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大学中退後に就職するには?履歴書の書き方や就活のコツを解説

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この記事のまとめ

  • 大学中退者の割合は2021年度で1.95%で、毎年およそ2%前後が退学している
  • 大学中退の理由は「転学」「就学意欲低下」「就職」など、人によってさまざま
  • 大学中退後の主な進路には就職や学びなおし、目標のための活動などがある
  • 大学中退後も正社員就職は可能だが、選択肢が狭まる可能性がある
  • 大学中退後の就活は未経験可の仕事に絞って探し、なるべく早く行動するのが大事

大学中退後の進路が見通せないままだと、「大学中退してよかったのだろうか」と不安になってしまいますよね。

大学を中退した後も、学びなおしや就職というように、自分に合った進路を選ぶことが可能です。ただし、中退後に就職する場合は、仕事の選び方や就活の進め方のポイントを抑える必要があるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの八木さんのアドバイスを交えつつ、進路の例や就職活動を成功させるポイントを解説します。また、おすすめの仕事の一例や履歴書の書き方もご紹介。大学中退後の不安を解消し、自分に合った進路を選ぶための参考にしてみてくださいね。

大学中退の現状

大学中退を考える理由は、人によって異なります。ここでは、大学中退する人の割合や、よくある理由を確認していきましょう。

大学中退者の割合

文部科学省の「学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査(令和3年度末時点)」によると、2021年度末時点での大学院を含む大学中退者の人数と割合は以下のとおりです。

 大学中退者数学生数に占める中退者数の割合
2019年74,129人2.50%
2020年57,913人1.95%
2021年57,875人1.95%

引用:文部科学省「学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査(令和3年度末時点)

令和元年は7万5000人ほどが大学中退をしているものの、翌年以降は5万7000人ほどと微減傾向にあります。この調査より、毎年およそ2%前後の大学生や大学院生が大学中退をしていることが読み取れるでしょう

大学中退を決めた理由

文部科学省の同調査では、大学中退の理由についても明らかになっています。2021年度の内訳について見ていきましょう。

中退理由割合
転学等16.3%
学生生活不適応・就学意欲低下15.7%
就職・起業14.3%
経済的困窮13.5%
学力不振7.7%
心神耗弱・疾患5.0%
病気・けが・死亡3.3%
海外留学0.6%
その他・不明21.8%

引用:文部科学省「学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査【令和3年度末時点】

もっとも多い中退理由は「転学等」で、16.3%でした。その後は「学生生活不適応・就学意欲低下」「就職・起業等」「経済的困窮」と続き、いずれも10%以上の割合を占めています。大学中退の理由は多岐にわたっており、人によって事情や考えが大きく異なることが分かるでしょう

参照元
文部科学省
学校に関する状況調査、取組事例等

大学中退のその後の進路

大学中退のその後の進路

  • 就職する
  • 学びなおす
  • 夢や目標のために行動する

大学中退も選択肢の一つとはいえ、中退後の進路に不安を感じてしまいますよね。

大学中退後は、大きく分けて3つの進路があります。それぞれの特徴を解説するので、希望の進路がないか確認してみてください。

1.就職する

大学中退後の進路の一つは、起業への就職です。先述した調査では、中退者の14.3%が就職・起業など就労することを選んでいました

就職をすれば、大学生としてアルバイトをするよりも、まとまったお金を稼ぐことが可能です。また、働きながら実務経験やスキルを身につけられるため、仕事にやりがいを感じられるでしょう。

未経験から活躍できる業界・職種に挑戦したり、公務員試験を受けるという方もいるようですよ。

2.学びなおす

現在学んでいることに魅力を感じなかったり、異なる分野に興味が湧いたりした場合、思い切って自分の好きなように学べる大学や専門学校に入り直すのも手です

興味関心のないまま現在の大学で学んでいると、学ぶことに対する意欲が低下してしまい、「こんなはずではなかった」と悩んでしまいかねません。いまの大学で学ぶ意欲が見出せなかったり、卒業後の進路に不安があったりする場合は、「××を学んでみたい」「△△の分野が気になる」というように、自分がやってみたいことを洗い出してみましょう。

3.夢や目標のために行動する

留学して語学力を磨いたり、夢のために活動しながらアルバイトで生計を立てたりと、夢や目標のために行動を開始する人もいるようです

一般的な進路とは異なっていても、やりたいことや目標に向かって行動することで、新たな道が開ける可能性があります。やりたいことの軸が定まっていて、「若いうちに挑戦したい」と考えている方におすすめの進路です。

また、夢や目標がないという場合、アルバイトをしながら大学中退後の進路についてゆっくり考えるという方もいるでしょう。

「大学中退後に正社員就職はできない」は本当?

大学中退を選択する人は少ないため周囲に実例がなく、中退後の就職活動に不安を感じてしまう方もいますよね。しかし、大学中退後すぐであれば、就職活動が難航する可能性はあまり高くないといえます

なぜなら、大学中退後の就活では、スキルや経験よりも若さならではのフレッシュさや柔軟性が求められやすい傾向にあるためです。若い人材を求めている企業では、環境に適応しやすく長期的な目線で育成できる20代は評価されやすいでしょう。

就職先の選択肢が狭まる可能性はある

ポテンシャルが評価されやすいとはいえ、大学中退後の就職活動では選択肢が狭まる恐れがあるため注意が必要です

大学を中退すると、最終学歴は高卒になるため、大卒が条件の求人への応募が難しくなる可能性があります。なかには在籍年数や学んだ内容を考慮する企業もあるようですが、すべての企業で同じような対応をとってもらえるとは限りません。

また、途中で大学を辞めたことに関して「忍耐力がないのでは」と懸念する企業もあります。大学中退後の就活では、メリットとデメリットをどちらも把握しておく必要があるでしょう。

大学中退から活躍できる仕事

大学中退後は、特別なスキルや経験がなくても始めやすい営業職や介護職といった仕事がおすすめです。

ここでは、大学中退後から活躍できる仕事を4つご紹介します。中退後の就職を考えている方は、参考にしてみてくださいね。

営業職

大学中退から活躍できる仕事の一つに、営業職があります。

営業職には専門的なスキルや知識を求められることが少なく、未経験から始めやすいためです。扱う商材や営業のやり方も会社によって違うため、入社後に仕事をしながら覚えられるでしょう。

介護職

超高齢化社会で人手不足が深刻化している介護業界では、未経験者も積極的に雇用しています。そのため、大学中退後の就職先としても歓迎されやすいでしょう。

介護業界は教育制度や資格の取得支援制度が充実している事業所も多く、大学中退後のキャリアプランの見通しが立てやすいのも大きなメリットです。

事務職

事務職は学歴や経歴を問わず仕事ができるため、大学中退後におすすめといえます。
文書作成やデータ入力といったパソコンを使った業務が主なため、基本的なパソコンスキルがあれば始めやすいでしょう。また、簿記やMOSなどの資格を取得することで、キャリアアップや業務の幅を広げることも可能です。

公務員

大学中退後に安定した収入を得たいなら、公務員を目指すのも良いでしょう。

公務員試験は学歴ではなく難易度によって区分されており、大学中退後も挑戦することが可能です。また、社会的信用度が高く安定した働き方ができるため、一つの仕事を長く続けたい方におすすめします。

大学中退後の履歴書の書き方

大学中退後の履歴書の書き方が分からず、困っている人もいるかもしれません。

ここでは、履歴書の学歴欄や中退理由の書き方についてご紹介します。

大学中退後の最終学歴は高卒

大学中退後の最終学歴は高卒となるため、履歴書の学歴欄には以下のように記入しましょう。

  • 20××年×月 ××大学××学部××学科 入学
  • 20××年×月 ××大学××学部××学科 中途退学(中退理由)

履歴書は入社後も保管される公的書類のため、正しい経歴を隠さず記入する必要があります。「中退の事実を隠したい」「高卒なら大学の在籍期間を書かなくて良い?」と思っていても、事実を記入するようにしてください。

大学の中退理由は簡潔に書く

履歴書に大学の中退理由を書くときは、「経済的な事情により」「語学留学のため」というように、簡潔に説明しましょう

面接で中退理由について詳しく聞かれるため、履歴書に詳細を記入する必要はありません。その代わり、口頭で説明できるように準備しておきましょう。中退理由の伝え方は、このコラムの「大学中退者が就職を成功させるためのポイント」で詳しく解説しています。

大学中退者が就職を成功させるためのポイント

大学中退者が就職を成功させるためのポイント

  • 中退後は就職活動を早めに始める
  • 大学の中退理由は前向きに伝える
  • 未経験から始められる仕事に絞って応募する
  • 就職支援サービスを利用する

大学中退後の就職活動を成功させるには、「早めに就活を始める」「未経験可の仕事を探す」などのポイントを抑えておくと良いでしょう。

大学中退後に仕事探しでつまずかないためにも、以下の4つのポイントを確認してみてくださいね。

1.中退後は就職活動を早めに始める

大学中退後は、なるべく早めに就職活動を開始するようにしましょう

就職活動の開始が遅いほど空白期間が長引くため、企業側は「なぜすぐに就職しなかったのか」「なにをしていたのか」と疑問を抱きやすくなります。企業側が納得できる説明ができないと、そのぶん採用が遠のいてしまうリスクも。

多くの選択肢から自分に合った仕事を見つけるためにも、就職活動は早めに開始するのがおすすめです。

2.大学の中退理由は前向きに伝える

大学中退後の就職活動では、中退理由を前向きに伝えるように意識しましょう

「必要な単位がとれなかったから」「大学が嫌になったから」といった理由をそのまま伝えると、マイナスイメージを抱かれてしまい、選考で不利になるリスクがあります。「新しいことに挑戦したかった」「就労経験を積みたいと思った」というように、前向きな理由を伝えると好印象を与えやすいです。

ただし、嘘や誇張は避けるべきといえます。アピール内容の辻褄が合わないとかえって不信感をもたれやすいため、「中退後にやってみたいこと」や「今後の展望」を洗い出し、自分なりの中退理由を説明できるようにしましょう。

3.未経験から始められる仕事に絞って応募する

大学中退後の就職活動では、未経験から始められる仕事に絞って応募するのが成功のポイントです

大学中退から活躍できる仕事」で紹介したように、経験や学歴、保有スキルを問われにくい仕事であれば、大学中退後も採用の可能性が上がるといえます。高度なスキルや経験が必要な求人には経験者が応募しやすいため、選考を通過するのも難しくなってしまうでしょう。

どうしても譲れない希望ややりたい仕事がある場合は、将来的な目標にするのがおすすめです。キャリアプランを逆算して難易度の低い仕事から始めることで、一歩ずつ目標に近づけますよ。

4.就職支援サービスを利用する

大学中退後の就職活動では、新卒の就活とやり方が異なります。そのため、一人で悩まずに就職支援サービスを利用するのも手です

ここでは、代表的な就職支援サービスについてご紹介します。利用料は無料のため、自分に合った施設をじっくり選んで利用してみてください。

わかものハローワーク

わかものハローワークとは、正社員就職を目指すおおむね35歳未満の若者を対象にした就職支援サービスです。

専門の職員が正社員就職に向けた支援プランを作成し、一人ひとりに合ったきめ細やかなサポートを実施。就職活動に関する疑問をいつでも相談できるほか、セミナーや面接会などのイベントにも参加できます。

ジョブカフェ

ジョブカフェは、都道府県が設置している施設で、正式名称を「若年者のためのワンストップサービスセンター」といいます。

若者を対象にキャリアカウンセリングや求人紹介が行われており、ワンストップで就職支援を受けることが可能です。また、職場体験やセミナーといったイベントも充実しており、地域に根差した就職活動が行えます。

就職エージェント

就職エージェントは、民間企業が運営する就職支援サービスです。若年層向けや業界に特化したサービスがあり、あなたの状況に合ったサポートが受けられるのが特徴。

就職エージェントでは、キャリアアドバイザーによる継続した就職支援が受けられます。取材した企業の求人を厳選して扱っているため、求人票からは分からない企業の雰囲気や特徴もお伝えできますよ。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

八木寛斗

八木寛斗

大学中退後の就職活動は、新卒の就活とは進め方が違います。
わたしたちハタラクティブは、あなたの状況や希望を丁寧にヒアリングし、大学中退後の就職活動の進め方や適切なアピール方法をお伝えします。専門的な知識をもとに、あなたに合ったアドバイスが欲しいという方は、ぜひ相談してくださいね。

「大学中退後の就活が不安…」「進路の決め方がわからない」という方は、就職エージェントのハタラクティブのご利用がおすすめです。ハタラクティブでは、若年層に特化した就職支援を行っています。

キャリアアドバイザーと二人三脚で自分に合った仕事を見つけられるため、中退直後でやりたいことが分からないという方も安心してご相談ください。経験や学歴を問わない求人も多く扱っているため、じっくりと自分の適職を探せるでしょう。

また、応募書類の添削や面接対策もお任せください。疑問や不安はキャリアアドバイザーにすぐ聞けるため、自信をもって就職活動を進められます。サービスはすべて無料のため、ぜひ一度ご相談ください。

大学中退に関するQ&A

大学中退後にどうなるか不安な方に向け、よくある質問にQ&A方式でお答えしていきます。

大学を中退したいです。中退後はどのような選択肢がありますか?

大学中退後は、進学や就職といった選択肢があります。別の分野を学んでから就職したいという方は、大学や専門学校に入り直しているようです。いち早く働いて実践的なスキルを身につけたいという場合は、就職するのが良いでしょう。進路についての詳細はこのコラムの「大学中退のその後の進路」で解説しています。

大学を中退しないで済む方法はある?

大学中退を迷っている場合は、休学制度の利用を検討してみましょう。休学をすれば、大学中退後の進路について冷静に考える時間がもてます。勢いで大学を中退して後悔することも避けられるので、自分が今後どうしたいのかに向き合うことが大事です。自分のやりたい仕事や目標を踏まえ、最適な選択をしましょう。

大学中退のメリットとデメリットを知りたいです

大学中退のメリットは、学び直しや就職のように、自分のやりたいことに専念できることです。また、大学の学費を払う必要がなくなるため、経済面でもメリットを感じられるかもしれません。一方、大学を中退したことで、就活で企業から「すぐに辞めてしまうのでは」と思われるといったデメリットが生じる恐れも。別の大学や専門学校に入る場合は時間や金銭的なコストがかかるため、よく考えて決断する必要があるでしょう。

「大学中退すると人生終了」と聞いて不安です…

大学を中退しても、進学や就職は十分に可能です。あまり心配し過ぎず、あなたが納得できる選択をすることが重要ですよ。ただし、大学中退後の就職活動では、選べる求人の幅が狭まる可能性があります。できるだけ多くの選択肢から就職先を決めたいという方は、ハタラクティブにご相談ください。経験や学歴を問わない求人情報を多く扱っているため、大学中退から正社員として活躍できる求人が見つけられますよ。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube