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ハローワークの登録方法が知りたい!スムーズに進めるコツや注意点も解説
この記事のまとめ
- 求職登録とは、ハローワークが提供するサービスを利用するのに必要な手続きのこと
- 求職登録をスムーズに進めるなら、窓口の混雑時を避けたり履歴書を準備したりしておく
- ハローワークに求職登録するメリットは、地元求人の豊富さや職業訓練が受けられるなど
- ハローワークに求職登録すデメリットは、職員の対応差や大手企業求人の少なさなど
- 効率的な就活をするなら、ハローワークとエージェントの併用がおすすめ
「ハローワークの登録ってどうやるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。これまでに退職・転職の経験がないと、ハローワークで何ができるか分からず戸惑ってしまいますよね。
ハローワークで行う求職登録とは、求人検索や書類作成、職業相談などの提供サービスを利用するために必要な手続きのことです。有効期限内であれば登録だけ済ませておくのも可能なため、在職しながら求人を閲覧することもできますよ。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの板垣さんのアドバイスを交えつつ、ハローワークの登録方法やその流れについて詳しくご紹介します。また、ハローワークに登録するメリット・デメリットも解説。ぜひ参考にして、ハローワークへの登録を検討してください。
この記事にコメントしているアドバイザー
ハローワークで行える求職登録とは
求職登録とは、ハローワークが提供しているサービスを利用するために必要な手続きのことです。ハローワークに登録すると、求人情報を検索したり、職員から就職相談を受けたりすることができます。
ハローワークに登録だけしておくのもOK
ハローワークは、サービスを利用せず求職登録だけしておくことも可能です。登録を済ませておけば、空いている時間でインターネットからハローワークにログインし、求人検索を行えます。また、在職中でもチェックできるので、キャリアプランを考える際の参考にすることもできますよ。
求職登録の有効期限に気をつける
ハローワークの求職登録には、有効期限が設けられています。求職登録の有効期限は、原則求職登録日の翌々月の末日です。
この期間中に求職活動をしなかった場合、再度ハローワークの窓口で手続きが必要となるので注意しましょう。なお、有効期限は継続して求職活動を行うことで延長されます。
ハローワークでできる求職登録の方法とその流れ
この項では、ハローワークの求職登録の方法とその流れを解説します。ハローワークが提供しているサービスをしっかり活用するためにも、以下を参考にしてスムーズに求職登録を済ませておきましょう。
ハローワークで求職申し込みを行う場合
まずは、直接ハローワークへ出向き、以下3つのステップに沿って手続きを行います。複雑な手続きではありませんが、不明点がある場合はハローワークの職員の方へ聞いてみると良いでしょう。
1.ハローワークに出向いて求職申込書を記入する
ハローワークの窓口へ行き、求職申込書を記入してください。必要項目は名前や生年月日といった基本的な情報をはじめ、勤務先へ希望する条件などを記入します。
どこにハローワークがあるか分からない場合は、「全国ハローワークの所在案内」で確認してみてください。
参照元
厚生労働省
全国ハローワークの所在案内
2.窓口で求職申し込みの手続きをする
求職申込書の記入が終わったら、窓口にいる職員に手渡し、手続きを進めます。担当者が書類を確認し、記入の不備がなければ登録は完了です。
3.ハローワークカードをもらう
登録が完了すると、求職番号が記載された「ハローワークカード」が発行されます。このカードは、ハローワークで求人検索を行ったり、職員に相談したりといった各種サービスを利用するときに使用するため、なくさないようしっかりと管理しましょう。
スマホやパソコンから求職申し込みを行う場合
就職活動中に時間帯や都合が合わず、ハローワークに直接行けない方のために、ハローワークインターネットサービスから求職登録を行う方法もあります。スマホやパソコンから手軽に行えるので、以下を参考にしながら手続きを進めてみましょう。
1.ハローワークインターネットサービスで仮登録をする
自宅のパソコンやスマホからハローワークインターネットサービスにアクセスし、「マイページを開設して求職申込み」から必要な情報を入力し、求職者マイページアカウントの登録を行ってください。ただし、この段階では「仮登録」のため、手続きを完了させるためにはハローワークの窓口へ出向く必要があります。
2.ハローワークに出向いて本登録を行う
インターネットからアカウント登録を行ったら、ハローワークの窓口で本登録を完了させてください。インターネットサービスから登録すると、求職区分が「オンライン登録者」となり、ハローワークの一部提供サービスが利用できません。
職業相談や紹介状の発行、雇用保険の手続きなどを行う場合は、ハローワークへ出向きましょう。ハローワークに行くことで、求職区分が「利用(来所)登録者」に切り替えられます。
はじめてハローワークを利用する方は、「ハローワークの利用方法とは?初めての方へ使い方を解説!」のコラムもご覧ください。利用手順を分かりやすく解説しています。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
板垣拓実
ハローワークは、求職者の就職活動をサポートするための無料のサービスです。登録に費用はかからず、特定の手続きもありません。求職情報を登録しておくと、すべての提供サービスを利用することができます。
効率的に就活を進めるなら、ハローワークと就職エージェントの併用がおすすめです。ハタラクティブへの登録・利用料はすべて無料。専任のキャリアアドバイザーにはいつでも気軽に相談できるので、就活への疑問や不安をすぐに解消できますよ。
ハローワークへ行く際に必要なものは?
ハローワークへ求職登録に行く際には、身分証明書(運転免許証や健康保険証など)を忘れずに持っていきましょう。登録時に特に必要な書類はありません。念のため、筆記用具やメモ帳なども持参していくと便利です。
参照元
ハローワークインターネットサービス
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ハローワークの求職登録をスムーズに済ませるコツ
ハローワークに求職登録をする際、自宅で仮登録を済ませておいたり、混雑時を避けたりすることで手続きがスムーズに進められます。以下のコツを参考にして、事前準備を進めてみましょう。
ハローワークは混雑時を避けて向かう
ハローワークへ求職登録に行く際は、混雑時を避けましょう。ハローワークは求職登録だけでなく、失業保険の手続きや職業相談などで利用する方もいるため、午前中は混雑することが多いようです。混雑している時間帯を避けられれば、待ち時間をかけずに手続きを進められるでしょう。
在職中の方は休憩時間を午後にずらしたり、土日・夜間窓口を利用したりといった工夫をするのがおすすめです。
自宅で仮登録を済ませておく
自宅でハローワークの仮登録を済ませておくことも、求職登録をスムーズに行うコツの一つ。あらかじめ仮登録をしておけば、窓口での手続きが一部省略できるためです。ハローワークで求職登録をする際は、設置されている端末を利用するため、混雑している可能性があります。
「待ち時間を発生させたくない」「窓口ですぐに求職申し込みの手続きがしたい」という方は、自宅のパソコンやスマホから登録を済ませておきましょう。仮登録はハローワークインターネットサービスから行えます。
履歴書は事前に準備しておく
求職登録をスムーズに進めるためには、事前に履歴書を準備しておくこともおすすめです。ハローワークで行う求職登録は、自分の学歴や経歴などを入力する必要があります。あらかじめ履歴書を用意しておけば、正しい情報を入力できるほか、職員との話も円滑に進められるでしょう。
履歴書の選び方は「履歴書が売ってる場所はどこ?選ぶ際の注意点や選考を通過するコツも解説!」のコラムでご紹介しています。内容を参考にしながら、自分に最も合う履歴書を選びましょう。
ハローワークで求職登録するメリットはある?
ハローワークで求職登録するメリット
- ハローワークの職員から就活サポートが受けられる
- 地域に密着した求人情報を得られる
- 職業訓練が受けられる
- 失業保険の受給手続きができる
ハローワークで求職登録をすると充実したサポートが受けられたり、地元の求人情報が得やすかったりといったメリットがあります。ハローワークを利用するか迷っている方は、以下のメリットを参考に検討してみてください。
ハローワークの職員から就活サポートが受けられる
ハローワークに求職登録すると、職員からいろいろな就活サポートが受けられます。ハローワークの職員は、求職者各々のニーズに沿ったアドバイスを提供。たとえば、職業相談や応募書類の作り方、面接対策などがあります。また、職員からのアドバイスをもとに、自分のキャリアパスを見直すなかで新たな視点を得ることも可能です。
特に初めての就職・転職活動が不安な方にとって、心強い味方となるでしょう。
ハローワークで受けられる面接練習については、「ハローワークの面接練習はどんな感じ?活用するメリットや申込み手順を解説」で解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
地域に密着した求人情報を得られる
ハローワークは全国に広がるネットワークを活用し、地域特有の求人情報が登録されています。そのため、地域に特化した求人情報を得やすいのが特徴です。
地元で就職したい方や、自分が希望するエリアの求人が知りたい方は、ハローワークを利用した就職・転職活動が向いているでしょう。
職業訓練が受けられる
ハローワークに求職登録をすると、職業訓練が受けられます。職業訓練とは、就活に役立つスキルや知識を身につけられる制度。コース内容は地域によって異なりますが、基本的なパソコン操作やWord・Excel等の使い方、CAD設計、介護系資格の取得など多様にあります。
「何もスキルがなくて不安…」と感じている方は、職業訓練で基礎を習得したり、専門性を深めたりすることで、就職への自信にもつながるでしょう。
失業保険の受給手続きができる
退職後、失業保険の受給手続きをする場合はハローワークへの登録が必要です。失業保険の手続きを行う際は、「雇用保険被保険者離職票」や「雇用保険被保険者証」などの書類を忘れずに持参してください。
失業保険は求職者の生活費を補填する重要な制度です。転職活動をするうえで負担を減らす一助となるため、よく確認しておきましょう。
要注意!ハローワークで求職登録をするデメリット
ハローワークで求職登録をする際には多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。以下では、ハローワークの求職登録で注意すべき点について解説します。
職員によって応対の差がある
ハローワークの窓口には、豊富な経験と知識を持つ職員が在籍しています。相談内容や求職に対するアプローチによっては、職員の応対に差を感じることもあるでしょう。
自分の状況をしっかり伝えても不明点が解決しなかったり、求めている解答が得られなかったりする場合は、担当者の変更を申し出てみるのもおすすめです。
掲載内容と実際の労働条件に相違がある
ハローワークは求人情報を無料で掲載できることから、基本的に企業が提出した内容にもとづいています。そのため、求人情報の詳細と実際の勤務環境や待遇が一致しないこともあるようです。また、求人情報の十分な精査ができておらず、ブラック企業が紛れている可能性も少なくありません。
給与・休暇が明確に記載されていなかったり、度々募集を出していたりと求人情報に不信な点を感じたら、ハローワークの職員に相談してみましょう。
検索条件によっては求人情報が少ないことがある
ハローワークは、大手企業や専門性のある職種などの求人情報が見つかりにくい場合があります。大手・有名企業は多くの応募が予想されるため、幅広い求職者が閲覧するハローワークには求人情報を出さない傾向にあるようです。
また、専門性の高い職種は一定程度の経験を求められたり、資格保有者を募集していたりと、応募条件が制限されることが多く、求職者層が幅広いハローワークへの求人掲載はあまりないといえるでしょう。
「大手企業で働きたい」「特定の職種について検索したい」といった方は、その業界に特化した求人サイトやエージェントを利用してみるのがおすすめです。
ハローワーク登録後に気をつけておきたいポイント
ハローワークにはさまざまな求人情報が掲載されているので、しっかりと内容を見極めることが重要です。この項では、ハローワークに登録したあと、注意しておきたいポイントについて解説します。
「オンライン自主応募」は職業紹介ではない
ハローワークに登録後、マイページから自分で直接求人に応募する「オンライン自主応募」は、職業紹介に含まれないことを理解しておきましょう。オンライン自主応募について詳しくは、ハローワークインターネットサービスの「オンライン自主応募について ~求職者マイページをお持ちの方へ~」でご確認ください。
失業保険の基本手当は、前職を自己都合退職した場合、受給手続日から7日経過後の翌日から2ヶ月間は給付が受けられません。この給付制限の待機期間満了後1ヶ月の間にオンライン自主応募をすると、「ハローワークからの職業紹介」にあたらないため、基本手当が給付されない可能性があります。オンライン自主応募を利用する際には、注意事項をよく確認しておきましょう。
参照元
ハローワークインターネットサービス
オンライン自主応募について ~求職者マイページをお持ちの方へ~
求人情報の内容をよく見極める
ハローワークに登録後、求人情報を閲覧する際は、自分自身でしっかりと内容を見極められるようにしましょう。ハローワークは無料で求人情報が掲載できるので、内容の精査が十分にできておらず、企業から提供された情報がそのまま掲載されています。
そのため、必ずしもすべて正しい内容とはいえないことも。求人は一覧から得られる情報だけでなく、詳細ページをよく読み、仕事内容や勤務地、給与等をしっかりと確認することが重要です。
よく精査せずに応募企業を選ぶとどのようなリスクがあるかは、「就職先を『どこでもいい』で選ぶと失敗する?リスクや成功させるコツを解説」のコラムでご紹介しています。内容を参考にしながら仕事内容や企業の概要などをよく調べ、応募することが大切です。
幅広い求人情報を選択できるようにしておく
1つの職業に固執するのではなく、自分のスキルや経験を活かせる他の職種にも目を向けてみましょう。ハローワークの魅力は、その幅広い求人情報。「自分にはこれしかできないから」と考えず、視野を広げることで自分に合った思いがけない求人に出会える可能性もあります。
また、ハローワークの職員に相談すれば、自分だけでは気づかない新たな求人情報を紹介してくれることもあるので、ぜひ積極的に活用してみましょう。
幅広い職種や勤務地などの求人情報を知りたいなら、ハローワークの求職登録とあわせて就職・転職エージェントの登録もおすすめです。複数の支援サービスを利用することで、効率的に就活を行えるでしょう。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンで徹底サポートを行うのが特徴です。丁寧なカウンセリングによって、あなたにぴったりの求人をご紹介。ハローワークとの併用なら、より多くの求人情報に出会えます。経験不問の求人も多く取り扱っているので、経歴やスキルに自信がない方も安心です。
応募書類の添削や面接対策などのサービスも充実!初めて就職・転職活動をする方も、万全の状態で就活に挑めますよ。サービスの登録・利用料はすべて無料です。ぜひお気軽にお問い合わせください。
ハローワークの登録に関するQ&A
ここでは、ハローワークの登録に関するいろいろな疑問やお悩みについて、Q&A方式で解決していきます。ハローワークに登録しようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ハローワークは在職中でも求職登録はできる?
在職中でもハローワークの求職登録は可能です。「オンライン登録者」として自宅のパソコンやスマホから求職登録ができるので、転職を考えている方は、求人検索をしながら今後のキャリアプランを構築することもできるでしょう。
ただし、「オンライン登録者」は一部の機能が使用できないため、ハローワークからの求人紹介や職業相談などを受けたい場合は、窓口へ出向いて求職区分を「利用(来所)登録者」に切り替える必要があります。
ハローワークに行くときの服装は?
ハローワークへ行くときの具体的な服装の規定はありません。基本的なマナーとして身だしなみを整え、清潔感のある服装を心掛けましょう。ハローワークで模擬面接を行う場合は、本番を意識してスーツを着用していくのがおすすめです。
ハローワークカードをなくしました…
すぐにハローワークの窓口へ連絡しましょう。紛失を申し出ることで、ハローワークカードの再発行手続きができます。ハローワークカードの再発行には「求職登録日から2年間」という期限があるので注意が必要です。
ハローワークの求職登録は退会できる?
ハローワークの求職登録取り消しや退会は可能です。ハローワークインターネットサービスのマイページから、「退会」を押して完了できます。
ただし、就活を再開する可能性がある場合、退会は避けたほうが無難です。もし、ハローワークの職員と合わず退会を希望しているなら、担当者を変更してもらうこともできるので検討してみましょう。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube