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夜職から昼職への転職におすすめの仕事は?履歴書記入や面接のコツをご紹介
この記事のまとめ
- ライフスタイルや応募時期によって、夜職から昼職への転職が難しいと感じる場合がある
- 夜職から昼職への転職には、営業職や接客業といった仕事がおすすめ
- 夜職から昼職へ転職するときは、コミュニケーション能力をアピールしよう
- 昼職を探す際は「未経験OK」の求人や、人手不足の職種に注目するのがポイント
- 夜職から昼職への転職に不安を感じるときは、エージェントに相談してみよう
「夜職から昼職への転職は難しいのでは?」「履歴書や面接で夜職の経験を伝えるべき?」と疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。夜職から昼職への転職は可能です。未経験者を歓迎している求人に注目したり、人手不足の企業を狙って応募したりと、方法はいくつかあります。
ただし「難しい」と感じるかどうかは、転職活動を始める年齢やタイミング、あなたが企業へ何を求めるかによって異なるので一概にはいえません。面接では正しい経歴を伝えたうえで、夜職で培ったスキルをアピールするのがおすすめです。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの太田さんのアドバイスを交えつつ、夜職から昼職へ転職するときのポイントや、おすすめの仕事をご紹介します。昼職への転職を成功させたい方は、内容を参考にしながら転職活動を進めてみましょう。
この記事にコメントしているアドバイザー
夜職から昼職へ転職するのは難しい?
男性・女性にかかわらず、夜職から昼職への転職を実現している方は多くいます。ただし、「難しい」と感じるかどうかは人それぞれです。あなたが目指すライフスタイルや、応募する企業へ求めるもの、あるいは求人を探す時期などによって難易度は異なるでしょう。
昼職への転職を目指す方のなかには、求人を見て「夜職から昼職への転職は難しい」と感じた方もいるかもしれませんね。しかし、夜職で得た知識や経験を活かせる仕事や、未経験者を歓迎している求人もあるので、決して不可能ではないですよ。
若ければポテンシャルが評価される
未経験者を歓迎している昼職の求人は珍しくありません。年齢が若いほど、経験よりも人間性や成長性、意欲といったポテンシャルを評価する企業が多い傾向にあります。若いうちに就活を始めれば、それだけ成功率は高まるでしょう。
といっても、年齢が高いからと就職を諦める必要はありません。年齢に不安がある人は「35歳から始める仕事はある?おすすめの職種や成功させるポイントを解説」のコラムも参考にしてくださいね。
就職・転職しやすい仕事の具体例
厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和6年2月分)について」によると、2024年2月の有効求人倍率は1.26倍でした。有効求人倍率とは、応募者数と求人数の差がどのくらいあるかを示すものです。
有効求人倍率が1以上であれば、人手が足りていない状態を表しています。求職者にとっては就職しやすい状況といえるでしょう。反対に1未満の場合は、応募者の数が求人の数を上回っている、つまり転職時のライバルが多いと判断することが可能です。
これを踏まえると、2024年2月の有効求人倍率1.26倍という状況は、求職者側に有利といえます。以下に、有効求人倍率が高い職業5つ(パートを除く常用)をまとめたので見てみましょう。
職種 | 2024年2月の有効求人倍率 |
---|---|
保安職業従事者 | 7.16倍 |
建設・採掘従事者 | 5.80倍 |
サービス職業従事者 | 2.69倍 |
輸送・機械運転従事者 | 2.36倍 |
販売従事者 | 2.22倍 |
引用:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和6年2月分)について 参考統計表」
上記は未経験者の採用有無を示すデータではありません。しかし、人手不足の業界や職種では、人材確保のため未経験者を受け入れている企業が多い傾向にあります。
また、表にある仕事以外にも、多くの職種で有効求人倍率は1を超える数値となっています。昨今は幅広い業種で人手不足が進んでいるため、夜職から昼職に転職する方にとってチャンスがある状況といえるでしょう。
参照元
厚生労働省
一般職業紹介状況(職業安定業務統計)
夜職から昼職への転職におすすめの仕事
夜職から昼職への転職におすすめの仕事
- 営業職
- 接客業
- IT関連の仕事
ここでは、夜職から昼職へ転職を目指す方におすすめの仕事と、その特徴をご紹介します。
営業職
営業職は取り扱っている商品やサービスを、個人または企業に向けて提案するのが仕事です。人と会話をすることで成り立つ職業なので、夜職で培ったコミュニケーションスキルを活かせるでしょう。入社時に必要な資格はなく、未経験者を採用している企業が多い点も、おすすめの理由です。
営業職は業績アップや事業拡大を望む企業にとって、なくてはならない存在です。そのため、不動産業や製造業、飲食業など、幅広い企業の求人が出ています。
基本の給与以外にインセンティブ(成果報酬)がもらえる場合もあるので、自分の努力次第では高収入を得られる可能性もあるでしょう。男性・女性問わず20代で夜職を経験し、30代から営業職へ転職する方もいます。
営業には、自分から顧客を訪ねる以外に、事業所に来店した顧客に対応する「内勤営業」という形式もあります。詳しくは、「内勤営業とは?きついって本当?仕事内容や向いている人について解説!」のコラムを確認してください。
接客業
夜職で接客を伴う業務に就いていた方もいるのではないでしょうか。昼職の接客の仕事は、アパレルショップや飲食店のスタッフ、宿泊施設や会社の受付など多岐にわたります。
接客業は夜職で培ったコミュニケーションスキルや、サービス精神を活かせる職業といえるでしょう。また、接客業の求人は「未経験者歓迎」「高卒OK」と記載されているものも多く、応募のハードルが高くない点もおすすめの理由です。
接客の詳しい種類は、「接客業とは?代表的な職種をご紹介!向いている人や転職に役立つスキルも」のコラムで解説しています。
IT関連の仕事
需要が高まっているIT関連の仕事も、夜職から昼職への転職におすすめです。プログラミングやシステム運用といったITの専門知識、あるいは経験を求める企業がある一方、業務未経験者を歓迎している求人もあります。
IT関連へ転職を目指す場合は、応募に必要な資格を取得したり、業務で活かせる知識をあらかじめ学んでおいたりすると、面接時に入社意欲を示せるでしょう。「IT業界に未経験者の転職は難しい?必要なスキルや志望動機の例文を紹介!」のコラムでは、IT業界への転職に必要なスキルをまとめています。
パソコン作業が好きな方や、昼職で新たな技術を身につけたい方は、ぜひ応募してみてください。IT関連の求人を探すときは、「未経験OK」と記載のある企業や、研修制度が整っている企業に注目するのがポイントです。
夜職の経験を履歴書や面接で伝えるときのコツ
夜職から昼職への転職を目指す方が抱える課題の一つが、「夜職の経験をどのように履歴書や面接で伝えるか」という点です。以下でそのコツをいくつかご紹介するので、面接に臨む際の参考にしてみてください。
夜職で培ったコミュニケーション能力をアピールする
夜職では、コミュニケーション能力を求められる職業が多い傾向にあります。たとえば、バーテンダーやクラブのホステスなどは、さまざまなお客さまとの会話が業務の一環となっているでしょう。
昼職にも、コミュニケーション能力を活かせる職業は多くあります。なぜなら、最初から最後まで自分一人で完結できる仕事は、ほとんどないからです。
昼職でどのような職種に転職するとしても、同僚や上司、お客さま、取引先企業といった対人関係を良好に築ける能力は歓迎されるでしょう。昼職へ転職する際は、夜職を経験したことによって得た、傾聴力や提案力をアピールするのが効果的です。
夜職から昼職へ転職する理由を前向きな言葉で伝える
面接官に「なぜ夜職から昼職へ転職したいのか?」と聞かれた場合、前向きな言葉で理由を説明することが大切です。
たとえば、「生活リズムを整えたい」「社会貢献をしたい」といったように、ポジティブな印象を与える言葉を選びましょう。反対に、履歴書や面接で「夜職の人間関係にウンザリしたから」「年齢的に昼職のほうが稼げると思ったから」というような、前職を否定する言葉を使用したり、愚痴を言ったりするのは、おすすめできません。
夜職から昼職へ転職するときは、そのきっかけを伝えるとともに、応募企業の何に魅力を感じたのか、入社後どのように成長したいかを伝えるのがポイントです。志望動機の書き方に悩んだら「転職の志望動機が思いつかない!内容を充実させるポイントや例文を解説」のコラムを参考にしてください。
履歴書や面接で嘘をつくのは避けましょう
履歴書は公的な書類のため、嘘をつくと経歴詐称に該当します。嘘が発覚すると、信頼を失うだけでなく減給や懲戒解雇などの処分を下される可能性も。事実とは異なる内容を履歴書に記入するのはもちろん、経験した職歴を伝えないことも経歴詐称とみなされる場合があるので注意が必要です。
履歴書や面接に臨む際は、夜職で得た経験やスキルの中から、昼職に活かせるものをピックアップし、ノートに書き出してみるのがおすすめです。
夜職から昼職への転職を成功させる5つのポイント
夜職から昼職への転職を成功させるポイント
- 生活リズムを夜型から昼型に慣らす
- 昼職の業務で活かせる資格を取得する
- 人手不足の業界・職種に応募する
- 昼職に夜職と同等の収入を求めない
- 昼職向けの求人サイトやエージェントを活用する
ここでは、夜職から昼職への転職を目指すときのポイントを5つご紹介します。今すぐ取り組めるものもあるので、できることから始めてみてくださいね。
1.生活リズムを夜型から昼型に慣らす
昼職は朝から夕方までの業務が一般的なため、生活リズムを夜型から昼型に慣らすことが大切です。具体的には、朝早く起きて朝日を浴びる、日中に軽い運動をする、夜は明るい照明を避けるなどの方法が挙げられます。
昼職の面接や転職セミナーは昼間に開催されることが多いので、万全な体制で臨めるよう、少しずつ早寝早起きの習慣を身につけましょう。
2.昼職の業務で活かせる資格を取得する
夜職から昼職への転職を成功させるには、履歴書に書ける資格を取得するのもおすすめです。あなたの得意な分野や、目指す職種に関連する資格を選んでみましょう。
たとえば、パソコンスキルの証明となるMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、営業職での資料作成や事務職での業務に活かせます。不動産を扱う仕事では、宅地建物取引士の資格が役立つでしょう。
ほかにも、英語能力の証明となるTOEIC、IT関連への転職に活かせるITパスポートや基本情報技術者、簿記やファイナンシャルプランナーなど、昼職に活かせる資格は多種多様にあります。
ただし、「資格を取得すれば必ず採用してもらえる」というわけではありません。資格取得に時間をかけ過ぎると就職に有利な年齢を過ぎてしまう恐れがあります。資格取得を目指す場合は、取得までにどれくらいの期間を要するかを確認することも重要です。
早く就職したい人は、資格なしで始められる仕事を探すことも検討しましょう。「無資格からできる仕事一覧!正社員になるためにできること」では、資格がなくても就職できる仕事の例をまとめています。
3.人手不足の業界・職種に応募する
人手不足の業界や職種では、未経験者を迎え入れることが多く、夜職からの転職希望者に対し柔軟な対応が期待できるでしょう。また、求人数が多いため、あなたの要望に合った職場を見つけやすい傾向があります。
人手不足といわれている仕事は、介護・福祉関連、ドライバー、警備員、飲食店のスタッフ、製造スタッフなど。ほかにも、IT業界や建設に関わる職業が挙げられます。
また、応募する企業によっては、30代であっても「若手」として歓迎される場合も。夜職から昼職へ転職するときは、求人サイトだけでなく企業のWebサイトで、どのような人材を求めているかを調べてみると良いでしょう。
夜職の経歴に偏見を持たない企業へ応募するほうが安心
前職が夜職の場合、「昼間の仕事に適応できないのでは?」「収入に満足できず、すぐに辞めてしまうのでは?」と懸念される可能性があります。とはいえ、求人サイトの情報だけでは、応募する企業が夜職に対し偏見を持っているかどうかは、なかなか分かりづらいものです。
企業の雰囲気を掴むために、求人に応募する前に会社説明会に参加したり、口コミサイトを閲覧したりするのもおすすめ。また、企業のWebサイトでは、実際に働いている従業員のインタビューが掲載されていることもあります。
4.昼職に夜職と同等の収入を求めない
夜職から昼職へ転職すると、「毎月の収入が減った」と感じる方もいます。夜職は成果が収入に直結しますが、昼職は勤務期間や役職、スキル、資格などに応じて昇給するのが一般的だからです。そのため、入社直後は夜職よりも手取りが少ないことがあります。しかし、継続によって収入アップを期待できるのが昼職の特長です。
昼職の求人を見る際に収入面だけを重視すると、「応募できる企業が少ない」と感じたり、早期退職につながったりしてしまう可能性も。夜職から昼職へ転職するときは、目の前の収入だけに捉われず、仕事を通して身につくスキルや将来の成長に目を向けましょう。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
太田雅子
夜間の仕事は一時的な生活費の確保には良いかもしれませんが、10年20年同じ生活を続けるのは難しいかと思います。
昼職の仕事は、勤務年数を重ねるとキャリアアップのチャンスが回ってくるので、収入アップを目指すなら、できるだけ早く昼職へ転職するのがおすすめです。
「昼職で高収入を得る」という目的ではなく、「自分のスキルで稼ぐ」という感覚を持つことが大切です。夜職で得たコミュニケーション能力を活かせる仕事を探したり、スキルを身につけられる業界で新たなキャリアを構築するところから始めましょう。
5.昼職向けの求人サイトやエージェントを活用する
昼職専門の求人サイトを一通り眺めてみるだけでも、世の中にどのような職種があるかが分かるでしょう。また、昼職への転職を支援しているエージェントでは、自分の経歴や得意分野をもとに、あなたに合う求人を紹介してもらえます。
就職・転職サービスのハタラクティブには、プロのキャリアアドバイザーが在籍。マンツーマンでカウンセリングを行い、夜職から昼職へ転職するときのお悩みや、応募企業へ求めるものなどを丁寧にヒアリングします。
ハタラクティブでは、求人紹介をはじめ履歴書の書き方や、応募企業に沿った面接対策、あなたの経験を活かした自己PRのアドバイスも実施。スケジュール管理も行いますので、夜職を続けながら昼職への転職活動を進めたい方も安心してお任せください。
ご登録・ご利用はすべて無料なので、「夜職から昼職へ転職したいけど、どんな企業に応募すれば良いか分からない」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
夜職から昼職に転職する際によくあるQ&A
ここでは、夜職から昼職に転職する際に抱きやすい質問に対し、Q&A形式で回答していきます。
夜職の経験を履歴書や面接で伝えるべき?
昼職へ転職するときは夜職の経験も伝えましょう。
夜職かどうかに関わらず、履歴書では職歴や学歴、これまであなたが得たスキル・経験を正確に伝えるのが基本。なぜなら企業は、これらの情報から就業意欲や成長の可能性などを加味したうえで、応募者を採用するかどうか判断しているからです。
面接ではあなたの持つスキルや実務経験とあわせて、夜職で何を学びどのように成長したかを具体的かつ簡潔に説明しましょう。
夜職から昼職に転職すると収入は減る?
転職する企業によって異なるので一概にはいえませんが、「収入が減った」と感じる方もいるようです。
夜職では給与のほかに深夜勤務手当をもらえる場合がありますが、昼職ではその手当はありません。また、昼職は勤続年数やスキルに応じた昇給制度を設けている企業が多いため、入社直後は「夜職のほうが稼げた」と感じることも。
そのため、20代~30代で比較すると、昼職よりも夜職のほうが毎月の収入は高いかもしれません。しかし、生涯で得られる収入総額で考えてみると、結果的には昼職のほうが収入が多くなる場合もあります。
夜職から昼職へ転職するときは、「自分の求める収入」と「やりたい仕事」のバランスを考えることが大切です。
何歳までに夜職から昼職に転職するのが良い?
転職は何歳であっても可能ですが、30代で夜職を引退し昼職へ転職する方が多いようです。
その理由は、30代になると「体力的・精神的に20代の頃のように働けなくなる」といったものが挙げられます。また、未経験の業界へ転職する場合、年齢が若いほど求人の選択肢が多い点も、理由として考えられるでしょう。
「昼職の経験がなく、履歴書の書き方が分からない」「夜職から昼職へ転職できるか不安」という方は、転職エージェントに相談してみるのも一つの方法です。ハタラクティブでは、一人ひとりに専属のキャリアアドバイザーがつき、あなたの転職活動をサポートいたします。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube