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面接で職務経歴を聞かれたときの答え方は?解答例と好印象を与えるコツを紹介!

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この記事のまとめ

  • 面接で職務経歴を聞かれたら、簡潔に分かりやすく答える
  • 面接で職務経歴書を聞かれる理由は、応募者の背景や自社へマッチするかを知りたいから
  • 職務経歴で面接官に好印象を与えるためには、話す内容や話し方の工夫が必要
  • 職務経歴を面接で伝える際は、記載されていることをそのまま述べるのは避けた方が良い

面接時に自身の職務経歴に関して話す際、どのように答えれば良いか迷うこともありますよね。特に職務経歴が多い場合は、「何から伝えたら良いか」「記載したことをそのまま伝えるべきか」など、悩むことは多いでしょう。職務経歴を述べるときは、これまでの仕事で磨いたスキルや成果を明確かつ簡潔に表現することが重要です。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの板垣さんのアドバイスを交えながら、面接での職務経歴の効果的な伝え方を具体的な例を用いて紹介します。また、面接で職務経歴を聞かれる理由や、避けた方が良い答え方についてもまとめました。コラムを参考に、面接官に自身の経歴をアピールする方法をしっかり把握し、好印象を与えるための準備をしましょう。

面接で職務経歴を聞かれたときの答え方

面接であなたの職務経歴についての質問を受けた際は、以前務めた職場での役職や責任範囲、そして達成した具体的な成果や目標などを明確に伝えることが求められます。また、実績や成果を説明するときは、具体的な事例や数値データを織り交ぜると良いでしょう。

シンプルに分かりやすく答える

面接においては、職務経歴をシンプルかつ分かりやすく述べることが求められます。短い面接時間内で職務経歴を伝えるためには、「簡潔に応答する」「経歴と成果を明瞭に示す」ことが重要です。長過ぎる回答は、アピールしたいポイントが伝わらない可能性があります。

したがって、約1分間前後で要点を押さえた300文字程度の回答を準備し、面接官の興味関心を惹くことが望ましいです。簡潔な回答ができれば、面接官に好印象を与えるのみではなく、自身のプレゼンテーションスキルを示す機会ともなるでしょう。

実績や成果の具体例を挙げる

面接で職務経歴を答える際は、具体的にどのような実績や成果を挙げたのか説明しましょう。面接官は、応募者の回答から「将来的にどのように貢献できるか」「過去の成果や経験がどのように活かされるか」を見極めようとします。

そのため、「営業職で3年勤務しました」と単に述べるだけでは不十分だといえるでしょう。成果を強調する際には、「部署内トップの成績」「目標達成率○%」「経費削減率△%」など、明確な数字を用いるとさらに説得力が増します。

また、面接官から実績や成果について質問されたとき、達成したプロセスを説明できるよう準備しておくと安心です。具体的な課題認識、立案した戦略、行った工夫や具体的な行動などを明確にすることがポイントです。

応募先で活かせる経験やスキルをアピール

面接で職務経歴を答えるとき特に重要なのは、「応募企業で活かせる経験やスキル」を強調することです。企業研究をしっかり行い必要としている要素を把握した上で、それにマッチする自身の経験やスキルを中心に話すことで、好印象を与えられるでしょう。

また、情報過多にならないよう配慮し、「○○の職で△年の経験があります」といったように短く説明するよう意識することも大切です。話の具体性を増すためには、「いつ」「どこで」「誰に」「何を」「なぜ」「どのように」の「5W1H」を用いて詳細に述べるのがおすすめ。面接で「職務経歴について教えてください」と尋ねられた際は、職務経歴書の内容をそのまま伝えるのではなく、特に重点を置きたい部分を選択してアピールしていきましょう。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

板垣拓実

板垣拓実

面接において、「職務経歴の伝え方が分からない」「経験やスキルに自信がない」と悩んでいる方は多いです。解決できないと、面接に挑むのが不安になりますよね。職務経歴に自信がない場合は、自分が学んだことや成長した点に焦点を当てて話すと良いですよ。たとえば、「この経験からチームワークの重要性を学び、コミュニケーションスキルが向上した」といったように、具体的な学びを共有すると、職務経験の価値を伝えることができます。

大切なのは、自分の経験を前向きに捉え、それがどのように将来に役立つかを考えることです。わたしたちハタラクティブでは、あなたが自信を持って面接に挑めるよう、自分の経験の価値を効果的にアピールする方法をアドバイスしています。

面接での職務経歴と自己紹介の違いとは?

面接における職務経歴の質問では、応募者が以前の職場でどのような業務を行い、どのような成果を上げたかを理解することが目的で、自己紹介では応募者の人物像や性格を把握するのが目的です。

職務経歴に答えるときは、具体的な事例や数値データを織り交ぜ、自分をしっかりアピールしましょう。自己紹介は挨拶から始め、職務経歴の要約、経験からくる自己の強み、志望理由を伝えて締めくくるのがおすすめです。性格や趣味、特技の話は控え、面接に必要な情報のみを簡潔に述べましょう。面接の自己紹介については、「面接の自己紹介で伝えるべき内容は?例文とあわせてポイントを解説!」でも詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

転職の面接で職務経歴を回答する際の例文

面接で職務経歴を聞かれた際は、簡潔に分かりやすく伝えつつ、成果や実績には具体性を持たせることがポイントです。ただ、そのように言われても一から回答を作成するのは難しいですよね。ここでは、これまでのポイントを押さえた、お手本となる回答例をいくつかご紹介します。

営業職の職務経歴がある場合

営業職としての経験がある場合は、コミュニケーション能力やタスク管理能力など、マルチに活躍できる能力があることをアピールするのがおすすめです。

  • 【例文】
  • 営業の役職にて、連続3年間の目標達成と顕著な業績を達成しました。その後、キャリアアップの一環として経営管理の知識も身につけるべきとの助言を受け、総務部に転勤しました。初めは戸惑いもありましたが、営業で培ったスキルが自己成長に繋がると気付きました。
  • 具体的には、総務部でこれまで定量的に管理されていなかった業務を数値で可視化し、チーム内のタスク管理の改善に取り組みました。これによって、プロジェクトの進行状況を全員が理解しやすくなり、業務効率化に貢献しました。

事務職の職務経歴がある場合

事務職として働いた経験がある場合は、PCの操作スキルや正確性を重視する姿勢だけではなく、コミュニケーションスキルも持ち合わせていることを伝えると、面接官から好印象を得られるでしょう。また、MOSや簿記などの資格を保有している場合は忘れずアピールしてください。

  • 【例文】
  • 前職の営業事務では、主に受発注管理と請求書作成を行っていました。お客様と営業との間でスケジュールを調整する場面も多く、社内外の方とコミュニケーションを取ることが求められました。
  • スケジュールの調整を迅速かつ正確に行うことで、お客様から「予定通りに納品されて助かった」と感謝されることもあり、やりがいを感じておりました。御社では、顧客満足度の向上を目標とされていると伺っておりますので、自身の経験を活かせるのではないかと考えております。
  • また、より専門性を身に付けるために、○月には簿記○級も取得いたしました。これまでの経験で得た調整力やコミュケーション力と合わせて、即戦力として御社に貢献したいと考えております。

面接で職務経歴を聞かれる4つの理由

面接で職務経歴を聞かれる理由

  • 職務経歴書で判断できない詳細を確認するため
  • 採用予定の職種にマッチしているか判断するため
  • 社風に合うか見極めるため
  • 会社に貢献してくれそうか確認するため

面接時に職務経歴の質問がされる理由は、応募者が以前の職場でどのような経験やスキルを積み、どのような働き方をする人物か知ることで、「活躍してくれるかどうか」を判断するためです。以下では、面接で職務経歴を聞かれる主な理由を4つ解説するので、面接官が質問する意図をしっかり理解しましょう。

職務経歴書で判断できない詳細を確認するため

職務経歴書に記載されている内容で、面接官がさらに詳しく知りたいと感じる部分については、面接時に質問がされます。職務経歴書に記載されていることだけでは、実績を挙げるために取り組んだことや具体的な数値など、伝わりにくい箇所が存在するからです。

職務経歴書の分かりやすい書き方については、「職務経歴書は必要?分からないときの対処法や書くときの注意点を解説」のコラムも参考にしてみてください。

採用予定の職種にマッチしているか判断するため

面接官は職務経歴から、採用を予定しているポジションで求められる役割において、即戦力となる知識や能力があるかどうかを評価しています。直接的に実務経験がない場合も、その背景に「何らかの関係性があるか」「業務に活かせそうな経験がないか」を判断しているようです。

たとえば、営業のポジションであれば取り扱っている製品が前職とは異なっても、ターゲットとなる顧客や販売戦略が似ている場合には、高い評価を得られる可能性があります。異なる業界や職種へ応募する際には、これまでの職歴との繋がりや類似性を明確にして提示すると良いでしょう。

社風に合うか見極めるため

面接では、職務経歴を通じて応募者の性格や働き方が、企業の文化や価値観に合致しているかどうかを判断しています。社風はたとえば、指示に従うことを重視する、自主性を尊重する、チームワークを重んじる、独立して取り組むことを期待されるなど、求められることはさまざまです。企業の理想とする人物像や文化は、企業研究をしっかり行ってあらかじめ把握しておきましょう。

会社に貢献してくれそうか確認するため

面接官は職務経歴を確認することで、応募者が企業に貢献できるかどうかを判断しています。応募先の企業へアピールするためには、「前職での成果やスキルがどのように活かせるか」「達成するためにどのような取り組みが必要なのか」などを、具体的に説明することが重要です。

ただし、具体的な成果やプロセスを述べる際は、回答が長くなり過ぎないよう注意しましょう。「自分の経験やスキルがどのように適用できるか」を中心に、簡潔に述べることが望ましいです。

面接で好印象を与える職務経歴の答え方のポイント

面接時に職務経歴に関する質問がされたときは、先述した「面接で職務経歴を聞かれる4つの理由」を理解し、面接官の質問の意図に沿った回答をすることが重要です。

しかし、単に質問に回答するだけでは不十分だといえます。職務経歴を通じて自分をアピールできれば、他の候補者との差をつける絶好の機会となるでしょう。印象的で有効な結果を導くためには、回答する際に以下のポイントを心掛けてみてください。

職務経歴書に書かれていない情報を加える

面接では、提出した職務経歴書の内容をそのまま読み上げるのではなく、努力したことや挑戦したことについて具体的なエピソードを交えるのがおすすめです。これにより、成果を達成するまでのプロセスや、どのようにして課題に取り組んだかが伝わりやすくなりますよ。

話し方と表情を工夫する

面接時は、話し方や表情にも配慮が必要です。緊張から早口になることがあるため、落ち着いて明確に話すことを心掛けましょう。また、面接官と目線を合わせ、適切なジェスチャーを取り入れることで、より良い印象を与えられます。

面接中は、面接官の反応によって話し方や内容を変えられると、より内定をもらえる確率が上がるでしょう。面接で手応えありなのに落ちる理由は?合格フラグなしで受かる原因を解説」のコラムでは、手応えがある面接官の反応についてまとめられているので、参考にしてみてください。

1分前後で答えられるようまとめる

転職回数が多く職務経歴が長かったり、多くの経験や実績を持っていたりする方は、1分以内に収まるような回答を用意しておきましょう。

面接官は、職務経歴やエピソードをすべて理解するわけではなく、最も重要なポイントに焦点を当てたいと考えています。話が長くなり過ぎると、面接官を長時間拘束してしまうだけではなく、簡潔にまとめる能力がないとネガティブな印象を与える可能性も。短い時間で伝えられるよう、実際に声を出して練習しておきましょう。

転職回数が多い場合の職務経歴の答え方

転職回数が多い場合、応募先で活かせる経歴に焦点を当てて回答することが重要です。転職回数が多いと、面接官に「入社しても長く続かないのではないか」と懸念を抱かせてしまう可能性があります。
これまでの成果や経験のうち、応募先の企業で活躍が期待できるような経歴をピックアップし、入社後の貢献イメージを持たせることを目指しましょう。職務経歴の簡潔なまとめが求められ、どの経験が最も有益かを見極めることが必要です。

面接で職務経歴を答える際に避けた方が良い回答

面接で職務経歴の説明がスムーズにいかないと、会話の流れ全体が上手く進まない可能性があります。情報が多過ぎたり、職務経歴書に書かれていたことを読み上げるだけの回答は避けましょう。

ここでは、職務経歴に関する質問の答え方で、避けた方が良い回答の仕方を紹介します。

過去の職歴をただ並べるだけの回答

面接時に職務経歴を伝える際は、過去に経験した仕事をただ並べて述べることは避けた方が良いでしょう。通常、履歴書や職務経歴書は事前に提出されており、面接官は応募者の職務経歴について既に一定の理解をしています。

企業が職務経歴について質問するのは、応募者のキャリアや経験から見出せる利点や性格などを理解し、企業への適合性を評価するのが目的。以前の仕事で得た学びや成果を、どのように活かして貢献するかを明確に伝えましょう。

情報が多すぎる回答

職務経歴を説明する際は、情報量が多くなり過ぎないよう注意が必要です。入社への意欲を示すために職務経歴に過剰な情報を含めると、面接官に重要なポイントが伝わりにくく、あやふやな印象を与えてしまうことがあります。

重要なのは、応募する企業にとって価値のある経験や成果に焦点を当てて回答することです。

成果や実績に客観性や具体性がない回答

職務経歴を説明する際に、成果や実績が抽象的だと、自己の魅力を十分に伝えることができません。仕事での学びや成果を説明するときは、可能な限り具体的な数字や事実を用いることが大切です。面接官の関心を引く経験については、詳細に語れるよう整理しておきましょう。

面接で職務経歴を答える際に悩んだときは?

「職務経歴のまとめ方に不安がある」「面接準備に自信が持てない」という方は、第三者の意見を参考にしてみるのがおすすめです。自分では分かりやすいと感じている説明でも、客観的に見ると要点が伝わっていない可能性があります。

相談できる第三者が身近にいない場合は、ハローワークがおすすめ。ハローワークでは求人紹介や職業相談のほか、無料で面接練習もできるので、未経験の職業にも自信を持って挑戦できます。「ハローワークの利用方法とは?初めての方へ使い方を解説!」のコラムを参考に、利用を検討してみてください。

また、就職・転職エージェントでも、職務経歴書の書き方や伝え方、面接練習などを行っています。就職・転職エージェントのハタラクティブは、20代を対象に、就職・転職活動全般を支援しているサービスです。経験豊かなキャリアアドバイザーが、あなたの経歴や希望条件を細かくヒアリングし、適した求人の紹介から選考対策、入社後のフォローまで転職活動をトータルでサポートします。サービスは無料で利用できるので、気軽にお問い合わせください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube