この記事のまとめ

  • ハローワークでは、県外の求人情報を検索したり応募したりできる
  • ハローワークで県外の求人を探すには、最寄りのハローワークでの求人申込が必要
  • ハローワークで県外への転職を成功させるために、説得力のある志望動機を考えよう
  • 失業保険を受給している場合は、引っ越し前後に手続きが必要
  • 県外での求職活動には、ハローワーク以外に民間の就職・転職エージェントも便利

「ハローワークで県外の求人情報を探せる?」と疑問に思っている方もいるでしょう。サービス内容やできることが分からないと、ハローワークを利用するハードルも高まってしまいますよね。

ハローワークでは、勤務地や条件などを絞ってさまざまな求人を比較検討することが可能です。ただし、県外の求人に応募するときは、求職活動でのポイントを押さえておく必要があるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの荒井さんのアドバイスを交えながら、ハローワークで県外の求人を探す方法や、県外での就職・転職活動をする前に知っておくべきポイントを解説します。県外で仕事を探すために必要な情報を整理し、後悔しない求職活動を行いましょう。

ハローワークで県外の求人に応募できる?

ハローワークは全国500ヶ所以上で開庁しており、施設内の端末やインターネットサービスから、県内外を問わず全国各地の求人情報を閲覧することが可能です。

ハローワークインターネットサービスの「検索のヒント」によると、一度に都道府県は3つまで、市区町村はそれぞれの都道府県から5つまで選択できます。県外の求人を検索したり、複数エリアの求人を比較したりする際にも有効活用できますね。また、管轄外の求人であっても、気になるものがあれば窓口で詳細を確認することも可能です。

このように、ハローワークでは管轄地域だけでなく、全国から気になる地域を選んで求人を探すことが可能です。勤務地を問わず理想の仕事を見つけたい方や、県外で新たなキャリアを積みたいと考えている方は、ぜひ活用してみてください。

また、「県外就職すると後悔する?おすすめの仕事の探し方や内定獲得のコツを解説」のコラムでは、県外就職のメリットとデメリットを知ることができます。

参照元
ハローワークインターネットサービス
求人情報検索のしかた(簡単な検索方法)

ハローワークで県外の求人を探す手順

ハローワークで県外の求人が探せると分かっても、実際の手順が分からないと不安ですよね。
ここでは、ハローワークで県外の求人を探すときの流れについて、具体的に解説していきます。

ハローワークで県外の求人を探す手順

  • 求職申込をする
  • 就職活動をする
  • 窓口で紹介状をもらう

1.求職申込をする

ハローワークのサービスを利用するには、最寄りのハローワークで求職申込を行う必要があります。施設内の端末で個人情報や希望する仕事の条件などの求職情報を入力し、窓口で求職申込手続きを行いましょう。

求職申込をしないと一部の企業情報が確認できなかったり、紹介状を発行してもらえなかったりと制限があるので、求職活動に不都合が生じることも。より充実したサービスを受けるためにも、まずは求職申込をしてくださいね。

ハローワークインターネットサービスでの仮登録が便利

ハローワークの窓口を訪れなくても、ハローワークインターネットサービスを利用すれば、自分のパソコンやスマホから求職申込が可能です。

アカウントを開設して14日以内に求職情報を入力することで、ハローワークの求人検索やオンラインで応募ができるようになります。求職者マイページの一部の機能はハローワークに来庁しないと利用できないものの、県外の求人を探しておきたい方にはぴったりでしょう。

参照元
ハローワークインターネットサービス
求職申込み手続きのご案内

初回登録や失業保険の手続きは県外ではできない

ハローワークの初回登録や失業保険の手続きなど、一部のサービスは県外のハローワークでは行えないので注意しましょう。それぞれのハローワークには管轄地域が定められており、上記の手続きは自分の住んでいる地域を管轄しているハローワークで行う必要があります。

県内のハローワークの所在地やそれぞれの管轄地域についての情報は、厚生労働省の「全国のハローワークの所在案内」から調べることが可能です。

参照元
厚生労働省
ハローワーク

2.就職活動をする

求職申込が済んだら、ハローワークの端末や自身のスマホなどを利用して、求人情報の検索ができるようになります

勤務地の指定だけでなく、雇用形態や職種などから絞り込めたり、フリーワードで経歴や資格ごとに求人を探したりすることも可能です。気になる求人の求人番号を控えておくと、窓口での相談や詳細確認もスムーズに行えますよ。

3.窓口で紹介状をもらう

気になる求人をある程度絞ったら、最寄りのハローワークの窓口に向かいましょう。窓口では、求人に関する疑問を職員をとおして企業側に確認できます。条件について交渉してもらえることもあるため、応募条件を満たしていない求人を諦めきれない場合も、相談してみてください。

求人についての確認がなければ、窓口の職員が、県外からの応募者がいる旨や面接の日程について企業に連絡してくれます。すぐに日程を打診されることもあるので、予定の分かるスケジュール帳やメモを持参しておくと便利です。

調整が終わり選考を受ける段取りが整うと、窓口から紹介状を渡されます。面接の当日は、忘れずに持っていくようにしてくださいね。

ハローワークに行く際の準備については、「ハローワークに行くときの服装は?状況別のポイントや利用の流れをご紹介」のコラムでも解説しているので、ご一読ください。

ハローワークで県外への転職を成功させるポイント

ハローワークで県外の求人を探すことは可能だと理解しつつも、実際に転職を成功させるにはどうするべきなのか分からない方もいるでしょう。
ここでは、県外で就職や転職を考えている方に向けて、就職・転職活動を失敗させないためのポイントをご紹介します。

県外で働きたい説得力のある理由を考える

ハローワークで県外の求人を探すときは、県外で働くことを希望している理由について、説得力のある説明ができるようにしておきましょう。

面接では「なぜ県外から応募したのか」と聞かれることを前提に、受け答えを準備しておくのがおすすめです。「その地域や会社でなくてはならない理由」をしっかり説明できると、企業側に意欲や熱意が伝わりやすくなるでしょう。

また、理由をあらかじめ設定しておくことで、就職・転職活動のモチベーションアップの効果も期待できます。県外での就職・転職を成功させるためにも、理由は具体的に設定しておきましょう。

志望動機に自信が持てない人は、「転職の志望動機が思いつかない!内容を充実させるポイントや例文を解説」のコラムを参考にしてみてくださいね。

コストがかかることを把握しておく

県外企業を中心に就職・転職活動を行う場合、県内での求職活動に比べてコストがかかりやすくなる傾向があります。そのため、ハローワークで求職活動をする前に、必要な費用を確認しておくことが大切です。

県外の企業へ面接を受けに行く場合、基本的に交通費や滞在費は自己負担になります。同じ日に面接を2件入れて交通費を節約したり、できるだけ交通費が安く済む方法で移動したりと、工夫して就職活動を乗り切りましょう。

また、就職が決まった後も、引っ越しの初期費用や生活費などがかさみ、経済的な負担が予想以上になってしまう場合も。家賃相場や地域の交通機関なども計算に入れ、できるだけ細かく計算しておくと安心です。

引っ越しは県外への転職が決まってからが無難

「その地域で働きたい」という強い気持ちから、仕事が決まる前に引っ越しをしたくなる方もいるでしょう。しかし、引っ越しは就職先が決まってからにするのが無難です。

見通しが立っていないまま引っ越ししてしまうと、「早く仕事を決めなければ」と焦ってしまいかねません。結果として、自分の適性や希望に合っていない職に就いてしまい、後悔してしまうことも。また、引っ越し先から通える範囲で仕事を探すため、選択肢を狭めてしまう恐れもあるでしょう。

まずは住んでいる地域のハローワークで落ち着いて就職・転職活動を行い、幅広く県外の求人を比較することが成功のポイントといえます。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

荒井幹太

荒井幹太

オンライン面接が受けられたり、住居の手配や転居費用などを負担してもらえたりする企業もあり、県外への就職のハードルは下がっている傾向にあります。ハローワークで県外の求人を探すときは、上記のようなサポートがあるかどうかもあわせて確認しておくのがおすすめです。

ハタラクティブでは、あなたの希望や意見に丁寧に耳を傾け、条件に合う求人を一緒にお探しします。企業の福利厚生やサポート体制についてもお伝えするため、安心して仕事探しができますよ。

失業保険受給中の引っ越しは手続きが必要

ハローワークは全国ネットワークで繋がっているため、引っ越し先でも継続して求職活動や失業保険の受給が可能です。ただし、失業保険を受給しながら県外に引っ越す場合は、手続きが求められます。手続きを怠ると、失業給付が止まってしまう可能性もあるため注意が必要です。

ここでは、引っ越し時期によって必要な手続きを見ていきましょう。

失業保険の受給手続き前に引っ越す場合

失業保険の受給手続きをする前に引っ越す場合は、新しい住所を管轄するハローワークで手続きを行いましょう。この場合、基本的に前の住所地を管轄するハローワークでの手続きは必要ありません

また、失業保険の受給手続きを進める前に、住民票の住所変更も忘れずに行っておきましょう。

失業保険の受給手順は、「退職後にハローワークで行う手続きって何?失業保険の受給条件や手順を解説」のコラムで解説しているので、参考にしてみてくださいね。

失業保険の受給手続き後に引っ越す場合

すでに失業保険の受給が始まっている状態で引っ越す場合は、転居前の管轄ハローワークと転居後の管轄ハローワークの両方で手続きをする必要があります

手続きには、以下の書類が必要です。

  • ・受給資格者住所変更届
  • ・雇用保険受給資格者証
  • ・失業認定申告書(求職活動の実績を記載したもの)
  • ・新しい住所が記載された住民票か運転免許証

この手続きを怠ると、失業給付が一時的に停止されたり、認定日に遅れが生じたりする可能性があるため注意が必要です。また、郵送での手続きは原則として認められていないため、必ず窓口での手続きを行いましょう。

県外に転職する際に利用できる制度

県外への転職を考えている方のために、ハローワークではさまざまな支援制度が用意されています。主な支援制度として、「移動費」「広域求職活動費」の2つが挙げられます。これらの制度を活用することで、県外転職に伴う経済的負担を軽減できる可能性があるでしょう。

県外転職を検討している方は、求職活動の幅を広げるためにも、積極的に活用することをおすすめします。

移動費

厚生労働省の「『広域求職活動費』と 『移転費』のご案内」によると、移動費とは、ハローワークの紹介で遠隔地の事業所に就職が決まった場合に、引っ越し費用などを補助してもらえる制度です。この制度を利用することで、県外への転職に伴う費用負担を軽減できます。

移動費は一般的に、「交通費」「移転料」「着後手当」の3つに分類されます。これらは実費支給ではなく、一定の基準に基づいて計算された金額が支給されるため、事前に大まかな金額を把握しておくとよいでしょう。

受給する条件

移動費を受給するには、いくつかの条件を満たす必要があります。主な条件は以下のとおりです。

  • ・雇用保険の受給資格者であること
  • ・ハローワークの紹介で決まった仕事に就くために引っ越しをする必要があること
  • ・住所地から就職先までの距離が一定以上あること(往復4時間以上かかるなど)
  • ・就職先から移動費にあたる費用が支給されないこと

これらの条件をすべて満たす必要があるため、自己応募での就職や、通勤圏内での就職の場合は対象外となります。また、家族を伴う転居かどうかによっても支給額が変わってくるようです。

受給できる金額

移動費として受給できる金額は、移動距離や家族構成などによって異なります。一般的な目安は以下のとおりです。

交通費旧住居地から新住居地までの順路について、通常の経路および方法により計算した、本人および随伴する親族の運賃等の額
移転料交通費計算の基礎となる鉄道等の距離および親族の随伴に応じて定められた金額
着後手当(単身)38,000円(旧居住地から新居住地までの、鉄道賃の額の計算の基礎となる距離が、100キロメートル以上の場合は、
47,500円)
着後手当(家族あり)76,000円(旧居住地から新居住地までの、鉄道賃の額の計算の基礎となる距離が、100キロメートル以上の場合は、
95,000円)

参考:「『広域求職活動費』と 『移転費』のご案内

ただし、これらの金額は変更される場合があるため、最新の情報はハローワークで確認しておきましょう。また、移転料は距離に応じて段階的に増加します。

申請する方法

移動費の申請方法は以下の手順で行います。

  • ・引っ越し先のハローワークに「移転費支給申請書」「雇用保険受給資格者証」を提出する
  • ・ハローワークから「移転費支給決定書」「移転証明書」が交付される
  • ・就職先に移転費支給決定書と移転証明書を提出する

申請期限は、原則として就職日から1ヶ月以内です。期限を過ぎると受給できなくなる可能性があるため注意しましょう

広域求職活動費

厚生労働省の同資料によると、広域求職活動費とは、ハローワークの紹介で遠隔地の企業を受験する際に、交通費や宿泊費の一部が支給される制度です。県外の求人に応募する際の経済的負担を軽減し、求職活動の範囲を広げることができます

受給する条件

広域求職活動費を受給するには、以下の条件を満たす必要があります。

  • ・失業保険の受給資格者であること
  • ・ハローワークの紹介による求人であること
  • ・200キロメートル以上の距離がある求人先であること
  • ・訪問先の企業から広域求職活動費にあたる費用が支給されないこと

自己応募の場合は対象外となるため、必ずハローワークを通じて求人に応募する必要があります。また、事前の認定が必要なため、面接が決まったらすぐにハローワークに相談しましょう。

受給できる金額

広域求職活動費として受給できる金額の目安は以下のとおりです。

交通費現住所のハローワークの所在地から、訪問する求人事業所を管轄するハローワークの所在地までの順路について、通常の経路および方法により計算した運賃等の額を支給
宿泊費交通費計算の基礎となる鉄道等の距離が400キロメートル以上ある場合に、訪問する求人事業所の距離と数に応じて定められた金額を支給

参考:「『広域求職活動費』と 『移転費』のご案内

交通費は、最も経済的な通常の経路および方法による運賃が基本となります。たとえば、新幹線や特急列車を利用する場合は、その料金も含めて支給されるようです。

申請する方法

広域求職活動費の申請は以下の手順で行います。

  • ・ハローワークの雇用保険部門から「広域求職活動指示書」「広域求職活動面接等訪問証明書」を受け取る
  • ・面接などを受けた事業所に「広域求職活動面接等訪問証明書」の事業主証明欄を記入してもらう
  • ・ハローワークに「支給申請書 」「広域求職活動指示書」「雇用保険受給資格者証 」「広域求職活動面接等訪問証明書」を提出する

申請期限は、広域求職活動が終わった日から10日以内です。期限を過ぎると受給できなくなる可能性があるため、面接後はすぐに手続きを行いましょう。また、交通機関の領収書などの証拠書類を保管しておくと安心です。

参照元
厚生労働省
Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~

まとめ

ハローワークは全国の求人情報を一気に検索し、多くの求人を比較できるため、使いやすい転職支援機関の一つといえます。しかし、ハローワークは無料で求人を掲載できるぶん求人数が多く、企業の質もさまざまです。応募する前の企業研究や情報の確認は自分で行い、しっかり精査する必要があるでしょう。

会社選びのポイントは「雰囲気の良い会社に入るためにチェックするべきこと5選!」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。

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ハローワークで県外の求人を探すときに関するFAQ

ここでは、ハローワークで県外の求人を探すときによくある疑問や不安について、Q&A方式でお答えしていきます。

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ハローワークで住んでる地域以外の企業に応募するときに注意することは?

ハローワークで県外の求人に応募するなら、「なぜ県外で働きたいと思ったのか」を明確に説明できるようにしておきましょう。応募する地域や会社でなくてはならない理由を説明できると、応募先企業に評価してもらいやすくなるといえます。また、県外での求職活動にかかるコストや時間を把握しておくと安心です。

詳しくはこのコラムの「ハローワークで県外への転職を成功させるポイント」の項をご覧ください。

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