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本に関わる仕事には何がある?主な種類や正社員を目指すコツを知ろう

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この記事のまとめ

  • 本に関わる仕事で「文章を書く」職種は、小説家やエッセイストなど
  • 本に関わる仕事で「編集に携わる」職種は、編集者や校正者など
  • 本に関わる仕事で「デザインする」職種は、装丁家やイラストレーターなど
  • 本に関わる仕事で「流通や販売に携わる」職種は、書店員や出版取次会社社員など
  • 未経験で本に関わる仕事の正社員を目指すなら、アシスタントやバイトから始めるのも手

本が好きで「本に関わる仕事がしてみたい」と考える人は多いのではないでしょうか。一方で、「どのような職種が自分に合うか分からないし…」「自分の経歴で正社員になれる自信がない…」と、就職や転職をためらう方も少なくないようです。心配な気持ちが先に立ち、なかなか動き出せないこともありますよね。

自分の関心事が分かっている場合は、まず情報収集から始めてみるのがおすすめです。漠然とした疑問や不安がクリアになり、次のステップに進みやすくなります。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの高城さんのアドバイスを交えて、本に関わる仕事の代表的な職種をまとめました。未経験や高卒の方が正社員を目指すポイントも解説しているので、自分に合った仕事を模索するための参考にしてくださいね。

「本に関わる仕事」の種類を知ろう

一冊の本が世に出るまでには、多様な職種の人たちが関わっています。たとえば、物語を生みだす小説家から、本の体裁や内容を整える編集者、デザインという視覚面から本に魅力を与えるデザイナーまで多岐にわたるでしょう

このコラムでは、本に関わる仕事を大まかな工程ごとに分類してご紹介します。本に関わる各職種が、具体的にどのような仕事をするのかを、コラムを通して確認しましょう。

本に関わる仕事1:文章を書く

本に関わる仕事として「文章を書く」ことは欠かせません。文章を書く主な仕事としては、小説家や絵本作家、ライターなどが挙げられます。

以下で、それぞれの職種について詳しく見ていきましょう。

小説家

小説家は、文学的な小説から、エンターテイメント性豊かなライトノベルまで、幅広いジャンルで活躍する本に関わる仕事です

ストーリーの構築やキャラクターの創造、繊細な心情の表現など、言葉を紡ぎだす作業には、豊かな想像力や共感性が必要とされます。

エッセイスト

個々の体験や観察を元にした文章を書くのがエッセイストです。日々の営みや趣味など多様なテーマを扱い、読者が日常生活を新たな視点から見るきっかけを提供します。

絵本作家

本に関わる仕事の一つで、文字による語りだけでなく、絵によるビジュアル表現も重視されるのが絵本作家です

子どもたちに物語を楽しむ喜びを伝える必要があるため、視覚的な興奮や想像力を搔き立てるような表現力が求められるでしょう。

ライター

ライターは、書籍や雑誌などさまざまな媒体で記事の執筆を担当する本に関わる仕事です。パソコン一台で仕事をすることも可能で、テーマに応じた専門的な知識やジャンルに対する理解が重要となります。

コピーライター

コピーライターは、短い言葉で強いインパクトを残して商品の魅力を伝えたり、売上に貢献したりする本に関わる仕事です。

仕事をする際は、短いスローガンやキャッチフレーズなど、一言で人々の心を掴む技術が必要とされるでしょう。

本に関わる仕事2:編集に携わる

次に、本に関わる仕事の「編集」というフィールドで活躍する職種をご紹介します。代表的な職種として、本のテーマや著者の書きたいことを読者が理解しやすい形にするための役割を果たす「編集者」が挙げられるでしょう。

そのほか、校正者や出版社社員、印刷会社社員といった職種も「編集」の分野に関わる仕事です。

編集者

編集者は、本のテーマやトピックについて分かりやすく伝えるための文章を作り出す役割を担っています。具体的には、原稿のチェックや校正、著者との打ち合わせ・相談、企画の立案などが主な仕事です

編集者の仕事には、幅広い知識とともに、優れた表現力やコミュニケーション能力が求められるでしょう。

校正者

校正者は、本の原稿を一字一字丁寧にチェックし、誤字脱字や表記ミスなどを洗い出します

読者の手元に届く本の文字が正確に、かつ適切な位置に配置されているのは、「校正者」の働きがあるからです。また、文章の流れが自然であるか、著者の意図が正確に伝わっているかなども確認します。

出版社社員

出版社社員は、企画から発売までの業務全般を担当し、著者確保や広報活動などを行う本に関わる仕事です。また、新しいタイトルを発行するときの市場調査や企画立案なども行います。

印刷会社社員

印刷会社社員は、編集部や出版社が制作したデータを使って、実際の本を作り出します。厳密な色調整やページの並びなど、一冊の本が完成するまでの最終工程を担当する役割です。

本に関わる仕事を目指すうえで「学部」は重要?

本に関わる仕事で大学の学部が問われることは少ないでしょう。文系出身者が多い傾向にあるようですが、理系出身者も目指すことは可能です。どの学部かによらず、本に関わる仕事に就きたい気持ちを積極的にアピールすることが重要といえます。

本に関わる仕事3:デザインする

本は内容だけでなく、見た目にも魅力があります。本の見た目やデザインに関わる専門職種の代表例は、装丁家やブックデザイナー、イラストレーター、エディトリアルデザイナーなどです。

以下で、本に関わる仕事の一つである「デザインする」職種について詳しく見ていきましょう。

装丁家・ブックデザイナー

装丁家やブックデザイナーは、読者が手に取りたいと思うような本にするために、本の視覚的印象を装丁・デザインする仕事です。具体的には、本に使用する紙の材質、文字のレイアウトやフォントなどを考えます。

装丁家は本の表紙・外側を専門的にデザインする人、ブックデザイナーは表紙・内側含めた本全体をデザインする人を指すのが一般的です。本の著者や編集者のニーズを汲みとって形にできるコミュニケーション力や、本の読者層を惹きつけるデザインのセンスが問われるでしょう。

イラストレーター

イラストレーターは、本の内容や物語をイラストで表現することで、読者のイメージを膨らませ、本への理解を促す役割を担っています。イラストは、本の表紙や挿絵などに用いられることが主でしょう。

本に関わる仕事として、絵本や児童書だけでなく、小説や専門書など幅広いジャンルで活躍できます。イラスト作成の手法は、手書きからパソコン使用まで人によってそれぞれです。本の世界観や発注ニーズを反映しつつ、独自性のあるイラストを描く力量が求められます。

エディトリアルデザイナー

エディトリアルデザイナーは、本の編集や組版(文字の配置やデザイン)を担当します。本の情報を整理し、魅力的な見た目にまとめるのが主な仕事です。そのため、情報量の多い本や雑誌を扱うことが多いでしょう。

本の視覚面だけでなく、読者が情報を理解しやすい形にするデザインスキルが必要になります。

本に関わる仕事4:流通や販売に携わる

本に関わる仕事の一つとして、流通や販売に携わる職種もあります。たとえば、書店員や出版取次会社の社員などが挙げられるでしょう。これらの職種は、本が読者の手に届くまでの大切な役割を担っています。

書店員

書店員は、書店に勤めて新刊を陳列したり、お客さまに適切な本を提案したりする仕事です。大型の書店では特定のジャンルを担当することもあるでしょう。また、読書会やサイン会の開催といったイベント企画も含まれます。

日々多くの本に囲まれた環境で働くため、本が好きな方に適した仕事といえるでしょう。

出版取次会社社員

出版取次会社は、出版社から本や雑誌を仕入れ、それらを書店に送り届ける企業です。出版取次会社社員は、出版社と書店の間に立ち、本の受発注や返品・回収といった業務を担います。また、本が売れるための宣伝活動の一環で、出版社からの新刊情報を書店に伝達することもあるようです。

本の制作には関わりませんが、本に関わる仕事として出版業界全体の流通を支える重要なポジションにあります。

本に関わる仕事の給料は高い?

厚生労働省の職業情報提供サイト(日本版O-NET)をみると、「書店員」の平均賃金は約360万円、「雑誌編集者」は約700万円となっています。ただし、これらの平均賃金は、書店員・雑誌編集者がそれぞれ属する主な職業分類に対する統計情報で、ほかの職種も含まれている点に注意が必要です。

本に関わる仕事の給料は、職種や役職、経験年数、働く企業の規模などによって差が出ます。そのため、本に関わる仕事の給料が高い・低いと一概にいうことは難しいでしょう。

参照元
厚生労働省
職業情報提供サイト(日本版O-NET)

本に関わる仕事5:資格や語学スキルを活かす

本に関わる仕事のなかには、資格が必要な「司書」や、語学スキルが問われる「翻訳者」といった職種もあります。以下で、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

「資格が必要な本に関わる仕事があるか知りたい」「仕事の幅を広げるためにスキルを身につけたい」という方は、ぜひチェックしてみてください。

司書

司書とは、図書館に勤務して、本に関わる仕事をする専門職のことを指します。主な仕事は、本の選定や整理、貸出・返却、利用者案内などです。そのほか、図書館内でのイベントを企画することもあるでしょう。

司書は「図書館司書」という国家資格を有する仕事です。司書資格を取得するには、大学で講習を受けたり必要な科目を履修したりする必要があります。また、司書補として3年以上の勤務経験があれば、司書講習を受けて資格を取得することも可能です。

司書資格の取得を目指す方は、講習が行われている学校や学部を一度確認してみましょう。

司書は公務員として働く道もある

司書は、公立図書館や公立学校に勤務することで公務員として働けます。ただし、公立図書館の場合は「地方公務員試験(司書専門職か一般行政職)」、公立学校の場合は「教員採用試験」に合格しなければいけません。自治体によって採用試験の受験条件は異なるため、事前に確認しましょう。

なお、司書ではなく地方公務員としての採用であれば、必ずしも図書館勤務できるとは限らない点に注意が必要です。そのほか、国家図書館の採用試験もあります。司書の募集がかかるのは稀なため、こまめに情報収集することが重要です。

翻訳者

翻訳者は、別の言語で書かれた本を、自国の言語に翻訳するのが仕事です。そのため、語学スキルはもちろん、その国の文化や習慣についても深く理解している必要があります。また、原作者の意図を正確に伝えるため、緻密な読解力と表現力も求められるでしょう。

翻訳者はフリーランスで働く人が多い傾向にあり、十分なスキルがあれば自分のペースで仕事をこなせるのがメリットです。

本に関わる仕事が自分に合うか不安なときの対処法

本に関わる仕事が自分に合うか不安なときの対処法

  • 自己分析をする
  • キャリアプランを描いてみる
  • 仕事だけでなく企業の情報も集める

本に関わる仕事がしたいけど、「自分に向いているのかな?」「適職かどうか見極めるにはどうしたら良い?」と疑問を抱いている人もいるでしょう。自分に合う仕事かどうか分からないときは、自己分析をしたり、キャリアプランを描いたりしてみるのがおすすめです。

下記の対処法を参考に、自分に合う仕事とは何かを考えてみましょう。

1.自己分析をする

先述したように、本に関わる仕事といっても多様です。どのような仕事が自分に向いているのかを知るためにも、まずは自己分析を行うと良いでしょう。自己分析とは、過去の経験やキャリアを棚卸しして、自分の強みを見つけるための作業です。これまでの人生を振り返ることで、自分の価値観や得意・不得意、好き・嫌いなどを明らかにできます。

自己分析の結果をもとに、どのような仕事なら自分の強みを活かせるかを考えてみましょう。自己分析のやり方は複数ありますが、ノートに自分史を書き出す方法が手軽でおすすめです。

2.キャリアプランを描いてみる

本に関わる仕事への就職や転職に迷う場合は、まず自身のキャリアプランを描くことから始めてみるのも一つの方法です。最終的にどのような働き方がしたいのか、どのように本と関わりたいのかをイメージしてみましょう

たとえば、人に感動を与える本を作るという目標があるなら、「出版社に就職する→本の企画・制作の経験を積む→出版社や自費出版などで本を出す」といった一つの道すじが考えられます。キャリアプランを描けば、自身のビジョンを実現するために何をすれば良いかがクリアになり、仕事を選びやすくなるはずです。

3.仕事だけでなく企業の情報も集める

本に関わる仕事が自分に向いているか不安なときは、仕事だけでなく関連企業や志望企業についても調べてみると良いでしょう。希望していた編集の仕事に就いたものの、企業の業務方針や社風と合わなければ、早期退職につながる可能性もあります。

就職・転職先について検討する際は、自分のやりたい仕事かどうかだけに注視せず、自分に合った会社かどうかにも目を向けることが大切です

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

高城綾香

高城綾香

本に関わる仕事は、文章を作る小説家だけでなく、本の出版に携わる編集者やキャッチコピーを決めるコピーライター、語学スキルを活かす翻訳者などさまざまです。選択肢が多くて仕事選びに悩むときは、自己理解や業界・企業に対する知見を深めてみることで、新たな判断材料が得られるでしょう。

わたしたちハタラクティブは、一人ひとりの性格に合わせて長く働ける仕事を紹介しています。「どのような仕事が自分に合うか」から一緒に探していくので、何でもお気軽にご相談ください。

本に関わる仕事の正社員を目指す際のポイント

本に関わる仕事に就きたいと考えている人のなかには、書籍業界に正社員として就職・転職できるのか不安に感じている方もいるでしょう。ここでは、業界未経験者や高卒者が本に関わる仕事を目指す際のポイントを解説します。

未経験者の場合

先に紹介した本に関わる仕事の多くは、資格なしで就くことが可能です。とはいえ、一定の経験や専門的なスキルが求められる職種もあります。なかでも、編集者や校正者、ブックデザイナーなどは、ある程度の実務経験や実績を問われることが多いようです。

未経験者がこれらの本に関わる仕事を目指すのであれば、関連会社のアシスタントから始める、別部署に就職して業界研究を深めるといった方法がおすすめ。経験を積み上げたうえで、最終的な志望職種にチャレンジすれば成功する可能性が高まるでしょう。

バイトで経験を積んでから正社員を目指す方法も

バイトやインターンシップなどで本に関わる仕事への理解を深めてから、正社員を目指すのも一つの方法です。働きながら経験やスキルを身につけられ、自分に合った仕事かどうかを判断しやすくなるのも利点といえます。

たとえば、書店の売り場で働き、本に関する知識を身につけたり、読者とのコミュニケーションで市場の動向を掴んだりするのも良いでしょう。また、出版社でデータ入力や校正のアルバイトを経験するのも有効です。

高卒者の場合

本に関わる仕事には一定の知識量や専門性が求められやすく、「大卒以上」を応募条件にする企業も少なくありません。高卒で本に関わる仕事を目指す場合は、「学歴不問」の求人に着目し、中小企業も含め幅広く仕事を探すのがコツです。

また、出版業界・書籍販売業界に特化した専門学校や職業訓練校でスキルや知識を身につけると、就職の選択肢が広がるでしょう。そのほか、前述した未経験の場合と同じく、バイトやインターンシップを通して実際の現場で経験を積むことも、正社員を目指す際の足掛かりになります。

高卒で司書を目指すには?

高卒者が司書資格を取得するには、大学で司書資格に必要な科目を履修して卒業する、もしくは司書補の資格を取得したうえで3年以上の実務経験を積むといった方法があります。

後者の場合、まずは司書補の資格取得を目指す流れです。ある程度の労力と時間がかかることを念頭においたうえで、資格取得に向けて取り組む必要があるでしょう。

「本に関わる仕事が自分に合っているか分からない」「自分の適職を探したい」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにぜひご相談ください。

ハタラクティブでは、経験豊富なキャリアアドバイザーがマンツーマンで対応し、あなたの要望や悩みを踏まえて求人紹介を行います。キャリアカウンセリングを通して「強み」を見つけるお手伝いもしますので、「自分のアピールポイントが分からない」という方も安心です。

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後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube