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高卒は仕事がない?少ないといわれる理由や就職を成功させるポイントを解説
この記事のまとめ
- 高卒だからといって、仕事がないとは限らない
- 高卒は仕事がないといわれる理由は、応募可能な求人が大卒と比較して少ないから
- 高卒から就職できる仕事がないと感じたら、人手不足の業界から探すのが有効
- 高卒の就活では自己分析をしっかり行う、資格を取得するなどの対策を行うのが大切
- 高卒は仕事がないと感じたら、就職・転職エージェントに相談するのも手
高卒の方のなかには、将来正社員を目指そうか考えている方もいるでしょう。正社員就職を考えていても「そもそも高卒で就職ができるのか」と不安になりますよね。
高卒の方も応募できる求人は存在します。営業職やIT関連の仕事などの人手不足の業界やスキルや経験を求められない職種に着目して、熱意やポテンシャルをアピールすれば就活が成功しやすくなるでしょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの荒井さんのアドバイスを交えながら、高卒の方が「仕事がない」といわれる理由をまとめています。また、就職しやすい仕事の特徴や就活を成功させるためのポイントもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事にコメントしているアドバイザー
高卒は仕事がないって本当?
高卒だからといって、「仕事がない」とは限りません。厚生労働省の「令和5年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る 求人・求職状況」取りまとめ(7月末現在)」では令和5年度の新規高卒者に向けた求人数は約44.4万件という結果が出ています。
この求人数に対して新規高卒者の数は12.6万人いるため、単純計算で有効求人倍率は3.52倍。1人あたり3.5件の求人が存在しているので「仕事がない」とはいえません。「高卒就職は厳しい現実が待っている」「高卒で就職すると後悔するからやめとけ」と言われたことがあっても、過度に気にする必要はないでしょう。
一般的な有効求人倍率は?
厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和5年12月分及び令和5年分)」によると、令和5年12月で有効求人倍率は1.27倍となっています。有効求人倍率は数値が高いほど就職しやすいことを示しているので、高卒者を含む若い人材を求めている企業は多く存在するでしょう。
有効求人倍率が高い職種は「仕事が決まらないのはなぜ?状況を抜け出すコツや焦りや不安の解消法を解説」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
令和5年度『高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る 求人・就職状況』取りまとめ
厚生労働省
一般職業紹介状況(令和5年12月分及び令和5年分)について
高卒向けの仕事はない・少ないといわれる理由
大卒や新卒に比べて、高卒向けの仕事は少ないのは事実です。以下で、高卒向けの仕事がない、少ないといわれる理由を解説するので、就活に臨む前に知っておきましょう。
応募条件を満たす求人が少ないから
高卒者が「仕事がない」と感じるのは、応募条件を満たす求人が少ないという理由が挙げられます。求人票に「大学卒業以上」と学歴要件を設定する企業が多いため、応募できる求人が少なく感じるでしょう。
特に、大手企業や有名企業は、条件に学歴を設ける傾向があります。理由は企業によってさまざまありますが、求人の応募が集中するのを防ぐのが理由の一つかもしれません。
学歴に対してマイナスイメージを持つ企業があるから
学歴に対してマイナスイメージを持つ企業があるのも、高卒向けの仕事がない、少ないと感じる理由といえるでしょう。企業によっては高卒に対して、「勉強があまり得意ではない」「挑戦意欲が低い」「努力するのが苦手」などの厳しいイメージを持つことがあるようです。
最終学歴が高卒になった理由は人それぞれ異なるので、すべての人に当てはまるわけではありません。履歴書や面接などでマイナスイメージを払拭できるように対策を行えば、就職が成功しやすくなるでしょう。
専門的なスキルや知識がないと思われるから
専門的なスキルや知識がないと思われることも、高卒向けの求人がない、少ないといわれる理由です。企業側は高卒者と大学・専門学校に進んでいる人を比べたときに、学んでいる期間が少ないぶん専門的なスキルや知識が欠けていると判断することも。
特に、専門的な知識が求められる職種では、学歴のほかに資格を保有していることが応募条件になっていることもあるため、より少なく感じるでしょう。もちろん、就職を有利にするために資格取得を目指すのが有効ですが、試験に向けて勉強する時間と取得するためのコストが負担になる場合も。「資格なしは就職で不利?企業が資格よりも重視しているポイントを紹介!」のコラムでは、資格なしで就職を成功させるポイントを解説しているので、資格取得を検討する前にチェックしてみてください。
資格の取得や専門知識を学ぶことによって、自身の知識やスキルをアピールすることが大切です。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
荒井幹太
企業によっては学歴で判断される企業もありますが、基本的に近年の企業では学歴よりも今までの経歴やポテンシャルを見ている企業も増えていますよ。
ただし、人気の業界や業種によっては経歴を見られる企業も多いため、経験年数や実績が問われる可能性があるでしょう。求人に応募する前に条件をしっかり確認して対策を取ることが大切です。
「仕事がない」と感じる高卒が就職しやすい仕事の特徴
「仕事がない」と感じる高卒者のなかには、「どのような仕事が適しているのか分からない」という人もいるかもしれません。以下では、高卒者が就職しやすい仕事の特徴を解説しているので、仕事の探し方に悩んでいる方は参考にしてみてください。
「仕事がない」と感じる高卒が就職しやすい仕事の特徴
- 人手不足の業界にある仕事
- 学歴や経歴が問われない仕事
- 教育制度が整備されている仕事
人手不足の業界にある仕事
「仕事がない」と感じる高卒の方は、人手不足の業界にある仕事を探すのがおすすめです。少子化の影響で労働人口が減っているため、人が集まらず人手不足が深刻化している業界や職種があるでしょう。
人手不足にある仕事には、IT関連や介護職などが挙げられます。人手業界にある仕事では「学歴不問」や「未経験歓迎」とする傾向があるので、高卒の方も挑戦しやすいでしょう。
学歴や経歴が問われない仕事
「仕事がない」「なかなか就職先が見つからない」と悩む高卒の方は、学歴や経歴が問われない仕事にも着目してみましょう。学歴や経歴が問われない仕事は、経験やスキルよりも人柄やポテンシャルを重視している傾向があります。
また、営業職やベンチャー企業では、結果が重視される傾向があるので学歴がなくても活躍できる可能性があります。「成果を出すことでやりがいを感じる」「努力に見合った評価を得て高収入を目指したい」という方は、未経験歓迎とする求人のなかでも、結果が重要視される仕事を探してみるのも良いでしょう。
未経験でもできる仕事について詳しく知りたい方は「未経験でもできる仕事8選!正社員就職成功のコツもご紹介します」のコラムでご紹介しているので、新しいことに挑戦したい方はチェックしてみてくださいね。
高卒が採用される仕事として体力を求められるものが多い
高卒の方が仕事を探すときは、若さと体力をアピールするのが有効です。スキルや経験が未熟なぶん、若さと体力があることでカバーする意欲を見せれば好印象を得られるでしょう。
教育制度が整備されている仕事
教育制度が整備されている仕事も、高卒の方が就職しやすい職種の特徴の一つです。特に、未経験者を積極的に採用する企業では入社後の研修制度が充実していることが多いので、働きながら仕事を覚えられるでしょう。
研修制度が充実している企業では、育成枠を募集している場合と即戦力を期待して募集を行っている場合があります。育成枠へ応募する際は、未経験や高卒であることをネガティブに捉えず、熱意やポテンシャルをアピールすれば内定獲得に近づくでしょう。
「仕事がない」と感じる高卒におすすめの9個の職種
高卒の方が就活で企業を探す際に、「高卒はろくな仕事がない」といわれるかもしれませんが、すべての仕事が当てはまるわけではありません。高卒者が目指せる仕事のなかで自分に適した職種を見つけられれば、やりがいを感じられるでしょう。
以下で、「仕事がない」と感じる高卒の方におすすめの職種を9個解説するので、興味があるものがないか探してみてください。
営業職
営業職は自社で扱うさまざまな商品やサービスで、顧客の悩みを解消できることをアピールし販売や契約につなげる仕事です。仕事の性質上、クライアントや顧客と直接話すことが多い職種なので、学歴やスキルよりも本人の人柄やコミュニケーション能力を重視している傾向が強め。高卒の方におすすめな仕事といえるでしょう。
また、営業職は実力主義とする企業が多いので、やり方次第では高収入も目指せるかもしれません。営業職の種類や年収は「営業職とは?きついって本当?向いている人の特徴や年収、目指し方を解説!」のコラムで解説しているので、興味がある方はチェックしてみてください。
サービス業(販売・接客・飲食)
サービス業では、学歴やスキルよりも現場でしか学べない経験が重要視される傾向があるでしょう。未経験の方でも充実した研修制度が整っていることが多いため、高卒の方も安心して仕事に取り組めますよ。
希望するサービス業にある職種と同業界でのアルバイト経験があれば、即戦力と判断され好印象を得られるでしょう。また、正社員登用制度を活用している企業であれば、アルバイトから正社員を目指せるので調べてみると良いかもしれません。
製造業
製造業は、工場内でピッキング作業や素材の継ぎ足し、検品や組み立てなどの作業を行うことが主な仕事になります。専門的な作業にはなりますが、作業内容がマニュアル化されていたり、研修制度が充実していたりする企業が多いので未経験者にもおすすめといえるでしょう。
製造業はルーティーンワークな場合が多いので、黙々と作業をしたいという人に向いている可能性があります。コミュニケーションを取るのが苦手、一人で作業するのが好きという方は、ぜひ検討してみてくださいね。
事務職
事務職では、来客対応からデスクワークまで企業内のさまざまなことをサポートする仕事です。書類・資料作成といった業務も行うので、基本的なパソコンスキルが求められるでしょう。
事務職は「長く働ける」「体力的負担が少ない」「定時で帰りやすい」といった特徴から競争倍率が高くなりやすいので、良く調べる必要があります。仕事で活かせる適性や能力をアピールすれば、就職が成功しやすくなるでしょう。
事務職の種類や目指すときに役立つ資格は「高卒から事務職への就職は難しい?仕事内容や効果的な志望動機を解説」のコラムで解説しているので、事務職を希望する方は就活するときの参考にしてみてください。
公務員
公務員を目指すための公務員試験の受験要件には学歴制限がないため、安定した仕事がしたい高卒の方におすすめの仕事です。公務員は人々をサポートして手助けすることが仕事内容になるので、人を支えられる仕事がしたいと考える方におすすめの仕事といえるでしょう。
公務員は、日本国政府や国家機関などで働く「国家公務員」と都道府県や市町村などの地方自治体に所属して勤務する「地方公務員」に分かれています。そのなかでも、国家公務員は「総合職」「一般職」「専門職」に分類されていて、いずれも国民を支える仕事といえるでしょう。
目指す区分によって、「大卒程度」「高卒程度」など試験の難易度が変わります。また、消防士や警察官といった公務員を目指す場合は、筆記試験のほかに体力測定をすることがあるのでしっかり試験内容を確認して対策することを心掛けましょう。
IT系
現代の社会では技術の進歩により、IT業界の企業では人手不足の傾向があります。ITは専門的な知識が必要になるため、未経験者や学んだことがない人は難しいと考える人も多いですが、研修制度が充実している企業も多いので興味がある方は未経験を歓迎している求人を探してみましょ。
IT業界への就職を有利に進めたい場合は、ITパスポートや基本情報技術者などの資格を取得すると企業側に一定の知識やスキルがあることをアピールできます。「IT業界に未経験者の転職は難しい?必要なスキルや志望動機の例文を紹介!」のコラムでは、未経験からIT業界への就職を成功させるポイントをまとめているので、参考にしてみてください。
運輸業
運輸業は昨今のネットショッピングの需要の高まりによって、人手が不足している現状にあるため、高卒から目指せる仕事といえるでしょう。運輸業は倉庫内の管理業務、実際に物を運ぶ業務などのさまざまな業務があり、実際に物を運ぶ業務を担当する場合は、運転免許が必要になるので取得しているとアピールポイントになります。
運転免許には第一種普通自動車免許や第二種普通自動車免許があり、それぞれ取得には年齢制限が設定されている場合があるでしょう。それぞれ資格を取得するには一定数時間がかかるので、業務に必要な資格を調べて取得に向けて計画的に行動することが大切です。
介護職
少子高齢化の影響を受けて、介護業界は人手が不足しています。介護職では学歴やスキルよりも、さまざまなことに気を配れる力や傾聴力が求められるので、高卒の方も就職しやすいでしょう。
働きながら資格取得を支援してくれる制度が用意されている場合もあるので、キャリアアップも目指せる可能性があります。介護職の求人を探すときは、企業の教育制度や支援制度を調べてみると良いかもしれません。
建設作業員
建設の現場では学歴よりも体力を求められる場合が多いため、若い力をもつ高卒の方を求める企業が多い傾向があるでしょう。
建設作業員の中には土木作業員やとび職、大工、左官などさまざまな仕事があるので、業務内容に興味があるものがないか調べると適職が見つかる可能性があります。面接の際には、自身の体力や仕事への熱意を伝えられると面接官の印象に残り良い結果が得られるでしょう。
高卒が仕事がない状況から抜け出すためのポイント
ここでは、高卒が就職を成功させ、仕事がない状況から抜け出すためのポイントを解説します。就活の方に不安がある方は、選考をスムーズに進められるよう参考にしてみてください。
高卒が仕事がない状況から抜け出すためのポイント
- 自己分析を行う
- 仕事で活かせる資格を取得する
- 就職・転職エージェントを活用する
自己分析を行う
高卒からの就活を成功させるためには、自己分析を行うことが大切です。自己分析を行い自分の得意なことや興味があることを見つけ出せば、適職を見極められるでしょう。
自己分析の結果をもとに、面接で入社後に自分の適性をどのように活かすか具体的にアピールすれば、説得力が上がるので好印象につながります。「仕事の選び方が分からない!何を基準に就活するか迷ったときの対処法6つ」のコラムで自己分析をするときのコツを解説しているので、参考にしてみてください。
仕事で活かせる資格を取得する
仕事で活かせる資格を取得するのも、高卒の就活を成功させる方法の一つです。資格を取得することで、特定の知識やスキルを証明することができるでしょう。
また、資格の取得には継続的な努力が必要になるので、取り組んだ姿勢が評価されてることがあります。自分の希望する仕事にはどんな資格が適しているか調べたうえで資格を取得すれば、仕事への熱意を伝えられるでしょう。
就職・転職エージェントを活用する
一人で就活に臨むのが不安な方は、就職・転職エージェントを活用するのも手です。就職・転職エージェントに相談すれば、プロのキャリアアドバイザーから仕事の提案や転職活動のアドバイスをしてもらえるので不安を払拭できるでしょう。
「高卒向けの仕事が見つけられない」「自分に合った仕事が分からない」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブでは、高卒の方を含む若年層に特化した就職・転職エージェントです。
専属のキャリアアドバイザーがヒアリングを行い、学歴や経歴に合った支援を実施。未経験歓迎とする求人も多数保有しているので、高卒の方にぴったりな求人をご提案いたします。
また、応募書類の添削や面接対策など就活支援から、内定後の相談まで一貫してサポートするので、正社員として働いたことのない方も安心して就活できますよ。企業とのやり取りもキャリアアドバイザーが徹底サポートするので、ぜひお気軽にお問い合わせください!
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube