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面接で落ちたサインとは?不採用になる理由や採用ための対策も解説
この記事のまとめ
- 面接に落ちたサインは、「定番の質問しかされない」「予定より時間が短い」など
- 面接に落ちたフラグが立っても不採用とは限らないので、諦めず自己PRをする
- 「企業のニーズとのミスマッチ」「企業研究不足」などが面接に落ちる理由に挙げられる
- 面接で落ちた理由を聞くのは問題ないが、開示義務がないので教えない企業も存在する
- 選考に突破したい人は、就職・転職エージェントで面接対策をするのもおすすめ
就職活動や転職活動をするなかで、「面接に落ちたかも」と不安になることもあるでしょう。志望企業の面接で面接官のリアクションが薄かったり、逆質問をさせてもらえなかったりすると、「もしかして不採用?」と心配になりますよね。
面接で不採用の場合、「定番の質問しかされない」「予定されていた時間よりも早く終わる」などのサインがみられることがあるようです。しかし、不採用のサインに当てはまったからといって、必ずしも面接に落ちたとは限りません。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの荒井さんのアドバイスを交えつつ、面接に落ちたときのサインや不採用になる理由を解説します。企業側に落ちた理由を聞く方法や面接対策のやり方も紹介しているので、ぜひ就職や転職を成功させるための参考にしてみてください。
この記事にコメントしているアドバイザー
面接に落ちたかも…不採用のサインはある?
面接官の反応がそっけなかったり、予定よりも早く面接が終わったりすると、「面接に落ちたかも…」と不安になりますよね。不採用の場合、質問内容や面接時間などにサインがみられることがあるようです。
ここでは、面接で不採用になるかもしれないときのサインを紹介します。選考に突破できるか不安な人は、思い当たるサインがないかを確認してみましょう。ただし、以下のサインがあっても必ず不採用になるとは限らないので、あくまで参考としてご一読ください。
1.定番の質問しかされない
面接で定番の質問しかされないときは、不採用になる可能性があるでしょう。定番の質問には以下のようなものが挙げられます。
- ・志望理由は何ですか
- ・自己PRをしてください
- ・入社後にどのような仕事をしたいですか
採用担当者が応募者に興味をもっていない場合、形式的な質問だけをして面接を終わらせようと考えることがあるようです。
反対に、応募者に興味がある場合は、「理想の上司はどのような人ですか?」「苦手な人のタイプは?」といった踏み込んだ質問をされることも。踏み込んだ質問によって、応募者の人となりを詳しく確認するようです。
しかし、定番の質問をされても不採用と決まったわけではありません。面接官は興味のある応募者に対しても定番の質問をします。定番の質問が続いても「面接に落ちた」と諦めず、自分の強みや仕事への熱意をアピールすることが大切です。
2.仕事に関係ない話に時間を割かれる
仕事に関係のない話に時間を割かれることも、面接で不採用になるサインの一つです。採用担当者は、限られた時間のなかで応募者の人柄や仕事に対する意欲を見極める必要があります。
仕事に関係のない雑談が続く場合は、「採用担当者が応募者に興味をもっていない」「不採用にするので、企業の印象を考えて楽しく雑談している」などの可能性が考えられるでしょう。
なお、面接官は応募者をリラックスさせるために雑談をすることがあります。また、面接官と共通の趣味があったり地元が同じだったりすると、仕事以外の話が盛り上がることもあるでしょう。仕事に関係のない話が続いても不採用だと諦めず、受け答えを続けてくださいね。
3.回答を掘り下げられない
面接で回答した内容について深掘りされない場合、面接官が応募者に興味をもっていない可能性があるため、不採用のサインと考えられます。
ただし、最終面接の際は回答を深掘りされないこともあるようです。最終面接では、面接の前に採用が決まっていることも。入社の意志を確認するために最終面接が行われている場合、回答を深掘りされない場合があります。
4.受け答えの内容を否定される
面接中、受け答えの内容を否定されることも、不合格のサインだと考えられます。たとえば、入社後に挑戦したいことを回答した際に、「弊社ではできません」と明確に否定された場合は、求める人物像に合っていないと判断されている恐れがあるでしょう。
しかし、面接官によっては否定的な言葉を伝えて、応募者の反応や受け答えを確認している場合もあります。たとえ面接で否定されても、冷静に自分の考えを伝えてくださいね。
5.面接官のリアクションが薄い
面接官のリアクションが薄いことも、不採用になるサインの一つです。以下のような場合、面接官はあなたに興味をもっていなかったり、共感していなかったりすると考えられます。
- ・目を合わせてくれない
- ・笑顔を見せてくれない
- ・「そうですか」「分かりました」など淡々と答えられる
もちろん、面接官の人柄によって面接の雰囲気は変わります。相手のリアクションが薄い場合も、ハキハキと明るく話すことを心掛けましょう。
6.予定よりも面接時間が短い
予定よりも面接時間が短い場合も、不採用の可能性があるでしょう。先述したように面接官は、応募者の人柄や強みなどを知るため、できる限り時間を使って質問しようとする傾向にあります。面接時間が短い場合、面接官は追加の質問をするほど応募者に興味をもっていないと考えられるでしょう。
ただし、最終面接では、面接前に採用が決まっていることがあるので、予定より面接が早く終わることも。入社の意思確認を目的に最終面接が行われる場合は、短時間で終わることもあるようです。
7.逆質問をさせてもらえない
面接の最後に「何か質問はありますか?」と尋ねられないことも、不採用のサインと考えられます。逆質問は、応募者の意欲や企業に対する認識を確かめる機会の一つです。逆質問をさせてくれない場合、面接官はあなたに対して興味をもっていない可能性があるでしょう。
しかし、逆質問の時間を設けられないからといって、不採用と決まったわけではありません。「企業側が逆質問の時間を設けていない」「時間に余裕がない」などの理由があると、採用の可能性も考えられます。
8.「最後に一言ありますか?」と尋ねられる
「最後に一言ありますか?」と尋ねられた場合、面接官が応募者のアピールを不十分だと感じている場合があります。
しかし、この質問をされたときは面接官があなたに挽回のチャンスを与えてくれている可能性も。面接のお礼を伝えたうえで、「御社に貢献したい」といった前向きなアピールをして仕事に対する意欲や強みを伝えてみましょう。
9.次回の選考の話をされない
次回の選考や採用後の話をされないときは、不合格のサインだと考えられます。なぜなら、企業側は採用したい応募者には選考のスケジュールを知らせ、他社よりも早く内定を出そうとする傾向があるためです。
たとえば、次回の面接について尋ねたときに「後日送付する書類やメールをご確認ください」といった回答をされると不採用の恐れがあるでしょう。
しかし、結果を通知したあとに次の選考について説明する方針をとる企業もあります。面接の段階で合否が決まっておらず、スケジュールを教えてもらえないこともあるので、次回の選考の話が出ない場合も「面接に落ちた」と落ち込むのは避けましょう。
10.「結果をメールで伝える」と言われる
面接で「結果はメールでお知らせします」と言われた場合、不採用になる恐れがあります。不採用の通知は、メールで送られるのが一般的です。そのため、「結果をメールで伝えます」と言われると、不採用のサインだと考えられます。
しかし、結果の通知方法は、メールや電話、書類の送付など企業によってさまざまです。合格の場合もメールで結果が送られることもあるので、必ずしも面接に落ちたとは限りません。
面接で不採用になるサインについては、「面接に落とされるサインの傾向はある?受かるための対処法も解説」のコラムで詳しく解説しています。結果に不安がある人は、ぜひご一読ください。
結果が遅いのは面接に落ちたフラグ?
面接の結果がなかなか来ない場合、「落ちた?」と不安になることもありますよね。面接の結果が遅いことは、不合格のフラグではありません。
面接の合否の決め方は企業によって異なります。採用担当者以外にも複数の人が関わって合否を決める企業では、採用決定に時間が掛かることがあるでしょう。
また、複数の応募者がいる場合、ほかの人の面接が終わったあとに結果が通知されることも。連絡が遅いときも「面接に落ちた」と決めつけず、結果が出るのを待ちましょう。
面接の合否で勘違いされやすいサイン
「不採用のサイン」といわれている面接官の行動や企業側の対応は、面接の合否と関係ない場合があります。ここでは、面接の際に勘違いされやすいサインを紹介します。「面接に落ちた?」と気になるときは、面接当日の企業側の対応を振り返ってみましょう。
面接官が玄関やエレベーターまで見送ってくれる
面接官が玄関やエレベーターまで見送りに来てくれることは、不合格のサインではありません。企業によっては、見送りをマナーと考えていることもあります。玄関やエレベーターまで担当者が見送りに来てくれたら、「丁寧に対応してもらえている」と前向きに考えてみてくださいね。
交通費を渡される
「交通費を渡されるのは不採用のサイン」といわれることがありますが、これで合否が分かるわけではありません。応募者に交通費を支給するかは企業によって異なります。採用・不採用にかかわらず面接に来た人全員に交通費を支給する企業もあるようです。
交通費の支給は、面接に来た人に対するマナーや礼儀と考えられることもあります。よって、交通費を渡されても「面接に落ちた」と落ち込む必要はないでしょう。
面接に落ちたフラグが立ったときに意識したいこと
面接に落ちたフラグが立ったからといって、不採用が決まったわけではありません。そのため、面接中に不採用のサインに気づいても諦めずに自分をアピールすることが大切です。もし面接に落ちてしまったら、次に向けて気持ちを切り替えることを意識しましょう。
ここでは、不採用のフラグが立ったときに意識したいポイントを解説します。前向きに就職活動を進めるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
諦めずに自分をアピールする
面接中に不採用のサインが気になっても、諦めずに仕事に対する意欲や企業への適性をアピールしましょう。面接官の反応や質問内容が必ずしも面接に落ちたことを示しているとは限りません。
仮に面接官があなたに興味をもっていない場合も、受け答えの内容によっては挽回できるチャンスがあります。逆質問や最後の一言などの機会を活かして、自分自身をアピールしてみてくださいね。
落ち込み過ぎず気持ちを切り替える
面接後は、落ち込み過ぎず気持ちを切り替えることが大切です。結果が出る前から次の企業の選考に向けて準備を始めると、前向きな気持ちになれることがあります。
また、「面接に落ちた」と感じたら、次に活かせる手応えがあった点や反省点を振り返ってみるのもおすすめです。面接内容を振り返って試行錯誤を繰り返すと、内定獲得につながる場合があるでしょう。
就職活動や転職活動で不安を感じたり、自分に自信をもてなくなったりする場合は、「ポジティブ思考を心掛ける」「自分の長所に目を向ける」などを意識することが重要です。
「豆腐メンタルとは?克服する方法や就活を成功させるポイントを解説」のコラムでは、メンタル面を鍛える方法を解説しているので、ぜひご確認ください。
面接に落ちたときに考えられる理由
面接に落ちたときは、理由を考えてみましょう。なぜ面接に落ちたのか把握することで、次回の選考の対策法がみつかる可能性があります。
ここでは、面接に落ちる理由をまとめました。面接に落ちた経験を活かして内定を獲得するためにも、次の理由に該当するかを振り返ってみてください。
一次面接で落ちた場合に考えられる理由
一次面接では、働くうえで不可欠なマナーやスキルが身についているかを確認される傾向にあります。一次面接で落ちた場合は、次の理由に心当たりがないかを確認してみてくださいね。
基本的なビジネスマナーが身についていなかった
一次面接で不採用になる理由として、社会人として働くうえで必要なビジネスマナーが身についていないことが挙げられます。以下の場合は、ビジネスマナーがないと判断される恐れがあるでしょう。
- ・時間を守れない
- ・挨拶ができない
- ・敬語を話せない
- ・元気や笑顔がない
ビジネスマナーは、業界や職種にかかわらず求められる傾向にあります。ビジネスマナー研修を実施している企業もありますが、基本的なマナーは身についていることが前提と考えられるようです。
ビジネスマナーは仕事をするうえでも大切なので、面接の段階から意識しておきましょう。
企業研究ができていなかった
企業研究の不足も、一次面接に落ちたときに考えられる理由の一つです。一次面接では、応募者の意志を確認するため企業に関する質問をされることがあります。たとえば、「競合他社と比べてうちの強みは何か?」といったことを尋ねられる場合があるでしょう。
企業研究が不十分だと、企業に関する質問で答えに詰まってしまい、入社意欲を示せない恐れがあります。一次面接を受けるときは、企業や仕事内容について理解しておくことが大切です。
受け答えの内容が不十分だった
質問に対する回答の内容が不十分なことで、一次面接に落ちる恐れもあります。たとえば、「的を射た回答ができない」「話が長過ぎて伝えたいことが分からない」という場合、働くうえで必要なコミュニケーション能力が不足していると判断される可能性があるでしょう。
面接で質問に答えるときは、結論を先に話し、理由やエピソードを端的に伝えることを意識してくだ さいね。
第一印象を左右する身だしなみも大切
身だしなみは、面接の評価に関わる大切なポイントです。身だしなみに清潔感がないと第一印象に影響し、受け答えでの挽回が難しくなる恐れもあります。「スーツにしわがないか」「髪型やメイクはビジネスシーンにふさわしいか」などを確認し、身だしなみを整えて面接に挑みましょう。
面接時の服装に悩んだら、「転職活動でリクルートスーツはNG?ビジネススーツとの違いや転職に適した服装を紹介」のコラムもご確認くださいね。
二次面接に落ちた場合に考えられる理由
二次面接では、個人のスキルや性格、仕事に対する姿勢などを確認されるのが一般的。企業が求める人物像とマッチしていなければ、面接に落ちてしまう恐れがあります。二次面接に落ちた場合は、ここで紹介する理由を参考に自身のスキルや強みをアピールできていたかを振り返ってみましょう。
企業が求める経験やスキルと合っていなかった
二次面接に落ちる理由には、企業が求めるスキルや経験とのミスマッチが挙げられます。仕事に必要な能力が足りないと不採用になる可能性があるでしょう。一方、スキルや経験が過剰な場合も、チーム内のバランスや指導の観点から不採用につながることがあるようです。
また、自身の適性と求められる職種が合っていない場合も、不採用の理由になります。たとえば、PC操作に自信がないにもかかわらず高度なPCスキルを要求される職種に応募したり、体力に自信がないのに力仕事を希望したりすると、不採用になることも。企業からは「仕事に必要なスキルがないのでは」と懸念される恐れがあるでしょう。
就活や転職活動では、自分の適性や仕事に活かせるスキル、経験をしっかり理解し、適種を選ぶことが重要です。自分に合う仕事の探し方は、「自分に向いてる仕事に出会うには?見つけるメリットや探し方を解説」のコラムで解説しているので参考にしてみてください。
前向きな姿勢をアピールできなかった
二次面接に落ちた場合、前向きな姿勢をアピールできなかったことも理由として考えられます。二次面接では人となりや仕事に対する姿勢を確認されるようです。
ネガティブな発言を繰り返したり、自信なさげに振る舞ったりすると、仕事に対して前向きな姿勢を伝えられず、面接に落ちてしまう恐れがあります。面接では自分に自信をもち、仕事への熱意を伝えましょう。
主体性がないと思われた
二次面接では、仕事に対して主体性がないと思われて不採用になることがあります。仕事をするうえで大切にしていることについて尋ねられたときにスムーズに答えられなければ、面接官に受け身な印象を与えてしまうでしょう。
「仕事をするうえで自分なりの目標を見つけ、課題を解決するために工夫している」といった主体性をアピールすると、内定獲得に近づける可能性があります。
最終面接に落ちた場合に考えられる理由
最終面接では、キャリアビジョンや入社意欲をみられる傾向にあります。最終面接で落ちた場合は、以下の理由に該当していないかを振り返ってみましょう。
企業の方向性とキャリアビジョンにギャップがあった
企業の方向性と応募者のキャリアビジョンにギャップがある場合、最終面接に落ちる可能性があります。たとえば、将来的に応募職種と全く異なる仕事に就きたいと話すと、企業との方向性の違いから不採用になることも。また、「入社直後に管理職に就きたい」といった実現が難しそうなキャリアビジョンを話した場合も、不採用になる恐れがあります。
面接前に企業が期待するキャリアビジョンについて考え、「1年後に△△、3年後に△△にチャレンジしたい」と具体的に答えられるように準備しておきましょう。
逆質問で意欲をアピールしなかった
逆質問をしないことも、最終面接で不採用となる要因の一つです。逆質問は、自身の志望度やモチベーション、入社への意欲を示す絶好の機会。「質問はありますか」と尋ねられたときに「特にありません」と答えると、企業への興味や仕事に対する意欲がないと判断される恐れがあります。
逆質問の機会があれば、積極的に質問して興味や熱意をアピールしましょう。
面接で不採用になって落ち込むときの対処法
面接に不採用になり、落ち込んでしまうときは、好きなことをして気持ちを切り替えるのがおすすめです。たとえば、趣味を楽しんだり身体を動かしたりしてリフレッシュすると、「次に備えて頑張ろう」と気持ちを立て直せる場合があります。
家族や友人など、信頼できる人に相談するのも一つの手です。相談することで客観的な立場からアドバイスをもらえることも。また、悩みを話すだけで気持ちが楽になる可能性もありますよ。
面接に落ちた理由を聞くのは問題ない?
面接で不合格だった原因を企業側に確認しても問題ありません。不採用の原因を聞きたいときは、できるだけ迅速に落ちた理由を尋ねるのが望ましいでしょう。これは、取り扱われた個人情報や評価データが、特定の期間後に削除される可能性があるためです。
不採用の連絡時に聞くのがベター
面接に落ちた理由を聞くのは、不採用の連絡を受けたときが望ましいでしょう。採用担当者は、採用活動のスケジュールを立てたり、多数の応募者と連絡をとったりと、業務が忙しい傾向にあります。相手の負担を減らすためにも、繰り返し連絡をとることはなるべく避けましょう。
不採用の理由を聞くときは食い下がるのは避けよう
面接を受けた企業に落ちた理由を聞いて納得できないからといって、食い下がるのは避けましょう。電話の担当者は、実際に合否を判断した面接官とは限りません。
選考後に追及しても結果が変わることはないので、理由を聞くときは節度を保つことを心掛けましょう。面接に落ちた理由をしっかりと受け止め、次の選考に活かせるようにすることが大切です。
面接に落ちた理由を教えてくれないのはなぜ?
面接不合格の理由を明かすかどうかは、企業によって異なります。企業側に理由を開示する義務はないので、不採用の詳しい理由を求めても、必ずしも回答があるとは限りません。
ここでは、面接に落ちた原因を企業が教えてくれない理由を詳しく解説します。理由を教えてくれない可能性があることも念頭に置いたうえで、気になることがある人は問い合わせてみましょう。
企業に理由を開示する義務がないため
企業は、応募者に対して不採用の理由を開示する法的義務を負っていないため、理由を伝えない場合があります。不採用理由を述べることにより、応募者からの不満や抗議を招いたり、ブランドイメージに悪影響を及ぼしたりする可能性があるため、回答を避ける企業もあるようです。
また、不採用の理由を公開することで、採用基準が漏れることも。今後の人事戦略への影響も懸念されるため、企業は不採用理由を非公開にする方針をとる傾向にあります。
不採用理由が連絡担当者に伝えられていないため
連絡した相手が不採用の詳細を知らないことも、答えられない理由として挙げられるでしょう。面接や選考の最終的な決定が上層部によって行われている場合、選考結果を連絡してくれた担当者は、不採用理由を知らない可能性があります。
また、選考の連絡をする担当者が、不採用の理由を伝える権限をもっていない可能性も。必ずしも企業すべての人が人材採用に関わり、情報を得ているとは限らないことを留意しておきましょう。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

荒井幹太
基本的には不採用理由を企業に聞くこと自体は問題ありません。ただし、開示をしていない企業も存在するため、企業によっては落ちた理由が分からない場合もあります。
エージェント経由での転職の場合、不採用理由はエージェント側に入ることも。「手応えがあったのになんで落ちたのか知りたい」という人は、担当のエージェントに確認してみましょう。
「面接で手応えありなのに落ちる理由は?合格フラグなしで受かる原因を解説」のコラムでは、手応えありで落ちるときの理由を解説しているので、就職活動や転職活動の参考にしてみてくださいね。
面接に落ちた理由をメールで聞くときの例文
不採用の理由を尋ねる際は、メールを利用するのが望ましいでしょう。なぜなら、採用担当者が忙しい時間を避けて対応できるため、返答を得やすいと考えられるからです。
メールでの連絡時には、企業とのやりとりに使用していたメールアドレスを用いるのがマナー。メールでのやりとりがない場合は、企業の募集サイトにあるメッセージ機能を利用してみるのも一つの手段です。
不採用の理由を聞くメールの例文
不採用の理由を問い合わせる際のメール例は、以下のとおりです。
〈本文〉株式会社△△ 人事部 担当▲▲様
お世話になっております。
先日、面接の機会をいただいた(氏名)です。
この度は、選考結果のお知らせを頂戴し、心より感謝申し上げます。
差し支えなければ、選考結果に至った理由を教えていただけないでしょうか。
今後の就職(転職)活動に活かしたいと考えたため、ご連絡いたしました。
ご多忙のこととは存じますが、ご対応いただけたら幸いです。
何卒、よろしくお願いいたします。
(氏名)
メールアドレス
電話番号
メールの件名には内容と送信者を明確に記入し、本文では面接の機会をいただいたことへの謝意を表しましょう。不採用の理由に関する質問は、簡潔に書くことが重要です。
返信が来ない場合は、何度も連絡するのは避け、次の選考へ向けて気持ちを切り替えましょう。とはいえ、なかなか内定を得られないと、気持ちを切り替えるのが難しくなりますよね。
就職が難しいと感じたら、「『就職できる気がしない』と思う原因は?うまくいかないときの対処法を解説」のコラムで対処法を確認してみてください。
面接に合格した可能性があるときにみられるサイン
面接に落ちたときだけでなく、合格したときにみられるサインも存在します。ここでは、面接に合格した可能性があるときにみられるサインをまとめました。次の選考に向けて準備を進めるためにも、以下のサインに心当たりがないか振り返ってみましょう。
- ・回答を詳しく掘り下げられる
- ・経験やスキルについて確認される
- ・面接官が頻繁にメモをとる
- ・仕事への適性を認めてもらえる
- ・企業の魅力をアピールされる
- ・面接時間が長い
- ・次の選考について案内される
- ・他社の選考の状況を確認される
- ・入社後の話題が出る
面接官が応募者に対して好感をもっている場合、スキルや経験、人柄について詳しく把握するために質問の答えを掘り下げる傾向にあります。面接中に合格のサインがみられたら、自信をもって強みや意欲をアピールしてみてくださいね。
面接に落ちないための対策
面接に落ちた場合は、改善点がないか振り返り、次回の選考に向けて対策するのが大切です。ここでは、面接に落ちないための対策を紹介します。次回の面接を内定につなげるためにも、ぜひご一読ください。
面接に落ちないための対策
- 自己分析や企業研究を入念に行う
- キャリアビジョンを具体的に考える
- 面接練習をする
- 就職・転職エージェントを活用する
自己分析や企業研究を入念に行う
自己分析と企業研究を徹底的に行うと、適職を見極めやすくなるので、自分の適性と企業側の方針が合っていないことによる不採用を避けられる可能性があります。自分の強みやスキルが企業の求める人材像と一致していれば、面接の際のアピールポイントも明確になるでしょう。
自己分析と企業研究を入念に行い、自身の強みや企業の特徴について理解しておくと、面接で回答を深掘りされたときも説得力のある説明をしやすくなりますよ。
キャリアビジョンを具体的に考える
面接を突破するためには、キャリアビジョンを具体的に考えておくことが大切です。採用担当者は面接を通して入社意欲や仕事に対する姿勢などを理解しようとする傾向にあります。
「将来どうなっていたいか」というキャリアビジョンは、仕事に対する意欲や目標を表すもの。キャリアビジョンについて尋ねられたときに具体的な回答ができないと、「本気で入社したいと思っていないのでは」と懸念されてしまう恐れがあるでしょう。
1年後・5年後・10年後と細かく年数を刻み、どのようになっていたいか明確に回答できるように準備しておいてくださいね。
面接練習をする
「面接で緊張して実力を発揮できない」と悩む人もいるでしょう。面接本番に自分の力を十分に発揮できない場合は、事前にしっかり面接練習をするのがおすすめです。ビジネスマナーを再確認したり、想定される質問への回答を準備したりするなど、面接前の対策に力を入れましょう。
ビジネスマナーを再確認する
面接で落とされないためには、ビジネスマナーを押さえた振る舞いが重要です。面接に落ちた場合は、基本的なビジネスマナーが身についているかをもう一度確認してみましょう。具体的には、以下の項目をチェックしてみてください。
- ・身だしなみに清潔感はあるか
- ・正しい敬語を使えているか
- ・面接中に姿勢が崩れていないか
- ・時間を厳守できているか
面接では、服装や入室の仕方などもチェックされます。これらを短期間で身につけるのは難しいため、繰り返しの面接練習が必要になるでしょう。
よくある質問に対する回答を準備する
面接でスムーズに答えられるように、よくある質問の回答を準備しておきましょう。たとえば、「志望動機を教えてください」や「自己PRをしてください」は、面接で頻出の質問といえます。あらかじめ回答を考え、自信をもって答えられるように練習しておくのがおすすめですよ。
一人で面接練習を行うのが難しい場合は、身近な人に協力してもらったり、就職支援機関を利用したりするのも一つの手。ハローワークで就職活動や転職活動している人は、求人検索や職業相談のほかに面接対策を利用してみましょう。
「ハローワークの面接練習はどんな感じ?活用するメリットや申込み手順を解説」のコラムで面接練習の申込み手順を解説しているので、利用を検討している人はチェックしてみてください。
就職・転職エージェントを活用する
効果的に面接対策をしたい場合は、就職・転職エージェントを活用するのも手です。就職・転職エージェントを活用すれば、プロの視点で面接のアドバイスを受けられます。
「面接を突破する自信がない」「一人で選考対策を進めるのが不安」という人は、ぜひハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブは、若年層に特化した就職・転職エージェントです。
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内定率も高いので、「就職先が決まるか不安」といった人もお気軽にお問い合わせくださいね。
面接に落ちたときによくある疑問Q&A
ここでは、面接に落ちたときによくある疑問をQ&A形式で解決しています。「面接に落ちてショック」「志望企業の面接に落ちたかも…」と不安な人は、ぜひ参考にしてみてください。
面接の不採用メールには返信すべきですか?
基本的に返信は不要です。採用担当者は、次の選考に進んだ応募者とのやり取りで忙しいと考えられます。相手の負担を減らすため、連絡は控えるのが望ましいでしょう。
ただし、「最終選考に残れたことの感謝を伝えたい」「個人的にお世話になった担当者がいる」という場合は、返信してもOKです。
面接に落ちた理由が分からないときの対策方法はありますか?
面接内容を振り返って改善点がないか考えてみましょう。また、面接練習をするのもおすすめです。練習を重ねておけば、自信をもって面接本番に挑めるでしょう。
「面接練習は必要?やり方は?効果的に進める方法や意識すべきポイントを解説」のコラムでは、面接練習のやり方を解説しています。面接に合格して内定を獲得したい方は、選考対策をするときの参考にしてみてください。
面接に落ちてショックです…メンタルの切り替え方は?
趣味を楽しんだり、ゆっくり休んだりしてみましょう。自分自身を否定されたのではなく、「企業と合わなかった」と考えることも大切です。ほかに自分と合う企業があると考え、次に向けて選考対策を進めてくださいね。
もしかして不採用かも…面接に落ちたあとはどうすべき?
身だしなみを整えたり、円滑に受け答えするための練習をしたりしましょう。適性をアピールするため、企業の理解を深めておくことも大切です。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、専属のキャリアアドバイザーが一人ひとりに合ったアドバイスをお伝えします。一人で面接対策をするのが難しいと感じる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナー
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