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ニート期間がある場合は就活で不利になるの?

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この記事のまとめ

  • ニート期間がある場合は、就活で不利になる可能性もある
  • ニート期間がある場合は、その間に何をしていたかをアピールするのが重要
  • 履歴書や面接では、ニート期間にしていたことをポジティブに伝えよう

「ニート期間は就活にどのように影響する?」と、転職を目指す多くの人がニート期間の選考対策に頭を悩ませています。就職活動では、ニート期間にしてたことをアピールすることが大切です。しかし、仕事から離れた期間が長引くと、自己PRの方法や面接時の応答に迷いが生じやすくなりますよね。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの高城綾香さんのアドバイスを交えながら、魅力的な自己紹介や充実した履歴書を書く方法をご紹介します。

長期間職を離れたのち、もう一度正社員への道を探している人は、ぜひ参考にしてみてください。

ニート期間があると就活で不利になるか

ニート期間があると就活で不利になるかは、人によって異なります。「なんとなくニートになった」「働くのが嫌だった」という理由だと、選考を通過しにくくなることがあるでしょう。

就職活動で空白期間を伝えるときは、ニート期間の過ごし方や、社会復帰するに至った背景を明確に伝えられるかが重要です。

働くうえでの熱意や将来のビジョンが明確であれば、採用担当者にポジティブな印象を与えられるでしょう。

ニート期間がある場合の注意点

ブランク期間がある際の転職では、「できるだけ3ヶ月以内、遅くとも6ヶ月以内に留める」「虚偽の内容でごまかさない」「6ヶ月以上のブランクがある場合は、自己啓発やスキルアップに時間を費やす」といった点を意識するのがおすすめです。

以下で詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。

ブランクはできるだけ3か月以内、遅くとも6か月以内に

ニート期間は、3ヶ月以内か、最長でも6ヶ月以内に抑え、その間に転職活動を進めることが望ましいでしょう。

転職市場における平均的な活動期間が3ヶ月から6ヶ月とされており、この期間内であれば、採用担当者にマイナスのイメージを与えにくいといえます。

長いニート期間は懸念材料になることも

長期間のブランクがあると「働く感覚が鈍っていないか」「職場に馴染めるか」と懸念されることがあるため、病気やケガ、看病といったやむを得ない理由がある場合でない限りは、早めに転職活動をするのが良いでしょう。

空白期間が就職にどのような影響を及ぼすかは、「空白期間が面接官に与える印象は?答え方のポイントや履歴書の記載例を紹介」のコラムを参考にしてみてください。

虚偽の情報は避ける

ニート期間をごまかすために過去の職歴を偽って記載したり、実際には経験していない留学経験を挙げたりするような行為は厳禁です。履歴書に不正確な情報を記入すると、それが発覚した場合には内定取り消しのリスクがあります。

「ブランク期間中は趣味の旅行をしてリフレッシュしていた」「資格取得のために勉強していた」と、正直に伝えるようにしましょう。調査されたり選考で深掘りされたりした際に矛盾が生じると、かえってマイナスの評価になり得ます。

長期のブランクは自己投資で有意義に

空白期間が6ヶ月を超える場合は、英語の勉強など自己投資に時間を使うのがおすすめです。目指す業界や企業の方針に沿った資格取得やスキルアップに励むと、就業意識をアピールできるだけでなく、将来のキャリア形成にも役立ちます。

たとえば、教育分野への就職を目指すなら、地域でのボランティア活動を通じて子どもたちの支援を行うと、アピールポイントになるでしょう。ニートでいる期間を積極的に自己成長に利用することで、採用担当者からの評価を得やすくなりますよ。

ニート期間の過ごし方を面接で伝える方法3選

ニート期間の過ごし方を面接で伝える方法

  • 積極的な自己啓発活動を強調
  • 健康面での問題が理由であれば完全な回復を強調
  • 将来に向けた意欲と計画を示す

ニート期間を面接で有効に伝える際は、いくつかのアプローチ方法を意識するのがおすすめ。

以下で、単なる休息期間ではなく、成長や準備の時間としてどのように説明するかについて解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

積極的な自己啓発活動を強調する

「ニート期間はただ何もしてない」「遊んでいた」とみなされないよう、どのように有意義に使ったかを具体的に説明しましょう。

たとえば、「就きたい職種に必要な英語能力を高めるために英語学習に取り組んだ」という経験は、ニート期間を有効活用したポジティブな印象になります。

健康面での問題が理由であれば完全な回復を強調

ニートになった背景が健康問題によるものであった場合、完治していること、そして仕事への復帰が可能であることを明確に伝えることが重要です。さらに、病気や怪我からの回復期間を通じて、職場復帰に向けて資格取得やスキルアップを行ったことを共有することで、前向きな意欲と準備の良さをアピールできます。

また、必要な治療やサポートがある場合は、その詳細と、仕事への影響を最小限に抑える方法もあわせて伝えましょう。

将来に向けた意欲と計画を示す

ニート期間から得た教訓や、どのようにキャリアを形成したいか具体的な計画を述べることで、採用担当者にポジティブな印象を与えます。「先輩社員から学び、業務に積極的に取り組むことで迅速に職務を習得し、チームに貢献したい」というような、具体的な行動計画と意欲を示すことで、ブランク期間を乗り越えた後の積極的な姿勢をアピールできるでしょう。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

高城綾香

高城綾香

ニート期間は伸びれば伸びるほど、就業意欲や継続性を懸念される可能性は高くなります。就職活動の場合、企業によって書類選考の基準は異なりますが、選考条件で「直近のブランク期間が半年未満の方」と線引きをしていることもあります。書類選考での経歴補足や面接での伝え方次第で、ニートから内定を得られるかは大きく変わることがあると覚えておきましょう。

ニート期間がある場合の履歴書の書き方例

履歴書の職歴欄に空白期間がある場合、働くうえで懸念のポイントとなることがあるため、書類選考をスムーズに進めるための効果的な記載方法を身につけることが重要です。

以下に、空白期間を有意義に過ごしたことをアピールする記述例を紹介します。

学習や資格取得期間を活用したケース

空白期間を学習や資格取得に費やしていた場合、その経験が応募する職種に活かせることをアピールできるよう履歴書に記載します。

  • ・2018年4月 - 株式会社△△に入社
  • ・2020年6月 - 個人の事情で退職後、フランス語習得を目的としたパリでの1年間の留学を経験

家族の介護や健康問題の期間を明示するケース

空白期間が家族の介護や健康上の理由によるものであれば、その状況と現在の健康状態や業務への影響がないことを簡潔に記述します。

  • ・2018年4月 - 株式会社△△に入社
  • ・2020年6月 - 健康上の理由で退職、療養に専念。現在は完全に回復し、仕事に支障はなし

転職活動期間をうまく扱うケース

転職活動の長期化による空白期間があった場合、履歴書に書く内容は簡潔に保ちつつ、自己PRや面接で補足説明を行います。

  • ・2018年4月 - 株式会社△△に入社
  • ・2021年1月 - 個人の事情により退職

面接時に空白期間の存在を評価する面接官の意図

面接官が応募者の履歴書に記載された空白期間に注目する理由は、その期間をどのように過ごしたかを通じて、応募者の職務への熱意や適性、さらには安定した勤務が見込めるかどうかを判断するためです。

空白期間の過ごし方は、応募者が自己成長やスキルアップに努めたか、どのような価値観をもち、どれだけ自己管理ができるかなどが見えやすい観点の一つ。たとえば、空白期間で勉強に専念していた場合、プラスに評価されることが多いといえます。

面接官がニート期間のある求職者に抱きがちな3つの印象

面接官がニート期間のある求職者に抱きがちな印象

  • 「長期間の仕事へのコミットメントが難しいかもしれない」
  • 「計画性や目標達成能力に欠ける可能性がある」
  • 「適切な自己評価をしていないのではないか」

ブランク期間を持つ求職者に対して、採用担当者は以下のような先入観を持つことがあります。

以下を参考に面接での回答準備をすることで、より良い選考策を立てられるでしょう。

「長期間の仕事へのコミットメントが難しいかもしれない」

空白期間があると、採用担当者は「求職者が長期間にわたって仕事に専念し、継続的な貢献をすることが難しいのではないか」と懸念することがあります。しかし、それを有意義に過ごしたことを具体的に説明し、現在は安定した職務に就く準備ができていることを伝えれば、この懸念を軽減できるでしょう。

「計画性や目標達成能力に欠ける可能性がある」

特に目的なく時間を過ごしたように見えるニート期間は、「計画性や目標達成能力はあるのか?」といった疑問を生むことがあります。この印象を払拭するためには、その期間に自己反省やスキルアップのための取り組みを行ったこと、具体的な成果や学びについて話すことが効果的です。

「適切な自己評価をしていないのではないか」

空白期間がある求職者に対し、採用担当者は「自己評価が高過ぎて、現実的な職探しをしていないのではないか」と考えることもあります。

過度に高い条件の仕事を求めると、「スキルが見合っていない」「業務に必要な知識はあるのか」という印象をもたれることも。

自己評価を見直し、具体的なキャリアプランや現在の自分の能力をどのようにして企業に役立てられるかを明確に伝えられるようにしておくことが有効です。

面接でニート期間について問われた際の適切な回答方法

ニート期間が長引いてしまった場合も、その期間の過ごし方をポジティブにアピールすることで就活の成功につながります。

以下は、さまざまな状況での効果的な答え方の例です。

転職活動が長引いた場合

「理想の職場を見つけるために、慎重に転職活動を進めてきました。その結果、△△ヶ月間かかりましたが、自分のスキルと希望に合った職場を見つけたいという強い意志がありました。この期間を通じて、自己分析を深め、求めるキャリアについてもより明確になりました。」

資格取得や留学のためのブランク期間がある場合

「この期間、△△の資格取得/留学を目指し、専念してきました。その結果、△△のスキルを習得し、さらには△△に関する深い理解を得ることができました。これらの経験は、今後のキャリアにおいて大きな財産であり、貴社での仕事にも確実に役立てる自信があります。」

病気や介護などでのブランク期間がある場合

「この期間は、家族の介護に専念する必要がありました。しかし、現在は完全に回復したため介護の必要がなくなり、現在は職務に専念できる状態です。この経験を通じて、人生における困難に対処する力を身につけ、より強い精神力を養うことができました。」

「何もしていない」と感じる空白期間の場合

「正直に申し上げると、この期間は特定の職に就いていないため、当初は自分自身を見失っているように感じました。しかし、この時間を使って自己反省と将来計画を練ることで、何を大切にして働きたいのか、どのようなキャリアを築きたいのかについて、より明確なビジョンが持てるようになりました。」

面接での空白期間に関する質問への対応法

面接での空白期間については、隠すことなく、自信を持って正直に説明することが重要です。以下のポイントを押さえて、面接練習に活かしてください。

面接に自信を持って臨む

明るい挨拶と堂々とした態度は、良い第一印象を与えるためにも大切です。明るくハキハキとした挨拶で、ポジティブな印象を与えましょう。はっきりと答え、自信がある様子で、明確に自分の言葉で話すことが大切です。迷い言葉を使わず、自分の意見や考えをしっかりと伝えることで、説得力が生まれます。

面接でポジティブな印象を与えるためには、「面接で職務経歴を聞かれたときの答え方は?解答例と好印象を与えるコツを紹介!」の内容も参考にしてみてください。

面接官にすぐ辞めないことをアピールする

面接官へのアピール方法として、長期間にわたって企業に貢献する意欲を示すことは重要です。面接官は、あなたがなぜブランクがあるのかということに対して、懸念を抱くかもしれません。内定を出してもすぐに辞められてしまうと捉えられてしまう恐れもあるので、しっかりと面接でやめないことをアピールする必要があります。

ニート期間がある状況で就職活動をより効果的に進めたい方は、就職・転職エージェントのハタラクティブを利用してみるのがおすすめです。

ハタラクティブは、若年層向けの就職・転職支援サービス。専任のキャリアアドバイザーによる求人紹介を受けることが可能です。無料カウンセリングや面接対策はもちろん、入社後のフォローアップまで、幅広いサービスが提供されています。1分程度の適職診断を受けて自分の適性を知ることも可能。

キャリアアドバイザーがマンツーマンでサポートしますので、関心がある方は気軽に相談してみてください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube