりすることが大切です。
以下では、大学を辞めたあとの就職成功ポイントをまとめたので、ぜひご確認ください。
大学を辞める前に就活を始める
大学を辞めて働きたいと考えているなら、学校を辞める前に就職活動を始めましょう。なぜなら、大学中退後の空白期間が少ない方が、就職に有利となるからです。
また、在学中なら大学からの就職支援が受けられます。初めての就職活動で不安があったり、分からないことがあったりしても相談しながら進められるため、焦らず余裕を持つことが可能です。就職が決まったあとに大学を辞めた方が、メリットが大きいことを覚えておきましょう。
自己分析や企業研究をしっかり行う
大学を辞めても就職を成功させるには、自己分析や企業研究を徹底して行うことも大切です。自己分析で自分自身を理解し、「自分の強みは何か」「どのような仕事が向いているか」を見極められます。「自分がしたい仕事を見つけるには?おすすめの方法やサービスを紹介!」のコラムでも、自己分析について触れているので、あわせてご覧ください。
企業研究では、気になる業界や企業のビジョン、文化、福利厚生などについて深く知り、自分に合っているかどうかを見極めましょう。求人の募集要項のみではなく、インターネットサイトや本なども使って調べるのがおすすめです。新聞やニュースから最新情報が得られることもあるので、普段から注目しておくと良いでしょう。
就職に役立つスキルや資格を取得する
大学を辞めて就職したい場合は、就職に有利な資格やスキルを得るための勉強をしましょう。希望する業界や職種に関連する知識を身につければ、専門的なスキルの証明だけではなく、仕事に対する意欲の高さもアピールできます。
どのような資格を取得するか悩んでいる方は、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)や簿記がおすすめです。汎用性があるため、どのような企業でもアピールできるでしょう。
転職エージェントを活用する
「初めての就職活動が不安」「何から始めたら良いか分からない」といった方は、転職エージェントに相談してみましょう。転職エージェントでは、プロのアドバイザーが適性や希望に合った求人の紹介から選考対策まで、就職活動全般をフォローしています。疑問に感じたことや悩みも相談できるので、自信を持って選考に挑めるでしょう。
20代の若者を中心に就職支援を行っているハタラクティブでは、専任のアドバイザーがマンツーマンでカウンセリングを行い、悩みや希望に合わせて求人を紹介しています。紹介している求人はあらかじめ取材を行い、実際の業務や職場の雰囲気を把握しているので、安心して応募できるのが特徴です。
サービスはすべて無料でご利用いただけるため、大学を辞めて就職を考えている方はぜひ一度ご相談ください。
大学を辞めるときの疑問に関するFAQ
ここでは、大学を辞めるときの疑問に関して、Q&A形式でお答えしていきます。
大学を辞めるときに必要な手続きはある?
指導教員や大学の学生支援室に「退学したい旨」を伝える必要があります。その後、面談で退学理由について話し、退学届や必要書類を提出するのが一般的です。退学届けが正式に受理されると、退学許可通知書が届きます。
大学が提供している寮に住んでいる場合は退去に関する手続きを行ったり、図書館や大学から借りているものがあれば返却したりしましょう。
大学を辞めたら奨学金はどうなりますか?
大学を辞めると、奨学金の支給は停止されます。独立行政法人日本学生支援機構の「退学」によると、「退学した場合、奨学生としての資格はなくなります。以下のとおり、奨学金の振込みを止めるための『退学に伴う奨学金の手続き』を行ってください。」と記載があります。
自分で行うのは、学校担当者に連絡して奨学金を止めてもらうことと、必要書類に記入することが基本ですが、詳しくは大学の担当者へご確認ください。
参照元
独立行政法人日本学生支援機構
在学中の各種変更等の届出・願出
大学の単位が取れないから辞めるのはあり?
単位が取れないことを理由に大学を辞める人もいるでしょう。しかし、単位が取れないからといって、すぐに退学の選択肢を選ぶと後悔する可能性もあります。指導教員や学生支援室に相談し、単位習得のサポートが受けられないか確認しましょう。
また、必修の科目以外は単位を取れなくても、卒業までに取得することを目指せば問題ありません。「本当に大学を辞めるしか選択肢はないのか」を考え、後悔しない決断をしましょう。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube