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アルバイトとフリーターの違いとは?正社員を目指すときのポイントも解説!

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この記事のまとめ

  • アルバイトとフリーターの違いは、明確に定まっていない
  • アルバイトとフリーターは、どちらも非正規雇用者に分類される
  • アルバイトとフリーターの違いはないが、企業が求人で使い分けられる場合がある
  • アルバイトやフリーターと正社員の違いは、雇用形態にある
  • アルバイトやフリーターから正社員を目指すには、自己分析や企業研究が大事

アルバイトとフリーターの違いが気になる方もいるでしょう。自分に合う働き方を探すときに、違いが分からないと向いているのか判断するのが難しくなりますよね。

アルバイトとフリーターに法律上の違いはなく、どちらも企業と非正規雇用契約を締結している「非正規雇用者」と分類され、正規雇用である正社員とは異なるというのが特徴です。ただし、企業が採用やアルバイト募集の際に応募者を区別するために使い分けることもあるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの高城さんのアドバイスを交えながら、アルバイトとフリーターの違いをまとめています。また、正社員を目指すときのポイントや方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

アルバイトとフリーターの違い

アルバイトとフリーターの違いは「学生や副業など、ほかに本業がある」「そのアルバイトがメインの仕事」といった点で差別化できますが、いずれも「非正規雇用者」なので雇用形態は同じです。法律上では明確に定められていないものの、企業が求人を出すときに使い分けられていることがあるでしょう。

なお、学校を卒業後にアルバイトをメインに生活を送っている場合もフリーターに該当します。既卒の定義は「既卒に自分は当てはまる?就活のやり方や人生終了ではない理由を解説します」のコラムで解説しているので、自分が当てはまるのか確認してみてください。

アルバイト・フリーター・パートの定義と違い

ここでは、アルバイト・フリーター・パートの定義と違いについて解説します。企業がどのように区別しているのか、またそのほかの働き方との違いについても見ていきましょう。

フリーターとは

厚生労働省の「主な用語の定義」では、フリーターとは「15〜34歳の若年者(学生及び主婦を除く)のうち、勤め先における呼称がアルバイトまたはパートである者」と定義されています。正式名称は「フリー・アルバイター」であり、主に既に最終学歴を終了し、学生の身分でない状態で正社員以外のアルバイトやパートなどで生計を立てている若年者がフリーターと呼ばれるようです。

フリーターは年齢も若くフルタイムでの長時間勤務にも対応可能という性質上、企業からの採用ニーズが高いでしょう。学生よりもシフトの融通が効きやすく、働き方の自由度が高い特徴があるので、「フリーター歓迎」とする企業も多いようです。

参照元
厚生労働省
主な用語の定義

フリーターは35歳以上になると呼び方が変わる?

フリーターは15〜34歳までの若年者を指すため、35歳以上の方は「非正規雇用者」や「高齢フリーター」などの呼ばれ方をすることが多いようです。35歳以上のフリーターには明確な呼称が定義されているわけではありませんが、少なくとも35歳以上になると単に「フリーター」とは呼称されなくなることを留意しておきましょう。

35歳以降もニートを続けるリスクについては「35歳以上のニートの呼び方は?職歴なしで就職を成功させるコツをご紹介」のコラムで解説しているので、チェックしてみてください。

フリーターとフリーランスの違い

フリーターとフリーランスでは、働き方が異なるでしょう。フリーターは非正規雇用として、会社に属して指示された業務をこなすのが一般的です。

一方、フリーランスは特定の会社に属せず、身につけた技術やスキルを活かした業務を行います。自ら仕事を取りに行く必要があるので、やり方次第で正社員より高収入も目指せるでしょう。

アルバイトとは

アルバイトとは、主に非正規雇用で働く学生や主婦を指します。ただし、正社員を本業とするなかで、副業としてアルバイトをする方もいるため、幅広い意味を持たせて短時間労働を行う人を指すことがあるでしょう。

アルバイトは隙間時間を使って働くことが多いので、シフトの自由度はフリーターと比べて低めです。企業は、短期間勤務を希望する人や学生といった若い人材を求めて「アルバイト」という言葉を使う傾向もあるでしょう。

パートとは

パートとは「パートタイム従業員」の略称で、企業からもアルバイトとほぼ同じ意味として使われることが多いようです。また、平日の昼間といった時間帯に短時間勤務を行う主婦(夫)をターゲットとした応募を行うときに、よく使用される傾向があるでしょう。

フリーターとニートの違い

フリーターとニートの違いは、非正規雇用を含めた労働を行っているかどうかにあります。厚生労働省の「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書(p63)」によれば、ニートは「15~34歳の非労働力(仕事をしていない、また失業者として求職活動をしていない者)のうち、主に通学でも、主に家事でもない独身者」と定義されています。

すなわち、正社員ではないがアルバイトで労働を行っている人はフリーターと呼ばれ、労働を行っていない人をニートと呼びます。

参照元
厚生労働省
ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究

アルバイト・フリーターと正社員の違い

非正規労働者として働く方のなかには、「正社員になるとどうなるの?」と疑問を持つ方もいるでしょう。正社員は会社と雇用契約を結ぶため、「終身雇用」となるのが一般的です。

以下では、アルバイトやフリーターといった非正規雇用と正社員の違いを解説するので、正社員になるか迷っている方は、チェックしてみてください。

雇用契約期間

アルバイト・フリーターと正社員の違いには、雇用契約期間の有無が挙げられるでしょう。アルバイトやフリーターは、あらかじめ働ける期間が約束されていることがほとんどです。

雇用期間が満了した場合、再度仕事を探す必要があるでしょう。一方、正社員は自ら退職しない限り、基本的に定年まで働けるので雇用が安定するのが特徴です。

正社員のほうが減給や解雇のリスクも低い

アルバイトやパートはシフトを制限されたり、出勤を停止されたりすることもあります。正社員の場合、企業は従業員の同意なしで減給や解雇をすることは違法に当たるので、非正規雇用者より職を失いにくいといえるでしょう。

収入

アルバイト・フリーターと正社員では、収入の高さにも違いが出てきます。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査(p12)」では、正社員・正職員以外の平均月収は22万1,300円、正社員の平均月収は32万8,000円となっています。年度によって差はありますが、アルバイト・フリーターと正社員では、平均月収には約10万円の差があるといえるでしょう。

また、年収で見ると、正社員は賞与や手当があるので増加する可能性がありますが、非正規雇用は時間給がほとんどなので増加しにくいことも。「フリーターの手取りはどれくらい?計算方法や正社員の収入との違いを解説」のコラムでも、フリーターと正社員の収入差を解説しているので参考にしてみてください。

参照元
厚生労働省
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況

福利厚生の多様性

福利厚生の多様性も、アルバイト・フリーターと正社員とでは違いがあるでしょう。雇用保険や年金、健康保険といった法律に基づく福利厚生は、条件を満たせれば対象となるので雇用形態は関係ありません。

しかし、企業が独自で設定している「住宅手当」「健康診断」などの法定外福利厚生は正社員を対象としている場合があるので、非正規雇用より正社員のほうが福利厚生が充実する可能性があるでしょう。

社会的信用度の高さ

社会的信用度の高さも、アルバイト・フリーターと正社員では違いがあるでしょう。正社員は雇用や収入が安定しているため、アルバイト・フリーターよりも社会的信用度が高い傾向があります。

社会的信用度の高さは、クレジットカードを作成しやすかったり、ローンや賃貸審査に通過しやすかったりするのがメリット。「子どもが生まれたら車を購入したい」「将来一人暮らしをしたい」という方は、早めに正社員を目指すことをおすすめします。

アルバイト・フリーターから正社員になるメリット

現在フリーターやアルバイトなどのパートタイム労働者として生活をしていて、正社員になるかどうか検討しているという方もいるでしょう。以下では、非正規雇用から正社員となることによるメリットを解説しますので、自分に合った働き方ができるか考えてみてください。

収入の増加が見込める

アルバイト・フリーターから正社員になるメリットとして、収入の増加と安定が見込めるというものが挙げられます。コラム内の「アルバイト・フリーターと正社員の違い」でも解説したように、時間給から月給に変わるので収入が安定するうえに増加する可能性があるでしょう。

また、正社員は昇給制度があるので年齢が上がるにつれて収入が増えますが、アルバイトやフリーターは昇給がないのが一般的です。特に、正社員は福利厚生にある各種手当や賞与を受け取れるので、収入が増加しやすい傾向があるでしょう。アルバイトやフリーターは時間給になるので、働いたぶんしか給与を受け取れないのが基本です。

アルバイトやフリーターが有給休暇を取得したり、正社員同様の手当を受けたりする場合、勤務時間や日数といった条件を満たす必要があるのでハードルが高いと感じる方もいるでしょう。現在非正規雇用で働いているなかで、収入面に不安を感じているという方は正社員への就職を検討してみてください。

雇用が安定する

正社員は正規雇用契約であり、非正規雇用より雇用が安定するというのがメリットです。契約に雇用期間の定めがなく、転職や倒産などがなければ定年まで同じ企業で働き続けることができるため、将来設計も行いやすいでしょう。

一方、非正規雇用は、有期雇用契約となるのが一般的です。そのため、契約期間が満了した場合に次の契約を結べる保証がないので職を失う可能性があるでしょう。

社会的信用を得られる

前述のとおり、正社員は雇用と収入が安定することで、社会的信用を得られるというのも特徴です。社会的信用を得ることができると、高額な買い物をする際にローンが組める、クレジットカードの審査が通りやすくなる、賃貸契約を行う際の入居審査が通りやすくなるなどのメリットがあります。

将来結婚を考えている方は、社会的信用が得られることにより取れる選択肢の幅も広がるため、将来設計が行いやすくなるでしょう。

スキルが身につきやすい

正社員は専門的な仕事を行うことが多いため、将来のキャリアアップに向けたスキルを身につけられるのがメリットです。やりたい仕事が見つかった際に、専門的なスキルを持っていると転職活動で有利に働くことから、チャレンジできる幅も広がっていくでしょう。

福利厚生が充実する

正社員になれば、企業が提供するさまざまな福利厚生を受けられるのもメリットになるでしょう。導入している福利厚生の種類は企業によって異なりますが、住宅手当や育児手当、退職金などが挙げられます。

非正規雇用者も受けられる福利厚生もありますが、正社員と比較すると少ないのが実情です。受け取れる手当が増えれば、生活にも余裕が生まれやすくなるでしょう。

責任がある仕事を任せてもらえる

正社員として働くことは仕事に対する責任が必要になりますが、仕事に対してのやりがいを感じられるというのもメリットの一つです。チームとして何か一つの目標を達成したときに得られる喜びはもちろん、昇給や昇進も視野に入るため仕事へのモチベーションも向上します。

アルバイト・フリーターから正社員になることのメリットについて詳しく知りたいという方は、「フリーターでいることは何が悪い?就職しないリスクや改善策をご紹介!」のコラムで説しているので、ぜひご覧ください。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

高城綾香

高城綾香

アルバイトやフリーターとして働き続けるデメリットとしては、既卒の場合、正社員でない期間が「ブランク期間」としてみなされてしまうことです。ブランク期間を経て正社員として就活をしようと思った際に、正社員にならなかった理由を問われたり、厳しくみられたりすることがあるでしょう。

アルバイトやニートとして働いていても「将来的に正社員として就業したい」という場合は、少しでもブランク期間を短くするために早めに就職活動を始めることをおすすめします。

アルバイト・フリーターから正社員を目指す際のポイント

アルバイト・フリーターから正社員を目指す際のポイント

  • 自分の経験やスキルを活かせる仕事を探す
  • 志望動機と自己PRに説得力を持たせる
  • 正社員になりたい理由と仕事への意欲をアピールする

アルバイト・フリーターから正社員を目指すときは、年齢が若いうちに始めるのがポイントの一つです。ほかにも、押さえておきたいポイントがあるので、就職活動を始める前にチェックして役立ててみてください。

自分の経験やスキルを活かせる仕事を探す

非正規雇用から正社員を目指すのであれば、アルバイト経験を基に自分の持っているスキルや得意なことを活かせる仕事を探すのがおすすめです。すでにスキルを持っている状態であれば、経験者として企業から魅力的に映るでしょう。

自分のスキルや長所を見つけ、それを活かせる仕事探しを行うためには自己分析と企業研究が大切です。

自己分析で自分のスキルを洗い出す

自分の持っているスキルを整理するためには、自己分析を行いましょう。自己分析の方法としてはインターネット上で行えるものでも構いません。

過去を振り返り、自分が取り組んできたことや人に褒められた経験があるものを洗い出してみましょう。自己分析の具体的な方法については、「自分のしたいことがわからない…見つけ方や仕事の探し方を解説」のコラムで具体的に解説しているので併せてご覧ください。

企業研究で企業から求められる人材を把握する

企業研究では、応募する企業の業務内容だけでなく、業界としての特徴や社風、経営における理念など幅広く調べておきましょう。具体的な方法としては、インターネット上で応募先企業のWebサイトをチェックしたり、求人サイトや口コミを調べたりする以外にも、企業説明会やOB・OG訪問などに実際に足を運んでみることがおすすめです。

志望動機と自己PRに説得力を持たせる

非正規雇用から正社員になるためには、志望動機と自己PRに説得力を持たせることが大切です。注意すべき事としては、志望動機と自己PRは自分の経歴やスキルを自慢する場ではありません。

企業にとって、自分を採用することにどのようなメリットがあるのかを簡潔にアピールしましょう。志望動機の具体的な書き方については、「志望動機書の書き方やコツは?第二新卒や未経験から転職する際の例文も紹介」のコラムでも解説しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。

正社員になりたい理由と仕事への意欲をアピールする

非正規雇用から正社員を目指すときの就職活動では、正社員として働くことへの意欲をアピールしましょう。面接では「なぜ正社員になりたいと思ったのか?」と聞かれることもあるので、「スキルを磨きたかった」「△△といった目標を達成したいから」など明確に答えられるように準備しておくことが大切です。

正社員を目指した理由が「なんとなく」「収入を増やしたかった」といった漠然とした理由を伝えたり、好印象を得たいからといって嘘をついたりするのは避けて、ポジティブな理由を考えておくのがおすすめ。また、入社後に何を達成したいのか?どのように貢献したいのか?といったキャリアビジョンを考えておくと良いでしょう。

アルバイト・フリーターから正社員になる5つの方法

アルバイト・フリーターから正社員になる方法

  • 正社員登用を目指す
  • 紹介予定派遣に登録する
  • 求人サイトから応募する
  • ハローワークを利用する
  • 就職・転職エージェントに相談する

ここでは、フリーターやアルバイトの方が正社員を目指すための具体的な方法を解説します。正社員になる方法はさまざまあるので、自分に合った方法を見つけて実践してみましょう。

正社員登用を目指す

アルバイトから正社員を目指すときは、正社員登用制度を活用するのも良いでしょう。正社員登用制度とは、一定期間のアルバイト経験を経て、経験と実績を重ねた人材を正社員として正規雇用するという制度です。

正社員登用のメリットとしては、働きながら経験を積み、そのままスキルを仕事に活かせるという点が挙げられるでしょう。すべての企業が正社員登用制度を導入しているわけではないので、職場で利用できるか調べてみてくださいね。

紹介予定派遣に登録する

非正規雇用者は紹介予定派遣に登録し、派遣先企業に正社員として就職するという方法もあります。紹介予定派遣とは、定められた期間派遣先の企業で正社員雇用を前提として働き、期間満了後に企業と本人の合意によって雇用契約を結び直接雇用するというものです。

企業と本人それぞれの合意が必要となるだけでなく、あくまでも直接雇用なので、必ずしも正社員雇用が約束されているというものではありませんが、実際に職場を体験してから就職するかどうかを判断できるため、検討してみても良いかもしれません。

求人サイトから応募する

非正規雇用から正社員を目指すときは、インターネット上の求人サイトから興味のある求人に応募するという方法も良いでしょう。求人サイトは多種多様な求人を取り扱っており、未経験者歓迎や経歴不問など応募できる求人の幅が広いことが特徴です。

募集要項にそれぞれの求人における条件が記載されているため、自分に合った求人を隙間時間に探したいという方は登録をおすすめします。

ハローワークを利用する

地元のハローワークに登録して、求人を探すというのも一つの方法です。ハローワークは各自治体ごとに施設が設置されており、地元の求人を多く取り揃えているので地域に根付いた企業で働きたい方に向いているでしょう。

求人検索だけでなく、職業訓練や就職相談、紹介状の発行なども無償で行っているため、正社員経験がなく不安という方にもおすすめです。ハローワークの利用を検討している方は、「ハローワークとは?詳しいサービス内容や利用時の流れなどわかりやすく解説」のコラムもご参照ください。

就職・転職エージェントに相談する

就職活動に不安を感じている方は、就職・転職エージェントに相談してみましょう。就職・転職エージェントでは、専属のエージェントが一人ひとりの希望に沿った業界情報や求人情報を紹介してくれるだけでなく、応募書類の添削から面接対策までサポートしてくれます。

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後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube