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ハローワークの認定日の時間に遅れると受給できない?遅刻時の対処法を解説

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この記事のまとめ

  • ハローワークの認定日の時間に遅れる場合も、手続き自体には影響しない
  • ハローワークの認定日の時間に遅れる場合は、可能な限り事前に連絡をする
  • ハローワークの認定日に遅れると職員から指摘を受けたり手続きが長引いたりする
  • ハローワークが認める正当な理由以外で欠席すると、失業認定が受けられない可能性も

転職活動中に、一般に失業保険として知られる雇用保険の基本手当の受給を考える人も多いでしょう。体調不良や家庭の事情などの理由で認定日の時間に遅れると「手当を受け取れなくなるのでは」と不安になりますよね。

ハローワークが指定する認定日の時間に遅れても、失業保険を受け取れるので過度に心配する必要はありません。認定日当日に遅刻したり、日時を変更したりする場合は、手続きを行うハローワークへ連絡しましょう。

このコラムではキャリアアドバイザーの荒井さんのアドバイスを交えながら、認定日の時間に遅れそうな場合や日時の変更したい場合の対処法を解説します。また、認定日に遅刻するときの注意点や失業給付の申し込みと受給の流れもご紹介しているので、参考にしてみてください。

ハローワークの認定日の時間に遅れる場合も手続きは可能

失業認定日の時間に到着できなくても、手続きに影響しないので過度に心配する必要はありません。失業認定において日にちと時間が指定されているのは受付の混雑緩和が狙いなので、早めに到着してもOKです。

以下で、認定日当日に遅刻する場合と認定日を変更したい場合の場面別に対処法を解説します。事前に確認して、焦らず対処しましょう。

指定日当日に遅刻する場合

認定日に遅れそうな場合の連絡は原則不要ですが、手続きを行うハローワークへ連絡することをおすすめします。施設によっては、連絡を必要とする場合があるので、あらかじめ確認しておきましょう。

また、到着が遅れた理由を尋ねられたり、軽く注意されたりすることもあります。事前にハローワークの所在地を確認し、時間厳守を心がけることが望ましいでしょう。

ハローワークを利用したことがない方は、「ハローワークとは?詳しいサービス内容や利用時の流れなど分かりやすく解説」のコラムで利用方法や提供しているサービスを解説しているので、ハローワークがどのような施設かチェックしてみてください。

失業保険の手続きは16時までに行くのがおすすめ

失業認定を受けたい日には、遅くとも16時までに訪問しましょう。来訪者が多い場合や手続き、面接に時間がかかることがあるためです。

地域によっては営業時間が異なる可能性がありますが、一般的にハローワークの開庁時間は17時15分までとされています。17時近くに到着すると、手続きが完了せず失業保険が受け取れなくなる可能性があるので注意しましょう。

指定日を変更したい場合

失業指定日は、基本的に変更できません。ただし、やむを得ない理由で指定日を変更したい場合は、ハローワークへ相談しましょう。日時を変更しても追加手続きを求められることはありませんが、失業認定が遅れると失業給付が遅れる可能性があるので、大幅な変更は避けることをおすすめします。

認定日の時間に遅れることが認められる理由

失業認定日の変更は通常、認められないものですが、ハローワークが許可する特定の事由がある場合に限り、日時の変更が可能です。

失業認定日に出席できなくなったことが明らかになったら、すぐにハローワークへその旨を伝えましょう。失業認定日に出席できない、ハローワークが認定する正当な理由には以下が含まれます。

  • ・職を求める過程で必要とされる資格の取得試験
  • ・面接を含む求職活動
  • ・怪我や病気によるもの
  • ・家族の結婚式や葬式
  • ・家族の病気や死亡に関わる緊急事態

やむを得ない理由での欠席や日時変更は可能ですが、証明書などやむを得ない理由を証明するものを求められます。旅行や習い事といった私的な理由にも関わらず「やむを得ない理由」と申請しても拒否される可能性が高いでしょう。

ハローワークの失業認定日とは

ハローワークで行う失業認定日とは、失業者として失業保険の受給資格を認めてもらう日です。失業保険のほかに、ハローワークで手月を行える手当は「ハローワークで受け取れる給付金は?必要な条件や申請する方法を解説」のコラムで解説しているので、自分が受給対象になっているものがないか確認してみましょう。

認定日の時間はハローワークが指定する

失業認定日のスケジュールはハローワークが決めるので、指定された日に失業認定を受けましょう。最初の認定日のあと、失業保険を受け取るための条件が満たされているかどうかを検証するため4週ごとに設定されます。この日には、求人活動をしていることを示す実績が必須。求人活動の実績がなければ基本手当の支給を受けることはできないので注意しましょう。

認定日の時間は30分単位で指定される

ハローワークでの認定日予約には、30分間隔での時間指定が一つの特徴です。「10時30分~11時」「13時~13時30分」の場合といったように、予約される時間帯は個人によって異なるのでしっかり確認しておきましょう。

認定日は失業認定申告書に記載されている

失業認定申告書には、指定された認定日及び時間が明確に記されています。失業認定申告書は雇用保険説明会で受け取れるので、大切に保管しておきましょう。

認定日を忘れてしまったり、申告書をなくしてしまったりした場合には、速やかにハローワークに連絡することが重要です。また、祝日や休館日が介在すると認定日が変動する可能性があるため、失業認定の日程については、都度、確認することを心掛けましょう。

ハローワークの認定日の時間に遅れるときの注意点

ハローワークの指定日の時間外に来庁する場合は、待ち時間が通常よりも長くなってしまったり、失業給付が遅れたりするという可能性があります。以下でそれぞれ解説しているので、チェックしてみてください。

待ち時間が長くなる可能性がある

指定された認定日の時間に間に合わなくても大きな問題はないものの、待機時間が延びるリスクは考慮する必要があるでしょう。ほかの求職者とのスケジュールが重複し、結果として手続きにかかる時間が長くなる可能性があるためです。

待ち時間を最小限に抑えるためにも、できる限り指定された時間に合わせての来庁しましょう。認定日には他の予定を入れずにおくことが一つの対策です。

失業給付が遅れる可能性がある

指定された時間に認定日に間に合わない場合のもう一つの注意点は、その日のうちに手続きが完了しなければ失業保険の給付が遅れることです。

失業保険を受け取るためには、認定日に所定の手続きを完了し、失業状態が認定される必要があります。認定日に訪れない場合、受給開始が遅れ、受給期間内に全額を受け取れない可能性があるので認定日は優先して対応することを心掛けましょう。

失業保険を受け取れる金額と期間は「失業保険を自己都合退職後にもらうには?給付制限期間や計算方法を解説!」のコラムで解説しているので、チェックしてみてください。

ハローワークで失業給付を受け取るまでの流れ

ハローワークで失業給付を受け取るまでの流れ

  • 失業して必要書類を会社から受け取る
  • 失業保険の申請する
  • 受給者初回説明会に参加する
  • 失業認定日にハローワークで失業認定を受ける
  • 失業保険を受給する

雇用保険の基本手当を得るためには、ハローワークにて適切な手続きを実施することが必須です。以下で、失業保険を受給するまでの流れを解説しているので、スムーズに受け取れるよう参考にしてみてください。

必要書類を退職した会社から受け取る

雇用保険を受け取るには、まず離職票が必要になります。退職する際には、離職票を自宅に郵送してもらえるよう会社に依頼しましょう。

退職してから離職票が届くまでに、約10日~2週間ほど掛かるのが一般的です。それ以上たっても届かない場合は、再度在職していた会社へ連絡してみましょう。

失業保険の申請する

ハローワークで求職申込みをしてから、基本手当の受給に向けた申請を行いましょう。

受給資格が確認された際には、「雇用保険受給資格者のしおり」を受け取ります。このしおりには失業給付についての重要な情報が含まれているため、間違いがないか確認しておきましょう。

初回で必要な持ち物

初回認定日に必要な持ち物は、「雇用保険被保険者離職票(1と2)」「個人番号確認書類」「身元確認書類」「証明写真2枚」「印鑑」「本人名義の預金通帳またはキャッシュカード」です。

また、認定日では次回の日程も伝えられるので、スケジュール帳や筆記用具もあると便利でしょう。「ハローワークに必要な持ち物は何?失業手当申請や目的別に必要なものを解説」のコラムでも失業保険の申請時に必要な持ち物を詳しく解説しているので、確認したうえで忘れずに持っていきましょう。

受給者初回説明会に参加する

受給者初回説明会では、雇用保険制度の概要や最初の失業認定日などが説明されます。失業認定を受けるためには、求職活動の実績が求められるため、最初の認定日までに応募や職業相談などを行っておきましょう。

失業認定日にハローワークで失業認定を受ける

最初の失業認定日は説明会で通知され、その後、就職か給付期間の終了まで、4週ごとに継続されます。認定を受けるためには、ハローワークが認める形で求職活動実績があることを示しましょう。認定される求職活動の例には以下が含まれます。

  • ・求人応募
  • ・面接参加
  • ・ハローワーク指定の講習やセミナーへの参加
  • ・職業相談
  • ・職業関連の資格取得試験への参加

認定日に行う求職活動は、給付条件としては考慮されません。求職活動が認められなければ、給付を受けることができないため注意が必要です。求職活動の認定基準はハローワークによって異なることがあるため、不明点は事前に担当者に確認しておくと良いでしょう。

失業保険を受給する

ハローワークでの失業認定後、およそ5営業日で給付金が振り込まれます。失業保険を継続的に受給するために、支給期間が終わるまで求職活動を怠らないように注意しましょう。

認定日までに一定の就職活動実績が必要なため、早めの転職活動をおすすめします。早めに就職活動をすることのメリットとして、より効率的に就職活動を行えるので成功率も上がります。

まずは、少しずつでも動き出してみることをおすすめします。とはいえ、何から動き出せばいいのかわからない方もいるでしょう。就職・転職エージェントに相談すれば、転職活動の進め方のアドバイスを受けられますよ。

失業保険受給中の再就職で受け取れる給付金

再就職が決定し、かつ失業保険の受給資格残日数が一定期間以上ある場合、ハローワークから「就職祝い金」とも称される「再就職手当」が支給されます。

受給資格残日数が全体の3分の2以上であれば、「残日数×基本手当日額×70%」、3分の1以上であれば「残日数×基本手当日額×60%」の金額が支給されます。この制度は、失業期間中の収入を支えつつ、積極的に次の職場を探す動機づけになるでしょう。

失業保険の雇用手当と再就職手当の違いは「就業手当とは?受給する条件やもらい方を解説!」のコラムで解説しているので、チェックしてみてください。

ハローワークと就職・転職エージェントを併用して転職活動しよう

ハローワークで失業保険を受け取りながら転職活動をする際に、就職・転職エージェントを併用することで効率的に求人探しを行えます。ハローワークでは、自主的に求人を探すのが基本。就職・転職エージェントではあなたの適性や経歴に合った求人を紹介してくれるので、仕事の選択肢が広がるでしょう。

「自分に合った仕事を見つけたい」「一人で転職活動をするのが不安」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブは、若年層に特化した就職・転職エージェントです。

専属のキャリアアドバイザーがヒアリングをし、一人ひとりに合った求人をご提案。応募書類の添削や面接対策も行っているので、安心して転職活動に臨めるでしょう。

ハローワークの認定日によくある疑問Q&A

ここでは、ハローワークの認定日によくある疑問をQ&A形式で解決しています。

認定日と時間が書いてないときはどうしたら良いですか?

失業認定の日時は、「失業認定申告書」に記載されているので確認してみましょう。
「失業認定申告書」は初回の失業認定日は、受給者初回説明会で提示されます。ハローワークに来所する際は、スケジュール帳や筆記用具があるとメモできるので安心でしょう。

初回認定日にかかる時間はどれくらいですか?

初回認定日にかかる時間は、30分~1時間程度が一般的です。
待ち時間や質問する時間を含めて、余裕を持っておくと良いでしょう。また、混雑具合によって所要時間が長引くことがあるので、認定日の前後は予定を空けておくのが無難です。

2回目の認定日はいつ頃ですか?

2回目の失業認定日は、退職都合によって異なります。
会社都合で退職した場合は約1ヶ月後、自己都合で退職した場合は、約2ヶ月後に設けられるのが基本。退職都合は離職票に記載されています。退職都合によって受け取れる金額や期間が異なるので、離職票が届いた時点で間違いがないか確認することをおすすめします。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube