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ESTJに向いてる仕事15選!強み・弱みや相性が合う性格タイプも解説

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この記事のまとめ

  • ESTJ(幹部)は、リーダーシップや組織力に優れ、責任感が強い性格タイプ
  • ESTJ(幹部)に向いてる仕事は、「施工管理」「経理事務」「コンサルタント」など
  • 創造性や臨機応変さが求められる職種は、適性が合わず「仕事ができない」と誤解されることも
  • ESTJ(幹部)が仕事で成功するにはリーダーシップを発揮できる環境で、柔軟性をもつことを心掛ける

「ESTJ(幹部)に向いてる仕事はどんなものがある?」「ESTJは仕事できないタイプって本当?」と気になる方もいるでしょう。合わない仕事を仕方なくやるよりも、自分の適性に合った職種でバリバリと仕事をこなしたいですよね。

ESTJは、リーダーシップと組織力に優れていることから、「幹部」と呼ばれる性格タイプです。論理的思考や効率性、責任感の強さなどが活かせる仕事に向いています。一方で、創造性が求められる仕事や単純作業が中心の仕事、臨機応変な対応が必要な仕事は、ESTJにとって苦手な場合があるようです。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの中野さんからのアドバイスを交えながら、ESTJに向いてる仕事をご紹介します。また、ESTJの仕事における強み・弱みや、仕事で成功するためのポイントについても解説。ESTJの特性を理解したうえで、あなたの適職を見つけましょう。

ESTJに向いてる仕事15選

ESTJ(幹部)の責任感の強さや論理的思考力といった強みを活かせる仕事は数多くあります。ここでは、ESTJに向いている15の職種について解説。ESTJの強みを活かし、やりがいを感じられる職種を見つけてみてください。

なお、各職種の詳細については、一部厚生労働省「職業情報提供サイト jobtag」を参考にしています。

1.施工管理

施工管理では、建設プロジェクトの進行を管理し、各作業の調整や品質管理を行います。ESTJ(幹部)の論理的思考と効率を重視する性格は、複雑なプロジェクトの管理に適しているといえるでしょう。また、現場でのコミュニケーション能力も重要であり、ESTJの外向的な性格が活きる場面も多いようです。

平均年収(全国)633万円
求められるスキル・リーダーシップ
・問題解決能力
・臨機応変な対応力
・スケジュール管理能力
関連する資格・一級建築士
・二級建築士
・木造建築士
・建築施工管理技士(1~2級)
・技術士(建設部門)
就業する方法・学歴、資格不問
・求人サイトやエージェントから求人情報を探す
・建設会社やハウスメーカーなどで実務経験を積む

参照:職業情報提供サイト jobtag「建築施工管理技術者

施工管理は、計画性や組織力、そして細部への注意力が求められるため、ESTJの特性を存分に発揮できる仕事といえます。

2.経理事務

経理事務も、ESTJ(幹部)に向いてる仕事の一つ。数字に強く、正確さを重視するESTJの特性がこの職種で活かされるでしょう。
仕事内容は、会社の財務状況を管理し、帳簿の記録や税務申告の準備などを行います。経理事務では、ESTJの細部への注意力とルールを遵守する姿勢は、正確な経理処理に不可欠です。また、財務データの分析や報告書の作成には、ESTJの論理的思考力が役立ちます。

平均年収(全国)485万円
求められるスキル・OfficeソフトのPCスキル
・正確性
・几帳面さ
・責任感
・コミュニケーションスキル
・スケジュール管理能力
関連する資格・日商簿記1~3級
・簿記能力検定(全経上級)
・簿記能力検定(全経1~3級)
就業する方法・学歴、資格不問
・求人サイトやエージェントから求人情報を探す
・簿記の基礎知識を身につける

参照:職業情報提供サイト jobtag「経理事務

簿記が就職に有利なのは何級から?検定の難易度や資格を活かせる仕事を紹介」のコラムでは、経理事務で活かせる簿記について詳しく解説しています。気になる方は、こちらもあわせて参考にしてみてくださいね。

3.総務事務

総務事務は、社内のさまざまな業務サポートや規則の管理、施設の管理などを行います。ESTJ(幹部)の効率的な仕事の進め方と、組織力の高さは、組織を支える重要な役割を担えるでしょう
また、外向的な性格を活かして、別部署とのコミュニケーションも円滑に行える可能性があります。

平均年収(全国)493万円
求められるスキル・コミュニケーションスキル
・周囲への気配り
・俯瞰力
・正確性
・柔軟性
・スケジュール管理能力
・事務処理能力
・臨機応変な対応力
関連する資格・第三種電気主任技術者
・第一種衛生管理者
・第二種衛生管理者
・日商簿記(1~3級)
・防火管理者(甲種・乙種)
就業する方法・学歴、資格不問
・求人サイトやエージェントから求人情報を探す

参照:職業情報提供サイト jobtag「総務事務

4.コンサルタント

コンサルタントは、ESTJ(幹部)の分析力と問題解決能力を存分に発揮できる職種です。具体的な仕事内容は、クライアントの抱える問題を分析し、解決策を提案すること。ESTJの論理的思考と効率を重視する性格が、複雑な問題の分析と効果的な解決策の提案に役立ちます
また、リーダーシップ能力を活かして、クライアントとのコミュニケーションや提案の実行支援も効果的に行えるでしょう。

平均年収(全国)948万円
求められるスキル・コミュニケーションスキル
・論理的思考力
・プレゼンテーションスキル
・問題解決能力
・分析力
・傾聴力
関連する資格・公認会計士
・税理士
・中小企業診断士
・経営士
就業する方法・学歴、資格不問
・コンサルティングファームの求人情報を探す

参照:職業情報提供サイト jobtag「経営コンサルタント

コンサルタントは、クライアントのニーズを聞き、最適な提案を行うため、「人の役に立つ仕事」といえます。「人のためになる仕事とは?やりがいと満足度の高い職業一覧」のコラムでは、コンサルタントを含めた人の役に立つ仕事について解説しています。興味のある方は、あわせてチェックしてみてください。

5.Webマーケター

Webマーケターは、オンライン上の顧客行動を分析し、効果的なマーケティング戦略を立案・実行する仕事です。ESTJ(幹部)がもつ論理的思考と目標達成への強い意志は、この職種で十分に発揮できるでしょう
また、ESTJの目標達成に向けて効率的に進める能力は、KPI(重要業績評価指標)の設定と達成に適しているといえます。

平均年収(全国)646万円
求められるスキル・Webに関する知識
・データ分析力
・マーケティング能力
・コミュニケーションスキル
・論理的思考力
関連する資格・マーケティング・ビジネス実務検定
・マーケティング検定
・ネットマーケティング検定
・SEO検定
・SEOマーケティングアドバイザー
・Google 広告認定資格
・ウェブ解析士
・データ解析士
就業する方法・学歴、資格不問
・Webマーケティングの知識を身につける
・求人サイトやエージェントから求人情報を探す

参照:職業情報提供サイト jobtag「Webマーケティング(ネット広告・販売促進)

6.プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、ESTJ(幹部)のリーダーシップと組織力が存分に活かせる仕事といえるでしょう。
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの計画立案から実行、完了までを管理します。ESTJの計画性と効率を重視する性格は、プロジェクトのスケジュール管理や資源配分に適しているでしょう。外向的な性格とコミュニケーション能力を活かして、チームメンバーやステークホルダーとの調整も円滑に行えます。

平均年収(全国)685万円
求められるスキル・リーダーシップ
・問題解決能力
・コミュニケーションスキル
・臨機応変な対応料
・交渉力
・ビジネスマネジメント
関連する資格・プロジェクトマネージャー
・PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)
就業する方法・学歴、資格不問
・ソフトウェア開発会社やメーカーの求人情報を探す

参照:職業情報提供サイト jobtag「プロジェクトマネージャ(IT)

7.税理士

税理士の仕事は、ESTJ(幹部)の数字への強さと細部への注意力が重視される職種です。仕事内容は、個人や企業の税務に関する相談や、税務書類の作成、税務調査への対応などを行います。
ESTJの論理的思考と正確さへのこだわりは、複雑な税法の解釈や正確な税務申告の作成に活かせるでしょう。また、クライアントとのコミュニケーションにおいても、ESTJの外向的な性格が役立ちます。

平均年収(全国)747万円
求められるスキル・計算処理能力
・提案力
・語学力
・節税に関する知識
・倫理観、正義感
・コミュニケーションスキル
関連する資格・公認会計士
・税理士
・日商簿記(1~3級)
・簿記能力検定(全経上級)
・簿記能力検定(全経1~3級)
就業する方法・国家試験の「税理士試験」に合格する
・2年以上の実務経験後、日本税理士会連合会に登録する

参照:職業情報提供サイト jobtag「税理士

8.行政書士

ルールや秩序を尊重する性格が活かせる行政書士は、ESTJ(幹部)に向いてる職種です。行政書士は、各種許認可の申請や契約書の作成など、行政手続きに関する業務を行います。ESTJの細部への注意力と正確さへのこだわりは、複雑な書類作成を行う際に役立つでしょう。また、法律や規則の理解と適用において、ESTJの論理的思考力が活かせます。

平均年収(全国)551万円
求められるスキル・法律に関する知識
・学習意欲
・事務処理能力
・几帳面さ
・営業力
・コミュニケーションスキル
関連する資格・司法書士
・税理士
・土地家屋調査士
・宅地建物取引士(旧:宅地建物取引主任者)
・ 行政書士
就業する方法・行政書士試験に合格する
・行政書士会に登録・入会する

参照:職業情報提供サイト jobtag「行政書士

9.銀行員

銀行員の仕事は、ESTJ(幹部)の数字への強さと顧客対応能力が活かせる職種です。銀行員は、預金管理、融資、投資商品の販売など、多岐に渡る業務を行います。ESTJの正確さへのこだわりと細部への注意力は、金融取引の処理に必要です。また、外向的な性格を活かして、顧客とのコミュニケーションも円滑に行えるでしょう。

平均年収(全国)485万円
求められるスキル・金融、会計に関する知識
・正確性
・責任感
・コミュニケーションスキル
・問題解決能力
関連する資格・ファイナンシャルプランナー(CFP/AFP)
・金融窓口サービス技能士(1~3級)
・生命保険業界共通教育制度一般課程試験
・証券外務員
・損害保険募集人
・銀行業務検定
就業する方法・学歴、資格不問
・銀行の採用情報を探す

参照:職業情報提供サイト jobtag「銀行等窓口事務

金融系の職種は、「高収入の仕事を一覧でご紹介!役立つ資格や就職するときのポイントも解説」のコラムで高収入が目指せる仕事として解説しているので、こちらもぜひチェックしてみてください。

10.不動産営業

ESTJ(幹部)の目標達成能力とコミュニケーション能力は、不動産営業に向いてるといえます。不動産営業は、物件の紹介や契約交渉などを行います。ESTJの外向的な性格と説得力を活かしながら、顧客との信頼関係が築けるでしょう。また、目標達成に向けて効率的に進める能力は、営業目標の達成にも適しています。

平均年収(全国)580万円
求められるスキル・不動産に関する法律知識
・顧客ニーズを汲み取るスキル
・コミュニケーションスキル
・提案力
・論理的思考力
関連する資格・宅地建物取引士(旧:宅地建物取引主任者)
・賃貸不動産経営管理士
・不動産コンサルティング技能士
・インテリアコーディネーター
・競売不動産取扱主任者
就業する方法・学歴、資格不問
・不動産会社などの求人情報を探す

参照:職業情報提供サイト jobtag「住宅・不動産営業

不動産業界について詳しく知りたい方は、「不動産業界とは?将来性は?向いている人の特徴や志望動機を例文で解説」のコラムもあわせてご参考ください。

11.経営者

経営者としての役割は、ESTJ(幹部)のリーダーシップと戦略的思考が存分に発揮できる立場です。経営者は、会社の方針決定や経営戦略の立案、組織の統率などを行います。ESTJの決断力と責任感の強さは、経営判断において十分な能力を発揮できるでしょう。また、論理的思考と効率を重視する性格は、ビジネス戦略の立案と実行にも役立ちます。

平均年収(全国)・事業によって異なる
求められるスキル・リーダーシップ
・コミュニケーションスキル
・決断力
・論理的思考力
・問題解決能力
・立案力
関連する資格・業種によって異なる
就業する方法・学歴、資格不問
・経営知識を身につけて、自分で会社を設立する
・大企業やベンチャー企業に就職し、実績を積む
・事業承継を受ける など

12.経営企画

経営企画の仕事は、ESTJ(幹部)の分析力と戦略的思考が活かせるでしょう。経営企画の仕事内容は、会社の中長期的な戦略立案や、新規事業の企画などです。ESTJの論理的思考と目標達成への強い意志は、効果的な戦略の立案と実行を行う際に役立ちます。また、数字への強さを活かして、市場分析や財務分析も効果的に行えるでしょう。

平均年収(全国)948万円
求められるスキル・戦略的思考力
・データ分析力
・臨機応変な対応力
・コミュニケーションスキル
・専門的知識(労務、法務、知財等)
関連する資格・簿記(2級以上)
・ビジネス会計検定
・中小企業診断士
・ファイナンシャルプランナー
就業する方法・学歴、資格不問
・コンサルティング会社で経験を積む
・大企業で金融や財務、人事知識を身につける

参照:職業情報提供サイト jobtag「経営コンサルタント

13.品質管理

品質管理の仕事は、ESTJ(幹部)の細部への注意力と効率性が重要視される職種です。品質管理では、製品やサービスの品質を維持・向上させるための活動を行います。品質基準の設定や管理プロセスの改善には、ESTJの正確さへのこだわりと論理的思考が役に立つでしょう。また、問題解決能力を活かして、品質上の問題にも効果的に対処できる可能性があります。

平均年収(全国)688万円
求められるスキル・問題解決能力
・注意力
・論理的思考力
・コミュニケーションスキル
・分析力
・粘り強さ
関連する資格・QC検定(品質管理検定)
・品質管理(JIS Z 9001)関連
・統計検定
就業する方法・学歴、資格不問
・品質管理業務の求人情報を探す

参照:職業情報提供サイト jobtag「生産・品質管理技術者

品質管理の仕事内容とは?未経験からなれる?向いている人の特徴も解説」のコラムでは、品質管理の具体的な仕事内容ややりがいなどについて解説しています。

14.弁護士

ESTJ(幹部)の論理的思考と説得力は、弁護士の仕事に必要な要素といえます。弁護士は、法律相談や訴訟代理、契約書の作成など、法律に関するさまざまな業務を行う職種です。複雑な法律問題の分析や法的文書の作成をする際は、ESTJの論理的思考と細部への注意力が活かせます。また、外向的な性格と説得力の持ち主なので、法廷での弁論や交渉も効果的に行えるでしょう。

平均年収(全国)1,122万円
求められるスキル・法律に関する知識
・コミュニケーションスキル
・論理的思考力
・責任感
・倫理観
関連する資格・司法試験
就業する方法・司法試験に合格する
・予備試験に合格し、司法試験受験資格を得る

参照:職業情報提供サイト jobtag「弁護士

15.公務員

公務員の仕事も、ルールや秩序を尊重するESTJ(幹部)に向いてる仕事といえるでしょう。公務員の仕事は、行政サービスの提供や政策の立案・実行などを行います。公務の遂行には、ESTJの責任感の強さと正確さへのこだわりが必要になる場面も。また、効率を重視する性格を活かして、行政の効率化にも貢献できるでしょう。

平均年収(全国)478万円
求められるスキル・事務処理能力
・協調性
・コミュニケーションスキル
・交渉力
・情報収集力
・地域貢献に対する意識
関連する資格・専門職ではその分野の資格が必要
就業する方法・地方公務員試験に合格する
※各自治体毎に条件や試験内容が異なる

参照:職業情報提供サイト jobtag「地方公務員(行政事務)

公務員試験には、職種によって年齢制限を設けているため注意が必要です。詳しくは「公務員就職は既卒で目指せる?試験概要やうまくいかないときの対処法を解説」のコラムもあわせて参考にしてみてください。

ESTJに向いてない仕事

ESTJ(幹部)の性格や特性は多くの職種で活かせますが、一方で向いていない仕事もあります。ここでは、ESTJが苦手とする可能性が高い仕事タイプについてまとめました。

1.創造性が求められる仕事

ESTJ(幹部)は現実的で論理的な思考を得意とするため、創造性や抽象的な思考を必要とする仕事は苦手な場合があります。主な職種は、以下のとおりです。

  • ・アーティスト
  • ・デザイナー
  • ・クリエイティブディレクター

これらの仕事では、既存の枠組みにとらわれない自由な発想や、直感的なアイデアの創出が求められます。ESTJは具体的で実践的なアプローチを好む傾向があるため、十分な力を発揮しにくい可能性があるでしょう。

2.単純作業がメインの仕事

ESTJ(幹部)は効率性と目標達成を重視する性格のため、以下のような単調で反復的な作業が主な仕事は、モチベーションを維持するのが難しい可能性があります

  • ・データ入力
  • ・工場(製造ライン作業、ピッキング)
  • ・商品陳列や棚卸し

上記のように、毎日同じ作業の繰り返しが主な仕事は、ESTJにとっては退屈に感じられる場合があります。ESTJは常に新しい課題に取り組み、自身のスキルを向上させることを好む傾向があるため、成長や進歩の機会が少ない仕事では満足感を得にくいことがあるでしょう。

3.臨機応変な対応が必要な仕事

ESTJ(幹部)は計画性と秩序を重視する傾向があるため、状況が常に変化し、即興的な対応が求められる仕事は苦手な場合があります。

  • ・救急救命士
  • ・カスタマーサポート
  • ・客室乗務員

ESTJは事前の計画や準備を好む傾向があるので、予測困難な環境ではストレスを感じやすい可能性があるでしょう。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

中野 来未

中野 来未

ESTJ(幹部)は責任感が強く、ルールや秩序を尊重しながら効率的に物事を進めるのが得意な性格の持ち主です。そのため、創造力が必要な「デザイナー」や単純作業がメインの「工場製造ライン」、その場の状況に合った対応が求められる「救急救命士」といった仕事は苦手な傾向にあります。

これらの仕事タイプは、一般的にESTJが苦手とする可能性が高い領域であるものの、個人の興味や経験、スキルによって適性は変わるものです。ESTJの特性と合わないからといって、「絶対に向いてない仕事」とは限らないでしょう。あえて苦手な分野に挑戦し、経験を積むことで新たな強みを発見し、成長につながる可能性もあります。

仕事を選ぶ際は、自分の性格特性だけでなく、興味や価値観、キャリア目標なども考慮に入れることが重要です。また、実際の職場環境や具体的な仕事内容を確認し、自分に合っているかどうかを慎重に見極めることをおすすめします。

ESTJの基本性格と特徴

ESTJ性格タイプは、16Personalities性格診断(16タイプ性格診断)の16タイプの一つ。「幹部」と呼ばれることもあり、リーダーシップを発揮しやすい性格タイプです。
ここでは、ESTJの基本的な性格と特徴について詳しく説明します。

ESTJの性格

ESTJ(幹部)の性格は、以下の3つの主要な特徴で説明することができます。

リーダーシップがあり責任感が強い

ESTJは生まれながらのリーダーとしての気質があるようです。責任感が強く、目標達成に向けて人々を導く能力に長けています。

ESTJ(幹部)は、組織の中で指導的な立場に立つことを好み、そこで力を発揮できるのが特徴。明確な指示を出し、チームメンバーの役割と責任を明確にすることができます。また、自分自身に対しても高い基準を設け、約束したことは必ず実行に移す傾向があるようです。

ルールや秩序を尊重する

ESTJ(幹部)は、ルールや秩序を重視する性格です。確立された手順や方法に従うことを好み、規則や伝統を尊重します。

この特性は、組織の安定性を保つうえで非常に重要です。ESTJは、ルールを守ることで効率的に業務を進められると考え、ほかの人にもそれを求める傾向があります。ただし、時にはこの特性が柔軟性の欠如につながることもあるため、注意が必要です。

目標達成に向けて効率的に進める

ESTJ(幹部)は目標を設定し、それを達成するために効率的に行動する能力に優れています。計画を立てて、それを実行に移すことが得意です。

ESTJは、時間とリソースを効果的に管理し、最短の道筋で目標を達成しようとします。この特性は、プロジェクト管理や業務改善に役立つでしょう。しかし、時には効率性を追求するあまり、他者の感情や新しいアイデアを見落とすことも。何事もバランスを取ることが重要です。

ESTJの意味は?4つの性格指標

ここでは、ESTJの各文字が表す特性について解説します。

興味・関心の方向内向型(I)外向型(E)
物事の見方観察型(S)直感型(N)
判断の仕方論理型(T)感情型(F)
物事への姿勢判断型(J)探索型(P)
※観察型(obServant)は感覚型(Sensing)と呼ばれることもあります
※探索型(Prospecting)は知覚型(Perceiving)と呼ばれることもあります

 

外向型(Extroverted)

ESTJ(幹部)は、外の世界や他者との交流からエネルギーを得る傾向にあります。社交的で、他者とのコミュニケーションを楽しめるのが特徴。また、自分の考えや意見を積極的に表現し、リーダーシップを発揮することを好みます。

観察型(obServant)

ESTJ(幹部)は、具体的な事実や詳細に注目することがあります。現実的で実践的なアプローチを好み、具体的なデータや経験に基づいて判断を下すタイプです。抽象的な理論よりも、実際に目で見て触れることのできる情報を重視します。

論理型(Thinking)

ESTJ(幹部)は、論理的で客観的な判断をする性格タイプです。感情よりも理性を重視し、事実や論理に基づいて決定を下します。公平性と一貫性を重んじ、個人的な感情を決定プロセスから切り離そうとする傾向にもあるようです。

判断型(Judging)

ESTJ(幹部)は、計画を立てて物事を進めるのが得意です。構造化された環境を好み、締め切りを守ることを重視します。また、物事を未解決のままにしておくことを嫌う傾向があるのも特徴の一つです。

ESTJ-TとESTJ-Aの違い

ESTJ-TとESTJ-Aは、ESTJ(幹部)の2つのサブタイプ。主にストレスへの対処方法や自信の度合いで異なります。

ESTJ-T(Turbulent:乱れやすい)は、より自己批判的で、完璧を求める傾向があるタイプです。自分の行動や決定に対して不安を感じやすく、常に改善の余地を探します。この特性は、より慎重に、細部にまで注意を払えるものの、同時にストレスも感じやすくなることもあるでしょう。

一方、ESTJ-A(Assertive:自己主張的)は、より自信があり、自分の決定に確信をもつ傾向があります。ストレスに強く、失敗を恐れずに前進する能力の持ち主です。しかし、大胆に挑むあまり、時には自分の失敗や誤りに気付けない可能性もあるでしょう。

ESTJの仕事における強みと弱み

ESTJ(幹部)の性格タイプは、仕事において多くの強みをもつ一方で、いくつかの注意すべき弱点も持っています。ここでは、ESTJの仕事における強みと弱み、そしてESTJあるあるについて詳しく解説するので、仕事の取り組み方に悩む方はぜひ参考にしてみてください。

仕事で活かせるESTJの強み

ESTJ(幹部)は、物事を体系的に整理し、効率的に進める能力に優れています。複雑なプロジェクトを管理し、チームを効果的に組織化することが可能です。自然なリーダーシップを持ち、明確な指示を出してチームを目標に向けて導くことができます。持ち前の決断力と責任感は、チームの信頼を得やすいでしょう。

また、現実的で論理的なアプローチから、具体的な解決策を見つけることも得意です。問題を分析し、効果的な対策を立てることができます。目標を設定し、それを達成するために努力することも惜しみません。
約束を守り、期限を厳守することを重視するので、成果を出すだけでなく同僚や上司からの信頼を得るのにも役立つでしょう。

注意すべきESTJの弱み

ESTJ(幹部)は、時として既存の方法やルールに固執しすぎる傾向があります。これは、急速に変化する環境や創造性が求められる場面ではマイナスに働く可能性があるでしょう。
また、論理を重視することから、他者の感情や個人的な事情を見落としてしまいがちです。そのため、チームの雰囲気や人間関係に影響を及ぼしてしまう恐れも。

ほかにも、高い基準を自分に課してしまうESTJは、ストレスがたまりやすい傾向にあります。また、自分の仕事に誇りを持っていることから、批判を受けると個人攻撃と受け取ってしまうこともあるようです。これは、フィードバックを受け入れ、成長する機会を逃してしまう恐れもあるでしょう。

ESTJあるある

ESTJ(幹部)の性格タイプには、以下のような特有の行動や思考パターンがいくつかあります。

・スケジュール管理に執着
・会議の進行役を積極的に引き受ける
・ルール違反に厳しい
・効率化へのこだわりが強い
・決断を下すのが早い

これらの「ESTJあるある」は、ESTJの強みでもあり弱みでもあります。自分の行動パターンを認識し、状況に応じて調整することが重要です。

ESTJと仕事で相性が合う・合わない性格タイプ

ESTJ(幹部)は、その性格や特性から、特定の性格タイプと協力できる一方で、ほかの性格タイプとは衝突する可能性があります。
ここでは、ESTJと仕事で相性が合う性格タイプと合わない性格タイプについて解説するので、「仕事で力を合わせられるのはどのタイプだろう?」と気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

仕事で相性が合う性格タイプ

ESTJ(幹部)と仕事で相性が合うのは、以下のような性格タイプがあります。

ISTJ(管理者)

ISTJはESTJと多くの特性を共有しています。両者とも秩序と効率を重視し、責任感が強いようです。ISTJの慎重さとESTJの行動力が組み合わさることで、バランスの取れたチームワークが期待できるでしょう。

ENTJ(指揮官)

ENTJもESTJと同様にリーダーシップを発揮する傾向にあります。ENTJの戦略的思考とESTJの実践的アプローチが組み合わさることで、効果的なプロジェクト管理が実現できるでしょう。

ESTP(起業家)

ESTPはESTJと同じく現実的で行動力がある性格タイプ。ESTPの柔軟性とESTJの組織力が補完し合うことで、変化の激しい環境でも効果的に対応できます。

ISFJ(擁護者)

ISFJの思いやりと細やかな配慮は、ESTJの効率性と組織力を補完します。ISFJはESTJが見落としがちな人間関係の側面をサポートすることが可能です。

仕事で相性が合わない性格タイプ

一方で、ESTJ(幹部)と仕事で相性が合わない可能性があるのは、以下の性格タイプです。

INFP(仲介者)

INFPは理想主義的で感情を重視する傾向があり、ESTJの現実主義的で論理的なアプローチと衝突することがあります。INFPの創造性とESTJの効率性のバランスを取るのが難しい場合があるでしょう。

ENFP(運動家)

ENFPは自由で創造的な環境を好みますが、ESTJの構造化されたアプローチとぶつかることがあります。ENFPの柔軟性と、ESTJの計画性の間で対立が生じる可能性があるでしょう。

INTP(論理学者)

INTPは理論的で抽象的な思考を好みますが、これはESTJの実践的なアプローチと相反する可能性があります。INTPの分析的な性質と、ESTJの行動志向性がうまく噛み合わないことがあるでしょう。

これらの相性は一般的な傾向であり、個人の成熟度や経験、環境によって大きく異なる可能性があります。自分と違う性格タイプとの協力は、互いの長所を活かして短所を補える機会にもなるでしょう。

ESTJが仕事で成功するため6つのポイント

ESTJ(幹部)が仕事でさらに成功するためには、以下の6つのポイントを意識してみましょう。

1.リーダーシップを発揮できる職場を選ぶ

ESTJ(幹部)は生まれながらのリーダーとして知られています。リーダーシップを発揮できる環境で働くことで、ESTJの強みを最大限に活かすことができます。

たとえば、プロジェクトマネージャーやチームリーダーなどの役割を担当することで、ESTJの組織力や効率性を活かすことができるでしょう。また、自分の意見や提案を積極的に出せる職場環境を選ぶことも重要です。

2.安定した組織でのキャリアを目指す

ESTJ(幹部)は秩序と安定を好む傾向にあります。そのため、確立された組織や伝統のある企業でキャリアを築くことに向いているようです

たとえば、大手企業や政府機関、教育機関などで働くことでESTJの強みを活かしつつ、安定したキャリアを築ける可能性があります。ただし、仕事では組織の安定性だけでなく、自身の成長や挑戦の機会も重要です。

3.柔軟性をもつことを心がける

ESTJ(幹部)は時として柔軟性に欠ける傾向にあります。この弱点を克服するために、新しいアイデアや方法に対してオープンな姿勢をもつことが重要です

定期的に自分のやり方を見直し、より効率的な方法がないか検討してみましょう。また、ほかの人のアイデアにも耳を傾け、取り入れる勇気をもつことが大切です。

4.他者の意見を尊重する姿勢を身につける

ESTJ(幹部)は自分の意見に自信を持っていますが、時として他者の意見を軽視してしまうことがあります。チームワークを向上させるためには、他者の意見を尊重し、多様な視点を取り入れる姿勢がポイント
たとえば、会議の際に積極的に他の人の意見を求めたり、決定を下す前に複数の視点から問題を検討したりすることを心掛けてみましょう。

5.目標達成能力を高める

ESTJ(幹部)は目標志向型の性格ですが、さらに目標達成能力を高めることで仕事での成功につながる可能性があります。
具体的には、「目標を明確にする」「習慣化する」「『なぜやるのか』をはっきりさせておく」などを意識してみましょう。また、プロセスを細分化し、定期的に進捗を確認することも効果的です。

6.ストレス管理能力を身につける

ESTJ(幹部)は責任感が強く、高い基準を自分に課すため、ストレスがたまりやすい傾向にあります。長期的な成功のためには、効果的なストレス管理が不可欠です。
たとえば、定期的な運動や瞑想、趣味の時間をもつなど、ワークライフバランスを意識した生活を心掛けましょう。また、必要に応じて他者に助けを求めることも重要です。

ESTJに合った仕事を探すならエージェントを活用しよう

ESTJ(幹部)の特性を活かせる仕事を見つけるには、就職・転職エージェントの活用が効果的です。エージェントでは、求職者の経験やスキル、個人の特性を理解したうえで最適な職場や役割を提案してくれます。一般に公開されていない求人情報にもアクセスできるため、より多くの選択肢の中から理想の仕事を見つけることが可能です。

書類添削や面接対策ではESTJの強みを活かし、弱みをカバーする効果的な自己アピール方法をアドバイスしてくれるのも魅力。そのため、アドバイザーとの面談時には、自分のキャリア目標や価値観を明確に伝え、「ESTJとしての特性を活かせる仕事を探している」ことを伝えましょう。

「ESTJ(幹部)の向いてる仕事に就きたい!」という方は、ハタラクティブを利用してみませんか?就職・転職エージェントのハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーによる丁寧なヒアリングによって、あなたにぴったりの求人をご紹介します。未経験者を積極的に採用している企業の求人も豊富に取り扱っているので、スキルや経験がない…と不安な方も安心です。

書類の作成方法や面接のポイントなどもアドバイスしているため、自信をもって就職活動に挑めるでしょう。ESTJの特性を活かしたアピールポイントも一緒に考えるので、気になることや要望などは何でもご相談くださいね。
サービスの登録・利用料は無料のため、ぜひお気軽にお問い合わせください。
※このコラムは16Personalities(16タイプ診断)の解説であり、MBTI®とは無関係・別物です。 MBTI診断は、資格を持つ専門家から行われる必要があります。このコラムの内容は、16タイプ診断に基づく一般的な情報の一例としてご覧ください。
※「MBTI®」は一般社団法人日本MBTI協会に商標登録されています。

ESTJの仕事に関するよくある質問

最後に、ESTJ(幹部)の仕事に関して、よくある質問やお悩みをQ&A方式で解決していきます。

ESTJは仕事ができない?

「ESTJは仕事ができない」ということはありません。ESTJは多くの職場で高い評価を受ける傾向があります。

ESTJは組織力や効率性、責任感の強さなど、仕事に役立つ特性を持っているのが特徴です。しかし、創造性や柔軟性が求められる職種では苦労することも。これは「仕事ができない」ということではなく、適性が合わない可能性があります。
自分の強みを理解し、それを活かせる職場や役割を選ぶことで、非常に高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。

ESTJが「幹部」と呼ばれる理由は?

ESTJが「幹部」と呼ばれる理由は、性格や特性が組織のリーダーシップ役割に適しているからです。

ESTJは自然なリーダーシップ能力を持ち、チームを効果的に導くことができます。また、自分の役割に対して強い責任感を持っていたり、明確な目標を設定して効率的に行動したりすることも、組織の幹部に求められる資質と一致しているといえるでしょう。

ESTJが「性格悪い」って本当?

ESTJだから性格が悪いということはありません。たとえば、ESTJの率直に意見を述べる傾向が、時に冷たく感じられることがあります。自分自身と他者に高い基準を求めたり、ルールや秩序を重視したりするあまり、「厳しい」「融通が利かない」と思われることも。

しかし、これらの特性は必ずしも「性格が悪い」ことを意味しません。自身の特性を理解し、他者への配慮を意識することで、より良好な人間関係を築けるでしょう。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナー
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