- ハタラクティブ プラスTOP
- 既卒からの就職の記事一覧
- 既卒の就活は厳しいって本当?実態は?成功のためのポイントも解説!
既卒の就活は厳しいって本当?実態は?成功のためのポイントも解説!
この記事のまとめ
- 既卒からの就職は可能だが、新卒に比べると就活が厳しい場合もある
- 既卒者は、最初に自己分析をして就活の軸を決めるのがおすすめ
- 「既卒の就職は厳しいから無理なのでは…」と不安になり過ぎず就活に臨むことが大切
- 既卒の就活は厳しいのではと不安な人は、就職・転職エージェントに相談する手もある
正社員として就職したいと思いつつ、既卒の経歴に不安を感じて行動を起こせないでいる方は多いのではないでしょうか。就活には、不安や悩みを解決したうえで自信をもって臨みたいですよね。
既卒者も正社員として就職することは可能なので、経歴をネガティブに捉え過ぎる必要はありません。志望する企業で働きたいという意欲は、経歴を問わず評価されます。安心して自己分析や企業研究、選考対策などに取り組みましょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの北島さんのアドバイスを交えながら、既卒者の就活方法を解説します。不安を払拭して就活に臨みたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事にコメントしているアドバイザー
既卒の就活は厳しい?実態から見る不利と言われる理由
「既卒の就職は難しいのでは?」という不安を抱く方は多いようです。確かに、既卒者の就活は新卒よりも不利になる側面があるのも事実。しかし、困難や課題を理解し、対策をしたうえで就活に取り組めば、就職することは十分可能です。
ここでは、既卒の定義や就職の難易度などを解説しているので、参考にしてみてくださいね。
そもそも既卒って?
既卒とは、大学や大学院を卒業したあと一度も就職した経験がない人のことです。定義が明確に決まっているわけではありませんが、卒業後3年以内の場合を指すことも。卒業後に正社員として働いたことがないフリーターやニートの方も既卒に含まれます。
また、既卒と似た言葉に「第二新卒」がありますが、両者の違いは就職経験の有無です。既卒が一度も就職した経験がないのに対して、第二新卒は学校卒業後に正社員になったのちに数年で退職した人のことを指します。
「既卒に自分は当てはまる?就活のやり方や人生終了ではない理由を解説します」のコラムでは、既卒と第二新卒の違いのほかに、新卒やフリーターとの違いも解説しているので、チェックしてみてください。
既卒が就活を成功させるのは無理ではない
既卒者が就活を成功させることは十分可能です。履歴書の志望動機や面接の受け答えでしっかりと意欲を伝えられれば、内定獲得の可能性が高まります。「既卒者は正社員になれないのでは…」と不安になり過ぎず、前向きに就活に取り組みましょう。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
北島愛純
既卒であること自体がマイナスに見られることはありません。既卒として自分がこれまで経験してきたことの中から、就活でアピールできそうなことを洗い出してみましょう。就職後に役立ちそうな経験やスキルをアピールすることで、採用側からの好印象につながりますよ。
既卒の就活は新卒と比較すると厳しい場合もある
既卒者が就職することが不可能ではないとはいえ、新卒と比べると不利になりがち。既卒者は新卒枠で採用されることが難しく、既卒専用の求人も少ない傾向があるためです。
なかには「既卒者も新卒枠への応募が可能」という条件を設定している企業もあるものの、採用率は決して高くありません。厚生労働省「今後の若年者雇用に関する研究会」によると、新卒枠への既卒者の応募を可能とした事業所は全体の70%。このうち、採用にいたったのは31%、不採用は38%と、厳しい結果となっています。
また、新卒として就職しなかった経歴から、就業意欲の低さを懸念されてしまうことも既卒者の就職のハードルを上げる要因の一つといえるでしょう。
上記のような理由から、既卒者が就活する際には企業側の不安を払拭するための努力と工夫が必要だといえます。次の項で就活を成功させるためのポイントを3つ紹介しているので、チェックしてみましょう。
また、「既卒の就活は厳しいってホント? 内定を獲得するためのコツと対策」のコラムでは、既卒のアピールポイントを解説しているので参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
第7回 今後の若年者雇用に関する研究会資料
既卒の就活を成功に導くための3つのポイント
既卒の就活を成功に導くための3つのポイント
- 自己分析をして就活の軸を決める
- 完成度の高い応募書類を作成する
- 面接での回答をしっかり準備しておく
この項では、既卒者が就活を成功させるために特に気をつけたいポイントを3つお伝えします。
1.自己分析をして就活の軸を決める
既卒者が就活をする際は、就活の軸を決めるために最初に自己分析を行いましょう。自己分析では、過去の経験の中で印象に残っていることを紙に書き出し、自分自身の得意・不得意や、好きなこと・嫌いなことを洗い出します。
自分の強みや適性が把握できたら、それをもとに、「どのような職種に向いているのか」や「どのようなキャリアを築きたいか」を考え、就活の方向性を決めましょう。就活の方向性が決まると仕事探しがしやすくなるだけでなく、就職後のミスマッチ防止にも効果的です。
また、自己分析は、志望動機や自己PR作りの際にも大いに役立ちます。自分の強みや適性をしっかりと把握し、応募書類の内容や面接の回答に反映させましょう。
2.完成度の高い応募書類を作成する
既卒者の就活成功率を高めるには、完成度の高い応募書類も欠かせません。履歴書や職務経歴書といった書類は、企業が応募者について知るための大切な判断材料です。
一次選考は書類選考のみというパターンも多いため、応募者の第一印象は応募書類によって大きく左右されるといえます。
履歴書や職務経歴書では、誤字脱字に気をつけるのはもちろん、既卒であることを隠さずに記載しましょう。事実の範囲内で、自分の魅力を最大限に引き立てる表現になるよう工夫してみてください。
完成度の高い志望動機の書き方は、「志望動機書の書き方やコツは?第二新卒や未経験から転職する際の例文も紹介」のコラムで解説しています。自分のアピールポイントを十分に伝えて、就活を成功させましょう。
3.面接での回答をしっかり準備しておく
面接本番で落ち着いて受け答えできるように、質問をいくつか想定して、回答を用意しておきましょう。既卒者に対する質問としてよくあるのが、「既卒になった理由」や「空白期間中の過ごし方」などです。
もし、面接で聞かれた際は、ポジティブな内容を伝えるのがポイント。既卒として過ごした期間はあるものの、現在は正社員として働く意欲があることをアピールしましょう。
面接は、企業が応募者の人間性や価値観、適性などを探る場です。そのため、ただ事実を述べるだけではなく、その背景にある考えや感情を伝えることが重要。さらに、具体的なエピソードを織り交ぜることで、説得力アップも見込めます。
就活に成功した人の体験談を参考にするのもおすすめ
実際に既卒から正社員になった人の体験談を参考にするのもおすすめです。同じ境遇の人々の成功体験からは、有意義な気づきや学びを得られます。また、自分自身が抱えている悩みや不安の解決策を見つけるヒントにもなるでしょう。
既卒の就活で踏まえておきたい3つの注意点
既卒の就活で踏まえておきたい3つの注意点
- 就活を思い立ったらすぐに行動する
- 広い視野で求人を探す
- 既卒であることをネガティブに捉え過ぎない
就活に取り掛かるまでに時間が掛かったり、条件を絞り過ぎたりすると、就職のハードルが上がってしまうこともあります。以下の3つの注意点を心に留めて、対策をしてみてください。
1.就活を思い立ったらすぐに行動する
既卒者の就活で大切なのは、早期に行動することです。就活を思い立ってすぐに行動することで、高いモチベーションを保ったまま選考対策を進められるでしょう。
また、空白期間が長引くと就職意欲の低さを懸念されやすくなることも、早めに行動するべき理由の一つ。なかには、応募条件として卒業後の年数に上限を設けている企業もあります。
「就活を先延ばしにしていたら、応募できる求人の数が減ってしまった…」ということがないように、正社員になりたい気持ちが固まり次第行動することをおすすめします。
2.広い視野で求人を探す
求人を探す際は、広い視野を心掛けましょう。特定の職種や条件にこだわり過ぎると、ほかの可能性が見えなくなってしまいます。
自分自身の強みや適性を理解したうえで、多様な業界や企業のなかからぴったりの応募先を見つけ出す努力も必要といえるでしょう。
3.既卒であることをネガティブに捉え過ぎない
既卒であることを、ネガティブに捉え過ぎないようにしましょう。自信がもてないと自分自身の魅力を十分にアピールできなかったり、「このまま仕事探しを続けてもムダなのでは…」と就活そのものに身が入らなくなったりする可能性があります。
既卒者が必ずしも就活で不利になるわけではありません。新卒に比べると不利になりがちな面があるのは事実ですが、既卒者独自の経験や考え方を評価する企業があることも覚えておきましょう。既卒の経歴を恐れず、自信をもって就活に臨むことが大切です。
既卒の就活を成功させるポイントは「既卒が就職できない理由は?おすすめの職種や成功させるポイントを解説!」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。
既卒者向け!就活のやり方
既卒者が就活を効率的に進める鍵は、多様な情報を収集することと支援機関を活用することです。以下で、既卒者向けの就活のやり方を3つ解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
就活サイトを活用する
就活には、求人情報が豊富に掲載されている就活サイトの利用が有効です。大手求人サイトや特定の職種を扱う専門的なサイトなどさまざまな種類があるので、複数のサービスを併用して情報収集をすると良いでしょう。
就きたい仕事がはっきり決まっていないという既卒の方は、キャリア診断ができる就活サイトを利用するのもおすすめです。また、「既卒向け」と謳っている就活サイトを利用すれば、自分のスキルや希望に合った求人をより見つけやすくなるでしょう。
ハローワークを利用する
既卒者が就活をする際、ハローワークを利用するのもおすすめです。ハローワークとは、求職者と人材を欲している事業主とのマッチングをサポートするための公的機関のこと。全国500ヶ所以上に設置されており、窓口では就職に関する相談や職業訓練の申し込みなどを受け付けています。
ハローワークは、中小企業を中心に、地元企業の求人情報を多く扱っているのが特徴。特定の地域での就職を考えている既卒の方にとって、有益な情報を得られるでしょう。
就職・転職エージェントに相談する
就職・転職エージェントに相談するという選択肢も、既卒者の就活には効果的です。就職・転職エージェントとは、専任のアドバイザーが仕事探しから内定獲得までをサポートしてくれるサービスのこと。就活市場の最新トレンドや企業の情報に精通したアドバイザーの助言を受けながら、就活を進められます。
就職・転職エージェントを利用するメリットは、求職者一人ひとりの希望や経歴に合った求人を紹介してもらえるという点です。また、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策といった就活全般のサポートも受けられます。
適職が分からずお悩みの方や、初めての就活で不安を抱えている方は、就職・転職エージェントへの相談を検討してみると良いでしょう。
「既卒の就活は厳しいのでは?」と不安を感じている方には、就職・転職エージェントのハタラクティブへの相談をおすすめします。ハタラクティブは、既卒や第二新卒といった若年層向けの就職支援サービスです。専属のキャリアアドバイザーが、あなたのお悩みや希望を丁寧にヒアリングし、ぴったりの求人情報をご紹介します。
応募書類作成のお手伝いや面接対策なども実施しているので、「就活を一人で進めるのは不安…」という既卒の方は、ぜひ利用を検討してみてください。
既卒者の就活に関するQ&A
ここでは、既卒者の就活に関するお悩みをQ&A方式で解説していきます。既卒の就活の難易度や進め方についての理解を深めるための参考にしてみてください。
「既卒は人生終了」といわれるのはなぜ?
日本では新卒を積極的に採用する企業が多いため、既卒者の就職難易度は高いとみなされる傾向があります。
ただし、既卒者は就職できないというわけでは決してありません。なかには、「卒業後3年以内の既卒者も応募可能」というように、新卒枠で応募できる企業もあります。「既卒だから就職は無理なのでは…」と諦めず、広い視野で仕事探しをすることが大切です。
既卒1年目の就活の進め方は?
既卒1年目も再度自己分析を行い、就活の軸を決めることから始めましょう。
さらに、応募書類の完成度を高め、面接対策をしっかり行うことも欠かせません。必要であれば、ハローワークや就職・転職エージェントなどのサポートも活用しましょう。既卒1年目は、若い人材として新卒枠での採用やポテンシャル採用を狙える可能性も。時期を逃さないように、早めに行動することをおすすめします。
既卒者は大手企業の正社員にはなれない?
既卒者も、スキルや経験などが評価されれば大手企業で正社員として活躍できるでしょう。
新卒者を一括採用する大手企業は依然として多いものの、少子化による働き手不足のために既卒者に目を向ける企業も増えつつあります。最初は大手企業へ就職せずとも、専門的なスキルや経歴を得たあとで転職するという方法を選択するのもおすすめです。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube