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ハローワークに必要な持ち物は何?失業手当申請や目的別に必要なものを解説

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この記事のまとめ

  • ハローワークの持ち物は、どのような場合でも筆記用具とメモ帳があると良い
  • ハローワークに必要な持ち物は、利用目的によって異なるので事前に確認が必要
  • 失業保険の手続きに必要な持ち物は、離職票や身元確認書類などがある
  • ハローワークに行くのは私服で良いが、説明会や面接練習を受ける際はスーツが望ましい
  • 幅広く求職活動したい場合は、転職エージェントの併用がおすすめ

ハローワークに行くときの持ち物について、何が必要かわからないという方もいるでしょう。持ち物がわからないと、きちんと手続きができるのか不安になりますよね。

ハローワークでは、利用する目的ごとに必要な持ち物が異なります。たとえば、求職活動であれば履歴書や職務経歴書など。失業保険受給の手続きの場合は、離職票や身分確認書類などさまざまです。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの八木さんのアドバイスを交えつつ、ハローワークに行くときの必要な持ち物をまとめました。ハローワークでの求職活動の始め方や失業保険受給の流れも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ハローワークに行く際の持ち物

あらかじめハローワークに行くときに必要なものを準備しておけば、スムーズに手続きを行えるでしょう。以下では、ハローワークを利用する際に必要な持ち物について解説しています。ハローワークを利用したことがない方は、ぜひ参考にしてみてください。

利用目的によって必要な持ち物は異なる

ハローワークに必要な持ち物は、利用目的によって異なります。ハローワークを利用する前に、必要な持ち物を確認しておくことが大切です。

たとえば、失業保険を受け取りたい場合、必要な書類がすべてそろっていなければ手続きができません。転職を考えていて職業相談を受けたい場合は、履歴書や職務経歴書などを準備すると具体的な相談ができるでしょう。

また、ペンやノートがあれば相談員や職員からのお知らせやアドバイスをメモできるので、どの場合でも持参するのがおすすめです。また、履歴書やスケジュール帳もあると、円滑に手続きが行える場合があります。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

八木寛斗

八木寛斗

ハローワークで転職活動をするときの持ち物は、メモ帳や筆記用具などです。予定を確認するためのスケジュール帳などもあると安心でしょう。また、初回利用時に求職の登録・申込みをする際、履歴書を用意しておけば学歴や職務経歴を確認しながら記載することができるので便利です。

初めて行くときは登録だけでも良い?

ハローワークを初めて利用する際は、求職申込みの登録だけでもOK。初日は登録のみ行い、ハローワークの施設内を見学したり、サービスの種類や必要な持ち物を職員に質問したりしても良いでしょう。

登録を済ませておけば、2回目に来所した際にスムーズに求人検索や職業相談など、さまざまな支援サービスを受けることが可能。「ハローワークに行ったことないから怖い」という方は雰囲気に慣れるために、まずは登録だけしに行くのも良いでしょう。ハローワークの詳しいサービス内容は「ハローワークとは?詳しいサービス内容や利用時の流れなど分かりやすく解説」のコラムで確認できます。

ハローワーク(公共職業安定所)でできること

ハローワークとは、厚生労働省が運営する職業紹介や求職相談、雇用保険などの手続きといった就職や転職のサポートを無料で行う施設のこと。正式には「公共職業安定所(職安)」と呼ばれ、全国500ヶ所以上に設置されています。

ハローワークで行えることは、以下のとおりです。

  • ・求人の検索や申込み
    ・職業相談
    ・職業訓練の相談や申し込み
    ・失業保険の手続き
    ・就職セミナーや講習への参加

ハローワークでは正社員や契約社員、アルバイトやパートなど、さまざまな雇用形態の求人を検索することが可能。求人検索以外にも、就職セミナーや職業訓練、失業保険の手続きなどを行っています。

また、求人申込みをすると「ハローワークカード」が配布されます。「ハローワークカード」はハローワークを利用する際に必要なものなので、紛失しないように注意しましょう。

ハローワークの開庁時間

ハローワークの開庁時間は、基本的には平日の午前8時30分から午後5時15分までです。休館日は、土日祝日の場合がほとんどですが、地域や施設によっては平日夜間や土曜日も開庁していることがあるでしょう。ハローワークの利用を検討している方は、事前に施設の公式情報を確認することをおすすめします。

また、年末年始のハローワークは、基本的に毎年12月29日から1月3日が閉所、1月4日から開庁となります。年末年始は毎年混雑するので、余裕を持って利用すると良いでしょう。

仕事をしながらハローワークを利用する場合は、「在職中にハローワークで転職活動してもいい?利用するメリットや流れを解説」のコラムも参考にしてください。

【目的別】ハローワークを利用するときの持ち物

ここでは、目的ごとにハローワークを利用するときの持ち物をまとめました。前述したとおり、利用目的によってハローワークに行く際に必要な持ち物は異なるので、事前に確認しましょう。

窓口で行う職業相談

職業相談を窓口で行う際は、履歴書や職務経歴書といった自身の経歴が記載された書類を持っていくと良いでしょう。ハローワーク相談員のあなたに対する理解を深める材料になり、具体的なアドバイスがもらいやすくなります。

また、作成した履歴書や職務経歴書を持参した際に、相談員に添削を行ってもらえることも。積極的に就活に関する相談をすることでより有効な書類が完成し、就活に有利に働くでしょう。

履歴書の選び方を知りたい方は、「履歴書はどこで買うべき?購入できる場所と選び方のポイントを解説します」のコラムをご覧ください。

端末を用いた求人検索

ハローワークに設置されている端末を用いて求人情報を検索する場合、特に必要な持ち物はありませんが、メモ帳や筆記具を持参しておくと良いでしょう。端末を用いて検索したなかで、気になった求人票は印刷できます。筆記用具が手元にあれば、気になった求人票にメモができるでしょう

紹介状の発行依頼

紹介状の発行に必要な持ち物は、印刷した求人票とハローワークカードです。応募したい求人が見つかった場合、印刷した求人票とハローワークカードを持って窓口の職員に伝えましょう。

ハローワークの職員と求人票の内容を確認し、応募するかどうかを相談します。問題がなければ、企業に連絡してもらいましょう。企業から応募許可が出れば、紹介状を発行してもらえます。

ハローワークの紹介状をもらったら、ほかの応募書類に同封して応募先企業へ提出しましょう。提出方法は応募先企業によって異なるので、確認が必要です。

説明会や講習の受講

ハローワークで定期的に実施している説明会や講習会に参加する際には、筆記用具やノートを持参しましょう。

ハローワークで実施しているものは、面接対策セミナーやビジネスマナー講習などさまざま。説明会や講習会によって必要な持ち物は異なるため、事前に窓口に確認しましょう。

また、職業訓練の案内を受けるときの持ち物も、説明会や講習会と同様で筆記用具やノートです。職業訓練の案内を受けるときに、受講の申込みに必要な持ち物はハローワークの窓口で聞くことができるでしょう。

再就職決定の報告

再就職が決まったことを報告する際は、就職先企業の採用証明書と失業認定申告書、雇用保険受給資格者証と印鑑を持参します。採用証明書は、ハローワークから受け取る書類に同封されているものや、労働局のWebサイトからもダウンロードできるので忘れず提出しましょう。

ハローワークで失業保険の手続きをするときの持ち物

失業保険(失業手当、基本手当)を受け取るためには、ハローワークで手続きをする必要があります。失業保険の受給申請に必要なものは、以下のとおりです。

  • ・雇用保険被保険者離職票(1と2)
  • ・個人番号確認書類
  • ・身元確認書類
  • ・証明写真2枚
  • ・印鑑
  • ・本人名義の預金通帳またはキャッシュカード

失業保険を受給するためには、指定された認定日にハローワークに来所し、失業の認定を受ける必要があります。それぞれの認定日に必要な持ち物については、下記にまとめました。参考にしてみてください。

失業保険の初回認定日の持ち物

初めての認定日に持って行くべきものは、以下のとおりです。

  • ・雇用保険受給資格者証
  • ・失業認定申告書
  • ・受給資格者のしおり
  • ・印鑑
  • ・筆記用具

雇用保険受給資格者証と失業認定申告書は、雇用保険受給者初回説明会で渡されます。アルバイトをしている場合、給与証明書も必要となる場合があるので用意しておきましょう。

もし認定日の指定時間にハローワークに間に合わなかったら?と心配な方は、「ハローワークの認定日の時間に遅れると受給できない?遅刻時の対処法を解説」のコラムで対策を把握しておくのがおすすめです。

2回目以降の認定日に必要なもの

2回目以降の認定日に必要な持ち物は、1回目と大きく変化はありません。以下にまとめたので、参考にしてください。

  • ・雇用保険受給資格者証
  • ・2回目の失業認定申告書

上記以外で個別に指示されたものがあった場合は、事前に用意しましょう。必要があれば、セミナー出席証明書も持参します。

ハローワークで失業保険を受け取るまでの流れ

ハローワークで失業保険を受け取るまでの流れを、必要な持ち物とあわせて確認しましょう。

  • ・ハローワークで求人申込みをする
  • ・受給資格の決定を受ける
  • ・雇用保険受給者初回説明会に参加する
  • ・認定日にハローワークに来所する
  • ・失業認定を受ける
  • ・失業保険を受け取る

失業保険受給の申請を行うと、「雇用保険失業等給付受給資格者のしおり」が渡されます。事前に目を通しておけば、説明会の内容を把握しやすくなるでしょう。

失業保険を受け取れる条件

失業保険を受給できる条件は、「雇用保険の加入期間が条件を満たしている」「就職意思は高いが、失業状態のままであること」などです。退社理由によって、失業保険の受給に必要な雇用保険の加入期間は異なります。

詳しい受給条件は、ハローワークインターネットサービスの「受給要件」で確認することが可能です。離職理由も受給条件に関わるので、あわせてチェックしてみてください。

参照元
ハローワークインターネットサービス
基本手当について

ハローワークでの求職活動の始め方

ハローワークでの求職活動を始めるときの持ち物は、筆記用具とメモ帳、ハローワークカードです。持ち物を確認したら、ハローワークでの求職活動を始める流れを確認しましょう。

  • ・窓口で求職申し込みの手続きする
  • ・ハローワークカードを受け取る
  • ・求人検索を行う
  • ・求人検索端末や窓口で仕事を探す

求職登録は、ハローワーク内にある求職申込書に氏名や住所、職務経歴や希望する職種などを記入します。職務経歴や学歴を記入する場合があるので、職務経歴書や履歴書があるとすぐに確認できるので便利でしょう。

ハローワークでの求職活動は、在職中の方でも利用可能です。「次の職場を決めてから退職したい」「良いと思える仕事があれば転職したい」という方は、事前に登録しておくのも良いでしょう。

求人検索はハローワークに来所しなくても可能

ハローワークインターネットサービスで「求職者マイページアカウント」を作成すれば、自宅のパソコンやスマートフォンで求人を探すことができます。

あらかじめ登録をして求人検索をしておけば、来所した際にスムーズに窓口で相談できるでしょう。在職中で来所する時間がない方やハローワークで窓口相談のみ行いたい方も、空いた時間で仕事を探せるのでおすすめです。

紹介状をもらい面接を受ける

求人検索で気になる求人を見つけたら、窓口で紹介状を発行してもらいましょう。ハローワークで見つけた求人に応募するためには、紹介状は必須です。

紹介状を発行してもらったら、面接を受ける準備をしましょう。応募先企業との面接の日程調整は、ハローワークの職員が行ってくれます。その際は自身の予定を伝え、双方の都合に合わせて決められた日時・場所で面接を受けましょう。

面接に必要な持ち物は、ハローワークからの紹介状や履歴書、職務経歴書などです。そのほかにハローワークの職員が、日程調整の際に応募先企業から必要な持ち物を伝えられる場合も。職員から指定された持ち物があれば、忘れず面接に持参しましょう。

面接に不安がある方は、ハローワークで面接練習を行えます。詳しくは「ハローワークの面接練習はどんな感じ?活用するメリットや申込み手順を解説」のコラムをご覧ください。

ハローワークに行くときは私服でOK

ハローワークに行くときの服装は、基本的に私服で問題ありません。ハローワークは公共機関になるので、清潔感のある私服を選ぶことをおすすめします。かばんについても、普段使用しているかばんでOK。ハローワーク利用時の装いや持ち物が採用選考に影響することはないので、自分が着慣れた服装で良いでしょう。

説明会や面接練習時はスーツでの参加が基本

説明会や面接練習に参加する場合は、スーツで参加したほうが良いでしょう。説明会の場合、「私服可」と指示があれば私服でもOK。指定がない場合は、スーツで参加するのがおすすめです。

また、面接練習は実際の面接と同じ状況を想定して行われます。本番同様のスーツを着用することで、身だしなみやかばんの持ち方などのアドバイスを受けられるでしょう。

スーツの選び方に不安がある方は、「転職活動でリクルートスーツはNG?ビジネススーツとの違いや転職に適した服装を紹介」のコラムをチェックしてください。

在職中なら転職エージェントの併用もおすすめ

転職したい人のなかには、在職中でハローワークに求人を探しに行く時間がない方もいるでしょう。ハローワークは求職活動に非常に有益な場所ですが、利用時間がある程度限られているため、在職中の場合はハローワークと転職エージェントとの併用をおすすめします。

転職エージェントは、職務経歴や希望条件などを踏まえた求人の紹介や企業とのやり取りを代行してくれるので、仕事と転職活動の両立がしやすいのが魅力。ハローワークと転職エージェントを併用することで、より広範囲の求人情報にアクセスできるのもメリットの一つです。

「転職活動に不安がある」「ハローワーク以外でも幅広く仕事探しをしたい」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。

ハタラクティブでは、一人ひとりに専属のアドバイザーが丁寧にヒアリングを行い、ぴったりな求人をご紹介。応募書類の添削や面接対策など就活支援を一貫してサポートするので、安心して就活することができます。ハタラクティブのご登録・ご利用は無料です。ぜひご相談ください。

ハローワークに必要な持ち物に関するQ&A

ここでは、ハローワークの利用に必要な持ち物に関する疑問に回答しています。ハローワークをより効果的に利用して、求職活動を円滑に進めるための参考にしてみてください。

ハローワークは求人申し込みしなくても仕事を探せる?

求人申込みの登録をしなくても、求人情報などを閲覧するために利用することは可能です。しかし、登録者限定で公開している求人もあるので、登録したほうがより多くの求人を閲覧することができるでしょう。応募する際も登録が必要になるので、あらかじめ登録することをおすすめします。

どこのハローワークに行けば良いかわかりません。

ハローワークは、全国どの施設でも利用可能です。

自宅がある地域に近いハローワークを利用するのが基本ですが、利用したいサービスを実施していないハローワークも存在します。通いやすいよう自宅から近いところや、利用したいサービスがある施設を選ぶと良いでしょう。

フリーターやニートもハローワークを利用できる?

フリーターやニートも、ハローワークを利用することができます。

ハローワークは、年齢や経験に関係なく仕事を探すためのサービスを利用できる公共機関です。ハローワークは求職活動だけでなく職業相談や職業訓練など、さまざまなサービスを提供しているので、就活に関する適切なアドバイスを受けられるでしょう。

正社員で土日休みだからハローワークに行けません。

正社員であれば、有給休暇を利用する、土曜日に開庁しているハローワークに行くといった方法があります。

有給休暇の利用が難しかったり、土曜日に利用できるハローワークが近くになかったりする場合は、転職エージェントを利用するのがおすすめ。転職エージェントのハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーがカウンセリング結果をもとにおすすめの求人を紹介します。企業とのやり取りや選考対策なども行ってくれるので、仕事と転職活動を両立できるでしょう。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube