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高収入の仕事を一覧でご紹介!役立つ資格や就職するときのポイントも解説

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この記事のまとめ

  • 高収入の仕事には、「医師」「弁護士」「公務員」「営業職」などが挙げられる
  • 高収入の仕事は専門的な知識やスキルが求められ、重要度が高い職種が多い
  • 高収入の仕事は、年収1,000万円がひとつのボーダーラインといえる
  • 高収入の仕事への就職を目指すには、専門的な知識やスキルを身につけると良い

仕事を探している方のなかには、高収入を得られる職種を希望する方もいるでしょう。高収入を得られる仕事が分からないと、「経験や資格がないと高収入を得られないのでは」と不安になりますよね。

高収入の仕事には、医師や営業職などさまざまな職種が存在します。なかには、専門的な資格がないと就けない職種もありますが、未経験から高収入を目指せる職種もあるので自分に合った仕事を探してみましょう。経験がないまま就活や転職活動に臨むのが不安なら、役立つ資格を取得すれば高収入を得られるかもしれません。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの高城さんのアドバイスを交えながら、高収入の仕事を一覧でまとめました。また、役立つ資格や就職するときのポイントもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

高収入を得やすい仕事一覧

ここからは具体的に、男性・女性共に高収入を目指せる仕事を一覧でご紹介します。就職・転職を行うにあたって仕事選びで迷っている人は、興味のある仕事をぜひ見つけてみてくださいね。

高収入を得やすい仕事

  • 医師
  • 航空機操縦士
  • 大学教授・准教授
  • 弁護士
  • 公認会計士・税理士
  • 営業職
  • コンサルタント
  • 総合職
  • 不動産鑑定士
  • MR(医薬情報担当者)
  • 公務員
  • 銀行員
  • インターネットビジネス
  • 宅地建物取引士
  • FP(ファイナンシャルプランナー)
  • 投資家・オーナー
  • システムエンジニア
  • ビルメンテナンス
  • 塾講師
  • Webクリエイター
  • Webマーケター
  • 記者
  • 医療用ガス配達
  • 工場勤務
  • 大学事務職員
  • 図書館職員
  • トラック運転手

医師

医師は患者の診察、診断、治療を行う専門職です。職業情報提供サイト(日本版O-NET)の「内科医」によると、医師になるためには、大学の医学部に入学し6年間にわたって勉強と実習を実施。卒業後、国家試験に合格して医師免許を取得してから、さらに大学病院や大病院などの臨床研修病院で最低2年間研修医として臨床研修を積む必要があります。

また、就業後も医療技術や知識のアップデートが必要なため、継続的な学習が求められるでしょう。内科のほかにも、外科や精神科、歯科医師など専門分野ごとに業務が異なるので、目指したい分野を明確にしたうえで目指すことが大切です。

航空機操縦士

航空機操縦士はいわゆるパイロットと呼ばれる職業で、商業航空機の運航を担当します。フライト前の準備や機器の点検、フライトプランの作成、天候状況の確認などが主な業務。飛行中は安全な運航を確保し、緊急事態に対応する能力も求められるでしょう。

一つのミスが大きな事故を生む可能性を秘めているため、責任重大な職業の一つ。そのため、定期的な訓練や資格更新が必要とされています。

大学教授・准教授

大学教授・准教授は大学での教育と研究活動を行います。専門分野の講義やゼミを担当し、学生の指導や研究成果の発表が主な業務。また、研究資金の獲得や論文の執筆、学会での発表も行うことがあるため、高度な専門知識と教育能力が求められる職業です。

弁護士

弁護士は、法律に基づいたアドバイスや裁判の代理を行う仕事。依頼者との相談や法的書類の作成、裁判所での弁論が主な業務です。弁護士になるためには、国家資格である司法試験に合格する必要があります。司法試験には受験資格があり、「2〜3年間の法科大学院を修了している」または、「法科大学院を修了していない人を対象とした予備試験に合格している」のいずれかが必要です。

また、どちらの対象者も、司法試験を受けられるのは5年間に5回までという制限があります。この期間に合格できなかった場合は、再度法科大学院を修了するか予備試験に合格しなければなりません。

公認会計士・税理士

公認会計士・税理士は財務諸表の監査や税務申告、コンサルティング業務を行います。企業の財務状況を分析し、正確な会計処理を提供することが求められるでしょう。いずれの仕事も国家資格であるため、国家試験に合格しなければいけません。高度な専門知識と倫理観が求められる職業であるため、高収入も目指せるでしょう。

営業職

営業職は自社の商品やサービスを顧客に提案し、販売することが主な業務です。顧客のニーズを把握したうえで問題が解決できる商品やサービスを提供できれば、信頼関係を築けて契約の締結につながりやすくなるでしょう。

営業方法には訪問や電話、メールを通じて行われることが多く、コミュニケーション力や傾聴力を活かして目標達成するための努力が求められます。会社にもよりますが、成約件数に応じてインセンティブ報酬が設けられていることも。特別な資格を必要とせず、個人の実力で給料を上げていけるので高収入を目指せるでしょう。

営業職に興味がある方は、「営業職とは?きついって本当?向いている人の特徴や年収」のコラムで営業職の種類や年収をまとめているので、チェックしてみてください。

コンサルタント

コンサルタントは、企業や組織の課題解決や業務改善を支援する仕事です。市場調査やデータ分析、戦略策定などが主な業務です。また、クライアントのニーズに応じた提案を行い、実行支援も行うことがあるでしょう。このように、コンサルタントの業務は多岐にわたるため、多様な業界の知識や高い問題解決能力、データ分析能力などのさまざまなスキルが必要です。

総合職

総合職は、企業内で幅広い分野の業務を担当します。将来、企業で管理職や幹部候補などの核となる人材となることを期待されているため、人事、経理、企画、営業など、部署を跨いでの業務を経験するでしょう。

また、転勤や部署異動が伴うこともあります。一般職と比較すると業務量も多くなるため、将来のキャリアプランを明確にしたうえで、成長したい方は挑戦しがいのある職業といえるでしょう。

不動産鑑定士

不動産鑑定士は、土地や建物の価値を評価する専門職です。市場調査や現地調査、評価報告書の作成が主な業務。不動産鑑定士は国家資格の一つで、不動産鑑定士の資格を取得すれば不動産取引や税務申告、相続時の評価などが可能になるため重要な役割を果たします。「土地」という高価値なものを扱う仕事の性質上、年収も高くなるでしょう。

MR(医薬情報担当者)

MR(医薬情報担当者)とは、医薬品メーカーの営業職です。基本的に製薬会社に勤務して医師や薬剤師に対して、自社製品の情報提供や販売促進を行います。資格の取得は必要ありませんが、就職先によっては、公益財団法人MR認定センターの実施する「MR認定証」を求められる場合もあるので確認してみましょう。新薬の効果や副作用、安全性に関する専門的な情報を正確に伝えることが求められるため、収入も増える傾向があります。

公務員

公務員は、国や地方自治体で働く職業です。主に「国家公務員」と「地方公務員」の2種類に分類され、行政サービスの提供や政策の実施、公共施設の管理などが主な業務。公務員になるためには、公務員試験に合格する必要があります。受験資格は希望する職種によって異なるため、一度自分の興味のある公務員について調べてみると良いでしょう。国や自治体に勤めるという仕事の性質上、安定した雇用と福利厚生が充実しているのが特徴です。

銀行員

銀行員は、金融機関での預金業務や融資業務を担当します。顧客の資産管理や資金運用、ローンの審査と提供が主な業務です。ほかにも、窓口対応や企業訪問、投資相談など多岐にわたる業務を行うことがあるでしょう。顧客の大切な「お金」を取り扱う仕事であるため、責任感と誠実さが求められる仕事です。

インターネットビジネス

インターネットビジネスは、オンラインでの商品販売やサービス提供を行う職業です。Webサイトやアプリの運営、デジタルマーケティング、SEO対策など行う仕事は多岐にわたるでしょう。また、常に市場の動向を把握し、迅速に対応する能力が求められます。インターネットビジネスで高収入を得るには、クリエイティブな発想と技術力で顧客が満足するサービスを提供することが重要です。

宅地建物取引士

宅地建物取引士は不動産取引に関する専門知識を持ち、契約の手続きや説明を行う職業です。「宅建」とも呼ばれる国家資格で、物件の調査や契約書の作成、重要事項の説明など業務内容として挙げられるでしょう。不動産取引を行う企業においては、従業員の3人に1人は宅地建物取引士の資格を有している必要があります。そのため需要が高く年収も高くなりやすい職業といえるでしょう。

FP(ファイナンシャルプランナー)

FP(ファイナンシャルプランナー)は個人や企業の財務計画をサポートする仕事です。資産運用や保険、税金対策、相続対策などのアドバイスを行います。FPになるためには、FP技能検定と呼ばれる国家検定に合格しなければいけません。

また、顧客のライフプランに応じた最適な提案を行うため、幅広い金融知識と相談スキルが求められるでしょう。ほかにも、FPの資格があれば保険業界や金融業界、不動産業界など幅広い業界で活躍できたり、独立したりすることもできるので未経験からも高収入を目指せます

投資家・オーナー

投資家・オーナーは株式や不動産、企業などへの投資を通じて収益を上げる職業です。市場分析やリスク管理、投資戦略の策定が主な業務。自身の資産を効率的に運用し、リターンを最大化することが求められるでしょう。資格は必要ありませんが、資産を減少させるリスクを背負うことによりリターンを得るという仕事の性質上、根気強さや合理的な判断力が必要です。

システムエンジニア

システムエンジニアは、ITシステムの設計、開発、運用を行います。クライアントの要望に応じたシステム構築や、トラブルシューティング、セキュリティ対策が主な業務なので、プログラミングスキルや問題解決能力、論理的思考力などが求められるでしょう。また、技術の進歩に対応するため、常に最新知識の習得が必要です。IT化に伴い今後も需要が拡大していく職業であるため、年収も高くなる傾向があるでしょう。

ビルメンテナンス

ビルメンテナンスは建物の設備や環境を維持管理する職業で、主に設備の点検や修理、清掃、安全管理などを行います。ビルメンテナンスの仕事に必要な資格はありませんが、第二種電気工事士や危険物取扱責任者乙種4類などの資格があると役立つでしょう。

職種や企業によっては資格を保有していることで手当がついたり、高年収を得られたりする可能性もあります。自分のやりたいことに活かせる資格や企業研究で資格手当があるか確認したうえで、取得を検討してみてください。

塾講師

塾講師は生徒に対して学習指導を行う職業で、個別指導や集団指導、受験対策などが主な業務となります。生徒の学力向上を目指し、分かりやすい授業を行う説明能力やモチベーションの維持を行うためのコミュニケーション能力が求められるでしょう。塾講師のやりがいは、自分が受け持った生徒が希望の大学に進学したり、資格の取得に成功したりしたときが多いようです。

Webクリエイター

WebクリエイターはWebサイトやアプリのデザイン、制作などさまざまな業務を行います。ユーザーの使いやすさを考慮したデザインや、コーディング、コンテンツの作成が主な業務で、クリエイティブな発想と技術力、トレンドを取り入れるセンスが求められるでしょう。いずれかの業務において専門的な力を身につけることで、より年収を増加させることが可能です。

フリーランスとして独立すればさらに高収入が目指せる

フリーランスは個人で仕事を受注し、クライアントから直接報酬を受け取るという働き方です。デザインやライティング、プログラミングなど多様な分野で仕事を行う場合、実力がつけばWebクリエイターとしてフリーランスで活躍できるでしょう。

近年ではクラウドソーシングサービスにより、専門的なスキルを持つ個人が仕事を受注しやすい時代です。正社員のような給料制度ではないため、働いた分がそのまま収入となるでしょう。ただし、個人で仕事を行うため、クライアントとの契約やスケジュール管理、自己マーケティングなどさまざまな業務を一人でこなす必要があるため注意が必要です。

Webマーケター

WebマーケターはSEO、SEM、SNSマーケティング、コンテンツマーケティングなど行い、デジタルマーケティング戦略の立案と実行を担当します。データ分析能力や戦略的思考、クリエイティブな発想などを活かして効果的なプロモーションを行えれば、売上向上できて高収入につながるでしょう。

記者

記者はニュースや記事の取材、執筆を行う職業です。取材対象へのインタビューや現場取材、情報の収集と整理などを行います。資格は必要ありませんが、情報を取り扱うという仕事の性質上、事実を正確に伝えるための文章力と調査能力が求められるでしょう。フェイクニュースや事実と異なる記事を公開してしまうと、大きく信頼を損ねてしまうため、報道の使命感と倫理観が重要です。

医療用ガス配達

医療用ガス配達は、病院やクリニックに酸素や窒素などの医療用ガスを供給する職業です。医療用ガスとは、酸素や笑気ガス(麻酔)などの医療目的で使用されるガスを指します。配達はルート配送であり、新規営業することは少ないためマイペースに一人で仕事がしたい方にもおすすめの職種といえるでしょう。

ただし、取り扱う製品の性質上、安全に輸送し、設置や補充作業を行うことが求められるため、ガスの取り扱いに関する知識と注意深さが必要です。医療現場を支える重要な役割を果たすため、給料も高くなりやすいでしょう。

工場勤務

工場勤務は機械の操作や品質管理、製品の組み立て、検査を行う職業です。製造ラインでの生産作業を行うため、効率的な作業とチームワークが求められるでしょう。工場勤務で年収を増加させるためには、専門的な知識が必要です。たとえば、専門的な機械の取り扱いやチームのマネジメント能力などが身につけば、年収がアップする可能性があるでしょう。

ただし、このようなスキルは、一朝一夕で身に付くものではありません。コツコツと真面目に業務に取り組むことによって、管理職や現場監督へと昇進しやすくなるでしょう。

大学事務職員

大学事務職員は大学内での事務作業を行います。学生対応や資料作成、イベント運営、経理などが主な業務。大学運営を支えるため、組織的な業務遂行とコミュニケーション能力が求められるでしょう。

教育機関での勤務経験が活かせる仕事であり、収入の安定性と福利厚生の充実性があるのが魅力です。将来のキャリアアップにも有利な職業であり、高年収を期待できます。学校事務の職業に興味のある方は、「学校事務になるには?仕事内容や働くメリット、求人の探し方を解説」のコラムでも仕事内容や向いている人の特徴を解説しているので、チェックしてみてください。

図書館職員

図書館職員は図書館の運営や資料管理を担当する仕事です。「図書館司書」として公立図書館に勤務できれば、高収入を目指せる可能性があります。職業情報提供サイト(日本版O-NET)の「図書館司書」によると、図書の貸出・返却、利用者の案内、蔵書の整理などが主な業務。利用者が快適に利用できる環境を整えるため、情報提供や相談対応が求められるでしょう。

トラック運転手

トラック運転手は貨物の運搬を行う職業です。長距離運転や荷物の積み降ろしを行います。配送という仕事の性質上、安全運転を行う技術と体力、スケジュールを守る責任感が求められるでしょう。特殊な運転免許が必要となるため、年収も高くなる傾向にあります。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

高城綾香

高城綾香

フリーターから就職する場合や、正社員経験が浅い若年層からの転職の場合、未経験職種を見ていくことになります。その場合、未経験職種の給与は20万円前後が相場といわれており、最初の給与から高収入を狙うことは難しいでしょう。

2023年の日本の平均年収は414万円。給料が高い職業上位5職種としては医師や航空操縦士、大学教授、公認会計士・税理士、弁護士などが挙げられます。これらの職種は大学や大学院で該当する分野について学び、必要な資格を取得することが求められるでしょう。

勉強や資格なしにこれらの仕事に就くことは難しいですが、近年はIT関連の職種や不動産営業も将来的に高収入が望めるため、知識や経験を未経験職種から身につけてから目指すのも手ですよ。

参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
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高収入の仕事といえる基準

高収入の仕事に定義はありませんが、一般的には年収1,000万円が一つのボーダーラインとなっているのではないでしょうか。収入は勤続年数や保有しているスキルによって変動するため、新卒や未経験からいきなり年収1,000万円を稼ぐことはなかなか難しいかもしれません。ただし、日々真面目に働き、スキルと実績を積み重ねていくことによって、年収を増加していけるでしょう。

日本人の平均給与(男女別)

国税庁による「令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告- 」によれば、令和4年における給与所得者の平均給与は全体平均で458万円となっています。

年齢階層別の平均給与のグラフ画像

引用:国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告- 〔年齢階層別の平均給与〕第14図)年齢階層別の平均給与

上のグラフから分かるとおり、男性は55〜59歳まで年齢が上がるにつれて年間の平均給与は増加傾向です。一方、女性は25〜29歳までは年齢が上がるにつれて平均給与は増加しますが、以降は横ばいとなっています。

また、同一企業における勤続年数別による平均給与は以下の通りです。

勤続年数別の平均給与のグラフ画像

引用:国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告- 〔勤続年数別の平均給与〕(第15図)勤続年数別の平均給与

こちらは男女共に、勤続年数が増えるにつれて平均給与も増加傾向にあります。

参照元
国税庁
標本調査結果

高収入の業界ランキング

厚生労働省による「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況(p.10)」を基に、高収入の業界をランキング化しました。高収入の業界ランキングのトップ10は、以下の通りです。

順位産業名賃金
1位電気・ガス・熱供給・水道業41万2,000円
2位学術研究、専門・技術サービス業39万6,000円
3位金融業、保険業39万3,000円
4位情報通信業38万1,000円
5位教育、学習支援業37万7,000円
6位鉱業、採石業、砂利採取業36万6,000円
7位建設業34万9,000円
8位不動産業、物品賃貸業34万円
9位卸売業、小売業31万9,000円
10位製造業30万6,00円

引用:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 (5) 産業別にみた賃金 第5-1表 産業、年齢階級別賃金及び対前年増減率

上記の結果から、電気・ガス・熱供給・水道業が41万2,000円と最も高収入で、10位の製造業と10万円以上の収入の差があることが分かります。高収入を得ているのは、いずれも専門的な知識やスキルが求められやすい職種が多いといえるでしょう。

また、主要産業における平均給与を男女別に見てみると、以下のグラフのようになっています。

 第5図 主な産業、性、年齢階級別賃金のグラフ画像

引用:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 第5図 主な産業、性、年齢階級別賃金

男性の場合は30〜34歳までの年齢階級でほとんど差がなく、「卸売業、小売業」の業界が最も平均賃金が高いようです。一方、女性の場合は20〜24歳以降の年齢では全年代で「医療、福祉」の業界が高収入の仕事といえるでしょう。

参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況

正社員の給料を分類別に紹介!病欠時の給与計算や前払いの可否も解説」のコラムでは、男女別や学歴別、都道府県別などさまざまな分類で正社員の給料を解説しているので、比較するときの参考にしてみてください。

高収入の仕事にみられる3つの特徴

高収入の仕事には、給料が高くなる理由があります。以下で、高収入の仕事にみられる特徴を3つ解説するので、将来高収入の仕事に就きたいと考えている人は、参考にしてみてください。

高収入の仕事にみられる特徴

  • 誰にでもできるわけではない
  • 仕事の重要度が高い
  • 生活に必要不可欠である

1.誰にでもできるわけではない

高収入の仕事の特徴として、専門的な知識やスキルが必要となるため誰にでもできる仕事ではないということが挙げられます。たとえば、税理士や公認会計士という仕事は、その仕事に就くために専門的な資格が必要になるでしょう。会計や税の法律は非常に複雑であり、それを他人に対して適用させるためには高度な知識が必要です。このように、誰にでもできるわけではない仕事は、年収が高くなる傾向にあります。

2.仕事の重要度が高い

他人の命を預かるような重要な仕事は年収が高くなります。ちょっとしたミスが他人の命に関わるような仕事は、相応の対価としての給料が必要です。医師やパイロット、警察や消防士などが挙げられるでしょう。

3.生活に必要不可欠である

生活に必要なライフラインを守る仕事も年収が高い傾向にあるでしょう。こういった事業は需要がなくならず、また生活に必要な事業であることから国の支援を受けることもあります。例としては、インフラ事業や建設、製造業などが挙げられるでしょう。

未経験・無資格でも高収入を目指せる仕事

未経験からも高収入を目指せる仕事もあります。未経験からすぐに高年収を目指す場合は、成果報酬型の営業職がおすすめ。自分の工夫ややり方次第で実績を出して評価されれば、経験問わずに活躍でき成果報酬が見込めるでしょう。営業トップになれば、年収1,000万円も不可能ではありません。コミュニケーション能力を含めた対人能力に自信があるという方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

また、いずれ高年収を稼ぎたいと考えている方は、将来的に需要が無くならない専門的なスキルを身につけられる仕事がおすすめですよ。例としては、ITエンジニアやプログラマーなどは未経験者も挑戦できるため、働きながら知識とスキルを身につけられるでしょう。

未経験・資格なしから就職できる仕事への就職については、「資格なしOKの仕事に就職・転職するには?未経験から応募できる職業も解説」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。

高収入な仕事で負担が少ない業務の特徴

高収入の仕事は給料が高くなるぶん、それに見合うだけの責任感や業務量が求められることもあるのは事実です。ただし、高収入でありながらも肉体的・精神的な負担が少ない仕事もあります。以下で、高収入な仕事で負担が少ない業務の特徴を解説するので、就職・転職の仕事選びの参考にしてみてください。

ストレスなく働ける

仕事のストレスが少ない仕事は、高収入でありながらも比較的働きやすいです。例としては、マニュアル作業や責任が発生しない仕事が挙げられるでしょう。仕事のストレスが多いと、モチベーションが低下したり、我慢を続けると体調不良になったりする可能性があります。精神的な負担なく働ける仕事に就ければ、日々の業務に対して意欲的に取り組めるでしょう。

人と関わらずに高収入は目指せる?

なるべく人と関わりたくない方も、高収入を目指せるでしょう。仕事でストレスを感じるのは、業務内容や業務量以外にも、人間関係にストレスを感じて「一人で仕事をしたい」と考える方もいるかもしれません。

たとえば、プログラマーといった職種であれば在宅ワークができる可能性が高いので、人間関係のストレスをなるべく感じずに仕事に取り組めて高収入を目指せるでしょう。人と関わりたくない方は、「人と関わりたくない...ストレスの原因やおすすめの仕事を紹介!」のコラムでおすすめの職種を解説しているので、参考にしてみてください。

肉体的な疲労がない

肉体的な疲労がない仕事も、長く続けやすい仕事といえます。デスクワークとなる事務職やITエンジニアが代表例です。ただし、一日中座って仕事をしていると、目の疲れや肩こりなどを引き起こす原因になることも。そのため、定期的に歩いたり、ジムに通ったりなどの運動をすることがおすすめです。近年ではスタンディングデスクなどもあり、立った状態で仕事ができるツールもあるので活用してみましょう。

職場環境が良い

職場環境が良好であることも、仕事をするうえで大切なことです。職場環境とは、会社の社風が合っていることや、福利厚生が充実していること、オフィスが綺麗な状態で維持されていることなどさまざまな側面があります。ただし、職場環境が良いと感じるポイントは人によって異なるため、自分が仕事に求めるものを明確にすればぴったりな職場が見つかりやすくなるでしょう。

労働時間が短い

労働時間が短いことにより、希望するワークライフバランスを実現でき満足度が向上するでしょう。近年ではフレックスタイム制を導入する企業も増えているため、自分の生活リズムに合った働き方ができる仕事を探すのがおすすめです。

ノルマがない

営業ノルマなどを気にする必要がない仕事も、仕事選びのポイントです。毎月ノルマが定められていたり、社内の競争が激しかったりする仕事では、心的負担が大きくストレスで疲弊することもあるでしょう。ノルマがない仕事を選ぶことによって、プレッシャーなく業務を進めることが可能です。

高収入を目指すために役立つ資格

高収入の仕事に就くためには、専門的な知識やスキルが求められます。資格を取得しておくことで、自分自身の専門知識を証明できるため就職や転職が有利に進みやすくなるでしょう。以下で、高収入を目指すために役立つ資格を解説します。

プログラミング関連の資格

プログラミング関連の資格は、IT業界でのキャリアを築くために有用です。資格の例としては、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験が挙げられ、システムエンジニア、ソフトウェア開発者、ITコンサルタントなどへの就職・転職に役立つでしょう。

これらは、日本の情報処理技術者試験の一部で、プログラミングの基礎や応用技術を証明することが可能です。取得難易度は資格によりますが、一般的に基礎から応用にかけて難易度が上がるのでしっかり対策することが重要になるでしょう。

FP

FP資格は、個人や企業の財務計画をサポートする専門知識を証明します。代表的な資格としては、国家資格であるFP技能検定です。試験の難易度は、3級、2級、1級と上がるごとに難しくなり、試験内容も、金融、保険、税務、不動産、相続など幅広くなるでしょう。この資格を持つことで、独立系FP事務所、保険会社、銀行、コンサルタント、アドバイザーとして働くことが可能です。

中小企業診断士

中小企業診断士は、中小企業の経営課題を解決するためのコンサルティング業務を行う専門家になるための国家資格です。試験は一次試験(短答式)と二次試験(筆記・口述式)、さらに15日以上の実務補習または実務従事があります。幅広い経営知識と実務経験が求められるため、取得難易度は高いといえるでしょう。この資格を持つことで、経営コンサルタントや企業の経営企画部門で働くことが可能です。

宅地建物取引士

宅地建物取引士は、不動産の売買や賃貸に関する契約の締結や説明を行うために必要な資格です。試験内容は法律、税務、宅地建物取引業法などが含まれます。

比較的、取得の難易度は高くありませんが、専門知識が必要となる試験であるためしっかりと対策しておきましょう。宅地建物取引士の資格を有していることで、不動産会社での営業や管理職、不動産鑑定士として働くことが可能になります。

社会保険労務士

社会保険労務士は国家資格で労働社会保険に関する専門家として、企業の労務管理や健康保険、労災保険などに関する手続きを代行します。この資格を持つことで、人事・労務コンサルタントや企業の人事部門、社会保険労務士事務所での業務に従事できるでしょう。

試験は労働法規、社会保険法規、一般常識などの内容から出題されます。試験を受けるためには受験資格があるため、事前に確認しておきましょう。

語学に関する資格

語学に関する資格は、国際的なビジネスシーンや学術分野で有利になります。代表的なものとしては、TOEICやTOEFL、IELTSなどが挙げられ、通訳・翻訳業務、国際ビジネス、外資系企業、語学教師などの職業に就けるでしょう。

取得難易度は試験のレベルによりますが、高収入を目指すためには高得点が必要となるかもしれません。希望する就職先で有利になる基準を調べて、取得を目指すのがおすすめです。

資格がないと就職・転職は不利?

資格を持っていなくても、就職や転職が必ず不利になるとはいえません。たとえば、高収入を目指せる営業職では人柄を評価される傾向があるため、特定の資格は不要といえるでしょう。資格を持たないまま就職や転職に臨む方は、「資格なしは就職で不利?企業が資格よりも重視しているポイントを紹介!」のコラムで資格なしから就職を成功させるポイントをまとめているので、チェックしてみてください。

高収入な仕事に就くための3つのポイント

高収入の仕事をするためには、常に自分自身のスキルを身につけ続けることや、キャリアアップを目指した取り組み方が重要になります。ほかにも、誰もが敬遠してしまうことを率先してやることが、高収入を実現するための第一歩といえるでしょう。以下に、高収入な仕事に就くためのポイントを解説します。

高収入な仕事に就くためのポイント

  • スキルアップを考える
  • 仕事の効率を重視する
  • 挑戦する心を忘れない

1.スキルアップを考える

仕事に取り組むうえで、自身のスキルアップを考えることが重要です。変化の激しい現代社会においては、常に最新の情報を手に入れ、知識をアップデートしていく必要があるでしょう。将来のキャリアアップを目指し、自分のなりたい姿に向かって真摯に取り組む姿勢こそが、高収入を得るために重要なことです。

2.仕事の効率を重視する

仕事の効率を重視することも、高収入の仕事を目指すうえで大切なことです。年収を増加させるためには、業務効率を上げて自分自身の時給をアップすることで収入を増やせるでしょう。

たとえば、1時間かかる仕事を30分で終わらせられれば、単純計算で時給が倍になります。もちろん会社勤めの場合には給料はすぐに上がるものではありませんが、フリーランスなどでは大切な考え方といえます。会社員であっても、仕事を効率的に行える人は、段々と給料も上がっていくでしょう。

3.挑戦する心を忘れない

高収入の仕事を目指すときは、新しい物事に挑戦する心を持ちましょう。好奇心や行動力は、仕事で成果を出すために重要な能力です。また、積極的に新しいことに挑戦し続ければ、自分の目標を達成できるチャンスを得やすくなるでしょう。仕事をこなしながら、常に新しい物事へのアンテナを張っておくことが重要です。

高収入の仕事に就くために就職・転職エージェントを活用しよう

高収入の仕事を一人で実現するためには、たくさんの努力と継続が必要になります。一人で高収入の仕事を目指すのが心配な方は、就職・転職エージェントを活用しましょう。

「年収の高い仕事に就きたいけど専門的な知識がなくて自信がない...」「高収入を目指したいけど本当に未経験から始められるか不安...」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、20代を中心とした就職・転職活動の支援に特化しています。

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また、応募書類の添削や面接対策、企業とのやり取りもキャリアアドバイザーが徹底サポート。サービスはすべて無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube