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子どもと関わる仕事とは?資格は必要?いらない職種や就職のポイントも解説
この記事のまとめ
- 子どもと関わる仕事には保育士や幼稚園教諭、児童福祉司などが挙げられれる
- 子どもと関わる仕事で資格不要な職種は、保育補助や学童スタッフなどがある
- 未経験から子どもと関わる仕事を始めて経験を積めば、正社員を目指すことも可能
- 自分に合った仕事を見つけるには、就職・転職エージェントに相談するのがおすすめ
子どもと関わる仕事で、資格が必要になるのは「保育士」や「幼稚園教諭」などです。一方、「保育補助」や「ベビーシッター」など資格がなくても始められる仕事もあります。自分に適性に合った職場を見つけることが大切です。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの中野さんのアドバイスを交えつつ、子どもと関わる仕事を「資格が必要な職種」と「不要な職種」に分けて紹介します。また、就職のポイントも解説しているので、子どもと関わる仕事に就きたい方は参考にしてみてください。
この記事にコメントしているアドバイザー
子どもと関わる仕事一覧【資格必要】
子どもと関わる仕事のなかには、専門的な知識や技術が求められる職種があります。以下では、資格が必要な子どもと関わる仕事を7つ紹介。それぞれの仕事内容や必要な資格について詳しく解説するので、参考にしてみてください。
資格が必要な子どもと関わる仕事
1.保育士
保育士は、0歳から就学前の子どもの保育を行う専門職です。保育所や児童福祉施設で、子どもの生活習慣の確立や情緒の発達を支援します。家庭との連携を図りながら、子どもの健やかな成長をサポートする重要な役割を担っている仕事といえるでしょう。
主な仕事内容には、食事や睡眠、排せつなどの基本的生活習慣の指導に加えて、遊びを通じた教育活動の実施や保護者への育児相談・支援などが含まれます。保育士に必要な資格は、以下のとおりです。
- ・保育士資格(国家資格)
- ・普通自動車運転免許(施設によって異なる)
2.幼稚園教諭
幼稚園教諭は、3歳から就学前の子どもに対して教育活動を行う専門職です。遊びを通じた学びを重視し、子どもの知的・情緒的発達を促進する役割を担っています。
子どもたちが集団生活を通して社会性や協調性を身につけられるようにサポートし、小学校への入学をスムーズにするための活動を行います。また、季節のイベントや運動会などの行事を企画・運営することも大切な仕事です。幼稚園教諭になるには、以下の資格が求められます。
- ・幼稚園教諭免許(専修・1種・2種)
- ・普通自動車運転免許(施設によって異なる)
必要な進学先やキャリアプランに合わせて、「専修免許状」「1種免許状」「2種免許状」のうち、どの免許を目指すか検討してみましょう。
3.認定こども園教諭
認定こども園教諭は、保育と教育の両方の機能をもつ施設で働く専門職です。0歳から就学前までの子どもに対して、総合的な保育・教育を行います。
保護者の就労状況に関わらず、誰もが公平に保育・教育を受けられる場を提供しているのが特徴です。地域の子育て支援センターとしての役割も担っています。
認定こども園教諭になるには、以下の資格が必要です。
- ・保育士資格
- ・幼稚園教諭免許
- ・普通自動車運転免許(必要ない場合もある)
認定こども園教諭を目指す場合、基本的には保育士資格と幼稚園教諭免許の両方が必要になります。
普通自動車運転免許は必須ではありませんが、園によっては送迎や業務の都合で求められる場合があります。資格は働く園や地域の要件によって異なるので、求人情報や施設の募集要項を確認するのが望ましいでしょう。
4.小学校教諭
小学校教諭は6~12歳までの児童に対して、教科教育と生活指導を行う専門職です。国語、算数、理科、社会などの教科指導に加え、道徳教育や特別活動の指導も担当します。
学級担任として子どもたち一人ひとりに寄り添いながら日々の成長を見守り、保護者と協力しながら信頼関係を築くことが大切です。さらに、学校行事の準備に携わったり、部活動の指導にあたったりと、教室の外でも子どもたちと関わる場面があるでしょう。
小学校教諭に必要な資格には、以下が挙げられます。
- ・小学校教諭免許状(専修・1種・2種)
- ・普通自動車運転免許(必要ない場合もある)
幼稚園教諭免許同様、小学校教諭に必要な免許にも「専修免許状」「1種免許状」「2種免許状」があります。自分の目指す働き方や将来設計に合わせて選びましょう。
教員免許の種類や違いは「教員免許の正式名称を紹介!履歴書の書き方や一種・二種・専修の違いも解説」のコラムで解説しているので、チェックしてみてください。
5.スクールカウンセラー
スクールカウンセラーは、学校現場で児童・生徒の心理的支援を行う専門職です。いじめや不登校、発達障害など、さまざまな課題を抱える子どもたちの相談に応じます。
先生や保護者と連携しながら、子どもへの関わり方について助言を行うことも大切な役割です。また、予防的な観点から、心理教育プログラムの実施や教職員研修の企画なども行います。
スクールカウンセラーに求められる資格は、以下のとおりです。
- ・公認心理師(国家資格)
- ・臨床心理士(民間資格)
- ・教員免許(あると望ましい)
スクールカウンセラーになるには、公認心理師または臨床心理士いずれかの資格が求められます。教員免許は必須ではありませんが、募集内容によっては求められることもあるので応募前に確認しておくと安心ですよ。
6.児童福祉司
児童福祉司は、児童相談所で働く行政職の専門職です。児童虐待や非行、養護問題など、子どもに関するさまざまな相談に対応し、必要な支援を行います。
家庭訪問や関係機関との連携を通じて、子どもの権利擁護と福祉の向上に努めるのが役割です。緊急時には、一時保護の判断や措置入所の決定なども行うことがあるでしょう。
児童福祉司に必要な資格は、以下のとおりです。
- ・社会福祉士
- ・精神保健福祉士
- ・児童福祉司任用資格
資格取得後は、児童相談所や福祉関連の施設で実務経験を積みながら専門性を高めていくことが求められます。経験を重ねることで適切な支援ができるようになるでしょう。
7.チャイルドマインダー
チャイルドマインダーは、家庭的な環境で少人数の子どもを保育する専門職です。自宅や専用の施設で、一人ひとりに寄り添った丁寧な保育を行います。
子どもたちの成長や家庭の状況に合わせて、柔軟に対応できるのが魅力です。保護者の希望に合わせて保育時間を調整したり、病気のときの保育を引き受けたりすることもあります。
チャイルドマインダーに求められる資格は、以下のとおりです。
- ・チャイルドマインダー資格
- ・保育士資格
- ・救命救急講習修了証
いずれの資格も必須ではありませんが、チャイルドマインダー資格や保育士資格があると専門性が高まり、保護者からの信頼を得やすくなるでしょう。
また、救命救急講習修了証は、安全管理の観点から取得が推奨されることがありますが、法律上の必須条件ではありません。ただし、活動する地域や保育内容によっては、資格取得や講習の受講が求められることもあるため、事前に確認しておくと安心です。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

中野 来未
「子どもと関わる仕事がしたいけど、資格がないから不安…」という声は少なくありません。就職・転職エージェントでは、そうした不安に寄り添いながら、一人ひとりの希望や適性に合ったお仕事をご紹介しています。
未経験から目指せる求人や、働きながら資格取得を目指せる環境もありますので、まずはお気軽にご相談くださいね。将来を見据えたキャリアの選び方や、自分に合った働き方についても一緒に考えていきましょう。
子どもと関わる仕事一覧【資格不要】
子どもと関わる仕事には、資格がなくても働ける場合があります。以下では、未経験からも挑戦しやすく、資格不要の子ども関連の仕事を紹介します。子育て経験や子どもが好きという気持ちを活かせる職種ばかりなので参考にしてみてください。
資格が不要な子どもと関わる仕事
保育補助
保育補助は、保育士の補助として園児の世話や保育業務のサポートを行う仕事です。資格がなくても、子どもが好きで体力のある方に向いているでしょう。
保育補助の主な仕事内容は、以下のとおりです。
- ・園児の見守りや遊び相手
- ・おもちゃや教材の準備、片付け
- ・食事や午睡の補助
- ・園内の清掃や消毒作業
保育補助として経験を積むことで、将来的に保育士資格の取得を目指すためのステップとすることも可能です。現場での実践を通じて子どもとの関わり方や保育の基本を学べるため、資格取得後もスムーズに働きやすくなるでしょう。
学童保育スタッフ
学童保育のスタッフは、小学生の放課後の生活をサポートする仕事です。子どもたちの安全を見守りながら、宿題のサポートや遊びの指導を行います。
学童保育スタッフの仕事内容は、以下のとおりです。
- ・宿題や学習のサポート
- ・おやつの提供
- ・遊びの見守りと指導
- ・保護者への連絡対応
未経験者も働きやすく、平日の午後からの勤務が中心なので、自分の生活リズムに合わせやすい職種です。子どもと関わることが好きで、明るく柔軟に対応できる方に向いているでしょう。
キッズ用品販売スタッフ
子供服やおもちゃなどを扱うショップのスタッフとして、接客や品出し、在庫管理などを行う仕事です。子どもや保護者と接する場面もあり、商品に関する知識を活かしてぴったりのアイテムを提案します。
キッズ用品販売スタッフの業務内容は、以下のとおりです。
- ・接客や商品説明
- ・商品の陳列や在庫管理
- ・店内のディスプレイ
- ・レジ業務
子育ての経験がある方は実体験を活かした接客ができるため歓迎されやすいでしょう。また、アパレルや販売の経験がある場合もスムーズに活躍しやすい職種です。
「接客業とは?代表的な職種をご紹介!向いている人や転職に役立つスキルも」のコラムでは、接客業のやりがい・メリットや向いている人の特徴を解説しているので、興味のある方はチェックしてみてください。
ベビーシッター
家庭で子どもの世話を行うベビーシッターは、資格がなくても始められる仕事です。子育て経験者や保育の経験があると信頼を得やすい傾向にあります。
ベビーシッターの主な仕事は、以下のとおりです。
- ・食事の世話
- ・遊び相手
- ・送迎
- ・お着替えの補助
- ・掃除や洗濯などの家事
ベビーシッターマッチングサービスを利用すれば、自分の都合に合わせて仕事を選べるでしょう。
習い事講師
子ども向けの習い事講師は、自身の得意分野を活かせる仕事です。スポーツや音楽、学習指導など、さまざまな分野で活躍できるでしょう。
指導できる分野の例には、以下が挙げられます。
- ・スポーツ(水泳や体操など)
- ・音楽(ピアノやリトミックなど)
- ・学習(そろばんや英会話など)
- ・アート(絵画や工作など)
資格は不要ですが、各分野での経験や実績があると採用されやすくなりますよ。
小児クラーク
小児クラークは、小児科クリニックなどで受付や医療事務のサポートを行う仕事です。子どもや保護者と接する機会もあり、医療現場で働きたい方におすすめの職種といえるでしょう。
小児クラークの主な業務内容は、以下のとおりです。
- ・受付対応
- ・カルテの準備
- ・予約管理
- ・院内の環境整備
小児クラークは資格がなくても始められますが、医療事務の資格があると選考で有利になりやすいでしょう。
テーマパークスタッフ
テーマパークスタッフは子供向けの遊園地やテーマパークで、接客やアトラクションの運営を行う仕事です。子どもたちの楽しいひとときを支える、現場でのやりがいを感じられる魅力的な仕事といえるでしょう。
テーマパークスタッフの仕事内容は、以下のとおりです。
- ・アトラクションの運営
- ・キャラクターグリーティング
- ・ショーの出演
- ・園内の案内や接客
未経験から挑戦しやすく、笑顔で接客ができる方や体力に自信のある方に向いている傾向があります。また、休日や祝日に出勤することも多いため、シフト制に柔軟に対応できることも大切です。
資格なしから子どもと関わる仕事で正社員は目指せる?
資格がなくても、子どもと関わる仕事で正社員を目指すことは可能です。職場では資格の有無よりも、子どもとの関わり方や熱意を重視する傾向にあるでしょう。
たとえば、保育補助や学童保育スタッフとしてパートやアルバイトから始め、実務経験を積みながら正社員への登用を目指すのも手です。
また、児童館や子ども向け施設のスタッフなど、資格不要で正社員として採用される職種も存在します。職場ごとの条件や募集内容をしっかり確認して、自分に合った働き方を選びましょう。
「アルバイトと正社員の違いを解説!メリット・デメリットもお伝えします」のコラムでは、アルバイトと正社員の違いをメリットとデメリットごとに分けて解説しています。自分に合った働き方を見つけたい方はチェックしてみてください。子どもと関わる仕事に就くためのポイント
子どもと関わる仕事に就くためには、計画的な準備と適切なアプローチが重要です。資格の有無に関わらず、子どもとの関わり方や安全管理など基本的な知識とスキルが求められます。
以下では、子どもと関わる仕事に就くための具体的なポイントを解説するので参考にしてみてください。
必要な資格を確認する
子どもと関わる仕事には、職種によって資格要件があります。目指す職種に必要な資格を事前に確認し、計画的に取得を目指しましょう。
保育士、幼稚園教諭、児童指導員、放課後児童支援員など、それぞれの資格取得にかかる期間や費用を考慮し、自分のキャリアプランに合わせて準備を進めることが重要です。
自分の適性を見極める
子どもと関わる仕事では、適性を見極めることが重要です。「子どもとのコミュニケーションを楽しめるか」「忍耐力があるか」「安全管理への意識が高いか」「臨機応変な対応ができるか」「チームワークを大切にできるか」など、自分の強みや課題を理解して適した仕事を見つけることが大切です。
ボランティアやアルバイトなどで実際に子どもと関わる経験を積むことで、適性をより確かめられますよ。また、自分に合った働き方や職場環境を見つけるために、自己分析を行うのもおすすめです。自己分析をすることで、仕事への向き不向きが明確になり、ミスマッチの防止にもつながります。
自己分析のコツは「仕事の選び方が分からない!何を基準に就活するか迷ったときの対処法6つ」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。
就職・転職エージェントを活用する
子どもに関わる仕事に就きたい場合は、就職・転職エージェントを活用するのも方法の一つです。就職・転職エージェントのプロが、求職者の希望や適性にマッチした求人を紹介してくれるので自分に合った職場が見つけやすいでしょう。
また、エージェントによっては志望動機や履歴書の添削、面接対策のアドバイスなどのさまざまなサポートを提供しています。未経験からの就職・転職の場合、エージェントのサポートを受けることでスムーズな就職・転職活動を実現できるでしょう。
「子どもに関わる仕事がしたい」「未経験で就職できるか不安」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、フリーターや既卒など若年層の就職・転職支援に特化しています。
豊富なカウンセリング実績を持つキャリアアドバイザーが希望や経験、性格などをじっくりとヒアリングします。求人の大半は未経験OK。経験やスキルよりも、あなたの人柄やポテンシャルを重視して仕事探しを進められますよ。
また、応募書類の添削や面接対策も行うので、就職・転職活動をしたことがない方も自信をもって選考に臨めるでしょう。サービスはすべて無料なので、お気軽にご相談ください。
子どもと関わる仕事に関するよくある疑問
ここでは、子どもと関わる仕事に関するよくある疑問をQ&A形式で解説します。
子どもと関わる仕事で高収入は目指せますか?
はい、目指すことは十分可能です。教育関連のビジネスや子ども向けの習い事指導など、専門性を高めることで収入アップも期待できます。たとえば、学習塾の経営者や教室長、インターナショナルスクールの先生、児童発達支援施設の管理者、子ども向けプログラミング講師などです。
ただ、多くの仕事は一般的な水準からのスタートとなるため、計画的にキャリアを積み重ねていくことが大切ですよ。高収入の仕事に興味がある方は、「高収入の仕事を一覧でご紹介!役立つ資格や就職するときのポイントも解説」のコラムも合わせてご覧ください。
子どもと関わる仕事は、一般企業にもありますか?
はい、あります。玩具メーカーやアパレルメーカー、出版社など、子ども向けビジネスに参入する企業が増えており、選択肢も広がっているでしょう。商品企画やマーケティング、子ども服デザイナー、児童書編集者など、間接的に子どもの成長や教育に携わる仕事があります。
子どもと関わる仕事で保育士以外に何がある?
保育士以外にも、幼稚園教諭、学童保育指導員、小児科看護師、児童指導員、ベビーシッター、キッズパークスタッフなどさまざまな仕事があります。選択肢が多いからこそ、自分の適性や興味に合った仕事を見つけることが大切です。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、過去の経験や好きなことなどを振り返りながら、一緒に強みを見つけ出します。一人では気づけなかった選択肢に出会えるきっかけにもなるでしょう。自分に合った仕事選びがしたい方は、ぜひご相談ください。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナー
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