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ハローワーク利用の基本的な流れを知ろう!仕事探しやネット応募の仕方も
この記事のまとめ
- ハローワークを初めて利用する際の流れとして、まずは求職の登録をしよう
- ハローワークの主なサービスには、就職のサポートや失業保険の受給手続きなどがある
- ハローワークでの求職活動の流れは「求人を探す→紹介状をもらって応募する」が基本
- ハローワークに失業保険受給の必要書類を提出した後は、説明会に参加する流れになる
- 効率的な就職活動がしたい場合は、ハローワークとエージェントの併用がおすすめ
ハローワークに行こうと考えているものの、「利用の流れが分からない…」「一度も行ったことがないから怖い…」と悩む方もいるようです。ハローワークの利用が初めてだと、何をしたら良いのか、自分が求めるサービスは受けられるのか不安になりますよね。
ハローワークは「公共職業安定所」ともいい、誰でも利用できる国の行政機関です。国民の安定的な雇用を確保する目的で、就職支援や雇用保険に関する手続きを行っています。それぞれのサービスについて適切な理解を持つことで、初めての方も安心して利用できるでしょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの太田さんのアドバイスを交えつつ、ハローワークを利用する際の基本的な流れについてまとめました。ハローワークに関する知識を深め、自分の就職活動に役立てましょう。
この記事にコメントしているアドバイザー
ハローワーク利用の流れ【初めての方向け】
初めてハローワークを利用される方へ、その流れと手続き方法についてお伝えします。基本的な流れを以下で押さえて、ハローワークを円滑に利用しましょう。
ハローワークで求職の登録・申し込みをしよう
ハローワーク利用の流れは求職の登録から始まります。求職の登録・申し込みを行うことで、ハローワークの各種サービスを受けることが可能です。
ハローワークのインターネットサービスの「求職申込み手続きのご案内」によれば、具体的な求職登録・申し込み手続きの方法として、下記の2通りがあります。
ハローワークに行って手続きする場合
最寄りのハローワークに直接訪れる方法です。各事業所で自分の求職情報をパソコンで入力、または指定の書類に記入しましょう。
氏名や住所といった基本情報に加え、学歴や職歴を問う項目もあるため、事前に自身の経歴をまとめたメモや履歴書などを持参するとスムーズです。初めて利用する場合も、窓口のスタッフに聞けば手続きの流れを教えてくれるでしょう。
インターネット上で手続きする場合
求職登録はインターネット上での手続きも可能です。まずハローワークの公式サイトにアクセスし、求職者マイページのアカウントを作成します。
アカウント作成から14日以内に求職情報を入力しましょう。その後、オンライン上の求職登録(「オンライン登録者」)が完了する流れです。
ただし、オンライン上で受けられるサービスには制限があります。より多くのサービスを希望するのであれば、実際にハローワークに赴き「利用者登録」を行う必要がある点に注意が必要です。
ハローワークを初めて利用するときに押さえておきたいポイントは「ハローワークの利用方法とは?初めての方へ使い方を解説!」のコラムで解説しているので、チェックしてみてください。
ハローワークは登録目的のみでの利用もOK
ハローワークは、求職の登録目的のみで訪れても問題ありません。求人情報を収集するためだけに利用するのも良いでしょう。
ハローワークは活動中の求職者だけでなく、将来的な職探しの参考にしたい方が訪れる場でもあります。登録をすることで、就職や仕事に関するさまざまな情報が得られますので、ぜひ活用してみてください。
参照元
厚生労働省
求職申込み手続きのご案内
ハローワークの基本的なサービス
ハローワークの基本的なサービス
- 求人情報の提供と職業相談窓口でのサポート
- 失業保険(失業手当)の受給手続き
- 職業訓練の受講手続き
- 求職者向けに面接会やセミナーの開催
ハローワークは、仕事を探す際に必要なサポートを行ってくれる公的機関です。ハローワークの代表的なサービスについて、以下で具体的に解説します。
1.求人情報の提供と職業相談窓口でのサポート
ハローワークでは、全国各地の求人情報を提供しています。多様な業界や職種の求人を扱っているため、就職活動の軸が定まっていない方も幅広く仕事を探せるのが利点といえるでしょう。
また、求職活動で不明な点や困ったことがあれば、窓口のスタッフに職業相談することも可能。専門家から、自分に適した求人情報の選び方や選考対策のアドバイスが受けられます。
ハローワークで職業相談を受けるメリットや利用する際の注意点は「職業相談をハローワークで!利用するメリットや実績作りについて解説」のコラムで解説しているので、チェックしてみてください。
2.失業保険の受給手続き
ハローワークでは、失業保険の受給手続きもサポートしています。失業保険とは、被保険者が離職した場合に、安心して就職活動に専念し、再就職を果たすために支給される雇用保険上の基本手当(失業手当)のこと。失業保険は、受給要件を満たし、ハローワークで適切な手続きを踏むことで受け取れます。
3.職業訓練の受講手続き
ハローワークでは、多様な職種の訓練が行える公的制度「ハロートレーニング(職業訓練)」も提供しています。
受講の案内や手続きもサポートしてくれるので、興味がある方は窓口で相談してみると良いでしょう。「新しい分野に挑戦したい」「就職に役立つ技術を磨きたい」と考えている方にとって、ハロートレーニングを利用するのがおすすめです。
参照元
厚生労働省
ハロートレーニング(職業訓練)
4.求職者向けに面接会やセミナーの開催
ハローワークでは、面接会やセミナーを開催して、求職者の就活スキル向上を支援しています。状況によっては、オンラインでの面接会や職場見学もできるでしょう。
各ハローワークによって、イベントの開催日程や内容は異なります。自身が利用したい地域のハローワークのWebサイトをチェックし、どのようなイベントがあるか事前に把握しておきましょう。
ハローワークの利用者層は幅広い
ハローワークを利用する人は、新卒者、高卒者、中高年などさまざま。多様なバックグラウンドを持つ方たちが訪れるため、ハローワークでは幅広いニーズに応えられるように、多様な支援サービスの窓口を設置しています。
具体的には、若年層を対象とした「わかものハローワーク」、子育てをしている方向けの「マザーズハローワーク」、障がい者専用就職支援窓口などが挙げられるでしょう。
ハローワークでの仕事探しの流れと応募方法
この項では、実際にハローワークで仕事探しをする際の流れと応募方法を解説します。
1.ハローワークの検索機や自宅のパソコンで求人を探す
ハローワークの提供する数多くの求人情報から、自分の希望や能力に合った仕事を探しましょう。ハローワークの検索機を利用することで、希望条件に基づいた求人情報を確認できます。また、インターネット接続があれば、自宅のパソコンやスマートフォンからでも求人情報を閲覧可能です。
2.ハローワークの窓口で求職・職業相談をする
自分で職探しをする以外に、ハローワークの窓口で求職・職業相談をしてみましょう。就職活動に詳しいスタッフがあなたの希望条件やスキルを考慮し、適切な求人を紹介してくれます。
また、仕事選びのポイントや履歴書の書き方、面接の対策などに関してもアドバイスしてくれるでしょう。「職安とは?どうやって利用する?サービスの特徴や求人の探し方を紹介」のコラムで職安を上手に活用するためのポイントを解説しているので、参考にしてみてください。
3.求人に応募して紹介状を発行してもらう
理想的な仕事が見つかったら、その求人に応募するための手続きを始めましょう。求人に応募するには、前述したハローワークの窓口で紹介状の発行を依頼することが必要。ハローワークから受け取った紹介状は、応募先企業の採用選考で提出するのが一般的な流れです。
インターネット上で自主応募する場合の流れと注意点
ハローワークのインターネットサービスで見つけた求人に、オンライン上で自主応募もできます。求人情報の「オンライン自主応募の受付」という項目に「可」の記載があれば、オンライン自主応募が可能。右上にある「自主応募」ボタンを押し、応募する流れとなります。
ただし、厚生労働省の「リーフレット」によれば、オンライン自主応募の場合はハローワークからの紹介に該当しません。そのため、ハローワークの職業紹介が要件となっている再就職手当などが受給できなくなる点に注意が必要です。
ハローワークでの失業保険受給手続きの流れ
ハローワークでの失業保険受給手続きの流れ
- ハローワークに必要書類を提出する
- 失業保険の受給説明会に参加する
- 求職活動を行い失業認定を受ける
- 失業保険を受給する
ハローワークでの失業保険受給は、仕事がない期間中に就職活動費や生活費を補うための重要なサポートです。この項では、ハローワークインターネットサービスの「雇用保険の具体的な手続き」を参考に、ハローワークにおける失業保険受給手続きの流れを詳しく説明します。
失業保険の受給条件や期間を「失業したらやることは何?必要な手続きや失業保険を申請する方法を解説」のコラムで解説しているので、こちらも併せてチェックしてみてください。
1.住まい管轄のハローワークに必要書類を提出する
離職後は早めに最寄りのハローワークに行き、失業保険を受給するために必要な手続きを行いましょう。
手続きには、「雇用保険被保険者離職票1、2」「個人番号確認書類」「本人確認書類」「銀行口座の通帳」「印鑑」などが必要となります。詳しくは、「ハローワークの公式サイト」もご確認ください。
2.失業保険の受給説明会に参加する
失業保険の受給資格が決定したら、求職活動の方法や失業保険の受給方法についての説明会に参加しましょう。失業保険受給の流れをスムーズにするためにも、説明会での内容をしっかりと理解しておくことが大切です。
3.求職活動を行い失業認定を受ける
説明会を受けたあとは、具体的な求職活動を開始する流れとなります。失業保険を受給するには、4週に1回の頻度で失業認定を受けることが原則。定期的にハローワークに通い、求職活動の状況を記録した「求職活動申告書」を提出し、失業認定を受けましょう。
4.失業保険を受給する
失業が認定された日から5営業日ほどで、指定の口座に失業保険が支払われます。給付期間が終了する、または再就職が決定するまでは、失業認定と受給の手順を追いながら仕事を探すのが基本的な流れです。
失業保険の受給条件
失業保険を受給するためには、一定の条件が存在します。ハローワークインターネットサービスの「受給要件」によると、具体的には「離職日以前の過去2年間のうちに、被保険者として働いた期間が通算12ヶ月以上あること」や「就職する意思があり、すぐにでも就職できる状態にあること」などです。
失業保険の受給を検討している方は、自分が要件に当てはまるか事前に確認しておきましょう。
参照元
厚生労働省
雇用保険の具体的な手続き
基本手当について
ハローワークに行く際の服装と持ち物
ハローワークに行く際は、何を身につけ、何を持って行けば良いのか気になる方もいるのではないでしょうか。この項では、初めて利用する場合や模擬面接を受ける場合の服装、持参すると便利な物について具体的に解説します。
初めて訪れる際の服装
初めてハローワークを訪れる際は、スーツはもちろん、カジュアルな服装でも問題ありません。ただし、できるだけ清潔感のある格好を心掛け、過度な肌の露出は避けましょう。
求職活動をする場であることを意識し、TPOに配慮した服装をするのがおすすめです。「ハローワークに行くときの服装は?状況別のポイントや利用の流れをご紹介」のコラムでも、ハローワークへ行くときの服装について解説しているので参考にしてみてください。
模擬面接を受ける際の服装
ハローワークで模擬面接を受ける場合は、スーツの着用が基本です。本番の面接同様、第一印象が大切なので、きちんとした装いが求められるでしょう。
男性はスーツにネクタイ、女性はスーツに襟ぐりが開き過ぎていないブラウス(シャツ)やカットソーが好ましいです。また、服装以外では、清潔感のある髪型やナチュラルメイクを心掛けましょう。
ハローワークへ持参すると便利な持ち物
ハローワークを利用する際は、筆記用具を持参しましょう。求職活動をスムーズに進めるため、必要な情報を速やかにメモできるようにしておくと便利です。
また、学歴と職歴を記載した履歴書や職務経歴書があれば、求職登録や窓口のスタッフに職業相談するときに役立ちます。
そのほかに、身分証明書(免許証や保険証など)も念のため持って行きましょう。急な手続きで本人確認が必要になった場合にスムーズです。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
太田雅子
ハローワークは国の公共機関で、どなたでもご利用いただけます。雇用保険関連の手続きを除けば、ご持参いただかなければならないものは基本的にないので、私服や手ぶらで行っていただいて問題ありません。
お仕事を探している方は、ハローワークの多彩なサービスを十分に活用するためにも、初回利用時に求職の申し込みをしておくと良いでしょう。また、就職活動では、複数の就職支援サービスを利用し、幅広く情報収集するのがおすすめです。
わたしたちハタラクティブは、お話をするなかで「強み」や「仕事に活かせる経験」を見つけ、ご相談者さまに合ったお仕事をご紹介しています。サービスはすべて無料ですので、ぜひお気軽にご利用くださいね。
ハローワークと民間エージェントを併用する場合の流れ
ハローワークと民間企業が運営する就職・転職エージェントでは、それぞれ異なる求人情報や特色を持っています。そのため、就職活動では、両者を併用するのが有効です。
ハローワークと就職・転職エージェント両方の長所をうまく活用することで、より多角的に、そして広範囲に求人情報を得られるでしょう。以下では、ハローワークとともに、就職・転職エージェントも利用する場合の流れを解説します。
就職・転職エージェント利用の流れ
就職・転職エージェントを利用する流れは、大きく分けて下記のようなステップになります。
- ・エージェントを選ぶ
- ・登録する
- ・カウンセリング(面談)を受ける
- ・求人を紹介してもらい応募する
- ・面接対策をする
就職・転職エージェントによって、得意分野やサービス内容が異なるため、自分のニーズに合ったエージェントを選びましょう。数社を比較することも大切です。
初回カウンセリングでは、自分の職歴やスキル、希望条件などを詳しく伝えます。担当キャリアアドバイザーが適性や要望に沿った求人を紹介してくれるため、応募するかを検討しましょう。
エージェントにもよりますが、応募後は採用選考に向けた対策をサポートしてもらえるのが一般的な流れです。専門的な視点から的確なアドバイスをもらえるため、面接の成功率アップが期待できます。
「ハローワークとほかの支援サービスを併用し、幅広く就職活動がしたい」「なかなか自分に合った求人が見つからない…」という方には、就職・転職エージェントのハタラクティブがおすすめです。
ハタラクティブは、20代の既卒や第二新卒、フリーターといった若年層向けの就職・転職支援を行っています。就活ノウハウを持つキャリアアドバイザーがマンツーマンで付き、一人ひとりに合ったお仕事をご提案。選考書類の書き方や面接対策についても、応募先企業ごとにアドバイスするのでいたします。
入社後のフォローも実施しているため、「就職・転職先でうまくやっていけるのかな…」といった不安を抱えている方も安心です。サービスはすべて無料でご利用いただけますので、ぜひ一度ご相談ください。
ハローワークの利用に関するQ&A
最後に、ハローワーク利用の流れに関する疑問や不安にQ&A形式でお答えしていきます。各地域・各個人の状況によって詳細は変わる可能性がありますので、具体的な利用方法や手続きなどについては最寄りのハローワークにご確認ください。
ハローワークを利用できる時間帯はいつですか?
ハローワークの開庁時間は、基本的に平日の午前8時30分から午後5時15分までです。
ただし、一部のハローワークでは、夜間や土曜日も職業相談サービスを利用できる場合も。足を運ぶ前に、最寄りのハローワークの利用可能時間を確認しておきましょう。
ハローワークを初めて利用する際はなんて言うのが良いですか?
初めてハローワークを利用する際には、「初めて利用するので手続きの方法を教えてください」と窓口のスタッフに伝えると良いでしょう。
ハローワークのスタッフが、利用者の事情に応じて必要な手続きやサービスについて詳しく案内してくれます。
ハローワークの利用に予約が必要か教えてください
基本的に、ハローワークを利用する際に予約は不要です。
ただし、窓口での専門的な職業相談を希望される場合や、就活イベントに参加したい場合などには事前予約が必要になることがあります。求人検索機の利用や窓口での一般的な相談、失業保険受給申請の手続きといった目的で訪れるのであれば、予約しなくても問題ありません。
在職中だとハローワークの使い方に制限はありますか?
在職中でもハローワークの求人情報の閲覧や相談サービスの利用は可能です。
ただし、求職活動を行っていないと判断されると、一部のサービスが受けられなくなる場合も。具体的には、失業保険の受給や一部の職業訓練の受講などが制限されます。このようなサービスの利用を考えている方は、それぞれを利用する流れや条件をあらかじめ把握しておきましょう。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube