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20歳フリーターは正社員就職したほうがいい?将来のためにできること3選
この記事のまとめ
- 将来について不安な20歳フリーターは、正社員として就職するのがおすすめ
- 20代のうちは問題なく生活できていても、フリーターを続けるのはリスクがある
- 20歳フリーターは、ポテンシャルを評価してもらえるため正社員を目指しやすい
- 正社員を目指す際は、自己分析や企業研究などの基本を徹底すると良い
- 20歳フリーターの就職活動は、就職エージェントで手厚いサポートを受けられる
20歳でフリーターをしている方のなかには、「そろそろ正社員になるべき?」と考え、焦りや不安を感じている方もいるのではないでしょうか?
20代のうちは、フリーターのままでも稼ぎやすく、生活に支障はないかもしれません。しかし、親の扶養から抜け、税金や保険料の支払いなどが身近になってくると、「フリーターのままではダメなのかも…」といった漠然とした不安を感じることもありますよね。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの太田さんのアドバイスを交えつつ、20歳でフリーターをしている人のお悩みや現状を解説します。正社員としての就職を考える際のヒントもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
この記事にコメントしているアドバイザー
20歳フリーターは不安や悩みが多い?
20歳でフリーターをしている方のなかには、将来の生活や仕事に対する悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。以下で、20代のフリーターによくある不安や悩みをチェックしてみましょう。
今より多くの収入を得たい
20代を中心に就職支援サービスを提供するハタラクティブが実施したアンケート調査によると、フリーターが正社員になりたい理由のトップは、「今より多くの収入を得たいため(74.3%)」でした。
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2023(p.37)」
「長期的に安定して働きたい(54.8%)」「賞与を得たいため(33.2%)」のように、雇用の安定性や収入アップを理由に正社員を希望するフリーターの方も多く見られます。
20歳の場合、実家で暮らしていて家賃の心配がなかったり、アルバイトのシフトを増やしてある程度の収入を得られたりする場合も多いため、すぐに雇用や収入の問題が生じることは少ないかもしれません。
しかし、将来的にフリーターとして得られる収入は正社員よりも少ないのが現状です。20歳であれば、正社員と同等の収入を得られる場合もありますが、年齢を重ねるにつれて差がひらいていくでしょう。
フリーターと正社員の収入差は、「フリーターの手取りはどれくらい?計算方法や正社員の収入との違いを解説」のコラムで詳しく解説しています。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2023
将来について考えるとなんとなく不安
20歳というと、高校を卒業して2年程度の年齢です。社会人歴が浅いので、自分の力で生計を立てることや将来に対して漠然とした不安を感じることもあるでしょう。
20歳が今後もフリーターを続けるリスク
20歳の方が今後もフリーターを続ける場合、下記のようなリスクを考えておく必要があります。
- ・収入や雇用が不安定で経済的な安定が見込みにくい
- ・収入アップがしにくく貯金もしにくい
- ・任せられられる仕事に限度がありスキルアップしにくい
- ・長期間続けてもキャリアアップができない
- ・社会的信用が得られずローン審査などが不利になる
- ・年齢を重ねるごとに正社員になるための選考ハードルが上がっていく
- ・正社員との生涯賃金の差が広がっていく
今後もフリーターを続けるかどうかは、個人の自由です。若い年齢だからこそ楽しめることやできることもあり、フリーターを続けたほうが良い場合もあるので、無理に正社員を目指す必要はありません。
大事なのは、20歳以降もフリーターを続けるリスクを理解したうえで、人生計画を立てること。不安を曖昧なままにせずはっきりとさせたうえで、「いつまでに正社員になる」というように、計画を立てておくのがおすすめです。
税金や保険料などの支払いが多い
日本では、20歳を迎えると国民年金の加入が義務になります。そのようななかで、「フリーターの収入では税金や保険料を支払うのはきつい」と感じる人も多いのではないでしょうか。
以下は、20歳のフリーターが支払う税金・保険料の詳細です。
住民税
20歳のフリーターは、所得に応じて住民税(都道府県税と市区町村民税)を納めなければなりません。アルバイト収入がある場合は、月々の給与から天引きされる形で支払うことになる場合が多いようです。
所得税
所得税は、働き方や年齢に関係なく所得合計額に応じて支払う税金です。一定の収入がある場合は、年間所得が一定額を超えると所得税の支払いが発生します。
国民健康保険料
医療サービスを受けるための健康保険です。アルバイト先の社会保険に加入していない場合は、自分で国民健康保険に加入する必要があります。収入が少なければ家族の扶養に入っている場合もあるので、加入状況を確認してみると良いでしょう。
国民年金保険料
20歳を超えると年金の加入者となり、自身で国民年金を納める必要があります。老後の生活を支えるための大切な制度なので、きちんと支払いましょう。配偶者がいる場合、一定の条件を満たせば扶養に入ることが可能です。
このように、20歳の方が支払うべき税金や保険料はたくさんあります。フリーターは働いた分だけ給与を貰う仕組みなので、体調を崩して収入が途切れれば支払いが難しくなる場合もあるでしょう。
人によっては、フリーターをしながら一定の給与をもらい、今の状況に満足している方もいるかもしれませんが、昇給や賞与のある正社員と比べると収入面の不安定さは否めません。将来に対する不安が少しでもあるなら、今のうちから正社員として就職するのがおすすめです。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
太田雅子
20歳という年齢は、大学生であれば2年生や3年生に該当します。できないことが多くて当たり前です。まだまだ将来に対して落ち着いて考えていけば良い年齢なので、焦らずじっくり考えていきましょう。
フリーターから正社員として就職することを考えている場合は、今のうちに社会人経験を積むことでチャンスが増えていきます。大学生よりも2年早く正社員経験が積めるので、キャリアアップのタイミングも早くなるはずですよ。
20歳フリーターはポテンシャルで正社員になれる
現役大学生と同程度の年齢である20歳のフリーターは、経験やスキルよりも今後の可能性を評価してもらえるため、正社員を目指しやすいといえます。20歳前半は、若い年齢特有の柔軟性やこれからの成長を期待して採用する、いわゆる「ポテンシャル採用」が一般的なため、内定獲得のハードルはそれほど高くありません。
企業が20歳のフリーターに求めているのは若さと将来性
企業が20歳のフリーターを正社員として採用する際に求めている要素は、主に「若さと将来性」です。若い世代は新しい情報を素早くキャッチし、新たなスキルを習得する柔軟性を持っています。
ほかの企業のやり方に染まっていないため、入社後に一から教えやすいのも魅力。若い人材ならではのエネルギーと将来への期待感から、積極的に採用したいと考える企業は多いでしょう。
また、20歳から正社員になれば、数年後は即戦力、さらに経験や実績を積みマネジメント職、というような長期的なキャリアパスを視野に入れることが可能です。フリーターのままでも多様な経験を積むことはできますが、責任のある仕事は正社員に任せられるのが一般的なので、積み上げられる経験には大きな差があります。
今から正社員になる必要は本当にあるの?
20歳でフリーターをしている方のなかには、「まだ正社員にならずにフリーターを続けていたい」と思う人もいますよね。実際、フリーターのままでいても、一定の収入を得ていたり実家暮らしだったりする場合は、生活をするのに困ることはなく、正社員になる意義を見いだせないかもしれません。しかし、前述したように、フリーターを続けたまま年齢を重ねることにはリスクをともないます。正社員になればリスクが解消されるうえ、長期的なキャリアパスを望めるメリットがあるため、いずれは正社員として就職することも念頭に置くと良いでしょう。
20歳フリーターが正社員になるためにできること
20歳フリーターが正社員になるためにできること
- 自己分析をして自分の強み・興味を洗い出す
- 業界・企業研究で世の中の仕事について知る
- ビジネスマナーや仕事に役立つスキルを習得する
フリーターとして働く20歳の方は、正社員になるために何をすれば良いのか悩むこともあるのではないでしょうか。ここでは、20歳のフリーターから正社員になるためにできる、具体的なアクションを3つご紹介します。
1.自己分析をして自分の強み・興味を洗い出す
まずは、自己分析を行ってみましょう。「自分の強みは何か?」「興味があることは何か?」というように自問自答を繰り返し、自身を深く理解することが、フリーターから正社員になるための第一歩です。自己分析を行うことで、自分がどの業界や職種に向いているのかを明確にできます。
フリーターとして得た経験やスキルを明確にしておこう
今までフリーターとして得た経験やスキルも大切な財産。接客力やチームワーク、時間管理能力などのソフトスキルや、特定の技術スキルなど、得たものを就職活動に役立てられないか、考えてみましょう。
2.業界・企業研究で世の中の仕事について知る
次に、業界や企業の研究をしましょう。どの業界にどのような仕事があるのか、求められるスキルは何かなど、就職活動に必要な情報を集めることが大切です。業界についての理解がある程度深まったら、企業の文化や一日の仕事の流れを調べ、実際に働くイメージをしてみましょう。
3.ビジネスマナーや仕事に役立つスキルを習得する
正社員として働くためには、ビジネスマナーの知識も必要不可欠です。選考を受ける前に、正しい言葉遣いや立ち居振る舞いなど、社会人としての基本的なルールを身につけましょう。面接の場できちんと対応する姿を見せられれば、企業からの信頼を得やすくなりますよ。
就職に役立つ資格を取得するのもおすすめ
経歴に自信がない場合は、就職に役立つ資格を取得することを考えてみてはいかがでしょうか。パソコン関連資格や語学試験など、あなたが求める職種に必要な資格を取得すれば、選考時のアピールにもつながります。高卒の人におすすめの資格は、「高卒でも取れる資格で高収入は目指せる?おすすめの資格を紹介」のコラムで紹介しています。
20歳フリーターが正社員として採用されやすい求人
前述のとおり、20歳という年齢は、正社員を目指しやすい年齢です。しかし、よく考えずに仕事を選ぶのはよくありません。入職後にミスマッチを感じるリスクを減らすためにも、応募する求人はよく調べておくことが大切です。
ここでは、20歳のフリーターが正社員として採用されやすい求人の特徴をご紹介します。「どんな求人に応募すればいいか分からない」という方は、チェックしてみてください。
IT業界の求人
20歳のフリーターの方におすすめなのは、IT業界の求人です。IT業界は急速に発展しており、プログラマーやSE、インフラエンジニアなど、絶えず新しい人材を必要としています。
年齢や経歴にかかわらず、未経験者を募集している求人も多く、一からスキルを身につけられるでしょう。プログラミング言語など、知識や技術の習得には一定の大変さはあるものの、スキルを身につければ転職する際にも役立ちますよ。
IT業界に興味がある方は、「IT業界に未経験者の転職は難しい?必要なスキルや志望動機の例文を紹介!」のコラムをご覧くださいね。
介護福祉業界の求人
介護福祉業界の求人も20歳フリーターの方におすすめです。高齢化社会が進む日本では、介護スタッフの需要が非常に高まっています。年齢を問わず、無資格・未経験からチャレンジできるうえ、長期的に働くことも可能でしょう。
介護職は、働きながら介護資格を目指せるのも魅力です。簡単な資格からはじめ、ゆくゆくは国家資格の介護福祉士を目指せば、キャリアアップや収入アップも目指せるでしょう。
事務職や営業職など未経験OKの求人
事務職や営業職といった、「未経験OK」の求人に注目してみるのも良いでしょう。
20歳でフリーターをしている場合、ある程度のアルバイト経験があるかもしれませんが、アルバイト歴は職歴に含まれないのが一般的です。経験者向けの求人に応募しても、求められる経歴や実績、スキルが不足しているため内定を獲得することは難しいといえます。
未経験者歓迎の求人を出している企業は、あなたの資質や潜在力を評価してくれるはず。フリーターとして身につけた経験やスキルを最大限にアピールしたうえで、入社意欲を伝えましょう。
20歳フリーターが正社員就職を成功させる方法
20歳フリーターが正社員就職を成功させる方法
- フリーター経験を武器にする
- 面接でこれからの成長意欲をアピールする
- ハローワークや就職エージェントで就活をする
最後に、20歳のフリーターが正社員就職を成功させるための方法についてご紹介します。あなたのフリーター経験を強みに変え、どのように面接でアピールすべきかをアドバイスしているので、ぜひ参
考にしてみてください。
フリーター経験を武器にする
あなたがフリーターとして得た経験は、選考において大きな魅力になります。アルバイトで果たしてきた役割や身につけたスキルなどを、自己PRや志望動機に盛り込みアピールしましょう。
面接でこれからの成長意欲をアピールする
面接では、自己PRだけでなく成長意欲をアピールすることが重要です。20歳までフリーターとして培った経験を活かし、これからどのように成長していきたいか具体的なビジョンを話すことで、企業はあなたの可能性を評価してくれるでしょう。
「面接に受からない原因と具体的な対策を紹介!気をつけたい注意点も解説」のコラムでは、面接がうまくいかないときの対処法を紹介しています。
ハローワークや就職エージェントで就活をする
就職活動は、就活サイトや転職サイトなどを利用して自分で探す方法をイメージする方も多いかもしれません。しかし、就職活動が初めての場合、一から自分で仕事探しから応募をするのはハードルが高いと感じる人は多くいます。
一人での就職活動が不安な場合は、ハローワークや就職エージェントといった就職支援機関を活用するのがおすすめ。専門の職員やキャリアアドバイザーといった第三者の助けを借りることで、就活で悩みがちな仕事探しや応募書類の作成、面接対策などもスムーズに進められますよ。
「20歳の今、就職活動をすべきか悩んでいる」
「フリーターから正社員になれるか不安」
「就職活動が初めてで何をすればいいか分からない」
そのような場合は、若年層向けの就職エージェントのハタラクティブを活用してみませんか?
ハタラクティブは、若者の就職活動をトータルでサポートする就職エージェントです。登録後は専任のキャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングを行い、抱えている不安や悩み、就職先の希望などを考慮したうえでぴったりの求人をご紹介します。
就活の成功率を高めるため、プロのサポートやアドバイスを受けながら就職活動を進めたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
20歳フリーターが抱えがちな悩みQ&A
ここでは、20歳のフリーターが抱える悩みや疑問について詳しく解説します。これからの将来に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
20歳以降もフリーターのままでいたらやばい?
20歳という若い年齢であれば、しばらくフリーターを続けても問題はないでしょう。
しかし将来を考えれば、年齢が若いうちから正社員になり、キャリアを形成していくことをおすすめします。
なぜなら、フリーターのままでは雇用や収入が安定せず、働けなくなったときのリスクが高まるからです。正社員になれば、スキルアップやキャリアアップも叶えられるでしょう。
20歳フリーターが正社員になるには何をしたらいいですか?
まずは、フリーターとして得た経験やスキルを明確にし、それがどのような職業に対応するかを理解するために自己分析をしましょう。
次に、業界研究や企業研究を行い、世の中の仕事について理解を深めます。そのあとにやるべきことは、このコラムの「20歳フリーターが正社員になるためにできること」をご覧ください。
20歳になったら親の扶養から抜けたほうがいいですか?
20歳になったからといって、親の扶養から抜けなければならないわけではありませんが、早く自立したい場合は抜けることも視野に入れてみてください。
フリーターの場合も、一定の条件を満たせば社会保険に加入することが可能です。親の扶養から抜けることで、自分で保険料を負担する必要がありますが、それによって自力で生活を立てる力が身につくでしょう。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube