この記事のまとめ

  • 安定した職業の特徴は、「給与が平均より高い」「ライフワークバランスがとれる」など
  • 安定した職業や業界は、「公務員」「医療関係」「ITエンジニア」「教育関連」など
  • 将来安定した職業でなくなる仕事は、平均収入の低下やAI化が進むと考えられる
  • 安定した職業に就くためには、市場の動向や会社が求める人物像を調べることが大切
  • 高い給与だけではなく自分に合う安定した職業を見つけるのが重要

「安定した職業に就きたい」「安定した職業の求人かどうかを見分けられる?」と感じる方もいるでしょう。せっかく就職しても、収入面や雇用面での不安が残る働き方になってしまうのは避けたいですよね。

安定した職業に就くには、現在の企業の経営状況や成長度合いを確認するだけでなく、将来性があるかをチェックすることが重要です。また、「自分の適性に合っているか」「モチベーションを持って働けるか」といった側面からも、安定した働き方ができるかを考えてみましょう。

このコラムでは、専任のキャリアアドバイザーの八木さんのアドバイスを交えて、安定した職業について解説します。安定した職業に就きたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

安定した職業の特徴って?

ここでは、安定した職業の特徴をご紹介します。「安定した職業ってどう見極めれば良い?」という疑問をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてください。

ただし、ここで紹介する特徴がすべて「安定した職業」に当てはまるとは言い切れないので、参考程度にご覧くださいね。

安定した職業の特徴

  • 会社の経営が安定している
  • 高い給与水準である
  • ワークライフバランスを重視できる
  • スキルを身につけ成長できる環境がある
  • 成長産業に関わっている

会社の経営が安定している

会社の経営の安定性は、重要な一つのポイントです。経営が安定している会社でその職業に就けば、長期的なキャリアプランを描きやすく、金銭面の心配をせずに働けます。経営が安定しているかどうかは、収益の安定性や業績の営業利益など、財務データを基に判断することが可能です

優良企業の探し方を知りたい方は、「優良中小企業で働きたい!特徴や探し方は?メリット・デメリットも解説」のコラムをご覧ください。

「大手企業=安定している」とは限らない

「大手企業=経営が安定している」とは限らないという点に注意しましょう。大手企業だとしても、業績が振るわず経営破綻することがあります。企業規模や知名度に注目するよりも、事業の需要や経営方針を分析し、将来性があるかを確認するのがおすすめですよ。

高い給与水準である

給与が平均より高い水準の場合、安定した職業といえます。高い水準の賃金を維持するには、安定した経営を継続する必要があるからです。
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」によると、2023年度に勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は460万円でした。また、平均給与は男女によっても差があり、男性は569万円に対し女性は316万円です。

性別平均給与
男性569万円
女性316万円
男女平均460万円

参照:国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-(第8表)平均給与(p.14)

つまり、年収460万円を一つの目安として、それ以上の収入を得ている職業が「安定している」と見なされる可能性があります。ただし、この考え方には個人の価値観や職業の雇用形態、将来性、仕事内容などが考慮されていない点に注意が必要です。

参照元
国税庁
標本調査結果

ワークライフバランスを重視できる

ワークライフバランスを重視して働ける職業は、心身の健康が安定しやすいでしょう。仕事の時間と休みの時間のバランスを取れれば、過労やストレスによる健康リスクを避けやすいといえます。健康な状態で長く働くことで、よりキャリアプランの実現に近づくでしょう。

スキルを身につけ成長できる環境がある

スキルを身につけ成長できる環境があるという点も、安定した職業に当てはまる特徴の一つです。スキルを身につけ向上させられれば、転職時にも役立ちます。専門的な知識や技術は多くの会社で需要があるでしょう。

成長産業に関わっている

成長産業に関わる職業は将来性があるため、収入面での安定性が期待できます。たとえば、インフラといった生活に不可欠な産業は、将来的にも伸びる可能性があります。高齢化が進む日本では、福祉や介護業界も成長が見込まれるでしょう。現在はあらゆる業界でIT需要が高まっていることから、IT関連の仕事も将来性に期待できます。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

八木寛斗

八木寛斗

業界自体が成長しているのかという点に加え、「会社自体の売上が伸びているか」も重要なポイントだといえます。先述したように、どれだけ大きな会社も「倒産しない」とは言い切れないので、業界や会社を俯瞰視するようにしましょうね。

また、「時代や情勢の影響を受けにくいか」という観点も大切ですよ。国内からの影響だけでなく、世界経済や情勢が悪化しても、その影響を最小限に抑えられるようなビジネスモデルを持っているかについても注目してみましょう。
 

安定した職業や業界一覧

ここでは、厚生労働省が運営するjob tagの情報をもとに、安定している職業や業界の代表例を一覧でご紹介します。働きたい職種や業界がまだない場合は、以下を参考にしてみてくださいね。

1.公務員

公務員は、安定している職業の一つ。国や自治体は、市民サービスの提供を安定的に続ける必要があるためリストラされる可能性は低いといえます。
公務員のなかでも「地方公務員(行政事務)」は、都道府県や市区町村といった地方自治体に勤務し、行政施策の企画、予算の編成から実際の業務にかかわる事務処理までを行います。平均年収は481万4,000円です。

給与体系は基本的に年功序列であるため、勤続年数と比例して着実に年収が増える点でも安定した働き方といえるでしょう。

政府銀行職員

政府銀行の職員も、安定性のある職業の一つです。政府銀行(日本銀行)は、政府が運営している銀行のこと。厳密にいうと公務員ではありません。

しかし、業務の公共性が高いことから、「日本銀行法第30条」で「法令により公務に従事する職員とみなす」と定められています。これは、たとえば、刑法上でも日本銀行の役職員は公務員が対象となる収賄罪といった罪が適用されます。

参照元
G-Gov 法令検索
日本銀行法

2.医療関連

医療関連の仕事は、多くの人々の健康状態を保つために欠かせない存在です。医者はもちろん、看護師や薬剤師、理学療法士なども含まれます。地域や時代背景を問わず、安定的に需要がある業界です。

たとえば、医療関係のなかでも「内科医」の平均年収は1,338万円となっており、全国平均よりかなり高い水準となっています。

3.ITエンジニア

IT化が進む昨今、ITエンジニアは安定して働ける職業の一つです。幅広い分野でITの知識や技術が必要とされており、将来性もあるでしょう。

システムエンジニア(基盤システム)」によると、システムエンジニアの平均年収は752万6,000円と高水準となっています。

IT業界に興味がある方は、「未経験でIT業界への転職は難しい?志望動機の例文や成功のポイントを紹介」のコラムもご覧くださいね。

4.教育関連

教育は、社会を担う次世代を育成するために必要な仕事です。教師だけでなく、スクールカウンセラーや教育支援スタッフなどといった職業も含まれます。

たとえば、「高等学校教員」の平均年収は678万8,000円で、全国平均より高水準となっています。

子どもの成長に影響を与えるコミュニケーションや対人関係を築く力など、AIの代替が難しい点を踏まえると、雇用の安定性があるといえるでしょう。

5.製造業

製造業も、安定性を得られる働き方の一つです。自動車や電子機器、食品など、多くの人々が必要とする製品を生み出す製造業は、需要が落ち込みにくい傾向にあります。「自動車技術者」によると、平均年収は700万6,000円です。

ものづくりの仕事一覧!向いている人の特徴や将来性も解説」のコラムでは、ものづくり系の仕事について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

6.インフラ関連

インフラ関連は、人々の社会生活を支えているため、非常に需要が高い職業です。電気やガス、水道、通信など、毎日の生活に欠かせないサービスを提供しているため、安定性も高いでしょう。

たとえば、「電気通信技術者」は、ネットワーク構築時の無線や伝送、交換の配置計画、設計を行うとともに、構築後は各装置をメンテナンスし安定した通信が行えるようにする仕事です。平均年収は628万9,000円となっています。

インフラ業界とは?向いている人や職種を紹介!今後の動きも解説」のコラムでは、インフラ業界について詳しく紹介しているので、ぜひご覧くださいね。

7.食品サービス業

生活をするうえで欠かせない食品サービス業は、常に需要があるでしょう。働く環境は、一般的な飲食店や宿泊施設内のレストラン・食堂などです。シェフやパティシエ、管理栄養士など、細かい職種に分かれていますよ。

食品サービス業のなかには「食品技術者」原料・材料に何らかの加工処理を行う加工食品の企画開発や生産工程の技術開発、技術指導、検査、作業管理などを担当する仕事もあります。この仕事の平均年収は573万円です。

8.損害保険業界

安定した職業のなかには、損害保険業界もあります。損害保険業界は、少子高齢化に伴い顧客数減少のリスクがあるものの、Webサイトや海外支店での集客をすることで安定性を保っているようです。

たとえば、「保険営業(生命保険、損害保険)」は平均年収500万8,000円です。損害保険業界の会社は、給与水準が高く収入面で安定している傾向にあります。

参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag
トップページ

男性・女性それぞれにおすすめの安定した職業は?

性別によって向いている職業は異なる場合があります。男性におすすめの安定した職業としては、「ITエンジニア」「警察官」「消防士」「建築士」など、専門的で安定した仕事が挙げられます。年齢を重ねるほど経験が評価され、職業によっては将来的に独立の選択肢もあるため、長く働き続けられるでしょう。

一方、女性は「社会保険労務士」「薬剤師」などが安定しているといえます。女性におすすめの仕事はワークライフバランスを保ちやすい特徴があり、柔軟な働き方が可能な場合があります。たとえば、シングルマザーで一人で子育てをしている方は、安定していてプライベートも確保しやすい仕事だと働きやすいでしょう。

将来性のある仕事10選!安定と高収入を実現する仕事選びのコツ」のコラムでは将来性のある仕事をまとめているので、ぜひチェックしてみてください。

将来「安定した職業」ではなくなる仕事の特徴

現在安定している職業を知ると同時に、将来も安定しているかどうかを見極められるかが重要です。ここでは、将来的に安定性が低下し、安定した職業ではなくなる可能性のある特徴をいくつか挙げています。

ここにタイトルが入ります

  • 将来「安定した職業」ではなくなる仕事の特徴
     
  • 平均収入が下がっている傾向がある
     
  • AIやソフトへの代替が進んでいる
     
  • リストラが多く行われている

1.平均収入が下がっている傾向がある

平均収入が下がっている傾向があると、 将来的に安定した職業ではなくなるかもしれません。業種や職種の平均収入の傾向をチェックして平均収入が下がっている場合、それは「会社の業績が低下している」「業界全体の成長が停滞している」という証拠になり得ます。

今後の成長が見込めなければ、その職業は将来的に安定しているとはいえないでしょう。

2.AIやソフトへの代替が進んでいる

人間による業務が、AIやソフトウェアに取って代わられつつある職種も注意が必要です。特に、繰り返しの作業や単純労働、データ入力などの業務は、AIやソフトウェアによって自動化される可能性が高いもの。AI化が進めば、人の手が必要な場面は減少し、職の安定性が低下する可能性があります。

10年後もなくならない仕事って?AI時代の就活のコツを解説!」のコラムでは、AIに代替されにくい仕事の特徴をまとめました。

3.リストラが多く行われている

リストラが多く行われている業界や職種も危険信号です。経営状況の悪化や会社の事業構造改革に伴ってリストラが行われることが多いため、その職業の安定性は揺らいでいるでしょう。

安定した職業に就くためのポイント

安定した職業の特徴を知るだけでなく、就職するためのポイントも押さえておきましょう。以下を確認し、就活の流れも参考にしてみてください。

安定した職業に就くためのポイント

  • 自分が仕事に求めることを洗い出す
  • 自己分析で自分の適性や強みを理解する
  • 業界・企業研究で市場動向や将来性を調査する
  • 会社が求める人材を調べる
  • 資格やスキルを身につける

自分が仕事に求めることを洗い出す

安定した職業選びの第一歩は、自分が仕事に何を求めているのかを明確にすることです。給料の高さだけを追求すると、入社後にミスマッチを感じる可能性もあります。働く目的や大切にしたい価値観を整理しましょう。

以下のポイントについて考えてみるのがおすすめです。

  • ・どれくらい給料を得たいのか
  • ・仕事とプライベートのバランスが良いか
  • ・成長できる環境かどうか
  • ・人間関係や職場の雰囲気
  • ・希望のキャリアを進めるか

これらの要素に優先順位をつけることで、自分にとっての「安定した職業」の定義が見えてくるはずです。何を譲れないのかを知ることが、満足度の高い職業選択につながります。自分の価値観と向き合うことから始めてみましょう。

自己分析で自分の適性や強みを理解する

安定した職業に就くためには、自己分析をして自分の適性と関心を見極めることが必要です。自分の関心があることや得意な分野、これまでの経験などをベースに、自分に適した職業を見つけましょう。

安定した職業の定義は人それぞれ異なりますが、長く働くためには、自分の適性を活かせるかを見極めるのが重要なポイントです。そのためにも、自己分析は必要不可欠なフローといえます。

自己分析のやり方が分からないときは、「やりたいことがわからない…見つけ方や自分に合う仕事の探し方を解説」のコラムもご覧くださいね。

業界・企業研究で市場動向や将来性を調査する

安定した職業に就くためには、業界・企業研究で市場動向や職業ごとの将来性を調査することも重要です。社会や業界全体の動向を見て「どの業種が成長しているか」「衰退しているか」を把握することで、安定した職業を選びやすくなりますよ。

安定した職業に限らず、自分に合った仕事を見つけるためにも、業界研究は入念に行いましょう。

会社が求める人材を調べる

会社が求める人材を調べることも、安定した職業に就くために必要です。職業の安定性だけでなく、自分と会社の相性を見極めるために必要な工程です。「自分の性格や適性と会社が求める人物像がかけ離れ過ぎている」という場合は、志望企業にこだわらずほかの会社を探しましょう。

資格やスキルを身につける

資格を身につけることも、安定した職業につくためにできることの一つです。特定の業界や職務における専門知識があることを証明する資格は、職業人としての信用を高め、就職活動を有利に進める役割を果たします。

たとえば、ITエンジニアを目指すのに有効な資格は、各種のプログラミング言語の資格や、システム管理の資格など。自分の気になる職業に活かせる資格があるか、調べてみましょう。

高収入の仕事を一覧でご紹介!役立つ資格や就職するときのポイントも解説」のコラムでは、高収入を得やすい資格を解説しているので、気になる方は参考にしてみてくださいね。

【まとめ】自分に合う安定した職業を見つけるには就職・転職エージェントを利用しよう

安定した職業に就きたい方は、どんな仕事も必ずしも安定しているとはいえない点に注意しましょう。安定しているように見える業界や企業も、予期せぬ経済・社会情勢によって急激な変化が起こる可能性があります。

また、給料の高さだけで仕事を選ばないようにしましょう。給料が高いことは安定した職業の一つの条件ですが、それだけで仕事を選ぶと業務内容に興味ややりがいを感じられない場合も考えられます。

自分に合う安定した職業を見つけるには、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンで就職・転職活動をサポートします。丁寧なヒアリングを実施し、あなたの適性に合った求人を厳選してご紹介。そのため、「思っていた仕事と違った…」と感じるリスクを減らせるのがメリットです。

そのほかにも、応募企業ごとに合わせた応募書類の作成や面接対策など、ご利用はすべて無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。

安定した職業に関するQ&A

ここでは、安定した職業に関するよくある質問をまとめています。文系からの就職や資格なしで安定した職業に就く方法に触れていますので、ぜひチェックしてみてください。

文系から安定した職業に就きたいです

文系に向いている仕事は事務や営業、人事など多くの職業が挙げられますが、安定した職業は教育関連の仕事といえるでしょう。

また、専攻に関わらず、「未経験者歓迎」の求人にも注目してみるのがおすすめ。「未経験者歓迎」の求人であれば、研修体制が整っている可能性が高く、将来的にも活かせるスキルや知識を習得できると考えられます。

高卒から安定した職業に就くにはどうすればいいですか?

高卒から安定した職業に就くには、技能を身につける職業を選びましょう。

たとえば、建設・インフラ関連や自動車整備、電気工事士、管工事士などの技術系職種は技術を身につけられるといえます。また、需要が高い職業な傾向があるため、長く安定して働ける可能性がありますよ。給料が安定した仕事に就くには資格なしのままでは難しいですか?

給料が安定した仕事に就くには資格なしのままでは難しいですか?

安定した仕事に就くには、資格が必要というわけではありません。

しかし、資格を持つことで就職活動や転職活動がスムーズに行く可能性は高まります。自分が志望している「安定した職業」が、資格を取得することで就職しやすくなるのかを検討して実際の選考に臨むのがおすすめですよ。

英語を活かして働き続けたいけど求人の見つけ方が分かりません

求人を見つけるのに苦戦している場合は、就職エージェントに頼ってみましょう。

就職エージェントのハタラクティブでは、希望の就労条件に合った求人をご紹介。自分の適性や特技を活かして長く安定して働きたい方は、ぜひご相談ください。