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自分の適職がわからない理由は?仕事探しのポイントや見つける方法を解説
この記事のまとめ
- 自分の適職がわからないのは、自己分析が不足している可能性がある
- 仕事を探すときは仕事内容のほかに、自分の適性とマッチしているか判断しよう
- 自分の適職を知るためには自己分析を行い、強みや価値観の理解を深めるのが有効
- 自分の適職を知るためには、第三者からの意見を求めることも重要
就活や転職活動を考えている人のなかには、「自分に合った仕事が何かわからない」と感じている人は少なくありません。自分の適職が分からないと、就職や転職活動が「うまくいかないのでは」と不安になりますよね。
自分の適職が分からない理由には、「自分の強みが把握できていない」「職種や業界の知識が足りていない」ことが挙げられます。自分の強みや得意なこと、興味があることを理解し、企業研究を行えば、自分に向いている仕事が見えてくるでしょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの八木さんのアドバイスを交えつつ、自分の適職が分からない理由をまとめています。また、仕事探しに重視すべきポイントや見つける方法をご紹介。分からないときの対処法にも触れているので、参考にしてみてください。
この記事にコメントしているアドバイザー
自分の適職が見極められない4つの理由
自分の適職が見極められない理由
- 自分の強みが把握できていない
- 今の職場になじめていない
- 自分のしたいかが分からない
- 職種や業界の知識が足りていない
適職とは、個人の能力や人格が仕事としっかりと合致する職種を指します。自分がどの職業に適しているのかを見つけることに苦戦している方は、以下で解説する見極められない理由を参考にして就職や転職の準備を進めてみてくださいね。
1.自分の強みが把握できていない
自身の強みや得意分野が明らかでない場合、自分に合った職種を見つけるのは難しいでしょう。自分の才能や性格の特性を把握し、それを活かせる職場を探すことが重要です。
給与や待遇を重視して職場を選んでしまうと、スキルと職種が合わないために仕事に満足できなくなる可能性があります。自己分析で過去の経験を振り返り、自分の強みや価値観といった適性を見極めてみましょう。
自己分析をするときのコツは「仕事の選び方が分からない!何を基準に就活するか迷ったときの対処法6つ」のコラムで解説しているので、取り組むときの参考にしてみてください。
2.今の職場になじめていない
現職や職場の環境に適応できず、「自分には向いていない」と感じる人もいます。仕事の評価を受けにくい、企業文化に馴染めないなどの問題があると、自信を失うこともあるでしょう。
自分に自信が持てないと、ほかの仕事にも挑戦することへの不安を感じやすくなり、適職を見つけるのも難しくなる可能性があります。
3.自分のしたいかが分からない
自分が何を望んでいるのか、何に興味があるのかが分からない場合、適職を見つけるのが困難になります。自分のやりたいことや得意なことを仕事にできれば、「適職が分からない」と悩むことが少ないでしょう。
関心のある分野でなければ、たとえスキルが合っていても仕事に満足できないかもしれません。
4.職種や業界の知識が足りていない
職種や業界に関する情報不足が、「適職を見つけられない」と感じる一因となっているでしょう。世の中にはさまざまな仕事が存在し、自分の適職をまだ見つけていないだけの場合もあります。
職種探しの第一歩として、就職・転職サイトを利用することや業界専門誌を見るなど、さまざまな仕事についての情報収集を行うことがおすすめです。
適職とやりたい仕事の違いは?
適職は自分の適性やスキルを業務に活かせられ、ストレスを感じることなく取り組める仕事を指します。やりたい仕事は、適職やスキルに関係なく、興味・関心がある分野の仕事に取り組むことでやる気を感じられる仕事を指すでしょう。
つまり、活かしたい適性やスキルが明確になれば、適職を見つけやすくなるといえます。また、自分が活かしたい適性やスキルを求める企業を選べば、就職も成功しやすくなるでしょう。
自分を適職を探すときに重視すべきポイント
ハタラクティブの「若者しごと白書2023(p21)」では、仕事を探すときに重視するポイントは以下の結果になりました。
フリーター | 正社員 | |
---|---|---|
1位 | 希望する仕事内容かどうか(46.6%) | 希望する仕事内容かどうか(40.9%) |
2位 | 希望の労働時間で働けるか(37.7%) | 希望する収入が得られるか(39.0%) |
3位 | 理想的な勤務時間や休日数か(36.6%) | 理想的な勤務時間や休日数か(33.9%) |
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2023 2-6.仕事選びで重視していること」
フリーターと正社員の両方で、「望んでいる仕事内容であるか」が仕事選びにおいて最も優先されることが分かります。次に重要視されるポイントとして、フリーターは「労働時間」を、正社員は「給与の高さ」を挙げています。そして、3番目に共通して注目されるのは「勤務時間や休暇の日数」となっています。
この結果を踏まえたうえで、以下のことを意識して仕事を探せば適職が見つかりやすくなるでしょう。
自分の適性と仕事内容のマッチしているか
適職を探すときは、自分の適性と仕事内容がマッチしているか確認しましょう。自分の得意なことや保有しているスキルを仕事に活かせれば、成果を発揮しやすくなります。
努力が結果として反映されれば、モチベーションの維持もできるでしょう。求人に応募する前には、しっかり企業ニーズを調べ、自分の適性やスキルをどう活かせるか考えてみてください。
希望するキャリアプランを実現できるか
希望するキャリアプランを実現できるかも、適職を探すとき重視すべきポイントの一つです。仕事を続けることで、目標の達成につながればやりがいを感じられるでしょう。
また、将来なりたい姿や目標とする人に近づくために、キャリアプランから考えて仕事を探すのもおすすめです。キャリアプランの立て方は、「面接でのキャリアプランの答え方は?例文や思いつかない際の対処法もご紹介」のコラムで解説しているので、チェックしてみてください。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2023
自分の適職を見つけるための6つの方法
自分の適職を見つけるための方法
- 転職先の希望条件に優先順位を設ける
- 職種の知識を広げる
- 興味のあることを探求する
- 得意なこと・苦手なことを明確にする
- 「楽しい」と感じることを大切にする
- 自身の性格を振り返る
ここでは、自分の適職を見つけるための6つの方法を解説を解説します。これから就職・転職活動を始める方で自分の適職を探したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.転職先の希望条件に優先順位を設ける
適職が見つからない時は、仕事に対する自分の希望条件をリストアップし、それらに優先順位をつけてみましょう。これにより、就職・転職活動において何を重視すべきかが明確になります。
職務内容のみならず、働き方や待遇面、キャリアについても考慮すれば、ミスマッチを避けられるでしょう。
2.職種の知識を広げる
自分に合った仕事が何かわからない際は、さまざまな職種や企業についての調査をして知識を広げるのもおすすめです。社会には多種多様な仕事や企業、職業が存在しますが、知識がなければ選択肢が限られてしまうでしょう。
視野を広げて企業や職種を探せば、自分のスキルを活かせる仕事が見つかるかもしれません。「仕事の種類一覧!世の中にどんな職業があるかを知って就活をスタートしよう」のコラムでは、世の中にある仕事を一覧でまとめているのでチェックしてみてください。
必要なスキルや資格にも着目してみよう
職種の知識を広げるときは、そこで活かせるスキルや資格にも着目してみるのがおすすめです。必要なスキルや資格を調べればより業務内容の理解が深まるうえに、自分に向いているか判断するときの材料にもなるでしょう。
また、活かせるスキルや資格を知っていれば、目指したい業界や職種が見つかったときに就活や転職活動に役立ちます。就職したい仕事を目指すときに、活かせるスキルを身につけるためにアルバイト経験を積んだり、資格を取得したりすれば、内定を獲得しやすくなるでしょう。
興味のあることを探求する
自分に適した仕事を見つけるためには、自身の興味や関心をさらに掘り下げてみましょう。同一分野内でも、職種や企業により具体的な業務内容は大きく異なります。
たとえば、ファッション業界にはコミュニケーション能力が求められる販売職とクリエイティブ能力や発想力が求められるデザイナー職があるように、同じ業界でも職種が異なれば求められる能力にも違いがあるでしょう。興味がある業界が見つかったら、関連する職種の違いを理解し、自分に適している仕事があるかを考えることが有効です。
得意なこと・苦手なことを明確にする
適職を探す際には、自己理解を深めて得意なこと・苦手なことを明確にするのもおすすめです。得意分野であれば業務に取り組む際のストレスが少なく、自然と成果が出やすくなるため職場での評価の向上や仕事の満足度の向上に繋がるでしょう。
また、自身の苦手な分野を明確にすることで、好きな仕事が絞られて適職が見つかる手がかりになります。仕事内容や待遇が理想的でも、業務自体が苦手では成果を出しにくい可能性があるでしょう。
「楽しい」と感じることを大切にする
自分の性格を理解し、「何をしているときに楽しいと感じるか」を考えることは、職業選択において重要です。楽しみながら取り組める仕事を見つけることで、長期的に充実感を持って働けるでしょう。
自身の性格を振り返る
自分の性格を見つめ直すことで、自分に合った仕事を理解するヒントが得られるでしょう。自分の長所や短所、行動傾向を分析し、「自分の長所を生かせるか」「短所をカバーできるか」を基準に、適職を探すことがおすすめです。
適職を見つけるには自己理解と仕事理解を深めよう
適職を探すときは、自分の適性への理解と仕事への理解を深めることが大切です。自分の適性と業務内容がマッチすれば、やりがいを得られ「自分に合った仕事」と感じられるでしょう。
また、就活や転職活動で企業が求める人物像と合っていることをアピールすれば、好印象を得られ内定を獲得しやすくなります。選考や面接では、自分の持っているスキルをどう企業で活かすかを明確に伝えることを心掛けましょう。
【適性別】自分の適職を知りたい人に向けたおすすめの職種
自分に合った職業が見つからないときは、自分の性格や行動パターンを参考に、向いている仕事を探すのも方法の一つです。ただし、以下で紹介するのは「必ずこれが適している」と断定するものではないため、あくまでも参考としてご覧ください。
人助けが好きな方の場合
人助けに喜びを感じる人には、「困っている人を見過ごせない」「他人のためになることに幸福を感じる」といった特徴が挙げられます。このタイプの人は、「配慮が深い」といった長所を持ちますが、他人を過度に優先し、「自己の事柄を後回しにしがち」という短所もあるでしょう。
このような性格の人におすすめの職業は、以下のとおりです。
- ・社会福祉士
- ・保育士
- ・教員
- ・救急隊員
- ・心理カウンセラー
- ・事務職
人助けが好きな方の場合、人の世話をする仕事やチームで協力して目標を達成するタイプの職業、または裏方として他者を支える役割に適しているといえます。なかには、社会福祉士や保育士、教員など資格取得を必須とする職種もありますが、事務職は未経験から始めやすい仕事。基本的なPCスキルを持っていたり、コツコツ仕事をするのが好きな方に向いているでしょう。
基本的なPCスキルに含まれるものは、「基本的なPCスキルって何?身につけ方や就活で役立つおすすめの資格を紹介」のコラムで解説しているので自分のスキルと一致するか確認してみてくださいね。
行動力がある方の場合
「即座に行動を起こすことが得意」という性格の方は、「迅速な判断力」「素早い行動力」を持っていることが特徴として挙げられるでしょう。一方で「計画を練ることよりも実行を優先しがち」などが欠点として挙げられる場合があります。
このような性質を持つ人に適した職業は、以下のようになります。
- ・営業職
- ・接客業
- ・企画職
- ・Webデザイナー
即行動できる性格の人は、変化の速い環境や、迅速な対応が求められる仕事でその能力を発揮することが期待されます。企画職といった時流を読んで素早くプロジェクトに反映させる必要がある職種では、このタイプの人が大きな強みを生かすことができるでしょう。
マイペースな方の場合
マイペースな方は「自分のリズムを尊重する」という性格の持ち主が多く、「明確な自己主張」や「他人に対する遠慮がない」ことが特徴です。このタイプの人々は「独立心が強く、自分の仕事に誇りを持って取り組む」ことが長所である反面、「周りの意見に耳を傾けにくい」という短所があり得ます。
このような性質の人に適した職業は、次のように考えられます。
- ・プログラマー
- ・イラストレーター
- ・ドライバー
- ・コンサルタント
- ・Webライター
- ・研究職
自分のペースを重んじる性格の人は、単独での作業が中心となる職業や、自身の考えや創造性を発揮できる職種で活躍できるでしょう。「マイペースな人はどんな仕事がおすすめ?性格や特徴についても解説!」のコラムでも、マイペースの方におすすめな職種や円滑に仕事を進めるコツを解説しているので参考にしてみてください。
自分の適職に就くメリット
適職に就くことのメリットは複数ありますが、特に重要なのは「仕事で良い成果を出しやすくなる」「キャリアを着実に築ける」「仕事に対する前向きな姿勢が持続する」という点です。以下でそれぞれ解説するので、チェックしてみてください。
仕事での成果が出やすくなる
適職に就いていると、自己のスキルや才能を最大限に活かすことができるので仕事で成果が出やすいのがメリットといえます。仕事での成功体験はモチベーションを高め、積極的に業務に取り組む姿勢につながるでしょう。
仕事の成果が正当に評価されることで、報酬の増加やキャリアアップの機会が拡がる可能性があります。
仕事に前向きに取り組める
自分に適した職業であれば、好きな仕事や得意な仕事に従事できるので仕事に前向きに取り組めるでしょう。業務への興味や充実感が実感できれば、自発的にスキルアップを目指したり、挑戦的な課題に取り組もうという意欲が生まれます。
また、仕事でのトラブルや問題が発生したときに、前向きな気持ちがあれば積極的に解決策を見つけられるでしょう。
転職市場価値の向上につながる
適職に就いて成果を出し続けることは、将来的に転職市場での自身の価値を高めることにつながるのがメリットになるでしょう。どんな人にも企業の状況変化や個人のキャリア目標の変化により、転職を検討する場合があります。
過去に実績を上げた経験や身につけたスキルがあれば、他社からの評価につながり良条件で転職できる可能性があるでしょう。
自分の適職が分からないときの3つの対処法
自分の適職が分からないときの対処法
- 家族や友人に相談する
- Web上の適職診断ツールを試す
- 就職・転職エージェントに相談してみる
なかなか自分の適職が分からない方は、身近な人に相談したり、適職診断を利用したりするのも良いでしょう。就職・転職エージェントに相談すれば、プロの視点からアドバイスを得られるので、より適切な方法が見つかるかもしれません。
いずれも、自分にマッチした方法で探すことで、適職が見つかりやすくなるでしょう。以下で、自分の適職が分からないときの対処法を解説するので、参考にしてみてください。
1.家族や友人に相談する
自分の適職が分からないときは、家族や友人など身近な人に相談するのがおすすめです。一人で考え込むと気持ちがネガティブになりがちなので、なかなか解決策が見つからない可能性があるでしょう。
あなたの性格や適性に理解がある身近な人に相談することで、自分では気づかなかった強みや興味を指摘してもらえるかもしれません。また、誰かに悩みを打ち明けることでストレスが軽減されることもあるので、早めに相談してみましょう。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
八木寛斗
自分の適職が分からず一人で悩んでしまうときに大切なのは、「第三者の意見をもらうこと」です。自分の中の正解を見つけるのは一人だと限界があるので、第三者視点での意見をもらうことでより自分の適性などを知ることができるでしょう。
興味がある仕事を事前に見つけることは可能ですが、実際その仕事があっているかどうかは実践してみないとわからないのが現状です。また、興味と適性は、必ずしも同じではない場合もあるでしょう。
会社のなかには、ジョブチェンジ制度という制度を導入している会社も。入社後別職種へキャリアチェンジを許可してくれる会社もあるので、働きながら自分の適正にあった仕事を見つけるのも方法の一つですよ。
2.Web上の適職診断ツールを試す
自分の適職が分からないときは、Web上の適職診断ツールを試すのも良いでしょう。インターネット上には、さまざまな適職診断ツールが公開されています。
これらのツールは、一連の質問に答えることで、あなたの適性や興味に基づいた職業を提案してくれます。登録なしや無料で使えるものも多く、手軽に自分の適職を探せるでしょう。
ただし、適職診断は必ず当たるとは限らないので、あくまで参考程度に留めることが大切です。診断ツールについては「やりたいことがない人の仕事探しは適職診断で叶う?向いてる仕事を知る方法」のコラムでも解説しているので、チェックしてみてください。
3.就職・転職エージェントに相談してみる
自分の適職を探したい方は、就職・転職エージェントに相談するのも手です。就職・転職エージェントは、求職者の希望に合った求人を紹介する民間のサービスなので、ピッタリな仕事が見つかるかもしれません。
「自分の適職がわからない」「自分の向いている仕事を知りたい」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、若年層に特化した就職・転職エージェントです。
専属のキャリアアドバイザーが就活・転職活動に必要な情報を丁寧にヒアリングします。ヒアリングの結果をもとに一人ひとりに合った求人をご提案するので、ぴったりな企業を見つけられるでしょう。
また、応募書類の添削や面接対策も行うので、選考がスムーズに進むことも。自分に合った仕事を探している方は、ぜひハタラクティブのキャリアアドバイザーにご相談ください。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube