この記事のまとめ
- 大学卒業後の進路が決まらないときは、自己分析を通じて「自分の強みは何か」を考えよう
- 大学卒業後は就職や進学のほかにも、留学や起業などさまざまな進路がある
- 周囲の意見や企業の知名度だけで選択せず、目的や興味から大学卒業後の進路を選択しよう
- 自己分析や企業研究を徹底することで、自分に合った仕事を見つけよう
大学卒業後の進路は、多くの学生が直面する共通の悩みです。焦ったり周囲に流されたりして進路を決めてしまうと、後々後悔する可能性があります。大切なのは、「大学卒業後に何をしたいか」「そのために必要なことは何か」を、しっかり考えて自分と向き合うことです。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの中野さんの意見を参考に、「大学卒業後の進路にはどのような選択肢があるか」「進路が決まらないときに考えたいことは何か」を解説します。また、大学卒業後の進路として就職以外の道を選んだ場合のメリット・デメリットについてもまとめたので、参考にしながら自分に合った進路選択をしましょう。
大学卒業後の進路が決まらない…どうするべき?
大学卒業が近づくにつれて、進路が決まっていないことに不安や焦りを感じる学生は少なくありません。ネガティブなこととして捉えるのではなく、自分のキャリアをじっくり見つめ直す貴重なチャンスと捉えましょう。
「進路が決まっていないとやばい?」といった不安から少し離れて、自分らしいペースで最適な道を探すことが、納得のいく未来への第一歩になります。卒業後すぐに就職することだけが唯一の道ではありません。一度立ち止まって、就職以外の選択肢を検討することも有効な手段です。
ただし、新卒時より就職活動の難易度が上がる可能性があること、そして卒業後の進路がその後のキャリアに大きく影響することは認識しておく必要があります。だからこそ、将来を見据えたうえで、現時点での最善の選択肢を見つけるための行動が重要になります。
大学卒業後就職する人の割合はどのくらい?
「大学卒業後は就職するのが一般的」と考えている方も多いでしょう。文部科学省の「令和6年度学校基本調査(確定値)について公表します。」によると、大学卒業後に就職した人は76.5%、進学した人は12.6%、それ以外を選択した人は10.9%であることが分かります。大学を卒業する人の4人に3人が就職を選択しているようです。
一方で、4人に1人が大学卒業後に就職しない選択をしています。勉強や資格取得のための準備期間とする人や起業する人、あるいは自分がやりたいことを見つけるために時間を使いたい人など、就職しない理由は人それぞれ。大切なのは、自分の目標を明確にして最善の選択をすることです。
参照元
文部科学省
学校基本調査-令和6年度 結果の概要-
大学卒業後の進路はどうする?8つの選択肢
大学卒業後の進路として、就職や進学を考える方も多いのではないでしょうか。実はそれ以外にも、留学や起業、公務員試験や教員採用試験への挑戦など、さまざまな選択肢があります。
以下では、大学卒業後の進路として考えられる選択肢を8つ紹介しているので、悩んでいる方は参考にしてみてください。
大学卒業後の8つの選択肢
1.就職する
大学卒業後の進路として、就職を選ぶ方は多いでしょう。文部科学省の「令和6年度学校基本調査(確定値)について公表します。」によると、卒業者590,487人に対して就職者は451,794人で、76.5%が就職していることが分かります。
新卒として就活に参加すれば、既卒として中途採用枠で挑戦するより、経験やスキルを問われず希望の企業に入社できる可能性は高いでしょう。また、企業側としても、新卒者を一括で採用することで採用コストや教育コストを抑えながら、若くて優秀な人材が確保できます。
新卒の就職は大学生と企業の双方にメリットがあるため、大学卒業後の進路として最も選ばれやすい選択肢といえるでしょう。
参照元
文部科学省
学校基本調査-令和6年度 結果の概要-
大学卒業後は地元に帰る?地元で就職する人の割合
自分の地元以外の大学へ進学していた場合、卒業後地元へ帰って就職するか大学のある都道府県で就職するか、選択する必要があります。自分の将来の目標を叶えるために地元へ帰らない選択をする人もいれば、自分の家族や今後のライフプランを考えて地元で就職する人もいるでしょう。
首都圏や京阪神の大学では卒業後に地元へ帰らない選択をする人が多い傾向にあるのに対して、東北や四国などの大学では卒業後に大学所在地で就職する人が少ない傾向にあります。進学先の大学によっても、「地元へ帰るかどうか」は変わってくるようです。
2.専門学校や大学院へ進学する
専門学校や大学院への進学も、大学卒業後の進路として選択されやすいでしょう。進学を選ぶ方は、「大学で学んだことの専門性を高めたい」「資格や免許の取得を目指したい」といった目的があるようです。特に、医師や臨床心理士など専門性の高い職種は、大学院への進学が必須とされていることもあり、目標としている場合は進学が必要となります。
また、専攻している学問とは違う分野に興味が湧き、大学卒業後に別の大学へ再入学したり、専門学校へ進学する方もいるようです。
3.留学する
「語学や異文化について学びたい」「世界観を広げたい」と考える場合は、大学卒業後に留学するのも選択肢の一つです。語学力の向上はもちろん、現地でしか得られない経験や人脈を築くことができるでしょう。また、留学は就職活動時のアピールポイントにもなるので、「現地で何を学んできたのか」「どのように活かしていくか」などを考えておくのがおすすめです。
ワーキングホリデー(ワーホリ)に参加する人も
大学卒業後、ワーキングホリデー(ワーホリ)に参加する人も一定数います。ワーキングホリデー(ワーホリ)とは、日本と協定を結んでいる国や地域で、働きながら生活することが可能な制度です。観光だけでは味わえない現地の生活を体験しながら、語学スキルを身につけられるでしょう。留学するより費用が抑えられるのも魅力の一つです。4.起業する
大学卒業後すぐに起業する選択肢は、自分のアイデアを形にしたい人にとって魅力的な道です。近年は起業したい人に向けた支援制度が充実しているため、起業のハードルは以前より下がっていますが、計画性と覚悟が必要です。最初から大きく始める必要はなく、副業やスモールビジネスから始めて徐々に規模を拡大する方法もあるでしょう。また、起業前に関連業界で経験を積んでからの起業も、安定した選択肢といえます。
5.フリーランスとして活動する
大学卒業後は、フリーランスとして活動することも可能です。働き方が多様化している現代において、自由な働き方を求める人は少なくありません。クラウドソーシングサイトを活用すれば、経験が少なくても仕事を獲得するチャンスがあるでしょう。
フリーランスのメリットは、自分のペースで働ける自由さにあります。しかし、安定した収入を得るためには継続的な営業活動とスキルアップが欠かせません。また、確定申告や健康保険・年金の手続きなど、自分で対応すべき事務作業も増えます。はじめは副業として始め、実績を積みながら徐々に専業へ移行するアプローチが失敗リスクを減らせるでしょう。
6.フリーターやニートになる
大学卒業後にフリーターやニートになる方もいます。やりたいことが見つからなかったり、逆に夢を叶えるための準備期間としてあえてフリーターやニートとして過ごしたりと、理由は人それぞれです。フリーターは、労働時間を調整したり仕事先を掛け持ちしたりすれば、正社員以上の収入を得られる可能性もあります。「自由に働きたい」と考えている方には向いているといえるでしょう。
しかし、フリーターやニートのまま長期間過ごすのは避けるのが無難。雇用や収入が安定しにくいほか、就職が困難となるデメリットもあります。フリーターやニートになる場合は、「いつまで続けるのか」具体的な期間を決めておくのがおすすめです。
フリーターを続けるリスクに関しては、「フリーターでいることは何が悪い?就職しないリスクや改善策をご紹介!」のコラムでもまとめているので、あわせてご覧ください。
7.公務員試験や教員採用試験の勉強をする
大学卒業後の進路として、公務員や教員を目指して勉強するという選択をする方もいるようです。「大学在籍中に公務員試験や教員採用試験に受からなかった」「安定した仕事に就きたい」などの理由で、試験勉強に専念するため就職や進学しない場合もあります。
公務員試験や教員採用試験は難易度が高く、試験勉強や準備に時間が掛かってしまいがちです。大学卒業後は大学側からのフォローが得られないため、必要に応じて予備校や対策講座を受講し、計画的に進めていきましょう。
試験は大変ですが、公務員や教員は雇用が安定しており、長く働き続けられるのが大きなメリットです。公務員になるメリットや試験に合格するコツについては、「大学中退から公務員に就職・転職できる?試験の年齢制限や給与について解説」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。
8.就職留年・浪人
就活がうまくいかず、就職留年・浪人を選ぶ方もいるでしょう。就職留年とは大学の在学期間を1年延長し、新卒扱いで再度就活に取り組むこと。一方、就職浪人は未就職のまま卒業し、既卒として就職活動を行うことです。
どちらの場合も、面接で「なぜ留年(浪人)したのか」と聞かれる可能性があります。面接官の理解を得るため、叶えたい目標を明確にし、就職への意欲を示しましょう。
大学卒業後の進路が決まらないときに考えたいこと
大学卒業後の進路が決まらないと、焦ったり不安を感じたりしますよね。「何から考えるべきなのか」「自分の選択は間違っていないのか」など、悩むことは多いでしょう。
ここでは、大学卒業後の進路選択を後悔しないために考えて欲しいことをまとめました。
大学卒業後の進路が決まらないときに考えたいこと
- 自分の強みや適性は何か
- どのような選択肢があるのか
- 「自分に合った仕事」とは何か
自分の強みや適性は何か
進路選択の第一歩は、自分自身を理解することです。自己分析を通じて、あなたの得意なことや向いている仕事を客観的に知りましょう。
自分の強みを知るには、以下のような方法があります。
- ・過去の経験で褒められたことを振り返る
- ・アルバイト・サークルでの成功体験を分析する
- ・友人や家族に自分の長所を聞いてみる
自分の内面と向き合うことで、自分に自信がもてるようになるだけでなく、自分に合った進路選択ができるようになるでしょう。
「自分に向いてる仕事に出会うには?見つけるメリットや探し方を解説」のコラムでは、適職を見つける方法についてまとめているので、あわせてご覧ください。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

中野 来未
大学卒業後の進路で悩むと、何から考えるべきなのか分からない方もいますよね。大学卒業後に何をしたいか考えてもはっきりしないときは、自己分析をして興味・関心を洗い出してみましょう。今すぐやりたいことが明確にならなくても、自分の興味のある分野で就職できれば、夢や目標が見つかる可能性はありますよ。
わたしたちハタラクティブでは、「あなたにどのような仕事が合いそうか」から一緒に探すお手伝いをしています。紹介した求人を押し付けるようなことはしないので、お気軽にご相談ください。
どのような選択肢があるのか
大学卒業後の進路を決める際は、「就職か否か」の二択だけでなく、さまざまな可能性を検討することも大切です。就職と並行して副業を始める、正社員にこだわらずインターンやアルバイトから始める、地方や海外での就職を考えるなど、多様な選択肢があります。
また、世の中にある仕事の種類を知っておくことも、自分に合った選択をするうえで大切です。業界研究会や企業説明会に幅広く参加したり、OB・OG訪問で実際の仕事内容を聞いたりと、多角的な視点で進路を見直してみましょう。情報収集を怠らないことが、自分に合った道を見つけるカギとなります。
「仕事の種類一覧!世の中にどんな職業があるかを知って就活をスタートしよう」のコラムでは、世の中の代表的な職種と仕事内容を紹介しているので、参考にしてみてください。
「自分に合った仕事」とは何か
就職を目指す場合は、スキルだけでなく価値観や働き方の希望とも一致した仕事を見つけることが重要です。給与や福利厚生だけでなく、職場環境や成長機会も考慮して選ぶことで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。
仕事を選ぶ際は、以下の3つのポイントに注目しましょう。
- ・仕事内容に興味を持てるか
- ・自分の強みや能力が活かせるか
- ・生活スタイルや価値観に合っているか
インターンシップや職場見学に積極的に参加すると、実際の仕事のイメージが湧きやすくなります。自分と仕事との相性は「長く続けられるか」に直結するため、焦らずじっくり探すことも大切ですよ。
目的が明確にあるなら就職以外の選択肢も!
大学卒業後に達成したい目的が明確な場合は、就職にこだわらず、それ以外の選択肢も考えてみましょう。たとえば、今の学びを深めたい場合は大学院や専門学校に進学する、語学力を向上させたい場合は留学やワーキングホリデーに参加するなど、就職以外の選択肢はさまざまです。ここで大事なのは、目的を達成するために最適な選択をすること。焦って目的を見失ってしまうのは避けましょう。
大学卒業後に「進路が決まらない」と感じる理由
「大学卒業後にやりたいことが見つからない」「進路が決められない」と感じる理由として、「やりたい仕事が見つからない」「就活に苦手意識がある」などが挙げられます。
以下で、詳しく解説しているので、自分の状況に当てはまるものがないか確認してみてください。
やりたい仕事が見つからない
やりたい仕事が見つからないと、「就職したくない」「どの仕事に就いたらいいか分からない」と感じることもあるでしょう。就職情報サイトには数多くの求人が掲載されていますが、選択肢が多過ぎてかえって迷ってしまいますよね。
このような場合は、「大学卒業後の進路が決まらないときに考えたいこと」の項で解説したように、自己分析をとおして自分の興味や適性、目標を明確にしましょう。また、業界・企業研究を行うことで、自分に合った仕事を見つけられるでしょう。やってみたい仕事や自分に合っていそうな仕事が見つかれば、就職に対して前向きになれる可能性もあります。
就活に苦手意識がある
就職活動特有の形式的なプロセスに抵抗を感じ、「就職したくない」「就職できない」と感じる方も少なくありません。一度就活をしたものの内定が得られず、「もう就活をしたくない」と思う方もいるでしょう。
エントリーシートの作成や面接での自己アピールに苦手意識があり、なかなか応募に踏み出せない場合や、コミュニケーションに不安があり、企業説明会や面接に足が向かなくなる場合もあります。
就活が苦手だと感じる場合は、就活から離れてリフレッシュしたり、家族や友人に相談したりするのがおすすめです。
「就職は無理だと感じる…就活に苦戦する原因と成功させる方法を解説」のコラムでは、「就職は無理…」と感じた場合の切り替え方法や就職を成功させるポイントを紹介しているので、参考にしてみてください。
働くことにネガティブなイメージがある
周囲の社会人から聞く残業や人間関係の話により働くことへの不安が大きくなったことで、「就職したくない」と感じる場合もあります。SNSでも仕事の大変さや悩みが数多く投稿されており、働くことを避けたい気持ちにつながっているといえるでしょう。過去のアルバイト経験での失敗や挫折も、このネガティブなイメージを強める要因となっています。
一方で、働き方改革の推進によって、従業員の安全や健康を守る取り組みが広がりつつあります。「ホワイト企業に就職したい」「残業が少ない仕事に就きたい」という方は、厚生労働省の「安全衛生優良企業公表制度について」を参考に、国から優良企業の認定を受けている企業を探すのがおすすめです。
参照元
厚生労働省
安全衛生優良企業公表制度について
自分の時間を確保したい
就職したくないと感じる原因として、長時間労働や会社中心の生活に抵抗を感じていることが挙げられます。プライベートの充実や趣味の時間を大切にしたいという思いが強く、フルタイムでの就職に踏み切れない方もいるでしょう。
一方で、近年リモートワークやフレックスタイム制を導入している企業は増加傾向にあり、ワークライフバランスを重視した働き方も可能なようです。
大学卒業後に就職以外を選択するメリット・デメリット
大学卒業後の進路として、必ずしも就職することが正解というわけではありません。しかし、就職しないと雇用や収入が安定しにくかったり、社会的信用が得られにくかったりするデメリットがあります。
ここでは、大学卒業後に就職以外を選択するメリットとデメリットについて、考えられるものをまとめました。就職するか悩んでいる方は、起こり得るリスクをしっかり理解したうえで判断しましょう。
大学卒業後に就職しないメリット
大学卒業後に就職しない場合、自分がやりたいことに時間やお金を使えたり、就活時のストレスを感じなかったりするメリットがあります。以下で詳しく見ていきましょう。
やりたいことに時間やお金を使える
大学卒業後に就職しない場合、自分がやりたいことに時間やお金を使えるメリットがあります。社会人としてフルタイムで仕事をしていると、自分のための時間は週末や仕事が終わった後のわずかな時間に限られてしまうでしょう。
就職せずフリーランスや自営業などを選べば、自分の時間を自由に管理することが可能です。また、フリーターは働く時間を調整しやすいため、資格や試験の勉強、ボランティア活動など夢や目標を叶えたり自分が本当にやりたいことを見つけたりできます。
就活や就職後のストレスを感じにくい
就活や就職後に感じるであろうストレスを軽減できるのも、大学卒業後に就職しないメリットといえるでしょう。就活では多くの時間と労力を要求されるうえ、特に競争が激しい業界では精神的な負担も大きくなりがちです。また、就職後はライフスタイルや環境が大きく変わる可能性があり、適応するまでストレスを感じる場合もあります。
就職しないとこれらのストレスを感じにくく、これまでの生活を続けられるでしょう。
大学卒業後に就職しないデメリット
大学卒業後に就職しないと、雇用や収入が安定しにくく、社会的信用を得られない可能性があります。また、フリーターやニートとしての時間が長いと、就職活動で不利になる恐れも。
自分がやりたいことを見つけたり、夢や目標を追ったりして就職しない方は、ある程度の期限を決めておく必要があるでしょう。
雇用や収入が安定しにくい
新卒で就職した人と比べて雇用や収入が安定しにくいのも、大学卒業後に就職しないデメリットの一つです。フリーターといった有期雇用として働く場合は、契約期間満了後に更新される保証はなく、定年まで安定して働けないことも考えられるでしょう。さらに病気やケガをした際、正社員であれば有給や傷病手当などの制度を利用して生活を維持できますが、フリーターは働き方によってはこれらの福利厚生を受けられない場合もあります。
また、収入面でも正社員と差が生まれやすいです。厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概要 (6) 雇用形態別にみた賃金」によると、正社員と正社員以外の「きまって支給する現金給与額」は以下の表のとおりとなりました。
| 年齢 | 正社員 | 正社員以外 |
|---|---|---|
| 20~24歳 | 237,000円 | 197,300円 |
| 25~29歳 | 272,800円 | 219,600円 |
| 30~34歳 | 308,500円 | 221,900円 |
| 35~39歳 | 340,300円 | 221,600円 |
参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概要 (6) 雇用形態別にみた賃金 第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差」
20~24歳のうちは、賃金にそれほど大きな差はありません。しかし、年齢を重ねるにつれて正社員の賃金が上がる一方、正社員以外の賃金はほぼ横ばいの状態です。30代になると10万円前後の差が生まれてしまうため、賃金差を広げないためには30代までに就職するのがおすすめです。
参照元
厚生労働省
令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況
社会的信用を得るのが難しい
大学卒業後に就職しない場合、社会的信用を得るのが難しいといえます。賃貸契約やローン、クレジットカードなどの申し込み時には、正社員のような安定した雇用と収入が必要となり、フリーターや無職の場合は審査に通らないことがあるようです。
また、結婚や出産を考えたとき、社会的信用がないと親や友人から反対されてしまうことも。大学卒業後に就職しないと、やりたいことや将来のライフプランが制限されてしまう可能性があることを頭に入れておきましょう。
大学卒業後ブランクがあると就職活動で不利になる
大学卒業後就職せず経歴に空白期間が生じると、就職活動で不利になりやすいでしょう。新卒として就活しなかった場合は、既卒として中途採用枠で応募するのが一般的です。中途採用枠では即戦力となるスキルや経験が求められる傾向があり、ライバルとなる求職者もそれを持ち合わせている可能性があります。就職しないまま年齢を重ねてブランクが長くなると、内定を得るハードルはより高くなるでしょう。
大学卒業後の進路選択における注意点
大学を卒業後の進路で悩むと、「就職や進学する人が多いから自分もその方が良いのでは…」と考えてしまうときもありますよね。しかし、明確な目標を持たず、周囲に流されて進路を決めてしまうのは避けるのが望ましいでしょう。
以下で、大学卒業後の進路を選択するうえで注意したいことをまとめたので、自分に合った進路を見つける参考にしてみてください。
周囲に流されるような選択はしない
大学卒業後の進路は、友人や家族の意見に流されるような選択は避けましょう。「就職する人が多いから」「親から進学するよう言われたから」など、自分の意思で進路を決めていないと、入社後に不満を感じて早期退職したり進学しても目的を見出せず中退したりする可能性があります。
さらに、進学を選択した場合は学部卒より就職が遅れるだけではなく、専攻した分野の専門性が高まることで就職先が限定されてしまうことも。明確な目的がないと、進学先を卒業しても就職が困難になる恐れもあるでしょう。
自分自身が本当にやりたいことや、なりたい自分を明確にし、最適な進路を選択するよう心掛けましょう。
就職先は知名度だけで選ばない
大学卒業後に就職活動する際は、企業の知名度だけで就職先を選ばないよう注意しましょう。「有名な企業だから」「就職できたら自慢できるから」などの理由で企業を選ぶと、就職した時点で満足してしまう場合があります。入社し実際に働き始めたとき、仕事へのポテンシャルを維持できず、やる気を失ったり働くことが億劫になったりするでしょう。
就職先を選ぶ際は、仕事内容や職場環境、自身のキャリアプランとの相性などを考えることが大切です。知名度の高い大手企業が、必ずしも自分にとって最適とは限りません。企業研究をしっかり行い、自分に合った職場を見つけましょう。
「就職先を『どこでもいい』で選ぶと失敗する?リスクや成功させるコツを解説」のコラムでも、安易な理由で就職先を選ぶリスクについて解説しているので、あわせてご一読ください。
大学卒業後の就職を成功させるためのポイント
大学卒業後の就職を成功させるためには、自己分析や企業研究の徹底、就職・転職エージェントの活用といったコツがあります。
ここでは、大学卒業後の就職を成功させるポイントをご紹介します。
大学卒業後の就職を成功させるためのポイント
- 自己分析・企業研究を徹底する
- 未経験歓迎の求人を狙う
- 業務に役立つ資格を取得する
- 就職・転職エージェントを利用する
自己分析・企業研究を徹底する
就職活動の基盤となるのは、自己分析と企業研究です。自分の強みや弱み、価値観、スキルなどを客観的に把握することで、自分に合った仕事や業界が見えてきます。漠然とした自己PRではなく、具体的なエピソードを交えた自己理解が面接では効果的です。
企業研究においては、表面的な情報だけでなく、その会社が抱える課題や業界内での立ち位置まで理解することが重要です。企業のWebサイトだけでなく、口コミサイトや社員ブログなどから生の情報を収集しましょう。また、OB・OG訪問や企業説明会に積極的に参加することで、数字では見えない企業の雰囲気を把握できます。
未経験歓迎の求人を狙う
未経験歓迎の求人を狙うのも、大学卒業後の就職を成功させるコツです。これらの企業では、現在のスキルよりも成長可能性や学習意欲を重視する傾向にあります。
たとえば、介護業界や飲食業界など人手不足の業界や営業職など実力主義の職種は、未経験から挑戦しやすいでしょう。研修制度や資格取得支援制度など、未経験者がスキルアップできる制度が充実している企業もあります。
業務に役立つ資格を取得する
大学卒業から就職までの期間を利用して、業務で活かせそうな資格を取得するのもおすすめです。資格取得は、専門知識の証明だけでなく学習意欲や向上心をアピールする手段としても有効。就職活動中の空白期間を資格取得に充てることで、「学び続ける姿勢」をアピールできます。また、資格勉強を通じて業界知識を深められるというメリットもあるようです。
ただし、資格を取得するときは、目指したい仕事に役立つものを選ぶことが大切です。たとえば、IT業界ならプログラミング言語の認定資格、金融業界なら簿記やFP資格などが有効でしょう。
就職・転職エージェントを利用する
大学卒業後の就職活動に不安がある場合は、就職・転職エージェントに相談するのもおすすめです。就職・転職エージェントでは、求職者の希望や適性に合った求人を厳選して紹介してくれるので、効率的な就職活動ができます。
一般の就職情報サイトには掲載していないような、就職・転職エージェントならではの非公開求人を紹介してもらえることも。書類選考対策や面接対策、面接日程の調整なども行ってくれるので、安心して本番に臨めます。就職活動の心強いパートナーとして、積極的に活用しましょう。
大学卒業後の進路で悩んでいる方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。若年層を中心に支援を行っているハタラクティブでは、専任のアドバイザーが希望条件を丁寧にヒアリングし、適性に合った求人を紹介します。
また、就職活動に関する悩みや疑問なども相談できるので、自信を持って選考に挑めるでしょう。1分程度で簡単にできる適職診断もあるので、お気軽にご相談ください。
大学卒業後の進路で悩む方へ向けたQ&A
ここでは、大学卒業後の進路について疑問に感じやすいことをQ&A形式でまとめました。
進路が決まらないまま大学を卒業した場合はどうする?
まず、「今後何をしたいか」を考えてみましょう。明確に思い浮かばない場合は、「何に興味があるのか」「何が得意か」などから考えるのも手です。自己分析を行い、自分の価値観や目標を明確にしましょう。
「何がしたいか」が明確になったら、その目標を達成するために必要なことを考えます。業界研究や就活セミナーなどを活用し、なりたい自分を実現するためのプランを立ててみましょう。
「大学卒業後の進路が決まらないときに考えたいこと」の項でも詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。
大学卒業後何をしたいか聞かれたときの例文は?
就職活動以外でも「どのような進路に進む予定か」「将来の夢は何か」など、大学卒業後の進路について聞かれる機会は頻繁にあるでしょう。
自分がやりたいことが明確にある場合は、「航空業界を目指して、さらなるスキルアップのために語学留学を考えています」「教員になるため、教員採用試験の勉強中です」といったように、具体的に話すのがおすすめです。
決まっていない場合も「現在はいくつかの選択肢を考えながら、自分にとって最善の道を模索中です」と答えることで、前向きな印象を与えられるでしょう。
大学卒業後に専門学校へ通うデメリットはある?
大学卒業後に専門学校へ進むと、学費が必要だったり就職が遅くなったりするデメリットが考えられます。経済的な余裕と強い意思がなければ、入学して後悔する場合があるでしょう。
専門学校へ進学したい場合は、「学んだ専門性が自分のキャリアに役立つか」をよく考えたうえで判断する必要があります。
同棲や結婚するために就職する選択肢はあり?
同棲や結婚するために、就職を選ぶ方も一定数いるでしょう。ここで大切なのは、就職する前にパートナーとよく話し合い、お互いの将来の夢や目標を理解して協力し合うことです。
また、同棲や結婚を目的に就職する場合は、公務員や一般企業の正社員など、安定した収入を得られる仕事を選んでおくのがおすすめ。雇用や収入が安定していると、今後のライフプランも幅広い選択肢の中から選べるでしょう。
「やってみたい仕事が見つからない」「自分に合った仕事がしたい」という方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。プロのキャリアアドバイザーが、あなたの適性や経歴に合った求人を厳選してご提案。応募書類の添削や面接対策も行うので、スムーズに就職・転職活動を進められます。サービスはすべて無料で利用できるので、お気軽にご相談くださいね。
