この記事のまとめ
- 仕事の決め方で大切なポイントは、自己分析で自分の強みを理解することである
- 仕事が決まらない人の特徴は「優先したい条件が多い」「自己分析不足」などがある
- 待遇や条件、安定した将来性、長期的なキャリアを築けるかどうかが仕事を決め手となる
- 一人で仕事が決められないときは、第三者の意見を取り入れる
「仕事の決め方が分からない」とお悩みの方もいるでしょう。就職・転職活動の際は、多くの求人のなかから、自分に合わない仕事を選んでしまわないか不安になりますよね。
仕事の決め方で大切なポイントは、自己分析をしっかり行う、将来のビジョンを明確にする、好きなこと以外にも得意なことに注目する、などが挙げられます。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの板垣さんのアドバイスを交えつつ、仕事の決め方を解説します。就活で自分に合った仕事を見つけるときの参考にしてみてください。
やりたい仕事が決まるまでの流れ
仕事の決め方に迷ったとき、まずは自分自身を知ることから始めましょう。ここでは、やりたい仕事が決まるまでの流れについて解説します。
焦らずに、一つひとつのステップを確実に進めていきましょう。
好きなことや得意なことを洗い出そう
仕事の決め方の第一歩は、自分の「好き」や「得意」を明確にすることです。紙に書き出してみると、意外な傾向や特徴が見えてくるかもしれません。学生時代に熱中していたこと、趣味、これまでの仕事で評価されたことなど、思いつくままにリストアップしてみましょう。
たとえば「人と話すのが好き」「数字を分析するのが得意」「モノを作るのが好き」といったことから、営業職や経理、製造業などの方向性が見えてくることもあるでしょう。
嫌いなことややりたくないことは避けよう
仕事を選ぶ際には「やりたいこと」だけでなく「やりたくないこと」も重要な判断材料になります。どんなに給料が良くても、やりたくない仕事は長続きしないでしょう。そのため、自分にとって「避けたいこと」を把握しておくと良いですね。
たとえば「長時間のデスクワークが苦手」「細かい作業が苦手」「数字を扱うのが嫌い」などの要素がわかれば、それを避けた職種選びができます。自分の「嫌いなこと」「やりたくないこと」を知ると、選択肢が絞られ仕事を決めやすくなるでしょう。
憧れの仕事より「なりたい」に目を向けよう
多くの人は「カッコいい職業」や「華やかな仕事」に憧れを持ちます。しかし、仕事の決め方として大切なのは、表面的な憧れではなく「なりたい自分像」に近づける仕事かどうかです。「どのような人生を送りたいか」「どのような価値を社会に提供したいか」という視点で考えてみましょう。
たとえば「安定した生活を送りたい」という願望があれば、公務員や大企業への就職が適しているかもしれません。憧れの職業にこだわりすぎず、自分の価値観に合った働き方を探すことが、長く続けられる仕事の決め方につながります。
仕事の決め方は全部で5タイプ
仕事の決め方にはいくつかのアプローチがあります。自分に合った決め方を知ることで、迷いを減らすことができるでしょう。1つのアプローチにこだわらず、複数のアプローチを組み合わせることで、より自分に合った仕事が見つかるかもしれません。
自分の強みを活かせる仕事
強みを活かせる仕事は、努力の割に成果が出やすく、周囲からの評価も得やすいという大きなメリットがあります。「自分の強み」とは、他の人よりも秀でている部分や、自然と力を発揮できる能力のことです。
強みを見つけるには、過去の経験を振り返ってみましょう。学生時代や前職で評価されたこと、周囲の人から「さすが!」と言われたことなどが手がかりになります。
人から感謝される仕事
「人の役に立ちたい」という思いが強い人は、人から感謝される仕事を選ぶと満足度が高まります。直接的に人を助ける医療・福祉職だけでなく、モノやサービスを通じて間接的に人々の生活を豊かにする仕事も含まれます。
人から感謝される仕事は、仕事のやりがいを感じやすいという大きなメリットも。「自分の仕事が誰かの役に立っている」という実感は、長く仕事を続けるための強い動機になるでしょう。
社風が合う企業の仕事
仕事内容だけでなく「どのような環境で働くか」という視点も仕事の決め方として重要です。いくら仕事内容が合っていても、企業の価値観や風土が合わなければ、長く働き続けることは難しいでしょう。
社風とは、その会社独自の文化や雰囲気のことです。たとえば「チャレンジを推奨する」「堅実さを重視する」「個人の裁量が大きい」「チームワークを重視する」など、会社によってさまざまな特徴があります。
自分の性格や価値観に合った社風の企業で働くことで、ストレスが少なく、パフォーマンスを発揮しやすくなるでしょう。
興味・関心がある仕事
「好奇心」や「興味」を仕事選びの軸にする方法も、仕事の決め方としておすすめですよ。興味のある分野なら、新しい知識やスキルの習得も苦になりにくく、長期的なキャリア形成につながりやすくなることも。
興味・関心から仕事を選ぶ際は、自分が何に対して「知りたい」「深めたい」と思うのかを探ってみましょう。休日に何をしているか、どのようなニュースに反応するか、どのような本や雑誌を読むかなどが手がかりになることも。
「好き」を仕事にすると飽きてしまうという懸念もありますが、「知的好奇心」を満たせる仕事なら、長く続けられる可能性も高くなるでしょう。
好きなことに関われる仕事
好きなことに関われる仕事なら、モチベーションを維持しやすく、充実感を得られるでしょう。ただし、趣味をそのまま仕事にすると「好きだからこそのプレッシャー」や「趣味の楽しさが失われる」といったリスクも。
そのため、「好きなことを仕事にする」のではなく、「好きなことに関われる仕事を選ぶ」という考え方がおすすめです。たとえば、音楽が好きでも、ミュージシャンになることだけが選択肢ではありません。
音楽関連の企業で働いたり、イベント運営に携わったりと、さまざまな関わり方があります。「どのように好きなことと関わりたいか」という視点で考えてみましょう。
【タイプ別】仕事の決め方を左右する判断基準
仕事の決め方において、何を重視するかは人それぞれです。自分が最も大切にしたい基準を明確にすることで、迷いが少なくなり、満足度の高い選択ができるようになります。ここでは、タイプ別の主な判断基準を紹介します。
自分の価値観に照らし合わせて、最適な選択をしていきましょう。
待遇や条件に納得できるかどうか
仕事を選ぶ際に、以下のような待遇や条件を重視するタイプは多いでしょう。
- 給与
- 福利厚生
- 労働時間
- 休日の日数
- 通勤時間
働く環境に関する条件は、日々の生活の質に直結します。これらの条件に納得できるかどうかは、仕事の決め方において重要な判断基準です。
特に、家族を養う必要がある場合や、将来のライフプランを考えると、安定した収入や働きやすい環境を求めるのは自然なことです。自分にとって「譲れない条件」と「妥協できる条件」を整理しておくと、仕事選びがスムーズになるでしょう。
将来性があるかどうか
将来性を重視する人は、業界の成長性や技術の発展性などを判断基準にすることで、将来のキャリアを見据えた選択ができるでしょう。
たとえば、AIやデータサイエンスといった分野は、テクノロジーの進化に伴い今後も需要が大きく伸びると予測されています。総務省の「令和6年版 情報通信白書」によると、世界のAI市場規模は2022年時点で前年比78.4%増とされており、2030年まで加速度的な成長が見込まれています。
このように、需要が増加する分野や成長が見込まれる分野は将来性があると考えられるため、長く活躍できる可能性が高まるでしょう。
長期的なキャリアを築けるかどうか
長期的なキャリアを重視する人は、以下の観点から仕事を選ぶことで、長期的に市場価値の高い人材になることを目指します。
- スキルが身につく
- 専門性が高まる
- 幅広い経験が積める
20代は、特に今後のキャリア形成に影響する大切な時期といえます。この時期に身につけたスキルや経験が、30代、40代のキャリアの基盤となります。「今の仕事が5年後、10年後の自分にどうつながるか」という視点で考えることが大切です。
仕事の決め方がわからない原因とは
ここでは、仕事の決め方が分からない原因について解説します。自分自身の状況を客観的に分析し、一つひとつ解決していくことで、仕事の決め方が明確になっていくでしょう。
方向性が定まっていない
仕事の決め方がわからない原因の一つは「自分が何をしたいのか」という方向性が定まっていないことです。選択肢が多すぎて比較検討できない状態や、逆に選択肢が思い浮かばない状態では、決断することが難しくなります。
方向性を定めるためには、自分の価値観や興味関心を掘り下げる必要があります。「何のために働くのか」「どのような生き方をしたいのか」といった根本的な問いに向き合うことで、仕事に求めるものが明確になるでしょう。
学歴やスキルに自信がない
「自分の学歴やスキルでは希望する仕事に就けないのでは」という不安から、仕事の決め方に迷うこともありますよね。特に学歴に自信がない人や専門的なスキルを持っていない人は、このような悩みを抱きやすいでしょう。
しかし、未経験者を歓迎する求人や、入社後の研修制度が充実している企業も少なくありません。資格取得支援制度などを利用して、働きながらスキルを身につけることも可能です。
現在の学歴やスキルに自信がなくても、これまでの経験から強みを見つけ出したり、入社後の学習意欲をアピールしたりすることで、可能性を広げられます。自分の可能性を狭めずに、幅広い選択肢を検討してみることが大切です。
自己分析不足でやりたいことがわからない
自己分析が足りず、やりたいことが明確になっていないと、就職活動や転職活動で仕事が決められない場合があります。「どこでも良い」といった就職先の選び方をすると、なかなか応募したいと思う企業を見つけられません。
やりたいことがないまま応募しても、志望動機から入社熱意が伝わりづらく内定に至らない可能性もあるでしょう。自分に合う職種や企業を選ぶために、「何が好きなのか」「何に興味があるのか」を確認しながら、就活を進めてみてください。
「仕事の選び方が分からない!何を基準に就活するか迷ったときの対処法6つ」のコラムでは自己分析の方法を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
譲れない条件が多い
理想が高すぎることも、仕事の決め方を難しくする原因の一つです。たとえば、給与が高くて、やりがいがあり、残業がなくて、職場が近いがよいなど、条件が多すぎると、現実的な選択肢が見つかりにくくなってしまいます。
理想的な条件をすべて満たす仕事を見つけることは、難しいです。大切なのは、何を最も重視するかの「優先順位」を決めることです。自分にとって譲れない1〜2個の条件を明確にし、それ以外は柔軟に考えることで、仕事の決め方がスムーズになるでしょう。
失敗を恐れて行動できていない
「何社受けても不採用になる」といったように、失敗を重ねることで行動できないという人もいるでしょう。就活に対して気持ちがネガティブになると、「自分に合う仕事はないのでは」と仕事を決められなくなる可能性があります。
また「応募先がブラック企業だったらどうしよう」「今の会社より条件が悪くなるのでは」と不安な気持ちから、仕事を決められないという場合も。失敗が怖いと感じるときは、これまでの就活を振り返り失敗の原因を見つけましょう。改善策を見つけ次に活かせれば、就活が成功する可能性が高くなります。
将来に焦りを感じる必要はない
周囲が内定を獲得していくなかで、自分だけ就職先が決まっていないと不安になることもありますよね。ですが、「早く就職先を決めなくちゃ」と、将来について焦りを感じる必要はありません。
たしかに、仕事を探すうえでは、キャリアビジョンを明確にすることが重要です。しかし、入社前に明確なキャリアビジョンがなくても、入社してから目標ができることもあります。考えすぎて行動に移せなくならないよう注意が必要です。
仕事の決め方において大切な5つのポイント
仕事の決め方において大切な5つのポイント
- 条件の優先順位を明確にする
- 「一生の仕事」にこだわらない
- 自分の強みを活かす
- 将来のビジョンを持つ
- ほかの人に必要とされる仕事を見つける
自分にあった仕事を見つけられるよう、以下を参考に仕事の決め方について考えてみてください。
条件の優先順位を明確にする
仕事を選ぶうえでは、会社に求めることや避けたい職種などの条件で優先順位を明確にするのも大切です。たとえば、「給料がいくら以上であれば通勤時間が30分でもOKとする」「この職種に就職したいから、不定休でも良い」など、条件の優先順位を明確にしてから選びましょう。
優先順位を決めず、給与や待遇のみで会社を選ぶとミスマッチが起こることも。したくない仕事を続けてストレスが溜まると、会社に行くのが難しくなり退職せざるを得なくなる可能性も考えられます。
仕事に求める条件は、人によって異なるのは当然のこと。自分にとって「譲れないものは何か」を考えてみるのも、仕事の決め方の一つです。
「一生の仕事」にこだわらない
「一生続ける仕事」を見つけなければならないというプレッシャーが、仕事の決め方を難しくしていることもあります。しかし、現代社会では、さまざまな経験を積み、自分の市場価値を高めていく働き方も多くなっています。
特に20代のうちは「とりあえずやってみる」という姿勢も大切です。実際に働いてみなければわからないことも多く、経験を通じて自分の適性や価値観が明確になっていくこともあります。たとえ理想の仕事でなくても、そこで得たスキルや人脈が将来のキャリアに活きることも。長期的な視点で自分のキャリアを育てていくという考え方で、仕事の決め方に取り組んでみましょう。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

板垣拓実
仕事を選ぶことは、人生の中で何度も経験します。はじめての選択が最適ではなかったとしても、その経験は転職時に活かす学びとして捉えられるでしょう。
じっくりと時間をかけたり、情報を集めたりするなど、自分自身と真摯に向き合うことで最適な仕事選びができます。また、自分の直感や感覚は無視しないことも大切です。違和感がある場合は、キャリアカウンセラーに相談をしてみるのも良いですね。
自分の強みを活かす
強みを活かせる仕事を選ぶと、努力に対するリターンが大きく、周囲からの評価も得やすいでしょう。強みは必ずしも「特殊な技能」である必要はありません。たとえば、細部に気を配れたり、粘り強く取り組めたり、人の気持ちを察知できたりといった、普段から発揮している能力も立派な強みです。
強みを見つけるには以下のような、これまでの成功体験を振り返ることが効果的です。
- 周囲から評価されたこと
- 苦労せずにうまくできたこと
- 熱中して時間を忘れたこと
また、客観的な視点を得るために、友人や家族に「自分のどこが優れていると思うか」と尋ねてみるのも良い方法ですね。
将来のビジョンを持つ
就職活動の際は、「こういう働き方をしたい」「何歳までに、この目標を達成したい」といった、将来のビジョンを持ちましょう。将来の明確な目標を掲げるとロードマップが作りやすくなり、仕事選びに役立ちます。
将来のビジョンを考えるときは、いつまでに目標を達成したいか期限を設けると、より実現しやすくなることも。将来のビジョンを明確に持つことは、自分の理想とするライフスタイルやキャリアゴールに合った仕事選びにつながるでしょう。
ほかの人に必要とされる仕事を見つける
ほかの人に必要とされる仕事を見つけることも、仕事を選ぶうえで大切な決め方の一つといえるでしょう。業務で誰かに感謝されたり、必要とされたりする職種は、やりがいを感じる人が多いようです。
仕事でやりがいを感じられるとモチベーションも上がるので、成果を残しやすく長期勤務への意欲につながることも。また、仕事に対する姿勢や、業務の成績を会社から評価されれば、昇給・昇格のチャンスも広がるでしょう。
「自分に合う仕事をする大切さって?その特徴や仕事探しの方法」のコラムでは自分に合う仕事を見つけるためのポイントを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
仕事の決め方に迷ったときはプロに相談しよう
仕事の決め方に迷ってしまう原因は、自分の強みを理解していないことや譲れない条件が多いことが考えられます。まずは、自己分析をして自分の強みを理解し、譲れない条件の優先順位をつけましょう。
理想の仕事や一生続けられる仕事を探すことは、簡単ではありません。自分の興味関心のある業界やまずはチャレンジしてみるといった姿勢も大切ですよ。
自己分析が苦手な人やどのような条件を優先すればよいか分からない人には、就職・転職エージェントのハタラクティブがおすすめです。ハタラクティブでは、キャリアアドバイザーがマンツーマンであなたの性格や経歴を、丁寧にヒアリング。
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転職する際の仕事の決め方がわからない…
転職を考えているけれど、次にどのような仕事を選べばいいのか悩んでいる方は多いでしょう。まずは、現在の仕事の「何に」不満を感じているのかを具体的に書き出してみましょう。今の仕事への不満を明確にすると、次の職場で避けるべきポイントが見えてきます。
また、現在の仕事の経験から得た「強み」や「活かせるスキル」を洗い出し、それらを活かせる職種を検討することも大切です。全く異なる業界へ転職する場合でも、これまでの経験やスキルは何らかの形で活かせることが多いです。
やりたい仕事がないのですが、どのように仕事を決めればよいですか?
「やりたい仕事が特にない」という悩みを持つ人は、少なくありません。必ずしも「情熱を燃やせる仕事」が見つからなくても、自分が「続けられる仕事」「満足感を得られる仕事」を見つけることは可能です。
やりたい仕事が見つからない場合、別の角度から考えてみましょう。たとえば、「どのような環境で働きたいか」「どのような人と働きたいか」「どのようなライフスタイルを送りたいか」といった、仕事以外の要素から理想の働き方を考えることも有効です。
ニートの状態から、どのように働けばいいのかわかりません。
ニート状態から就職活動を始めるのは勇気がいることですが、一歩ずつ着実に進めていけば道は開けます。最初のステップとして、アルバイトやパートタイムから始めることをおすすめします。短時間・短期間の仕事や接客業、軽作業、事務のアシスタントなど、比較的始めやすい仕事から経験を積んでいきましょう。
仕事の優先度の決め方がわかりません。
仕事を決める際の優先度は、人それぞれ異なります。大切なのは、自分にとって何が一番重要かを明確にすることです。まずは「譲れない条件」をリストアップしましょう。次に「あれば望ましい条件」を考えます。
すべての条件を満たす完璧な仕事を見つけるのは難しいですが、優先順位がはっきりしていれば、多くの選択肢の中から効率よく、自分に合った仕事を見つけられるでしょう。
