この記事のまとめ
- ハローワークの紹介状は、もらうだけでは応募したことにならない
- 紹介状をもらうには、気になる企業の求人票や求人番号を控えたうえで窓口で依頼する
- 紹介状を企業に提出する際は、他の書類と折らずに重ね、提出期限を守って提出する
- ハローワークの紹介状の発行後に辞退する場合は、必ず職員に連絡をしよう
ハローワークを利用して求職活動をする際に、「紹介状って何?」「もらうだけでいいの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。就職・転職活動をするうえで、ハローワークの紹介状がどのような役割を果たすものなのか気になりますよね。
ハローワークの紹介状は、応募先企業に提出する大事な書類ですが、もらっただけではその企業に応募したことにはなりません。辞退の連絡をする場合を除き、紹介状は企業に提出するようにしましょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの荒井さんの話を交えながら、ハローワークからの就職・転職で必要な紹介状のもらい方や応募方法について解説。ハローワークを通して就職・転職活動をしている方は、ぜひご一読ください。
ハローワークの紹介状はもらうだけでOK?
ハローワークの紹介状は「もらうだけ」で応募を完了させることはできません。紹介状を受け取ったら、応募するか辞退するかの行動が必要です。紹介状はハローワークが企業と求職者をつなぐ公式な仲介文書のため、「とりあえずもらっておこう」という軽い気持ちでは、後にトラブルになる可能性があります。
紹介状は真剣に応募を検討している求人のみ発行してもらうのがマナー。自分の就職・転職活動の状況をハローワークの担当者に相談したうえで、応募したい求人の紹介状を発行してもらいましょう。
紹介状が発行されると企業にも伝わる
紹介状が発行された時点で、ハローワークから企業に「応募者がいる」と連絡が入ります。紹介状の発行後に企業から連絡がない場合もあるでしょう。しかし、紹介状の発行を受けた企業は、選考の準備を始めていることも。紹介状をもらっただけで何もしないと、企業側に「無断キャンセル」といったマイナスな印象を与えてしまう恐れがあるため、注意しましょう。
応募しない場合は断りの連絡を入れる必要がある
ハローワークの紹介状を利用して求職活動を行う際、途中で方向性が変わったり、ほかの選択肢が出たりすることもあるでしょう。その場合、紹介状を発行したあとでも辞退できます。
ただし、連絡なしで放置すると、企業とハローワーク両方に迷惑がかかり、将来的な就職・転職活動にも影響しかねません。就職・転職活動では誠実な対応が何よりも重要だと心に留めておきましょう。
ハローワークの紹介状発行後に辞退する方法
ハローワークの紹介状発行後に選考を辞退する場合は、早めにハローワークの担当職員に相談しましょう。ハローワークが把握できていない状態で辞退してしまうと、誤解やトラブルが生じる可能性があるからです。
求職活動を行うなかで「ほかの求人に応募したい」「求職活動の方向性を変えたい」と考えることは珍しくないため、辞退理由を聞かれたらそのまま伝えて問題はないでしょう。
ハローワークから紹介状をもらったら応募しないとだめ?
ハローワークから紹介状をもらったら、必ずその企業に応募しなければならないわけではありません。ただし、その企業に応募する意思がなくなった場合は、早めにハローワークへ連絡しましょう。ハローワークの紹介状とは
ハローワークからの紹介状は、ハローワークで見つけた求人に応募する際に必要です。紹介状の原本はハローワーク側が保管し、求職者はコピーを受け取って選考に進みます。紹介状には面接時の会場地図や日時などの記載があるため、紛失しないように保管しましょう。
以下では、紹介状が求人応募に欠かせない理由を詳しく解説します。ハローワークの利用を考えている方はぜひご覧ください。
求職者にとっての役割
ハローワークからの紹介状を企業へ提出すれば、「ハローワーク掲載の求人から応募したこと」が伝わります。
また、紹介状をもらうことによって求職活動の証明になるため、失業認定申告書へ記載することが可能です。
企業にとっての役割
ハローワークからの紹介状を持っている求職者を採用する場合、一定の条件を満たせば企業に助成金が支払われる仕組みです。助成金を受け取れるのは、企業にとってメリットといえるでしょう。
ハローワークにとっての役割
ハローワークが求職者に紹介状を渡すことで、どの求職者にどの求人を紹介したかを記録できるようになります。求職者が実際に紹介状のある企業の選考を受けた場合、合否の結果も管理できる仕組みです。
「ハローワークの利用方法とは?初めての方へ使い方を解説!」のコラムではハローワークで受けられるサービスや利用方法を解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
紹介状は内定を約束するためのものではない
ハローワークの紹介状は、「内定を約束するものではない」ことを覚えておきましょう。紹介状は、ハローワークが求職者に紹介した求人とその選考結果を把握するためのものです。ハローワークで紹介状をもらうには?
ここでは、ハローワークの紹介状をもらうための流れや準備をご紹介します。応募に必要な紹介状を発行してもらうためにも、ぜひご一読ください。
紹介状発行までの流れ
まずは、紹介状を発行してもらうための一連の流れを確認しましょう。全体の流れを先に知っておくことで、自分が今どの段階にいるのか把握しやすく、スケジュールも立てやすくなります。
紹介状発行までの流れ
- 紹介状を発行してもらう求人を決める
- 求人票を印刷または求人番号を控える
- ハローワークの窓口で紹介状を書いてもらう
紹介状を発行してもらう求人を決める
ハローワークで、応募したい求人を見つける必要があります。ハローワークのインターネットサービスや施設内の求人検索端末で、条件に合う求人を探しましょう。気になる求人が見つかったら、詳細をしっかり確認することが大切です。求人内容や勤務条件が自分に合っているかチェックしておくと安心ですよ。
「仕事の選び方が分からない!何を基準に就活するか迷ったときの対処法6つ」のコラムでは求人の選び方を解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
求人票を印刷または求人番号を控える
紹介状をスムーズに発行してもらうためには、応募したい求人の情報を保存しておくことが大切です。ハローワークのパソコンから求人票を印刷するか、求人番号をメモしておきましょう。求人番号は(5桁)ー(4~8桁)の数字で構成されており、これがあれば窓口でスピーディに対応してもらえます。求人情報が多い場合は、企業名や仕事内容なども一緒にメモしておくのがおすすめです。
ハローワークの窓口で紹介状を書いてもらう
印刷した求人票や控えた求人番号を持って、窓口へ行きましょう。担当者に「この求人に応募したい」と伝えるだけでOKです。ここで応募する意思を明確に伝えると、担当者が紹介状を作成してくれますよ。
たとえば「この求人に興味があるので、紹介状をいただけますか」といった言い方がおすすめです。その後、簡単な質問に答えると手続きは完了します。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

荒井幹太
紹介状の発行までに分からないことがあれば、すぐにハローワークの職員の方に質問しましょう。分からないまま作業を進めるよりも、些細なことをクリアにしてから次に進むのがおすすめですよ。
「ハローワークの登録方法が知りたい!スムーズに進めるコツや注意点も解説」のコラムではハローワークの登録の仕方を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
紹介状を発行してもらえる施設
紹介状を発行してもらえる施設について調べてみましょう。最寄りの施設がどこにあるかだけでなく、開庁時間や閉庁時間、混雑しやすい時間を事前に調べて向かえば、短い時間で発行を済ませられる可能性があります。
厚生労働省の「ハローワーク」を活用し、最寄りのハローワークの場所や業務時間を把握しておきましょう。
ハローワークの紹介状は電話やネットで発行依頼できますか?
ハローワークの紹介状は、原則として窓口での対面相談が必要なため、電話やインターネットだけで紹介状を発行してもらうことはできません。
ただし、求職者マイページを作成することで「オンラインハローワーク紹介」を利用できたり、地域によっては出張相談会などのサービスを実施していたりすることもあります。
求職者マイページを作成する際もハローワークへの相談が必要となるため、まずは最寄りのハローワークに問い合わせてみるのがおすすめですよ。紹介状の発行手続きに必要なもの
紹介状を発行してもらうには、いくつか必要なものがあります。手続きをスムーズに進めるためにチェックしておきましょう。具体的な持ち物として、以下が挙げられます。
- ・ハローワークカード
- ・求人番号または求人票
- ・筆記用具
初めての利用でハローワークカードを持っていない場合は、本人確認書類(マイナンバーカード、免許証など)を持参しましょう。ハローワークカードがないと紹介状の発行手続きができないことがあるため注意してくださいね。
参照元
ハローワークインターネットサービス
オンラインハローワーク紹介について ~求職者マイページをお持ちの方へ~
厚生労働省
ハローワーク
ハローワークの紹介状を企業へ提出する方法
「紹介状をもらったものの、どのように提出すればいいか分からない」という事態は避けたいですよね。
ここでは、ハローワークの紹介状を企業へ提出する方法をご紹介します。書類の重ね方や郵送方法をまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
ハローワークの紹介状を企業へ提出する方法
- 書類を順番に重ねる
- 郵便局の窓口から送る
- 提出期限を守る
1.書類を順番に重ねる
ハローワークインターネットサービスの「応募書類の作り方(p.16)」によると、企業へ提出する書類の重ね方には順番があります。送付状が一番上になるようにして、下記の順番で重ねましょう。
- ・送付状
- ・ハローワークの紹介状
- ・履歴書
- ・職務経歴書
書類を封筒に入れる際は、重要な書類ほど封筒から出してすぐに読めるようにしておきましょう。
ハローワークの求人に応募している場合、履歴書や職務経歴書よりもハローワークの紹介状のほうが重要度の高い書類になります。なお、面接時に採用担当者へ手渡しで書類を渡す場合は、送付状を用意する必要はありません。
紹介状は折らずにクリアファイルに入れる
書類をすべて重ねたあとは、書類を折らずA4サイズのクリアファイルに入れましょう。書類を汚れや破損から守れるだけでなく、応募先企業の採用担当者が書類を扱いやすくなるため、好印象を与える可能性があります。
2.郵便局の窓口から送る
郵送で書類を送付する際は、郵便局の窓口で応募書類の重さを測ってから、正確な料金を支払って郵送します。ポストへの投函では、切手の過不足が発生するリスクもあるためです。切手が足りずに書類が差し戻されてしまうと、提出が遅れて企業にマイナスな印象を与えてしまう恐れがあります。期限に遅れずに書類を送るためにも、郵便局の窓口を利用しましょう。
封筒の書き方
封筒の書き方は、第一印象を左右する重要なポイントです。宛先は封筒の表面に、会社名・部署名・担当者名の順で丁寧に記載します。封筒の左下に「応募書類在中」と赤字で記載すると内容物が一目で分かるため、企業側での仕分けがスムーズになるでしょう。差出人の情報は封筒裏面の左下に、住所・氏名・電話番号を漏れなく書きます。
黒のボールペンを使い、読みやすい文字で記入するよう心掛けましょう。修正液の使用は避け、書き間違えたら新しい封筒を使用するのがマナーです。丁寧な字で正確に記載することで、応募者としての誠実さをアピールできるでしょう。
3.提出期限を守る
応募書類の提出が遅れるとマイナスな印象になりかねません。企業によっては、書類選考の時点で不採用になってしまうこともあるでしょう。提出期限を守ることは社会人として基本のマナーでもあるため、期限に余裕をもって書類提出するようにしてくださいね。
参照元
ハローワークインターネットサービス
履歴書・職務経歴書の書き方
ハローワークに行けず紹介状をもらうタイミングがないときは?
ハローワークの紹介状が必要なのに、仕事や学校などの事情で平日に行けないこともありますよね。その場合は、いくつかの代替手段があります。ハローワークは土曜開庁をしている場所もあるので、まずは最寄りのハローワークの営業時間を確認してみましょう。また、「ハローワーク・マイページ」を活用すれば、一部のサービスをオンラインで利用できます。
急ぎの場合は、電話で相談して予約を取っておくと、来所時の待ち時間を短縮できることもあります。どうしても時間が合わない場合は、家族や信頼できる人に代理で相談してもらう方法もありますが、紹介状の受け取り自体は本人が行う必要がある点に注意しましょう。
就職・転職エージェントに相談してみよう
ハローワークに行けない状況なら、就職・転職エージェントの利用を検討してみましょう。エージェントのなかには平日の夜間や土日も対応しているところがあるほか、オンライン面談に対応しているところもあります。電話やメール、ビデオ通話などで相談できるため、忙しい人でもスムーズに就職・転職活動を進められるでしょう。
「一人で就職活動を進めるのは不安…」「頼れる人からのアドバイスが欲しい」とお悩みの方は、ぜひハタラクティブにご連絡ください。就職・転職エージェントのハタラクティブは、求職活動を行う若年層をサポート。応募書類の作成をはじめ面接対策など、専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンで支援します。
企業との面接日程の調整やメッセージのやり取りもキャリアアドバイザーが代行することが可能。第三者のサポートを受けながら求職活動をしたいとお考えの方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。
ハローワークの紹介状に関するよくある疑問Q&A
ここでは、ハローワークの紹介状に関するよくある質問と回答をまとめました。
ハローワークで紹介状をもらうだけもらって自分で応募できますか?
基本的に、紹介状が発行されると同時にハローワークから企業へ連絡が入るため、別の方法で自己応募するのは避けましょう。紹介状はハローワークと求人企業との間の公式な紹介文書であり、ハローワークが応募者の情報を企業に伝える仕組みです。辞退の連絡をする場合を除き、紹介状をもらったら、その書類を企業に提出するようにしましょう。
紹介状には応募者の情報や求人内容が記載されており、企業側もハローワークからの紹介として応募者を受け付ける準備をしています。自己応募をすると、企業側が混乱するだけでなく、ハローワークの紹介によるメリットを活かせなくなる可能性があります。応募方法について不安がある場合は、紹介状をもらう際にハローワークの担当者に相談するのがおすすめですよ。
紹介状の発行までにはどのくらい時間が掛かりますか?
ハローワークの紹介状の発行は、混雑時には1時間程度かかるでしょう。しかし、スムーズに進めば比較的すぐに発行してもらえるようです。待ち時間を短く済ませたい場合は、混雑時間を事前に調べておきましょう。
紹介状を何枚か同時にもらいたいです
紹介状を発行するのに枚数制限はないため、同時に複数枚もらうことは可能です。ただし、施設によっては、紹介状の発行に必要な求人票の印刷に枚数制限がある場合も。自分が利用する予定のハローワークに求人印刷の枚数制限があるかを知っておくと、紹介状の発行時にも役立つでしょう。
ただし、先述のとおり、ハローワークの紹介状はその求人への応募を前提とした書類です。一度に複数企業の選考を進めると、書類の提出や面接の日程が重なるなど、無理なスケジュールになる可能性も。同時応募は3~4社に留め、無理のない範囲で就職・転職活動を進めましょう。
ハローワークで紹介状をもらうだけで選考が有利になりますか?
就職・転職活動では、応募方法よりも応募者のスキルや経験、面接での印象などが重視される傾向にあるため、紹介状だけで選考が有利になるとはいえません。一方で、企業側にとっては、紹介状があることで応募者の基本情報が整理されていて審査がしやすいといったメリットはあります。
選考を有利に進めるためには、紹介状をもらうだけでなく、面接対策や職務経歴書の充実など、自分自身の準備をしっかり行うことが大切です。
紹介状を受け取って辞退したいときは理由を聞かれますか?
選考を辞退する際は、その理由を聞かれることがあります。辞退理由がほかの企業への選考にマイナスな影響を及ぼすことはないため、正直に答えましょう。
自分に合った求人を効率的に見つけたい場合は、就職・転職エージェントのハタラクティブにぜひご相談ください。
