MBTI診断で自分に合う仕事が見つかる？適職を探す方法を紹介

「自分に合った仕事が見つからない」「MBTIって何だろう？」と悩んでいる方もいるでしょう。MBTI診断は個人の性格や思考、強みなどを理解し、適職を見つけるのに役立つツールです。自分のMBTIを知ることで、向いている仕事を知れるきっかけになるでしょう。

また、MBTI診断だけに頼らず、自己分析を行ったりキャリアプランを立てたりすることも、自分に向いている仕事を見つけるためには重要ですよ。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの中野さんのアドバイスも交えつつ、MBTIの性格タイプ別の適職とキャリアパスを解説します。また、自分に合った仕事の見つけ方もまとめました。就職や転職を考えている方はもちろん、現在の仕事に不安を感じている方は、ぜひご覧ください。

MBTI診断とは何かを理解しよう

MBTI診断は、個人の性格特性を理解するためのツールです。4つの指標から16種類のパーソナリティタイプを分類します。

MBTIは、エネルギーの方向や情報の取り入れ方、意思決定の仕方、外界への接し方の4つの指標で構成されています。

• ・【興味、関心の方向】外向型（E）と内向型（I）
• ・【物事の見方】観察型（S）と直感型（N）
• ・【判断の仕方】論理型（T）と感情型（F）
• ・【物事への姿勢】判断型（J）と探索型（P）

これらの組み合わせにより、16種類のパーソナリティタイプが生まれます。

「16のパーソナリティタイプ」とは？

16のパーソナリティタイプは、前述した4つの指標を組み合わせて人間の性格を16種類に分けたもの。それぞれ固有の特徴に合わせて、INTJは「建築家」、ENFPは「運動家」と呼ばれ、各タイプの強みや弱み、コミュニケーションスタイルなどが異なります。

MBTI診断を活用するメリットは？

MBTI診断の活用により自分のことを深く理解でき、コミュニケーションの改善やキャリア選択の助け、チームワークの向上などのメリットが得られる場合も。単なる性格診断ツールではなく、個人の成長やキャリア開発、人間関係の改善など、さまざまな場面で活用できるでしょう。

MBTI診断を仕事選びに役立てよう

MBTI診断は自分の強みの理解や好みの作業環境の把握、コミュニケーションスタイルの明確化、意思決定の傾向の理解、ストレス要因の把握などを通して、適職発見に役立ちます。これらの情報を基に自分の性格タイプを知ることで、より自分に合った仕事や職場環境を見つけやすくなりますよ。

MBTI別に向いている・向いていない仕事を解説

ここでは、MBTIのそれぞれの性格に向いている・向いていない仕事を紹介します。ただし、ここで挙げる仕事が必ずしも当てはまるわけではないので、参考にしてみてください。

INTJ（建築家）の適職とキャリアパス

INTJタイプは論理的思考と戦略的計画立案に優れています。したがって、科学者や研究者、システムアナリスト、投資銀行家、経営コンサルタントなどが向いているでしょう。

一方、接客業やルーティンワークが多い事務職は向いていない可能性が。INTJは専門性を高めながら独立したポジションを目指す傾向にあるので、その知識を活かしてリーダーシップを発揮する立場に進むことが理想的ですよ。

INTP（論理学者）の適職とキャリアパス

INTPタイプは抽象的な概念を理解し、複雑な問題を解決する能力に優れています。そのため、ソフトウェア開発者やデータサイエンティスト、大学教授、作家などが適職でしょう。厳格なルールや締め切りのある仕事、感情的なサポートが必要な仕事は向いてない傾向にあります。

INTPは自由度の高い環境で専門性を追求することを好むため、独自の理論や方法論を開発する立場を目指すことがおすすめです。

ENTJ（指揮官）の適職とキャリアパス

ENTJタイプはリーダーシップと戦略的思考に優れています。そのため、経営者やCEO、政治家、弁護士、プロジェクトマネージャーなどが適職です。細かい作業が多い仕事や上下関係が厳しい組織での仕事は能力を発揮できないことも。

ENTJは早い段階からリーダーシップを発揮する傾向にあり、キャリアを通じて組織のトップを目指すこともあるでしょう。

ENTP（討論者）の適職とキャリアパス

ENTPタイプは革新的なアイデアを生み出し、柔軟に問題を解決する能力に優れています。起業家やマーケティング職、クリエイティブディレクター、コンサルタントなどが適職でしょう。ルーティンワークが多い仕事や厳格な規則に縛られる仕事は適性に合わないでしょう。

ENTPは常に新しい挑戦を求める性格のため、自身のアイデアを実現する立場や革新的なプロジェクトをリードする役割を目指すことがおすすめですよ。

INFJ（提唱者）の適職とキャリアパス

INFJタイプは深い洞察力と強い使命感を持ち、他者の成長を支援する能力に優れています。カウンセラーや作家、人事マネージャー、非営利団体のリーダーなどが向いているでしょう。一方で、向いていない可能性のある職業は、競争の激しい営業職やデータ中心の分析業務などが考えられます。

INFJは人々や社会に貢献できる仕事を求めるので、自身の理想を実現するためのリーダーシップを発揮する立場を目指すのがおすすめですよ。

INFP（仲介者）の適職とキャリアパス

INFPタイプは創造性と深い共感能力を持ち、個人の価値観に基づいて行動する傾向があります。心理療法士やライター、ジャーナリスト、グラフィックデザイナー、教師などが適職だといえます。一方で、厳格な規則や手順が求められる仕事や高圧的な環境での仕事は不向きなことも。

INFPは自己表現と個人の成長を重視するので、自身の価値観を反映できる創造的な仕事や他者の成長を支援する立場を目指すのがおすすめですよ。

ENFJ（主人公）の適職とキャリアパス

ENFJタイプは人々を鼓舞し導く能力に優れ、協調性と共感力が高いのが特徴。したがって、教師や講師、人事マネージャー、カウンセラー、非営利団体のリーダーなどが向いている傾向にあります。孤立した環境での仕事やデータ分析中心の仕事では活躍できないことも。

人々と協力しながら社会に貢献することを重視するENFJは、組織や社会の発展に寄与する立場を目指す傾向にあります。

ENFP（運動家）の適職とキャリアパス

ENFPタイプは創造性と人間関係構築能力に優れ、新しいアイデアを生み出すのが得意です。そのため、アートディレクターやマーケティングマネージャー、起業家、キャリアカウンセラーなどが適職でしょう。

一方で、ルーティンワークが多い事務職や厳格な規則や手順が求められる仕事は成果につながらない可能性があります。さまざまな可能性を探求することを好むENFPは、自分の創造性を最大限に発揮できる立場や人々に影響を与えられる役割を目指すことがおすすめですよ。

ISTJ（管理者）の適職とキャリアパス

ISTJタイプは秩序と規律を重んじ、細部に注意を払う能力に優れています。したがって、会計士やプロジェクトマネージャー、品質管理マネージャー、軍人、警察官などが向いているでしょう。そのため、頻繁な変化が求められる仕事や抽象的な概念が中心の仕事は向いていない可能性が。

おすすめのキャリアパスは、安定性と秩序を重視し、自分の経験と専門知識を活かして組織の中核を担う立場を目指すことです。

ISFJ（擁護者）の適職とキャリアパス

ISFJタイプは他者をサポートする能力に優れ、忠実で信頼性が高い性格。したがって、看護師や小学校教師、ソーシャルワーカー、行政職員などで強みを仕事に活かせるでしょう。一方で、リスクの高い起業家的な仕事や抽象的な理論が中心の仕事は得意ではありません。

ISFJのキャリアパスとしては、他者への貢献と安定性を重視するのがおすすめです。自身の経験を活かして他者をサポートしたり、組織の安定性を維持する役割を担うことに向いているでしょう。

ESTJ（幹部）の適職とキャリアパス

ESTJタイプは組織力と実行力に優れ、効率的に目標を達成する能力があります。したがって、企業経営者や財務マネージャー、裁判官などに向いているでしょう。しかし、創造性が重視される芸術的な仕事や曖昧さや不確実性の高い仕事は向いていないといえます。

強みを活かすためには、組織のなかでリーダーシップを発揮することを意識しましょう。組織のトップや重要な意思決定者としての役割を目指すことがおすすめです。

ESFJ（領事）の適職とキャリアパス

ESFJタイプは協調性と組織力に優れ、他者のニーズに敏感です。そのため、看護師やイベントプランナー、カスタマーサービスなどの仕事が適職といえます。また、教師に向いている可能性もあるでしょう。一方で、孤独な作業が多い研究職や抽象的な概念が中心の仕事は適性を活かせないことも。

ESFJは人々と直接関わる仕事に向いているため、チームのリーダーやコミュニティの中心的な役割を担うことが多いといえます。

ISTP（巨匠）の適職とキャリアパス

ISTPタイプは実践的な問題解決能力と機械的な才能に優れています。したがって、エンジニアやパイロット、メカニック、法医学者などの仕事に向いているでしょう。長期的な計画が必要な仕事や抽象的な理論が中心の仕事は苦手なことも。実践的なスキルを磨き専門家として認められる立場や、独立して働く機会を求める傾向にあります。

ISFP（冒険家）の適職とキャリアパス

ISFPタイプは芸術的な感性と実践的なスキルを併せ持っています。そのため、アーティストやデザイナー、獣医、理学療法士などの仕事が適職でしょう。その一方で、厳格な規則や構造化された環境での仕事を苦に感じることも。

ISFPの仕事のスタイルは、自己表現と実践的な貢献のバランスを取る傾向にあります。そのため、自身の才能を最大限に活かせる専門的な立場や、フリーランスとして働くことを選ぶのがおすすめですよ。

ESTP（起業家）の適職とキャリアパス

ESTPタイプは即興的な問題解決能力と行動力に優れています。起業家やセールス、スポーツ選手、緊急救命士などの仕事に向いているでしょう。長期的な計画や抽象的な分析が中心の仕事は向いていない可能性があります。ESTPは行動的で刺激的な環境を好むため、自身のビジネスを立ち上げたり、リスクを伴う挑戦的な役割を担ったりするでしょう。

ESFP（エンターテイナー）の適職とキャリアパス

ESFPタイプは人々を楽しませる能力と即興的な創造性に優れています。そのため、俳優やコメディアン、イベントプランナー、旅行ガイドなどに向いているでしょう。一方で、孤独な作業や抽象的な分析が中心の仕事を苦手と感じる方もいるようです。ESFPタイプは、人々と直接関わる機会が多い仕事を好むため、自身の個性を最大限に活かせる舞台や、人々の生活を豊かにする役割を担うことがおすすめですよ。

自分に合った仕事を見つける方法

自分に合った仕事を見つける方法として、MBTI診断を自己分析に役立てることが挙げられます。また、理想のキャリア像を描いたり、キャリアプランを作成したりすることもおすすめです。

MBTI診断を自己分析に役立てる

MBTI診断結果を基に、自分の強みや弱み、価値観、興味関心を深く分析します。自分の性格タイプの特徴を理解し、それがどのような職業や職場環境に適しているかを考えることが重要です。また、自分の性格タイプが苦手とする分野も認識し、それをどのように補完できるかを検討しましょう。

「自分がしたい仕事を見つけるには？おすすめの方法やサービスを紹介！」のコラムでも、自己分析について触れているのでぜひご覧ください。

理想のキャリア像を描く

自己分析の結果を踏まえて、自分にとって理想的なキャリア像を具体的に描きます。どのような仕事内容でどのような役割を担い、どのようなスキルを身につけて成果を上げたいのかを明確にしましょう。また、仕事を通じてどのような価値観を実現したいのか、どのようなライフスタイルを送りたいのかなども考慮します。

キャリアプランを作成し行動する

理想のキャリア像を実現するために、具体的なキャリアプランを作成しましょう。短期だけではなく中期や長期の目標も設定し、それぞれを達成するために必要な行動計画を立てます。そして、計画を実行に移し、定期的に進捗状況を確認しながら、必要に応じて軌道修正を行いましょう。

「面接でのキャリアプランの答え方は？例文や思いつかない際の対処法もご紹介」のコラムでは、キャリアプランの立て方を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

MBTI診断で仕事選びを成功させるコツ

企業研究と業界研究を入念に行うことで、仕事選びを成功させられる可能性があります。また、第三者による書類添削や模擬面接を受けることもおすすめです。

ここで紹介する仕事選びのコツを実践し、自分に向いている仕事への就職・転職を成功に導きましょう。

企業研究と業界研究を入念に行う

興味のある企業や業界について、事業内容や企業文化、待遇、将来性などを詳しく調べます。企業のWebサイトや求人情報だけでなく、業界ニュースや業界団体などの情報も参考にしましょう。また、実際に働いている人の話を聞く機会があれば、積極的に活用するのもおすすめです。

第三者による書類添削や模擬面接を受ける

履歴書や職務経歴書、面接対策は自分一人で行うよりも、第三者の客観的な視点を取り入れることが重要です。キャリアカウンセラーや就職支援サービスなどを利用して、書類の添削や模擬面接を受け、改善点を洗い出し、効果的な自己PR方法を身につけましょう。

MBTI診断は、自己理解を深め、キャリア選択の方向性を見出すための有効なツールです。しかし、診断結果だけに頼るのではなく、自己分析や企業研究、業界研究、そして実践的な行動を通して、自分に最適な仕事を見つけていきましょう。

就職・転職エージェントのハタラクティブは、既卒やフリーターなどの若年層に向けた就職・転職支援サービスを行っています。
転職の経験がない場合も、経験豊富なキャリアアドバイザーが手厚くサポート。一人ひとりの適性に合った求人を紹介するため、「思っていた仕事とは違う」と感じるリスクを減らせるメリットがあります。強みを引き出す自己分析をお手伝いするので、「私には何が向いているんだろう…」と悩んでいる方も安心できるでしょう。
1分程度で簡単に受けられる適職診断もあるため、自分に合う仕事を探しやすいのもポイントです。サービスはすべて無料で受けられるので、ぜひお気軽にご相談ください。
※このコラムは16Personalities（16タイプ診断）の解説であり、MBTI®とは無関係・別物です。 MBTI診断は、資格を持つ専門家から行われる必要があります。このコラムの内容は、16タイプ診断に基づく一般的な情報の一例としてご覧ください。
※「MBTI®」は一般社団法人日本MBTI協会に商標登録されています。