INFJが活躍できる仕事はある？向いてる職業10選と適職を見つける方法

「INFJの性格に合った仕事って何だろう?」「自分の強みを活かせる職業を見つけたい」とお悩みの方もいるでしょう。
INFJは深い洞察力と共感能力を持ち、理想を追求する傾向があります。そのため、カウンセラーや社会福祉士、教員など人と関わる仕事や、デザイナーや編集者といったクリエイティブな職業が向いているでしょう。
また、自分に合った仕事を見つけるためには、自己分析をしたりキャリアビジョンを立てたりするのがおすすめですよ。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの中野さんのアドバイスを交え、INFJの特性を活かせる仕事を紹介します。また、INFJに向いていない仕事の特徴や、強みを仕事で活かすための方法もまとめました。INFJの方はもちろん、自分の性格に合った仕事を探している方にとっても参考になる内容ですので、ぜひご覧くださいね。

INFJの性格を理解しよう

INFJは、16Personalities性格診断の、16種類の性格タイプの一つで、「提唱者」とも呼ばれています。INFJ型の性格タイプを持つ人々は、深い洞察力と強い直感力を持ち合わせており、他者の感情に敏感で共感力が高いのが特徴です。

INFJの基本的な特性として、以下の点が挙げられます。

• ・【興味、関心の方向】内向型（I）：自分の内面に注意を向ける傾向がある
• ・【物事の見方】直感型（N）：抽象的な考え方や将来のことについて考える傾向にある
• ・【判断の仕方】感情型（F）：論理よりも感情や価値観を重視する
• ・【物事への姿勢】判断型（J）：計画性があり、物事を決断することを好む

これらの特性により、INFJは他者の感情を理解し、深い人間関係を築くことができます。また、創造性豊かで、理想を追求する傾向があるようです。

INFJの強みと弱み

INFJの強みには以下のようなものがあります。

• ・優れた洞察力と直感力
• ・強い共感能力と他者理解力
• ・創造性と想像力の豊かさ
• ・誠実さと信念の強さ
• ・目標達成への情熱と粘り強さ

一方で、INFJには以下のような弱みもあります。

• ・完璧主義的な傾向
• ・批判に敏感で傷つきやすい
• ・自己犠牲的になりがち
• ・ストレスに弱い面がある
• ・現実世界との折り合いをつけるのが難しいことがある

これらの強みと弱みを理解することで、INFJは自身の特性を活かしつつ、弱点を補完する方法を見つけられるでしょう。

INFJに向いている仕事10選

INFJに向いている仕事は「カウンセラー」「デザイナー」などが考えられます。INFJの特性を活かせる仕事はさまざまですが、ここでは特に向いている職業を厚生労働省のjob tagをもとに紹介します。

ただし、向いている仕事はその人の経験や得意分野によってことなるため一概にいえません。あくまで一例として参考程度にご覧ください。

カウンセラー

INFJに向いている仕事として、カウンセラーが挙げられます。ここでは、カウンセラーのなかでも「キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント」について紹介します。キャリアカウンセラーは、求職者の職業に関する相談に応じ、専門家として支援する仕事です。
INFJの共感力と洞察力は、他者の感情を深く理解し、適切なアドバイスを提供できるでしょう。

また、カウンセラーは、INFJの「人々を助けたい」という願望を満たせる仕事でもあります。相手の人生にポジティブな影響を与えることで、自己実現の感覚を得られるでしょう。

デザイナー

INFJはデザイナーの仕事にも向いている可能性があります。なかでも「ファッションデザイナー」は、時代の流行や変化を読み、人々の要望に応えられるような衣服をデザインする仕事。
INFJの創造性と美的センスは、ファッションだけではなくグラフィックデザインやWebデザイン、インテリアデザインなど、さまざまな分野でその才能を発揮できるでしょう。

また、デザイナーは、INFJの内向的な性質にも合っています。一人で集中して作業することが多いため、自分のペースで創造性を発揮できるのです。

編集者

編集者もINFJに向いている仕事だと考えられます。「雑誌編集者」の情報によると、出版社の雑誌編集部や編集プロダクションにおいて、雑誌の企画や編集の作業に携わる仕事です。
INFJの洞察力と言語能力は、文章や情報を整理し、読者にとって分かりやすく印象的な形に仕上げる作業に活かせるでしょう。

また、編集者はINFJの「世界をより良くしたい」という理想を実現する一つの方法にもなります。質の高い情報や知識を世に送り出すことで、社会に貢献できますよ。

学芸員

学芸員の仕事もINFJに向いているといえます。「学芸員」は、学芸員資格を持った専門職員として、博物館法で定められた博物館や美術館などで、歴史や芸術などの資料を収集し保管、展示するとともに、関係する調査研究を行います。
INFJの知識欲と芸術的センスは、美術館や博物館で展示を企画したり、作品の研究や保存に携わったりすることで、その才能を発揮できるでしょう。

また、学芸員は、INFJの「文化や歴史を守り、伝える」という使命感を満たせる可能性があります。貴重な作品や資料を後世に伝えることで、社会に大きな貢献ができるのです。

教員

教員の仕事もINFJに向いているでしょう。たとえば、「小学校教員」は、学級の担任として、国語や社会、算数など児童の教育全般を担当し、心の成長もサポートする仕事なため、INFJの共感力と知識欲を活かすことが可能です。生徒一人ひとりの個性を理解し、その可能性を引き出すことに長けているでしょう。

また、教員はINFJの「人々の成長を支援したい」という願望を満たせる場合もあります。生徒たちの人生にポジティブな影響を与え、未来の社会を形作る人材を育成することで、大きな達成感を得られるでしょう。

社会福祉士

社会福祉士の仕事もINFJに向いているといえます。「福祉ソーシャルワーカー」によると、社会福祉士は福祉に関する専門知識を活かし、社会生活に困難や支障のある人々の相談に乗ったり、社会的支援を行ったりする仕事です。
INFJの共感力と問題解決能力は、困難な状況にある人々の気持ちを理解し、適切なサポートを提供できるでしょう。

また、社会福祉士は、INFJの「社会正義を実現したい」という理想を追求できる可能性がありますよ。さまざまな人の立場に立ち、社会システムの改善に貢献することで、より良い社会づくりに参加できるのです。

写真家

INFJは写真家としての仕事にも向いているでしょう。ここでは「商業カメラマン」の情報をもとに紹介します。商業カメラマンは広告・宣伝用に、依頼者の要望を受けて、特定の人物や商品、自然や風景などの写真を撮影する仕事です。
INFJの美的センスと洞察力は、被写体の本質を捉え、感動的な作品を生み出せるでしょう。

また、写真家は、INFJの内向的な性質と創造性を同時に満たせる場合もあります。一人で作業する時間が多い一方で、自分の視点を通して世界を表現できるでしょう。

NPO職員

NPO職員の仕事もINFJに向いている傾向にあります。「NPO法人職員（企画・運営）」によると、社会のさまざまな課題を解決するため、営利を目的とせず社会貢献活動を行うのがNPO法人（特定非営利活動法人）。NPO職員は、新規事業の企画立案や事業の運営などを行う仕事です。
INFJは、社会問題に対する深い理解と、それを解決しようとする情熱が、この職業では大きな強みとなりますよ。

また、NPO職員はINFJの「世界をより良くしたい」という強い願望を直接的に実現できる傾向にあります。社会貢献活動に携わることで、自己実現と社会正義の追求を同時に達成できるのです。

企画職

企画職の仕事もINFJに向いている傾向にあります。企画職のなかでも「商品企画開発（チェーンストア）」は、消費者のニーズを掴み、自社で取り扱う商品の幅を広げ、よく売れそうな商品を企画開発します。
INFJの創造力と洞察力は、市場のニーズを的確に捉え、革新的なアイデアを生み出すことに長けていますよ。

また、企画職はINFJの「新しい価値を創造したい」という願望を満たせる傾向にあります。自分のアイデアが形になり、社会に影響を与えることで、大きな達成感を得られるでしょう。

マーケター

INFJにはマーケターの仕事も向いているといえます。「マーケティング・リサーチャー」によると、消費者の好みや関心、他社や業界全体の動き、広告の効果や販売戦略など、依頼主が必要としているさまざまな市場のデータや情報を収集、分析し報告する仕事です。
INFJの人間理解力とコミュニケーション能力によって、消費者の心理を深く理解し、効果的なマーケティング戦略を立てられるでしょう。

また、マーケターは、INFJの「人々のニーズを満たしたい」という願望を実現できる可能性があります。製品やサービスを通じて人々の生活を豊かにすることで、社会に貢献できるでしょう。

参照元
職業情報提供サイト（日本版O-NET）jobtag
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INFJに向いていない仕事

INFJに向いていない仕事の特徴として、「ルーティンワーク」「競争が激しい」などが考えられます。特に、事務職や人事、公務員といった仕事が挙げられるでしょう。
その理由を、ここで詳しく解説します。

事務職：ルーティンワークへの苦手意識

INFJは創造性豊かで、新しいアイデアを生み出すことを好みます。一方で、日々同じ作業を繰り返すルーティンワークは、INFJにとって退屈で意味を見出しにくい仕事となる可能性も。
たとえば、データ入力や書類整理などの定型業務は、INFJの想像力や問題解決能力を活かせる機会が少ないため、モチベーションの維持が難しくなるかもしれません。また、細かい作業の繰り返しにストレスを感じやすい傾向があります。

ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、個人差があることに注意してくださいね。事務職といっても、創造的な要素を取り入れたり、仕事の意義を見出したりすることで、INFJでも充実感を得られる可能性はあります。

人事：競争環境への適応の難しさ

INFJは協調性が高く、競争よりも協力を好む傾向があります。そのため、人事部門、特に採用や評価に関わる仕事は、INFJにとって心理的負担が大きくなる可能性があります。

たとえば、採用面接で候補者を評価し、選抜する仕事は、INFJにとってストレスフルな作業となるかもしれません。また、従業員の評価や昇進を決定する際にも、公平性を保ちつつ厳しい判断を下すことに苦労する可能性があります。

INFJは他者の感情に敏感であるため、競争環境で他者を評価したり、否定的なフィードバックを与えたりすることに強い抵抗を感じる可能性も。ただし、人事の仕事も、従業員の成長支援やメンタルヘルスケアなどの分野であれば、INFJの共感力を活かせる可能性があります。

公務員：規則に縛られる窮屈さ

INFJは理想主義的で、自由な発想や創造性を大切にします。一方で、公務員の仕事は多くの場合、厳格な規則や手続きに従う必要があります。この制約は、INFJにとって窮屈に感じられる可能性があるでしょう。

たとえば、行政手続きや公文書作成などの業務では、決められたフォーマットや規則に厳密に従う必要があります。これは、INFJの創造性や柔軟な思考を制限してしまう可能性も。
また、公務員の仕事は往々にして変化のスピードが遅く、新しいアイデアを即座に実行に移すことが難しいケースもあります。変革を求めるINFJのフラストレーションにつながる可能性があります。

ただし、教育や社会福祉など、人々に直接貢献できる公務員の職種であれば、INFJの理想主義や共感力を活かせる可能性もありますよ。個人の価値観や具体的な職務内容によって、適性は変わってくるでしょう。

INFJの強みを仕事で活かす方法

INFJの強みを仕事で活かす方法は、「職場環境の選び方を理解する」「強みを活かす働き方を模索する」などです。INFJの特性を理解し、それを職場で活かすことは、キャリアの成功と個人的な満足度の向上につながるでしょう。ここでは、INFJが仕事で自身の強みを最大限に発揮するための方法を紹介します。

自分に合う職場環境を選ぼう

INFJにとって理想的な職場環境は、以下のような特徴を持っています。

これらの要素を考慮しながら職場を選ぶことで、INFJは自身の能力を最大限に発揮できる環境を見つけられるでしょう。

強みを活かす働き方を模索しよう

INFJの強みを仕事で活かすためには、以下のような働き方を心掛けましょう。

弱みを克服する方法を学ぼう

INFJの弱みを克服し、より効果的に仕事を進めるためには、以下のような方法が有効です。

• ・完璧主義を緩和する：高い理想を持つことは素晴らしいですが、ときには「十分に良い」という考え方も必要。締め切りや現実的な制約を意識し、バランスを取りましょう。
• ・自己主張のスキルを磨く：INFJは他者の意見を尊重するあまり、自分の意見を控えがちです。アサーティブなコミュニケーションスキルを身につけ、自分の意見も適切に表現できるようにしましょう。
• ・具体的な行動計画を立てる：INFJは抽象的な思考が得意ですが、それを具体的な行動に落とし込むのが苦手な場合があります。目標を小さなステップに分解し、実行可能な行動計画を立てる習慣をつけましょう。
• ・ストレス管理を学ぶ：INFJはストレスに弱い面があります。瞑想やヨガ、規則正しい生活リズムの維持など、自分に合ったストレス管理の方法を見つけましょう。
• ・現実世界とのバランスを取る：理想を追求しつつも、現実的な制約を理解し受け入れることが大切です。理想と現実のバランスを取る方法を学び、実践しましょう。

これらの方法を意識的に実践することで、INFJは自身の弱みを克服し、より効果的に仕事を進められますよ。

INFJが向いてる仕事を見つけるためのステップ

INFJの特性を活かせる仕事を見つけるには、「継続的に自己分析を行う」「自分のビジョンを明確にする」など、系統的なアプローチが効果的です。以下の5つのステップを踏むことで、自分に最適な職業を見つけられるでしょう。

1.継続的に自己分析を行う

INFJが向いている仕事を見つけるには、自己分析を行うことがおすすめといえます。自己分析は、自分の強みや弱み、価値観、興味関心を深く理解するために不可欠なプロセスです。INFJにとって、以下のような方法が特に有効ですよ。

• ・日記をつける：毎日の出来事や感情を記録することで、自分の内面をより深く理解できます。
• ・過去の経験を振り返る：これまでの人生で、どんな時に充実感や達成感を得たかを分析しましょう。
• ・フィードバックを求める：信頼できる人々に、あなたの長所や短所について率直な意見を求めましょう。

継続的な自己分析を通じて、自分の本当の姿を理解し、それに基づいてキャリアを選択することができます。
自己分析のやり方が分からない方は、「自分のしたいことがわからない…見つけ方や仕事の探し方を解説」のコラムで紹介しているのでぜひ実践してみてくださいね。

2.自分のキャリアビジョンを明確にする

自分のキャリアビジョンを明確にすることも、INFJが自分に向いている仕事を見つけるためにおすすめです。INFJは理想主義者であり、明確なビジョンを持つことで大きな力を発揮します。以下の手順で、自分のビジョンを明確にしましょう。

• 1.理想の未来を想像する：5年後、10年後の理想の姿を具体的にイメージする
• 2.価値観を明確にする：あなたにとって最も大切なものは何か、深く考える
• 3.社会貢献の形を考える：どのように社会に貢献したいか、具体的に考える
• 4.理想のライフスタイルを描く：仕事と私生活のバランスや住む場所、人間関係など理想の生活スタイルを描いてみる

キャリアビジョンが明確になれば、それに向かって進むべき道筋も見えてくるはずです。

「『3年後の自分』を見つける方法と回答例文！伝え方や企業側の意図も解説」のコラムでは、ビジョンの具体的な立て方を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

3.自分の感情を理解し尊重する

自分の感情を理解し尊重することも、向いている仕事を見つけるうえで大切でしょう。INFJは感情に敏感で、直感を大切にする性格です。キャリア選択においても、自分の感情を理解し尊重することが重要だといえます。

具体的には、以下のような方法を試してみてくださいね。

• ・感情日記をつける：日々の感情の変化を記録し、パターンを見つける
• ・直感を信じる：論理的に正しそうでも、なぜか違和感がある選択肢は避ける
• ・価値観との一致を確認する：検討している仕事が自分の価値観と一致しているか深く考える
• ・試行錯誤を恐れない：興味のある分野でインターンシップやボランティアを経験し、実際の感覚を確かめる

感情と理性のバランスを取りながら、自分に最適な仕事を見つけていくことが大切ですよ。

4.転職エージェントを活用する

INFJの特性を理解したうえで、適切なアドバイスをくれる転職エージェントを見つけることも有効な方法です。
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※このコラムは16Personalities（16タイプ診断）の解説であり、MBTI®とは無関係・別物です。 MBTI診断は、資格を持つ専門家から行われる必要があります。このコラムの内容は、16タイプ診断に基づく一般的な情報の一例としてご覧ください。
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