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新卒と既卒の違いは?内定を得るコツも紹介!

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この記事のまとめ

  • 新卒と既卒の違いは、卒業後すぐに正社員としての仕事に就いているか
  • 既卒にある新卒との違いは、空白期間や働くモチベーションに対して懸念されやすいこと
  • 学校卒業3年以内の既卒者は、新卒扱いで求人に応募できる企業もある
  • 新卒との違いで既卒就活を不利にしないためには、前向きな姿勢で就活に臨む

就活相談を受けていると、「新卒と既卒の違いは?」と悩んでいる姿をよく目にします。就職活動を進めるうえでも、どちらの枠で選考を受けることになるかは気になりますよね。

新卒と既卒の違いは、卒業しているかしていないかが大きな要素の一つです。ただし、既卒の方も、卒業から経過した年数によっては「新卒枠」で応募できることも。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの太田雅子さんのアドバイスを交えながら、新卒と既卒の主な違いについて解説しています。さらに、既卒者として就職活動を進めるためのコツもご紹介。これから就職探しを開始する既卒の方々にとって有益な情報かもしれませんので、ぜひ参照してみてください。

新卒と既卒の違いとは?

「新卒」は、その年の3月に高等学校、大学、専門学校などを卒業する見込みの学生を指します。一般的に、新卒の学生は18歳から22歳の間ですが、厳密な年齢制限は定められていません。前述したように、学校を卒業する見込みがあるかどうかが大切なポイントです。

既卒とは、卒業までに内定を得られず、正社員としての勤務経験がない方を示しています。さらに、「卒業後3年以内」と定義付けられることも多いようです。そのため、過去3年以内に卒業後をして現在アルバイトをしているフリーターの方は、既卒に含まれることになるでしょう。

新卒とはいつまで?第二新卒や既卒とは異なる?就活時のメリットも解説」のコラムも参考にしてください。

既卒と第二新卒との違い

第二新卒とは、一度新卒で就職したあとに離職し、その後3年未満で再び就職活動を行う方々を指す言葉。絶対的な定義は存在しないものの、前の仕事を辞めて再度転職を考える約25歳前後の方々を指して用いられることが一般的です。

第二新卒については「第二新卒とはいつまで?企業が求める理由や転職を成功させるポイントを解説」のコラムでも詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

太田雅子

太田雅子

新卒の場合は、学歴に多少の差はあれど正社員未経験の同世代の方がライバルになります。一方、既卒になると中途採用枠で受けることになるため、ライバルは正社員の経験がある20代後半やそれ以降の年齢層の方々になることがほとんど。
新卒と既卒で就職活動の難しさは異なります。あなたが応募する採用枠についてしっかり確認し、選考対策を行いましょう。

既卒の就職が不利だといわれる新卒との違い

既卒者が新卒者に比べて就職市場で不利とされる理由には、卒業後すぐに就職しなかったことが影響しています。

以下で、新卒入社をしなかったことに対する企業側の懸念を詳しく解説しているので、チェックしてみてください。

卒業後のブランクに対する懸念

既卒者の就活では、学校卒業からこれまでの期間に正社員として働いていなかったことを企業に懸念されやすいため、「既卒就活は不利」というイメージがあるようです。

学校を卒業してから就職せずに過ごしていた場合、企業は「これまでに何をしていたのか」「何か身につけたスキルはあるのか」といった懸念を抱く可能性があります。アルバイトをしていた場合も、「なぜ就職ではなくアルバイトを選んだのか」「入社後に活かせるスキルはあるか」といった点を深掘りされることがあるでしょう。

新卒入社の場合は、学校を卒業してからすぐに就職するため、身についているスキルがないことを懸念されることはほとんどありません。

モチベーションに対する懸念

既卒者は、働くことに対するモチベーションを懸念されることがあります。学校卒業後の正社員経験がないことで、「働きたくないから就職しなかったのか」という印象をもたれやすいのが理由です。

既卒者として新卒採用に応募できることもある

厚生労働省の「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!」によると、既卒者も卒業後3年以内であれば新卒採用の枠に応募できるようになりました。

一般的に、中途採用では実務経験が豊富で即戦力となる人材を求めることが多いため、既卒でフリーターから中途採用枠に応募すると不利になりやすいことがあります。

新卒採用枠を利用できる場合は、応募できる求人数も広がり、より多くのチャンスが生まれるでしょう。

参照元
厚生労働省
青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)について

既卒就活の面接対策

一般的に、既卒就活の面接では「なぜ学生時代に就職活動を行わなかったのか」「既卒期間中に何をしていたのか」といった質問がされます。これらの質問に対して、事前に準備し、適切に回答することが必要です。

自己分析を徹底して行い、就職しないことを決断した当時から就活をしている現在を振り返り、どのような過程を経たのかを明確に伝えることが重要でしょう。自身の経験を客観的に捉え、既卒としての時間をどのように活かしているかを伝えられれば、挫折を乗り越え成長する潜在能力があるという肯定的なイメージを与えやすくなります。

新卒との違いを抑えて既卒から内定を得るための5つのコツ

新卒との違いを抑えて既卒から内定を得るためのコツ

  • 前向きな姿勢で臨む
  • 未経験者歓迎・既卒者歓迎の求人を狙う
  • 働く意欲を強調する
  • 応募する企業の数を増やす
  • 就職・転職エージェントの利用をする

ここでは、既卒者として内定を得るためにできることを5つ紹介します。以下のアドバイスを活かし、選考対策を始めてみましょう。

前向きな姿勢で臨む

就職活動は、ポジティブな心構えで挑むことが大切です。既卒者として選考を進めていると、自分の状況を悲観し、消極的になってしまうことも。しかし、落ち込んだまま選考を受けると、声のトーンが下がったり笑顔をつくれなくなったりしてしまいます。そのような姿勢は、採用担当者にネガティブな印象を与えてしまうでしょう。

前向きな姿勢でいるのが厳しい場合は、リフレッシュの時間を取ったり就職活動をする意味を見つめ直したりしてみるのがおすすめです。

働く理由をもう一度見つけたい方は、「なんのために働くのか分からなくなったら?仕事をする理由の見つけ方」のコラムをぜひチェックしてみてください。

未経験者歓迎・既卒者歓迎の求人を狙う

既卒から就職を目指す場合は、「未経験者歓迎」「既卒者歓迎(経歴不問)」の求人を中心に応募するのがおすすめです。未経験歓迎や既卒者を対象とした求人は、特別なスキルや経験を必要としないため、採用されやすい傾向があります。求人情報を入念に調べ、自分に合ったポジションを見つけましょう。

働く意欲を強調する

既卒就活を成功させるには、企業が既卒者に対してもつ不安を払拭することが重要です。前述したように、「就活を始めるまでに行っていたこと」「働くモチベーション」といった点をアピールできるといいでしょう。就職活動を始めた動機や将来のキャリアプラン、仕事への情熱を具体的に説明することで、ポジティブな印象を与えることができます。

面接の対応については「空白期間が面接官に与える印象は?答え方のポイントや履歴書の記載例を紹介」のコラムでも詳しく紹介しているので、ぜひご一読ください。

応募する企業の数を増やす

既卒から内定を得る確率を高めるためには、多くの企業に応募することが効果的です。「そもそも応募回数が少ない」「まだ就活を始めたばかり」という場合は、より多くの求人に応募してみましょう。

ただし、むやみに応募するのではなく、働くうえでの希望や自分の適性に合った求人かを確かめることが大切です。あなたが望む条件に優先順位を付け、当てはまる求人にエントリーすることで、チャンスを広げましょう。

仕事でミスマッチを起こさないためには、「仕事の決め方で大切なことは?自分に合ってるか不安なときの対処法を解説」のコラムもチェックしてみてくださいね。

就職・転職エージェントを利用する

専門のエージェントを利用することで、自分に合った求人を見つけやすくなります。また、面接対策や履歴書の添削など、就職活動をサポートする多様なサービスを利用できるため、効率的に活動を進めることが可能です。

就職活動をより効果的に進めたい既卒の方は、就職・転職エージェントのハタラクティブを利用してみてはいかがでしょうか。

ハタラクティブは、20代の既卒や第二新卒、フリーター、ニートの方に特化した就職・転職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーによる求人紹介だけでなく、ヒアリングや面接対策はもちろん、入社後のアフターフォローまで、幅広いサービスを受けられます。1分程度であなたの性格を分析し、適性を明らかにする適職診断も受けられますよ。サービスはすべて無料なので、職探しをしたい既卒の方はぜひお問い合わせください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube