この記事のまとめ
- 高校生の就職先の探し方は、大きく分けて「学校からの紹介」と「自分で探す方法」の2つ
- 自分で探す方法としてハローワークや求人サイト、知人の紹介などが挙げられる
- 高校生が自分で就職先を探す場合も最終的には学校を通して応募する必要がある
- 高校生におすすめの就職先は、人手不足の業界や「学歴不問」「未経験者歓迎」の仕事など
「高校卒業後の就職先はどうやって探せば良いの?」「自分に合った仕事を見つけたい」と考えている高校生もいるのではないでしょうか。
高校生の就職活動の方法は、主に「学校からの紹介」とハローワークや求人サイトなどを利用して「自分で探す方法」の2つです。進路指導の先生からサポートを受けながら就職活動を進められるので、社会経験のない高校生も安心して就職活動を進められるでしょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの林さんのアドバイスを交えつつ、高校生の就職先の探し方を詳しく解説します。高校生におすすめの就職先や、就職活動を成功させるためのコツも解説しているので、これから就職活動を始める高校生の方はぜひ参考にしてくださいね。
まずは高校生の就職事情について知ろう!
高校生の就職率や求人倍率は高く、正しい就職先の探し方をすれば十分に就職できる状況にあるといえます。
下記の表は、文部科学省の「大学等卒業者及び高等学校卒業者の就職状況調査結果を公表します」をもとに2025年3月卒業の新卒者の就職率をまとめたものです。
| 高校生 | 大学生 | |
|---|---|---|
| 男女計 | 98.0% | 98.0% |
| 男子 | 98.4% | 97.6% |
| 女子 | 97.3% | 98.5% |
参考:文部科学省「大学等卒業者及び高等学校卒業者の就職状況調査結果を公表します(p.4、p.15)」
高校生と大学生の男女計の就職率はどちらも98%であり、男女別でみた場合の差も大きくありません。
また、厚生労働省の「令和6年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ(7月末現在)」によると、高校新卒者の求人倍率は3.7倍。1人につき3件以上の求人がある計算になります。
以上のデータから、就職を希望する高校生のほとんどが就職に成功しており、複数の選択肢のなかから求人を選べる状況にあるといえるでしょう。
参照元
文部科学省
令和6年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)
厚生労働省
令和6年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ(7月末現在)
「高卒就職はやめとけ」って言われるのはなぜ?
「高卒就職はやめとけ」といわれる理由として考えられるのは、高卒と大卒では応募できる求人の選択肢の多さや給与などに差があるからです。
求人のなかには、応募条件として「大卒以上」の学歴を求めるものもあります。「高卒者は大卒者に比べて就職先の選択肢が狭まる」という現実があることから、「高卒で就職するのはやめたほうが良い」と考える人もいるようです。
また、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査の概況」によると、大卒者の平均賃金は38万5,800円であるのに対し、高卒者の平均賃金は28万8,900円。大卒者に比べて高卒者の給与は低い傾向があります。
しかし、「高卒で働くメリット・デメリットは?就職を成功させるポイントを解説」のコラムで紹介しているように、高卒就職には学校からの手厚い就職支援が受けられたり、早期に社会人経験を積めたりするなどのメリットもあるため、悲観しすぎずに自分に合った就職先を探すことが大切ですね。
参照元
厚生労働省
令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況
高校生の就職先の探し方は大きく分けて2つある
高校生の就職先の探し方は、大きく分けて2つの方法があります。それぞれの探し方にはメリット・デメリットがあり、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
以下で詳しく見ていきましょう。
学校から紹介してもらう方法
高校生の就職活動は、学校からの紹介により行われるのが基本です。これは「学校斡旋」とも呼ばれ、企業から送られてきた求人票を高校が受け付けて生徒に紹介します。
学校から紹介してもらうメリットは、これまでの卒業生の実績や企業との信頼関係に基づいて求人を紹介してくれることです。そのため、問題のある企業にあたるリスクが低く、比較的安心して就職活動を進められるでしょう。
学校で応募書類の書き方や面接対策などのサポートが受けられる点も、学校から求人を紹介してもらうメリットといえます。
学校斡旋は同時に複数社への応募ができない
学校斡旋を利用する場合は、「一人一社制」のルールに注意しましょう。
これは高校生の就職活動の特徴であり、原則として同時に複数の企業へ応募することはできません。不採用だった場合に次の企業に応募するという流れになります。そのため、複数の選択肢がある場合、応募先は慎重に選ぶことが大切です。
これは限られた求人を公平に分配するためのルールですが、志望企業がいくつかある場合や選択肢を広げたい場合には制約となることがあるでしょう。
地域や学校によってはこのルールに多少の違いがあるため、詳細は学校の進路指導の先生に確認してみてくださいね。
自分で探す方法
高校生が就職先を探す方法として、もう1つ「自分で探す方法」があります。自分で探すメリットは、自分の興味や条件に合った仕事を幅広く探せて、一人一社制のルールに縛られずに就職活動ができることです。また、高校に届いていない求人情報をチェックすることで選択肢が広がります。
特定の業種や職種を志望している場合は、後述する方法で自分で探すほうが理想の就職先に出会える可能性が高くなるでしょう。
自分で探す場合も学校を通して応募する必要がある
高校生の場合、自分で求人を見つけたとしても学校を通して応募する必要があります。これは高校生の就職活動における基本ルールです。
自分で見つけた求人に応募したい場合は、まず進路指導の先生に相談しましょう。学校が企業と連絡を取り、応募手続きを進めてくれます。この仕組みは高校生を保護するためのものであり、万が一のトラブルの際に学校が間に入ることで、生徒を守る役割を担っているといえるでしょう。
ただし、学校によっては、自分で見つけた求人への応募を認めていない可能性があります。学校斡旋以外で就職活動をしたいと思っている場合は、事前に学校に確認してみるのがおすすめですよ。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

林 瑠莉香
高校生の就職活動は学校からの紹介(学校斡旋)が基本ですが、自分で求人を探して応募することも可能です。ただし、自分で求人を探す場合も、学校を通して応募する必要があるので注意しましょう。
「もっと選択肢を広げたい」「具体的な志望企業がある」といった方は、学校に届いている求人以外も視野に入れて仕事探しをしたいことを、進路指導の先生に相談してみるのも一つの方法ですね。
高校生が自分で就職先を探す4つの方法
高校生が自分で就職先を探す方法を4つ紹介します。それぞれの特徴を理解し、自分に合った探し方を検討してみてくださいね。
高校生が自分で就職先を探す方法
- ハローワークに相談する
- 求人サイトで情報収集する
- 信頼できる知り合いや親族に紹介してもらう
- 企業のWebサイトで採用情報をチェックする
1.ハローワークに相談する
ハローワーク(公共職業安定所)は、国が運営する就職支援機関で、さまざまな企業の求人情報を提供しています。管轄の地域に根ざした求人を多く取り扱っているので、特に「地元で就職したい」「希望する地域で働きたい」と考えている方におすすめです。
相談員が常駐しており、就職に関する相談に乗ってくれる点はハローワークのメリット。高校生の場合は、進路指導の先生と相談したうえでハローワークの利用を検討しましょう。地域によっては、学校にハローワークの職員が来て説明会を開催することもあるようです。
ハローワークのサービス内容や利用の流れを紹介している「ハローワークとは?詳しいサービス内容や利用時の流れなど分かりやすく解説」のコラムも、あわせてチェックしてみてくださいね。
2.求人サイトで情報収集する
求人サイトは、インターネット上で求人情報を気軽にチェックできる便利なサービスです。求人サイトのメリットは、パソコンやスマートフォンから気軽に、検索機能を使って自分の希望条件に合った求人を絞り込めること。地域や業種、職種、給与などの条件で検索できるため、効率的に情報収集ができます。
求人サイト上でそのまま応募できるケースもありますが、前述したとおり、高校生は学校を通して応募するのが原則。気になる求人を見つけたら、まずは進路指導の先生に相談しましょう。
3.信頼できる知り合いや親族に紹介してもらう
身近な人脈を利用して就職先を探すのも一つの方法です。両親や親せき、知人などの身近な人からの紹介は、企業の雰囲気や仕事内容について具体的な情報を得やすいというメリットがあります。求人票やWebサイトには書かれていない情報も得られるため、ミスマッチを防ぎやすいでしょう。
また、知り合いからの紹介があれば、選考で有利になる可能性があります。しかし、身内の紹介だからといって安易に決めるのではなく、自分の適性や将来性も考慮して判断することが大切です。興味がある企業があれば、進路指導の先生に相談し応募の手続きを進めてもらいましょう。
4.企業のWebサイトで採用情報をチェックする
企業が自社のWebサイトで採用情報を公開している場合があります。興味のある企業があれば、直接Webサイトをチェックしてみるのもおすすめです。企業のWebサイトでは、会社の理念や事業内容、社風などについても詳しくチェックできます。
気になる企業が見つかったら、その情報を進路指導の先生に伝えて、企業に連絡を取ってもらいましょう。企業によっては高校生の採用を行っていても、一般の求人サイトには掲載していない場合があります。学校と企業が連携して採用活動を行うケースもあるので、まずは相談してみることが大切ですよ。
【高校生におすすめの就職先一覧】業界7選
高校生が自分に合った仕事を見つけるうえで、「どのような業界があるのか」を知っておくことが大切です。ここでは、高校生におすすめの就職先として7つの業界を紹介します。
高校生におすすめの業界
- 介護・福祉業界
- 建設業界
- 物流業界
- IT業界
- 製造業界
- 飲食業界
- 小売業界
1.介護・福祉業界
高齢社会を迎え、介護・福祉業界の需要は今後も高まると予想されます。「学歴不問」「未経験歓迎」とする求人が多い傾向にあり、高校生が挑戦しやすい就職先といえるでしょう。
介護・福祉業界の仕事に従事している方のなかには、働きながら専門資格を取得する人も。未経験からの挑戦の場合も、仕事をしながら資格を取ってキャリアアップを目指せるのは魅力といえます。人のサポートやケアを行う仕事のため、人の役に立つ喜びや達成感を得られる可能性が高く、やりがいを感じやすい点もメリットでしょう。
2.建設業界
建設業界は技術者として働く機会があるため、技術力を身につけたい高校生におすすめの就職先です。建設物が出来上がっていく過程を見られるので、一つひとつの成果を実感しやすく、仕事での達成感を得やすいでしょう。
「鳶職とは?向いている人の特徴や給料を解説!大工との違いも紹介」のコラムでは、建設業界の仕事の一つである鳶職について紹介しています。また、「土木作業員の仕事内容とは?年収は?やりがいや向いている人の特徴を解説」のコラムでは、土木作業員の仕事についてまとめているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
3.物流業界
物流業界は、インターネット通販の広がりから需要が高まっており、働き手が不足している傾向にあります。そのため、高校生が挑戦しやすい就職先といえるでしょう。
物流業界の仕事には、商品の仕分けや梱包を行う倉庫作業員、トラックの運転手、配送センターの管理などがあります。体を動かすのが好きな人や、効率的に作業を進めることが得意な人におすすめです。
フォークリフトや各種自動車運転免許など、資格を取得することで仕事の幅が広がるでしょう。
4.IT業界
IT業界も高校生におすすめの就職先の一つです。IT業界は、ソフトウェア開発やWebサイト制作、システム構築など、情報技術に関するサービスを提供する業界です。成長が著しく常に新しい技術が生まれているため、将来性にも期待できるでしょう。
入社後の研修制度が充実している企業や、資格取得をサポートしてくれる企業もあります。「パソコンを触るのが好き」「新しい技術に興味がある」という高校生には特におすすめの就職先です。
IT業界の仕事について詳しく知りたい方は、「ITとは?覚えたい用語や未経験からチャレンジしやすい職種をご紹介!」のコラムをご覧ください。未経験から挑戦できるIT業界の職種を紹介しています。
5.製造業界
製造業界では、機械操作や製品の組み立てなどのスキルを身につけられます。工程ごとの専門性を優先するため、学歴はあまり問われません。製品を扱う仕事に興味がある高校生に向いている就職先といえるでしょう。
なお、ものづくりに興味がある場合は、製造の仕事のほかにも「職人」「クリエイティブ系の職業」なども向いている可能性があります。気になる方は、「ものづくりの仕事一覧!向いている人の特徴や将来性も解説」のコラムを確認してみてくださいね。
6.飲食業界
飲食業界も、未経験からスキルを身につけやすい就職先として高校生におすすめです。調理スタッフ、ホールスタッフ、店舗運営など、さまざまな職種があり、料理が好きな人や接客が得意な人に向いています。
この業界の魅力は、比較的若いうちから店長や責任者になれるチャンスがあることです。実力次第で早期のキャリアアップが目指せるでしょう。
飲食業界に興味がある方は、「飲食業界の転職事情とは?オススメの職種や活かせるスキルを解説」のコラムを参考にしてみてくださいね。飲食業界の仕事に必要なスキルや、就職・転職を成功させるコツなどをまとめています。
7.小売業界
小売業界とは、スーパーマーケットやコンビニなどで、商品を販売する業界を指します。商品の仕入れや管理、お客さまの対応などが主な仕事です。
店舗運営やコミュニケーションスキルなど、実践的なビジネススキルを磨ける点は魅力といえます。基本的には学歴に関わらず仕事に就けるため、ビジネスや人と関わる仕事に興味のある高校生におすすめの就職先です。
【高校生におすすめの就職先一覧】職種5選
この項では、高校生におすすめの職種を5つ紹介します。自分の強みや興味を活かせる仕事を見つける参考にしてみてくださいね。
高校生におすすめの職種
- 営業職
- 接客業
- ITエンジニア
- 介護職
- 公務員
1.営業職
営業職は、学歴よりも意欲や人柄が評価されやすく、高卒でチャレンジしやすい職種の一つです。業務では、取引先との交渉力や商品知識、プレゼンテーション力など幅広いスキルが必要とされるでしょう。
営業職の仕事に就けば、社会人としての基本的なビジネススキルを身につけられます。将来的なキャリアアップを望む方におすすめの仕事といえるでしょう。
2.接客業
接客業は、飲食店や小売店などで顧客と直接関わる仕事です。学歴を問われにくい職種のため、人と接することが好きな高校生に向いている就職先といえるでしょう。人との交流を通じてやりがいを感じやすく、対人スキルを身につけられます。
接客業に興味がある方は、「接客業とは?代表的な職種をご紹介!向いている人や転職に役立つスキルも」のコラムで仕事内容や役立つ資格を解説しているので、参考にしてみてくださいね。
3.ITエンジニア
ITエンジニアとは、IT(情報技術)に関する知識やスキルをもつ、専門性に優れた技術者の総称です。職種としては、「システムエンジニア(SE)」「プログラマー」などが挙げられます。
ITエンジニアのメリットは、専門スキルを身につけることで将来的に高収入を得られる可能性がある点です。また、未経験者向けの研修や、資格取得支援制度が充実している企業も多いため、パソコンやプログラミングに興味がある高校生には、将来性のある職種といえるでしょう。
IT業界の職種については、「IT企業とは?特徴や職種を解説!就職のポイントもまとめました」のコラムで詳しくご紹介しているので、あわせてチェックしてみてくださいね。
4.介護職
介護職は、高齢者や障がいのある方が日常生活を送るうえで必要なサポートを提供する仕事です。食事の介助や入浴の介助、移動のサポートなど、業務内容は多岐にわたります。
介護職のメリットは、人とのつながりを強く感じられる点と、社会貢献性の高い仕事である点です。「人の役に立ちたい」「感謝されることに喜びを感じる」といった高校生には、やりがいのある職種でしょう。未経験からでも始めやすく、働きながら介護に関する資格を取得できる制度を設けている施設も多いようです。
5.公務員
公務員は、国や地方自治体で働く職員を指し、地域住民の生活を支えるためのさまざまな仕事に携わります。事務職や公安職(警察官、消防官など)など、職種はさまざま。公務員試験に合格しなければならないため、一定の勉強が必要となるでしょう。
公務員の魅力として、安定した雇用や充実した福利厚生が挙げられます。地域社会に貢献したい、安定した環境で働きたいという高校生におすすめです。
高校生が入れる優良企業はある?
企業によって求める人材の条件は異なるため、「高卒以上」「学歴不問」などを条件としている企業であれば、高校生も採用される可能性はあります。ただし、優良企業は人気があることから、大卒者や優秀な人材がライバルとなる場合も。優良企業への就職は難易度が上がる点を理解しておきましょう。
優良企業への入社を目指したい高卒の方は、「高卒で入れる優良企業はある?自分に合った仕事に就くための方法を解説!」のコラムをご一読ください。優良企業が多い業界や職業、入社するための方法などをまとめています。
高校生が就職先を見つけるための準備とコツ
高校生が自分に合った就職先を見つけるためには、いくつかの準備とコツがあります。
以下で、高校生が就職先を見つけるための9つの準備とコツを紹介するので、参考にしてみてくださいね。
高校生が就職先を見つけるための準備とコツ
- 自己分析で強み・弱みを理解する
- キャリアプランを立てる
- 進みたい業界や企業を研究する
- 求人の応募要項を確認する
- 進学しない理由を具体的に説明できるようにする
- 高校生が正社員になりやすい仕事の特徴を押さえる
- 大企業や有名企業にこだわりすぎない
- 選考対策をしっかり行う
- とにかく積極的に行動する
1.自己分析で強み・弱みを理解する
自己分析は就職活動の第一歩です。自分の強みや弱み、興味、価値観などを把握することで、自分に合った仕事を見つけやすくなります。また、自分自身をよく理解していれば、面接で長所や短所、強みなどを質問されたときに答えやすいでしょう。
自己分析のポイントは、具体的なエピソードを思い出しながら考えることです。「部活動で頑張ったこと」「友人から褒められること」などを書き出してみましょう。また、家族や友人、先生など、周囲の人に自分の印象を聞いてみるのもおすすめですよ。
2.キャリアプランを立てる
将来どのようなキャリアを歩みたいのかを考えることも大切です。「5年後、10年後にどうなっていたいか」「どのようなスキルを身につけたいか」など、自分の将来像を描いてみましょう。
完璧なプランを立てる必要はありませんが、ある程度の方向性をもっておくことで、何を基準に企業を選びをするべきなのか判断しやすくなります。また、面接で「将来の目標」を聞かれたときにも、説得力のある回答ができるでしょう。
3.進みたい業界や企業を研究する
気になる業界や企業については、しっかり調べることが大切です。企業のWebサイトや求人票だけでなく、業界紙やニュース、SNSなどからも情報を集めましょう。
また、可能であればその企業で働いている人の話を聞くのもおすすめです。OB・OG訪問や企業説明会などを活用しましょう。企業研究をしっかり行うことで、「なぜその会社で働きたいのか」という志望動機を具体的に説明しやすくなりますよ。
志望職種に役立つ資格を取得するのもおすすめ
就職活動を有利に進めるためには、資格を取得しておくのもおすすめです。たとえば、IT業界を目指すなら「ITパスポート」、介護職なら「介護職員初任者研修」など、希望する職種に関連する資格を調べてみましょう。
資格は、あなたの専門性や意欲を企業にアピールする材料になる場合があります。また、資格取得の勉強を通してその分野に関する知識が深められるため、面接での受け答えにも自信がもてるでしょう。
4.求人の応募要項を確認する
求人に応募する際は、応募要項をしっかり確認することも大切です。求人をチェックするときは、以下にまとめたポイントに注目してみてくださいね。
| 応募資格 | 高卒者の応募が可能かどうか |
| 勤務地 | 通勤可能かどうか |
| 給与・待遇 | 初任給、昇給制度、賞与など |
| 勤務時間・休日 | シフト制かどうか、年間休日数など |
| 福利厚生 | 社会保険、住宅手当、研修制度など |
| 採用予定人数 | 競争率の目安になる |
| 選考方法 | 筆記試験の有無、面接回数など |
上記の情報をしっかり確認しておくことで、入社後にミスマッチが起こりにくくなります。高校生の場合、自分で求人を見つけても学校を通しての応募となるため、応募締切日や必要書類なども含めて進路指導の先生と確認しながら準備を進めましょう。
5.進学しない理由を具体的に説明できるようにする
高校卒業後に就職する場合、面接で「なぜ進学せずに就職するのか」という質問をされる可能性があります。この質問に対する回答を準備しておきましょう。
大切なのは、「勉強が苦手だから」「大学に行く費用がないから」などのネガティブな理由だけでなく、「早く社会で活躍したい」「この業界で成長したい」といったポジティブな理由も伝えることです。自分の考えを整理して、自信をもって説明できるようにしておきましょう。
6.高校生が正社員になりやすい仕事の特徴を押さえる
高校生が正社員として就職しやすい仕事には、いくつかの特徴があります。これらの特徴を理解しておくことで、効率的に就職先を探せるでしょう。
特に、以下の3つの特徴をもつ仕事は、高校生にとってチャンスが多い傾向にあります。
高校生が正社員になりやすい仕事
- フットワークの軽さが重視される仕事
- 人手不足といわれている仕事
- 「学歴不問」「未経験者歓迎」の仕事
フットワークの軽さが重視される仕事
高校生が正社員になりやすい仕事の特徴の一つに、「フットワークの軽さが重視される仕事」が挙げられます。これは、若さや体力、変化への適応力などが求められる仕事のことです。
たとえば、建設業界の現場作業員や物流業界の配送スタッフ、サービス業の店舗スタッフなどは、体を動かすことが多く、新しい環境にも柔軟に対応できる若手が重宝される傾向にあります。これらの仕事は、学歴や経験よりもやる気や体力、コミュニケーション能力などが評価されやすいため、高校生が応募しやすいでしょう。
人手不足といわれている仕事
人手不足の業界・職種も、高校生が就職しやすい仕事といえるでしょう。人材を集めるために学歴や経験を問わず募集をする傾向にあるからです。
以下に、厚生労働省の「労働経済動向調査(令和7年5月)の概況」を参考に、正社員が不足している産業をまとめました。
| 産業 | 不足している割合 |
|---|---|
| 学術研究、専門・技術サービス業 医療、福祉 | 61% |
| 建設業 | 59% |
| 運輸業、郵便業 | 57% |
| 情報通信業 | 57% |
| サービス業(他に分類されないもの) | 52% |
| 宿泊業、飲食サービス業 | 45% |
| 製造業 | 45% |
| 不動産業、物品賃貸業 | 46% |
| 生活関連サービス業、娯楽業 | 38% |
| 金融業、保険業 | 31% |
| 卸売業、小売業 | 31% |
参照:厚生労働省「労働経済動向調査(令和7年5月)の概況 Ⅳ 結果の概要(p.5)」
上記の表から、学術研究や専門・技術サービス業、医療・福祉、建設業、運輸業・郵便業、情報通信業では人手不足が顕著であると分かります。就職成功の可能性を高めたい場合は、自分の適性を考慮しつつ、上記の人手を求めている産業から仕事を探してみるのもおすすめです。
参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和7年5月)の概況
「学歴不問」「未経験者歓迎」の仕事
学歴や経験を問われない仕事では、やる気や人柄が評価されやすいため、高校生も正社員就職を狙いやすいでしょう。就職成功の可能性を高めたい方は、「学歴不問」や「未経験歓迎」と記載されている求人から就職先を探してみるのがおすすめです。
学歴や経験を問わない仕事は、新人に対する研修体制が整っていたり、入社後に実績を上げることで収入やキャリアアップを目指しやすかったりする傾向があります。学びの姿勢や成長意欲をアピールすることで、採用につながりやすいでしょう。
未経験から始めやすい仕事は「未経験でもできる仕事16選!正社員として就職するためのコツも紹介」のコラムでご紹介しているので、仕事を探すときの参考にしてみてくださいね。
7.大企業や有名企業にこだわりすぎない
高校生が就職活動をするうえで、「大企業や有名企業にこだわりすぎない」ことも大切なコツです。安定性や知名度から大企業や有名企業に魅力を感じる人もいるでしょう。しかし、それらの企業への入社は競争率が高く、狭き門であるのが現実です。
中小企業のなかにも、高い技術力をもっていたり、特定の分野でトップシェアを誇っていたりする会社はたくさんあります。また、中小企業のほうが、若手のうちから責任ある仕事を任せてもらえたり、経営層と近い距離で働けたりするケースもあるでしょう。
会社の規模や知名度だけでなく、「自分が成長できる環境かどうか」「長く働き続けられる会社かどうか」を見極めることが大切といえますね。
8.選考対策をしっかり行う
就職を成功させるために、しっかりとした選考対策は欠かせません。就活時のマナーを身につけ、応募書類の作成や面接のポイントをしっかりと押さえておきましょう。
就職活動のマナーを確認する
希望の就職先から内定をもらうためにも、就職活動のマナーをしっかりと理解することは大切です。マナーを意識した立ち振る舞いは、企業の採用担当者に好印象をもたれるため「社会人としての基本が身についている」と高評価を得やすくなります。
面接時の身だしなみ(服装や髪型)や入退室の仕方、言葉遣いなどのマナーを学び、実践できるように練習しておきましょう。学校の進路指導の先生に相談してマナー指導を受けるのもおすすめですよ。
応募書類の書き方や内容を万全にする
選考対策として、応募書類を書くときのマナーや内容を万全にすることも大切です。「履歴書の書き方を解説!記載する際のマナーや好印象を与えるポイントも紹介」のコラムにまとめているとおり、応募書類を書く際は「空欄を作らない」「修正ペンを使わない」「丁寧な文字で書く」などのマナーがあります。
また、入社意欲や自身の魅力を伝えられるように、志望動機や自己PRなどの内容は具体例を交えて分かりやすく簡潔にまとめるのがポイント。「志望動機書の書き方とは?第二新卒や未経験から転職する際の例文を紹介」や「フリーターの自己PRはどう書く?書けないときの対処法や例文を解説」のコラムを参考に、自分をアピールできるような応募書類を作成してみてくださいね。
面接で頻出の質問の答えを考えておく
9.とにかく積極的に行動する
とにかく積極的に行動することも大切なポイントです。
気になる企業があれば進路指導の先生に相談して情報を集めたり、企業説明会があれば積極的に参加したりしましょう。OB・OG訪問の機会があれば、実際に働いている先輩の話を聞くことで、より具体的な職場の雰囲気がイメージできますよ。
同級生が就職活動をどのように進めているかを聞いてみるのもおすすめです。情報交換をすることで新たな視点や気づきが得られることもあるでしょう。
まとめ
高校生の就職先の探し方は、主に「学校に紹介してもらう方法」と「自分で探す方法」の2つです。学校から紹介されるもののなかから選ぶのが基本ではありますが、ハローワークや求人サイト、企業のWebサイトなどに気になる求人がある場合は進路指導の先生に相談してみましょう。自分で探した求人でも、学校を通して応募する必要があることには注意してくださいね。
「高校生の間に就職が決まらなかった」「就職したけどすぐに辞めてしまった」などのお悩みは、ぜひハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは若年層に特化した就職・転職エージェントです。
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サービスの登録・利用はすべて無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。
高校生の就職先の探し方に関するFAQ
高校生の就職活動によくある質問とその回答をまとめました。疑問や不安がある方は、参考にしてくださいね。
高校生の就職活動は学校を通さないとダメ?
基本的に、高校生の就職活動は学校を通して行う必要があります。自分で見つけた求人に応募したい場合、企業に直接連絡するのではなくまず進路指導の先生に相談しましょう。
学校を通すことで、学校推薦を受けられる可能性があったり、応募書類の作成や面接対策などのサポートを受けられたりするメリットがあります。
ハローワークの高卒求人はインターネットで確認できますか?
ハローワークインターネットサービス「よくあるご質問(高卒求人について)」によると、高卒求人は「高卒就職情報WEB提供サービス」にて高校の就職担当者向けに公開されます。
一般求人のようにハローワークインターネットサービスでは公開されていないので注意しましょう。
参照元
ハローワークインターネットサービス
トップページ
高校生は就職活動でハローワークを利用できる?
高校生の就職活動でもハローワークを利用できます。しかし、ハローワークで気になる求人を見つけた場合も、応募は学校を通して行わなければならないので注意しましょう。
ハローワークの使い方やサービスについて解説している「初めてでも安心!ハローワークの使い方と提供サービスをご紹介」のコラムも、あわせてチェックしてみてくださいね。
