ENTPに向いている仕事を見つけよう！適職を見つけるポイントを紹介

「ENTPに向いている仕事って何だろう?」「自分の性格を活かせる仕事を見つけたい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

ENTPは、革新的なアイデアを生み出し、論理的な議論を好む「討論者」タイプの性格です。その特性を活かせる仕事として、営業やプロジェクトマネージャー、企画、経営コンサルタントなどが挙げられます。これらの職種では、ENTPの創造性や分析力、適応力、コミュニケーション能力が発揮されるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの安田さんのアドバイスを交えて、ENTPの特徴や強み・弱みを詳しく解説し、向いている仕事や相性の良い職場環境について具体的に紹介しています。さらに、自分に合った仕事を見つけるためのポイントも解説しているので、キャリア選択に悩むENTPの方はぜひ参考にしてみてくださいね。

ENTPとは

ENTPは、16Personalitiesと呼ばれる性格診断テストで分類される16タイプの1つです。このタイプは「討論者」とも呼ばれ、革新的なアイデアを生み出し、論理的な議論を好む傾向があります。

ENTPは次の4つの指標で構成されており、それぞれの文字を取って「ENTP」と呼ばれているのです。

• ・【興味、関心の方向】外向型（E）：エネルギーの方向が外部に向かう
• ・【物事の見方】直感型（N）：情報を直感的に捉える
• ・【判断の仕方】論理型（T）：論理的な判断を好む
• ・【物事への姿勢】探索型（P）：柔軟で適応力がある

これらの特性が組み合わさることでENTPは新しいアイデアを生み出し、それを論理的に分析し柔軟に適応していく能力を持っています。

ENTPは変化の多い環境でも柔軟に対応でき、知的好奇心から多くを学び続けるでしょう。

ただし、アイデアを次々出す反面、1つのことに集中し続けるのが苦手だったり、議論好きが行きすぎて対立を生むこともあるため、強みが裏目に出る場面もあるようです。

ENTP-AとENTP-Tの違い

ENTPは、ENTP-AとENTP-Tとさらに2つのサブタイプに分けられます。以下の図表にそれぞれの違いをまとめてみました。

2つのタイプの違いは、仕事の取り組み方や環境への適応力に影響を与える可能性があります。ENTP-Aは仕事において決断力があるタイプで、ENTP-Tは慎重に物事を進めさまざまな視点で業務に向き合う特徴があるようです。

ENTPの強みと弱み

ENTPの性格特性は、仕事において大きな強みとなる一方で、いくつかの課題を生み出すことも。ここでは、ENTPの強みと弱みを詳しく見ていき、それぞれをどのように活かしたり、改善したりできるかを紹介します。

強みを仕事で活かす方法

ENTPの主な強みには「創造性」「分析力」「適応力」「コミュニケーション能力」があり、それぞれが仕事で武器になるでしょう。

ENTPは創造性に優れ、常に新しいアイデアを考え出す力があります。この強みは商品開発や企画立案など、ゼロから価値を生み出す分野で特に役立つでしょう。たとえば、チームでのブレインストーミングをリードしたり、革新的な提案を行うことで存在感を発揮できる傾向にあります。

次に、ENTPは分析力があるため、複雑な情報を整理し論理的に考察するのが得意です。この力はコンサルティングや経営戦略の立案といった、論理的思考が求められる職場で強みになるでしょう。

さらに、適応力があり変化に柔軟に対応できるENTPは、環境が目まぐるしく変わるスタートアップや成長企業などに向いているといえます。コミュニケーション能力が高く、自分のアイデアを説得力のある形で伝えるのが得意です。プレゼンテーションや営業、交渉など、人とのやり取りが重要な場面で非常に役立つでしょう。

これらの強みをバランスよく活かすことで、ENTPは多様な業界や職種で大きな成果を上げることが可能でしょう。

弱みを克服・改善する方法

ENTPの弱みは、注意力散漫な部分や実行力の弱さなどが考えられます。まず、細部への注意不足が挙げられます。ENTPは全体像やビジョンを描くのが得意ですが、細かい作業や確認を軽視しがちな傾向にあります。これを補うには、タスクにチェックリストを活用する、または細部に強い同僚と協力して作業することが有効ですよ。

次に、ENTPはアイデアが多いため、どれから取り組むべきか迷いやすいのが特徴です。タスク管理ツールを使い、日々の業務のなかで定期的に優先順位を見直す習慣をつけることが改善に繋がるでしょう。

また、物事を完遂する力の弱さも課題といえます。ENTPは新しいことを始めるのは得意でも、飽きやすく途中で関心が薄れてしまうことがあります。小さなゴールを設定し、一歩ずつ進めることで達成感を得ながら継続しやすくなるでしょう。

感情面の配慮不足があり、論理で物事を進めすぎて相手の気持ちを見落とすこともあるようです。これは、日常的に相手の立場や感情を意識して考える習慣をつけることで改善が期待できるでしょう。これらの弱みを理解し、対策を講じることで、ENTPはさらにバランスの取れたリーダーやチームプレイヤーとして成長することができますよ。

ENTPに向いている仕事9選

ENTPの特性を最大限に活かせる仕事は「営業」「プロジェクトマネージャー」などが考えられます。ここでは、ENTPに特に適していると考えられる職業を、厚生労働省が運営するjob tagの情報をもとに詳しく紹介します。
ただし、すべてが必ずしも「ENTPに向いている」とは言い切れない場合もあるので、参考程度にご覧くださいね。

営業

ENTPに向いている仕事として、営業が考えられます。さまざまな営業職のなかでも「自動車営業」は、自動車メーカーの販売会社で、顧客の好みに合わせて自社の自動車を販売する仕事です。

新しい顧客を開拓する際、ENTPは革新的なアプローチを考案し、説得力のあるプレゼンテーションで顧客の心を掴めるでしょう。

プロジェクトマネージャー

ENTPの適応力とリーダーシップは、プロジェクトマネジメントで活きる傾向にあります。たとえば、「プロジェクトマネージャ（IT）」の仕事内容は、IT分野での開発を行うプロジェクトチームの責任者として、プロジェクト実行計画の作成や進捗の管理などを行います。

複雑な問題を分析し、効果的な解決策を導き出すENTPの能力は、プロジェクトの成功に活かせるでしょう。また、多様なチームメンバーとコミュニケーションを取り、全体の方向性を導く役割にも適している傾向にありますよ。

企画

企画の仕事もENTPに向いているといえます。「商品企画開発（チェーンストア）」によると、消費者のニーズを掴み、自社で取り扱う商品の幅を広げ、よく売れそうな商品を企画開発する仕事です。

新しいサービスや商品を考案することは、ENTPの創造性を存分に発揮できる仕事でしょう。市場トレンドを分析し、そこから革新的なアイデアを生み出す能力は、企画職において貴重だといえます。また、アイデアを論理的に説明し他者を説得する能力も役立つでしょう。

経営コンサルタント

経営コンサルタントの仕事もENTPに向いているといえます。経営コンサルタントとは、企業に対して経営戦略や組織・人事戦略、マーケティング、業務改善などを提案し、その実現へ向けてアドバイスや支援をする仕事のことです。

ENTPの分析力と問題解決能力は、複雑なビジネス課題を理解し、革新的かつ実践的な解決策を提案することで活かせますよ。
また、クライアントとの効果的なコミュニケーションを通じて、提案内容を説得力のある形で伝えることができるでしょう。

キャリアアドバイザー

キャリアアドバイザーもENTPに向いている仕事の一つです。「キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント」によると、相談者の職業の選択やスキル向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行い支援する仕事。
ENTPの洞察力とコミュニケーション能力は、キャリアアドバイザーとして他者のキャリア形成を支援する際に有効だといえます。クライアントの状況を的確に分析し、創造的なキャリアパスを提案できるでしょう。

また、ENTPの適応力は、多様なクライアントのニーズに柔軟に対応する上で役立ちますよ。

マーケター

ENTPに向いている仕事には、マーケターも挙げられます。「マーケティング・リサーチャー」によると、消費者の好みや関心、他社や業界全体の動き、広告の効果や販売戦略など、依頼主が必要としているさまざまな市場のデータや情報を収集、分析し報告する仕事です。

ENTPの分析力と創造性は、市場トレンドを分析し革新的なマーケティング戦略を立案する業務で活かせるでしょう。また、データ駆動型の意思決定と直感的なアイデア創出のバランスを取れるため、効果的なマーケティングキャンペーンを展開できる傾向にありますよ。

起業家

起業家もENTPに向いている仕事といえます。「起業、創業」によると、自分で新しく事業を計画し、資金を調達し、企業として存続させるのが起業家です。

ENTPの革新性と冒険心は、起業家として新しいビジネスアイデアを生み出し、それを実現するための戦略を練る際に活かせるでしょう。また、変化の激しい環境に適応する能力は、スタートアップの世界で成功するために不可欠ですよ。

ITコンサルタント

ITコンサルタントの仕事もENTPに向いているでしょう。「ITコンサルタント」は、顧客のIT戦略に関してコンサルティングを行い、提案や助言を行います。

技術と戦略の両方を理解できるENTPは、複雑な技術的課題を分析し、革新的な解決策を提案することができるでしょう。また、技術的な内容を非技術者にも分かりやすく説明する能力は、クライアントとの良好な関係構築に役立ちますよ。

弁護士

ENTPには弁護士も向いていると考えられます。「弁護士」は、法律の専門知識を活かして民事事件や刑事事件を扱い、依頼者の利益を守り紛争を解決する活動、刑事事件の被告人等の弁護活動等を行います。

ENTPの論理的思考と議論の能力は、複雑な法的問題を分析し、創造的な法的戦略を立てることに活かせるでしょう。また、法廷でのENTPの説得力は、弁護士として成功するうえで大きな武器となりますよ。

参照元
職業情報提供サイト（日本版O-NET）jobtag
トップページ

ENTPに向いていない仕事

ENTPに向いていない仕事として、「ルーティンワーク中心の仕事」「厳格なルールに縛られる仕事」「新しい提案や改善の余地が少ない仕事」が向いていないといえます。ここでは、ENTPが苦手とする可能性がある仕事のタイプを紹介します。

ただし、仕事の適性は身についているスキルや今までの経歴によって人それぞれなので、ここで紹介する仕事が一概に「向いていない」とは限りません。あくまで一例としてご覧ください。

ルーティンワーク中心の仕事

ENTPは新しいアイデアや挑戦を求める傾向があるため、単調な作業が中心の仕事は不向きな傾向にあります。たとえば、データ入力やルーティン的な事務作業など、創造性や問題解決能力を必要としない仕事は、ENTPにとってストレスフルになる可能性があるでしょう。

このような仕事では、ENTPの強みである創造性や適応力が活かされず、退屈さや不満を感じやすいことも。結果として、モチベーションの低下や仕事の効率の悪化につながる可能性があります。

厳格なルールに縛られる仕事

ENTPは柔軟性と自由を好むため、厳格なルールや手順に縛られる仕事は苦手とする傾向があります。たとえば、厳密な規制がある金融機関のコンプライアンス部門や、マニュアル通りの対応が求められるカスタマーサポートなどの仕事は、ENTPの革新的なアイデアや柔軟な対応が制限され、不満を感じやすくなります。また、自由な発想や行動が阻害されることで、モチベーションの低下やパフォーマンスの悪化につながる可能性があるでしょう。

新しい提案や改善の余地が少ない仕事

ENTPは現状維持よりも変化や改善を求める傾向があります。そのため、新しい提案や改善の余地が少ない仕事は、ENTPにとってやりがいを感じにくい可能性も。
たとえば、伝統的な製造業や保守的な官公庁など、変化のスピードが遅い組織や業界では、ENTPの創造性や革新性が活かされにくく、不満を感じやすいでしょう。

このような環境では、ENTPのアイデアや提案が受け入れられにくく、モチベーションの低下やキャリアの停滞につながる可能性があります。ENTPは常に新しい挑戦や成長を求めるため、現状維持を良しとする組織では、その能力を十分に発揮することが難しいでしょう。

ENTPと相性の良い職場の環境

ENTPが能力を最大限に発揮し、仕事にやりがいを感じられる相性の良い職場環境は、「技術革新を奨励する職場」「変化に富んだ職場」「フラットな職場」だと考えられます。以下で詳しく解説していきます。

技術革新を奨励する職場

ENTPは常に新しいアイデアや挑戦を求めています。そのため、技術革新を奨励し、新しいアイデアを積極的に取り入れる文化を持つ職場は、ENTPにとって理想的な環境といえるでしょう。このような職場では、ENTPの創造性や革新性が評価され、モチベーション高く仕事に取り組めますよ。

具体的には、新規事業の提案制度や、自由な発想を促すブレインストーミングセッションなどが積極的に行われている職場が望ましいでしょう。また、失敗を恐れず挑戦することを奨励する文化も重要です。

変化に富んだ職場

ENTPは単調な作業を苦手とするため、変化に富んだ刺激的な職場環境と相性が良い傾向にあります。常に新しいプロジェクトや課題に取り組める環境であれば、ENTPの好奇心と適応力が活かされ、飽きることなく仕事に取り組めるでしょう。

具体的には、成長中のスタートアップ企業や、新しい技術やサービスを開発している企業などが考えられます。また、プロジェクトベースで仕事を進める企業や、部署異動の機会が多い企業も、ENTPにとって刺激的な環境となるでしょう。

フラットな職場

ENTPは自由な発想や意見交換を重視するため、階層構造が厳格でなく、風通しの良いフラットな組織と相性が良いでしょう。上司や同僚との距離が近く、気軽に意見交換や議論ができる環境であれば、ENTPのコミュニケーション能力や創造性が最大限に発揮されるといえます。

また、フラットな組織では、年齢や役職に関係なく、実力主義で評価される傾向も。これは、実力と能力を重視するENTPにとってモチベーションにつながるでしょう。

ENTPと仕事で相性の良い性格タイプ

ENTPが仕事で相性が良い性格タイプは、「INTJ」「ESTJ」「ENFP」と考えられます。ここでは、ENTPと仕事上で相性が良い性格タイプとその理由、それぞれのタイプと働くメリットについて解説します。

INTJ（建築家タイプ）

ENTPと仕事で相性が良いタイプとして、INTJが挙げられます。INTJは戦略的思考に長けており、ENTPのアイデアを実現可能な計画に落とし込むのが得意です。ENTPのひらめきとINTJの計画性が組み合わさることで、革新的なプロジェクトを成功に導くことができるでしょう。

ESTJ（管理者タイプ）

ESTJも、ENTPと仕事の相性が良いといえます。ESTJは組織力と実行力に優れています。ENTPが生み出したアイデアを具体的なアクションに移す際、ESTJの実務能力が役立つでしょう。ENTPの創造性とESTJの実践力が組み合わさることで、効果的なチーム運営が可能になります。

ENFP（冒険家タイプ）

ENFPとENTPも仕事の相性が良いといえるでしょう。ENFPはENTPと同じく新しいアイデアを生み出すのが得意です。両者が協力することで、より多角的で創造的なソリューションを生み出すことができるでしょう。また、ENFPの感情的知性はENTPの論理的思考を補完し、バランスの取れたアプローチを可能にしますよ。

自分に合った仕事を見つけるためのポイント

自分に合った仕事を見つけるためには、自己分析を徹底的に行ったり、業界の動向やトレンドを分析したりすることがおすすめです。また、就職・転職エージェントを活用することも一つの方法でしょう。

自己分析を徹底的に行う

自分の強みや弱み、興味や価値観を深く理解することは、適職を見つけるうえで重要です。自己分析ツールを活用したり、キャリアカウンセラーに相談したりすることで、客観的な視点を取り入れながら自己理解を深めましょう。

自己分析のやり方が分からない方は、「自分のしたいことがわからない…見つけ方や仕事の探し方を解説」のコラムを参考にしてみてくださいね。

業界の動向やトレンドを分析する

興味のある業界の現状や将来性、求められるスキルなどを調べることで、自分のキャリアプランを具体的に描くことができます。業界研究を通じて、自分に合った仕事や企業を見つけるヒントが得られるでしょう。

企業分析の必要性は「就職先を「どこでもいい」で選ぶと失敗する？リスクや成功させるコツを解説」のコラムでも解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

就職・転職エージェントを活用する

自分に合う仕事を見つけるために、就職・転職エージェントを活用するのも方法の一つです。就職・転職エージェントとは、求職者の仕事探しを支援する民間のサービスのこと。求職者と人材を募集する企業との間に立ち、マッチングを行っています。担当のアドバイザーが求人紹介だけではなく、仕事探しに関わるさまざまな相談にも乗ってくれますよ。

就職・転職エージェントのハタラクティブは、既卒やフリーターなどの若年層に向けた転職支援サービスを行っています。
就職や転職の経験がない場合も、経験豊富なキャリアアドバイザーが手厚くサポート。一人ひとりの強みを引き出す自己分析を行い、適性に合った求人を紹介するため、「思っていた仕事とは違う」と感じるリスクを減らせるメリットがあります。1分程度で簡単に受けられる適職診断もあり、自分に合う仕事を探しやすいのもポイントですよ。
そのほか、応募書類の作成や面接対策などのサポートを無料で受けられるので、ぜひお気軽にご相談くださいね。
※このコラムは16Personalities（16タイプ診断）の解説であり、MBTI®とは無関係・別物です。MBTI診断は、資格を持つ専門家から行われる必要があります。このコラムの内容は、16タイプ診断に基づく一般的な情報の一例としてご覧ください。
※「MBTI®」は一般社団法人日本MBTI協会に商標登録されています。