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フリーターでいることは何が悪い?就職しないリスクや改善策をご紹介!

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この記事のまとめ

  • 「フリーターの何が悪い?」と就職しないと、同世代の正社員と収入差が開く
  • 「フリーターの何が悪い?」と就職しないと、ライフイベントを叶えにくい
  • 「フリーターの何が悪い?」という考えから抜けるには、自分のビジョンを明確にする
  • フリーターが仕事探しをするときは、就職・転職エージェントの利用がおすすめ

「フリーターでいることは何が悪い?」「フリーターから正社員にならないといけない?」と思う人もいるでしょう。現在の自分に合った働き方がフリーターである場合、将来的にも同じような勤務スタイルを維持したいですよね。

フリーターでいることは、一つの選択肢です。しかし、収入の不安定さやライフイベントを叶える難しさがあることを覚えておく必要があります。フリーターでいる意味や年齢を重ねたあとの生計の立て方を見つめ直し、自分に合う働き方が何かを考えることが大切です。

このコラムでは、フリーターのイメージや就職をしないリスクから「フリーターでいることは何が悪いのか」に触れています。キャリアアドバイザーの中村さんのアドバイスを含めて、フリーターから仕事探しをする際にできることも記載しているので、ぜひ参考にしてみてください。

フリーターは何が悪いとされるのか

社会的なフリーターのイメージ

  • 収入が少ない
  • 努力が不足している
  • ライフイベントの難易度が高い

フリーターとは、「正規雇用ではなく、アルバイトやパートタイムで仕事をしている人」のこと。日本では、正社員として安定した働き方をすることが一般的な進路の傾向にあるため、状況によってはフリーターが厳しく評価されることがあるようです。

「フリーターよりも正社員を選んだほうが良い」という社会の風潮やその理由については、以下の内容を参考にしてください。

社会的なフリーターのイメージ

フリーターでいることは、「収入が少ない」「努力が不足している」「ライフイベントの難易度が高い」といったイメージを社会からされるようです。以下では、具体的なイメージとその理由を詳しく解説するので、何が悪いとされているのかをチェックしてみましょう。

収入が少ない

フリーターでいることは、「収入が少ない」イメージがあるようです。フリーターとしての収入は、正社員で働くよりも少ないことが一般的。これは、アルバイトやパートといった労働形態の多くが時給制であり、正社員に比べて受けられる福利厚生の幅が少ない傾向にあることも影響しているといえます。

努力が不足している

フリーターでいると、「努力が足りない」「正社員として働こうとしていないのでは?」と見なされることも。これは、正社員より出勤頻度や時間の自由度が高く、責任のある仕事を担当することが少ない傾向にある点が関係しているでしょう。

しかし、なかには「自分の夢を追いかけたい」「正社員就職を目指しているが、今は働くことに慣れるという目標がある」といったさまざまな事情でフリーター生活を選択していることもあります。

ライフイベントの難易度が高い

「ライフイベントの難易度が高い」のも、フリーターに関するイメージの一つ。その理由は、結婚や家の購入、子育てなど、人生の大きなイベントに対しても、安定した収入がないと取り組みにくいからです。これらのイベントは、経済的な基盤が必要とされるので、収入が安定していないフリーターにとっては実行が難しいかもしれません。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

中村凌河

中村凌河

パートナーが正社員として安定した収入を得ているとしても、相手が怪我や病気で働けなくなった場合は経済的に不安定になり、ライフイベントの難易度は高まります。

「フリーターとして働く自分が一人で家計を支えなければいけない」という状況は、精神的なプレッシャーにもなり得るでしょう。収入が安定している正社員で働くことは、ライフイベントが実施しやすくなると同時に、精神的な余裕も生むといえます。

「フリーターの何が悪い?」と就職しないリスク

ここでは、「フリーターの何が悪い?」と正社員の仕事を探さない場合のリスクを解説します。「このままずっとフリーターでいたい」と考えている方は、ぜひご一読ください。

雇用が安定しない

就職しないリスクの一つに、雇用が安定しないことが挙げられます。アルバイトやパートタイムの場合、正社員と違って無期雇用ではないというデメリットがあります。そのため、雇用の保証が薄く、職を失うリスクも高い傾向です。

経済的な不安が解消されない

正社員へ就職・転職しないと、経済的な不安が解消されないことも考えられるでしょう。時給制で働くフリーターは、月の休みが多くなると、思うような収入を得られない可能性があります。この状況が続くと、将来への経済的な不安が解消されず、貯金をすることも難しくなるでしょう。

正社員になるタイミングは年齢が若いほうが良い

一般的に企業が正社員を採用する際は、若い人材を求める傾向があります。そのため、年齢が上がるにつれて、就職しにくくなるようです。

厚生労働省の「令和3年雇用動向調査結果の概要 3 性、年齢階級別の入職と離職」によると、男女ともに25歳以降は入職率が20%を下回っており、年齢を重ねるごとに就職へのハードルが高まることが分かります。現在フリーターとして生活している方は、早めに正社員就職に向けて動き出すのがおすすめです。

就職と年齢の関係については、「正社員は何歳まで目指せる?20代がおすすめな理由や就活のポイントを解説」のコラムで詳しく解説しています。

参照元
厚生労働省
令和3年雇用動向調査結果の概要

フリーターと正社員の収入の比較

この項では、フリーターと正社員の収入の比較をしています。収入差が生まれる主な要因とその影響についても解説しているので、内容を確認してみましょう。

フリーターと正社員の平均収入

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況(雇用形態別 )」によると、フリーターと正社員の平均収入は、年齢・性別関係なく正社員のほうが高い傾向にあります。

年齢正社員・正職員正社員・正職員以外
20~24歳22万8,700円19万4,800円
25~29歳26万3,600円21万6,400円
30~34歳29万4,100円22万1,400円
35~39歳32万7,000円22万500円
40~44歳35万4,600円22万600円
45~49歳37万4,500円21万7,700円
50~54歳39万4,300円22万2,200円
55~59歳40万4,800円22万1,700円
60~64歳34万9,300円25万6,900円
65~69歳31万2,700円23万1,700円

フリーターの収入は、時給で働いた時間分のみなのが現状です。正社員と比べると、手取りの額が少ないといえるでしょう。フリーターの手取りに関する詳細は、「フリーターの手取りはどれくらい?計算方法や正社員の収入との違いを解説」のコラムをご覧くださいね。

参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況

収入差が生まれる主な要因とその影響

フリーターと正社員の収入差は、なぜ生まれるのでしょうか。その理由は、「待遇やボーナスに差がある」「年金に影響することがある」という2つのポイントが関係しているといえます。

待遇やボーナスに差がある

正社員は、企業によって年に何回かボーナスが出ることが一般的。賞与、すなわちボーナスは、その年に得る収入額を大きく左右する要素であり、ボーナスがないフリーターと大きな差が開く理由といえます。職場によってはフリーターも寸志を受け取れる場合がありますが、正社員のボーナス額を上回るのは難しいでしょう。

また、福利厚生として健康保険や雇用保険、退職金制度といった待遇の恩恵を受けやすいのも、正社員の特権です。

年金に影響することがある

老後も安心して生活するためには、将来の年金も大事なポイント。フリーターの場合は正社員よりも年金額が少なくなることも考えられます。また、働いている間の保険料負担も自己負担が大きくなることが一般的です。

フリーターと正社員の違いについてより詳しく知りたい方は、「アルバイトと正社員の違いを解説!メリット・デメリットもお伝えします」のコラムもチェックしてみましょう。

「フリーターの何が悪い?」という考えを脱するための行動

人によってそれぞれの事情があり、フリーターという働き方を選ぶ方は多くいます。しかし、長期的に自分の未来を考えた場合、フリーターでい続けることが最適解ではないことも。ここでは、「フリーターの何が悪い?」という考えから抜け出し、自立に向けてどのような行動が必要かを考えてみましょう。

自分のビジョンを明確にする

これからの自分がどうありたいかをはっきりさせるには、単に「正社員として働きたい」と考えるだけでなく、働くうえで「どの業界が良いか」「何の仕事を担いたいか」「どのようなライフスタイルを送りたいか」などを具体的に挙げることが大切です。

たとえば、「海外で働きたい」「家を買ってゆったり暮らしたい」「趣味の時間も大切にしたい」など、大まかなイメージをもつことも重要。自分のやりたいことが何かを考えれば、目標を立てやすくなり、現在の自分がやるべきことを逆算して洗い出せます。

自立するための準備期間とする

フリーターとしての生活を自立を目指す準備期間として捉え、働きながら次のステップに進むための計画を練りましょう。

たとえば、定期的にキャリアカウンセリングを受けたり、活躍したい分野の勉強をしたりするのもおすすめ。実際に職場やOGOB訪問をして話を聞くなど、将来のための行動を起こすのも手です。この準備期間を有効に活用することで、就職へのモチベーションアップにもつながるでしょう。

親と同居している人は、就職後の一人暮らしを目標にするのもおすすめです。親の扶養から外れるタイミングを知りたい方は、「フリーターが親の扶養を外れるタイミングは?抜ける手続きも解説」のコラムをご覧くださいね。

スキルアップと資格取得をする

フリーターが仕事の幅を広げるには、スキルアップや資格取得が有効な手段です。ハタラクティブの「若者しごと白書2023 6-4. リスキリングで身につけたいスキル(p.47)」によると、リスキリングで身につけたいスキルは、フリーターや正社員を問わずパソコンスキルや語学スキルといった、どのような仕事でも活用できるスキルが挙げられます。

スキルアップや資格取得をすれば、就職・転職活動においてもアピールがしやすく、実際に仕事をするときも自信をもって取り組めるでしょう。自分の興味や進みたい方向性を考慮し、どのスキルや資格が役立つのかを考えることが大事です。

参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2023

貯金を計画的に行う

貯金を計画的に行うことも、自立するための準備期間でできることの一つ。特に、フリーターから正社員にシフトする場合は、就活にあてる資金も必要です。経済的不安を解消し、余裕をもって仕事探しを行うためにも、貯金は欠かせないポイントになります。

計画的にお金を管理する習慣が身についたら、就職後も将来に備えることを意識しながら働けるでしょう。支出を抑える工夫をしたり、そのときの自分に何が必要かを考えてお金を使えるようになります。

「フリーターの何が悪い?」という認識から就職する方法

「フリーターの何が悪い?」という認識から就職する方法

  • 正社員登用制度を利用する
  • 求人サイトを活用する
  • ハローワークを訪れる
  • 就職・転職エージェントに登録する

ここでは、フリーターから就職を目指す際に使える方法を紹介します。

正社員登用制度を利用する

フリーターから正社員を目指すときは、アルバイト先の「正社員登用制度」を利用する方法があります。正社員登用制度とは、一定期間勤務したあと、正社員として採用してもらえる制度のこと。フリーターが正社員登用制度を利用すれば、慣れた職場で安定した働き方に切り替えることが可能です。

ただし、正社員登用制度はどの職場でも導入されている訳ではないので、アルバイト先で適用できるのかどうかを事前に確認しておきましょう。詳しくは、「アルバイトから正社員登用は難しい?就職のコツとメリット・デメリットは?」のコラムをご覧くださいね。

求人サイトを活用する

就職を目指す方法としては、求人サイトもおすすめの手段。インターネット上には、多くの求人サイトや求人情報が溢れています。幅広い業界や職種の求人をチェックできるので、自分の興味がある分野が何かを考えられたり、これまでに知らなかった仕事と出会うきっかけになったりするでしょう。

こだわり条件を入力すれば希望に合う仕事のみを閲覧することも可能なので、「自分のペースで求人を見たい」という方におすすめの方法といえるでしょう。

ハローワークを訪れる

ハローワークは、国が運営する公共の職業安定所で、全国に500箇所設置されています。職業紹介や雇用保険の手続き、雇用対策などの支援を行っている機関です。

専門の職員から、履歴書の書き方や面接対策といった豊富なサポートを受けられるので、就職活動を進めやすくなるでしょう。「働きたい地域が決まっている」「求人情報以外にも、活用できる制度を知りたい」という方は、お住まいの近くのハローワークを訪問してみるのも良い方法です。

就職・転職エージェントに登録する

一人で就職活動をするのが不安な場合や、効率的な仕事探しをしたい場合には、就職・転職エージェントの利用がおすすめ。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの経験やスキルに合った職場を紹介してくれますよ。また、エージェントならではの非公開求人を提供してもらえる可能性もあるため、効率的にマッチ度の高い求人情報を得られるでしょう。

企業との選考日程の調整やメッセージのやり取りを代行してくれるのも、就職エージェントの特徴といえます。「就活資金を稼ぐためのアルバイトで忙しい」「スピーディーに選考を進めたい」という方は、就職エージェントの活用がおすすめです。

就職・転職エージェントのハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーが、自己分析の深堀りをサポートしたり働くうえでの希望条件を丁寧にヒアリングしたりします。マンツーマンで応募書類の添削や面接対策もしっかり行いますので、些細な疑問もクリアにした状態で選考に臨めますよ。仕事の向き不向きを相談することも可能なので、まずはお気軽にお問い合わせください。

「フリーターの何が悪い?」という疑問に関するFAQ

ここでは、「フリーターの何が悪い?」という疑問にQ&A形式で回答します。フリーターを長く続けたい場合や収入に関するお悩みにも触れているので、ぜひチェックしてみてください。

フリーター期間があることは今後の就活に響きますか?

結論から言うと、フリーター期間が就活に影響を与える可能性はあります。フリーター期間が長くなりすぎると、マイナス評価につながることもあるため、できるだけ若いうちに就活に踏み切ることが大切です。

就職・転職の選考対策については、「職歴なしは不利?履歴書の書き方や就活でアピールすべきポイントを解説!」のコラムをぜひご一読ください。

男女関係なく、一生フリーターを続けたときの末路を知りたいです

フリーターは、時間や責任に縛られないという観点では魅力的かもしれません。しかし、長期的に考えると、年齢を重ねたあとの生活基盤が不安定になることがあるので、将来に備えた計画的な対策が必要です。

フリーターを続けるリスクについては、「高卒フリーターはやばいって本当?就職活動を成功に導くポイントを解説!」のコラムもチェックしてみてください。

正社員就職をしたらフリーターのときより高収入になりますか?

一般的には、フリーターのときよりも高い収入を得られる可能性が高いでしょう。仕事探しの際は、収入だけでなく「自分に合った働き方ができるか」を明確にし、ミスマッチを防ぐことが大切です。
仕事の種類一覧!世の中にどんな仕事があるかを知って就活をスタートしよう」のコラムを参考に、自分に合った仕事は何かを見てみましょう。

周囲からなぜ就職しないのか聞かれて焦っています

大切なのは、他者の意見に流されず、自分自身が納得できる道を選択することです。現在フリーターとして働いている場合は、就職までの期間を自己啓発や職業訓練、キャリアプランをしっかりと立てるための時間と捉え、将来を見据えた行動をおすすめします。

第三者の力を借りて効率的に正社員就職を目指したい場合は、若年層向け就職エージェントのハタラクティブに登録してみましょう。ハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーがあなたの適性に合う求人情報を紹介します。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube