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休みが多い仕事には何がある?就職するメリットや探すときのポイントを解説
この記事のまとめ
- 休みが多い仕事には、「電気・ガス・熱供給・水道業」や「情報通信業」などがある
- 休みが多い仕事に就くとワークバランスが取れやすいため、疲労やストレスを軽減できる
- 「完全週休二日制」や「平均年間休日数が120日以上」が、休みが多い企業の特徴
- 休みが多い仕事を探すときは、企業規模も調べるのがおすすめ
正社員として働く方やこれから就職活動を始める方のなかには、休みが多い仕事に就きたい方もいるでしょう。しかし、休みが多い仕事を見つけたくても探し方が分からなかったり、自分に合っているか判断できなかったりすると不安になりますよね。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの林さんのアドバイスを交えつつ、休みが多い仕事がある業界をランキング形式でまとめています。また、休みが多い仕事に就職するメリットや探すときのポイントもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事にコメントしているアドバイザー
休みが多い仕事がある業界ランキング
休みが多い仕事がある業界は、「年間休日数」と「有給休暇取得率」によって異なります。以下で、「年間休日数」と「有給休暇取得率」に分けて仕事が多い仕事がある業界を解説します。
年間休日数でみる休みが多い仕事がある業界
厚生労働省の「平成30年就労条件総合調査 結果の概況」によると、年間休日数でみる休みが多い仕事がある業界は、以下のとおりです。
業界 | 平均年間休日総数 (労働者1人あたり) | |
---|---|---|
1位 | 電気・ガス・熱供給・水道業 | 120.9日 |
2位 | 情報通信業 | 119.8日 |
3位 | 複合サービス業 | 119.7日 |
4位 | 学術研究、専門・技術サービス業 | 119.6日 |
5位 | 金融業、保険業 | 119.1日 |
6位 | 製造業 | 117.6日 |
7位 | 不動産業、物品賃貸業 | 115.9日 |
8位 | 教育、学習支援業 | 113.3日 |
9位 | サービス業(ほかに分類されないもの) | 112.5日 |
10位 | 建設業 | 112.2日 |
参照:厚生労働省「平成30年就労条件総合調査 結果の概況 (3)年間休日総数(p5)」
上記から、業界のなかで休みが多いのは、年間休日数が120.9日ある「電気・ガス・熱供給・水道業」だと分かります。次に多いのは、年間休日数が119.8日ある「情報通信業」でした。
ただし、休日が多いからといって、残業や休日出勤が発生する場合もあります。仕事を選ぶときは、年間休日数以外もチェックして、希望する働き方ができるかどうか見極めることが大切です。
参照元
厚生労働省
平成30年就労条件総合調査 結果の概況
有給休暇取得率でみる休みが多い仕事がある業界
有給休暇の取得率も、実質的な休みの多さを示す指標の一つです。以下で、厚生労働省の「令和6年就労条件総合調査 結果の概況」にもとづいて、有給休暇取得率が高い業種をまとめました。
業界 | 平均取得率 (労働者1人あたり) | 平均取得日数 (労働者1人あたり) | |
---|---|---|---|
1位 | 鉱業、採石業、砂利採取業 | 71.5% | 12.7日 |
2位 | サービス業(ほかに分類されないもの) | 71.1% | 10.7日 |
3位 | 電気・ガス・熱供給・水道業 | 70.7% | 13.2日 |
4位 | 製造業 | 70.4% | 12.9日 |
5位 | 情報通信業 | 67.1% | 12.5日 |
6位 | 医療・福祉 | 66.8% | 11.0日 |
7位 | 学術研究、専門・技術サービス業 | 65.7% | 12.2日 |
8位 | 金融業・保険業 | 65.4% | 9.9日 |
9位 | 生活関連サービス業、娯楽業 | 63.2% | 8.8日 |
10位 | 不動産業・物品賃貸業 | 62.4% | 10.6日 |
参照:厚生労働省「令和6年就労条件総合調査 結果の概況 (4) 年次有給休暇(p.8)」
労働者一人あたりの有給休暇取得率が最も高い業界は、71.5%の「鉱業、採石業、砂利採取業」でした。次いで71.1%の「サービス業(ほかに分類されないもの)」という結果です。
同資料から、企業規模が大きいほど、労働者一人あたりの有給休暇取得率が高いことが分かります。大企業は人手不足になりにくく、福利厚生が充実している傾向があるため、有給休暇取得率が高くなりやすいでしょう。
民間企業の正社員より公務員のほうが休みが多い
一般的に、公務員は民間企業の正社員よりも休みが多い傾向にあるでしょう。総務省の「令和5年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果 表2 年次有給休暇の取得状況(令和5年)(p.3)」では、民間企業の平均取得日数が
11.0日に対して、国家公務員の有給休暇取得日数は16.2日あることが分かります。
なお、地方公務員は組織によって有給休暇取得日は異なるでしょう。ただし、地方公務員の有給休暇平均取得日数が14.0日となっていることから、民間企業よりも公務員のほうが多いといえます。
参照元
総務省
地方公務員における働き方改革に係る状況 ―令和5年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果の概要
休みが多い仕事に就く3つメリット
休みが多い仕事に就くメリットを知ることで、自分に適した働き方ができるか判断しやすくなるでしょう。以下で、休みが多い仕事に就くメリットを3つ解説するので、参考にしてみてください。
休みが多い仕事に就くメリット
- ワークライフバランスが取れる
- 仕事のモチベーションが保ちやすい
- 心身にかかるストレスを軽減できる
1.ワークライフバランスが取れる
休みが多い仕事に就職するメリットは、ワークライフバランスが取れることです。十分な休暇があることで、家族や友人と過ごす時間や趣味に没頭する時間、自己啓発に励む時間など仕事以外の時間を確保しやすくなるため、プライベートを充実させやすくなるでしょう。
「家族との時間も大切にしたい」「働きながら趣味を続けたい」という方は、休暇が多い仕事に適している可能性があります。また、十分な休暇は疲労回復にも役立つので、疲労やストレスを軽減できれば、集中して仕事に取り組めるでしょう。
2.仕事のモチベーションが保ちやすい
仕事のモチベーションが保ちやすくなるのも、休みが多い仕事に就くメリットの一つです。休暇中にしっかりと休息を取ることで、心身ともにリフレッシュし、仕事への意欲を高められる可能性があります。
また、休暇中に新しいことに挑戦したり、仕事で役立つ資格取得に向けて勉強したりする時間に充てるのも有効な過ごし方の一つです。休暇中にスキルアップを目指し、仕事のパフォーマンスが向上すれば、やりがいにつながるでしょう。3.心身にかかるストレスを軽減できる
休みが多い仕事に就くことで、心身にかかるストレスを軽減できるのもメリットです。仕事でのストレスを我慢し続けると、体調不良につながったり、モチベーションが低下したりする可能性があります。
心身にかかる負担を軽減させるために、十分な休暇をとってストレス発散するのも有効な手段です。自分に適した働き方ができれば、ミスマッチを避けられるので長期勤続を目指しやすくなるでしょう。
「仕事が長続きしないのはなぜ?理由を明らかにして対策を講じよう」のコラムでは、仕事が長続きしないときに考えられるリスクや「長続きする仕事」を見つけるためのコツを解説しているので、参考にしてみてください。
休みが多い仕事の見極め方
休みが多い仕事に就きたいと思っても、探し方が分からないと自分に合った企業を見つけるのが難しくなります。ミスマッチは早期退職にもつながる可能性があるので、仕事探しは慎重に行うのが望ましいでしょう。
以下で、休みが多い仕事の見極め方を解説するので、チェックしてみてください。
完全週休二日制を採用している
休みが多い仕事の見極めに、「完全週休二日制」を採用している企業かどうかを確認してみましょう。「完全週休二日制」とは、毎週二日の休日が取得できる制度です。
週二日の休日は取得できるものの、必ず土日が休みになるとは限りません。たとえば、水曜日と日曜日を休日としている職場もあるため、連休にならない可能性もあります。求人に「完全週休二日制」が記載されている場合は、曜日の指定があるかどうかも確認しておくとミスマッチを防げるでしょう。
「土日休みの職種には何がある?探す際の注意点や就職を成功させる方法を解説」のコラムでは、土日休みが多い職種と業界や土日休みの職種に就くための方法を解説しているので、参考にしてみてください。
平均年間休日数が120日以上ある
平均年間休日数が120日以上あるかどうか調べるのも、休みが多い仕事の見極める方法の一つです。年間休日日数とは1年間の休日の合計日数で、土曜と日曜、祝日を足すとおよそ120日になります。
厚生労働省の「令和6年就労条件総合調査の概況(3)年間休日総数(p.7)」によると、1企業あたりの平均年間休日総数は112.1日、労働者1人あたりの平均は116.4日でした。休みが多い仕事に就きたい方は、平均年間休日数にも注目してみましょう。
「年間休日105日はしんどい?向いていない人の特徴や転職のポイントを解説」のコラムでは、年間休日105日の企業で働くメリット・デメリットや年間休日数が110日、120日・125日、150日に分けてそれぞれの違いを解説しているので、参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
令和6年就労条件総合調査 結果の概況
休みが多い仕事に就くときの注意点
休みが多い仕事を目指すときの注意点を知らないまま就職すると、ミスマッチにつながる可能性があるので注意が必要です。注意点を理解したうえで自分の価値観やライフスタイルと照らし合わせることで、よりマッチした職業選択ができるでしょう。
以下で、休みが多い仕事に就くときの注意点を解説するので、チェックしてみてください。
給料や年収が下がる可能性がある
休みが多い仕事に就くと、給料や年収が下がる可能性があるので注意しましょう。休みが増えることで労働時間も少なくなることで、得られる給料が減る可能性があります。
時間給や日給に限らず、月給制の仕事も勤務日数に応じて基本給が定められている場合があるでしょう。休みが多い仕事を選ぶ際は、収入面での変化を十分に考慮し、生活スタイルや経済状況に合わせて判断することが重要です。
「正社員の給料を分類別に紹介!病欠時の給与計算や前払いの可否も解説」のコラムでは、正社員の給料の推移を解説しているので、参考にしてみてください。
仕事内容の責任が重い傾向がある
休みが多い仕事は、仕事内容の責任が重い傾向があるのも就職時に確認したい注意点の一つです。労働時間が減るぶん、限られた勤務時間内で効率的に業務をこなし、生産性が求められる傾向があります。
また、担当業務によっては休みは多いものの、1日あたりの業務量が増えて、残業が必要になる可能性もあるでしょう。休みが多い仕事では自己管理能力が求められる傾向があるので、身につけておくと仕事で役立ちますよ。
休みが多いからといって楽な仕事とは限らない
休みが多いからといって、必ずしも楽な仕事とは限りません。短時間で成果を出す必要があり、高い集中力と効率性が求められる場合があるためです。
「できるだけ仕事をしたくないから、休みが多い職場で働きたい」といった考えで、仕事を決めるのは避けましょう。就職先を決める際は、休日数のほかにも、残業の有無や業務内容もしっかり確認することが大切です。
「仕事の決め方で大切なことは?自分に合ってるか不安なときの対処法を解説」のコラムでは、仕事の決め方において大切なポイントや自分に合った仕事か判断するときに確認したいことを解説しているので、参考にしてみてください。
競争率が高くなる可能性がある
休みが多い仕事は、競争率が高くなる可能性があることも注意する必要があります。ワークライフバランスを重視する人や副業や自己啓発などに時間を充てたい人にとって、休みが多い仕事は魅力的です。
「休みが多いから」だけの理由で退職を決断すると、転職活動が難航して「辞めないほうが良かった」と後悔する可能性があります。休みが多い仕事を目指す場合は競争の激しさを理解し、自身のスキルや経験を身につけて、選考対策を万全に行うことが大切です。
休みが多い仕事を探すときの4つのポイント
「仕事と私生活のバランスを取りたい」「趣味や家族との時間を大切にしたい」などの理由があっても、休みが多い仕事に就けるとは限りません。以下で、休みが多い仕事を探すときのポイントを4つ解説するので、転職活動をするときの参考にしてみてください。
休みが多い仕事を探すときのポイント
- 自分が仕事に求めるものを明確にする
- 求人票で「年間休日数」や「休日休暇制度」を確認する
- 企業規模を調べる
- 就職・転職エージェントを活用する
1.自分が仕事に求めるものを明確にする
仕事が多い仕事を探すときは、自分が仕事に求めるものを明確にすることが大切です。たとえば、「休みも欲しいけど、生活費のために△△万円の収入が必要」といった場合、給与を優先する必要があるでしょう。
条件に優先順位をつけないまま就職先を決めると、「前の職場より休みは増えたけど収入が減って生活が厳しくなった」と後悔する可能性があります。「休みが多い」以外にも、給与や仕事内容、勤務地など、何を優先したいかを具体的にリストアップすることで、自分に合った仕事を見つけやすくなるでしょう。
2.求人票で「年間休日数」や「休日休暇制度」を確認する
休みが多い仕事を見つけたいときは、求人票で「年間休日数」や「休日休暇制度」を確認するのもおすすめです。求人票には、企業の休日に関する情報が記載されています。「年間休日数はどれくらいあるのか」「完全週休2日制か週休2日制か」などを確認することで、希望する働き方ができるか判断できるでしょう。あわせて「有給休暇の取得率」や「有給休暇の平均取得日数」なども確認できると、より具体的に休日の状況を把握できますよ。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

林 瑠莉香
休みが多い職種や企業文化を求人票から読み解くのは難しいと感じる人もいるでしょう。自分で調べるのが難しい場合は、面接で質問するのもおすすめですよ。
ただし、休日に関する質問は「仕事より休みを優先するのでは」とマイナスな印象を与える可能性があります。たとえば、「社員の皆さんはどのようにワークバランスを取っていますか?」と伝えることで、働きやすさや社風について知りたいという前向きな印象を与えやすくなるでしょう。
3.企業規模を調べる
企業規模を調べるのも、休みが多い仕事を探す方法の一つです。一般的に、大企業は休暇制度が充実している傾向があります。福利厚生に力を入れる余裕があり、コンプライアンス遵守の意識も高いからです。
ただし、大企業や有名企業は人気が高く、中途採用はスキルや経験が豊富な人が集まりやすいため転職活動のハードルが高くなる傾向があります。中小企業のなかにも、福利厚生が充実している場合もあるので、視野を広げて仕事探しを行うのが望ましいでしょう。
「優良中小企業で働きたい!特徴や探し方は?メリット・デメリットも解説」のコラムでは、優良中小企業の特徴や判断する方法を解説しているので、参考にしてみてください。
休みが多い仕事で高収入を得たいなら資格取得がおすすめ
休みが多い仕事で高収入を得たいなら、資格を取得するのもおすすめです。資格を取得することで資格手当を受け取れたり、専門的な業務を任せられたりする傾向があります。また、資格を取得して経験を積んで、独立することで高収入を得られる可能性があるでしょう。
4.就職・転職エージェントを活用する
休みが多い仕事に就きたい場合は、就職・転職エージェントを活用するのも検討してみましょう。就職・転職エージェントは求職者の希望はもちろん、適正や経歴に合った求人や企業を紹介してくれます。休みも取れつつ、適正と合った仕事を見つけられれば、ミスマッチを防げるでしょう。
「休みが多い仕事に就きたい」「自分に合った仕事が分からない」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、若年層の就職・転職活動支援に特化しています。
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休みが多い仕事に関する疑問
ここでは、休みが多い仕事に関する疑問をQ&A形式で解決します。
休みが多い仕事の特徴は?
休みが多い仕事の特徴には、「BtoB事業である」「法定外休暇が充実している」「カレンダーどおりに休日がある」が挙げられるでしょう。BtoB事業とは企業相手に事業・取引を展開するため、企業に合わせた休日を設定されている傾向があります。また、カレンダーどおりに休日があったり、法定外休暇が充実していたりすると、年間休日数が多くなりやすいでしょう。
しかし、繁忙期には長時間労働になったり、収入が不安定になったりするケースも考えられます。休日だけで就職先を判断するのを避けるのが望ましいでしょう。
高卒の女性は休みが多い仕事で高収入を目指せますか?
高卒の女性が休みが多い仕事で高収入を目指すことは可能です。高卒から高収入を目指すなら、仕事に関連する資格取得を検討してみましょう。
資格取得は、専門的なスキルや知識が身についていることを客観的に証明できます。資格取得を目指す際は、目標を明確にし、計画を立てて臨みましょう。「高卒でも取れる資格で高収入は目指せる?おすすめの資格を紹介」のコラムでは、高卒から取れる資格を一覧でご紹介しているので、チェックしてみてください。
第二新卒で休みが多い仕事に転職するコツは?
第二新卒から休みが多い仕事に転職するには「ビジネスマナーが身についている」「ポテンシャルがある」ことをアピールしてみましょう。経歴が浅いことで転職活動に不安がある方は、就職・転職エージェントに相談するのも手です。ハタラクティブでは、若年層の就職・転職支援に特化しています。ポテンシャル採用に積極的な企業を多数ご紹介しているので、ぜひご相談ください。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナー
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