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ハローワーク利用の流れを解説!仕事探しや失業保険の手続き方法も
この記事のまとめ
- ハローワークを初めて利用する際の流れとして、まずは求職の登録をしよう
- 主なサービスには、就職のサポートや失業保険の受給手続きなどがある
- ハローワークでの求職活動の流れは「求人を探す→紹介状を貰って応募する」が基本
- ハローワークに失業保険受給の必要書類を提出した後は、説明会に参加する流れになる
- 効率的な就職活動がしたい場合は、ハローワークとエージェントの併用がおすすめ
ハローワークに行こうと考えているものの、「利用の流れが分からない…」「一度も行ったことがないから怖い…」と悩む方もいるようです。ハローワークの利用が初めてだと、「失業保険の手続きはどうすればいいの?」「仕事探しや応募の流れは?」と不安になりますよね。
ハローワークは「公共職業安定所」ともいい、誰でも利用できる国の行政機関です。国民の安定的な雇用を確保する目的で、就職支援や雇用保険に関する手続きを行っています。それぞれのサービスについて適切な理解を持つことで、初めての方も安心して利用できるでしょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの太田さんのアドバイスを交えつつ、ハローワークを利用する際の基本的な流れについてまとめました。ハローワークに関する知識を深め、自分の就職活動に役立てましょう。
この記事にコメントしているアドバイザー
ハローワークの基本的なサービス
ハローワークは、仕事を探す際に必要なサポートを行ってくれる公的機関です。ハローワークの代表的なサービスについて、以下で具体的に解説します。
ハローワークの基本的なサービス
- 求人情報の提供と職業相談窓口でのサポート
- 雇用保険(失業保険)の受給手続き
- 職業訓練の受講手続き
- 求職者向けに面接会やセミナーの開催
1.求人情報の提供と職業相談窓口でのサポート
ハローワークでは、全国各地の求人情報を提供しています。多様な業界や職種の求人を扱っているため、就職活動の軸が定まっていない方も幅広く仕事を探せるのが利点といえるでしょう。
また、求職活動で不明な点や困ったことがあれば、窓口のスタッフに職業相談することも可能。専門家から、自分に適した求人情報の選び方や選考対策のアドバイスが受けられます。
ハローワークで職業相談を受けるメリットや利用する際の注意点は「職業相談をハローワークで!利用するメリットや実績作りについて解説」のコラムで解説しているので、チェックしてみてください。
履歴書の書き方指導や添削サービスも実施
ハローワークでは履歴書の書き方指導や添削サービスも実施しています。初めて求職活動をする方や、久しぶりの求職活動で履歴書の書き方に不安がある人は利用してみましょう。ハローワークインターネットサービスの「履歴書・職務経歴書の書き方」では、厚生労働省様式の履歴書のダウンロードが可能です。応募書類の作り方について説明したパンフレットも用意されているので、こちらも参考にしてみましょう。2.雇用保険(失業保険)の手続き
ハローワークでは、失業保険の受給手続きもサポートしています。失業保険とは、被保険者が離職した場合に、安心して就職活動に専念し、再就職を果たすために支給される雇用保険上の基本手当(失業手当)のことです。失業保険は、受給要件を満たし、ハローワークで適切な手続きを踏むことで受け取れます。
3.職業訓練の受講手続き
ハローワークでは、多様な職種の訓練が行える公的制度「ハロートレーニング(職業訓練)」も提供しています。
受講の案内や手続きもサポートしてくれるので、興味がある方は窓口で相談してみましょう。「新しい分野に挑戦したい」「就職に役立つ技術を磨きたい」と考えている方にとって、ハロートレーニングの利用はおすすめです。
参照元
ハローワークインターネットサービス
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4.求職者向けに面接会やセミナーの開催
ハローワークでは、面接会やセミナーを開催して、求職者の就活スキル向上を支援しています。状況によっては、オンラインでの面接会や職場見学もできるでしょう。
各ハローワークによって、イベントの開催日程や内容は異なります。自身が利用したい地域のハローワークのWebサイトをチェックし、どのようなイベントがあるか事前に把握しておきましょう。
ハローワークの利用者層は幅広い
各ハローワークを利用する人は新卒者や高卒者、中高年などさまざま。多様なバックグラウンドを持つ方たちが訪れるため、ハローワークでは幅広いニーズに応えられるように、多様な支援サービスの窓口を設置しています。
具体的には、若年層を対象とした「わかものハローワーク」、子育てをしている方向けの「マザーズハローワーク」、障がい者専用就職支援窓口などが挙げられるでしょう。参照元
厚生労働省
わかものハローワーク
マザーズハローワーク事業
障害者に関する窓口
ハローワーク利用の流れ【初めての方向け】
初めてハローワークを利用される方へ、その流れと手続き方法についてお伝えします。基本的な流れを押さえて、ハローワークを円滑に利用しましょう。
ハローワークで求職の登録・申し込みをしよう
ハローワーク利用の流れは求職の登録から始まります。求職の登録・申し込みを行うことで、ハローワークの各種サービスを受けることが可能です。
ハローワークのインターネットサービスの「求職申込み手続きのご案内」によれば、具体的な求職登録・申し込み手続きの方法として、下記の2通りがあります。
ハローワークに行って手続きする場合
最寄りのハローワークに直接訪れる方法です。各事業所で自分の求職情報をパソコンで入力、または指定の書類に記入しましょう。
氏名や住所といった基本情報に加え、学歴や職歴を問う項目もあるため、事前に自身の経歴をまとめたメモや履歴書などを持参するとスムーズです。初めて利用する場合も、窓口のスタッフに聞けば手続きの流れを教えてくれるでしょう。
自宅のパソコンやスマホで手続きする場合
求職登録はインターネット上での手続きも可能です。まず、スマホやパソコンでハローワークの公式サイトにアクセスし、求職者マイページのアカウントを作成します。
アカウント作成から14日以内に求職情報を入力しましょう。その後、オンライン上の求職登録(「オンライン登録者」)が完了する流れです。
ただし、オンライン上で受けられるサービスには制限があります。より多くのサービスを希望するのであれば、実際にハローワークに赴き「利用者登録」を行う必要がある点に注意が必要です。
ハローワークを初めて利用するときに押さえておきたいポイントは「ハローワークの利用方法とは?初めての方へ使い方を解説!」のコラムで解説しているので、チェックしてみてください。
ハローワークは登録目的のみでの利用もOK
ハローワークは、求職の登録目的のみで訪れても問題ありません。求人情報を収集するためだけに利用するのもおすすめです。
ハローワークは活動中の求職者だけでなく、将来的な職探しの参考にしたい方が訪れる場でもあります。登録をすることで、就職や仕事に関するさまざまな情報が得られますので、ぜひ活用してみてください。ハローワークインターネットサービス
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ハローワークでの仕事探しから応募・採用までの流れ
この項では、ハローワークで仕事探しをする方法や、応募・採用までの流れを解説します。
ハローワークでの仕事探しから応募・採用までの流れ
- ハローワークの検索機や自宅のパソコンで求人を探す
- ハローワークの窓口で求職・職業相談をする
- 求人に応募して紹介状を発行してもらう
- 応募企業による書類選考・面接を受ける
- 採用結果の連絡を待つ
1.ハローワークの検索機や自宅のパソコンで求人を探す
ハローワークの提供する数多くの求人情報から、自分の希望や能力に合った仕事を探しましょう。ハローワークの検索機を利用することで、希望条件に基づいた求人情報を確認できます。また、インターネット接続があれば、自宅のパソコンやスマートフォンからでも求人情報を閲覧可能です。
2.ハローワークの窓口で求職・職業相談をする
自分で職探しをする以外に、ハローワークの窓口で求職・職業相談をしてみましょう。就職活動に詳しいスタッフがあなたの希望条件やスキルを考慮し、適切な求人を紹介してくれます。
また、仕事選びのポイントや履歴書の書き方、面接の対策などに関してもアドバイスしてくれるでしょう。「職安とは?どうやって利用する?サービスの特徴や求人の探し方を紹介」のコラムで職安を上手に活用するためのポイントを解説しているので、参考にしてみてください。
職場見学を希望するときの流れ
気になる求人がある場合、応募をする前にハローワークを経由して「職場見学」ができる可能性があります。求人票に「応募前職場見学可」と記載されている会社もありますが、記載されていなくても見学ができる場合があるのでハローワークの窓口で相談してみましょう。
事前に職場見学をすることで、入社後にミスマッチを感じにくいメリットがあります。求人票に載っている内容や企業のWebサイトからは分からない、リアルな職場の雰囲気を見てみたい方におすすめです。3.求人に応募して紹介状を発行してもらう
理想的な仕事が見つかったら、その求人に応募するための手続きを始めましょう。求人に応募するには、前述したハローワークの窓口で紹介状の発行を依頼することが必要。ハローワークから受け取った紹介状は、応募先企業の採用選考で提出するのが一般的な流れです。
インターネット上で自主応募する場合の流れと注意点
ハローワークのインターネットサービスで見つけた求人に、オンライン上で自主応募もできます。求人情報の「オンライン自主応募の受付」という項目に「可」の記載があれば、オンライン自主応募が可能。右上にある「自主応募」ボタンを押し、応募する流れとなります。
ただし、厚生労働省の「リーフレット」によれば、オンライン自主応募の場合はハローワークからの紹介に該当しません。そのため、ハローワークの職業紹介が要件となっている再就職手当などが受給できなくなる点に注意が必要です。
参照元厚生労働省
2021年9月21日からハローワークインターネットサービスの機能がより便利になります!
4.応募企業による書類選考・面接を受ける
ハローワークから紹介状を発行してもらったあとは、応募企業による書類選考や面接を受けます。事前に応募書類を郵送するケースや、履歴書や職務経歴書を持参のうえ直接面接を受けに行くケースがあるので、応募企業の指示に従いましょう。
面接でのマナーや受け答えに自信がない場合は、ハローワークで模擬面接を受けてみるのもおすすめです。
5.採用結果の連絡を待つ
応募先での書類選考や面接が終わったら、採用結果の連絡を待ちます。採用された場合は、ハローワークへ連絡が必要です。
また、雇用保険の基本手当(失業手当)は採用日以降は支給されません。ただし、要件を満たしていれば「再就職手当」や「就業促進定着手当」などが受給できる場合があります。詳しくはハローワークインターネットサービスの「就職促進給付」をチェックしてみましょう。
参照元
ハローワークインターネットサービス
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ハローワークでの雇用保険(失業保険)受給手続きの流れ
ハローワークでの失業保険受給は、仕事がない期間中に就職活動費や生活費を補うための重要なサポートです。この項では、ハローワークインターネットサービスの「雇用保険の具体的な手続き」を参考に、ハローワークにおける失業保険受給手続きの流れを詳しく説明します。
失業保険の受給条件や期間を「失業したらやることは何?必要な手続きや失業保険を申請する方法を解説」のコラムで解説しているので、こちらも併せてチェックしてみてください。
ハローワークでの雇用保険(失業保険)受給手続きの流れ
- 管轄のハローワークに必要書類を提出する
- 失業保険の受給説明会に参加する
- 求職活動を行い失業認定を受ける
- 基本手当(失業手当)を受給する
1.管轄のハローワークに必要書類を提出する
離職後は早めに最寄りのハローワークに行き、失業保険を受給するために必要な手続きを行いましょう。
手続きには、「雇用保険被保険者離職票1、2」「個人番号確認書類」「本人確認書類」「銀行口座の通帳」「印鑑」などが必要です。詳しくは、「雇用保険の具体的な手続き」もご確認ください。
2.失業保険の受給説明会に参加する
失業保険の受給資格が決定したら、求職活動の方法や失業保険の受給方法についての説明会に参加しましょう。失業保険受給の流れをスムーズにするためにも、説明会での内容をしっかりと理解しておくことが大切です。
3.求職活動を行い失業認定を受ける
説明会を受けたあとは、具体的な求職活動を開始します。失業保険を受給するには、4週に1回の頻度で失業認定を受けることが原則。定期的にハローワークに通い、求職活動の状況を記録した「求職活動申告書」を提出し、失業認定を受けましょう。
4.基本手当(失業手当)を受給する
失業が認定された日から5営業日ほどで、指定の口座に失業手当が支払われます。給付期間が終了する、または再就職が決定するまでは、失業認定と受給の手順を追いながら仕事を探すのが基本的な流れです。
失業保険の受給条件
失業保険を受給するためには、一定の条件が存在します。ハローワークインターネットサービスの「受給要件」によると、具体的には「離職日以前の過去2年間のうちに、被保険者として働いた期間が通算12ヶ月以上あること」や「就職する意思があり、すぐにでも就職できる状態にあること」などです。
失業保険の受給を検討している方は、自分が要件に当てはまるか事前に確認しておきましょう。ハローワークインターネットサービス
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ハローワークに行く際の服装と持ち物
ハローワークに行く際は、何を身につけ、何を持って行くのか気になる方もいるのではないでしょうか。この項では、初めて利用する場合や模擬面接を受ける場合の服装、持参すると便利なものについて具体的に解説します。
初めて訪れる際の服装
初めてハローワークを訪れる際は、スーツはもちろん、カジュアルな服装でも問題ありません。ただし、できるだけ清潔感のある格好を心掛け、過度な肌の露出は避けましょう。
求職活動をする場であることを意識し、TPOに配慮した服装をするのがおすすめです。「ハローワークに行くときの服装は?状況別のポイントや利用の流れをご紹介」のコラムでも、ハローワークへ行くときの服装について解説しているので参考にしてみてください。
模擬面接を受ける際の服装
ハローワークで模擬面接を受ける場合は、スーツの着用が基本です。本番の面接同様、第一印象が大切なので、きちんとした装いが求められるでしょう。
男性はスーツにネクタイ、女性はスーツに襟ぐりが開き過ぎていないブラウス(シャツ)やカットソーがおすすめ。また、服装以外では、清潔感のある髪型やナチュラルメイクを心掛けましょう。
ハローワークへ持参すると便利な持ち物
ハローワークを利用する際は、筆記用具を持参しましょう。求職活動をスムーズに進めるため、必要な情報を速やかにメモできるようにしておくと便利です。
また、学歴と職歴を記載した履歴書や職務経歴書があれば、求職登録や窓口のスタッフに職業相談するときに役立ちます。
そのほかに、身分証明書(免許証や保険証など)も念のため持って行きましょう。急な手続きで本人確認が必要になった場合にスムーズです。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

太田雅子
ハローワークは国の公共機関で、どなたでもご利用いただけます。雇用保険関連の手続きを除けば、ご持参いただかなければならないものは基本的にないので、私服や手ぶらで行っていただいて問題ありません。
お仕事を探している方は、ハローワークの多彩なサービスを十分に活用するためにも、初回利用時に求職の申し込みをしておきましょう。また、就職活動では、複数の就職支援サービスを利用し、幅広く情報収集するのがおすすめです。
わたしたちハタラクティブは、お話をするなかで「強み」や「仕事に活かせる経験」を見つけ、ご相談者さまに合ったお仕事をご紹介しています。サービスはすべて無料ですので、ぜひお気軽にご利用くださいね。
ハローワークを利用するメリット・デメリット
ハローワークは、就職活動中の方にとってメリットの大きいサービスです。ただし、希望する就職先や生活スタイルによって、ハローワークの利用にデメリットを感じる場合もあるでしょう。
この項では、ハローワークを利用するメリット・デメリットを紹介します。
メリット
ハローワークの利用には主に以下のようなメリットがあります。
ハローワークを利用するメリット
- 無料でサービスが利用できる
- 地域に密着した求人が多い
- 給付金を貰いながら就職活動ができる
無料でサービスが利用できる
ハローワークを利用するメリットの一つは、無料で利用できることです。ハローワークは国(厚生労働省)が提供しているサービスのため、利益を得ることを目的としていません。営利目的かそうでないかという点は、ハローワークと民間の就職支援サービスの大きな違いといえるでしょう。
ハローワークでは、学歴や職歴、スキルにかかわらず、誰でも無料で仕事探しのサポートが受けられます。
地域に密着した求人が多い
ハローワークは全国にありますが、各地域ごとに運営されており、その地域に密着した求人を多く取り扱っています。民間の求人サイトに掲載されていない求人情報が見られたり、地元の中小企業の求人情報がチェックできたりすることは、ハローワークを利用するメリットといえるでしょう。
「地元で働きたい」「近隣の地域で働きたい」などの希望がある方は、ハローワークの利用が有効な場合があります。
給付金を貰いながら就職活動ができる
給付金を貰いながら就職活動ができることも、民間の就職支援サービスにはないメリットといえます。たとえば、雇用保険の基本手当(失業手当)がその一つです。ほかにも、職業訓練を受ける際に要件を満たせばもらえる「職業訓練受講給付金」、早期に就職が決まった方を対象とした「再就職手当」などの給付金があります。
就職活動中の生活費に不安を感じている方や、各種給付金の詳細を知りたい方はハローワークの相談窓口で相談してみましょう。
デメリット
ハローワークを利用する際、以下のような内容をデメリットと感じる可能性があります。
ハローワークを利用するデメリット
- 基本的に平日日中しか利用できない
- 地域や相談員によってサポートにバラつきがある
- 求人を出している企業の質に差がある
基本的に平日日中しか利用できない
ハローワークの開庁時間は、基本的に平日の午前8時30分から午後5時15分までです。一部の施設では平日夜間や土曜日も職業相談ができる場合がありますが、一部利用できないサービスも。
就業中で平日の休みがない方など、平日の日中に活動できない方にとっては、開庁時間が限られていることがデメリットとなる可能性があるでしょう。
地域や相談員によってサポートにバラつきがある
地域や相談員によってサポートにばらつきがある場合もあるようです。ハローワークは、国の行政機関ですが、運営は各地域ごとに行われています。そのため、地域によって対応していないサービスがあったり、相談員によってサポートにバラつきがあったりすることは珍しくないようです。
地域によって希望するサービスが受けられない可能性がある点はデメリットといえるでしょう。
求人を出している企業の質に差がある
ハローワークに求人を出している企業の質はさまざまです。ハローワークは求職者だけでなく企業も無料で利用できます。そのため、業績不振だったり労働環境が悪かったりする企業の求人が掲載されている場合もあるようです。ほかにも、人材の定着率の低い企業が、短期間で何度も募集をかけているケースも考えられます。
もちろん優良な企業の求人も多くありますが、なかには応募して問題ないのか見極めが必要な求人が紛れ込んでいる可能性があることに注意しましょう。
ハローワークでの仕事探しに向き・不向きはある?
ハローワークでの仕事探しは、人によって向き・不向きがあります。「ハローワークを利用するメリット・デメリット」を踏まえて、ハローワークでの仕事探しが向いている人と向いていない人の特徴を解説するので、参考にしてみてください。
ハローワークでの仕事探しが向いている人
以下のような方は、ハローワークでの仕事探しが向いていると考えられます。
ハローワークでの仕事探しが向いている人
- 地元の会社で働きたい
- 中小企業で働きたい
- 職種や条件に強いこだわりがない
- 多くの求人のなかから選びたい
地元の会社で働きたい
地元の会社での就職を希望している方は、ハローワークでの仕事探しに向いているでしょう。既述したように、ハローワークは管轄の地域に密着した求人を多く取り扱っています。インターネットや求人サイトなどには掲載されていない求人情報が見られる可能性があるので、地元企業で働きたい方にはハローワークの利用がおすすめです。
中小企業で働きたい
中小企業で働きたい方にも、ハローワークはおすすめです。ハローワークの求人は、地域の中小企業が多い傾向にあります。大手企業への就職を希望しておらず、比較的身近でアットホームな雰囲気の会社へ就職したいと考えている方は、ハローワークの求人をチェックしてみましょう。
職種や条件に強いこだわりがない
職種や条件に強いこだわりがない方も、ハローワークでの仕事探しが向いている可能性があります。特定の職種を希望している方や、給与や休日などの待遇面に譲れない条件がある方は、ハローワーク以外のサービスを利用したほうが希望の求人が見つかりやすいでしょう。
強いこだわりがなければ、ハローワークの幅広い求人のなかから自分が応募したい企業を探してみることも一つの方法といえます。
多くの求人のなかから選びたい
多くの求人のなかから選びたい方も、ハローワークに足を運んでみましょう。「求人数の多さ」は、ハローワークの特徴です。無料で求人が掲載できることから、採用活動にかかるコストを削減したいと考える企業が多く利用しています。
求人サイトや求人情報誌に載っていない求人も確認できるので、どなたでも就職活動中の情報収集に活用しやすいでしょう。
ハローワークでの仕事探しが向いていない人
ハローワークでの仕事探しが向いていない人の特徴は、以下のような内容が挙げられるでしょう。
ハローワークでの仕事探しが向いていない人
- 大手企業で働きたい
- 高い専門性や資格を活かして働きたい
- 好待遇であることを重視したい
- 在職中に転職活動がしたい
大手企業で働きたい
大手企業でへの就職を目指している方は、ハローワーク以外で仕事探しをしたほうが希望の求人が見つかりやすい可能性があります。既述のとおり、ハローワークの求人は地域の企業や中小企業が主です。誰もが一度は名前を聞いたことがあるような大手企業が、ハローワークに求人を出している可能性は低いでしょう。
大手企業の場合、自社のWebサイトで採用情報を掲載している場合があります。ほかにも、求人サイトや就職・転職エージェントを通して、募集を行っていることがあるのでチェックしてみましょう。
高い専門性や資格を活かして働きたい
高い専門性や資格を活かして働きたい方も、ハローワークでは希望の求人が見つかりにくいでしょう。専門性の高い仕事や、特別な資格・スキルが必要な仕事は、ハローワークではあまり募集されていない傾向にあるようです。
民間の就職支援サービスのなかには、特定の職業や業界に特化したものもあるので活用してみましょう。
好待遇であることを重視したい
好待遇であることを重視したい方も、ハローワークでの仕事探しが向いていない可能性があります。ハローワークは多くの求人数を取り扱っていますが、労働条件や給与などの待遇面にそれほど期待できない企業も多いようです。
就職活動において、好待遇であることを重視する場合はハローワーク以外で仕事探しをしたほうが、希望に合う求人が見つかりやすいでしょう。
在職中に転職活動がしたい
在職中に転職活動を始めたい方は、ハローワークが利用しにくい可能性があります。既述のとおり、ハローワークの開庁時間は基本的に平日の日中です。土日休みの仕事の場合は、利用できるタイミングが少ないでしょう。
限られたタイミングでハローワークへ通っても、なかなか思うように転職活動が進まない可能性があります。在職中に転職活動がしたい方は、ハローワーク以外で仕事を探したほうがスムーズに進められるでしょう。
ハローワーク以外での職探しの流れ
ハローワークと民間の就職・転職支援サービスでは、それぞれ異なる求人情報や特色を持っています。そのため、ハローワークに限定せず、ほかのサービスを併用することもおすすめです。
以下でハローワーク以外での職探しの方法とその流れを紹介します。
企業のWebサイトで採用情報を確認する
就職したい特定の企業があるなら、その企業のWebサイトをチェックしてみましょう。
企業によっては「採用情報」「RECRUIT」などの文言で、採用情報が載っているページへアクセスできる場合があります。そのページを確認すれば、現在求人の募集を行っているのか、どのような職種で行っているのかなどが分かるでしょう。
求人募集を行っている場合は、採用情報ページで紹介されているやり方に従って応募してください。
求人情報誌・チラシをチェックする
求人情報誌や求人チラシを活用した職探しも可能です。コンビニや百貨店などに、無料で持ち帰れる求人情報誌やチラシが置いてある場合があります。見つけたら家に持って帰って目を通してみましょう。
気になる求人を見つけたら、自分で企業に連絡を取ります。担当者から選考や面接について案内されるので、指示に従いましょう。
求人サイトを利用する
求人サイトを活用した職探しの方法もあります。一般的な求人サイトの利用の流れは以下のとおりです。
2.求人を検索する
3.応募(エントリー)する
4.書類選考・面接を受ける
就職・転職エージェントを活用する
プロのサポートを受けながら就職・転職活動を進めたい方には、就職・転職エージェントの活用がおすすめです。就職・転職エージェントは、一般的に以下のような流れで利用します。
2.カウンセリング(面談)を受ける
3.求人を紹介してもらい応募する
4.書類選考・面接を受ける
初回カウンセリングでは、自分の職歴やスキル、希望条件などのヒアリングが行われます。ヒアリング内容に応じて、希望や適性に合った求人を紹介してもらえるところは、就職・転職エージェントを活用するメリットでしょう。
エージェントにもよりますが、応募書類の添削や面接対策などのサポートが受けられることも特徴です。専門的な視点からアドバイスをもらえるため、面接の成功率アップが期待できるでしょう。
「ハローワークとほかの支援サービスを併用し、幅広く就職活動がしたい」「なかなか自分に合った求人が見つからない…」という方には、就職・転職エージェントのハタラクティブがおすすめです。
ハタラクティブは、20代の既卒や第二新卒、フリーターといった若年層向けの就職・転職支援を行っています。就活ノウハウを持つキャリアアドバイザーがマンツーマンで付き、一人ひとりに合ったお仕事をご提案。選考書類の書き方や面接対策についても、応募先企業ごとにアドバイスいたします。
入社後のフォローも実施しているため、「就職・転職先でうまくやっていけるのかな…」といった不安を抱えている方も安心です。サービスはすべて無料でご利用いただけますので、ぜひ一度ご相談ください。
ハローワークの利用に関するQ&A
最後に、ハローワーク利用に関する疑問や不安にQ&A形式でお答えしていきます。各地域・各人の状況によって詳細は変わる可能性がありますので、具体的な利用方法や手続きなどについては最寄りのハローワークにご確認ください。
ハローワークを利用できる時間帯は?
ハローワークの開庁時間は、基本的に平日の午前8時30分から午後5時15分までです。
ただし、一部のハローワークでは、夜間や土曜日も職業相談サービスを利用できる場合もあります。足を運ぶ前に、最寄りのハローワークの利用可能時間を確認しておきましょう。
ハローワークを初めて利用する際はなんて言う?
初めてハローワークを利用する際には、「初めて利用するので手続きの方法を教えてください」と窓口のスタッフに伝えましょう。
ハローワークのスタッフが、利用者の事情に応じて必要な手続きやサービスについて詳しく案内してくれます。
ハローワークの利用には予約が必要?
基本的に、ハローワークを利用する際に予約は不要です。
ただし、窓口での専門的な職業相談を希望される場合や、就活イベントに参加したい場合などには事前予約が必要になることがあります。求人検索機の利用や窓口での一般的な相談、失業保険受給申請の手続きといった目的で訪れるのであれば、予約しなくても問題ありません。
在職中だとハローワークの使い方に制限はある?
在職中でもハローワークの求人情報の閲覧や相談サービスの利用は可能です。
ただし、求職活動を行っていないと判断されると、一部のサービスが受けられなくなる場合も。具体的には、失業保険の受給や一部の職業訓練の受講などが制限されます。このようなサービスの利用を考えている方は、それぞれを利用する流れや条件をあらかじめ把握しておきましょう。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナー
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