この記事のまとめ
- 既卒と第二新卒の違いは、「社会人経験の有無」「アピールポイント」「期待される点」など
- 既卒のメリットは入社までのスピードが速く、新人教育が不要で柔軟性があること
- 第二新卒のメリットはすでに社会人としてのマナーがあり、ポテンシャルが高いこと
- 就活において既卒と第二新卒どちらが有利かどうかは企業のニーズによって異なる
- 経歴に不安を感じるなら、就職・転職エージェントに相談すると成功しやすくなる
「既卒と第二新卒で違いはあるの?」「既卒と第二新卒ってどっちが有利になる?」と疑問に思う方もいるでしょう。就職・転職活動を始めると、「既卒」や「第二新卒」といった言葉をよく目にするようになり、気になりますよね。
既卒と第二新卒の違いは、定義や社会人経験の有無、企業側が期待すること、アピールすべき点、など多く存在します。就活においてどちらが有利かどうかは、企業のニーズによって異なるため、一概にはいえません。自分の経験やもっているスキルを、どのように企業で活かすかを具体的にアピールできれば内定獲得に近づけるでしょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの中野さんのアドバイスを交えつつ、既卒と第二新卒の違いを解説します。また、既卒と第二新卒それぞれで就活するメリット・デメリットや就職を成功させるコツもご紹介。既卒や第二新卒から正社員を目指したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
既卒と第二新卒の違い10選
既卒と第二新卒は就職市場で似た立場にみえますが、実は多くの点で異なります。就職・転職市場でのポジションや企業からの見られ方が異なるため、自分がどちらに該当するのかを理解しておくことが大切です。
それぞれの特徴を理解することで、自分に合った就職・転職活動がしやすくなるでしょう。以下では、既卒と第二新卒の10の違いを解説します。
既卒と第二新卒の違い
- 定義
- 社会人経験の有無
- 採用市場での位置づけ
- 企業側が期待すること
- アピールすべき点
- 採用選考での評価ポイント
- 入社可能なタイミング
- 選考のスケジュール
- 新卒枠への応募可否
- 早期離職への懸念度
1.定義
「既卒」と「第二新卒」はどちらも明確な定義はありませんが、それぞれに違いがあります。まず、既卒とは、高校や大学などを卒業したけれど、まだ一度も正社員として働いた経験がない人のことです。
一方、第二新卒は、学校を卒業後に一度正社員として入社したものの、おおむね1〜3年以内に離職して転職活動をしている人のことを指します。企業によって定義は異なる場合があるので、募集条件をよく確認してみてください。
2.社会人経験の有無
社会人経験があるかどうかも、既卒と第二新卒とで異なる点の一つです。既卒は、卒業後もアルバイトや非正規雇用で働いていることはあっても、正社員としての勤務経験はありません。そのため、社会人としての基礎的なマナーやビジネスの進め方を、研修を通じて丁寧に教えてもらえる可能性があるでしょう。
対して、第二新卒は、一度は正社員として働いた経験があります。短い期間であっても、ビジネスマナーや仕事の進め方、報連相(報告・連絡・相談)といった基本的な社会人スキルは身についていると捉えられるでしょう。
社会人経験の有無は、選考でのアピール方法や評価のされ方が異なるため、自身の状況に合わせて効果的な自己PRをすることが重要です。
3.採用市場での位置づけ
既卒と第二新卒では、採用市場での位置づけが異なります。採用市場において、既卒は新卒と同じようにポテンシャル(潜在能力)を重視した採用が行われるため、「新卒枠」で採用されることが一般的です。
企業によっては、最終学歴卒業後3年以内であれば、新卒と同じ枠で応募できる「既卒採用」を設けているところもあるでしょう。
一方、第二新卒は「中途採用枠」に応募するのが一般的です。しかし、一般的な中途採用とは少し違い、前職の経験やスキルよりも、若さやポテンシャルを評価されるでしょう。
企業は第二新卒を「教育コストを抑えつつ、すぐに戦力になる若い人材」と判断するため、一定の需要があります。既卒と第二新卒、それぞれの強みを理解し、応募先の企業に合わせた効果的なアピールをすることが成功のカギとなりますよ。
4.企業側が期待すること
既卒と第二新卒では、企業が採用時に期待するポイントが異なります。企業は既卒者に対して「素直さ」や「可能性」を期待する傾向があるでしょう。社会人経験がないため、前職での癖や風習が身についていないため、育成しやすい人材と判断されることが多いようです。
一方、第二新卒には「最低限の社会人スキル」と「前職での学び」が期待されます。短期間でも実務経験から得た気づきや成長を重視されるでしょう。
自分の置かれている状況を正しく認識し、企業が求める人物像と照らし合わせると好印象を与えられます。
5.アピールすべき点
既卒がアピールすべきは、正社員経験がないからこその「ポテンシャルの高さ」と「熱意」です。学生時代の経験から、仕事への真面目さやコミュニケーション能力をアピールし、「なぜこの会社で働きたいのか」という熱意を伝えましょう。
第二新卒がアピールすべきは、「前職での経験」と「新しい仕事への意欲」です。たとえ短期間でも、前職で得たスキルや経験を具体的に語り、新しい会社でどう貢献したいかを前向きに話すことで、好印象を与えられますよ。
自分の強みや価値観を理解する自己分析は、既卒でも第二新卒でも欠かせません。これまでの経験から何を得て、それをどう活かしたいのかを明確にすることで、企業に響く自己PRができ、適職を見つけやすくなるでしょう。
「自分の適職がわからない理由は?仕事探しのポイントや見つける方法を解説」のコラムでは、自分を適職を探すときに重視すべきポイントや見つける方法をまとめているのでチェックしてみてください。
6.採用選考での評価ポイント
採用選考での評価ポイントも、既卒と第二新卒とでは違いがみられるでしょう。以下で、既卒と第二新卒それぞれの採用選考での評価ポイントをまとめました。
| 既卒の評価ポイント | ・学業やアルバイト、ボランティアなどで何を学んだのか ・空白期間に就職に向けてどのような努力をし、何を身につけたのか ・なぜこの会社で働きたいのか、入社後にどう貢献したいのか |
| 第二新卒の評価ポイント | ・前職でどのような業務を経験やスキルを身につけたのか ・なぜ前職を辞めたのか、その理由とそこから得られた学びは何か ・入社後に希望するキャリアプランを実現できるか |
どちらの立場であっても、大切なのは「なぜその会社で働きたいのか」を明確にすることです。自分の強みや経験を活かし、どのように会社に貢献できるのかを具体的に伝えることで、採用担当者に良い印象を与えられるでしょう。
7.入社可能なタイミング
入社可能なタイミングは、既卒と第二新卒とで異なります。既卒は、内定が出ればすぐにでも入社が可能です。新卒採用のように4月入社という決まりはなく、多くの企業では随時入社を受け入れています。そのため、就職活動を始めれば、比較的早いタイミングで入社できるでしょう。
一方、第二新卒は、前職を退職してから新しい会社へ入社することになります。そのため、現職の退職手続きや引継ぎの期間を考慮し、約2~3ヶ月後に入社するケースが一般的です。ただし、企業側の都合や個人の状況によっては、より柔軟な調整が可能な場合もあります。
どちらの場合も、入社希望日を伝える際は、企業の採用スケジュールや業務引継ぎの状況を考慮し、丁寧な相談を心がけましょう。
8.選考のスケジュール
既卒と第二新卒と異なる点には、選考のスケジュールも挙げられるでしょう。既卒者の就職活動は、中途採用と同じで、企業が求人を出したタイミングで随時選考が進みます。 新卒採用のように一斉に始まる時期が決まっているわけではないため、自分のペースで就職活動を進められるでしょう。
第二新卒者の転職活動も、既卒者と同様に随時行われます。 ただし、企業によっては新卒採用の時期に合わせて募集を強化するところもあるため、定期的に求人情報を確認することが大切です。
どちらの場合も、志望する企業の採用スケジュールを確認しておきましょう。事前に計画を立てれば、スムーズに就職・転職活動を進めやすくなりますよ。
9.新卒枠への応募可否
既卒は、卒業後3年以内であれば新卒枠に応募できる企業が多くあります。厚生労働省の「卒業後3年以内の既卒者は、「新卒枠」での応募受付を!」にあるように、厚生労働省が企業に卒業後3年以内の既卒者を新卒として扱うよう促しているためです。そのため、新卒採用が活発になる時期に、新卒と一緒に選考を受けられるチャンスがあります。
第二新卒は、新卒枠への応募はできません。なぜなら、一度正社員として働いた経験があるからです。そのため、中途採用枠での応募が基本になります。ただし、企業が「第二新卒歓迎」の求人を出している場合は、社会人経験が浅くても応募しやすいでしょう。
どちらの場合も、応募する前に必ず企業の募集要項を確認し、自分がどの枠に該当するかを把握しておくことが大切です。
参照元
厚生労働省
青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)について
10.早期離職への懸念度
企業が抱く早期離職への懸念は、既卒と第二新卒で差があります。既卒は、正社員経験がないため、企業は早期離職への懸念をもたれるケースは少ないでしょう。
むしろ、「この会社で初めての社会人経験を積んでもらい、長く活躍してほしい」と期待しています。そのため、選考では入社後の熱意やビジョンを重視する傾向があるでしょう。
第二新卒は、前職を短期間で辞めているため、企業は「またすぐに辞めてしまうのでは?」と心配しがちです。この懸念を払拭するために、なぜ前職を辞めたのかを納得できる理由で説明しましょう。前向きな転職理由を伝えることで、企業は安心して採用を検討できます。
自身のキャリアプランを明確に伝え、長く働く意欲があることをアピールすれば企業側の不安を払拭できるでしょう。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

中野 来未
第二新卒とは、一般的に卒業後、新卒で就職したあと3年以内に転職をされる方たちを指します。1番のポイントは、新卒同様にポテンシャルの部分を高く評価してくれるという点です。
スキル面で長期的なキャリアのある中途の人たちがライバルになるため、採用者の目に留めてもらうための工夫が必要になります。明確な目標や数年で培った考えを言語化し、面接で想いを伝えましょう。
第二新卒にはない既卒がもつメリット・デメリット
第二新卒にはない既卒がもつメリット・デメリットを知ることで、強みを最大限に活かしながら、弱みをカバーするための対策を立てられます。より効果的な就職活動ができれば、就職活動が成功しやすくなるでしょう。
既卒として就職活動を始める方は、チェックしてみてください。
既卒として就活するメリット
以下では、既卒が就活においてメリットとなる点を解説します。
入社までのスピードが速い
既卒のメリットの一つとして「入社までのスピードが速い」という点が挙げられます。既卒は第二新卒と異なり、前職の退職手続きを省いてすぐ就職し勤務に移れるでしょう。
さらに、就職までのスピード感という点では、入社まで卒業するのを待つ必要がある新卒と比べても有利です。既卒は一年を通して求人への応募が可能なため、人手不足な企業にとってすぐに採用できる魅力的な人材といえるでしょう。
前職でついたクセがないため教育しやすい
既卒は新卒と同様に正社員としての就職経験がないため、企業独自のやり方や社風をゼロから吸収できるというメリットがあります。前職の業務フローや企業文化が身についている中途採用者と比較した場合の大きな強みといえるでしょう。
そのため、入社後の教育コストを抑えたい企業にとって、既卒を採用するメリットがあります。企業は、将来的に自社に貢献してくれる人材を求める傾向があるため、ポテンシャルや仕事に対する熱意をアピールしましょう。
新卒と同様の研修を受けられる場合がある
既卒者は新卒採用枠で入社できる場合、新卒社員と同じ基礎研修を受けられるチャンスがあります。企業の基本理念から業務知識まで、体系的に学べる貴重な機会となるでしょう。
第二新卒の場合、すでに社会人経験があるという理由で研修が短縮されたり、一部省略されたりすることがあります。充実した研修を受けられることで、長期的なキャリア形成の土台を固められる点は大きな強みになるでしょう。
既卒で就活するなら早めの行動がおすすめ
既卒として就活を始めるなら、早めに行動することをおすすめします。既卒の応募を新卒枠で受け付けている企業のなかには、既卒期間に上限を設けている企業があるので応募条件を確認しましょう。
また、年齢が若いほどポテンシャルを評価されやすい傾向も。就職活動は時間がかかる場合もあるので、余裕をもって行動しましょう。
既卒として就活するデメリット
メリットがある一方で、既卒ならではのデメリットも存在します。メリットと合わせてデメリットも理解しておけば、より効果的な対策を立てられるでしょう。
既卒者向けの採用枠が少ない
新卒採用と中途採用が主流の日本の就職市場において、既卒者専用の採用枠を設けている企業は限られています。求人サイトで「既卒可」と明記されている案件も、新卒や第二新卒と比べると明らかに少ないのが現状です。このため、応募できる企業や職種が制限され、就活の選択肢が狭まることがあるでしょう。
効率的に就職活動を進めるには、既卒歓迎の求人を扱う就職サイトや、既卒に理解のある企業を見極める必要があります。「既卒者の就活は厳しい?求人情報の探し方や応募する際の注意点を解説します」のコラムでは、既卒者が就活する際の注意点や求人情報の探し方を解説しているのでチェックしてみてください。
既卒にマイナスイメージをもつ企業がある
一部の企業では既卒者に対して「なぜすぐに就職しなかったのか」という疑問から、行動力や社会適応力に不安を感じるケースがあります。空白期間にネガティブな印象をもつ採用担当者も少なくありません。
しかし、個人の多様な経験や学びを評価する企業もあるため、前向きに就職活動に取り組むことが大切です。面接では、卒業後の期間をどのように過ごしたかを前向きに説明し、その期間で得た学びや成長をアピールしましょう。
たとえば、スキルアップのための資格勉強や、アルバイトで培った実務経験など、自分を高めるために時間を使ったことを具体的に伝えます。これにより、空白期間が「ただの空白」ではなく、「将来に向けた準備期間」であったことを証明できますよ。
既卒は中途採用枠を狙うのもOK
既卒が仕事を探す際は、中途採用枠を狙うのもおすすめです。中途採用枠を狙うことでより幅広く就職先を探せるので、成功しやすくなるでしょう。
自分の適性に合った企業を見つけやすくなるのも、既卒が新卒枠だけでなく中途採用枠の求人を探すメリットの一つです。ただし、中途採用枠で求人に応募する際は、社会人経験者がライバルになります。
既卒として中途採用枠で応募した場合、アルバイトの経験やもっている資格を活かせる分野の職種を探すと成功しやすくなりますよ。
既卒にはない第二新卒がもつメリット・デメリット
ここでは、第二新卒として就活するメリットとデメリットをまとめました。前項で解説した既卒のメリットとデメリットと比較し、第二新卒の強みと弱みの理解を深めてみてください。
第二新卒として就活するメリット
以下で、第二新卒として就活するメリットを紹介します。
社会人経験がありビジネスマナーが身についている
第二新卒として就活するメリットは、社会人経験がありビジネスマナーが身についているのが評価されやすい点です。既卒者の場合は、これらをゼロから学ぶ必要があり、企業にとっては追加の研修負担が発生する可能性があります。
第二新卒は一度就職して働いていた経験があるため、ビジネスメールの書き方や電話対応の方法など、社会人として必須のスキルをすでに習得しています。基礎的な教育コストを削減できるため、企業にとって魅力的な人材といえるでしょう。
面接では具体的に「前職でどのようなビジネススキルを身につけたか」を明確に伝えると好印象を与えられますよ。
ポテンシャルの高さが評価されやすい
ポテンシャルが高いことを評価されやすいことも、第二新卒として就活するメリットの一つです。第二新卒は「成長性を期待できるポテンシャルがあるかどうか」といったことを評価される傾向があるでしょう。
経歴や資格も転職活動において大切なポイントですが、ポテンシャルをアピールするため高い入社意欲を伝えるのも手です。前職での経験から得た反省点やビジョンを明確に伝えることを心がけると、評価されやすくなるでしょう。
前職の経験が活かせることをアピールできる
前職の経験が活かせることをアピールできるのも、第二新卒ならではの強みといえるでしょう。志望業界や職種に関連する経験があれば、即戦力として評価されることもあります。
志望動機に前職での業務内容や達成したこと、困難を乗り越えた体験など具体的なエピソードを盛り込むと、説得力が上がり、評価されやすくなるでしょう。
また、転職理由をポジティブに伝えつつ、「前職ではこんなスキルを身につけ、それを貴社でこう活かしたい」という形で面接で話せば、長期的に働く意欲があることもアピールできます。
業界が変わる場合でも、対人スキルやチームワークの経験など、職種を超えて活かせる能力をアピールしましょう。「職種を変えるのは難しいって本当?おすすめの職種や転職もポイントを解説」のコラムでは、職種を変える転職を成功させるポイントを解説しているので参考にしてみてください。
第二新卒として就活するデメリット
第二新卒として就活するデメリットは、以下のとおりです。
採用してもすぐに辞めるのではと心配される
第二新卒は、「また短期間で辞めるのではないか」と企業側に懸念される点がデメリットです。前職を早期に退職した経歴があるため、定着率や忍耐力を疑問視される場合があります。
面接で転職理由を説明するときは、「スキルアップのため」「より自分に合った環境を求めて」など前向きな理由で説明しましょう。今後のキャリアプランを明確に示すことで、企業側が抱く早期退職に対する不安を払拭できます。
「なぜこの会社なのか」「どのように長く貢献していきたいか」について、具体的かつ説得力のある回答を準備しておきましょう。企業との相性をしっかり見極めるため、面接前のリサーチも徹底することをおすすめします。
既卒と第二新卒の就活ではどちらが有利?
就職活動において、既卒と第二新卒のどちらが有利かは、企業の採用方針や求める人材によって異なります。そのため、どちらか一方が常に有利とは一概にはいえません。
しかし、それぞれの立場がもつ強みと弱みを理解することで、自身の状況に合った企業を見つけ、効果的にアピールできるでしょう。では、どのような場合にそれぞれの強みが活かされるのか、以下で場面別に解説します。
既卒が歓迎されやすいのは人材不足ですぐに採用したい企業
人手不足ですぐに採用を決めたい企業の場合、第二新卒より既卒のほうがスムーズに選考を進められる可能性があるでしょう。新卒や第二新卒は卒業や退職手続きといったように、入社までに時間がかかりやすい傾向があります。
既卒には退職手続きも必要ないため、スケジュールが調整しやすいのが特徴です。急募で人材を確保したいと考える企業は、採用後入社がスムーズな既卒を求める傾向があるでしょう。
第二新卒が歓迎されやすいのは教育コストを削減したい企業
教育コストを削減したいと考える企業は、第二新卒を求める傾向にあります。先述したように、第二新卒は社会人経験があり、社会人としての基本的マナーが備わっていることが既卒より企業から求められるでしょう。
利益を最大化するために、教育コストを削減したいと考える企業は多いようです。新人教育に掛ける時間を省き、すぐ業務的な教育ができることが企業にとってメリットといえるでしょう。
若い人材を求める企業は既卒・第二新卒ともに需要は高い
若い人材を積極的に採用したい企業では、既卒も第二新卒も同様に高い需要があります。特に成長産業やスタートアップ企業では、年齢よりもポテンシャルや意欲を重視する傾向が強まっています。
たとえば、IT業界やサービス業では、即戦力となる若手人材への需要が高く、経歴よりもスキルや人柄が重視されることが増えているでしょう。
ただし、業界や企業規模によって採用基準は異なるため、志望企業の採用傾向をしっかり調査することが大切です。自分の強みをアピールできれば、既卒・第二新卒どちらであっても良い結果につながる可能性が十分にありますよ。
既卒・第二新卒におすすめの未経験から始めやすい仕事
ここでは、既卒・第二新卒におすすめの未経験から始めやすい仕事を紹介します。いずれの職種も採用ニーズが高く、人柄や意欲を重視する傾向にあるため、経験がなくてもチャレンジしやすいのが特徴です。仕事を選ぶときの参考にしてみてください。
営業職
営業職は、顧客のニーズをヒアリングし、自社の商品やサービスを提案・販売することで売上につなげる仕事です。コミュニケーション能力と意欲が求められるため、積極的に未経験を採用している企業があります。
営業職の仕事内容や平均年収、向いている人の特徴、ポイントは以下のとおりです。
| 仕事内容 | 企業を対象に製品やサービスを提案・販売する営業活動で、BtoBとも呼ばれる |
|---|---|
| 平均年収 | 652.6万円 |
| 向いている人 | ・精神力が強い人 ・論理的な思考をもつ人 ・失敗から学べる人 |
| ポイント | ・成果、頑張りが評価や収入に反映されやすく、業界によっては高年収が狙える ・大きい金額を扱えるため、組織のなかでも重要度が高い ・経済や業界の動向に関する知識も求められる |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag コンサルティング営業(IT)」
研修制度が整った企業も多く、スキルは入社後に身につけられるでしょう。また、営業職は他部署への異動のきっかけになることもあり、キャリアの幅を広げやすい点もメリットといえます。
ただし、ノルマがあったり、精神的なプレッシャーを感じることもあるため、自分の性格との相性も考慮することが大切です。
「営業職とは?どんな種類がある?仕事内容や就活成功のポイントを解説!」のコラムでは、営業職の仕事内容を種類ごとに解説しています。やりがいやきついといわれる理由も触れているので、チェックしてみてください。
参照元
職業情報提供サイト job tag
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介護職
介護職は高齢者や身体が不自由な方の日常生活をサポートし、自立した生活を送れるよう支援する仕事です。高齢化社会にともない、介護職は人手不足な傾向があるため、未経験者を積極採用している傾向があります。
介護職は、スキルや経験よりも、人柄や熱意が求められるため、未経験から挑戦可能です。また、「介護職員初任者研修」などの資格取得を支援してくれる事業所もあるので、キャリアアップを目指しやすいでしょう。
介護職の仕事内容や平均年収、向いている人の特徴、ポイントは以下のとおりです。
| 仕事内容 | 高齢者や障がいのある方の日常生活を支援し、自立に向けた介護や生活援助を行う |
|---|---|
| 平均年収 | 378.6万円 |
| 向いている人 | ・相手の気持ちを察知できる人 ・細かい観察力のある人 ・福祉系の専門知識を学び、活かす意欲のある人 |
| ポイント | ・24時間体制の施設が多い ・人材不足により、需要は増加傾向にある ・労働環境や賃金を改善する動きが進行している |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 訪問介護/ホームヘルパー」「施設介護員」
人とのコミュニケーションが重要となるため、「誰かの役に立ちたい」という方はやりがいを感じながら働ける可能性がありますよ。「人のためになる仕事とは?やりがいと満足度の高い職業一覧」のコラムでは、人のためになるやりがいと満足度の高い仕事を一覧で紹介しているので、興味のある方はチェックしてみてください。
参照元
職業情報提供サイト job tag
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公務員
公務員は、国や地方公共団体に勤務し、国民全体の生活を支える公共サービスを提供する仕事です。公務員になるために受ける「公務員試験」には、年齢制限はあるものの、学歴や経歴は問われないため既卒や第二新卒から挑戦できるでしょう。
公務員は、雇用が安定しており、福利厚生が充実している点が魅力の一つです。地域社会に貢献できるため、やりがいを感じられるでしょう。
「地方公務員」を参考に、公務員の仕事内容や平均年収、向いている人の特徴、ポイントをまとめました。
| 仕事内容 | 地方自治体で行政施策の企画立案や予算編成、住民へのサービスに関する事務処理を行う |
|---|---|
| 平均年収 | 481.4万円 |
| 向いている人 | ・幅広い行政分野に関心がある人 ・責任感、奉仕の精神を持つ人 ・公正かつ中立な判断ができる人 |
| ポイント | ・試験の内容は地方自治体によって異なるが、多くの場合、3つの区分(大学卒業程度、短大卒業程度、高校卒業程度)に分けられる ・行政内部での異動が多い ・政令指定都市は、都道府県と同等の役割と機能を担う |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 地方公務員(行政事務)」
ただし、自治体によっては独自の年齢制限を設けている場合があるため、受験を検討している試験の募集要項を必ず確認することが大切です。
「第二新卒から公務員になるのは不利?適切な準備と進め方を解説!」のコラムでは、公務員の種類や公務員試験の内容を解説しているので参考にしてみてください。
参照元
職業情報提供サイト job tag
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ルート配送
ルート配送は、決まった取引先や顧客のもとへ、商品や荷物を定期的に配送する仕事です。インターネット通販の普及により物流量が増加しており、業界全体で人手不足が深刻なため、多くの企業が未経験者を積極的に採用しています。
業務には運転免許が必須ですが、普通免許で始められる場合や中型・大型免許が必要な場合など、企業によって条件はさまざまです。しかし、資格取得支援制度を設けている企業もあるので、働きながらステップアップできるでしょう。
ルート配送の仕事内容や平均年収、向いている人の特徴、ポイントは以下のとおりです。
| 仕事内容 | 決められた時間とルートで、店舗や事業所に商品を配送し、空容器などの回収も行う |
|---|---|
| 平均年収 | 394.5万円 |
| 向いている人 | ・安全運転ができる人 ・計画的に行動できる人 ・地理に詳しい人 |
| ポイント | ・運転免許(車両に応じた種類)が必要 ・「運行管理者試験」「安全衛生管理者試験」などに合格すると、管理職への昇進できる可能性がある ・一人乗車で担当の店舗や事業所を回るのが基本 |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag ルート配送ドライバー」
ルート配送の大きな魅力は、一人で業務を進められる自由度の高さです。「一人で黙々と作業するのが好き」「運転が苦にならない」という人に向いており、自分のペースで仕事を進めたい方には最適な職種といえるでしょう。
参照元
職業情報提供サイト job tag
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既卒が就職活動を成功させる3つのポイント
既卒の方のなかには、正社員就職の経験がないことで「採用されないのでは」と不安に感じている方もいるでしょう。既卒の就職活動は新卒とは異なるアプローチをとることで、採用される可能性を高められますよ。以下で、既卒が就職活動を成功させるポイントを3つ紹介するので参考にしてみてください。
既卒が就職活動を成功させるポイント
- 空白期間を説明できるようにする
- アルバイト経験を活かせることをアピールする
- 周囲からのアドバイスを求める
1.空白期間を説明できるようにする
既卒が就職活動を成功させるには、空白期間を説明できるようにすることが大切です。卒業後にできた空白期間中に何をしていたか、前向きな説明ができるよう準備しておきましょう。
空白期間の説明をするときは、以下を意識してみるのがおすすめです。
- ・自己成長につながった経験を強調する
- ・学んだスキルと仕事の関連性を示す
- ・誠実かつ前向きな姿勢で説明する
空白期間があることで、就業意欲の低さを懸念する企業があります。期間で得た学びや成長を、どのように仕事で活かしたいかを伝えることで採用担当者の不安を取り除けるでしょう。
2.アルバイト経験を活かせることをアピールする
既卒として就職活動するときは、仕事で活かせるアルバイト経験を活かせることをアピールすると内定獲得につながりやすくなるでしょう。正社員経験がなくても、アルバイトで培った経験やスキルは立派なアピールポイントになります。
具体的なエピソードを用意し、仕事に活かせる能力を明確に説明することで、企業が実際に働くイメージがしやすくなるでしょう。自分のアルバイト経験を振り返り、就職先の業務にどう活かせるかという視点で整理することで、説得力のあるアピールにつながりますよ。
「職歴なしの履歴書の書き方は?アルバイトの経験を書く?ケース別に解説!」のコラムでは、履歴書の職歴欄の基本的な書き方や気をつけることを解説しているので、応募書類を作成するときの参考にしてみてください。
3.周囲からのアドバイスを求める
就職活動は一人で抱え込まず、周囲の人からのアドバイスを積極的に求めることが成功のカギとなります。客観的な意見をもらうことで自分では気づかなかった強みや改善点が明確になり、より説得力のある自己PRができるようになるでしょう。誰かに相談するだけで気持ちが軽くなり、不安や悩みが解消されるメリットもあります。
友人や家族、ハローワークのキャリアカウンセラー、就職支援サービスなど選択肢はさまざまです。たとえば、あなたのことをよく知っている友人や家族は、あなたの性格や価値観に基づいた親身なアドバイスをくれます。
一方で、ハローワークのキャリアカウンセラーや就職支援サービスは、業界の動向や面接対策など、専門的な視点からのアドバイスをしてもらえるでしょう。
自分の状況に適した手段を選ぶことで、スムーズに就職活動を進められるでしょう。「就職相談の無料窓口5選!サービス内容や活用方法を解説」のコラムでは、就職相談が無料でできる窓口やサービス内容を紹介しているのでチェックしてみてください。
第二新卒が転職活動を成功させる4つのポイント
第二新卒の強みは、正社員就職があることや年齢の若さ、ポテンシャルの高さなどが挙げられます。第二新卒ならではの強みを最大限アピールし、希望の企業への転職を実現できるでしょう。
以下で、第二新卒が転職活動を成功させるポイントを4つ解説するので、参考にしてみてください。
第二新卒が転職活動を成功させるポイント
- 前向きな転職理由を伝える
- 前職で身につけたスキルを洗い出す
- 企業が求める人物像を確認する
- 就職サイトを活用する
1.前向きな転職理由を伝える
第二新卒として転職活動をするときは、前向きな転職理由を伝えましょう。転職活動の面接では、転職理由を聞かれるケースが多いため、事前に準備しておくことがおすすめです。
「人間関係が合わなかった」「仕事がきつかった」といったネガティブな理由ではなく、「より専門性を高めたい」「自分のスキルを活かせる環境を探している」など前向きな理由を伝えましょう。
また、企業は第二新卒に対して、早期退職を懸念する傾向があります。転職理由と合わせて、志望する企業で実現したいことを具体的に伝えると、意欲的な印象を与えられて企業側の不安を払拭できるでしょう。
「転職理由の書き方・伝え方を例文付きで解説!面接で好印象を与える方法とは」のコラムでは、好印象を与える転職理由の書き方・伝え方をまとめているので参考にしてみてください。
2.前職で身につけたスキルを洗い出す
第二新卒の転職活動では、前職で身につけたスキルを洗い出すことが大切です。日常業務で行っていたことを細かく振り返り、自分が身につけた能力を具体的にリスト化してみましょう。
ビジネスマナー、コミュニケーション能力、PCスキルなど、基本的なスキルから専門的なスキルまでを詳細に書き出します。また、社会人経験を通して身についた「チームでの働き方」「締め切り管理」「報告・連絡・相談」といった基本動作も重要なスキルです。
これらを具体的なエピソードとともに整理しておくと、面接で自分の強みを効果的に伝えられるでしょう。
3.企業が求める人物像を確認する
企業が求める人物像を確認することも、第二新卒の転職活動を成功させるポイントの一つです。志望する企業がどんな人材を求めているかを調べることで、アピールすべきポイントがみえてきます。
企業ニーズを把握するには、企業のWebサイトや求人情報、社員インタビューなどをチェックするのがおすすめです。志望先企業について調べることには、入社後に「思っていた仕事内容じゃなかった」「会社の働き方が自分には合わない」といったミスマッチも防げるメリットもあります。
企業研究をしっかり行い、企業の事業内容や課題を理解したうえで、自分がどのように貢献できるかを考えておくと面接で説得力のある受け答えができるでしょう。
4.就職サイトを活用する
転職活動に不安がある第二新卒の方は、就職サイトを活用するのがおすすめです。第二新卒向けの専門就職サイトやエージェントを活用することで、履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策などもサポートしてくれます。
自分でも積極的に情報収集しつつ、就職サイトに求人を紹介してもらえれば効率的に転職活動を進められるでしょう。「第二新卒におすすめな企業の選び方は?見極め方や気をつけるポイントを解説」のコラムでは、第二新卒におすすめな企業の選び方やチェックするポイントを解説しているので、仕事を探すときの参考にしてみてください。
【まとめ】就活が不安ならエージェントに相談しよう
既卒と第二新卒はどちらも若手人材として企業から需要がありますが、それぞれ異なる特徴があります。既卒は年齢の若さからポテンシャルが高く、社会人経験がないぶん育成しやすいのが強みです。
一方、第二新卒はビジネスマナーが身についており、育成にかかる時間を削減できるため即戦力として期待できるのが強みといえるでしょう。
どちらの立場であっても、自分の強みを客観的に整理し、企業が求める人材像に合致する点を積極的にアピールすることが成功への近道です。自分の状況に合った戦略を立てて、自信をもって選考に臨みましょう。
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既卒や第二新卒に関する疑問
ここでは、既卒や第二新卒に関する疑問を、Q&A形式で解決します。
第二新卒と既卒のそれぞれの定義は?
第二新卒とは卒業後3年以内に前職を離れて、転職活動をしている人を指します。一方、既卒は学校卒業後すぐに就職せず、正社員として働いたことがない人のことを指すのが一般的です。いずれも、明確な定義はありません。企業によって対象年齢や経験年数が異なるため、自分がどちらに当てはまるか迷った際は、応募したい求人の募集要項を確認してみてくださいね。
第二新卒と既卒どっちが就活で有利になりますか?
就活で有利になるのは、第二新卒と既卒でどちらも一概にはいえません。企業が求めている人物像や、あなたがもっている経験・スキルによって、有利になる立場は変わるためです。重要なのは、自分の強みをどう企業で活かせるかアピールすること。そのためにも、企業が求める人物像を明確に理解することが、内定を勝ち取るためのカギとなるでしょう。
高卒は既卒や第二新卒に含まれますか?
高卒者も卒業後の状況によって既卒や第二新卒に含まれます。たとえば、高校卒業後に就職せず時間が経った場合は「高卒既卒」、就職後3年以内に退職した場合は「高卒第二新卒」と分類されるのが一般的です。学歴ではなく、卒業後の経歴で区分けされるため、大卒者と同じ定義が適用されます。
高卒からの就職を成功させるポイントは、「高卒で働くメリット・デメリットは?就職を成功させるポイントを解説」のコラムで解説しています。
既卒は人生終了といわれ就活できるか不安です
既卒だからといって人生が終わるわけではありません。若い人材を求める企業はあるため、熱意やポテンシャルをアピールすれば既卒から就職を目指せるでしょう。
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