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大学中退のフリーターから正社員になれる?就職のメリットとデメリットも
この記事のまとめ
- 大学中退のフリーターから就職することは可能
- 大学中退のフリーターから就活する場合は、新卒枠で応募できることもある
- 大学中退後にフリーターを続けると、社会的信用や安定した収入を得にくい
- 大学中退してフリーターから就職するには、キャリアビジョンを明確にする
「大学中退してフリーターから就職できる?」と、正社員を目指すにあたって不安を抱えている方もいるでしょう。就活相談では、そのような声をよく聞きます。過去の経歴が選考でどのように評価されるかは気になるポイントですよね。
企業にもよりますが、20代のうちは学歴や経歴よりも働く熱意やポテンシャルを評価してもらえる場合が多くあります。そのなかでも、「未経験歓迎」「学歴・経歴不問」の求人や、人手不足の業界であれば、内定を獲得しやすいでしょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの板垣さんのアドバイスを交えて、大学を中退したフリーターの方が正社員就職するためにできることを解説します。正社員就職するメリット・デメリットにも触れているので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事にコメントしているアドバイザー
大学中退のフリーターから就職できる?
大学中退後にフリーター生活を経て正社員就職を目指すことは可能です。20代であれば、専門的なスキルや職務経験よりも働く意欲やポテンシャルに重きを置いた評価をしてもらえるでしょう。
以下で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
大学中退は20代であれば不利になりにくい
20代のうちは、大学中退の経歴を理由として就職できないことはほとんどないでしょう。前述したように、20代はポテンシャル採用をしてもらえることが多くあります。
同世代の経験者と選考でライバルになるのを避けるために、「未経験者歓迎」「学歴・経歴不問」の求人や人手不足の業界を中心に応募するのも手です。未経験から始められる仕事を選ぶことで、選考を通過しやすくなることがあるでしょう。
未経験から挑戦しやすい仕事は、「未経験でもできる仕事8選!正社員就職成功のコツもご紹介します」のコラムでチェックしてみましょう。
大学中退のタイミングによっては新卒枠になる
厚生労働省の「3年以内既卒者は 新卒枠で応募受付を!!『青少年雇用機会確保指針』が改正されました」によると、学校を卒業して3年以内であれば「新卒枠」で求人に応募することが可能です。大学を中退したタイミングが高校を卒業して3年以内である場合は、「新卒枠」で正社員就職を目指すのも手です。採用枠の細かい定義は企業ごとに異なるため、応募する前に確認しておきましょう。
フリーターの経験をを活かすのも手
アルバイトは職歴にはならないものの、フリーター期間に行ったアルバイト経験や身につけたスキルをアピールすれば、ポテンシャル以外の強みがあることも伝えられます。
しかし、企業側は労働意欲の不足や短期離職を懸念することも。このような懸念を解消するためには、大学を辞めた後にアルバイトを選んだ理由やその期間に行った活動を具体的に説明することが大切です。「就職の意志がなかった」「適当にアルバイト生活を送っていた」という理由は、否定的な印象を与えかねません。「さまざまな職種を体験してみたかった」「アルバイトをしつつ、資格取得に励んでいた」といった建設的な動機であれば、フリーターの経験もポジティブな印象になるでしょう。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
板垣拓実
大学中退とフリーターから正社員就職を目指す場合も、働き方やキャリア形成には多くの選択肢があります。なかには、学歴を重視する企業がありますが、実務経験やスキル、個人の能力を評価する企業も多く存在します。フリーターとしての経験は、「社会に出る前に、柔軟性や適応能力、働くことへの理解を深めるため」と考えることも可能なのではないでしょうか。
自分の経験やスキルを正確に把握し、それをどのような強みとして職場で活かせるかを考えることが重要です。
フリーターとは
厚生労働省の「主な用語の定義『フリーター』」によると、フリーターとは、「15~34歳の若年者のうち、勤め先における呼称がアルバイト又はパートである者」とされています。ただし、若年層には学生や主婦は含まれていません。
フリーターについて詳しく知りたい方は、「フリーターとは?正社員で働くメリットや転職活動を成功させるコツを解説!」のコラムもあわせてご覧ください。
参照元
厚生労働省
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大学中退フリーターから就職する3つのメリット
大学中退後のフリーター生活を経て正社員就職する場合、以下のようなメリットを得られます。
収入の安定性
フリーターから正社員に就職すると、収入が安定するでしょう。
アルバイトで毎月一定額を稼ぐことも可能ですが、けがや病気を理由にシフトに入れなくなると収入源を失うリスクがあります。正社員は毎月の給料が安定しているうえフリーターより給与水準も高く、けがや病気で出勤できない場合の手当や福利厚生が整っていることがほとんど。
収入が安定することで、精神的にも余裕が生まれるでしょう。正社員の給料について詳しく知りたい方は、「正社員の給料を分類別に紹介!病欠時の給与計算や前払いの可否も解説」のコラムもぜひご覧ください。
社会的信用の高さ
正社員として就職すると、高い社会的信用を得られます。フリーターとして働いていたときよりも、住宅ローンや自動車ローン、クレジットカードの審査に通過しやすくなるでしょう。
社会的信用の高さの定義の一つは、前述した、収入の安定性があるかどうかです。収入が安定している正社員は「支払い能力がある」と判断され、社会的信用の必要な大きな買い物がしやすくなります。
結婚がしやすい
正社員になると、将来的に結婚をするビジョンを立てやすくなるでしょう。ほかにも、出産や子育てといった家族を養うことが可能になります。
アルバイトは正社員に比べて収入が低く、雇用が不安定であることから、結婚へのハードルが高いことが多いでしょう。一人暮らしの費用は賄えたとしても、経済的な基盤が弱いと、結婚生活の維持が困難になる恐れがあります。さらに、社会的信用の低さは結婚相手の家族からの評価にも影響する可能性があり、結婚に向けての壁になることもあるようです。
大学中退フリーターから就職する3つのデメリット
ここでは、フリーターから就職するデメリットを紹介します。今後の働き方を考えるにあたって、メリットとデメリットのどちらも抑えて進路を考えましょう。
柔軟な時間が難しくなる
アルバイトの利点の一つは、柔軟に時間を調整できる点です。正社会員になると、1日のほとんどを職場で過ごすことになり、急な休みや長期の休暇を取りにくいことが多くあります。その点、アルバイトはシフト制で働くことが多く、自由に勤務時間を設定でき、長期休暇の取得もしやすいのがメリットです。
人間関係
正社員は転職や退職が難しく、職場の人間関係に悩んでも容易に環境を変えられないことがあります。相談窓口を設けている企業も多くありますが、アルバイトのようにシフトで調整できないのがデメリットといえるでしょう。
一方、アルバイトは職場を変えることが比較的容易で、人間関係でストレスを感じた時に別の職場に移ることが可能です。
責任が増える
アルバイトは、正社員に比べ仕事の責任が軽いという特徴があります。たとえば、扱いきれない顧客からの苦情は正社員が対応する場合が多く、アルバイトはそのような重い責任を負わないことがほとんどでしょう。責任が増えるうえ担当する業務の幅も広がるため、精神的に負担を感じることも増えるかもしれません。
大学中退フリーターにおすすめの仕事5選
大学中退フリーターにおすすめの仕事
- 営業職
- ITエンジニア
- 介護職
- 販売職
- 事務職
大学を中途で辞めた後、フリーターとして働く方々に向けたキャリアパスの選択肢は幅広いです。ここでは、「未経験OK」「学歴不問」といった条件を掲載している職種に注目。人材不足を抱える業界での募集は、大学中退者にとってもチャンスが多いことを示しています。下記に、特におすすめの職種をピックアップしました。
営業職
コミュニケーション能力を重視する営業職は、資格や経験がない大学中退者にも門戸が開かれています。業界によらずほとんどの企業で必要とされる職種であり、多様なビジネスフィールドで活躍するチャンスがあるでしょう。
法人向け営業やルート営業、さらにはデジタルツールを駆使したインサイドセールスなど、選択肢は豊富です。
ITエンジニア
技術者不足が叫ばれるIT業界では、未経験からスタートできるポジションが多数存在します。入社後の研修制度を設けていたり、基礎から学んでキャリアを築ける環境が整っていたりする企業が多いのが特徴です。
ただし、業務量が多く連日残業をすることになる場合もあるため、勤務条件は事前に確認しましょう。スキルを身につければ、ソフトウェア開発からインフラ管理まで、幅広い分野が選択できますよ。
介護職
高齢化社会の進展に伴い、人手が不足している仕事です。未経験者や無資格者からの働き手を歓迎する職場が多く、体力とやる気があれば挑戦しやすいといえます。将来的には、介護福祉士やケアマネジャーなどの資格を取得し、キャリアアップを目指すことも可能です。
販売職
人と接することが好きなら、販売職が適しているでしょう。資格を必要とせず、多くの企業で未経験からスタートできます。アルバイト経験が評価されるケースもあり、店長やエリアマネージャーへの昇進も視野に入れることが可能です。
事務職
さまざまな業界で求められる事務職は、未経験者歓迎の求人が豊富にあります。データ入力や書類整理、電話応対など、基本的なオフィスワークからスタートし、徐々に専門性を高めていくことが可能です。営業事務や医療事務、経理事務など、多種多様な分野があります。
スキルなしの状態から正社員を目指すには、「無資格からできる仕事一覧!正社員になるためにできること」のコラムもぜひ参考にしてみてください。
大学中退フリーターから就職を成功させる7つの方法
大学を中途で辞めたフリーターが就活を成功させるための戦略は、自己理解から始まり、具体的な行動計画に落とし込むことが重要です。
以下に、就職を目指すうえで役立つ7つのアプローチを紹介しています。
キャリアビジョンの明確化
自分自身の深い分析からスタートし、理想のキャリアを描きましょう。「何を成し遂げたいのか」「どんな職種に興味があるのか」を自問自答することで、目指すべき方向性が見えやすくなります。大学中退の経緯も含め、自身の過去を振り返り、それを今後の強みに変えてみてください。
したい仕事を見つけるには、「どんな仕事がしたいかわからない!見つける方法と面接時の回答例文を紹介」のコラムもチェックしてみましょう。
スキルを身につける
就活において、経歴にブランクがある場合は、積極的にスキルや経験を身につけるのがおすすめです。インターンシップへの参加や仕事に直結する資格の取得は、自分の市場価値を高めるための有効な手段でしょう。
応募する職種や業界の絞り込み
「未経験OK」「学歴不問」といった条件の求人を中心に探し、自分の経歴でも応募可能なポジションに焦点を当ててみてください。ベンチャー企業や人手不足を感じている業界では、新しい才能を積極的に求めているため、ポテンシャル採用してもらえる可能性があります。
具体的な目標設定
就活における「ゴール」を設定し、それに向けたスケジュールを立てることが重要です。目標を設定することで、活動に対するモチベーションの維持や計画的なアプローチが可能になります。
目標設定が難しく感じたら、「なんのために働くのか分からなくなったら?仕事をする理由の見つけ方」のコラムをとおして、正社員就職を目指す理由をもう一度考えてみるのもおすすめです。
過去の経験をポジティブにアピール
面接時には、大学中退やフリーターという経歴をどうプレゼンテーションするかが鍵を握ります。ポジティブな転換点として、成長のための選択だったことを伝えると良いでしょう。
面接でフリーター期間をポジティブに説明するために、「空白期間が面接官に与える印象は?答え方のポイントや履歴書の記載例を紹介」のコラムもあわせてご覧ください。
就活資金の確保
就活には、予想以上の資金が必要となることも。面接のための交通費やスーツの購入など、準備にはある程度の資金が必要です。事前に資金計画を立て、活動をスムーズに進めましょう。
インターンシップへの参加
実務経験を積む絶好の機会として、前述したように、インターンシップへの参加を検討してみてください。実際の職場での体験は、自分に合った仕事を見つけるだけでなく、将来の就活においても有利に働きます。
大学中退フリーターにおすすめの就活のやり方
大学中退フリーターから効果的に就活を進めるためには、自分に合った方法を見つけ、積極的に活用することが重要です。
以下に、おすすめの就活方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ハローワーク
ハローワークでは、多岐にわたる業種の求人情報を取り扱っています。無料で利用できるうえに、地元の中小企業から大企業まで幅広い選択肢を提供しており、特に地域に密着した求人を探している場合に有効です。
ただし、自分で履歴書の作成や面接対策を進める必要があるため、自立した就活を希望する人に適しています。
知人の紹介
身近な人からの仕事紹介は、信頼できる情報源から直接企業情報を得られる利点があります。紹介による就活は、企業側も信頼できる人材を得られると考えるため、選考過程がスムーズに進むことが多いもの。
しかし、紹介された職場が自分に合わなかった場合、退職しにくいという難点もあるため、慎重な判断が必要です。
転職サイトやエージェントを活用する
転職サイトや転職エージェントは、特に就活のプロセスや面接対策に不安を感じている場合におすすめです。キャリアアドバイザーが履歴書の添削や面接対策、適職の提案など、一連の就活をサポートしてくれます。
特に転職エージェントは、個別のキャリア相談に応じてくれるため、自分自身に合ったキャリアパスを考えるうえで役立ちます。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
板垣拓実
厚生労働省の「正社員?フリーター?何が違うの?~将来の~進路に悩んでいる方へ~ ■フリーター期間別正社員になれた者の割合(%)(p.6)」によると、フリーター期間が長引くほど正社員就職が難しくなっていることが分かります。
現在フリーターとして働いている場合は、年齢を重ねる前に正社員就職を目指して動き始めるのがおすすめですよ。
参照元
厚生労働省
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監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube