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無職期間は転職活動に影響する?面接での答え方やより良い過ごし方を解説
この記事のまとめ
- 無職期間が半年以内であれば、転職活動に影響が出る可能性は低い
- 無職期間が長引く理由には「やりたいことがない」「求人と適性のミスマッチ」がある
- 無職期間があると面接官に就業意欲やスキル、状況判断能力などの低下が懸念されやすい
- 語学留学や資格取得のための勉強、家族の介護でできた無職期間は転職活動に影響しない
- 無職期間を不利にさせないために、就職・転職エージェントを活用するのも手
「無職期間があることで転職活動が不利になるのでは」と疑問に思う方もいるでしょう。面接で無職期間について聞かれた際に、「マイナスイメージを持たれたらどうしよう」と不安になりますよね。
無職期間が半年未満であれば、転職活動に問題ありません。また、空白期間に資格取得の勉強をしたり、留学したりしていれば、採用担当者にマイナスな印象を与えにくいでしょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの太田さんのアドバイスを交えつつ、無職期間が転職活動に与える影響をまとめました。面接での答え方や無職期間を有益に過ごす方法もご紹介しているので、無職期間を経て転職活動をする方は参考にしてみてください。
この記事にコメントしているアドバイザー
無職期間によって転職活動に影響すること
ここでは、無職期間が転職活動にどのような影響を与えるのかを解説します。以下の内容をチェックし、無職期間が転職活動で不利にならないよう注意しましょう。
半年以上の無職期間は転職が困難になりやすい
半年以上の無職期間がある場合、転職が困難になりやすい傾向があります。転職が不利になる明確な期間の基準はありませんが、ブランクが半年以上あると採用担当者に「就業意欲が低いのでは」と思われる可能性が高くなるでしょう。
転職に必要な活動期間は平均1~3ヶ月ほど
厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況(p20)」によると、転職活動を始めてから直前の勤め先を離職するまでの期間は、1ヶ月未満が18.3%、1~3ヶ月が28.8%、3~6ヶ月が15.7%でした。このデータから、1~3ヶ月の間に転職活動を終えている人が多いことがわかります。
また、「転職活動期間なし」としている人は23.6%と高い割合を占めており、在籍中に転職先を探す人も多いようです。余裕を持って活動を始めることで、スムーズに転職できるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和2年転職者実態調査の概況
貯蓄が減る焦りからミスマッチの選択につながりやすい
貯蓄が少なくなり焦りが出てくると「とにかく早く仕事がしたい」と、自分に合わない職場を選ぶリスクが高くなるでしょう。無職期間は収入源がなくなるので、貯金を切り崩しながらの生活になりがちです。
失業保険を受け取れれば転職の費用に充てられますが、支給には限度があるので注意しましょう。失業保険の受給条件は、「失業保険を自己都合退職後にもらうには?給付制限期間や計算方法を解説!」のコラムで解説しているのでチェックしてみてください。
周りと比べてしまいストレスを感じやすい
無職期間に周りと比べてしまい、「自分だけが社会から取り残されている」とストレスを感じやすくなります。前職の同僚や友人との状況を比較してしまうと、ネガティブな考えにとらわれてしまうかもしれません。仕事探しに取り組むときは、他人と自分を比べるのではなく、自分にとって最良の選択をすることが大切です。
無職期間が長引いてしまう主な原因
無職期間が長引いてしまう原因には、「やりたいことがわからない」「スキル不足」といった要素が考えられます。下記では、それぞれの詳細をまとめました。
自分のやりたいことが掴めていない
自分のやりたいことが掴めていないと、無職期間が長引く可能性があります。応募する業界や職種を絞れるよう、なるべく在籍中にやりたいことを見つけておきましょう。
また、やりたいことが多すぎる場合も、何から始めて良いか分からず無職期間が長引いてしまうことも。やりたいことを見つける方法は、「自分が何をしたいのかわからない…原因ややりたいことを見つける方法を紹介」のコラムで解説しているので参考にしてみてください。
希望する仕事内容と有するスキルが見合っていない
転職したい業界や職種と自分のスキルが見合っていない場合も、無職期間が長引きやすいでしょう。たとえば、マーケティングの仕事に興味があるけど、求められる傾向にある専門スキルや経験が足りないと転職が難しくなります。
希望の仕事に就くためには、必要資格を取得したり、関連するアルバイトで経験を積んだりするのもおすすめです。適性のギャップを埋めるために、キャリアパスを描いてみましょう。
採用担当者が応募者の無職期間を通じて懸念すること
この項では、採用担当者が応募者の無職期間を通じて懸念することを解説します。以下を参考に、無職期間が採用担当者にマイナスイメージを与えないようにする方法を考えてみましょう。
就業意欲が高いかどうか
応募者に無職期間があると、採用担当者は「働く意欲が低いのでは」と捉えてしまう場合があります。企業側は就業意欲を強く持っている人材を採用したいので、「なぜ無職期間ができたのか」と理由を知りたがるでしょう。
選考を受けるときは、応募先で長期活躍していく姿勢を明確にアピールすることが大切です。無職期間を伝える方法のポイントは「空白期間が面接官に与える印象は?答え方のポイントや履歴書の記載例を紹介」のコラムで解説しているので、チェックしてみてください。
働くうえでの柔軟性や状況判断能力はあるか
柔軟性や状況判断能力の有無も、採用担当者が注目するポイントです。無職期間があると、「臨機応変な対応はできるのか」「計画性がないのでは」と採用担当者に懸念される可能性があります。
環境の変化に応じて柔軟に対応できる能力や状況を素早く判断して適切な行動を取る能力は、どのような業界や職種においても必要です。無職期間中に反省したことや心境の変化を明確に伝えられれば、ネガティブなイメージを払拭できるでしょう。
専門的なスキルが低下していないか
無職期間によるスキルの低下を気にする採用担当者もいるでしょう。特に、専門職のように高度な技術や知識が求められる職種の場合に多いようです。
採用担当者の不安材料をなくすためには、無職期間でスキルを維持・向上させるために取り組んだことをアピールしましょう。たとえば、オンラインコースで学んだり、関連する資格を取得したりすることで、スキルが低下していないことを証明できます。
無職期間を不利にさせない理由はある?
無職期間を不利にさせない理由
- 語学留学していた
- 資格取得の勉強をしたいた
- 家族の介護をしていた
無職期間を不利にさせない理由には、語学留学や資格取得の勉強、家族の介護などがあります。無職期間ができた理由をはっきり伝えられれば、採用担当者も納得するでしょう。
1.語学留学していた
語学留学による無職期間は、転職活動で不利にならないでしょう。日常会話レベル以上の英語力が身についているなら、グローバル化を見据えた企業で高評価を受けやすくなります。また、語学力を示すためにTOEICで高得点を取得しておくと、説得力を上げられるかもしれません。
2.資格取得の勉強をしていた
無職期間に資格を取るための勉強をしていた場合は、転職活動で前向きな姿勢をアピールできます。。「スキルアップのため」「専門的な知識を身につけるため」という理由を明確に伝えられれば、仕事に対する意欲を見てもらえるでしょう。
特定の資格取得を求人の応募条件にしている企業もあるので、計画を立てて効率的に勉強することが重要です。
3.家族の介護をしていた
家族の介護が理由で無職期間が生じていたときは、転職活動で不利になることはありません。やむを得ない事情がある場合は、差支えのない範囲で具体的な説明をすると、採用担当者も納得がしやすくなります。
ただし、無職期間をカバーするために介護をしていたと嘘をつくのは避けましょう。転職活動で嘘を伝えるリスクは「職歴の嘘がバレるのはどんなとき?詐称せずに自分を正直にアピールしよう」のコラムで解説しているので、チェックしてみてください。
アルバイトで転職後に役立つ経験を積んでもOK
無職期間に「何もしていなかった」と答えるのを避けるために、アルバイトをして転職後に役立つ経験を積むのもおすすめです。無職期間にバイトをすることは、就業意欲を示す証拠にもつながるでしょう。
無職期間では人とのコミュニケーションを取る機会が減ることで、気持ちが沈みやすくなり就業意欲が低下しがちです。バイトやパートとして勤務し社会につながることで、前向きに転職活動がしやすくなるでしょう。
無職期間にやることが分からないときの過ごし方
ここでは、無職期間の有意義な過ごし方を解説します。無職期間が生じて何をしたら良いか分からないとお悩みの方は、以下を参考にしてみてください。
一定の生活リズムを意識する
無職期間に生活リズムが乱れないよう、規則正しい時間の使い方を意識しましょう。睡眠時間や食生活が不規則になると、体調を崩しやすくなったり、転職のモチベーションの維持が難しくなったりします。
適度な運動・睡眠・バランスの取れた食事を大切にし、無職期間の生活を整えましょう。「無職期間から抜け出すモチベーションが上がらない」という方は、「ニートから脱却するには?脱出する方法や何から始めるべきかを解説します!」のコラムを参考にしてみてください。
スキルを磨くための時間を確保する
無職期間を過ごすときは、仕事に関するスキルの向上・維持を心掛けましょう。無職期間は日々の業務から一旦離れ、自己成長のための時間を確保できるチャンスでもあります。
入社後すぐに活躍できるよう、前職で身につけたスキルが鈍らないようにすることも重要です。たとえば、スキルアップになるような専門書を読んだり、社会人向けのスクールに通ったりして仕事の勘やモチベーションを保てれば、転職活動にも前向きに取り組めます。
スキルアップは公共職業訓練を活用するのもおすすめ
業務に関するスキルを磨くなら、公共職業訓練を利用するという選択肢もあります。公共職業訓練とは、ハローワークで就職先で役立つスキルを習得できる公的な就職支援制度です。
公共職業訓練は、IT系・医療系・事務系など多種多様なコースがあり、資格取得や転職活動を行えるのが特徴。興味のある方は、自分が受講できる条件を満たしているかを最寄りのハローワークで確認してみてください。
無職期間が不利にならない転職成功の3つの方法
無職期間が不利にならない転職成功の3つの方法
- 自己分析をしてやりたいことを見つける
- 無職期間を面接で説明できるようにする
- 就職・転職エージェントを活用する
無職期間を不利にさせないためには、自己分析や面接対策が重要です。また、就職・転職エージェントを有効活用すると有益なアドバイスやより良い提案を受けられます。下記では、就職成功につなげるポイントをまとめました
1.自己分析をしてやりたいことを見つける
無職期間を経て転職活動を始める際は、自己分析を通じて自分のやりたいことを明確にしましょう。やりたいことが曖昧のまま転職活動を始めると、求人が絞れず入社まで時間が掛かったり、入社後にミスマッチが起きたりする可能性があります。
時間に余裕があるうちに自分自身と向き合い、これまでの経験や得意なこと、やりたいことを整理しましょう。自分の適性が明らかになれば、やりたいことが見つけやすくなります。
2.無職期間を面接で説明できるようにする
無職期間のある方が面接に挑むときは、無職期間に取り組んだことを説明できるようにしましょう。無職期間がある場合、「無職期間中に何をしていたのか」と聞かれる可能性があります。
あらかじめ伝える内容を考えておけば、本番で慌てることなく落ち着いて回答できるでしょう。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
太田雅子
無職期間が開いてしまっている場合は、面接では素直に反省を述べましょう。無職期間がマイナスに思われてしまう理由には、中途採用の1番の採用基準となる「正社員としての経験値」が身についていない期間があるためです。
自分の学生時代やアルバイトの経験から何にやりがいを感じたか、ストレスだった原因は何かを洗い出し、無職期間で与えるマイナスイメージを払拭できる方法を探してみましょう。
3.就職・転職エージェントを活用する
無職期間を経て転職活動を行う場合、就職・転職エージェントのサポートを受けるのもおすすめです。就職・転職エージェントでは、採用担当者の目線でアドバイスをしてくれるので、選考で有利になるポイントを掴みながら転職活動を進められるでしょう。
「無職期間があるから転職できるか不安」「無職期間をうまく説明できない」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは20代を中心にした転職・就職支援に特化したサービスです。
専属のアドバイザーが丁寧にヒアリングを行い、学歴・職歴に応じた就職や転職のサポートを実施。応募書類の添削や面接対策といった支援から、内定後の相談まで一貫してサポートするので、安心して転職活動を進められますよ。ハタラクティブへの登録・利用はすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。
無職期間がある人によくある疑問Q&A
無職期間がある方が転職活動をするなかで抱きやすい疑問をQ&A形式で解決していきます。
無職期間に行う手続きはありますか?
失業保険の受給申請が必要です。
無職期間にある程度の金銭的な余裕を確保するためにも、退職したらすぐ手続きを行うことをおすすめします。失業保険の受給条件や申請手順は「退職後にハローワークで行う手続きって何?失業保険の受給条件や手順を解説」のコラムで解説しているので、ぜひご一読ください。
無職期間が3年あっても転職できますか?
できます。
ただし、無職期間が長い場合は転職のハードルが高くなる可能性があるので注意が必要です。転職活動に取り組む際は、無職期間が長引いた理由や取り組んでいたことを説明し、採用担当者の不安材料を払拭しましょう。本コラムの「採用担当者が応募者の無職期間を通じて懸念すること」も参考に、無職期間を不利にしないアプローチを考えてみてください。
無職期間が長く働きたくないときはどうしたら良いですか?
就職・転職エージェントに相談してみましょう。
無職期間が長引くと、生活費に余裕がなくなったり、年齢が重なり応募できる求人が減って転職が難しくなったりするリスクがあります。就職・転職エージェントのハタラクティブではキャリアアドバイザーが転職に関する不安や悩みを伺い、あなたに合ったアドバイスをお伝えします。無職期間が長引いたことで転職活動がうまくいく自信がない方は、ぜひハタラクティブへご相談ください。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube