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フリーターで一人暮らしはきついって本当?かかる費用や役立つ節約術を解説
この記事のまとめ
- フリーターは収入が不安定なので、計画的に準備をすれば一人暮らしをすることは可能
- 一人暮らしに必要な費用を用意できるか、入居審査が通るかを考えておくことが大切
- 一人暮らしをするには、引っ越し代のほかに前家賃や仲介手数料などの費用が必要
- フリーターが一人暮らしで使える節約術は、固定費の見直しや自炊することなどが効果的
- フリーターが一人暮らしをするために正社員を目指すなら、プロに相談するのも手
「フリーターのまま一人暮らしできるのかな」「フリーターも部屋を借りられる?」といったことを疑問に思う方もいるでしょう。フリーターは正社員よりも収入が安定しないため、「生活していけるのか」「賃貸契約ができるのか」と不安になりますよね。
フリーターが一人暮らしをするのは可能ですが、引っ越し代や前家賃など初期費用がかかるため事前に計画を立てる必要があります。また、固定費を見直したり、自炊をしたりといった節約をすることで、一人暮らしを続けることができるでしょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの荒井さんのアドバイスを交えつつ、フリーターが一人暮らしをするポイントをまとめました。一人暮らしをしたいと考えるフリーターの方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事にコメントしているアドバイザー
フリーターで一人暮らしするのは可能
フリーターは収入が不安定なため、前もって計画を立てれば一人暮らしをすることは可能です。収入によって選べる物件が異なるので、フリーターの月収と年収を確認してみましょう。
厚生労働省の報道発表にある、2023年度の東京の最低賃金1113円を参考に計算していきます。時給1113円で月22日間を1日8時間で働き、ボーナスを含まない場合の月収と年収は以下の金額になるでしょう。
- ・月収:19万5888円
- ・年収:235万656円(月収×12ヵ月)
なお、上記の金額から社会保険や税金を含めて約2割が引かれるため、実際に受け取れる手取りの金額は月に約15万円、年間で約188万円となるでしょう。
上記から、時給が1000円前後のフリーターの年収の目安は、約200万円になると分かります。東京の最低賃金は全国でも高額なほうなので、働く地域によっては目安の金額より少なくなる可能性があるでしょう。
家賃の目安は、手取り金額の30%が一般的。手取り15万円のフリーターが一人暮らしする場合、4万5000〜5万円の物件が妥当といえるでしょう。
フリーターの月収・手取りについては「フリーターの手取りはどれくらい?計算方法や正社員の収入との違いを解説」のコラムで解説しているので、チェックしてみてください。
参照元
厚生労働省
東京都最低賃金を1,113円に引上げます
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
荒井幹太
一人暮らしにおいて必要な平均の金額は、161,753円(総務省統計局2022年「家計調査」調べ)というデータがあります。実際にフリーターの状態でアルバイトなどの給与だけで、生活を賄うのは厳しい部分が多いでしょう。
アルバイトで生計を立て続けるのは20~30代のうちはできますが、それ以降になるとかなり厳しい現実が待っていることも。 将来的なことも加味し、早い段階で正社員として就業しておくことが、経済的な部分でも大事だといえます。
フリーターが一人暮らしを始める前に考えるべきこと
フリーターで一人暮らしを始めたいと考えたときに、あらかじめ考えるべきことをまとめました。一人暮らしをするときに、計画なく一人暮らしを始めることは避けましょう。
一人暮らしに必要な費用を用意できるか
一人暮らしをするときに必要な費用は、どのくらい必要なのかあらかじめ確認しておきましょう。一人暮らしを始める前に必要な費用を確認し、計画的に用意しておくことが大切です。
一人暮らしをするための賃貸契約だけでも、敷金礼金や前家賃などの初期費用、引っ越し費用や家具家電をそろえる費用など、生活を始めるための費用も多くあります。
かかる費用は状況や人によって異なりますが、目安として初期費用や引っ越し代などを含めて約50万円とされています。そのあとの生活費などを考えると、それ以上に用意しておく必要があると覚えておきましょう。
入居審査が通るか
一人暮らしの賃貸契約をするときは、入居審査に通過する必要があります。フリーターに限らず部屋を借りたい場合、入居審査に通過しないと賃貸物件を契約することはできません。
入居審査は、収入を確認し家賃を支払う能力があるか、トラブルを起こす心配がないかなどを確認することが目的。安定した収入が見込めない場合、保証人を立てる必要もあるでしょう。
長く勤務している、大手企業に勤務しているといった場合、収入が不安定でも審査を通過できることも。家賃額を下げたり、保証会社を利用したりすることも審査に通りやすくなる方法といえます。フリーターの入居審査については「フリーターが賃貸物件を借りるには?入居審査を通過するコツを解説!」のコラムで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
一人暮らしをしたら親の扶養から外れることになる?
一人暮らしを始めたからといって、扶養から外れないといけないわけではありません。扶養から抜けると家族に負担がかかることもあるので、しっかり相談して決めましょう。
年収が103万、106万円を超えたら、扶養から外れるのが決まり。扶養に入ったままでも一人暮らしは可能ですが、収入を上げて生活費に余裕を出すため扶養から外れる人も多いようです。
フリーターは知っておこう!一人暮らしで掛かるの費用
フリーターで一人暮らしをしたいときに、把握しておきたい費用をまとめました。一人暮らしに掛かる費用を準備する際には、以下を参考にしてみてください。
一人暮らしで掛かる費用
- 引っ越しにかかる費用
- 部屋を借りるための費用
- 生活用品を揃える費用
1.引っ越しにかかる費用
一人暮らしを始めるときに掛かる費用として、引っ越し費用があります。引っ越し費用は、荷物量や移動距離、時期によって異なるでしょう。
引っ越し業者によっては、一人暮らし向けのサービスを展開している企業も。依頼する業者によって価格やプラン内容が異なるので、内容が合った費用を抑えられるプランがあるか調べてみましょう。
引っ越しをする時期にこだわりがなければ、引っ越し業者の繁忙期を避けて依頼することをおすすめします。引っ越し業者の繁忙期は、入学や入社、転勤などが多い3~4月。同条件の引っ越しでも繁忙期に依頼すると、2倍以上に料金が上がる可能性があるので注意が必要です。
2.部屋を借りるための費用
部屋を借りるための費用だけでも、さまざまなものがあります。以下に、部屋を借りるために必要な費用をまとめました。
敷金・礼金
一人暮らしをするときは、賃貸を契約する物件ごとに敷金・礼金が必要となるのが一般的です。敷金や礼金は物件によって金額が異なり、なかには、敷金・礼金の一方やどちらも不要という物件もあるので契約前に確認しましょう。
敷金とは、退去時に部屋を修繕する費用に当てられるもの。入居時に敷金として、家賃の約1~2カ月分を支払いますが、退去時に修繕費を差し引いた額が戻ってきます。
礼金とは、家主への感謝の意を表すものです。相場は家賃の1~2ヵ月分で敷金と同じですが、退去時には戻ってきません。
前家賃
契約時には敷金・礼金のほかに、前家賃を支払うことが多いでしょう。前家賃とは文字通り、契約時に翌月分の家賃を前もって支払うことを指します。
前家賃の相場は物件や管理会社によって異なりますが、1~2ヵ月分が一般的なので忘れずに確認しましょう。
仲介手数料
仲介手数料とは、物件を紹介してくれた不動産業者に払う費用です。これも引っ越しする際に掛かる、大きな費用の一つとして覚えておきましょう。
仲介手数料は、家賃の半月~1ヵ月分に消費税が加算された金額が相場。仲介手数料と家賃は比例しており、家賃が安いほど仲介手数料も安く、家賃が高いほど仲介手数料も高くなるでしょう。
火災保険料
部屋を借りるときには、火災保険の加入も必要になります。一人暮らしをするなかで火災や水漏れといったトラブルに備え、加入しておいたほうが良いといえるでしょう。
火災保険の加入は任意ですが、一人暮らしをする際には1万円前後の損害保険に加入することをおすすめします。
3.生活用品をそろえる費用
一人暮らしをするために、新たな生活用品を揃える費用も必要です。新生活をスタートさせるのに最低限必要なものをまとめました。
- ・寝具
- ・テーブル
- ・カーテン
- ・電子レンジ
- ・炊飯器
- ・掃除機
- ・洗濯機
- ・テレビ
- ・キッチン用品
- ・洗濯ハンガー、収納ケースなどの日用品
上記にはありませんが、冷蔵庫や照明、エアコンなどは備え付けてある物件もあるので、事前に確認しましょう。すべてを一気にそろえるのが難しい場合は、優先順位を考えながら準備してみてください。
また、物件によっては鍵の交換費用や害虫駆除代を入居時に請求されることも。一人暮らしを始める際には、予想外の出費に対応できるよう多めに費用を準備することをおすすめします。
フリーターの一人暮らしで使える節約術5選
ここでは、フリーターが一人暮らしをするうえで、使える節約術を5つご紹介します。
収入と支出のバランスをしっかりと管理し、節約に工夫を凝らすことで余裕を持って一人暮らしをすることができるでしょう。
1.固定費の見直し
一人暮らしで節約したい場合は、固定費の見直しをすることが有効的です。家賃以外の固定費として掛かるのは、水道光熱費やガス、通信費や保険料などから、見直す余地があるか確認してみてください。
例として通信費を抑えたい場合は、現在の支払額と契約内容を確認してみましょう。他社のプランと比較し、支払額が少なく乗り換えても問題ないものがあれば契約し直すのも方法の一つでしょう。
そのほかにも、電気の使用アンペア数を減らすと基本料が安くなるものも。普段使用しているアンペア数を把握し、適切なアンペア数に変更するのも効果的です。
ただし、節電したいからといってアンペア数を下げ過ぎると、ブレーカーが落ちることがあるので注意しましょう。
2.外食を控えて自炊する
外食の回数が多いとコストが掛かるので、自炊をすることで食費を大幅に節約できます。無理に毎日自炊をする必要はなく、まずは週に何回かから始めると良いでしょう。
時短レシピを調べたり、作り置きをすることで楽に自炊できます。
3.節電・節水を心掛ける
一人暮らしに限らず基本的な節約術として、光熱費の節約を心掛けると良いでしょう。電気や水道、ガスの使用を抑えることで、支出を減らすことが可能です。
たとえば、電気をこまめに消す、シャワーの時間を短くするなど、細かい部分での節約も効果的。冷蔵庫に食べ物を詰め込み過ぎないことも、節電につながります。
また、冷蔵庫は壁から少し離して設置することで放熱スペースができ、省エネ効果も。節電・節水を習慣化できれば、大きな節約につながるでしょう。
4.不要な家電は買わない
無駄な出費を抑えるために、一人暮らしで使用する家電は最小限に留めましょう。不必要なものを購入することは、財布に大きな負担をかけます。
たとえば、広い部屋でなければ、掃除機ではなくフロアワイパーやモップ、粘着クリーナーで代用することも可能。お金をかけずに、部屋の清潔感を保つ方法を工夫してみましょう。
特に家電製品は一定期間で新型が発売されるため、ほしいものを見つけても必要性と予算を考慮し、購入を控えることが大切です。
5.衝動買いを避ける
無計画な買い物は経済的な負担となりますので、避けるようにしましょう。衝動買いは、節約の大敵といえます。
衝動買いを避けるために、必要なものをリストアップしてから買い物に行くようにしましょう。また、リストを作成していけば、セールが開催されていても必要なものでなければ買うのは控えることで衝動買いを防げます。
無理のない範囲で節約を心掛けよう
一人暮らしで節約する場合は、無理のない範囲ですることを心掛けましょう。「食費を抑えたいために食事の回数を減らす」といった極端な行動は、体調を崩す恐れがあります。
ストレスを感じるような無理な節約は、長続きしないうえリスクが伴うので避けたほうが良いことも。無理のない範囲でさまざまな節約を実施してみて、自分の生活スタイルに合うものを選びましょう。
一人暮らししたい!フリーターから正社員を目指すコツ
一人暮らしを始めてみたいと思うなら、フリーターではなく収入が安定している正社員を目指すのも良いでしょう。
以下で、フリーターから正社員を目指して就活するときのコツをまとめたので、参考にしてみてください。
なるべく早く就活を始める
フリーターから正社員を目指すときは、早めに行動することをおすすめします。年齢を重ねると即戦力としての求人が多くなり、経験やスキルを求められることがあるためです。
早めに就活を始めることでスキルや知識が不十分なフリーターも、若さやポテンシャルを評価されやすく有利に働くこともあるでしょう。「25歳でフリーターを続けるとどうなる?資格なしで就職を成功させる方法」のコラムではなるべく早く就活を始めるメリットや成功のコツを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
志望理由や入社意欲を誠意を持って伝える
フリーターから正社員に就活するときは、志望理由や入社意欲を明確に伝えることが大切です。フリーターで得た経験したことや反省点を、入社後にどう活かすかを一緒に伝えることで就活が有利に進むでしょう。
経験したことを志望理由につなげるためには、「企業研究」が欠かせません。応募先企業がどういった事業を行い、どのような人材を求めているかを把握しましょう。十分に企業研究をしたことが面接官に伝われば、入社意欲が高いと判断される可能性もあります。
また、面接時にフリーターになった理由を聞かれた場合、正直に答えることをおすすめします。フリーターになった理由がネガティブであっても、ごまかしたり嘘をついたりするのは悪印象につながる恐れがあるので控えましょう。
就活が不安ならプロに相談するのがおすすめ
就活に不安を感じるのであれば、就活・転職エージェントといったプロに相談するのがおすすめです。就活・転職エージェントとは、民間の求人紹介サービス。プロのキャリアアドバイザーから仕事の提案やアドバイスなど就職・転職活動を一貫してサポートしてもらえます。
「フリーターから正社員になれるか不安」といった不安を解消したい方は、転職エージェントを利用することを検討しましょう。
フリーターから正社員を目指したい方は、ハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブは、フリーターなど若年層に特化した就職エージェントです。
一人ひとりに専属のアドバイザーがつき、丁寧にヒアリングを行い、学歴・職歴に応じた就職や転職のサポートを実施。応募書類の添削や面接対策などの就活支援から、内定後の相談まで一貫してサポートするので、正社員として働いたことのない方も安心して就活できます。ハタラクティブへのご登録・ご利用は無料です。ぜひご相談ください。
フリーターの一人暮らしに関するQ&A
ここでは、一人暮らしを始めるフリーターによくある質問と答えを紹介します。
フリーターが一人暮らしにかかる費用はいくらですか?
フリーターの一人暮らしにかかる費用は、最低でも約13~15万が必要になります。
生活する地域によって、収入や物価が異なるため一概に上記の金額が必要とはいえません。ですが、安い物件でも月々の家賃や生活費、初期費用などを考えると、最低でも月10万円以上は必要と考えておいたほうが良いでしょう。
フリーターで物件を見つけても賃貸契約できるか不安です。
フリーターのまま賃貸契約できる物件はあります。
収入に見合った家賃の物件であれば、入居審査に通過しやすくなり賃貸契約をできる可能性が高くなります。また、保証人をつけることも賃貸契約には有効的なので、検討してみてください。
ウスイホームでは1976年の創業以来、不動産の売買や賃貸、建築、リフォーム、管理など、「住まい」に関することを一つの窓口で対応できる「ワンストップサービス」を横浜・湘南・横須賀エリアにて提供しております。
フリーターの一人暮らしで貯金する余裕はありますか?
フリーターの一人暮らしの場合も、貯金する余裕はあるでしょう。
ただし、フリーターは収入が不安定なため、収支のバランスをしっかりと管理し、無駄な出費を抑えられれば一定の貯金をすることが大切です。
余裕を持って貯金したい場合は、正社員を目指すことも手。収入が増えれば、貯金する余裕も出てくるでしょう。
正社員へ転職したい場合は、「ハタラクティブ」をご利用ください。未経験OKの求人を多く扱っているため、正社員として働いたことがない方も安心して就活することができます。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube